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一都市緑化の視点か

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Academic year: 2021

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(1)

長崎市および周辺地域における街路樹と生垣分布の実態 一都市緑化の視点か'ら‑

中西 こずえ*・南 尚志**・福田恵子***・中西弘樹**・**

TheCurrentStatusoftheDistribution ofRoadsideTreesand Hedge TreesinNagasakiCityanditsVicinltyWithReferencetoGreenlng.

KozuteNAKANISHI*,TakashiMINAMI**,KeikoFUKUDA*辛*

andHirokiNAKANISHI**辛*

Abstract

Roadsidetreesandhedgetreesarepreciousgreentractinurbanarea.Theflora,thenumberofindividu‑

alsandothercharacteristicsofthedistributionofroadsidetreesandhedg.etreeswereinvestigatedin NagasakiCitybanditsvicinity,NagasakiPrefectllre.Theresultswereasfollows:1)Atotalof18species wereidentifiedat9808individtlalsintheroadsidetrees.2)ThemostfrequentspecieswasSapiufnSebiferum followedbyflexrotunda,Zelhouaserrata,CiTmamOmum CamPhoraandGinkgobiloba∴Further,tSapium sebiferuTnaccountedfor33% ofauroadsidetrees.3)Theindexofgreeningwascalculatedfrom theheight ofroadsidetree,thewidthofshoot,thenumberofindividualsandthelengthofplanting∴4)A、totalof66 specieswereidentifiedat4930individualsinthehedgetrees.5)ThemostfrequentspecieswasPodocarpus macrophyllusfollowedbyLigustruTnjapo7u'cum,Juniperuschinensis,OsTnanthusXfortuneiandPhotinia xfraseri.6)Theindexofgreeningofhedgewascalculatedfrom theheightofhedge,thewidthofit,cover age,thenumberofhedgeandappearancedegree.

Keywords:Hedgetrees,IndexofLgreenlng,NagasakiCity、anditsvicinity,Roadsidetrees

は じめに

自然が排除 され,緑 の少なくなった都市空間にあ?

て街路樹および生垣 は貴重な緑地であ り,それ らの 景観性や快適 な生活 に果たす役割 は重要である (. ,1976,佐々木,1994).最近 はさ ら宰 生物多様 性や昆虫や鳥類の生物生息空間 (E:オ トープや コ リ

ドー) に も配慮 した緑地の保全 ・復元 ・創出の必要 性が言われている (服部1995,石田 ・中尾1997).

街路樹 と生垣 につ いての研究 は,仙台市 (飯泉 , 1979),東京都 (柳井,1990,1992),神奈川県秦

受領年月 日 2003(平成15)530 受理年月 日 2003(平成15)84

野市 (佐 々木,1985),兵庫県三田市 (石田 ・中尾 , 1997),広 島市 (竹下 はか,1984,竹下 ・中 ノ殿 , 1984,竹下,1985)の都市でな されて い る.その結 果,各都市 における街路樹や生垣 の規模 ,分布p,使 用樹種などが明 らかにされ,外来種の多用 を は じめ い くつかの問題点 も指摘 されている.長 崎県 にお け る同種の研究 は,中村 (1988)J (1989)によ りなされているが,詳細 な実態の把握 には至 って い ない.

本研究 は望 ま しい都市緑地の検討の第一段階 と し て,長崎市および周辺地域の街路樹 と生垣 について, 分布実態の把握を目的に調査 し,緑化の視点 を加 え て考察 した ものである.

(2)

中西 こずえ ・南 尚志 ・福 田 恵子 ・中西 弘樹

調査地および調査方法

調 査 は街 路 樹 に つ い て は長 崎 市 を対 象 車 した (Fig. i) .一方 ,生垣 につ いて は, 囲降 の種 類 や規模 , 造成 された年代 による比 較 , 生垣 を構 成 す る樹種 などを考慮 して,長崎市 の丸善 団地 ,小 江 原 ニ ュータウ ンの2ヶ所のはか,大村市 の五小路 , 佐世保市 の コモ ンシティ一美崎が丘 ,西彼杵郡長 与 町 アカデ ミー ヒルまなび野 を加 え,計5ヶ所 を調 査 地 と した.各調査地 につ いて の概 要 はTablelに記 載 した.以降,5ヶ所の調査地 を五小路,丸善 団地 , 小江原,美崎が丘,まなび野 (造成 年代 の古 い順)

と呼ぶ.調査地 の内,美崎が丘 は,都市緑地保 全 法 (昭和48年法律第72号) に基 づ き,区域 内 にお け る 良好 な居住環境 を確保す るために, 「美 崎 が丘緑 化 協定書 (以下,緑化協定 と呼ぶJ」を住民 との問 に 締結 している.その結果,植栽可能 な樹 種 ,植栽 を 行 う場所,生垣 の原則使用,植栽量 の 目安 ,植栽 樹 木 の維持管理 などの事項が決 め られている.

街路樹 に関 して,調査対象 は,長 崎市 内の2車 線 以上 ,つ まり片側1車線以上 ある車道 に隣接 す る歩 道 に植栽 されている単椿の街路樹群 で,10本以上 植 栽 されている地点で あ る.混植 の場 合 も70% 以 上 同一種が占める場合 は単植 と見な した.その場 合 に は他種 の本数 は除外 した.長崎市 にお いて,対 象 と な った街路樹 は91群 である.それ らにつ いて樹 種 と 個体数 を調査 した.さ らに91街路樹 群 の内,61群 を 選 び出 し個別調査 した.調査項 目は樹 高 ,枝張 り, 胸高直径,樹勢,土壌硬度 ,車道 幅 で あ る.個別調 査 は各街路樹群 につ いて50本 と し,50本 に満 たな い 街路樹 ではすべての樹木 を対象 と した.個別調査 は 長崎市で確認 された街路樹群の内2763本について行 っ た.樹勢 については,葉の着 き方 ,葉 の色 な どか ら 1‑ 5の 5段階に分 けた.測定の際 には予備調査 で

Fig.1.街路樹の

調 査 地

作成 した数種の樹勢段階別 の写真 を参考 に して評価 を行 った.この値 (段階)が大 きい程 ,樹勢 が よい ことを示す.

土壌硬度 は各植析 または植栽帯 において,山中式 土壌硬度計 (S‑117型) を用 いて,樹木 の根元 か ら 30cm以内の場所で3ヶ所 ずつ測定 し平均値 を求 め た.ただ し,纏え込みの規模 が大 き く,樹木 の根元 に到達 で きない場所 については出来 る限 り近 い位 置 で測定 した.

都市緑化 の視点か ら,夏季 の街路樹 の緑視量 を樹 高,枝張 り,植栽本数 ,植栽 の長 さか ら求 めた.方 法および手順 の詳細 は結果 とともに記 した.

生垣 を含 む,住宅の周 りを囲む構築物 を囲降 と呼 ぶ.5ヶ所の調査地全体 につ いて囲降 を分類 し,全 体像の把握 を行 った.予備調査で確認 された囲降 は,

1)生垣,2)ブロック塀,3)フェ ンス,4)塀 , 5)板塀,6)複合塀 (複数 の材料 を組 み合 わせ た 囲障) の6種類で,7)囲障な しの場合 も含 めて7

タイプに分類 した.さ らに囲降が生垣で あ る場合 に 限 り,併設物 の分類を行 った.併設物 とは,囲障 と 共 に設 け られている比較的小規模 な囲陣を指 す.予 備調査で確認 された併設物 は,1)ブロック塀,2)

フェンス,3)塀,4)板塀 ,5)複合塀 ,6) え込みの6種類で,7)併設物 な しの場合 も含 めて

7タイプに分類 した.

さ らに,すべての調査地 について,生垣 を囲降 と す る住宅の内か ら50戸 を選 び出 し,50戸 に満 たな い 調査地 は,生垣 を囲降 とす る全ての住 宅 につ いて, さらに詳 しく個別調査 を実施 した.調査項 目は,1) 構成樹種 と個体数,2)接道部 と生垣 の長 さ,3) 生垣 の高 さ,4)樹木 の組み合わせ と仕立 て方 で あ

る.

都市緑化 の視点か ら,夏季 の生垣樹 の緑 視量 を生 垣の高 さ,長 さ,披度 ,生垣 出現率 か ら求 めた.方 法および手順の詳細 は結果 とともに記 した.

結果 1. 街路樹

調査 の結果,長崎市内では落葉広葉樹 はナ ンキ ン ハ ゼ Sapium sebiferumPoxb., ケ ヤ キ Zelhoua serrataMak.,イチ ョウ GinhgobilobaL., ソメ イ ヨシノPruTuLSyedoensisMatsum.,シマ トネ リ FraxinusgrijfithiiC.B.Clarke,プ ラタナ ス Platanusx acerifolia Wild., ア メ リカ フ ウ Liquidambar stryciflua L., ハ ナ ミ ズ キ BenthaTnidia florida L., ア オ ギ リ Firmiana

‑ 74‑

(3)

siTnPlexW.F.Wight, イ ヌ エ ン ジ ュ Maachia amurensisRupr.et Maxim.subsp. buergeri Kitamura, トウカエデAcerbuergerianuTnMiq.,

シ ダ レヤ ナ ギ Salix babylonicaL., ユ リノ キ LiriodendrontulipiferaL.13種 ,常緑広葉樹 は

ク ロガ ネモ チ Ilex,rotundaThunb・ クス ノ キ CiTmaTnOTnuTnCaTnPhora(L.)Presl,マテバ シイ Lithocarp立edulis,(Makino)Nakai,ホル トノキ

ElaeocaTPuSSyluestrisPoir.∀ar.elliptLCuSHara, トウ ジ ュ ロ Trachycarpus‑wagnerianusHort WinterexRoster5種で計18種を確認 した.総本 数 は9808本で,その うち,落葉樹 が69%了常緑樹 が 31%であ り,落葉樹の割合が約2倍高 い>;(Tabl路 ).

Tab)e 1,生壇 の調査地概 要

S t b 名

大温 ニT 目 . ム ーPjEJ22t

丸善同地 長崎市大手町二丁目 1985年 完成 534 小江原 長崎市 中江原町 1990年完成 760 美崎が丘 佐世保市大 潟町 1996年完成 443 まなび野 西彼杵都長与町まなび野 現在も分銀中 390

Tablo2.長崎市の街路樹の本数

ナンキンハゼ軸 仰SebNbwm ケヤキZe/wet(aSem ta *

イチョウGl'J buoba ソメイヨシノJhuTuSyedbe〝sis

シマトネリコFraWhusginb /J' プラタナスPJatanLJSace/

アメリカフウLiquidqmbarsbyGhTua

ハナミズキeerlZhamJ'daRop7lda

アオギリFTmu'anaslnw/ex

イヌエンジュhla36kiaamLuenSissLJbsp.bueygeri

トウカエデAcarbuergePlat7um

シダレヤナギsbh*babPonI'ca ユリノキ Liyfoden tu/xbjren

52174810432210773527721542283210743221167

クロガネモチPexntuJlt血 *

クスノキOI'mamomumcamphora*

マテバシイ⊥肋0cmpusedJh'S*

ホルトノキ飽eoc LJSSylvehlsvar.Cub?ぬus 291

トウジュロTRChycmpts仰 erlanuS 17 3028

Tabe3.地域別の街路樹の本敢

調査範囲内では, 針葉樹 は確認で きなか った. 現本数の上位5種 はナ ンキ ン‑ゼ, クロガネモチ,

ケヤキ,クスノキ,イチ ョウで 「長崎市 の木」 であ るナ ンキ ン‑ゼが全体の33%を占め,他 の樹種 に較 べて多 く使用 されている.

11 1 街路樹の分布状況 ‑

市を東部,西部,,南部 ,北部 ,中央部 と5つ の地 区に分 けて,街路樹 の分布 を表 したのがTable3 ある.各地域を比較 してみると,植栽 の本数 ,種数 とも長崎市中央部が最 も多い.‑これは交通量 の最 も 多い幹線道路 (国道296号) を持 ち,幹線道路 をっ な ぐ補助幹線道路 も多 く,市街化が最 も進 んで い る 地域であるた■めと考え られる、.次 に植栽本数 の多 い のは北部地区で ある.この地区は市内で最大 のベ ッ トタウンである滑石を持 っている.西部地 区 も三菱 重工業沿 いか ら福田に抜 ける幹線道路や新 しい団地 があ り,比較的街路樹が多い.それ らの地区 に較べ ると,南部地区や東部地区は幹線道路や それ に準 ず る道路はあるが,市街地か ら遠 く,都市 化 が進 んで お らず植栽 は本数,種数 とも少ないことが明.6か に なった.

1‑2 樹種の比較

個別調査で測定 された樹高,枝張 り,胸高直径 , 樹勢,土壌硬度の結果を樹種別 (胸高直径 の大 きい 脂) にFig.2に示 してある.測定項 目の相互 関係 を みるために,植栽本数の上位5種 (ナ ンキ ン‑ ゼ, クロガネモチ, ケヤキ, クスノキ, イチ ョウ) と 植栽地の多い樹種の中か ら3種 (アメ リカ フウ,

プラタナス, ホル トノキ) の8種 を選 んだ.その 結果,土壌硬度 は,ナ ンキ ンハゼでその値 が大 き く 下が るが,それ以外では胸高直径が大 きい もの ほど 土壌硬度が高 いことが確認 された.樹勢 は種 による 差があまり顕著でなか った.樹高 と枝張 りには相互

8‑85122‑12‑81‑6117‑1‑。

クロガネモチ ケヤキクスノキ シマトネリコ イチョウプラタナス アメリカフウ イヌエジ ュ

シダレヤナギ ホルトノキ アオギリ

8‑73‑。‑7lⅦ

=1‑71‑ll‑51‑歳。〝‑。一鰍

ナンキンハゼ マテバシイ ハナミズキ ウカ工手

34だ一2726246211

ソメイヨシノ シマトネリコ プラタナス ホルトクスノキノキ アメリカフウ アオギリイチョウ ケヤギクロガネモチ

クスノキクロガネモチ イチョウホルトノキ アメリカフウ ユリノキウジュロ

クロガネモチ イチョウマテバジイ ソメイヨシノ アメリカフウ ケヤキホルトノキ

7223681165952

2268

(4)

中西 こずえ ・南 尚志 ・福田 恵子 ・中西 弘樹

3025201510

(0)拒蜜.()rq+() (NuJ。Bq)世T.麻

65432

樹高(m) 由岩田枝張り(m) にコ 胸高直径(crn) + 樹勢(1‑5段階) + 土壌硬度0tg/珊 2)

J! ,

' {

;;;・=1 ,,i‑

Fig.2.樹種別 の樹高 ,枝張 り,胸高直径の平均値および,樹勢 および土壌硬度 の平均値・

に関連が認 め られた.特徴的なの,はケヤキで あ り, 胸高直径 は8種中 2番 目に細 いが,樹高 と枝張 りは 上位 の種 と同程度 であ り,特 に枝張 りにつ いて は8 種中最 も値が大 きいことがわか る.

1‑3 樹木 による緑化規模の比較

夏季 の街路樹 による∴緑化 の度合 いを知 る目的 で 樹高 と枝張 りとの相関を求 めた (Fig.3).樹高 と 枝張 りの値が大 きいものほど縁視量が大 きいと考 え られ るので,図の右上 にあるものほど緑 化 の皮合 い の大 きな樹木 によ って構成 されていソる街路樹で あ る といえる.すなわち,各街路樹 の緑 化規模 は,樹 高 (h),枝張 り (W)か らhW で求 め られ る.良 崎市 で は,イチ ョウ, クスノキ,'ナ ンキ ンハ ゼ,, プ ラタナスなどに縁視量 の大 きな樹木で構成 され る 街路樹が見 られ る.最大 の値 を示 したの は,イチ ョ

32101‑111()掩

▲○

A E) oo▲ ▲AAD IBLI o d %

A

2 3 4 5 6 7 8 9

枝張り(m)

▲ナンキンハゼ

■ケヤキ

○イチョウ ムウスノキ ロプラタナス oアメリカフウ

Fig.3.各街路樹 の樹高 と枝張 りとの相関.

ウであ った.

1‑4 街路樹の緑化度の比較

個体 の緑化規模 だけでは街路樹全体 の緑化 の程度 は判断で きないので, 各街路樹全体 の緑化度合 い について,既述 の樹高,枝張 りの ほか に総本数 ,街 路樹 の植栽距離 を加味 し,以下 の手順 で求 めた.

1)各街路樹 に存在する緑視量 による比較 緑化規模 (h・W)値 と街路樹 の本数 (a)、との 積か ら各街路樹全体の縁祝量 (h。WJn)が繰 ら れ る.各調査地 (植栽区間),における樹 種功)縁視量 上位10をTable 4に示 した.それによ ると,外語短 大〜松 山で は,植栽本数 の多 いクロガネヰ チの街路 樹の値 が大 きくなるこさらに個体 の緑化規模 が それ ほど大 きくな くて も,植栽本数 の多 い場所 での離市 緑化 の値が大 き くなることがわか る.

2)街路樹 による緑化度の比較

最後 に,街路樹 の緑視量 が多 く‑て も街路樹 の植栽

Table 4.線帯食 の多い街 路樹

h・w h.W・n

30.24 48.37 58.12 47.85 41.88 56.29 46.36 45.01

㌔∴ 43.01 30.11 滑 石

西山一諏訪神社 瀬 戸町

矢上

木原アンジェラス通り ダイヤランド

城栄一西高等学校 平 山台

滑石

ナンキンハゼ ケヤキナンキンハゼ ケヤキナンキンハゼ ナンキンハゼ ナンキンハゼ ナンキンハゼ

イチョウ

1022̀ 30905.28 306 14801.22 258 14478.96 291 13924.35 272 11391.36 168 9456.72 191 8854.76 185 8326.85 171 7354.71 228 8865.OB

‑ 76‑

(5)

距離 が長 くて,街路樹 が まば らに存在 して いたので はその街路樹 は緑化 の度合 いが高 いとは言 え な い.

そ こで,街路樹 の長 さ (l)を考慮 して,街 路樹 の 緑化度 を比較 した.それは,,.h̲Wn/ lで表 され る.得 られた結果 の上位10Table 5に示 した.求 め られた値 は街路樹 を構成す る街路樹個体 の規模 と

による都市緑化 の度合 いを表 した ものであ り,値 の 大小 は緑化 の貢献度 を意味す る.長崎市 内 の街路樹 の中で,最 も貢献度 の高 いのは,長 崎市公 会堂横 の イチ ョウの街路樹 であ ることがわか った.長 崎市 内 に植栽 されて いる街路樹 の総本数 で上位5種 に含 ま れていた内の クロガネモチを除 いた4種類 が上位 を 占めて いる(Table 5).

Tablo5.緑化度の高い街路樹

市民会館横 県庁坂 原爆資料館前 エミネント葉山 小江原ニュウータウン 厚生年金j金銀前 木原アンジェラス通り 薪戸町

出島 城栄商店街

口張 り(m).n:鹿 日本数

25.48 14.95 14.08 12.90 ll.52 ll.38 9.46 8.81 8.73 8.48 クスノキ

ナンキンハゼ ケヤキ ナンキンハゼケヤキ ナンキンハゼ

ナンキンハゼ

クスノキ ナンキンハゼ

h:旨くm).W:1 I:植 栽運搬 (m)

Tablo 6. 生壇の8(種牡と個体数 小江 14 56 20

948 645 703 8 12 66 1381 1253 4930

Table 7.生垣に出現 した8r種と出現状況

個体数

2. 生垣

2‑1 田陣 と併設物 の分類

調査地全体 の囲障 を,前述 した区分 に従 って分類 した縛果 ,生垣 の出現率 の最 も高 いの は,五 小 路 の 100%せあ った.緑化協定 の あ る美 崎 が丘∴(93.7%) を例 外 とす る と,丸 善 団 地 .(12.4%), 小 江 原 (55.4%),まなび野 (72.6%)と,造成 年 代 が新 し

くな る につ れ て生 垣 の 出現 率 は高 くな って い る (Table 8).これ に対 して,ブロ ック と塀 は造成 年 代が新 しくな るにつれて減少傾向を示 した.板塀 に よる囲陣 がみ られたのは,小江原 のみ で あ る.フェ ンス阜囲障な しの傾向 は,造成年代 に従 って減少 を 示 しt,いたやi,最 も新 しい団地 であ るまな び野 で は 再 び増 え一名傾 向 にあ る.

囲陣が生垣 であ る場合 にづ いて,併設 物 を分類 し た.その結果 ,ブロ ックと板塀 は造 成 年 代 に従 って 減少傾 向 にあ り,逆 に増加す るのはフェ ンスで あ っ

た.

2‑2 個別調査

生垣 の樹種数 と個体数 を調査 した結果 ,全 体 で66 ,4930本 を確認 した (Table 6).種 数 で最 高値 を示 したのは,丸善団地 (56種) ,最 少 は美 崎 が丘 (6種) であ る.逆 に,個体数 で は,1381本 の美 崎 が 丘 が最 も多 く,645本 の丸善団地 が最少で あ った.

1) 樹種 の比較

使用頻度 の高 い樹種 の うち,各調査地 にお け る上 4種 を示 したのがFig.4である.その結果 ,造 成 年代が新 しくな るに連 れて,使用頻度が減少 す るの

イヌマキ 蜘 hhaenPhPzJS ネズミモチ ./gmN'cLm

カイズカイブキ chhwm'scv.Ka血血 ヒイラギモクセイ × セイヨウカナメモチ X hasm' モッコウ Tbnwbuemla 血相 サザンカ 粗品叩

ウメJhqZwM e

ウJくメガシ血 脚 Phl14qaeoJ'hs

オオムラサキ 蝕 X pdihnm l CV.&ed osw

ツJtObmeWajp JN

ハナックバネ,)ツギ^balia Xgm dl'Rm キンモクセイ 62m nSi.ad 'aeus コニファ

5

0

4 0

4 4

4333333∧■33 00000000000000000000000000000 000000000000000

Tab一ea.各団地の生垣の緑化規模

一戸当りの面

A a A/8 C A/8・C/100

20.9 12.3 10.0 1a.6 9.22 2

50 50 50 50 459.a

615 5

0 0

93

0

460 丸善団地

小江原 美崎が丘まなび野

1

0 0

12.4 55.9 93.6 72.6

20.9 5.6 5.6 17.4 6.7

(6)

中西 こずえ ・南 尚志 ・福田 恵子 。中西 弘樹

五小路 (1)

美噂 が丘 (4)

ロイヌマキ ロラカンマキ ロイスノキ 封ヒサカキ 昏その他

E)セイヨウカナメモチ E)ウ′くメガシ ロヒイラギモクセイ 由ネズミモチ 恩その他

丸善団地(2)

まなび野 (5)

ロカイズカイブキ ロイヌマキ ロハナックバネウツギ 8キンモクセイ

■その他

ロセイヨウカナメモテ ロセイヨウイボタ E3ウバメガシ やコニファー 由その他

小江原 (3)

ロカイズカイブキ ロサザンカ ロセイヨウカナメモチ Bセイヨウイボタ

■その他

Fig.4.各調査地 における生垣構成樹種 の使用頻度 の比較 .(造成服 は (1)̲〜 (5)で あ る.)

は,イヌマキ PodocarpusmacrophyllusD.Don, カ イ ズ カ イ ブ キ Juntperus chinensisL. Cも.

Kaizuhaの2種であ り,逆 に頻度 が増 加 す るの は, セイ ヨウカナメモチPhotinia x fraseriDress.,

コ ニ フ ァ ー Conifer,セ イ ヨウイ ボ タ Ligustrum uulgare L.,ウバ メガ シ Quercusphillyraeoides A.Grayであることが明 らかにな った ネズ ミモチ LigustrumjaponicumThumb.と ヒイ ラギモ クセ イ Osmanthusx fortuneiCarr.は,それぞれ4つ a) 調査地ゼ確認で きたが,美崎が丘 での高 い使用頻 度 は特徴的であ り,緑化協定 の結果 で あ る (Fig.4, Table7).

2) 接道部 と生垣の長 さ

接道都 について最 も長 いのは,五小路 の調 査地 で 平均22.7mであ った.美 崎が丘 は15.5mで あ り,以 下小江原 (15.4m),まな,び野 (15.1m)で あ り, 最 も短 いのは丸善団地 の13.1mであ る.生垣 の長 さ に関 しては,五小路 の平均17.1mが最長 で あ り,以 下,美崎が丘 (12.6m),まなび野 (9.2m),丸善 団地 (8.1m),小江原(7.8m)の順 で あ った.接道 都 と生垣 の長 さや 幽係 は相 関係数0.9で あ り,接 道 都が長 くな るほど生垣 も長 くなるこ とを表 している.

3) 生垣 の高 さ

隼恒の高 さの平均値 は丸善団地 (2m),五小 路

(1.7m)の順 に高 い値 を示す .小江鹿 ,美崎 が丘 ,ま なび野 の調査地 は,1.5m前後 の値であ った.また, 造成年代 の新 しい調査地 ほど樹種 の平均高 に差 が見 られない.その結果,イ ヌマ.キ,ガイ ズカイ ブキ, セイ ヨウカナメモチ,セイ ヨウイボ タ,ウバ メガ シ とい った樹種 は造成年代が新 しくなるにつれて樹高 を低 くす る傾向にある.

4)樹木の組み合わせと仕立て方

調査地内での生垣が単植であるか,混植 で あ るか について は,竹下 ほか (1984),竹下 (1985)を参 考 に して区分 した.美崎が丘の単植率が98%と高 く, つ いで五小路 (90.1%),まなび野 (80%),小 江 (74%),丸善団地 (40%)の順 であ った.

刈込型生垣 あるいは自然型生垣 につ いては同様 に 竹下 ほか (1984),竹下 (1985)を参考 に して区分 した .刈 込 型 が ほ とp々 どを 占 め るの は,五 小 路 (97.1%),小江原 (94.3%)∴ 美 崎 が丘 (91.6%) で,丸善団地では65.5%,.まなび野 で38.2%で あ る.

五小路 や丸善団地 の自然型生垣 は,同時 に混植型 で ある十場合が多 く,造成年代が新 しい地 区 で は,刈込 型生垣 で も混植型が多 い傾向 にあ った.

5) 生垣 による緑化規模の比較

生垣 による都市緑化 の規模 を比較す るために緑視 量 を求 めた.まず,調査地 の個別調査 したすべ ての

‑ 78‑

(7)

生垣の高 さ,長 さ,被度の樺 か ら,生垣面積 の合計 (a)を算出す る.次 に調査個数 (b)で割 り,一戸 あた りの生垣面積の平均値、(a/ b)を求める・そ の商 に各調査地の生垣 出現 率 (C)を掛 けて,生垣 による緑化規模 (a / b /100) を求 めた.そ の結果,五小路が20.9Ⅰばと最 も高 くな った.以下 , 美崎が丘 (17.4nf),まなび野 (6.7m2),小江原 (5.6nf),丸善団地 (1.5m2)の順であった.この こ とは五小路の生垣 による緑化が最 も進んでいること を示 している(Table 8).

考察 1.街路樹

九州全体の街路樹 に用い られている樹種の上位3 種 は イチ ョウ,ホル トノキ,クスノキの服 で あ る (川里,1989).九州の他の都市 については,鹿児 島 市の場合 は総本数27463本 ,上位3種 はクスノキ, ホル トノキ,クロガネモチの順であり (鹿児 島市公 園痩地課,2000作成の地図より),福 岡市 のそれ は ホル トノキ,イチ ョウ,。ケヤキの順 で,植栽総本数 35853本である (福岡市森 と緑の街づ くり協会のホー ムページより).これ らと比較すると,長崎市 の総 本数9808本 は少 ない.これは,長崎市 の地形 的な理 由により,・植栽面積が充分 に確保出来 ない ことに起 因 していると考え られ る. 長崎市 の上位3種侶 ナ ンキ ンハゼ,クロガネモチ,ケヤキの順 で あ った.

特 に, 「長崎市の木」であるナ ンキ ン‑ ゼは,総本 数の33%を占めていた.また,ケヤキ は長崎市 に植 栽 されている街路樹では胸高直径や土壌硬度の値 が 小 さい ことか ら新 しい街路樹であると考え られるが, 樹高や枝張 りの値 は他 の街路樹 と比較‑して も差 がな い.ケヤ与は若 いうちか ら緑陰を提供す るとい うこ とか ら優れた樹種であ ると考え られる.

樹高,枝張 り,街路樹の植栽本数 お よび街′路樹 の 長 さより,街路樹 による都市緑化の度合 いを求めた.

長崎市 の街路樹 に適用す ると,市の中心、部 や北部 な どの人 口の多い地域 に緑化度の高い街路樹が分布 し てお り,中心、部や北部 は植栽本数が多 いだけでな く, 街 路 樹 に よ る緑 化 度 の高 い こと もわ か る(Table 4,5).

2. 生垣

人 口密度 と囲降 の出現率 の関係 につ いて,柳井 (1990)は,人口密度 の増加 が生垣出現率 の低下 を もた らす ことを指摘 している.今回の調査 で も人 口 密度 と生垣出現率 との間 に相 関係 数‑0.,9とい う高

い負の相関関係が認 め られた.逆 に,人 口密度 とブ ロック塀 の間 には,相関係数1.0と高 い正 の相関関 係が認 め られた.っまり,人 口密度 が南 くな ると, 生垣甲出現率が低 くな り,ブロック塀の出現率が高

くなる.

二般 に新 しく造成 された団地 は,一戸 あた りの面 積 は広 く,人 口密度 は低 い傾向が あ る.その結果 , 造成年代 の新 しい団地 はど囲降に占める生垣 の率 が 高 くなる.

人 口密度 と生垣の併設物 との関係 について は,ブ ロック塀 と板塀の出現率 にそれぞれ.一相関係数 1.0, 019という高 い正の相関関係が認め られ :̲フ ま り 入 日密度が高 くなるほど,生垣の併設物 't して の プ

ロ:ソクと板塀の出現率が増加す る.この結果 は,既 述 した生垣同様,造成年代の新 しい団地 で は,併設 物 としてのブロック塀 と板塀の減少を意味す る.逮 にフェンスは造成年代が新 しく.なるにつれて増加 し ている.美崎が丘 における併設物の少 な さは緑化協 定 による.

生垣 に植栽 されている樹種数 と個体数 については, 人 口密度 と種類数 に正 の相関関係が見 られ (相関係 数 は1.0),人 口密度 と個体数 には負 の相関関係 が 認め られた (相関係数 は‑0,8).つま り,人 口密度 が高 いほど生垣の樹種数 は多 くな・り,樹種数 が多 く なるほど植栽数 は減 る.

植栽樹種 については,家屋の種類 に影響 され る.

造成年代 の古 い五小路では,日本家屋が主流である.

そのため,生垣 に使用 されている樹木 もイ ヌマキな どの在来種が多い.丸善団地 と小江原 は 日本家屋 と 洋風家屋が混在 している.生垣 に使われて い る種類

もどち らの家屋 にも合 うカイズカイブキが多 い.追 成年代の新 しい美崎が丘,まなび野 で は,洋風 の家 屋が多 く,使用樹種 はセイ ヨウカナメモチな どが多

くなっている (Fig.4).

生垣の高 さに関 して は,ヾ古 い年代 の生垣 の方 が 高 く,新 しい生垣 は低 い傾向が あ る̲.このため,古 い団地 よりも新 しい団地 の方が開放的な感 じを受 け る. 生垣が低 くな ったの は,住宅一戸 当 た りの面 積が広が ったか らである.面積が広 が り,接道都 か ら住宅 までの距離が遠 くなった.したが って,∵低 い 生垣で も,,境界 としての機能や遮蔽機能 を十分果 た せ ると考え られる.

望 ま しい生垣 とは,都市開発 によって失 われ た緑 地の代償機能 を重視 した生垣である .この機能 を果 たすには,なるべ くクロガネモチ,ケ ヤキな どの 自 生種を植栽す ることが生態系全体の保全か ら望 ま し

参照

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