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加藤 雅康3) 白子 隆志

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Academic year: 2021

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42

高山赤十字病院紀要(第42号)

院内急変におけるNEWSの有用性

―ハリーコールを分析して―

久保田 忍

1)

 柳原 典枝

1)

 若田 きみ子

2)

 

加藤 雅康

3)

 白子 隆志

1)

1)高山赤十字病院 救命救急センター 2)高山赤十字病院 医療安全推進室 3)高山赤十字病院 救急部

【目的】

過去5年間の院内ハリーコール(以下ドクターハリー)事例 の実態を明らかにし、今後の課題をまとめる。

【調査方法】

期間:2012年1月~2017年12月。方法:Dr.ハリー報告書、電 子カルテから後ろ向きに調査。

【結果】

5年間のドクターハリーは59件、男性36名、女性23名だった。

年齢は1歳~94歳、70~80歳代で60.8%を占めた。小児(1歳

~7歳)は4名で全て救命センター入院中だった。発生場所 は一般病棟34件、救命救急センターが19件、外来、CT室等が 6件だった。ドクターハリー要請原因は呼吸不全が18件30.5%、

心肺停止14件23.7%、致死的不整脈、循環不全が22%であった。

それ以外に意識レベル低下、痙攣発作だった。その後の転帰 は、軽快49.2%、死亡39%、1週間の生存8.5%、1ヶ月の生存 3.4%。

看護記録で経時的に検証できた成人24名をNEWS(National early warning score)を用い、急変8時間前、4時間前、1 時間前の変化を調査した。8時間前に中等度以上の急変リス クが認められたのは62.5%だった。また急変前1~8時間まで の最高得点を抽出したところ、高度リスクは16件67%、中等 度リスクは5件21%だった。最高得点だけに注目すると88%

の患者が急変するリスクが高い可能性があると分かった。し かし8時間前からの時間経過と点数の推移は統一性が明らか にならなかった。高度リスク状態であっても状態が軽快した 患者、中等度リスクであっても死亡に至った患者もおり、予 後に関しては点数と相関した明らかなデータは得られなかっ た。

【考察】

院内急変は看護師が第一発見者となる事が多い。記録を経時 的に見直した際、全ての項目を点数化できず評価できなかっ た症例があった。特に呼吸数、呼吸状態の記録が他項目に比 べ少ないことが分かった。看護師が「何か変」と違和感を感 じた時、客観的に評価できるNEWSを用いることで、急変の 可能性や異常な状態を判断することができる。

【結語】

常に患者のそばにいる看護師が急変兆候に早期に気づかなけ ればならない。NEWSを用いた急変兆候の早期発見について 継続的な看護師教育の必要性が示唆された。

【参考文献】

1.Rapid Response System.日本集中治療医学会・日本臨床 救急医学会.

2.西島功他:修正早期警戒スコア(MEWS)による患者急変 予知は、迅速対応システム(RRS)の起動件数を適正にし、

かつ院内心停止を減少させる.日本臨床救急医学会誌.20.

534-8.2017.

3.桐本千恵美他:急変振り返りによる変化と課題 ~RRS

(Rapid Respons System)の活用と急変前の患者状況から の考察~.日本救急看護学会学会誌. vol.19.241.2017.

4.鹿山美穂他:院内急変対応の現状と課題~急変対応報告 書から見えること~.日本臨床救急医学会誌.vol.19.386.

2016.

参照

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