赤 阪正純 (htt●グ nuprioWeb fc2 com) 微分の本質 (4) この空想上の 1次 関数の傾き″(α)は αの値によって定まるので,α についての関数とみなすことがで きます そこで,定数 αを関数としての変数 ″でおきかえ ます また,仮想的な座標軸もαの値によって 変動するので,Xのかわりにご″,yのかわりにグυとして,
dυ =ノ′
(″ )グ″″ お〜うるらな形の武べ独てき【!! さ登場まレね 〜こで、 と
とします この近似された理想的1次関数αυ=/′(″ )α″のことをυ=/(″)の微分と言います
珍 注 α″ を ″ の微 分,αυを υの微分 といい ます
珍注 『微分係数′(α)』 を『微分商』という理由も納得できるでしょう
′(α)==子争(=αυ tt d″), ●5ま り微分(αυやご″)の商だからなスンですオよ さて,υ =/(″)の微分αυ=/′(″ )α″にυ=/(α)を代入すると,
α(/(″))=/′(″ )α″
なので,/(″ )の微分は/′ ( )グ″である, といいます /(″ )の微分を単にグ/とかきます
な お,この よ うに考 え る と,″ の微 分 が d″ に な る理 由 も は っ き り します つ ま り,″ の微 分 とは,
″′α″=1グ″=d″ なのです(υ の微分 αυ も同様)
一)Pointく(『微分(dづ//ογοη′づαι)』 と『微分する(dづ//ι″οπ′づα
̀0)』
の定義)
υ=/(″)の『微分(aづノノο″οπιづαι)』 とは,理想的1次関数αυ=/′(″)d″ のことである
υ=/(″)を『微分する(αj//ο″οπ」α′a)』 とは,y=/(″)から,その微分であるαυ=/′(″)∂″
をつ くる こ とで あ る
υ=/(″) 微分りる 、
ttt■k撼 げ、、
つ ま り,『微 分』 と『微 分す る』 とは全 く異 な る概 念で ある
ユ 篭
Z壺2)dυ =/′(″ )ご″ 理 特
"1,ス 関数
樹ド 化
'夕
●工̀
翡 た●ヽすか`
このように,本来,υ =ノ(″)を『微分する』とは,υ =/(″)から,その『微分』ごυ=/′(″ )α″を
つ くるこ となのですが,この『微 分す る』 とい う言 い回 しは,1慣例 的 に『g等 っ ま り/′(″)をつ くるこ と』
の意味で用 い られ るこ とが多いので, この慣例 に従 い『微 分す る』 を次 の ように定 め ます
一>PoinN('資 例 υ=/(″)の『微 るという
υ=/(″)
υ=ノ(″)
としての『微分する』リーー
分』ごυ=/′(″洵 ″の両辺を α″で割って, 1争争=/′(″)と変形fることを付文分す
αυ=/′(α)α″ 両辺をα工で割る、
rFt分 す る
#=/′(″)
#=/′ (″ )
【例】
メ 十″2の微分は,d(″3+″2)=(3″2+2″
)グ″ υ=″3+″2の 微分は,αυ=(3″2+2″
)α″
υ
=″3+″2を微 分 すると
, :争 =3″2+2″【例】
sin″ の微分は,d(Sin″)=cos″ α″
υ=sin″ の微 分 は,αυ=cos″ ご″
υ=sin″ を微分すると,瑠7=C°S″
赤阪正純 (htt● nupri web fc2 com) 微分の本質 (5)
3
微分形式ご″や グυを独立 して扱 う考 え方 を「微分形式」と いい ます (ホ ン トは違 うけ ど)微 分形式 の発想 を,
これ まで に学 習 した様 々な微分方法 に当て はめてみ よう
31 逆 関数 の微 分
〔例 〕 υ=v7の微分
υ=vTの両辺を2乗して,υ2=″
両辺を『微分』 して,2υごυ=∂″ よって
グυ̲1̲ 1
α″ 2ty 所
つ まり υ=マ7を微分 した結果に一致 します こ
の ような微分の方法 を逆関数の微分 と言い ました が,α″ と αυを最初か ら独立 して考 えればわざわ ぎ逆関数の微分など意識する必要もあ りません
32 合成関数の微分
合成 関数 υ=g(/(″))の微 分 も,a″ と αυ を 最初 か ら独 立 して考 える と,全く何 の問題 もあ りま せ ん
υ=g(/(″))におい て , /(″)=オ とお くと,
υ=θ(′)よ って,それ ぞれの『微 分』 は
グυ=σ′(′)α′, α′=/′(″ )ご″
よ り,
αυ=θ′(̀)・ /′(″)ご″=θ′(/(″))・ /′(″)d″
よ って,
各 =σ′(/(″))・/′(″)
33 媒 介変数表 示 された関数 の微 分公式 媒介変数表示 された関数 の微分 も,ご ″ と ご′,ごυ と ご′を最初 か ら独 立 して考 え る と,全く何 の問題
もあ りませ ん 単 なる約分 です
″=/(′)の『微分』は,d″ =/′(ι)α′
υ=g(′ )の『微分』は,αυ=σ′(ι)α′ したがって,
αυ ̲θ′(̀)ご
̲̀g′(′) α″ /′
(̀)ὰ /′(′)
34 陰 関数 の微 分法
陰関数 とは,単純にいうとυ= … の形で書か れていない関数,つまりF(″,υ)=0で定め られ
る関数のことです 通常,この関数 を微分するはな かなかややこしいのですが,微分形式を使いこなせ
ば,非常に簡単です まず基本 となるのは,
/(″)の『微分』はノ′(″)ご″である
とい うこ と 例 えば,
2″3の
『微 分』 は,(2″3)′d″ =6″2∂″ υ10の『微 分』 は,(υ10)′αυ=10υ9αυ
とな ります 当然,定数 οの『微 分』 は0です あ とは,次の具体例 を通 して慣 れ ることです
剛 メ+ノ =1の とま手 を求めよ
ご(″2+υ2)=0
"α
″+2υαυ=0
αυ ″
∂″
υ
剛 ″ υ
=1のと ま #嶽 め よ
d(″υ)=0
α″・υ十 ″・αυ=0
αυ ̲ υ
α″ ″
例 ノ
=メ +加の と ま #林 め よ
α(υ2)=ご
(″3+2)
2υαυ=3″2α″ ごυ ̲ 3″2
α″ 2υ
剛 がノ=1のとれ子 嶽めよ
ヽ銘
∂(″3υ2)=0
3″2グ″.υ2■ ″3.2υαυ=0
αυ ̲ 3″2υ2 ̲ 3υ
グ″ 2″
3υ 万
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するです 、
赤 阪正純 (httpンフinupri web fc2 com) 微分の本質(6)
これ まQ∫ 痢 ″=が とい う計算式 は 昭メ を ″で積 分 す る と ″3にな るJあるいは 「微 分 して
3″2にな る関数 が ″3でぁるJと解釈 して きま した が,実は, これ は積 分本来 の意 味で はあ りませ ん
積 分 記 号
∫ は,「和Jを意 味 す る英 単 語 協 ″ の頭 文 字 が語 源 で あ る といわ れ て い ます つ ま り
∫3″
2ご″=″3と ぃ ぅ言十算式は
3″2d″
を寄せ集 めれ ば ,3に な る
とい うこ とを意 味 して い るのです 「曲線 をSF世
界の 目で細 か く見た『微分Jを寄せ集 めれ ば も との 曲線 に戻 るJとい う極めて当た り前 の こ とを意味 し てい るにす ぎませ ん
『積 分』は『微分』の寄せ集め
これが積 分本来 の意 味だ ったのです
4
微分 と積分の本 当の関係〜積 分 は微分 の単 なる「逆」なのか?〜
例 えば,υ =″3の『微 分』
ごy=3″2ご″ の両辺 に積 分記号
∫ を施 す と
Jrα
υ
=Jr3″2∂″
とな ります 両辺 をそれ ぞれ積 分計算す る と,
なので,確か に元 の関数 υ=″3に戻 ります(積分 定数 は本質 的ではないので省 略)
武漁 t寄ャタあ7 〕.ヒ宅λ§
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参考文献 幽 τヽ1)のtムメ│ち夫ラマ]ト 最近 の受験参考書 は,マニ ュアル本のような感 じで面 白くもなん ともないですね そんな中にあって,数 ナツトク〃
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赤阪が高校 時代 に愛読 した名著 ボロボ ロにな って まだ手元 にあ る(当時の タイ トル は『解法 の探 求 Ⅱ」
略 して『解探 Ⅱ』 と呼ばれていた)微 積分 の本質 的な考 え方 を コンパ ク トに まとめてあ るが,今とな って
は解法がマニ ア ックでかな り難 しい 微積分 を一通 リマス ター した数学好 きな人 向け 大学への数学 シ リー ズ『微積分 基礎 の極意』(東京出版)
前 出の『解 法 の探 求 微積 分Jの簡 易軽 量版 こんな本 は赤 阪の高校 時代 にはなか ったわ(これ も時代 の 流れか)要 点200項目と重要 問題 が コンパ ク トに ま とめてあ って,今の高校生 には これだ けで十分だ ろ う
参考書『 大学への数学 ⅢC』 (研文書 院) ● 注 雑誌『大学 への数学』で はない
真 っ黒 い表紙 の本格 的 な参考書 教 育課程改編 の度 に リニ ューアル されてお り,最新 のものは内容 がかな り希薄 にな った気 もす るが,それで も質が高い 残念 なが ら絶版で あ るが,ネッ ト等 で古書 を購 入す るこ と がで きる 高校微積 分の中で最高峰 の参考書 なのでぜ ひ とも復刊 して も らいたい
また,高校数学 か ら一歩踏 み出 した専門書 も紹介 して お こ う これ らは高校数学 と大学数学 の橋 渡 し的書 物 で,大学 へ行 って か らも しば ら く使 える と思 い ます(大学入試 に は全 く関係 ない)て い うか,こ うい う 書物 を読 まず に,いきな り大学数学 を経験 す る とワケわかんな くな るで し ょうね
古川昭夫 職 積 分 ノー ト』(SEθ 出版) 森毅『現代 の古典解析 』(ち くま学芸文庫)
村上仙瑞『直感でつかむ大学生の微積分J(東京図書)森毅『微積分の意味』(日本評論社)
稲葉三男『微積分の根底 をさぐる』(現代数学社) 小林 廣瀬 佐藤『解析序説』(ち くま学芸文庫)
ポン トリャーギン (坂本 賞 訳)
『やさしい微積分』(ち くま学芸文庫)