das ziegenhamolytische System hinzugefugt und 1 Stunde lang im Brutofen auf bewahrt. 3) Huhnerserum und Hemoglobin werden zum Kontrollversuch als Anti

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全文

(1)

150.

612. 11: 612. 12

血 球 凝 集 反 應 阻 止 部 ニ 於 ケ ル

補 體 結 合 反 應 ニ 就 テ

岡山醫科大學衛生學敎室(主 任緖 方敎授)

[昭 和7年6月6日 受 稿]

Aus dem Hygienischen Institut der Med. Universitat Okayama

(Vorstand:

Prof. Dr. M. Ogata).

Uber die Hemmungszone der Hamoagglutination, besonders

u ber Komplementablenkung

bei

der

Hemmungszone.

Von

Yoshiaki

Joh.

Eingegangen am 6. Juni 1932.

Die Entstehung der paradoxen Erscheinung, welche 1901 Neisser und Wechsberg

bei der Bakteriolyse des Immunserums in vitro beobachtet hatten, ist noch nicht

ubereinstimmend erklart, wahrend sie als experimentelle Tatsache feststeht. Der Ver

fasser studierte dieses Phanomen beim Kaninchenserum mit Bezug auf Huhnerblut

korperchen und

die Beziehung zwischen Hemmungszone der Hamoagglutination und

Komplementablenkung

in dieser Zone durch Komplementbindungsreaktion.

Dabei

wurde die Komplementbindung durch Zusatz des ziegenhamolytischen Systems nach

gepruft und

der Komplementwert des Abgusserums direkt bestimmt. Er kam zu

folgenden experimentellen Resultaten.

1) Die Komplementbindungsreaktion

bei Hamoagglutinine wird wie folgt aus

gefuhrt.

Als Antigen wird die gut gewaschenen Huhnerblutemulsion in verschiedenen

Prozentsatzen benutzt, und

das aktive oder inaktive, gegen Huhnerblut hergestellte

Kaninchenimmunserum absteigend verdunnt und

der Blutemulsion zugesetzt. Dabei

wird das Meerschweinchenserum als Komplement hinzugefugt.

Diese Mischungen

werden wie gewohnlich in Brutofen bei

37℃ 1/2 Stunden lang aufbewahrt. Danach wird

(2)

血球凝集 反應阻止部ニ於 ケル補體結合反應 ニ就テ 

2971

das ziegenhamolytische

System

hinzugefugt und

1 Stunde

lang

im Brutofen

auf

bewahrt.

2) Bei dem frisch-aktiven oder bei 56℃ 30 Minuten lang inaktivierten Immunserum

gegen Huhnerrote trat das Neisser-Wechsbergsche Phanomen in der Komplement-bindungsreaktion auf. Dieser negative Teil stimmt beinahe mit der Hemmungszone der Hamoagglutination bei grossen Immunserummenge uberein. Wenn das Komple ment in diesem Medium vorhanden ist, so bleibt das Komplement im freien Zustabde, weil das Abgussserum mit unverandertem Komplementwert beobachtet wird.

3) Huhnerserum und Hemoglobin werden zum Kontrollversuch als Antigen statt

Blutkorperchen benutzt und das Resultat ist negativ. Mit gleicher Serummenge bleibt

auch die Prazipitinreaktion

mit Huhnerserum und

Hemoglobin negativ. Wenn aber

die Stroma des Blutkorperchens als Antigen angewandt wird, so zeigt die Komplement

bindung, wie bei Blutkorperchen, eine positive Reaktion.

4) Die unter gleichen Bedingungen ausgefuhrte Hamoagglutination und

Komple

mentbindungsreaktion

stimmen sowohl in positiver als auch negativer Reaktion,

besonders in der Hemmungszone, beinahe uberein.

5) Es wird hier durch die Ansicht verstarkt, dass fur die Entstehung des Neisser

- Wechsbergschen Phenomens der mit Blutkorperchen als Antigen ausgefuhrten Komple

mentbindung das Mengenverhaltnis zwischen Immunkorper und

Antigen eine gewisse

Rolle spielt, und

dass bei Uberschuss von Immunkorper das Prozonenphanomen

auftritt. Dabei bleibt die Reaktion negativ und das Komplement in diesem Medium

frei. (Autoreferat.)

第1章  緒 言 第2章  Neisser-Wechsberg氏 現 象 ニ 就 テ ノ概 説 第3章  實 驗 方法 及 ビ豫 備 試 驗 第1節  實 驗 材 料 及 ビ方 法 第2節  豫 備 試 驗

第4章  實 驗成績

第5章  總括竝 ニ考按

第6章  結

引用 書目

第1章 緖

1901年Neisser u. Wechsberg1)氏 ハ免 疫 血淸 ノ試 驗 管 内 殺 菌 作 用 ニ 一 見 矛 盾 ヲ 感 ズ ベ キ現

象 ヲ觀 察 セ リ.即 チ一定 量 ノ抗 原 ヲ種 々 ニ稀 釋 セル非 働 性 殺 菌 性 免 疫 血淸 ニ混 ジ一 定 量 ノ補 體

ヲ 之 ニ加 フル トキ中 等即 チ適 當 量 ノ免 疫 血淸 ハ ヨク殺 菌 作 用 ヲ逞 シウ ス ル ニ反 シテ大 量 ノ免 疫

血淸 ハ少 量 ノ如 ク其 ノ作 用 無 シ.氏 等 ハ斯 ノ現 象 ヲEhrlich氏

ノ側 鎖 説 ニ基 キ免 疫 血淸 濃 厚部

ニ存 スベ キ過 剩 双 攝 體 ニ因 ス ル補 體 ノ轉 向 ヲ以 テ設 明 シタ リ.所 謂 補體 轉 向 現 象 又

ハNeisser-135

(3)

Wechsberg氏

現 象 ト稱 セ ラル ル本 現 象 ニ就 テ 殺 菌 反 應,溶

血反 應 或 ハ喰 菌現 象 ニ ヨル研究 多

ク,實 驗 事 實 ハ夙 ニ承 認 セ ラ レタ ル ニ拘 ラズ,其

ノ成 立 機 轉 ニ關 シテ ハ議 論 區 々 トシテ未 ダ決

定 ヲ 見 ル ニ至 ラズ.

余 ハ血 球 ニ對 ス ル免 疫 血淸 ヲ以 テ 血 球 ヲ抗 原 トスル 補 體 結 合 反 應 ヲ行 ヒ補體 結 合力 ノ強 弱 ヲ

檢 シ,補 體 結 合 反 應 ニ於 ケ ルNeisser-Wechsberg氏

現 象 ヲ認 メタ リ.乃 チ之 ニ就 テ茲 ニ報 告

セ ン ト ス.

第2章 

Neisser-Wechsberg氏

現 象 ニ 就 テ ノ 概 説

Neisser u. Wechsberg1)氏ハ 免 疫 血淸 ノ試 驗 管 内 殺 菌 實 驗 ニ 於 テVibrio Metschinikoffノ24時 間 培 養 液1/5000ccヲ 種 々 ニ 稀 釋 セ ル 非 働 性 免 疫 血淸 ニ 混 ジ,補 體 ト シ テ 同 種 血淸0.3ccヲ 加 ヘ, Bouillon,食 鹽 水 ニ テ 全 量 ヲ 等 シ ク シ37℃ ニ3時 間 置 キ タ ル 後 寒 天 平 面 培 養 ニ 移 シ テ24時 間 後Kolonieノ 數 ヲ 讀 ミ,免 疫 血淸 ノ0.01-0.005ccハ 完 全 ニ 殺 菌 作 用 ヲ 呈 ス レ ドモ0,01ccヨ リ多 量 ハ 作 用 弱 ク0.5ccハ 作 用 陰 性 ナ ル ヲ見 テ,血淸 濃 厚 部 ノ過 剩 双 攝 體 ガ 一 部 細 胞 ト結 合 シ補 體,細 胞 竝 ニ 双 攝 體 ノ3者 連 結 ニ 必 要 ナ ル ベ キ 補 體 ハ 轉 向 シ テ 双 攝 體 ト ノ ミ結 合 シ,以 テ 殺 菌 阻 止 ノ 現 ル ル モ ノ ト 説 明 セ リ.然 ル ニGruber2) 氏(1901)ハ 本 現 象 ヲ 動 物 ノ 免 疫 經 過 中 ニ 形 成 セ ラ レ タ ルAntialexin即 チPrapartorニ ヨ ル モ ノ トナ ン, Metschnikoff3)氏 ハ 動 物 正 常 血淸 中 ノAnticytase (normale Antikomplemente)ニ 由 來 ス ル モ ノ ト シ テ Neisser u. Wechsberg氏 ニ 反 對 セ シ ガ, Lipstein4)

氏(1902)ハ 本 現 象 ガ 凝 集 反 應 ニ 起 因 セ ズ,免 疫 血 清 ノ 當 該 細 菌 ニ ヨ ル 吸 收 ニ 依 リテ 阻 止 現 象 ヲ 除 キ 得 タ ル 實 驗 ヨ リ轉 向 要 素 ハ 免 疫 ニ ヨ リ成 立 セ ル 双 攝 體 ナ リ ト主 張 シNeisser u. Wechsberg氏 ニ 賛 セ リ. Le vaditi5)氏(1902)ハ 殺 菌 阻 止 現 象 ノ成 因 ニ 免 疫 ニ ヨ リテ 産 生 セ ルambocepteur inactifヲ 假 説 シ,本 物 質 ハ 抗 原 ニ 對 ス ル 結 合 力ambocepteur actifヨ リ モ 強 ク 血淸 濃 厚 部 ニ 於 テ ハantigen-ambocepteur inactif ノ結 合 體 ニ 補 體 ハ 吸 收 セ ラ レテ 以 テ 反 應 阻 止 セ ラ ル ト云 ヘ リ. 1904年Morgenroth6)氏 ハ 溶 血 反 應 ニ 於 ケ ル Neisser-Wechsberg氏 現 象 ニ 就テ 研 究 シ溶 血 反應 ニ 本 現 象 ノ起 リ難 キ ハ 血球 ト結 合 セ ル溶 血 性双 攝體 ノ 對 補 體 結 合 力 ガ遊 離 双 攝 體 ノ ソ レヨ リモ弱 キ爲 メナ リ トシテ,抗 牛血 球 家兎 免 疫 血淸 ヲ以 テ 免疫 シ タル 山羊 ノ所 謂 抗双 攝 體 ヲ用 ヒ,先 ヅ抗 双 攝 體 ノ對 双 攝 體 阻 止量 ヲ測 リ抗 双 攝 體 ノ一 定 量 ニ双 攝體,補 體 及 ビ感 作 牛 血球 ヲ加 フ ル トキハ 双 攝 體過 剩 部 ニ阻 止 現 象 發 現 ス ル ヲ抗 双 攝 體 ガ 双 攝 體 ノ對 補體 結 合 力 ヲ高 ム ル ニ 由 ル ト説 明 シ,阻 止 現 象 ガ正常 血淸 又 ハ免 疫 ニ ヨ リテ成 立 スル 抗 補 體 成 分竝 ニ凝 集 反 應 ニ因 ル ト 云 フ説 ヲ駁 シNeisser u. Wechsberg氏 ニ賛 成 ノ意 向 ヲ示 セ リ.サ レ ド溶 血 反 應 ニテ研 究 シタルGay7) 氏(1905)ハ 之 ニ反 シテ,溶 血 性 免 疫 血淸 ヲ55℃ ニ 非 働 性 トシ當 該 血球 ト接 觸 セ シメ 血球 ヲ除 去 ス レバ 血淸 ハ 補 體 ヲ吸 着 セ シム ル事 ヲ實 驗 シ,免 疫用 血球 浮 游 液 ニ殘留 セ ル 血淸 ニ ヨ リテ 溶 血 素 ノ外 ニ 抗血 清 沈 降 素 ヲ産 生 シ爲 メ ニ起 レル沈 降 反 應 ニ ヨ リテ補 體 ノ吸 着 ヲ來 シNeisser-Wechsberg氏 現 象 ヲ起 ス モ ノ トシ タ リ.此 説 ニ モ反 對 シ タルSormani3)氏(1916) ハ所 謂 沈 降 價 高 ク シテ 溶 血價 低 キ免 疫 血淸 ガ 沈降 價 低 ク シテ 溶 血價 高 キ モ ノ ヨ リモ阻 止能 力 ヲ示 ス コ ト ヲ觀 察 セ シガ, Neisser-Wechsberg氏 現 象 ノ成 因 ハ 沈降 物 質 ノ抗 原表 面 ニ與 フル變 化 ニ ヨ リ溶 血 ヲ免 レ シム ル ニ在 リ ト説 キ,濃 厚 血淸 ニ感 作 セ ラ レ タル血 136

(4)

血球凝 集反應阻止部 ニ於 ケル補體結合反應 ニ就 テ 

2973

球 ヲ鏡 檢 ス レ バ 皺 縮 シ 鋸 齒 状 縁 ヲ 呈 シ斯 ノ如 キ 血 球 ハ 補 體 追 加 ニ 依 ラ ズ シ テ 器 械 的 振 盪 ニ依 リテ 溶 血 ス ト云 ヘ リ(Spezifische Sporodigkeit). Brekke9)氏(1916)ハ 「チ フ ス 」 患 者 血淸 ノ22.2% ニ 殺 菌 價 ノ 高 低 ニ 並 行 セ ザ ルNeisser-Wechsberg氏 現 象 ノ 發 現 ヲ經 驗 シ,加 熱 非 働 性 血淸 ニ 於 テ ノ ミ見 タ ル ヲ 以 テ 本 現 象 ハ 特 異 性 ノ モ ノ ニ 非 ズ ン テ 血淸 加 熱 ニ ヨ リテ 生 ズ ルKomplementoidノ 作 用 ニ ヨ ル ト セ シ ガ, Thjotta10)氏(1920)ハ 非 働 性 免 疫 血淸 ノ外 ニ働 性 免 疫 血淸 モ 殺 菌 阻 止 現 象 ヲ 呈 ス ル ヲ 觀 テ 該 現 象 ハ 免 疫 又 ハ 疾 病 罹 患 ニ ヨ リ テ 發 生 ス ベ キ 抗 體 性 物 質 ニ シ テ 特 異 性 ヲ 有 シ 溶 解 セ ル 抗 原 ト復 合 體 ヲ 形 成 ン 補 體 殺 菌 性 抗 體 ヨ リ吸 收 ス ル ニ ヨ ル モ ノ ナ リ ト述 ベ, Pandit11)氏(1923)ハ 殺 菌 反 應 及 ビ 溶 血 反 應 ニ 發 現 スルNeisser-Wechsberg氏 現 象 ハ 非 働 性 免 疫 血 清 ニ ノ ミ起 リ新 鮮 働 性 血淸 ニ ハ 現 レザ レ ド モ 血淸 非 働 化 ニ ヨ リテ 生 ズ ルKomplementoidニ 依 ラ ズ,本 現 象 ハ 免 疫 早 期 ニ 見 ラ レ免 疫 機 轉 ノ 進 行 ト共 ニ 消 失 ス ル 傾 向 ア リ,血淸 採 取 後 時 ト ン テ 殺 菌 價 ニ 著 シ キ 減 弱 ナ キ 以 前 ニ 阻 止 能 力 先 ヅ 消 失 シ,阻 止 部 ノ 補 體 ハ 遊 離 セ ル コ ト ヲ指 摘 ン,本 現 象 ノ 成 因 ハ 阻 止 性 抗 體 ノ發 生 ニ ヨ ル モ ノ ニ 非 ズ ン テ 濃 厚 部 血淸 中 ニ 於 テ 抗 體 ハ 抗 原 ヨ リ解 離 ス ル モ ノ ナ ル ベ シ ト主 張 セ リ(The Dissocaition Theory). 草 間12)13)氏(1924)ハOpsoninニ ヨ ル 補 體 轉 向 現 象 ニ 就 テ 研 究 シ 菌 ヲ 免 疫 體 ヲ 以 テ 感 作 ス レ バ 飽 和 セ ラ レ タ ル トキ 補 體 ヲ 吸 收 セ ズ 喰 菌 率 亦 最 少 ナ ル 事 ヨ リ大 量 免 疫 體 ニテ 感 作 セ ラ レタ ル菌 自 己 ノ作 用 ヲ以 テ 本 現 象 ヲ 説 明 ン タ リ. 鈴 木,後 藤 及 ビ平 田14)氏(1926ハ 殺 菌 阻 止 現 象 ノ本 態 ヲ健 常 又 ハ免 疫 血淸 ノ炭 酸 分 離 法 ニ ヨ リテ 得 タルGlobnlin部 ニ存 ス ル殺 菌 阻 止 物 質 ニ歸 シ,本 物 質 ハ 抗 補體 作 用 ヲ示 シ殺 菌 性 補 體 第3成 分 ヲ破 壞 ス ル性 質 ヲ有 ン,陳 舊 若 クハ 非 働 性 血淸 ニ阻 止 ノ現 ル ル所 以 ヲ抗 殺 菌 阻 止 物 質 ノ作 用消 失 ニ ヨル モ ノ トセ ン ガ,由 利15)16)17)氏(1928)ハ 健 常 血淸 ノ非働 性 ニ セル モ ノ ヲ少 量 ノ新 鮮 海〓 補 體 ト共 ニ殺 菌 作 用 ヲ檢 ス レバ 非 特 異 性 ノNeisser-Wechsberg氏 現 象 ニ類似 ノ現 象 ヲ見.免 疫 血淸 ノ殺 菌 反 應 ニ於 ケ ルNeisser-Wechsberg氏 現 象 ハ特異 性 ニ シテ 其 ノ成 立 ニ免 疫 操 作 中 ニ誘發 セ ラ レタル特 殊 免疫 體 ヲ度 外 視 ス ル能 ハ ズ,溶 血 反應 ニ於 ケルNeisser-Wechsberg氏 現 象 ニ 類 似 ノモ ノハ 殺 菌反 應 ノ該 現 象 ト異 ナ リ血淸 濃 厚 部 ニ發 現 ス ル凝 集 反 應 ニ起 因 ス ル モ ノ ト斷 ゼ リ. 叙 上 ノ如 クNeisser-Wechsberg氏 現 象 ノ成 因 ニ就 テハ 論 議 多 ン.然 レ ドモ 更 ニ趣 ヲ異 ニ セル ハBux ton18)氏 ノ假 説 ナ リ.氏 ハ1905年 免 疫 血淸 殺 菌 作 用 ノ阻 止 現 象 ガ補 體 ノ轉 向 ヲ以 テ 説 明 シ難 ク凝 集 反 應 及 ビ抗 蛋 白反 應 ニ據 ラ ザ ル ヲ實 驗 シテ,類 似 ノ現 象 ガ他 ノ免 疫 反 應 又 ハ膠 質 反 應 ニ存 ス ル事 ヲ引 證 シ, 殺菌 阻 止現 象 ハ抗 原體+抗 體,補 體,水 及 ビ非 働 性 血淸 成 分 ノ割 合 ニ ヨ リテ 起 ル モ ノ ト推 測 シ,補 體 ハ 抗 體 ト同 一 歩 調 ヲ ト リテ 溶解 スル ヲ以 テ 抗 體 過 剩 ナ ル トキ補 體 ハ作 用 ヲ失 フベ シ ト説 明 シ タ リ.

第3章 

實驗方法及ビ豫備試驗

第1節 

實驗材料及 ビ方法

免 疫血淸  鷄 血 球 家兎 免疫 血淸 ヲ用 ヒ タ リ.鷄 ノ 翼 下 ノ靜 脉 ヨ リ採 血 セ ル 新鮮 血 液 ヲ脱 纎維 シテ10倍 量 ノ生 理 的 食鹽 水 ヲ以 テ3囘 以 上 洗 滌 シ10%血 球 浮游 液 ヲ 作 リ,體 重2000-2500gノ 健 康 家兎 ヲ選 ビ テ其 ノ耳 靜 脉 ニ,第1囘 ハ2cc第2囘 ハ3cc第3囘 以 後5ccヲ4日 目 或 ハ5日 目 ニ 注 射 シ5-7囘 注 射 後7-8日 ニ 採 血 シ テ 得 タ ル 免 疫 血淸 ヲ實 驗 ニ 供 セ リ. 嘗 テSormani8)氏 ハNeisser-Wechsberg氏 現 象 ノ 研 究 ニ於 テ 溶 血 素 ノ 濃 厚 液 ヲ以 テ 血 球 ヲ 感 作 ス レ バ 137

(5)

血 球表 面 ニ變 化 ヲ生 ジ補 體 ノ共 同 作 用 ニ ヨラ ズ單 ニ 器 械 的 震 盪 ニ ヨ リテ モ容 易 ニ溶 血 ス ト稱 セ シガ, Pandit11)氏 ハ 斯 ク ノ如 キ器 械 的 溶血 現 象 ハ 免疫 血 清 ニ加 ヘ ラ レタ ル消 毒 藥 ニ 由 來 ス ル モ ノ ト主張 セ リ. 余 ハ本 研 究 ニ ハ主 トシテ新 鮮 ナ ル血淸 ヲ用 ヒ,無 菌 的 ニ注 意 シラ 氷 室 ニ保 存 シ タ レ ドモ消 毒 藥 品 ヲ之 ニ 加 ヘザ リキ. 反 應 抗 原  鷄 血 球 ノ外 ニ鷄 血淸,鷄 血色 素 及 ビ鷄 血 球 基 質 ヲ用 フ.鷄 血 球 ハ 實 驗 當 日鷄 ノ翼 下 ノ靜脉 ヨ リ採 血 脱纎 維 ノ後3囘 生 理 的食 鹽 水 ヲ以 テ 洗 滌 シ タ ル モ ノヲ所 要 濃度 ノ血球 浮游 液 トセ リ.鷄 血淸 ハ 新 鮮 血 液 ヨ リ分 離 シ タル モ ノヲ用 ヒ 補體 結 合 反 應 ニ ハ56℃ 30分 加 温 非働 性 ト爲 ス.鷄 血色 素 及 ビ鷄 血 球 基 質 ニ就 テ ハ 實 驗 ノ條 下 ニ詳 述 セ ン. 溶 血 系 統  山 羊 溶 血 系 統 ヲ用 ヒ,新 鮮 ナ ル山 羊 血 球 ヲ3囘 充 分 洗 滌 シテ2.5%浮 游 液 ト爲 シ,溶 血 素 トシテ56℃ 30分 加 温 非働 性 トナ ル 溶 血 價1:2500ノ 山 羊 血 球 家 兎 免 疫 血淸 ヲ2單 位使 用 セ リ. 補 體 トシテ ハ新 鮮 ナ ル海 〓 血淸 ヲ用 フ,成 熟 健 康 ナ ル海〓 ヨ リ心 臟 又ハ 股 動 脉 穿 刺 ニ ヨ リテ 採 血 シタ ル 血 液 ヲ37℃ ニ1時 間 置 キ タル 後 血淸 ヲ分 離 シ毎 囘 必 ズ 補體 價 ヲ測 定 シテ其 ノ1.5單 位 ヲ使 用 セ リ. 新 鮮 ナ ル 海〓 血淸 ハ使 用 量 ニ於 テ 鷄 血 球 ヲ凝 集 セ ザ リキ. 補 體 結 合 反 應 檢 査 法  先 ヅ 免 疫 血淸 竝 ニ抗 原 ノ抗 補 體 價 ヲ測 定 シ,其 ノ1/2以 下 ヲ用 フ.本 試 驗 ニ 當 リ テ ハ 特 記 セザ ル限 リ毎 常 稀 釋 シ タル 免疫 血淸0.5cc ニ1.5單 位 ノ補 體0.5cc稀 釋 抗 原0.5ccヲ 加 ヘ1時 間 30分37℃ ノ孵卵 器 ニ 收 メ,後2單 位 ノ溶 血素0.5cc 及 ビ2.5%山 羊 血 球0.5ccヲ 加 ヘ更 ニ37℃ ニ1時 間 置 キ タ ル後 翌 朝 マ デ 冷所 ニ靜 置 シテ其 ノ結 果 ヲ判 定 セ リ.溶 血系 統 ノ對 照,溶 血 素 ト山 羊 血球,補 體 ト 山 羊 血 球  食 鹽水 ト山 羊血 球 等 ノ對 照 ヲ毎 囘備 ヘ タ リ.溶 血 セ ズ シテ 上淸 ノ無 著 色 透 明 ナ ル ヲ強 陽 性 (〓)ト シ,僅 ニ溶 血 シテ 管 底 ニ沈 メ ル沈 渣 多 キ モ ノ ヲ中 等 度 陽 性(〓)ト シ,溶 血 シテ 沈 渣少 キ モ ノ ヲ弱 陽 性 トシ,完 全 ニ溶 血 セル ヲ陰 性(-)ト シ,後 兩 者 ノ中 間 程 度 ヲ(±)ヲ 以 テ 現 セ リ.血 球 ヲ 抗 原 トス レ バ 其 ノ適 當 量 ニテ 結 合 状 態 明 カ ニシテ 血 球量 多キ ニ 過 グ レバ結 果 判定 ニ困難 ナ リ. 0.5%ハ 反應 原 トシ テ 適 當 濃 度 ニア レ ドモ余 ハ 抗 原量 ト反 應 トノ關 係 ニ 注意 セ ン トシテ5%及 ビ0.05%ヲ 用 ヒ タ リ. 5%血 球 ヲ用 ヒ タル トキ ハ試驗 管 ヲ1度 ニ遠心 沈澱 シテ 對 照 ト比 較 シ之 ト等 シキ モ ノヲ陰 性 トシ結 合 程 度 ニ應 ジテ 陽 性 ニ強 中弱 ヲ 附 セ リ. Sormani8), Pandit11),由 利17)氏 等 ハ溶 血反 應 ニ 於 テ抗 原 血球 ヲ免 疫 血淸 ヲ以 テ長 ク 感 作 ス ル トキ阻 止 現 象 現 ル ト云 ヘ リ.余 ノ實 驗 ハ免 疫 血淸,補 體,抗 原 ノ順 ニ又 ハ免 疫 血淸,抗 原,補 體 ノ順 ニ相 次 デ混 和一 定 時 間 作 用 セ シメ タ ル モ ノニ シテ,特 ニ抗原 血 球 ト免 疫 血淸 トヲ加 ヘ長 時 間與 感 作 シ タル後 ニ補 體 ヲ加 ヘタ ル モ ノニ非 ズ. 血球 凝 集 反應 檢 査 法  各 列 ノ遞 降的 ニ稀 釋 セ ル血 清0.5ccニ 列 毎 ニ濃 度 ヲ異 ニス ル 血球 浮 游 液0.5cc ヲ加 ヘ2時 間37℃ ノ孵 卵 器 ニ收 メ後 翌 朝 マデ室 温 ニ放 置 シテ 成 績 ヲ判 定 ス.血 球 濃 度 ニ ヨ リテ凝 血 塊 ニ大 小 ア レ ドモ凝 集強 ク大 ナル 凝 血塊 管底 ニ沈 ミ澄 明 ナ ル 上淸 ヲナ セ ル モ ノ ヲ張 陽 性(〓)ト シ,凝 集 程 度 之 ニ次 グ モ ノヲ 中等 度 陽 性(〓),輕 ク 振盪 シテ 液 中 ニ小 ナ ル凝 血塊 ヲ認 メ得 ルモ ノヲ弱 陽 性(+),凝 集 疑 ハ シ キ モ ノヲ(±)ト シ,全 ク凝集 セ ザ ル モ ノヲ 陰 性(-)ト セ リ.食 鹽水 ノ對 照 ヲ置 キ タルハ 勿 論 ナ リ. 沈 降 反 應 檢 査 法  從 來 一 般 ニ慣 用 セ ラレ タル Uhlenhuth氏 法 ノ如 ク免 疫 血淸 原 液 若 クハ濃 厚 稀釋 免 疫 血淸 ニ順 次 稀 釋 セル 抗 原 ヲ重 層 ス ル ノ方 法 ニ據 ラズ,緖 方敎 授19)ノ 抗體 稀 釋 沈降 反應 方 法 ニ倣 ヒ テ 1%「 ア ラ ビア ゴ ム」生 理 的 食 鹽 水 溶 液 ニテ遞 降 的 ニ 稀釋 セ ル免 疫 血淸 ヲ盛 レ ル細 小試 驗 管 ノ各列 ニ順 次 稀 釋 セ ル 抗 原溶 液 ヲ層 疊 ス.免 疫 血淸 ト食 鹽水 及 ビ 138

(6)

血球凝集 反應阻 止部 ニ於 ケル補體結 合反應 ニ就テ 

2975

「ア ラ ビ ア ゴ ム」食 鹽 水 ト抗 原 ノ對 照 ヲ置 キ,室 温 ニ 靜 置 シテ 現 ル ル 輪 環 ヲ15分, 30分, 1時 間 及 ビ2 時 間 ノ4囘 ニ觀 察 シ テ 陽 性 ヲ(〓),(〓),(〓), (+)ト シ輪 環 ヲ認 メ得 ザ ル陰 性 ヲ(-)ト セ リ.本 法 ニ據 レバ 補體 結 合 反 應 及 ビ血 球 凝 集反 應 ニ於 ケル ト等 シキ免 疫 血淸 量 ノ抗 原 ニ對 ス ル沈 降 反應 ヲ檢 出 シ得. 敍 上3反 應 險 査 ニ於 テ ハ 先 ヅ 免 疫 血淸 ヲ階 段 的 ニ 稀釋 シ後 各 列 ノ小 試 驗 管 ニ分 チ同 一 稀 釋 抗 體 ニ種 々 ナル 量 ノ抗 原 ヲ反 應 セ シ メ タ リ.

第2節 

家 兎 血淸 ヲ 用 ヒ テ 補 體 結 合 反 應 ヲ 施 行 シ 非 特 異 陽 性 反 應 ヲ認 メ タ ル 者 多 シ.既 ニ1907年Michaelis20) 氏 翌 年Shilling u. Hoeslin21)氏 ハ 家 兎 正 常 血淸 ガ 黴 毒 性 肝 臟 ノAlkoholextrakt或 ハ 動 物 肝 臟 ノAlkoho lextraktト 共 ニ 非 特 異 性 補 體 結 合 反 應 ヲ 呈 ス ル 事 ヲ 認 メ テ 以 來 之 ニ 關 ス ル 研 究 ハ 枚 擧 ニ 遑 ア ラ ズ,就 中 Kolmer氏 ノ一 派 ハ 詳 細 ナ ル 研 究 ヲ 爲 シ, Kolmer & Casselmann22)氏 ハ 類 脂 肪 體 抗 原 ニ ヨ ル 家 兎 正 常 血 清 ノ非 特 異 性 補 體 結 合 反 應 ヲ認 メ, Kolmer氏 及 ビ Trist23)女 史 ハ 類 脂 肪 體 抗 原 ノ ミ ナ ラ ズ 細 菌 抗 原 ニ 對 スル 家 兎 血淸 ノ非 特 異 補 體 結 合 反 應 ヲ 認 メ55℃ ノ血淸 加 熱 ハ 非 特 異 性 陽 性 率 ヲ增 加 ス ト報 告 セ リ. Kolmer24)氏 ハ 本 現 象 ノ 原 因 ハ 不 明 ナ レ ドモ 恐 ラ ク 正 常 抗 體 ニ ヨ ラ ズ シテ 血淸 ノ加 熱 ニ ヨ リ影 響 セ ラ レ タ ル 膠 質 ノ 物 理 化 學 的 變 化 ニ 因 ル モ ノ ト シ62℃ 30 分 ノ血淸 加 熱 ニ ヨ リ陽 性 度 ハ 大 イ ニ 減 弱 ス ル ト稱 シ Sachs u. Georgi25)氏 ハ 實 驗 家 兎 黴 毒 ノ 血淸 診 斷 ニ 家 兎 正 常 血淸 ノ 非 特 異 陽 性 反 應 ヲ認 メ,非 特 異 性 反 應 能 力 ヲ 血淸Globulinノ 作 用 ニ歸 シ,鹽 酸 ヲ 以 テ ス ル ノ除 去 法 ヲ擧 ゲ タ リ.最 近Davesne et Sanchez26)氏 ハ種 々ナ ル細 菌 ニ對 ス ル家 兎 正 常 抗體 ノ量 ハ 家 兎 ニ ヨ リテ 差 異 ア ル ヲ以 テ補 體 結 合 反 應 ニ ヨ ル細 菌 鑑 別 ニハ 斯 ク ノ如 キ抗細 菌 性 物 質 ヨ リ錯 誤 ヲ來 シ得 ル事 ヲ指 摘 シ, Futamura27)氏 ハ 多 ク ノ家兎 正 常血淸 ガ 家 蓄肋 膜 肺 炎 菌,馬 鼻 疽 菌,大 腸 菌 及 ビBang氏 菌 抗 原 ニ對 シ非 特 異 性補 體 結 合 反 應 ヲ呈 ス ト述 ベ タ リ. 然 レ ドモ 家 兎 正常 血淸 ガ血 球抗 原 ニ對 シテ 非 特 異 性 補 體 結 合 反 應 ヲ營 爲 ス ベ キ カ否 カ ニ就 テ 言 及 シ タ ル者 無 シ. 余 ハ 血 球 ヲ抗 原 トシ家兎 免 疫 血淸 ヲ用 フル補 體 結 合 反 應 ノ豫備 試 驗 トシテ 免 疫 前 ノ家 兎 正 常 血淸 ヲ 56℃ 30分 加 温 非働 性 トナ シ 鷄 血 球 ニ對 スル 補 體 結 合 反 應 ヲ試 ミ非 特異 陽 性 反 應 ヲ認 メザ リキ.依 リテ 多 數 ノ家 兎 正 常 血淸 ニ就テ 鷄 血 球 ニ對 ス ル 正常 凝 集 反 應 ヲ檢 査 シ,其 ノ比 較 的 著 明 ナ ル血淸 ヲ 原液 ヨ リ 稀 釋 シ本 試 驗 ニ於 ケ ル ト同 樣 ニ働 性 及 ビ56℃ ニ30 分 加 温 シテ一 方 補 體 結 合 反 應 ヲ檢 シ,他 方 血球 凝 集 反 應 ヲ施 行 セ リ.

第1表 

家 兎正常血淸 ノ鷄血球 凝集反應及 ビ補體結合反應

正 常 家 兎Nr. 47. ♂.白. 2600g 備 考  非働 性 血淸1:1ハ 抗 補 體 作 用 ヲ示 セ リ. 139

(7)

其 ノ結 果 ハ第1表 ノ示 ス ガ如 ク,家 兎 正常 新鮮 血 清 ハ 血球 凝 集 反 應 ヲ發 現 セ ズ,抗 原5%血 球 浮游 液 ニ對 シテ ハ 血淸1:20マ デ, 0.5%血 球 浮游 液 ニ對 シ テ ハ1:40マ デ輕 度 ノ溶 血現 象 ヲ呈 シ, 0.05%浮 游 液 ニ對 ス ル溶 血 現 象 ハ 不 明 ナ リ.家 兎 正 常 非 働 性 血 清 ハ5%血 球 浮 游 液 ニ對 シテ 血淸 原 液 ガ 陽 性 ノ, 0.5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シテ 血淸1:10マ デ 陽 性 ノ, 0.05%血 球 浮游 液 ニ對 シテ 血淸1:40(±)ノ 血 球 凝 集 反 應 成 績 ヲ示 シ タ レ ドモ,補 體結 合反 應 ニ於 テ ハ 非 働 性 血淸 ノ原 液 ガ抗 補 體 作 用 ヲ呈 シ タル外,働 性 及 ビ非 働 性 血淸 共 ニ陰 性 成績 ヲ得 タリ. 即 チ家 兎 正 常 血淸 ハ本試 驗 ト等 シキ條 件 ニ於テ, 正 常 凝 集素 ヲ有 ス ル モ ノ ト雖 モ血 球 ヲ抗 原 トシテ 補 體 結 合反 應 ヲ營 爲 セ ズ.而 シテ 正 常 凝集 反應 ニ於 テ 抗 原 ノ量 ハ 正 常 血球 凝 集 價 ニ重 要 ナ ル關 係 ヲ有 ス ル コ トヲ 知 レ リ.

第2表 

家 兎 血淸 ノ免疫 經 過 中 ニ於 ケ ル抗 補體 價

非 働 性 家兎 血淸 ノ抗 補 體 作用 ハ第2表 ノ如 ク,免 疫 注射 第1囘 ノ翌 日 ニハ 注 射 前 ニ比 シテ 多 少 ノ增 強 ヲ示 セ ドモ,免 疫 後 即 チ最 後 ノ注 射 後7-8日 ニ之 ヲ 測 定 ス レバ注 射前 ノ状 態 ニ復 ス.

第4章 

第1

1列 ノ大 試 驗 管 ニ免 疫 血淸 ヲ遞 降 的 ニ稀 釋 シテ 其 ノ稀 釋 血淸 ノ0.5cc宛 ヲ數 列 ノ試 驗 管 ニ分 チ,之 ヲ 2群 ト爲 シ, 1群 ヲ以 テ血 球 ヲ抗 原 トス ル補 體 結 合反 應 ヲ,他 群 ヲ以 テ 血 球 凝 集 反 應 ヲ各 抗 原 量 ヲ增 減 シ テ 施 行 シ,以 テ 兩 反 應 檢 査 法 相 互 ノ條 件 ヲ等 シ カ ラ シ メ其 ノ成 績 ヲ觀 察 セ リ. 第3表 ニ現 レタル成 績 ヲ觀 レバ,免 疫 血淸 第2號 ノ新 鮮 働 性 ナ ル ヲ用 ヒ タル 補 體 結 合 反 應 ニ於 テ ハ 5%血 球 浮 游 液 ニ對 シテ ハ 免 疫 血淸 稀 釋1:5ノ 結 合 阻 止 セ ラ レ. 1:10ヨ リ1:500マ デ 結 合 シ, 0.5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シテ ハ 血淸1:10マ デ ノ結 合 完 全 ニ阻 止 セ ラ レ1:25ヨ リ1:2500マ デ 結 合 シ, 0.05%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ 血淸1:50マ デ ノ結 合 完 全 ニ阻 止 セ ラ レ1:100ヨ リ1:5000マ デ 補 體 結 合 陽 性 ヲ示 セ リ.血 球 凝 集 反 應 ニ於 テ ハ5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ 血淸 稀 釋1:50マ デ 溶 血 現 象 ヲ 伴 ヒ1:10ヨ リ1:1000 マ デ ニ 凝 集 反 應 ヲ 現 シ1:5ノ 反 應 ハ 完 全 ニ阻 止 セ ラ ル, 0.5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ 血淸 稀 釋1:100マ デ 溶 血 現 象 ヲ 呈 シ1:25ヨ リ1:5000マ デ 凝 集 反 應 陽 性 ニ シ テ1:10マ デ ハ 凝 集 反 應 陰 性 ナ リ. 0.05%血 140

(8)

血球凝 集反應 阻止部 ニ於 ケル補體結合反應 ニ就テ 

2977

第3表 

血 球 ヲ抗 原 トセル補 體 結 合反 應 及 ビ凝 集反 應

備 考

免 疫 血淸Nr. 2. 家 兎Nr. 2 ♂ 白2500g 10%鷄 血 球 10/Ⅱ 2cc, 14/Ⅱ 3cc, 18/Ⅰ[5cc, 22/Ⅱ 5cc, 26/Ⅱ 5cc. 2/Ⅲ 5cc, 6/Ⅲ 5cc,靜 脉 内 注 射14/Ⅲ 採 血 免 疫 血淸Nr. 12.家 兎Nr. 12 ♀ 白2300g 10%鷄 血 球22/Ⅱ 2cc, 26/Ⅱ 3cc, 2/Ⅲ 5cc, 6/Ⅲ 5cc, 10/Ⅲ 5cc, 14/Ⅲ 5cc, 19/Ⅲ 5cc,靜 脉 内 注 射27/Ⅲ 全 採 血 141

(9)

球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ 溶 血 現 象 ハ 不 明 ニ シテ1:100ヨ リ1:10000マ デ ニ 反 應 陽 性 ニ シ テ 血淸1:50ヨ リ濃 厚 部 ニ ハ 凝 集 反 應 ヲ 呈 セ ズ. 56℃ 30分 加 温 非 働 性 ト シ タ ル 免 疫 血淸 第2號 ノ 補 體 結 合 反 應 成 績 ハ 新 鮮 働 性 ナ ル ヲ 用 ヒ タ ル 補 體 結 合 反 應 成 績 ト 全 ク 一 致 セ リ.即 チ5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ 血淸 ノ1:5ハ 結 合 セ ズ1:10ヨ リ1:500マ デ 結 合 シ, 0.5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ1:10マ デ 結 合 セ ズ1:25ヨ リ1:2500マ デ 結 合 シ, 0.05%血 球 浮 游 液 ニ 對 ン テ ハ1:50マ デ 結 合 セ ズ1:100ヨ リ 1:5000マ デ 結 合 モ リ.血 球 凝 集 反 應 ニ於 テ ハ 全 ク 溶 血 現 象 ヲ伴 ハ ザ レ ドモ,働 性 血淸 ト等 シ キ 凝 集 價 ト 血淸 濃 厚 部 ノ 反 應 陰 性 ト ヲ 示 ス.即 チ5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ1:5ノ 反 應 ハ陰 性 ニ シ テ1:10ヨ リ 1:1000マ デ 凝 集 シ, 0.5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ 1:10マ デ 凝 集 セ ズ1:25ヨ リ1:5000マ デ 凝 集 シ, 0.05%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ1:50マ デ 凝 集 陰 性 ニ シ テ1:100ヨ リ1:10000マ デ 反 應 陽 性 ナ リ. 免 疫 血淸 第12號 ノ新 鮮 働 性 ナ ル ヲ 用 ヒ タ ル 補 體 結 合 反 應 ト血 球 凝 集 反 應 ト ノ 結 合 及 ビ結 合 阻 止 ハ 全 ク 相 一 致 シ,結 合 及 ビ 結 合 阻 止 ノ 抗 原 量 ニ對 ス ル 關 係 ハ 免 疫 血淸 第2號 ニ 於 ケ ル モ ノ ト同 樣 ナ リ. 免 疫 血淸 第12號 ノ 採 血 後5日 ニ56℃ 30分 加 温 非 働 ト セ ル モ ノ ハ 即 チ 新 鮮 ナ ラ ザ ル 免 疫 血淸 ノ 非 働 性 ト セ ル モ ノ ニ 於 テ ハ5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ1:5ヨ リ1:500倍 マ デ, 0.5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ1:5ヨ リ 1:2500(±), 0.05%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ1:5ヨ リ 1:5000(±)ノ 陽 性 補 體 結 合 反 應 ヲ 呈 シ,血 球 凝 集 反 應 ニ 於 テ ハ 抗 原 量 ニ 關 係 ス ル 輕 度 凝 集 阻 止 帶 ヲ 認 ム レ ド モ, 5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ1:5ヨ リ1:500マ デ, 0.5%血 球 浮 游 液 對 シ1:5ヨ リ1:2500マ デ, 0.05/血 球 浮 游 液 ニ 對 シ1:5ヨ リ1:5000マ デ ノ 凝 集 成 績 ヲ 示 シ,補 體 結 合 反 應 及 ビ血 球 凝 集 反 應 ニ於 テ 著 明 ナ ル 反 應 阻 止 ノ現 集 ハ 消 失 セ リ. 以 上 ノ 實 驗 成 績 ヲ 概 括 ス ル ニ,新 鮮 ナ ル 免 疫 血 清 ヲ用 ヒ タル 補 體 結 合 反 應 ニ於 テ 働 性及 ビ非 働 性 免 疫 血淸 ノ濃 厚 部 ニ完 全 ナ ル結 合 阻 止 ノ現 象 ヲ見 ル.補 體 結 合 ノ完 全 ナ ル阻 止 ハ同 一 抗 原 量 ニ 對 シテハ 補體 結 合 反 應 ト條 件 ヲ等 シウ セ ル 血球 凝 集反 應 ノ著 明 ナ ル 阻 止 現 象 ト一 致 ス レ ドモ,補 體 結 合價 ハ 血球凝 集 價 ト一 致 或 ハ半 減 ス.免 疫 新 鮮 血淸 ニ存 シタル著 明 ナル 阻 止 現 象 ガ血 液 採 取 ノ數 日後 ニ血淸 ヲ加 温 非働 性 トシ テ反 應 度 ノ減 弱 ハ 殆 ドナ キ カ或 ハ 僅 ナ ル ニ拘 ラ ズ大 イ ニ減 弱 シテ 反 應 ヲ現 出 スル コ トア リ.敍 上 ノ反 應 阻 止及 ビ反 應 度 ハ 何 レモ 抗 原 量 ニ逆 比 シテ増 強 セ リ. 即 チ 血球 免 疫 血淸 ハ抗 原 血球 ニ對 シテ凝 集 反 應 ノ 完 全 ニ阻 止 セ ラル ル血淸 濃 厚 部 ニ於 テ補 體 結 合 モ完 全 ニ阻 止 セ ラ レ タ リ.免 疫 血淸 ノ新 鮮働 性 ニ於 テ モ 56℃ 30分 加 温 セ ラ レ 抗 原 血球 ニ溶 血 現 象 ヲ及 ボ シ 得 ザ ル非 働 性 ニ於 テモ 血 球 凝 集 阻 止 ノ著 明 ナ ル場 合 ニハ 兩者 ノ補 體結 合阻 止 ヲ免 疫 血淸 濃厚 部 ノ抗 原 ニ 對 ス ル 溶血 現 象 ニ據 ル モ ノ トハ 信 ズ ベ カ ラズ.又 免 疫 血淸 ニ補 體 ヲ加 ヘ タル爲 メ ノ ミニ非 ザ ル ハ血 球 凝 集 阻 止 現 象 ノ蓍 明 ナ ラザ ル免 疫 血淸 ガ著 明 ナ ル 補 體 結 合 阻 止 ヲ現 ハ サ ザ ル事 ヨ リ明 白 ナ リ.寧 ロ血球 免 疫 血淸 ハ 濃厚 部 ニ於 テ抗 原 血球 ト結 合 阻 止 セ ラル ル トキ 補 體 ヲ結 合 シ得 ザ ル モ ノ ノ如 シ. 今 余 ノ實 驗 ニ現 レ タル免 疫 血淸 ノ血 球 凝 集 阻 止 現 象 ヲEisenberg u. Volk28)氏 等 ノ假 説 ニ從 ヒ テHa moagglutinoidト 云 フガ如 キ モ ノニ起 因 スル モ ノ ト ス レバ免 疫 新 鮮働 性 血淸 ニ存 シ タル阻 止 現 象 ガ血 清 採 取 ノ數 日後 ニ56℃ ニ血淸 ヲ加 熱 シテ消 失 ス ル事 實 ノ説 明 ニ困 難 ヲ感 ジ,吉 田29)氏 ハ血 球 凝 集 阻 止 帶 現 象 ガ血淸 ノ數 日放置 又 ハ加 熱 ニ ヨ リテ 消失 ス ル コ トア ラ バ血淸 ノ凝 集 價 ノ減 弱 ニ從 ヒ阻 止 帶 ガ凝 集 帶 ト共 ニ左 方 ニ偏 ス ル結 果 ナ リト稱 ス レ ドモ,余 ノ實 驗 ニ於 テ ハ血球 凝 集 價 ノ血淸 放 置 加 熱 ニ ヨ ル減 弱 ハ 極 メテ 輕度 ナ ル ニ拘 ラ ズ阻 止帶 ノ減弱 ハ 著 明 ナ ル事 ア リテ 阻止 帶 ハ必 ズ シモ凝 集 價 ト並行 シテ同 方 向 ニ

142

(10)

血 球凝集反應阻止部 ニ於 ケル補體結合反 應ニ就 テ 

2979

移 動 スル モ ノニ非 ズ. Pandit11)氏 モ免 疫 血淸 採取 後數 日 ニテ 反 應 度 ノ減 弱ハ認 メ ラ レザ ル ニNeisser-Wechsberg氏 現 象 先 ヅ 消 失 ス ル ヨ トア リ ト シ,之 ヲ免 疫 早 期 ニ 於 ケル双 攝 體 ノ結 合 力弱 キ ニ因 ル ト想 像 セ シガ,余 ノ補 體 結 合 阻 止現 象 ノ消 失 ス ル場 合 ニ於 テ ハ 同 時 ニ補 體 ヲ加 ヘ ザ ル 血球 凝 集 反 應 ノ著 明 ナ ル 阻 止 現 象 モ消 失 スル ヲ 以 テ,補 體 ノ結 合 及 ビ結 合阻 止 ハ抗 原 血球 ト免 疫 血 清 トノ結 合 及 ビ結 合阻 止 ニ對 ス ル從 屬 的 結 果 ナ リ. 血 球 凝 集 反 應 ニ現 ルル 阻 止 現 象 ニ就 テ ハ 稿 ヲ革 メテ 詳 細 ニ論 述 ズ ベ シ. 之 ヲ要 ス ルニ,血 球 ヲ抗 原 トシテ 施 行 シ得 タル 免 疫 新 鮮 働 性 及 ビ非 働 性 血淸 ノ 補 體 結 合 反 應 ニ 於 テ Neisser-Wechsberg氏 現 象 ハ認 メ ラ レ,ソ レガ 發現 ニ免 疫 血淸 ト抗 原 トノ量 的 關 係 ハ 重 要 ナ ル 因子 ヲ爲 ス モ ノナ リ.

第2

前 實 驗 ニ 於 テ 觀 察 セ ルNeisser-Wechsberg氏 現 象 部 ノ,即 チ免 疫 血淸 ノ血球 凝 集 阻 止 部 ニ加 ヘ ラ レ タ ル,補 體 ノ溶 血 系 追 加 前 ニ於 ケ ル状 態 ヲ知 ラ ン トシ テ 其 ノ補 體 價 ヲ測 定 セ リ.本 實 驗 ハ免 疫 血淸,補 體, 抗 原血球 ヲ一 定 時 間 作 用 セ シメ タ ル後 ニ抗 原 ト ソレ ニ吸 着 セ ラレ タル モ ノ トヲ除 キテ 溶 血 系 ヲ追 加 シテ 行 ヘル補 體 結 合 反應 トモ見 ラル. 前實 驗 ニ使 用 シ タル 免疫 血淸 第2號 ノ56℃ 30分 加 温 非働 性 トセ ルモ ノ ヲ以 テ0.5%血 球 浮 游液 ニ對 シ結 合 阻 止,結 合及 ビ結合 陰 性 ヲ示 セ ル 血淸 稀 釋 ト 5%血 球 浮 游液 ニ 對 シテ結 合 陽 性 ニ シテ0.05/血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ 結 合 阻 止 ヲ呈 セ ル1:10, 1:25稀 釋 血淸 ト ノ 各1ccニ10%補 體(豫 メ 測 定 シ タ ル 補 體 價0.03ノ 海 〓 新 鮮 血淸),血 球 浮 游 液1ccヲ 加 ヘ, 對 照 ト シ テ 抗 原 又 ハ 免 疫 血淸 ノ代 リ ニ食 鹽 水 ヲ 補 ヒ タ ル モ ノ及 ビ補 體 ニ 食 鹽 水 ヲ 加 ヘ テ 全 量 ヲ 等 シ カ ラ シ メ タ ル モ ノ ヲ 置 キ, 1時 間30分37℃ ノ 孵 卵 器 ニ 收 メ 各 試 驗 管 ヲ 一 齊 ニ 遠 心 沈 澱 シテ 其 ノ 上淸 液 ニ 就 テ 補 體 價 ヲ測 定 セ リ.上淸 液 ヲ1.0, 0.6, 0.3ニ 分 チ 食 鹽 水 ヲ添 加 シ テ 全 量 ヲ 等 シ ク1ccト シ2單 位 ノ溶 血 素 及 ビ2.5%山 羊 血 球 浮 游 液1ccヲ 混 ジ37℃ ニ1 時 間 置 キ テ 溶 血 度 ヲ觀 察 セ リ.

第4表 

結 合 補 體 ヲ除 キタ ル上淸 ノ補 體價 測 定

免 疫 血 清Nr. 2 備 考  〓=完 全 溶 血  〓=殆 ド溶 血  +=弱 溶 血  -=不 溶 血 143

(11)

其 ノ結 果 ハ 第4表 ニ 示 ス ガ 如 ク ニ シ テ,上淸 液 量 0.6cc以 上 ニ 於 テ ハ 對 照 ハ 何 レ モ 溶 血 ヲ 呈 シ, 0.5% 血 球 浮 游 液 ニ 對 ス ル 免 疫 血淸1:25ヨ リ1:1000マ デ ノ 部 ノ上淸 ハ 山 羊 血 球 ヲ 溶 血 セ ズ, 1:5, 1:10及 ビ1:10000ノ 部 ノ上淸0.6以 上 ハ 溶 血 ヲ 示 セ リ. 5% 血 球 浮 游 液 ヲ 加 ヘ タ ル 免 疫 血淸1:10及 ビ1:25ノ 上淸 ハ 溶 血 セ ズ, 0.05%血 球 浮 游 液 ヲ 加 ヘ タ ル1:10 及 ビ1:25免 疫 血淸 部 分 ノ上淸 ハ 對 照 ト等 シ ク 溶 血 セ リ. 補 體 ノ 作 用 ガ 全 ク失 ハ レ ズ シ テ 殘 留 ス ル モ ノ ト ス レ バ上淸 液1cc中 ニハ 凡 ソ1單 位 ノ補 體 ヲ含 有 スル モ ノナ リ.免 疫 血淸 ノ血 球 凝集 反 應陽 性 部 ヨ リト リ タ ル上淸 液 ハ溶 血系 統 ノ追 加 ニ ヨ リテ 溶 血即 チ補 體 ノ殘 留 ヲ示 サザ レ ドモ,抗 原 ニ對 シテ多 量 ナ ル ベキ 免 疫 血淸 ノ血 球 凝 集 反 應 阻 止 部 ト免 疫 血淸 少 量 ノ血 球 凝 集 反 應 陰 性 部 ハ 溶 血 現 象 ヲ呈 シ補 體 ノ殘留 ヲ認 メ シ ム. 即 チ血球 凝 集 反 應 ト同 一 條件 ノ下 ニ補 體結 合 反應 ヲ行 ヘバ 血 球 凝 集 阻 止 部 ニ加 ヘ ラ レ タ ル補 盟 ハ遊 離 ノ状 態 ニ ア リ.

第3

鷄 血淸 ヲ抗 原 ト シテ 血 球 ニ對 ス ル免 疫 血淸 ヲ用 ヒ,沈 降 反應 及 ビ補 體 結 合 反 應 ヲ行 ヒ タ リ. Gay7)氏 ハ 溶 血 反 應 ニ於 ケルNeisser-Wechsberg 氏 現 象 ハ免 疫 用 血 球 浮 游 液 ニ殘 存 セ ル血淸 ニ ヨ リ免 疫 血淸 中 ニ溶 血 素 ノ外 ニ沈 降 素 ヲ産 生 シ,爲 ニ起 ル 沈 降 反 應 ニ ヨ リテ 補 體 ガ吸 着 セ ラル ル ニ ヨ ル モ ノ ト ナ シ, Sormani8)氏 ハ 沈 降 物 質 ガ血 球 表 面 ニ變 化 ヲ與 ヘ以 テ 溶 血 ヲ免 レシ ム ル コ トニNeisser-Wechsberg 氏 現 象 ノ成 因 ヲ歸 セ リ.若 シ斯 ク ノ如 ク免 疫 注 射 ノ 血 球 浮 游 液 ニ殘 留 スル血淸 ニ ヨ リテ血 球 ニ對 スル 免 疫 物 質 ノ外 ニ抗 血淸 沈 降 素 ヲ生 ジ,抗 原 ト沈 降 物 質 ヲ作 リ補 體 ヲ吸 着 ス ル モ ノ トス レ バ,新 カル 沈降 物 質 ヲ シテ補 體 結 合 阻 止 ノ原因 トハ爲 ス ベ カラ ズ ト雖 モ,該 補 體結 合 ニ免 疫 血淸 ノ鷄 血淸 ニ對 ス ル沈 降 反 應 ガ關 與 ス ル カ否 カ ヲ確 ム ル ノ要 アル ベ シ. 免 疫 血淸 第2號 ヲ用 ヒ,鷄 新 鮮 血淸 ヲ生 理 的 食 鹽 水 ヲ以 テ1:10ヨ リ1:5000マ デ稀 釋 シ,其 ノ比較 的 多 量 ヨ リ少 量 ヲ抗 原 トシテ,免 疫 血淸 ノ 血球 ヲ抗 原 トシ テ 補 體 結 合 反 應 陽 性 ヲ示 セ ル量 ニ對 スル 沈降 反 應 及 ビ補 體 結 合 反 應 ヲ主 トシテ檢 索 セ リ. 沈 降 反 應 成 績 ハ 第5表 ノ如 ク,免 疫 血淸 原液 ハ抗 原 稀 釋 沈降 素 價1:500ヲ 示 セ ドモ,免 疫 血淸1:10 以 上 ノ稀 釋 ニ於 テ ハ 鷄 血淸1:10ヨ リ1:5000ニ 對 ス ル 沈 降 反 應 ハ全 部 陰 性 ナ リ.

第5表 

鷄 血淸 ヲ抗 原 トセノ

レ沈 降反 應

免 疫 血淸Nr. 2 144

(12)

血球凝 集反 應阻止部 ニ於 ケル補體結合反應 ニ就テ 

2981

補 體 結 合 反 應 成 績 ハ節6表 ノ如 ク,免 疫 血淸1:25 ヨ リ1:1000マ デ ノ稀 釋 ニ 於 テ ハ,沈 降 反 應 ニ於 ケ ル ト同 樣 ニ 鷄 血淸1:10ヨ リ1:15000マ デ 對 ス ル 反 應 ハ 悉 ク 陰 性 ナ ル ヲ 見 ル.

第6表 

鷄 血淸 ヲ抗 原 トセル 補體 結 合反 應

免 疫 血淸Nr. 2 血 球 ニ對 スル 免 疫 血淸 ガ血淸 ヲ反 應抗 原 トシテ抗 原稀 釋 沈 降 素 價1:500ヲ 示 セ ドモ,免 疫 血淸1:10 以 上 ノ稀 釋 ニテ 沈 降 反 應 ヲ現 シ得 ザ ル ハ抗 血球 免疫 血淸 ノ抗 血淸 沈 降素 量 甚 ダ シク 少 キ ニ由 ル モ ノ ニ シ テ,從 テ補 體 結合 反 應 モ 亦 陰 性 ナ リ.蓋 シ沈 降 物 質 ガ補 體 ガ 吸 着 セ シ ム ル ニ ハ免 疫 血淸 ニ相 當 ノ沈降 素 量 ヲ要 ス.充 分 洗 滌 セル血 球 浮 游 液 ニ殘 留 シ得 ベ キ 極 メテ 微 量 ノ血淸 ガ血 球 ニ對 ス ル抗 體 ト同 時 ニ多 量 ノ抗 血淸 沈 降 素 ヲ産 生 ス ル モ ノニハ 非 ザ ル ベ シ.斯 ク ノ如 ク抗 原 ノ ミヲ稀 釋 シテ 得 タ ル 沈降 素 價 ニ ヨ リ テ ハ 沈 降 素 量 ヲ現 シ得 ザ ル ヲ以 テ,免 疫 血淸 ヲ種 々 ニ稀 釋 シテ行 ヘ ル補 體 結 合反 應 ニ對 シ免 疫 血淸 原液 又 ハ 其 ノ濃厚 稀 釋 液 ト階 段 的 ニ稀釋 セ ル抗 原 ト ノ沈 降 反 應 ヲ比 較 ス ル者 ア リ ト雖 モ余 ハ 其 ノ比 較 規 準 ニ 左 袒 セ ズ. 即 チ實 驗 第1ニ 於 ケル補 體 結 合 陽 性 範 圍 ノ免 疫 血 清 量 ニテ ハ鷄 血淸 ニ對 スル 沈 降 反 應 及 ビ補 體 結 合 反 應 ハ 陰 性 ニ シテ,血 球 免疫 血淸 ノ血 球 ヲ抗 原 トス ル 補 體 結 合 陽 性 成 績 ニハ 血淸 ニ ヨル 沈 降 物 質 ハ 關 與 セ ザ ル ヲ見 タ リ.

第4

次 ニ鷄 血 色 素 溶 液 ヲ反 應抗 原 ト シテ 鷄 血 球免 疫 血 清 ニ對 ス ル沈 降 反 應 及 ビ補 體 結 合 反 應 ヲ施 行 セ リ. Ford30)氏 ハ 抗 鷄 血 球 家 兎 血淸 ハ 蒸 餾 水 ヲ 以テ 溶 解 セ シメ タル鷄 血 球 蛋 白 ヲ沈 降 ス ト稱 シ, Klein31)氏 ハ馬 血球 腹 腔 内注 射 ニ ヨ ル家 兎 免 疫 血淸 ガ馬 血 球 抽 田液 ヲ沈 降 ス ル コ ト ヲ實 驗 セ リ.余 ハ血 球 免 疫 血 清 ノ血球 ヲ 抗 原 ト シタ ル補 體 結 合反 應 ニ對 照 シテ 補 體 ヲ結 合 セル 量 ノ免 投血淸 ガ 鷄 血色 素 溶液 ト沈 降 反 應 ヲ生 ジ補 體 結 合 反 應 ヲ營 ム ヤ否 ヤ ヲ檢 セ ン トス. 鷄 血色 素 溶 液 ノ製 法 ハ 東32)ニ 從 ヘ リ.即 チ新 鮮 ナ ル鷄 脱 維 血液 ノ一 定 量 ヲ ト リ6囘 以 上 生 理 的 食 鹽 水 ヲ以 テ 洗 滌 ヲ行 ヒ充 分 血淸 ヲ除 却 シ タル後 生 理 的 食 鹽 水 ヲ以 テ 最 初 ノ血 液 量 ト シ,此 洗 滌 血液 ノ1分 ニ對 シテ8分 ノ蒸 餾 水 ヲ加 ヘ溶 血 セ シ メ タ ル後9% 食 鹽 水1分 ヲ加 ヘテ 等 滲 透 壓 トナ シ強 力 ニ遠 心 沈 澱 シテ 血 球 基 質 ヲ去 リ 其 ノ上淸 液 ヲ血 色 素1:10稀 釋 液 トス.以 後 生 理 的食 鹽 水 ヲ以 テ 稀 釋 セ リ.血 色 素 液 ノ濃 厚 ナ ルモ ノハ 赤色 著 シキ ノ ミナ ラズ,食 鹽 水 ヲ以 テ ス ル對 照 ニ輪 環 ヲ 呈 スル コ トア ル ヲ以 テ 對 照 ニ非 特 異 性 反 應 ヲ呈 セザ ル 量 ヲ以 テ檢 査 セ リ.免 疫 145

(13)

血淸 ニハ 免 疫 血淸 第2號 ヲ使 用 ス. 沈 降 反 應 ノ成 績 第7表 ノ示 ス ガ如 ク,免 疫 血淸 原 液 ハ 抗 原 稀 釋 沈 降 素 價1:400ナ レ ドモ,免 疫 血淸 ノ 1:10以 上 ノ稀 釋 ニ 於 テ ハ血 色 素1:100乃 至1:2000 ト沈 降 反 應 ヲ現 サ ズ.

第7表 

血 色 素 ヲ抗 原 トセル 沈 降 反 應

免 疫 血淸Nr. 2

第8表 

血 色 素 ヲ抗 原 トセル補 體 結 合 反 應

免 疫 血淸Nr. 2 補 體 結 合 反 應 ノ成 績 ハ第8表 ニ觀 ラ ル ルガ如 ク, 免 疫 血淸 ノ1:25ヨ リ1:5000マ デ ノ量 ハ 沈 降 反 應 ニ於 ケ ル ト同 樣 ニ血 色 素1:100ヨ リ1:2000ト ノ結 合 ハ 陰 性 ナ リ. 即 チ本 實 驗 ニ據 レバ,血 球 免 疫 血淸 ノ血 色 素 ニ對 ス ル 沈 降 素 ハ 少 量 ナ リ. Klein31)氏 モ 血 球 免 疫 血 清 ノ凝 集 素 量 ニ比 シテ 赤 血 球 沈降 素 ノ少 量 ナ ル ヲ認 メ タ リキ.非 特 異 性 反 應 ヲ呈 ス ル ヲ以 テ 血 色 素 ノ多 量 ヲ實 験 ニ使 用 シ能 ハ ザ リシ ガ, 1%乃 至0.05%血 球 浮 游 液 ノ含 有 ス ル血 色 素 ヲ用 ヒ, 0.5%血 球 浮 游 液 及 ビ0.05%血 球 浮 游 液 ト補 體 結 合 反 應 及 ビ血球 凝 集 反 應陽 性 ヲ呈 シタ ル免 疫 血淸 ノ1:25乃 至1:5000 ノ量 ニテ 沈 降 反 應 及 ビ補 體結 合 反 應 ガ等 シク陰 性 ナ ル ヲ觀 レ バ,實 驗 第1ノ 補 體 結 合 ニハ 免疫 血淸 ノ血 色 素 ニ對 ス ル沈 降 反 應 ハ關 與 セ ザ ル モ ノナ リ. 之 ヲ要 ス ル ニ,血 球 免 疫 血淸 ハ血 球 ヲ抗 原 トシテ 反 應 ヲ營 爲 シ タル量 ニ於 テ血 色 素 溶 液 トハ 沈 降 反 應 モ補 體 結 合 反 應 モ共 ニ陰 性 ナ リ.

第5

更 ニ血 球 免 疫 血淸 ニ對 シ血球 基 質 ヲ反 應 抗 原 トシ テ 補 體 結 合 反 應 ヲ行 ヘ リ. Nolf33)氏 ハ鷄 血球 ヲ蒸 餾 水 ニテ 溶 解 セ シメ食 鹽 水 ヲ以 テ洗 滌 シ タル血 球 基 質 ヲ家 兎 ノ腹 腔 内 ニ注射 シ 146

(14)

血球凝集反應 阻止部 ニ於 ケル補 體結合反應 ニ就テ 

2983

テ免 疫 シ鷄 血 球 凝 集 素 ヲ得 タ リ. Stewart34)氏 ハ凝 集 原 ハ 血球 基 質 ト紹 合 ス ト云 ヒ, Klein31)氏 ハ 血 球 基 質 ヲ以 テ スル 免 疫 ニ ヨ リ血 球 凝 集 素 ヲ産 生 セ シ メ血 球 基質 ニ凝 集 原 ノ存 ス ル ヲ認 メ タ リキ.余 ハ 血 球 ニ對 ス ル免 疫 血淸 ヲ用 ヒ血 球 基 質 ヲ抗 原 トシテ 補 體 結 合 反 應 ヲ施 行 シ,免 疫 血淸 ノ血球 凝 集 反 應 及 ビ血 球 ヲ 抗 原 トシ タル補 體 結 合 反 應 ト比 較 對 照 セ シ トス. 新 鮮 ナル 鷄 脱 纎 維 血液5ccヲ6囘 生 理 的 食 鹽 水 ヲ 以 テ洗 滌 シ充 分 血淸 ヲ除 去 シ,之 ニ10倍 容 量 ノ蒸 餾 水 ヲ加 ヘ1畫 夜 氷 室 内 ニ放 置 シ後3囘 蒸 餾 水 ヲ以 テ 遠 心洗 滌 シタ ル血 球 基 質 ヲ迅 速 ニ乾 燥 器 内 ニ乾 カ シ0.5g弱 ノ乾 燥 血 球 基 質 ヲ得,之 ヲ乳 鉢 ニテ 粉 末 ト ナス.斯 ク ノ如 ク シテ得 タル 鷄 ノ血 球 基 質 ハ食 鹽 水 ニ溶解 シ難 カ リシ ヲ以 テ 苛 性 加 里 ヲ加 ヘテ 溶 解 セ シ メ タ リ.即 チ0.02%ノ 割 ニ 苛 性 加 里 ヲ加 ヘ タル生 理 的 食鹽 水 ヲ以 テ 血 球 基 質 ヲ溶解 セ シメ0.5%基 質 溶 液 ヲ作 リ,以後生 理 的 食 鹽 水 ニテ 稀 釋 セ リ. Kolmer24) 氏 ニ ヨレ バ苛 性 曹達 ノ0.0002gハ1:30ノ 補 體2單 位 ヲ破 壞 ス ト.余 ハ以 上 ノ如 ク シテ 製 シ タル0.5% 基 質 溶液 ノ1ccハ 抗補 體 作用 ヲ有 セ シガ0.1%基 質 液 ハ抗 補 體作 用 ヲ示 サ ザ ル事 ヲ確 メ得 タ リ.依 テ其 ノ1/2抗原量 即 チ0.0005g以 下 ノ量 ヲ用 ヒテ補 體 結 合 反 應 ヲ行 ヘ リ.免 疫 血淸 ニハ 新 シ ク採 血分 離 シ タル 免 疫 血淸 第13號 ヲ56℃ 30分 加 温 非 働 性 トシテ 使 用 シ,先 ヅ 免疫 血淸 ヲ遽 降的 ニ稀 釋 シ之 ヲ分 チ タ ル試 驗 列 ヲ2群 トシ,基 質 ヲ抗 原 トス ル補 體結 合 反 應 ニ 並列 シテ 等 量 ノ基 質 ヲ含 有 ス ベ キ 血球 浮 游 液 ヲ以 テ 血 球凝 集 反 應 ヲ行 ヘ リ.

第9表 

血 球 基 質 ヲ抗 原 トセル補 體 結 合反 應 及 ビ等 量 基 質 ヲ有 ス ル

血 球 ノ凝 集 反 應 

免疫 血淸Nr. 13

其 ノ成 績 ハ 第9表 ノ 如 ク, 0.05%基 質 ニ 對 シ テ ハ 免 疫 血淸1:10ヨ リ1:5000マ デ, 0.005%基 質 ニ 對 シ テ ハ 免 疫 血淸1:25ヨ リ1:10000マ デ ノ 補 體 結 合 ヲ 爲 シ,同 一 免 疫 血淸 ハ0.5%血 球 浮 游 液 ニ 對 シ テ ハ 血淸 稀 釋1:10ヨ リ1:5000マ デ, 0.05%血 球 浮 游 液 ニ對 シ テ ハ 血淸 稀 釋1:25ヨ リ1:10000マ デ 血 球 凝 集 反 應 ヲ 現 ス.兩 反 應 共 ニ 免 疫 血淸 濃 厚 部 ノ 反 應 ハ 等 シ ク 阻 止 セ ラ レ,抗 原 ト免 疫 血淸 ト ノ 量 的 關 係 ニ ヨ リ テ 其 ノ度 ヲ增 減 ス ル ヲ 見 ル. 是 レニ 由 テ 觀 レ バ,血 球 基 質 溶 液 ハ 血 球 ニ對 ス ル 免 疫 血淸 ト補 體 結 合 反 應 ヲ 營 ミNeisser-Wechsberg 氏 現 象 ヲ 呈 ス.其 ノ結 合 阻 止 及 ビ 結 合 價 ハ 等 量 ノ基 質 ヲ 含 有 ス ベ キ 血 球 浮 游 液 ノ示 ス 血 球 凝 集 阻 止 及 ビ 血 球 凝 集 價 ト一 致 セ リ.故 ニ 余 ハNolf33)氏, Ste wart34)氏 及 ビKlein31)氏 等 ノ如 ク 血 球 基 質 ニ 凝 集 原 ノ存 在 ヲ 認 ム ル ト共 ニ,血 球 基 質 ニ補 體 結 合 性 抗 原 ノ存 在 ヲ 認 メ ン トス.而 シ テ 血 球 基 質 ヲ 抗 原 ト ス ル 補 體 結 合 反 應 ニ 於 テ モ,血 球 ヲ 抗 原 ト ス ル 補 體 結 合 反 應 ニ 等 シ キ 關 係 ヲ 示 ス 事 ヨ リ觀 レ バ,補 體 結 合 反 應 ノNeisser-Wechsberg氏 現 象 ニ ハ 免 疫 血淸 ト抗 原 ト ノ 量 的 關 係 ニ ヨ ル モ ノ モ ア ル ヲ 疑 フ ベ カ ラ ズ. 即 チ,血 球 基 質 ハ 血 球 ニ 對 ス ル 免 疫 血淸 ト共 ニ 基 質 ノ等 量 ヲ 含 有 ス ベ キ 血 球 ノ示 ス 凝 集 反 應 ト一 致 ス ル 補 體 結 合 反 應 及 ビ 反 應 阻 止 ヲ 現 出 ス. 147

(15)

第5章 

總 括 竝 ニ 考 按

敍 上 ノ實 驗成 績 ヲ總 括 ス レバ次 ノ如 シ.抗 原 及 ビ溶 血 系 統 ノ適 當 量 ヲ トリテ,血 球 ヲ抗 原 ト

ス ル補 體結 合反 應 ヲ行 ヒ得 タ リ.血 球 凝 集反 應 ト條 件 ヲ等 シカ ラ シ メテ行 ヘル 補體 結 合反 應 ニ

於 テ働 性 及 ビ非 働性 免 疫 血淸 ハ血 球 凝 集 反 應 ト略 ボ 一 致 シタ ル反 應 度 ヲ示 シ,免 疫 血淸 濃 厚 部

ニNeisser-Wechsberg氏

現 象 ヲ現 ス.而

シテ 該現 象 部 ニ於 ケ ル補 體 ハ溶 血 系 ノ追 加 前遊 離 セ

リ.血 球 ニ對 ス ル免 疫 血淸 ノ血球 ヲ抗 原 トセル 補 體結 合 反應 及 ビ血球 凝集 反 應 ヲ營 爲 スル範 圍

ノ免 疫 血淸 量 ニ於 テ ハ血淸 及 ビ血 色 素 溶 液 トノ補 體 結 合 反應 及 ビ沈 降反 應 ハ等 シク陰性 ナ リシ

ガ,血 球 基 質溶 液 ヲ反 應抗 原 トス レバ 其 ノ等 量 ヲ含 有 スベ キ血 球 ノ示 セル凝 集 反 應 ト一 致 シタ

ル 補 體 結 合 及 ビ結 合 阻 止 ヲ發 現 セ リ.之 等 反 應 ハ總 テ抗 原 及 ビ免 疫 血淸 ノ量 的 關係 ニ影響 セラ

レ, Neisser-Wechsberg氏

現 象 ノ發 現 ニ抗 原 及 ビ免 疫 血淸 ノ量 的 關 係 ニ ヨル モ ノ アル ヲ見 タ

リ. Neisser-Wechsberg氏 現 象 ノ成 立 機 轉 ニ 關 シテ ハ 多 數 學 者 ノ 見 解 著 シク 異 ナ リ,未 ダ 歸 一 セ リ ト言 フ ベ カ ラ ズ.其 ノ 説 明 頗 ル 多 岐 ニ 亙 リ著 者 ト共 ニ 意 見 ヲ 異 ニ ス ル ニ 近 シ.即 チ 本 現 象 ノ 成 因 ニ關 シ テ 最 モ代 表 的 ナ ルNeisser u. Wechsberg1)氏 ノ假 説 ニ ヨ レバ,免 疫 血淸 濃 厚 部 ニ於 テ 過 剩 ナ ル ベ キ 双 攝 體 ハ一 部 細 胞 ト結 合 シ,補 體,細 胞 及 ビ双 攝 體 ノ3者 連 結 ニ 必 要 ナ ル 補 體 ハ 轉 向 シテ 双 攝 體 トノ ミ結 合 ス ト稱 ス レ ドモ,双 攝 體 ガ 細 胞 ト結 合 シ補 體 ハ 細 胞 ト結 合 シ能 ハ ザ ル 双 攝 體 ト結 合 ス ト イ フ想 像 ハ 双 攝 體 ガ過 剩 ナル トキ 特 ニ 細 胞 ニ對 ス ル 結 合 力 ノ ミ ヲ增 強 ス ル モ ノ ト假 定 セ ザ レバ 了 解 ス ル 能 ハ ズ.從 テ 本 説 ニ賛 ス ル 者 ア リ ト雖 モ(Lipstein4), Morgenroth6)氏),抗 補 體 説,變 性 補 體 説,特 殊 免 疫 體 説,特 殊 脆 弱 説,解 離 説 等 々,出 デ テ 論 鋒益 々 分 レ,或 ハ 血淸 ノ 有 ス ル 抗 補 體 性 ニ ヨ リ(Gruber2), Metschnikoff3),鈴 木,後 藤 及 ビ 平 田14)氏 等),或 ハ 變 性 補 本 ニ ヨ リ(Brekke9)氏),或 ハ 特 殊 免 疫 體 ノ 産 生 ニ ヨ リ(Levaditi5), Thjotta10)氏),或 ハ 免 疫 原 ニ 含 有 セ ラ ル ル 血淸 蛋 白 ニ 對 ス ル 沈 降 素 ニ ヨ リ(Gay7)氏),或 ハ 溶 血 性 血淸 濃 厚 部 ニ 現 ル ル 凝 集 反 應 ニ ヨ リ(由 利17)氏),或 ハ 免 疫 血淸 ニ ヨ リ與 ヘ ラ レタ ル 抗 原 表 面 ノ 表 化 ニ ヨ リ(Sormani8)氏),或 ハ抗 原 ヨ リ抗 體 ノ解 離 ス ル 事 ニ ヨ リ(Pandit11)氏),或 ハ 免 疫 血淸 ヲ 以 テ 感 作 飽 和 セ ラ レタ ル 抗 原 自 己 ガ 補 體 ヲ 吸 收 セ ザ ル 事 ニ ヨ リ(草 間12)13)氏),抗 原,抗 體 及 ビ補 體 ノ結 合 セ ラ レザ ル所 以 ガ 論 ゼ ラ ル ル ニ 至 レ リ. 然 レ ド モ之 等 ノ説 ト異 ナ リBuxton18)氏 ガ膠 質 反 應 及 ビ他 種 免 疫 反 應 ノ阻止 現 象 ニ 引 證 シテ, 本 現 象 ノ 成 因 ヲ抗 原+抗 體,補 體,水,非 働 性 血淸 成 分 等 反 應 物 質 間 ノ 量 比 ニ ヨル モ ノ ト想 像 セ シ假 説 ハ余 ノ首 肯 ス ル ニ最 モ近 キ モ ノ ニ シ テ,余 ノ 實 驗 ハ抗 原 ト免 疫 血淸 トノ 量 的 關 係 ニ ヨ リ テ 兩 者 ノ結 合 阻 止 セ ラ ル ル トキ補 體 モ 亦 之 ニ結 合 セ ザ ル 事 ヲ示 セ リ. 故 ニ 余 ハ余 ノ實 驗 成 績 ニ ヨ リ本 現 象 ノ本 態 ヲ斷 定 シ,殺 菌,溶 血,喰 菌 反 應 等 ニ 於 ケ ル諸 説 ヲ 否 定 シ去 ラ ン トス ル ニ非 レ ドモ, Neisser-Wechsberg氏 現 象 ノ成 因 ニ 反 應 物 質 間 主 ト シ テ免 148

(16)

血球 凝集 反應阻止部 ニ於 ケル補體結合反應 ニ就テ 

2985

疫 血淸 ト抗 原 トノ量 的 關 係 ニ ヨル モ ノ ノ存 ス ル ヲ 信 ズ ル モ ノ ナ リ.

第6章 

1) 抗 原 及 ビ溶 血 系 統 ノ適 當 量 ヲ トリテ,血 球 ヲ抗 原 トスル補 體 結 合反 應 ヲ施 行 シ得.

2) 家 兎正 常 血淸 ハ抗 原 ニ對 シテ 正 常 凝 集反 應 ヲ呈 スル モ ノ ト雖 モ同樣 ノ方 法 ヲ以 テ補 體 結

合 反 應 ヲ營 爲 セ ズ.

3) 新 鮮 働 性 及 ビ56℃ 30分 加 温 セル 非働 性免疫 血淸 ヲ用 ヒタ ル補 體 結 合 反 應 ニ於

テNeisser-Wechsberg氏

現 象 ヲ認 ム.

4) 血球 凝 集 反 應 ト同 一條 件 ノ下 ニ補 體 結 合 ヲ行 ヘ バ,凝 集 阻 止 部 ニ加 ヘ ラ レタ ル補 體 ハ遊

離 ノ状 態 ニ在 リ.

5) 補 體 結 合 阻 止 ハ 血球 凝集 阻 止 ト一 致 シ,補 體 結 合 價 ハ血 球 凝集 價 ト一 致又 ハ 半減 ス

.

6) 免 疫 血 球凝 集 血淸 ハ本 試 驗 ニ用 ヒタル量 ニ於 テ 血淸 及 ビ血 色 素 ト補 體 結 合 セズ,同 樣 ノ

免疫 血淸 量 ニ テ沈 降 反 應 モ亦 陰 性 ナ リ.

7) 血球 抗 原 ノ ミナ ラズ 血球 基 質 ヲ以 テ スル溶 解 性 抗 原 ハ,基 質 ノ血 球 相 等 量 ニ於 テ血 球 凝

集反 應 ト一 致 ス ル體 補 結 合 及 ビ結 合阻 止 ヲ示 ス.

8) 血 球 及 ビ血球 基 質 ヲ抗 原 トス ル 補體 結 合反 應 ト血 球凝 集反 應 トノ結 合 及 ビ結 合 阻 止 ニ ハ

抗 原及 ビ免 疫 血淸 ノ量 的相 互 關係 ガ重 要 ナ リ.即 チ免 疫 血淸 ノ少 量 部 ニ於 テ ハ抗 原 ノ增 加 ニ ヨ

リ結 合阻 止 セ ラ レ,免 疫 血淸 ノ多 量 部 ニ於 テ ハ抗原 ノ減 量 ニ ヨ リ結 合 阻止 ハ增 強 ス.

9) 故 ニNeisser-Wechsberg氏

現 象 ノ成 立 ニ免 疫 血淸 ト抗 原 トノ量 的 關 係 ニ ヨル モ ノ ノ存

スル コ トヲ補 遺 セ ン ト欲 ス.

稿 ヲ終 ル ニ臨 ミ,懇 篤 ナル 御 指 導 ト御 校 閲 トヲ賜 リタ ル恩 師緖 方敎 授 ニ謹 ミテ 衷 心 感 謝 ノ意 ヲ表 ス. (本 論 文 ノ要 旨 ハ昭 和5年10月 岡 山 醫 學 會 通 常 會 ニ發 表 セ リ)

1) Neisser u. Wechsberg, Munch. med. Wochenschr., Nr. 48, S. 697. 1901.

2)

Gruber,

Wien.

klin. Wochenschr., Nr. 14, S. 1244, 1901.

3) Metschnikoff,

zit. n. Lipstein.

4)

Lipstein,

Centralbl. f. Bakt., Orig. Bd. 40, S. 133, 1905.

5)

Levaditi,

zit. n. Sormani.

6) Morgenroth,

Centralbl. f. Bakt., Orig. Bd. 35, S. 501, 1904.

7)

Gay, Ann. de l'Inst.

Pest., T. 19, p. 593, 1905.

8)

Sormani,

Zeitschr. f. Immunitatsf.,

Orig. Bd. 24, S. 336, 1916.

9)

Brekke, cit. by Thjotta.

(17)

10) Thjotta, Journ. of Immunol., Vol. V, p. 1, 1920. 11)

Pandit,

Journ. of Hyg., Vol. 21, Nr. 4,

p. 406, 1923. 12) 草 間,細 菌 學 雜 誌,第339號 附 録, 27頁,大 正13年. 13) 草 間,醫 事 公 論, 第649號, 13頁,大 正13年, 14) 鈴 木,後 藤,平 田,臺 灣 醫 學 會 雜 誌,第258號, 841頁,大 正15年. 15) 由 利,日 本 微 生 物 學 病 理 學 雜 誌,第22卷,第7號, 1389頁,昭 和3年. 16) 由 利,日 本 微 生

物 學 病 理 學 雜 誌, 1403頁,昭 和3年. 17) 由 利,日 本 微 生 物 學 病 理 學 雜 誌, 1415頁,昭 和3年.

18)

Buxton,

Journ. of Med. Resarch, Vol. XIII, p. 431 & 461, 1905.

19) 緖 方敎 授,第1囘 衛 生

學微生物學寄生蟲病學聯合 學會講 演.

20)

Michaelis, Berl. klin. Wochenschr., Nr. 35, S. 1107, 1907.

21)

Schilling u.

Hoesslin, Deutsch. med. Wochenschr.,

Nr. 33, S. 1422, 1908.

22)

Kolmer &

Casselmann, Journ. of Med. Resarch, Vol. 28, p. 369, 1913.

23)

Kolmer & Trist, Journ. of Infect.

Dis., Vol. 18, p. 20, 1916.

24)

Kolmer,

Serum Diagnosis by Complement-Fixation,

1928.

25)

Sacks u. Georgi, Klin. Wochenschr., S. 880, 1923.

26)

Davesne et Sanchez, Centralbl. f.

Bakt., Ref. Bd. 97, S. 147, 1930.

27) Futamura,

Ebenda, S. 171.

28)

Eisenberg u. Volk,

Zeitschr. f. Hyg., Bd. 40, S. 155, 1902. 29) 吉 田,北 海 道 醫 學 雜 誌,第7年,第6號, 810頁,昭 和

4年.

30)

Ford, Zeitschr. f. Hyg., Bd. 40, S. 363, 1902.

31)

Klein, Centralbl.

f. Bakt., Orig.

Bd. 39, S. 303, 1905. 32) 東,國 家 醫 學 雜 誌,第418號, 539頁,大 正10年.

33)

Nolf, Ann.

de l'Inst.

Past., T. XIV, p. 295, 1900.

34)

Stewart, Americ. Journ. of Physiol., Vol. XI, p. 250,

1904.

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参照

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