巻き波型砕波に伴う組織的乱流構造に関する研究: University of the Ryukyus Repository

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全文

(1)

Title

巻き波型砕波に伴う組織的乱流構造に関する研究

Author(s)

仲座, 栄三; 津嘉山, 正光; 宮里, 一郎; 榎本, 真久; 川満, 康

Citation

琉球大学工学部紀要(52): 51-56

Issue Date

1996-09

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12000/15847

Rights

(2)

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Coherent Structures in Turblent Flow Under Plunging Breaker of Water Waves

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NAKAZA *, Seikoh TSUKAYAMA*, Ichiro MIYAZATO* *

Masahisa ENOMOTO***, and Yasutomo KAWAMITSU****

Abstract

In surf zone, wave height and velocity of incoming waves change dramatically.Ithas been said that the sand transportin the near shore region is mostly occurred in the surf zone. Sawaragi and Iwata( 1973) discovered a co-herent structure of turbulent flow under plunging breaker, and they named it as 'Horizontal roller'. They pointed out that a lot of sediment on the sea bottom is curled up towards water surface by the horizontal roller. Clarificat-ion of the turbulent structure in breaking waves make advances in developing the physical models of wave br-eaking and sand transport. But until now,many attempts to measure the velocity field in surf zone, with the LDV or EMC, have been prevented due to a large amount of bubble entrained by plunging of water jet.

Nakaza et.a!' (1995) succeeded in measuring of the velocity field contained a large amount of bubble under pl-unging breaker. In this study, by Nakaza's method utilizing a super-miniature proper current meter, the coherent structures in surf zone, particular the horizontal roller, are clarified experimentally. The generation and dissipat-ion of large eddies in the water under plunging breaker are studied, applying Dean's stream functdissipat-ion theory to discrete thepotential and velocity components of flow velocity from measured data.

Key Words : Horizontal Roller, Wave Breaking, Plunging Breaker, Mass Transport, Undertow

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52 仲座 ・津嘉 山 ・宮里 ・榎本 ・川満 巻 き波型砕波 に伴 う粗描 的乱流構造 に関す る研究 ネルギー減衰項の付加 とい うダイ レク トな表現や 運動方程 式中への拡散項の 追加 とい う形で行われ ている. しか しな が ら,この手法で は, 「物理現象 が劇的 に変化す る」 とい うことを表現す るには迫力不足とい う感がす る・つい最近, pedcrs.nら (1992,1995)は,噴 流 とい う新たな表現 を巻 き波型砕 波の数値 計算 に採用 し,水平渦 やそれに巻 き上げ られる底 質の移流 計算 を行 ってい る.これ も砕波 点 を破切 りに 「劇 的に変化 す る流 速場」 を再現す るための苦心の策 であるが ,その結 果 に大 きな問題 がある ことは, この後す ぐに本論文中で示 されることになろう. 砕波帯 内の内部 流速構 造 を明 らかにす ることは,幾つか の砕波形 式が存在 す るこ との物理 的な説 明 を与 え ることを 始め,上 述の ような砕波 帯内で生 じる様 々な物理 現象の解 明に大 き く寄与す るばか りでな く,数値 波動解析 が今抱 え ている砕 波現象の物理モ デルの開発 とい う難問へ も光明 を 与 えることと期待 される. 本研究 は.この ような砕波帯内 の組織 的乱流構 造 を明 ら かにす る ことを目的 として,巻 き波型砕 波 に伴 う流速場の 解明 を実験的 に行 う. 2.実験装置及び実験方法 図-1に,実験装置の概 要 を示す.用いた水槽 は,長 さ27m 幅07mの二次元不規則 波造波水槽である. 図示の とお り, モデルの縮尺 と して1/100を想定 して,水槽 の一端 に勾配 が1/10の一様斜面 を設置 した.水位 の測定 には,12台の容 量式波高 計 を用 い た. また,流速 の測定 には2成 分電磁流 速計 2台 と3成分 超′ト型 プロペ ラ流速計 2台 を用 いた. ま た,水位 変動 や内 部流速 の可視化 には気 泡や中立粒子 を用 い.3CCDビデオカメラによって行 った.水位及び流速計か らの検出信号 は

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変換 器 をへ てパ ソ コン上へ 取 り込 ん ど.デー タサ ンプ リングは,静 水状態 に連破後1時間 を得て か ら開始 し,サ ンプ ル レー トを50Hzと して ,各 測定 点で 6000個 (約85波相 当長)のデー タを得 た. 超 プロペ ラ流 速計 の有用性 は

.

仲座 ら (1995)に よって も説明 されているが,こ こでは電磁流速 計 との比 較や,超 プロペ ラ流速計 か ら得 られるデー タの取 り扱い方 について 述べ る.図-2に,それぞれ水平 方向(u),鉛直方 向(W)の超 プ ロペ ラ流 速計 と電 磁流速 計で得 られた流 速デー タの比較 を 示す. これは,砕波点 (B,P.)直前で得 られたデー タである. 図示の とお り,大 きさ的 には両者 はほぼ 同 じであ るが,超 プロペ ラ流速計 の デー タ に位相 の遅れが生 じてい る.デー タ解析 で は,この位相の遅 れ分 (0.06秒 )だけプ ロペ ラ流 速計のデ ー タをシ フ トさせて用 い た. また,大 き さに関 し てはその ままの値 を用 いた. 3.実験結果及び考察 実験 に用 いた入射 波 は,規 則彼で周 期14秒,波高8.9cm である.この実 験波 は

,

仲座 ら (1995)が平均流速 と平均 水位の変 動 などを検討 した際 に用 いた彼 と同一で ある. ま た,用い た水槽及 び斜面 モデル も同一の ものであ り,波高 変 化 な ど 平均 的 な 水 理 量 の 変 化 に 関 して は ,仲 座 ら (1995)を参照 して頂 きたい. ∫ . JL位_nm 図-1 実験装置 0 ー プI bベラ並tt 0 壬 ・3 il;一正JI 0i / 0 Il \ ー l I 2260 2280 2300

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2260 2280 2300 DItANumber 5620 5640 5660 5680 0ata Number 5620 5640 5660 5680 DataNumber 図・2 超小型プロペラ流速計と電磁流速計の比較 (水平方向及び鉛直方向) 3-1巻き波型砕波の形成 と流れの組織的乱流構造 図-3・(a)-(h)に砕波瞬間 か ら遡上するまで の波形及び流速 分布 を示す. 図中に示す 流速ベ ク トルの値 は.85波間で位 相平均 された値で ある. また,水 表面波 形 に関 しては,ど デオカメ ラか ら読 み とっ た値 を示 してあ る.本論 文では. 現象 をなるべ く詳細 に見 るとい うことか ら,実験値 をo・1秒 あるいは002秒 間隔で示 してある.匡ト31(a)は,波峰頂部 の 水塊が飛 び出す僅 かに前 の瞬間で あるが ,強い戻 り流れと 進行波 (ポテ ンシ ャル運 動) に伴 う流速 とが激 し くぶつか り,波の前面で強 い上向 き流速 を生 じて いる

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○ で囲む領 域).図・3-(b)に示す ように,この 上向 き流速は.波頂直下 の流速 を上側 に押 し上げ , さらに進行す る波動成 分の水平 流速 と共 に.波頂 付近の ジェ ッ トを造 り出す.こ うして形 成 された ジェ ッ トは,大 きく巻 き込みなが ら波の前面 に突 入 してい く (図一3-(C)に示す瞬間).突入部の水塊 の僅かに 後方 には ,空気塊 が とじこめ られ る.この ジェッ トの突入 は, さらに波前面 へ水塊 の突入 を生 じさせ るが, その飛び

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琉球大学工学部 紀要 第52号, 1996年 出す水塊 と空気塊 の下側 には,戻 り流れ が存在 してお り, 波頂 よ り僅かに後 方で上 向 き流速 を生 じている.結果 と し て,この時点か ら水平渦が形成 される. 図・3-(d)で示す ように,水塊が突 入す ると,それ は自由噴 流に類似 した流れ を水表 面か ら底 面に向 けて形成 させ,そ の地点で波前面の戻 り流 れは遮断 される形 とな り,大規模 渦構造が作 られている.図-3-(e)の状態では,その組織渦の 前面で強 い下向 き流速が 形成 され てお り,他の領 域の流速 を大 きく上 拭っている.図・3・(i)の状態 では,飛び 出 した水 塊の再突 入によっ て,第 一の渦の前面 に さらに第二の渦の 形成が見 られ る.図・3-(g)で示す 状態で も第一 渦に伴 う下 向 き流速は存在 してお り,図-3-(C)の状態か らこの時 間帯 まで の間は,底質に及 ぼす影 響が大 と想定 される.第二の渦の 前面では,顕著 な水塊 の再飛 び出 しは見 られず,波はボア 状 になって遡上 した (図-3-(h)で示す状態).この時,突 っ 込み点 (pp) よ りも僅 かに岸側 に,第一の水平渦が移流拡 散 した状 態で残 っ ている. また, この領 域付近の流れは殆 ど淀 んだ状態である. 現地海岸 などで ,巻 き波砕波 に伴 う漂砂 を見て いると, 三次 元的 な巻 き波 砕波 を伴 う波 が通 過 後, しば ら く して ジェッ トの突入点付近か ら大量の気泡 と膨大な量 の砂雲 と がパ ッチ状 に海底 か ら湧 くような形で現 れる.この時,水 平流速は殆 ど認め られず ,あたか も気泡 の上昇 に伴い,砂 雲が舞い 上がるよ うに見 える.これ らの現象は, まさしく ここで示 した流れ の構造 か ら全て説明 される.このことに 関する具体的な説 明は, 海底砂の巻 き上 げ現象の数値計算 結果 と共に,別の機会 に述べ る予定である. 3-2 Deanの流れ関数法 を用いたポテ ンシャル成分 と渦度成分 との分離 強非線 形の波動 場で水 面形の情 報か ら内部流速 を予測す る手法 に, Deanの流れ関数法がある.これは,波形 を任意 の周波数 成分か らなる成 分波 と見 な し,成分波 に対応する 流速にポ テ ンシャル波の 流速分布 を適用 して.水 表面位置 で力学的境界条件 を満足 す るように,各 成分波の振幅 を決 定す る方 法である.その ようなこ とか ら,この手 法は水表 面位 置 が 明確 で あ り, か つ エ ネ ルギ ー損 失 無 しとす る Bem oulliの定理 を満足す るような場で無 ければならない. し か しなが ら, これ らは砕 波帯の中 では満 足 されない.その ようなことか ら.灘岡 ら (1985) らは,水表面の境 界条件 を採用す るのを止 め,気 泡 などが 影響 しない ような海底面 付近の流速 を近似す る とい う, いわばDeanの改良バー ジ ョ ンとで も呼ばれる手法 を用いてい る. しか しなが ら,この 手法 も流 速デー タか ら時 間平均流 速 をきっ引いた残 りの成 分 をその まま波動 成分 と しなけれ ばならないなど,重大 な 問題点 を有 して いる (図-3に示 した ように,組織 的渦構 造 は,波 と同様 ,周 期的に形成 され るとい うことや ,戻 り流 れ も脈流の構造 を持つ とい う理由による). 以下で は,上記 の ような問題点 がある ものの,強非線形 の波動場の流速 を比較 的精度良 く与 えるDeanの流れ関数 法 を用いて ,容量式 波高計 で得 られ た水表 面のデー タか らポ テ ンシャル波動成 分の予測 を行 うこ ととす る 図一4-(a)- (h) に, Deanの流れ関数 法 を適用 して求めた ポテ ンシャル波動 53 B.Pか らの距捉 ∫ (m ) (a) t=0 10S 8Pか らのEEF.iI (tn) (b) t=030S ・02 -01 00 0I O2 03 04 05 06 07 0.8 09(tn) 田 P) p p) BPか らの距捷 x(m) (d) t=0.50S 図一3 位相平均流速計の時間変化 (実測値)(続 く)

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54 Z-'2C:'巨 細 仲座 ・津森山 ・宮里 ・榎本 ・川満 巻 き波型砕波に伴 う植 松的乱流構 造 に関す る研究 Z(cm) -02 ・01 00 01 0.2 03 04 05 06 0.7 0.8 0.9(En) P P) O'P) ELPからの距稔 x(En) (a) t=010S ・02 ・01 00 0.1 0.2 03 04 05 0.6 0.7 0.8 09(EEL) P P) 0)P) B.Pからの距杜 x(TTL) (b) t=0.30S -02 ・8

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0)P) 8Pからの圧政 x (也) (d) t=050S B.Pからの挺払x(m) (∫) t=076S B.Pからの題舟.I (n) (g) t=1.00S -02 -01 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09(m) 03P) P P) BPからの距批 x(m) (ll) t=120S 図・4 位相平均流速計の時間変化 (計射 直)

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琉球 大 学 工 学 部 紀要 第 52号, 1996年 ELPからの圧政x (n) (e) t=0.60S 101 JH 00 0.1 01 03 04 05 06 07 0.8 09(m) P.P) 0'・P) B.FIからのZE社エ (tn) (h)t=1.20S 図-3 位相平均流速計の時間変化 (実測値) 55 成分 を示 す・実験 値 と計 算値 との比較や 問題点 な どに関 し ては・ 仲座 ら (1995) を参 照 された い・ 図示 の とお り, Deanの流れ関数 法 による流 速分布は ,その流線 のバ ター ン か らして進行波 と しての波形 に対応 した形 となっている. 図15-(a)-(d)に,実測値 か らDeanの流れ関数法で予測 され るポテ ン シャル波 動成分 をきっ引 いた残 りの成分 (以下, 非ポテ ン シャル成 分ある いは渦度 成分 と呼ぶ) を示す.砕 波直前の場合 の流速分布 を図一5-(a)に示す.波 の前面で見 ら れる戻 り流れが波 動流速 との衝突 によっ て.底面 か ら剥離 L波峰直 下 に集め られ, 非 ポテ ンシャル成分の集 中領域が 現れている・図151(b)に示す ジェ ッ トの突入瞬間で は,波の 巻 き込み 部 に大 きな循環 が形成 されると共に.戻 り流れに 明確 な剥離が 見 られる. また,波後部 の水表面付 近か図-5 -(a卜 (d)に,実測値 か らDeanの流れ関数法で予測 されるポ テ ンシャル波動成分 をきっ引いた残 りの成 分 (以下 ,非ポテ ンシャル成分ある いは渦度成分 と呼ぶ) を示す.砕波直前 の場合の流速 分布 を図-5-(a)に示す.波の前面 で見 られる戻 り流れが 波動流速 との衝 突 によって.底 面か ら剥 推 し波峰 直下に集 め られ, 非 ポテ ンシャル成分の集中領域 が現れて いる・図-5-(b)に示す ジェッ トの突 入瞬間では,波 の巻 き込 み部 に大 きな循環 が形成 されると共 に,戻 り流れ に明確 な 剥牡が見 られる・ また, 波後部の水表面 付近か ら もかな り の強 さの戻 り流れが形成 されている.図一5・(C)で示す時間帯 では,水 平渦 と戻 り流れ との境 目辺 りの底面近傍 で大 きな 負の流速 が発生 している.第二の 渦が形 成 される時間帯の 流速ベ ク トルを区卜5-(d)に示す,波 によって輸送 された水量 は,大規 模水平渦 の拡散 に伴い,波の後 部 に戻 り流れを形 成 させて いる.す なわち ,大規模 水平渦 は,波に よって運 ばれるエ ネルギー を消散 させ ると共に, 波による質量輸送 を効率良 く沖側へ 戻す役 割 を担 っている. また.戻 り流れ が脈流の構造 を持つ ことも特筆すべ きである. 4.おわ Uに 本研究 では,超 小型 プ ロペ ラ流 速計 を用いて巻 き波型砕 波の場合 の流速場 の組織 的乱流構 造 を調 べ た.従 来,その 重要性が指摘 され なが ら も定性的 に しか議論 され ることが

なかったHoriZ:OntalRollerの生成 ・消滅やその構造 を定量駅

に明 らかにす ることが で きた. さらに, Deanの流れ関数淀 を用いて 流れ をポ テ ンシ ャル波動 成分 と非ポテンシャル流 とに分離 し,渦や戻 り流 れの形成 メカニ ズムを明 らかに し た. 筆者 らは,気泡 や底質 を大量 に含 む砕 波帯内で 内部の流 れ構造が どうなっ ているのか ? そのこ とを明 らかにす る ことこそ が海岸工 学上最 も重要 と される岸近 くの波及び水 理現象の解明へのブ レイクスルーを与 えるはずであ り,そ れは決 して数値計 算や理 論解析的 な面か らは与え られず, 観測デー タのみか ら与 え られるはずであ るとの信 念か ら, 超小型 プ ロペ ラ流 速計 に よる波動 場の流 速測定手 法の開発 に取 り組 んだ. 「激 しい流速変動 をプロペ ラ式流 速計で測 定 し得 る はずがな い とい う」固定 観念か ら抜 け出すことに 2年 を要 した.原理的 にプロペラ流速計が抱 える問題点は, 労力やデ ー タ解析 ソフ トの開発 で クリヤ ーするこ とがで き た.その成果 を前 年 に引 き続 き捷 示す る ことがで きた.今 後 は.これ らのデ ー タを さらに解 析す る ことや,他の砕波

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仲座 ・津裏山 ・宮望 ・榎本 ・川満 巻 き波型砕波 に伴 う組桜的乱流構造 に関す る研究 8.Pからの臣柾 x(m) (d) t=0.56S 図・5 位相平均 流速計の時間変化 (渦成分流速) 形 式 で の 流 れ場 の 構 造 の 解 明

,

漂 砂 現 象 との関連 な どを検 討 して行 きた い . 本 研 究 を 行 う に あ た り, 天 野 和 宏 (西 濃 建 設 株 式 会 社 ) ・宇 座 俊 吉 (琉 球 大 学 工 学 部 技 官 ) の両 氏 に ご協 力頂 い た . ま た , 本研 究 で用 い た超 プ ロペ ラ 流 速計 は ,篠 塚 製 作 所 製 の もの で あ り,代 表 者 篠 塚 守 氏 に は多大 な ご協 力 を 頂 い た . こ こ に記 し感 謝 致 します . 参考文献 1) 酒井暫 朗 ・内 田椎博 (1984) :巻 き波型砕 波による乱れ と底質浮遊機構,第31匝Ⅰ海幕,pp296-300. 2) 植木亨 ・岩田好一郎 ・松本昇 (1973) :砕 波後の波の変 形 に及はす乱れの効果について,第20回海講 pp.565-570. 3) 仲座栄 三 ・河野 二夫 ・宮里 一郎 ・天野和宏 (1995) :波の 砕波変形 と質量 輸送量及 びundeTlowに関する研究, 海講,第42 巻,pp71-75,1995. 4) 灘岡和夫 ・小谷野暮二 ・日野幹雄 (1985a) :二成分光ファ イバー流速計 を用いた砕波帯 内流速場 の特性の解明,第 32回海 A.pp.51・54. 5) 灘岡和 夫 ・上 野成三 ・五十嵐 竜行 (1987) :砕波 帯内に おける底面近傍の流体運動特性 と浮遊砂について,第34回海講, pp2561260. 6) 日野幹雄 ・灘岡和夫 ・小谷野暮二 (1985b) :崩れつつ進 行する波のポテ ンシャル成分 と渦度 成分の 分椎方 法につ いて, 第32回海幕,pp.55・59, 7) 水口倭 ・友金 幸治 (1985) :巻 き波 型砕波 時の流 れの場 の実験的研究,第32回海講,pp60・64. 8) 三村信男 ・岡安章夫 ・柴山知也 ・プリ・チ ャ カムロンリテイ ソン (1984) :Plunglng砕波 によ って発生 する砕波 帯内流速 場 の構造.第31回海溝,pp.ll-14. 9) 柴山知 也 ・堀 川清司 (1985) :砕波 による底質の 浮遊, 第32回海溝,pp.302・306.

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14)Bonmarin P.(1989):Geometric propertiesofdeep-water breakingwares.J・FluidM"VoI.209,pp.4051433.

15)De肌.R.G∴Sm mfunctionreprcsentaionofnonlinearく状anWaves,

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参照

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