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雑誌名 東北学院大学東北産業経済研究所紀要

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(1)

〈資料〉東北産業経済研究所のシンポジウムに関す る青森県での実態調査について

著者 仁昌寺 正一

雑誌名 東北学院大学東北産業経済研究所紀要

号 7

ページ 33‑52

発行年 1988‑03‑10

URL http://id.nii.ac.jp/1204/00024478/

(2)

<資料>

東北産業経済研究所のシンポジウムに関する 青森県での実態調査について

仁昌寺正

(3)

「円高・産業構造調整下の東北」をテーマと する東北産業経済研究所主催のシンポジウム が,昨年9月24日に開催された。それ#こ向けて,

東北産業経済研究所の運営委員である山本新一 教授と筆者ば,昨年7月27日, 28日, 29日の3

日間,青森県を訪れ, いくつかの行政・経済機 関から聞き取り調査を行った。訪問先は次の通

りである。

①青森県企画部(企画部長)

②青森県地域振興課

③青森県職業安定課

④青森県りんご課

⑤青森県商工会議所円高関連中小企業特別 相談室

⑥青森県中小企業振興公社

⑦日本貿易振興会(ジェトロ)青森事務所

③青森銀行総合企画部調査課

⑨八戸信用金庫業務部

調査結果については, パネリストの一人であ る筆者がシンポジウムで紹介する予定であった が,時間の都合により, ごく一部しか紹介でき なかった。そこで,その補足を兼ねて,本誌に 掲峨させていただくことにしたのである。以下 は,調査の際の聞き取りのメモと収集資料に拠

っている。

1

はじめに,若干の資料によって, ここ1 , 2 年の青森県経済の概況をみておこう。

まず,青森県の景気の動きをみると,図‑1 をみ、るように,全国と同様,昭和60年半ばから 後退局面に入っている。そして昭和61年に入っ ても,第一次産莱,第二次産業の実物生産が伸 び悩んだことに加え,大型倒産の発生(例えば,

5月には230億円の負債を抱えて和田寛食料工 業が倒産)などもあり,後退局面が続いている。

図−1 膏森県景気動向指数(一致指数累積)

(胃定)

詞〒 ]2

1暫定1 46.2 47.4 489 5113 5] 、 12 533 57.6

1N川一

顎即宅

800‑

7帥−

600−

500−

400−

300−

2M−

100−

蝿トー 1 , 1 , 1 , , , | , ! | 1 1 1 1 、 1 1 1 . 1 1 1 , 1 、 ロ 、 1 1 1 ! , | ロ ・ [ l | 、 ロ l , , , , 。

(4)

次に,全国と東北と青森県の製造業の動きを 鉱工業生産指数でゑると,青森県は,昭和60年 以降, 全国,東北と比して,低い伸びにとどま っている。昭和55年を100とした指数で鍬ると,

昭和60年では,青森県は,全国の121.9,東北

の128.2に対して, 108.5と低い伸び 和62年8月の時点でも,全国の119 126.3に対して, 101. 1となっている 照)。

5と低い伸びを示し,昭 全国の119.4,東北の 二なっている (図−2参

図−2鉱工業生産指数の動き (季節調整済指数)

35 1

︿

︿

︿

1 30

125−

1 20−

I 15−

I 10‑

105‑

I 00−

1 1 1 1 1 1 1 I I I I l l l l l l l l 「一一T一一T一一

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

L‑‑‑‑‑‑59‑‑‑‑‑‑‑‑」L−−−−−−60

1

(5)

次に,青森県の個人消費を大型店売上高の伸 び率(前年比の増減率)で魂ると,昭和61年は0.

4%減となっている。百貨店では衣料品, スー パーでは食料品という主力商品が消費低迷と価 格安で伸び悩んだことが影響している (表−

1 )。

青森県における鉱工業生産や個人消費の以上 のような伸び悩みは,民間設備投資の動向から も確認しうる。 とくに表−2を録るように,昭 和61年度におけるそれの落ち込みは大きい。す なわち昭和60年度と61年度を比較して躍ると,

昭和60年度においては,前年比で製造業12.2%

増,非製造業は4.0%",両者を合せて5.8%増 となっているのに対し,昭和61年度においては 前年比で,製造業40.2%減.非製造では42.0%

減,両者合せて40,8%減と大きく落ち込んでい る。

表‑1 昭和61年大型店売上高 と前年比増減率(青森県)

│鞭ヂ

増減率(%)

売上高 (百万円)

大型店

合計 150,407 −0.4

百貨店 575,516 2.0

74,891

ス・一ノ、一 −2,7

衣料品 | 身回り品|

│家庭用品

│他の商品

65,581 ‑1.9 10,311 2.3 9.058 −2.3 18,657 3.3 0. 1 7. 1

3 0

41,775 3,824 1,202

(注)金額の鵡数I土四捨五入。

資料:青森財務事務所

表−2 青森県内企業の設備投資計画 (単位:前年度比増減⑧率%)

※ 61/8月調査比 悠正率(%)

△12.4 7. 1 6.4

59年度 60 61

(計画)

非製造業

△40.2

61.6 12.2

| il

11

43.4 △4.0 △42.0 54.2 5.8 △40.8

※ (今回調査時の61年度計画)−(前回調査時の61年度計画) xlOO

前回調査時の61年度計画

| 聯… &

I 全産業 88社( 〃 〃 ) l

原資料: 日銀青森支店「県内主要企業短期経済観測調査結果」

資料:青森県企画部「第18次青森県経済白野」 (昭和62年3月) , 254ページ。

(6)

表−3 青森県の有効求人倍率 さらに,有効求人倍率を染ると,青森県ば,

昭和60年0, 16, 61年0. 17と全国患低で推移して いる(表−3)。雇用情勢も厳しL、。

だが,以上のように,景気指標の多くがマイ ナス材料を示しているのに対して, プラス材料 もなくはない。物価が安定基調で推移している ことである。青森県の昭和61年の消費者物価指 数は前年比で0.8%の上昇率であったが(全国 平均は0.4%上昇), これは昭和35年以降叢も低 い上昇率である。円高の影響で灯油, ガソリン などが値下りしたのに加え,生鮮食料品も落ち 着いた動きを示している(図−3参照)。

全国 青森県

年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 5 5 5 5 5 5 5 5 5 6 6

年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年

0.64 056 0.56 0.71 0.75 0.68 0,61 0.60 0.65 0.68 0,62

(0.37)

(0 29)

(0.26)

(0.29)

(0.24) (0.22)

(0.21) (0.23)

(0.24)

(0.25)

(0.25)

0. 17 016 0. 17 0. 17 0‑ 14 0. 14 0‑ 13 0. 14 016 0, 16 0‑ 17

(注) ( )は常用( ) 資料:青森県職業安定課

業務統計」

外は全数

「業務統計」及び労働省「職業安定

図一3 青森県消費者物価指数の対前年上昇率

9 8 ヶ I 6 5 4 3 ワ

︼ 1

藤Z調青森県 [−司全 国

l'‑‑

昭和52年 53 54 55

56 ~

§恥 震 圃一

57 58 59 60 61

資料:青森県統計課

(7)

ウエイトは大きい。市町村関与分を含めた誘致 工場の全製造業に占める比重は,従業員数で約 27%,製造品出荷額で約35%にも及んでいる(表

−5)。 また第一次産業の比璽が全国的に大き い同県にとっては,産業構造高度化を推進する 上で,誘致工場の果たす役割は大きい。それだ けに,工場誘致件数の激減が同県経済に与える

ダメージは測りしれない。

こうした事態に対して,県当局は,次のよう な対応策を打ち出している。第一に,誘致工場 に対する人權費補助の充実である。これまでば,

誘致工場が地元から30人を超える従業員を雇用 した場合,それを超えた分については. 1人5 万円を補助していたが昭和62年度から10万円ま で引き上げた。第二に,誘致工場の設備投資に 対する低利融資の改善である。 これまでは誘致 工場の新増設の際の融資金利は5.5%であった が, これを昭和62年度から4.8%まで引き下げ た。

だが, このような施策を打ち出したものの,

今のところ大きな成果はあがっていない。

2

さて,昭和60年9月以降の急激な円高に伴い,

わが国の企業は, 国内での設鯆投資を回避し,

海外への直接投資を促進する動きを強めてい る。 また, NICSや発展途上国の追い上げも 激しく,わが国への製品・部品輸出が急増して いる。 このため,地方においては,工場立地件 数の減少や進出工場の閉鎖・縮少といった事態 が起きている。青森県におけるこの状況は,青 森県地域振興課によれば,次のようである。

県が関与した工場誘致件数は,東北自動車道 青森線と八戸線の開通など,高速交通体系の整 備が進んだこともあって, この数年間,好調な 伸びをみせてL 、た。昭和59年度には,前年度を 10件も上回る17件, 60年度にばⅢ過去最高の24 件を記録している。 ところが, 円高は, この動 きにブレーキをかけてしまった。昭和61年度に は.工場誘致件数ばわずか8件, つまり前年度 から一挙に3分の1に減少してしまったのであ る (表−4)。青森県経済に占める誘致工場の

表−4 青森県の企業誘致の推移

年礎│37 40 41

誘致企業数 1 4 11

;│: :, , 』 ,

2

43144 1451461 47

8 5 1 1 6

4 5 1 3

4 1 1 ' 3

│48 49 50 51 52 53 54 55156 57158 59 60161 1 計 18 9 2 5 2 1 1 1 121 101 8 1 7 1 17 2418164 151 5 3 1 1 1 1 1 3 1 6 1 5 6 1 8 151 4 89

3 1 4 2 2 1 1 1 1 1 9 1 4 1 3 1 1 9 9 1 4 1 75

蛇 4 2 2

資料;青森雌地域振興課

(8)

表‑§ 晋森県製造業に占める鱗致企業のウエイト 160年実繍{踊悪致分)

事 業 所 散 従業者散 (ノ、) | 年間出荷額(百万円)

順鯛│製騰:篭融榊鶚騒:憾鋤 m 襲議灘

2,546 :2@ 87 @6743 18'4021ML031.735 :66│519 :55

407 38 9.3 8,115 1,478 m230, 101 62,262 270

19 4 21. 1 586 222 37.9 2L454 9,901 461

22 3 13.6 149 28 18,8 5,470 588 10.7

162 17 10.5 3,233 504 156 73,051 181752 25.7

40 1 2.5 1,882 139 7,4 101,875 x x

4 2 50.0 323 309 95'7 6,073 x x

160 1 1 69 1 ,942 276 14.2 22, 178 61278 28.3 257 62 24.1 15,帥3 8,944 57,3 157,961 1291016 81 .7

32 0 0,0 625 0 0、0 7,957 0 0、0

157 53 33.8 12,9M 8,563 66、0 126,823 109,459 86.3

37 4 10. 1 m 153 30.6 9,939 7,791 帥.4

31 5 16、 1 1,498 227 15、2 13,242 11,766 M9 1,882 122 6.5 43,025 7,981 18.5 643,673 175,341 27.2 774 20 2.6 21 1 1M I 1 155 5.5 425,711 63,203 14.8 201 80 39.8 9,224 6,326 68.6 36, 138 27,296 75.5 499 6 1 .2 41897 109 2.2 50,5H 1,509 3.0 58 10 17.2 1,728 12M 69.4 81 , 106 79,449 98.0 3Hil 6 1 .7 6.076 231 3.8 50,218 3.肥4 7‑7

工業就計

虞Unゴ,』り凸nJりf

胡H羽開躯剖

11 9J11

222 28 504 139 309 276

986472

甲七中卓fh

785754 311

91

2L454 5,470 73,051 101,875 6,073 22, 178

9,901 588 181752

X

X

61278 19

22 162 40 4 160

J司岫(〉ⅡⅢ(UO畠F型凸同母Un役41Ⅱ由

甲干士中■■

602031 211

437121

625 12,9釦 知 1,498

52347392

111F9892 7693

35332771

6520337

戸烏Ou

』J品LIⅡq

0.0 師.0 30.6 15、2

0 1O9,459 7,791 11,766 0345

3F

O306lJ80 311

425,711 36, 138 50,5㈹

81 , 106 50,218

63,203 27,296 1,509 79,449 3,閲4 774

201 499 58 350

00606 28

68227 29171

21 1 1M 9,224 41897 l,728 6,076

l 1 155 6,326 1O9 l2M 231

56248 58392

工業競計

基麗資材型産業

化 学

石油石炭製品 窯業・土石 非鉄金属 金属製品 加工鬮立型産業 一般膿慨 電気機擬 愉送擬概 晴密擬概 生活関連型産業 繊雑・衣關 木材,京具 綴・バルブ その他製造業

(tr) ( 1 )その他製造業

出 版

プラスチプク

なめし皮

そ の 他

(2)食料品に飲料を含む。

資料:冑森県地域振興課

(9)

ところで,青森銀行が行った「県内読致企業 の動向と意識に関する調査」 (昭和61年11月)

によれば,誘致工場が進出先として青森県を選 定した理由は, 「労働力が豊富」, 「賃金が安い」

という労働力要因がトップであり (表−6),

同県に進出した工場を業種別に雛ても,典型的

な労働集約型業種といわれる「衣服」 (縫製工 場) と「電気機械」 (半導体部品工場)が圧倒 的に多い。昭和60年の数値でば, 「衣服」が全 体の32.7%, 「電気機械」が全体の23.7%を占 めており, これら二つだけで全体の56.2%にも 及んでいる (表−7)。

表−6 誘致工場が青森県を選定した理由

rl1

業 誼 別 進出時期別

F以前 56年以降

618 13.2

)22.0 15.8 )35.6 ③52 6 )54.2 ①73.7 5. 1 18.4

13.6 5−3

6.8 5.3

5 1 26

136 qO

)33 9 ⑤26 3

0,0 26

8.5 @42‑ l )22.0 18.4 )42.4 ②57.9

18,6 79

618

③22.0

①35.6

①54.2 5. 1 13.6 6.8 5 1 136

④33 9 0,0 8,5

⑤22.0

②42.4 18,6

全 体

敏雄・衣服 面気・晴密 その他 55年以前 青森県にゆかりがある

地価が安L、

賃金が安L,

労働力が豊富

高速交通体系が整L,つつある 水資源に忠まれてL、る 空気がきれ↓ 、だ

電力の供給体制が整ってL、る 工業団地や工喝てきちが豊寓 取引企業,関連企業が存在したため 関連周辺技術の累積があった 誘致企業に対する優遇・助制度の充寓 市場拡大のため

地元の熱意ある勧誘姿勢 その他

9.3 196

③42.3

①59.8 10.3 10−3 6.2 41 8,2

④29.9 1,0

⑤21.6 16,5

②49.5 14.4

5. 1

⑤20.5

②56.4

①76.9 la4 5J 26 0−0 5. 1 12.8 2,6

④41.0 12.8

②56.4 10.3

19,2

⑤23. 1

③57.7

①73. 1 7−7 11.5 11−5 38 38

④308 0.O

T手 dPd

3,8 鰊1,5 11.3

■■■■■■■■甲甲甲甲■■■

(注)裡数回答 資料:青森銀行

表一7 青森県の業種別勝致企業数と構成比(昭和60年)

企業数 企業数

瞬成比

(%)

2 1 ‑3

6 3.8

6 3.8 37 23.7 2 1 .3 1l 7. 1

9 5.8

156 100.0 2766291

31

156

構成比

(%)

家具・装備品 パルプ・紙

窯業・土石

非鉄金属 金属製品 一般機械 電気機賊 輸送用機械 縞密機械

6.4 4.5 32.7 0.6 3.8 2.0 2.6

0.6

資料:青森県地域振興課

(10)

求人倍率は,全国の0.62,東北の0.44をはるか に下回る0、 17であった。 こうした雇用面の実態 にさらに立ち入って染るために,われわれば青 森県職業安定課を訪れ,主として①青森県内企 業の整備状況(解届状況),②工場内における 労働環境の実態③全国的にみても多い出稼ぎ 者への円高の影響,④新規学卒者の就職状況な どについて聞き取りを行った。その要旨は次の 通りである。

青森県に描ける企業整備による解届者は,昭 和60年度2,420人,昭和61年度1,515人と,円高 の進行過程でも減少傾向にあった(表−8)。

ところが,昭和62年度に入り,再び増加する傾 向にある。青森県内に13の事業所をもち,従業 員2,000人を抱える音醤機器メーカー東芝サウ ンドシステムズ・グループが届用調整を開始し たからである (表−9)。昭和62年4月末には,

三沢市において,親会社である東芝サウンドシ ステムズが46人,その下請け会社であるタイク 電子が41人,三沢タイク14人,三工場合せて 101人の従業員を解雇した。 また5月末には五 戸町において,青森オーディオが,従業員190 人を全員解屈し.工場を閉鎖した。 このような 事態に陥った主な原因は,主要製品であるラジ カセがアメリカ市場においてアジア諸国と価格 競争に入り,販売量.金額が急激に減少したか

らである。

これら4工場からの離職者を,地域別.年齢 別に分類したのが,表‑10の①②,及び表‑11 の である。 これらによれば,離職者の特徴 は.第一に, 20代後半から50代前半の女性パー トタイマーが多いこと.第二に,都市部だけで なく周辺農村部にも及んでいることである。

円高の進行に伴って, こうした労働集約型・

低付加価値型工場の多くが, コスト面から,そ の親会社によって真先に開発途上国に移されて いるだけに, この点でも,青森県は,不利な立 場に置かれている。

ただ,進出工場の中には,先端技術を積極的 にとり入れ,製造品目を比較的需要の多い中・

高級品に変えるなどして, 円高に対応してL、ろ 工場も難られる。 (代表例は,弘前市に進出し た弘前航空電子である)。

誘致工場が工場を閉鎖したケースは多々あ るが,昭和61年度における大規模な工場の閉 鎖としては, ナカミチ青森工場(南部田舎館 村)のケースがあげられる。ナカミチ青森工 場は,音響機器製造の優良誘致工場とされて いたが, 円高不況に対応しきれず,昭和61年 7月に,従業員240人余を解雇し,工場を閉鎖 した。

また,青森県内に進出することが決定してい たにもかかわらず,進出が中止になった代表的 なケースは,精密機械製造工場アイラブユーの ケースである。同工場は,昭和62年中に青森県 野木の南部工業団地に進出し,地元から従業員 300人を雇用する予定であったが, 円高の影響 で,昭和61年11月に倒産してしまった。 これに よって, 同工場の進出にあわせて, 15億もの巨 費を投じて約15ヘクタールの工業用地造成を行 っていた青森市は,大きなショックを受けてい る。

3

すでにみ、たように,青森県の濯用環境ば,他 地域と比較して格段蟻しい・昭和61年度の有効

(11)

制度を活用しながら,届用対策を強化している。

次に,工場内における労働環境の実情につい ては,昭和62年3月に県内の全誘致工場261社

(労働者23,121人)を対象とした青森県労働基 こうした雇用環境の悪化に対して,県は, 5

月6日,知事を本部長とする県離職者対策本部 を設立し, 4月に成立した地域雇用開発促進法

(青森県ば全県が指定を受けた)による助成金

表−8 青森県の企業整備状況 (5人以上)

(解雇)

月 | 5 6 1 ? 8 1 1 1, 11

月 4 5 6 I 8 9 10 ll 12 1 2

│ $

3

事業 所数

13 130

4 13 20 8 16 14 14

13 10

整備 (解届)

人員

64 223 241 124 133 2,240

254 79 51 479 375 280

117

事業 所数

6 4 7 81

3 11 5

5 12 8 9

9

整備 人員

1,515

437 87 122 83 79 69 136 50 55

110 132 155

事業 所数

△1 416 △1 413 △3 △9 411

△8 2 4 △4 58

減四

△74 △78 八905

△392 △292 4201 △154 4105

八﹂

4122 76 386 58

資料#宵森県職業安定課

(12)

表−9 東芝関連事業の現況 62 5月末日現在 4月末日

解届

事業所数 所在地 従業員数

(4/1現在)

他に67人の希望退職募集,組合に提示中

サウンドシステムズ㈱ 三沢市 680 46

タイク電子㈱ 29() 41

三沢タイク㈱ 17 14

青森音響㈱ 十和田市 150 0 T.S100取引から津軽東芝60%切換 音響機器用キャビネット製造から他製品 製造に切換

百石土木㈲ 百石町 21 0

東芝クラリオン (80%) ソニー (20%)

に取引先切換,常用求人20名あり

㈲橘電子 下田町 67 0

5月末日 解届190

青森オーディオ㈱ 五戸町 190 工場閉鎖

三戸音響 三戸町 39 現在は取引先アイワに切換え

求人票では, ウォークマン組み、立て(ア イワ,津軽東芝)

㈲ハイテック 八戸市 45

五所川原市の津軽鞠へ取引先切換

(ウォーキー製造)

㈱黙ちの<オーディオ 弘前市 80

1月で取引中止。㈱東芝深谷工場に取引 先切換え

秋田市 150 セル。

常盤電気 南部常盤村 40 キャノン, タムロンに取引先変更

100%東芝CDプレーヤー用電子機器の製 造、製品取引先変更なし

河原木工場と南郷工場

㈲北央電子工業 八戸市 126

計 1,895 291

資料:青森県職業安定課

(13)

表一10東芝サウンドシステムズ及び, タイク電子.三沢タイク離職者の地壊別,年齢 別調べ

62. 5月現在

│ 地域編

地域名

| 女

ハーートタイマー

(75.0%)15人

三沢市 (62.4%)63人 (59.3%)48人 41人

六戸町 4 2 1

下田町 9 1 8 5

十和田市 1 0 1 1

八戸市 6 0 6 5

上北町 7 1 6 5

東北町 5 0 5 5

百石町 5 0 5 5

天間林村 1 1 0 0

20

101 81 68

年齢別 今ロ 〜24識 25〜34歳 35〜44歳 45歳〜54歳 55歳〜

100%

101人

% 人

2 2

27.7%

28人

人 3

63

17.9%

18人

15.9%

16人

5.0%

1人

15 0%

3人

80%

16人

20人 0人 0人

2.5%

2人

33.3%

27人

Ej

川哉

18~5%

15人 女

81人 0人

(14)

表−11 冑森オーディオの離職者の地域別,年齢別調べ

① 62. 5月末現在

| 血

地域名 内, /:−トタイマー

八戸市 29人 6人 23人 21人

五戸市 126 32 94 15

倉石村 18 4 14

十和田市 6 4 P

三戸町 1 1

新郷村 5 2 3

名川町 2

六戸町 1 1

東京都 1 1

南郷町 1 1

△ロ

計 190 F■可DJ 137 36

年齢別 〜24殻 25〜34歳 35〜44栽 45歳〜54歳 55歳〜

190人 27人 67人 76人 19人 1人

53人(2) 9人 29人 12人 2人 1人

137人(1) 18人 38人 64人 17人 0人

(注) )は身障 資料:青森県職業安定課

(15)

準局の調査によれば,全体の45%にあたる117 工場が,就業規則なし,残業などの時間管理が ずさん,最低賃金の違反などの点で問題を抱え ている企業であることが判明した。部品工場が 大半を占める青森県の誘致工場においては円高 にともなって,親会社からの受注単価の切り下 げなどを余儀なくされ工場内の労働環境を悪化

させている状況がうかがわれる。

つぎに出稼ぎへの円高の影響を詮よう。全国 の出稼ぎ者数に占める青森県のそれの割合ば約 25%である (全国一)。また青森県の総人口に 占める出稼ぎ者の割合は26.2人に1人,又就業 人口に占めるそれの割合は12.2人に1人にもな っている。県内に濯用の場が少なく他地域に就 労せざるをえない状態を端的に反映していると いえる。因薙に出稼ぎ者の約62%は農林漁業出 身者で占められている (以上の数値は昭和60年 度)。

円高はこの出稼ぎにも影響を及ぼしている。

希望の多し,製造業での求人が減少していること である。昭和60年度においては製造業への出稼 ぎ者ば前年度より1,553人減少, 61年度に潟い てはさらに60年度に較べて約1,500人も減少し た。特に中京圏への自動車関連への出稼ぎば昭 和60年度から61年度にかけて560人も減少した。

これに対してその分を吸収する形で伸びている のが建設業への出稼ぎである。昭和60年度は前 年度に較べて2,016人増,61年度においては約2, 000人増である。建設業の就業先はビルラッシ ュ, マンションブームが訪れている首都圏が大 半を占めている。 このように出稼ぎ者数は,ほ ぽ横パイで推移したものの(昭和60年度58,131

の地域には, 円高の影響があらわれている。

また,県内に就職者の受け皿が少いことを反 映して,例年,県内就職率の低さが問題となっ ている新規学卒者とくに高卒者の就職状況につ いて鍬ると,青森県では, 円高の進行に伴い,

県内への就職率は,昭和60年度の46.6%から61 年度の41.7%へとさらに低下した。県内就職の 希望者が多いにもかかわらず,就業先の減少に 伴い.股終的には県外へ就職せざるをえなかっ た者も少なくなかったということである。

4

われわれが訪れた機関の中では,円高の影響 調査を実施していたのは,青森銀行と青森県中 小企業振興公社であった。それらが行った調査 の結果から,青森県経済への円高の影響をみ、て み、よう°

まず,青森銀行の円高影響調査をみよう。そ れは, 円の対ドルレートが160円台前半にあっ た昭和61年4月に,県内主要中堅企業300社を 対象にして,実施された(回答企業168社, 回 答率56.0%)。

それによれば, 円高の影響を何らかのかたち で受けたとする企業の割合が回答企業数の39.3

%に及んでいる。そのうち,マイナス面が22%,

プラス面が4.2%, さらに功罪半ばが13. 1%と なっている。マイナス面では, 「輸出を中心と した需要の減退により,生産・出荷が減少した」

が10.7%, 「製品価格の下落による採算面が悪 化している」が11.3%になってL,る・一方プラ ス面では, 「原材料(含む石油製品)や製品の 仕入価格が下落している」が4.2%にとどまっ

(16)

高L,。製造業の中では,電気機械が股もデメリ ッ トを蒙っていると思われ, それの約8割が生 産・出荷の減少,製品の値下げなどの影響を受 けている。

3ページ)。

産業別では,表‑12を詮るように, 円高の影 響を最も強く受けているのは,製造業で,生産

・出荷の減少(18.2%) ,採算面の悪化(21.8

%)を合せた割合が40%に達し,全産業中最も

表−12県内企業の円高の影響 (単位:%1

サービス業

製造業 建設業 卸・小売業 全産業

項 目

輸出を中心とした需要の減退により,生産・出荷が 滅少している。

18‑2 9.5 8.2 10.7

製品価格の下落により,採算面が悪化し ている。 21.8 4.8 5.5 10.5 11 .3

原材料(含む石油製品)や製品の仕入価格が下落し、

採算面が好転している。 7.3 10.5 4.2

1.4

仕入価格も下落しているが, 同時に製品の販売価格

も下落して、、るため,功罪半ばしてL、ろ。 25.5 8.2 10‑5 13. 1 現在のところ影響ばないが,先行きどちらかとL、う

とマイナス面の影響が出てくると思う。 30 9 33.3 47.9 42‑ l 39.9 現在のところ影響はないが 先行きどちらかとL ,う

とプラス面の影響が出てくると思う。 7 3 14、3 17,8 21. 1 14.3

現在, 先行きともこれといった影響はないと思う。 18.2 42.9 19、2 15.8 21.4

5.3 1.8

0.0 0.0 2.7

(注)塑数回答による

資料:青森銀行「経済トピックス』.恥117, 3ページ。

(17)

県内地域別にみると,表‑13をみるように,

円高の影響(マイナス面)を受けているのは八 戸地区である。生産・出荷の減少(21.5%)採 算の悪化(23.1%)を合せると,他地域と比較 して際立った数値を示している。水産加工業,

鉄鋼業などの不振がうかがわれる。 これに対し て,青森,弘前両地区は,製造業の比重が小さ いこともあり, マイナスの影響を受けたとする 割合は1ケタ台にとどまっている。

ところで.青森銀行企画部調査課では,以上 のような分析をもとにし,昭和61年5月時点で は,青森県内では, 円高のデメ リッ トがメリッ トに先行していると結論付けている。その理由 を要約してみると,第一に,輸出の場合, 「円 の対ドル相場の急上昇→円の手取り額の減少→

表一13地区別の円高の影響

採算割れもしくは輸出の停滞」という事態の進 行に対して,原材料や燃油の価格などには下落 する構造になっていないことである。例えば,

水産加工業の場合には,原魚のぼとんどは国内 で水揚げされたものが用いられている。第二に,

建設業界では「工事量の不足→受注単価の引下 げ→建設資材の値下げ圧力」という循環にあり,

円高による仕入れ建材価格の低下というメリッ トを享受しえないでいる。第三に, 円高の進行 が.既存の仕入れ原材料(在瞳)の評価損をも たらしていることである。第四に,販売価格の 引き下げが仕入価格のそれに先行し,売上高の 減少が錐られることである(青森銀行,前掲書,

lO〜11"‑<‑ジ)。

(雌位:%)

項 目 青森地区 弘前地区 八戸地区 全地区

輸出を中心とした需要の減退によl) ,生産・出荷が

減少してL,る。 3. 1 5. 1 21.5 10.7

製品価格の下落によ」) ,採算面が悪化している。 4.7 2.6 23. 1 11.3

原材料(含む石油製品)や製品の仕入価格が下落し,

採算面が好転してL、る。 3. 1

守弓

J 3. 1 4.2

仕入価格は下落してL,るが,同時に製品の販売価格

も下落しているため,功罪半ばしてる。 10.9

可弓

イ,イ 18.5 13. 1

現在のところ影響はなL、が,先行きどちらかという

とマイナス面の影響が出てくると思う。 45.3 35.9 36.9 39.9 現在のところ影響はなL 、が.先行きどちらかという

とプラス面の影響が出てくると思う。 12.5 17‑9 13.8 14.3

現在,先行きともこれといった影響はなL 、と思う。 28. 1 20.5 15 4 21 .4

そ 1 .6 0.0 3. 1 1.8

(18)

次に,青森県中小企業振興公社が昭和62年4 月に行った円高影響調査をみて録よう。 この調 査は県内547社を対象にして行われた(回答企 業203社,回答率37. 1%)。

その調査結果の概要は,図−4の通りである。

具体的にみ、ると,回答企業203社のうち,売上 高について憾, 「減少」64.0%, 「増加」 17.4%,

「変わらない」 18.6%となっており,収益性に ついては「悪化」55.4%, 「好転」22.8%. 「変 わらない」21.8%, さらに資金繰りについては,

「悪化」44.0%. 「好転」14.3%, 「変わらない」

41.7%と答えてL,る。 このうち,輸出関連製造 業でば,親会社や製品納入先からの受注単価切 り下げ圧力により, 64.5%の企業が単価切り下 げを余駿なくされている。原材料,仕入れ価格 の値下りによってメリットを受けた企業も63.0

%にものぽっているものの,全体としては昭和 62年4月時点でも, 円高のデメリッ トが県内の 企業に深く浸透していると黙ることができよ

う。

図−4 円高影密の内容61/10〜62/3

減少 増加 変わらなL

震 議灘

売上高への影審 64.0%

変わらなL

魑化 好転

雲潤蕊簔鑿鑿鑿駕難

55.4%

収益性への影審

悪化 好転 変わらな、

薑擁

資金繰への影響

値fげ 値下げ 変わらなL

物 壷

製品商品仕入価格への影審

資料:青森県中小企業振興公社

(19)

しかし,われわれ力乱訪れた7月末にば,景気 はかなり好転しているように思われ,当公社の 調査担当者も「調査時点ではボトムの状態にあ り電気機械工場などでは40%〜50%もの受注減 がざらに有りましたが, 5月以降ば受注増に転 県内の諸企業が打ち出している主な対応策

は,①商品価格の値下げ,②市場の開拓・販売 の促進,③合理化によるコストの引き下げ,④ 雇用調整などである (図−5)。

景気の先行きに対しては悲観的な見通しをも つ企業が多く,全体の75%が,今後円高の影響 で一段と景気が悪化すると予想している。

じているようで‑す」と語っていた。

図−5 青森県内企業の円高対策

I j〕

。L■=

口奥施済

■計画中

ワ﹄

0−−

'猫,

12.4

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10−−

蹄室

剛一

4 一

| 輪 入 品 目 を 増 や す

旦 一 外 注 単 価 の 引 き 下 げ

郡 同

■ 外 償 に ょ 忌 管 金 調 達

別 門 學 誕 約 銅 擢 ゞ

6.4

出 輪 州 鮴 帯 引 雷 下

− 口 ロ 哩 面 製 品 単 価 の 値 上 げ

5−

調

−−一一 −−−−−−−==========−

資料:同上

(20)

もない国内のりんご産地間の競争が一層激化し てきている。

第二に.農産物市場開放の一環として, アメ リカによる原果汁の輸入増大圧力が強まってい ることである。輸入原果汁は青森県産が単位当 り約500円なのに対し300円とはるかに安く青森 県産に大きなダメージを与えることは必至であ る。

円高の影響の大きい地域を対象にした「特定 地域中小企業対策臨時措置法」が昭和61年12月 に制定されたことは周知の通りである。それに よる地域指定を,青森県でば,八戸市と三沢市 が受けた。

八戸市が指定されたのは,産業としては, 水 産加工業が円高によって大きなダメージを受け たからである。

八戸市の水産加工業は青森県全体の約90%,

生産額は70%を占めており,青森県全体に与え る影響も大きい。八戸市におL,ては,市の製造 業の従業員数・製品出荷額の約半分を占めてお り,文字通り市の基幹的工業となっている。 こ の八戸市の水産加工業への影審ば,八戸信用金 庫によれば,次の通りである。

輸出面からZj,ると, 台湾向けのフィ ッシュ ミール(いわしを原料とする魚粕と魚油)が手 取り相場の大幅な落ち込みによって昭和61年1 月以降新規契約がストップし, また,中近東向 けのサバ缶の輸出も近東諸国のドル不足(石油 価格の低迷による)に円高が加わって, ストッ プ状態に陥り, さらにフィレ(三枚下ろし魚肉)

もツナ缶も輸出が伸び悩んでいる。一方,輸入 面では, ミールやダルマ(さきL、かの半製品)

5

さて,以下では,調査をする中で,特に興味 深かった点をいくつか列挙しておきたL,。

青森県商工会議所にば,昭和61年5月13日に

「円高関連中小企業特別相談室」が設置された。

相談件数は,設置以降昭和62年3月までに,

わずか11件だけであった。相談に訪れた業種は,

再生資源回収業9件, 水産加工業1件,製材業 1件であった。円高の影響を最も受けていると 思われる電気機械,精密機械,一般機械等は相 談件数ゼロであった。 また,相談内容は低融資 の金融機関の斡旋が大半であった。

再生資源回収業は, 円高の進行過程で,台湾 などから安い古紙, くず鉄などが大量に入って きて,県内の業者が立ち打ちできない状態とな った。相談に訪れた業者のほとんどは廃業し、

現在,県内には極くわずかな業者のみが残され てL,る。

青森県のりんごの生産量は,昭和61年では全 国の46.5%を占めている。 また加工用りんごの 消費量も全国の60〜70%を占めてL,る。文字通 り青森県の代表的産業であるが, これに今回の 円高はどのような影響を及ぼしているだろう か。

青森県りんご課によれば,第一に,輸入果実

(特にグレープフルーツ, レモンライム, バナ ナ, パインアップル, キウイフルーツなど)が 増大し, りんごの市場価格を引き下げているこ

とである。昭和61年のりんごの市場価格は,前 年と比して約20%も下落した。 また, それにと

(21)

が韓国などから大量に入ってきて,国内産と競 合している。 このように、八戸市の水産加工業 は,輸出・輸入両面からダメージを受けている。

もう一つの特定不況地域である三沢市の経済 が地盤沈下した大きな要因は,一つは前述の電 気機械工業の不振であり, もう一つは,米軍基 地のマチ・三沢市に特有な問題として,米軍人 とその家族が円高ドル安の進行に伴って「外食 やめ,旅行ば日帰り 電気・暖房・ガソリン代 を節約, ひたすら耐乏生活で転属の日を待つ」

(東奥日報,昭和62年4月22日付) といった生 活を余儀なくされ,その結果地元の商店街が売 上高の減少に陥ったということがあげられる。

(付記)

2泊3日という限られた期間での調査であっ た。訪問した行政・経済機関の数も, また入手 した資料も限られており,文字通り, 円高・産 業構造調整下にある青森県経済の一端を垣間み たにすぎない。

最後になったが,我々の調査に快く応じて下 さった諸機関の方々に深く感謝する次第であ る。また, 3日間にわたって我々に同行して下 さり,数々の便宜をはかって下さった青森県土 木部都市計画課主幹,東和生氏(本学出身)に 厚く御礼申し上げたい。

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