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ANABUS Ethernet システム 二重化設定要領

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Academic year: 2021

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目次

1. 概要 ... 2

1.1 はじめに ... 2 1.2 ANABUS Ethernet 二重化ネットワーク構成 ... 2 1.4 推奨 IP アドレス ... 4

2. PCAS、GCVT...5

2.1 Windows 上のネットワーク設定 ... 5 2.2 二重化パッケージの設定... 7 2.3 PCAS アプリケーションの設定 ... 8 2.4 GCVT アプリケーションの設定 ...10

3. プロセスガスクロマトグラフ ...11

3.1 GC8000 の設定確認 ...11 3.2 GC1000 MarkII の設定確認 ...15

4. ASGW ...19

4.1 Stardom 本体の設定 ...19 4.2 マッピングファイルの設定 ...20

5. ASIU ...21

6. トラブルシューティング ...22

改版履歴 ...23

TI 11B03A03-14

(2)

TI 11B03A03-14

1.

概要

1.1

はじめに

ANABUS Ethernet を二重化ネットワークにする利点は、各ノード間の通信経路に万一異 常が発生した場合に、瞬時かつ自動的に通信経路を切り替えることによってユーザアプ リケーションへの影響を及ぼさないことです。

1.2

ANABUS Ethernet二重化ネットワーク構成

ANABUS Ethernet システムにおいて、二重化に対応している機器は、プロセスガスクロ マトグラフ(GC8000、GC1000 MarkII)、アナライザサーバ(PCAS)、バーチャルテック ソフトウェア(GCVT)、ゲートウェイユニット(ASGW)、インターフェースユニット(ASIU) の 6 機種です。エンジニアリングターミナル(ASET)、EtherLCD は二重化に対応してい ません。また、二重化に対応している機器は、最大 75 台まで接続できます。 192.168.1.x : LAN A 192.168.2.x : LAN B GC1000 MarkII GC8000 GC8000 ASIU <DUAL> ... F01.ai ... ANABUS (Ethernet) DCS 1 DCS 2 ASGW 最大 2 台 最大64台(PCAS1台あたり) PCAS: 最大 2 台 , GCVT: 最大 2 台 注: 本 TI で解説する二重化ネットワーク(Dual) では、DCS と GC8000 の間に必ず ASGW を設置してください。 また、ASGW は、DCS の近くに設置することを推奨します。なお、他のネットワーク構成では ASGW を使用しない構成も可能です。 GC8000 <SINGLE> <TWIN> GCVT PCAS ASET ASIU DCS 1 DCS 2 DCS GCVT PCAS ASET ASIU GC8000 2018.08.22-00

(3)

1.3 診断パケット

二重化を構成する各ノードは 2 枚のネットワークインターフェースカード(NIC)を持ち、 定期的に診断パケット(マルチキャストフレーム)を両方のネットワークに送信してい ます。各ノードは、他のノードからの診断パケットの受信に 2 回続けて失敗した場合に 異常とみなして、当該ノードとの通信経路を切り替えます。 GC8000、GC1000 MarkII、 PCAS、ASGW、 ASIU PIP アプリケー ション アプリケーション VIP <IP アドレスルール > VIP = 192.168.3n.XXX PIP-A = 192.168.3n+1.XXX PIP-B = 192.168.3n+2.XXX PIP-A:LAN A の物理 IP アドレス PIP-B:LAN B の物理 IP アドレス XXX:アナライザ ID No. : PIP ( 物理 IP アドレス ) : VIP ( 仮想 IP アドレス ) : IP ルーティング ( 二重化機能 ) : 診断パケット F02.ai 診断パケットを送信する間隔(診断周期)の設定により、通信経路に異常が発生してか ら切り替わるまでの時間が変わります。500 msec(デフォルト)の時の切り替え時間は 1000 ~ 1500 msec となります。 表1 ノード数と診断周期の目安(Stardomの場合) ノード数 診断周期(msec) 備考 12 まで 500 デフォルト 13 ~ 25 1,000 26 ~ 50 1,500 51 ~ 62 2,000 63 ~ 75 3,000 注: Windows 10(64 ビット版)では、ネットワーク故障時に、通信が自動復帰するまで最大で 60 秒程度か かる場合があります。自動復帰するまではアナライザのデータは PCAS に保存されません。

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TI 11B03A03-14

1.4

推奨IPアドレス

二重化対応機器は、二重化ネットワークに接続する場合には、以下の仮想 IP アドレス(VIP) を設定することを推奨します。 機器 VIP PCAS、GCVT 192.168.0.121 ~ 192.168.0.126 GC8000/GC1000 MarkII 192.168.0.1 ~ 192.168.0.64 ASGW/ASIU 192.168.0.101 ~ 192.168.0.120 GC-HMI 192.168.1.129 ~ 192.168.1.192 ASET/EtherLCD 192.168.1.201 ~ 192.168.1.254 注: GC-HMI、ASET、EtherLCD は二重化対応機器ではありません。 表2 IPアドレスの割り付け例

(例) VIP PIP-A PIP-B

PCAS、GCVT 192.168.0.126 192.168.1.126 192.168.2.126 GC8000、GC1000 MarkII 192.168.0.1 192.168.1.1 192.168.2.1 ASGW 192.168.0.111 192.168.1.111 192.168.2.111 ASIU 192.168.0.101 192.168.1.101 192.168.2.101 注: ・ IP アドレスとして、クラス C(*1)のプライベートアドレスを使用します。 ・ IP アドレスは、192.168.x.1 ~ 192.168.x.254 の範囲で設定します。(x は 0 ~ 252 の範囲で 3 の倍数) ・ サブネットマスクは、255.255.255.0 に設定します。 *1: クラス IPアドレス(空欄は0~255) アドレス数 クラスA 1 ~ 127 16,777,216 クラスB 128 ~ 191 65,536 クラスC 192 ~ 223 *2 256 *2: 例えば、先頭の番号が「192」のネットワークアドレスが割り当てられた場合、それはクラス Cなので末尾の番号の範囲内でホストアドレスが決まります。この場合、設定できる IP アド レスは、256 個です。 2018.08.22-00

(5)

2.

PCAS、GCVT

2.1

Windows上のネットワーク設定

【前提条件】ネットワークカード 2 枚が装着されていること。 2 枚のネットワークカード(NIC)それぞれに IP アドレスを割り付けます。 【1 枚目の NIC】 VIP を設定して、[ 詳細設定 ] をクリックします。 VIP を “192.168.0.126” とする設定例を示します。 サブネットマスクは “255.255.255.0” に設定 します。

(6)

TI 11B03A03-14

[ 追加 ] をクリックして、PIP-A を設定します。

【2 枚目の NIC】

PIP-B を同様に設定します。

(7)

2.2

二重化パッケージの設定

【前提条件】OPC サーバ冗長化パッケージがインストールされていること。 (1) IP アドレスおよび診断周期を設定します。

(8)

TI 11B03A03-14

2.3

PCASアプリケーションの設定

(1) PCAS の VIP を "PCAS IP Adress" 欄に設定します。

他方サーバが存在する場合は、他方サーバの VIP を "Another PCAS IP Adress" 欄に設 定します。

126

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(10)

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2.4

GCVTアプリケーションの設定

GCVT の VIP を "IP アドレス " 欄に、PCAS の VIP を "PCAS IP アドレス " 欄に設定します。 ネットワークタイプは "Dual" を選択します。

(11)

3.

プロセスガスクロマトグラフ

3.1

GC8000の設定確認

注意:工場出荷時に設定済みです。必要のない限り、変更しないでください。 (1) Ether-LCD で、「テーブルメニュー」内、「Slot 設定」を選択します。

(12)

TI 11B03A03-14

(2) 「Ether(2ch)」が「あり」であることを確認します。

(3) 「テーブルメニュー」内、「Ethernet 設定」を選択します。

(13)

(4) 次項目を確認します。 ・ 「物理 IP アドレス A」が「1.4 推奨 IP アドレス」記載のアドレスであること。 ・ 他のアナライザと重複していないこと。 ・ 「PCAS 構成」、「ASGW 構成」がそれぞれ「デュアル」に設定されていること。 その後、「F4:Redundant」を押し、次入力画面に移動します。 (5) 次項目を確認します。 ・ 「仮想 IP アドレス」、「物理 IP アドレス B」がそれぞれ「1.4 推奨 IP アドレス」記 載のアドレスであること。 ・ 「診断周期」が表 1 の記載の値であること。

(14)

TI 11B03A03-14

その後、「F6:Dual_ip」を押し、次入力画面に移動します。

(6) アナライザと二重化で通信接続する機器(PCAS、ASGW)の IP アドレスの 4 オクテッ トめが入力されていることを確認します。(アナライザ ID ではありません。)

(15)

3.2

GC1000 MarkIIの設定確認

注意:工場出荷時に設定済みです。必要のない限り変更しないでください。

(1) LCD Emulator で、「テーブルメニュー」内、「社内システム設定 1」を選択します。

(16)

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(3) 「テーブルメニュー」内、「Ethernet 設定」を選択します。

(4) 「ネットワーク構成」、「MODBUS 構成」がそれぞれ「デュアル」設定であることを確 認します。

(17)

(5) 「IP アドレス」が「1.4 推奨 IP アドレス」記載のアドレスであること、他のアナライ ザと重複していないことを確認します。

その後、「F4:Dual」を押し、次入力画面に移動します。

(6) 「物理 IP アドレス A」、「物理 IP アドレス B」がそれぞれ「1.4 推奨 IP アドレス」記載 のアドレスであることを確認します。

(18)

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(7) 「診断周期」が表 1 記載の値であることを確認します。

(19)

4.

ASGW

4.1

Stardom本体の設定

(1) IP アドレスの設定 IP アドレス設定モードで起動して、リソースコンフィギュレーターを立ち上げると「新 規コントローラが接続されました(MAC アドレス xx-xx-xx-xx-xx-xx)」というメッセージ が出力されます。

[ ファイル ]―[IP アドレス設定 ] を選択して VIP を設定します。(詳しくは IM 11B06E01-01 ASGW アナライザサーバゲートウェイソフトウェアを参照してください。) VIP を “192.168.0.111” とする設定例を示します。 サブネットマスクは “255.255.255.0” に設定 します。 (2) 二重化設定(診断周期) 「ネットワーク設定」を「二重化」とし、「診断周期」を表 1 記載の値に設定します。

(20)

TI 11B03A03-14

4.2

マッピングファイルの設定

通信相手の GC8000 を VIP で指定した割付ファイルをダウンロードします。 【ASGW_MAP.CSV】 #STN 1 GC8000 192.168.0.1 #STN 5 GC8000 192.168.0.5 #STN 7 GC8000 192.168.0.7 VIP を指定 2018.08.22-00

(21)

5.

ASIU

Stardom本体の設定

(1) IP アドレスの設定 IP アドレス設定モードで起動して、リソースコンフィギュレーターを立ち上げると「新 規コントローラが接続されました(MAC アドレス xx-xx-xx-xx-xx-xx)」というメッセージ が出力されます。 [ ファイル ]―[IP アドレス設定 ] を選択して VIP を設定します。(詳しくは IM 11B06F01-01 ASIU アナライザサーバインターフェイスユニットソフトウェアを参照してください。) VIP を “192.168.0.101” とする設定例を示します。 サブネットマスクは “255.255.255.0” に設定 します。 (2) 二重化設定(診断周期) 「ネットワーク設定」を「二重化」とし、「診断周期」を表 1 記載の値に設定します。

(22)

TI 11B03A03-14

6.

トラブルシューティング

事例1

PCAS と GC8000/GC1000 MarkII の二重化が正常に動作しない。 <対策> PC 上のセキュリティ設定により二重化機能が動作しない可能性があります。セキュティ センターの設定で以下の三つのうちのどれかを行ってください。※対処の優先順位は以 下の番号順。 (1) 以下のプロセスを例外として登録します。 SDNWLre.exe (2) 以下のポートを例外として登録します。 UDP 1092 TCP 34308 (3) セキュリティセンタを無効にします。

事例2

PCAS のイベントビューワーでイベントが更新されない。 <対策> PC のイベントファイルのサイズが設定サイズを超えている可能性があります。[ 操作 ] - [ プロパティ ] でログサイズと上書き設定をカスタマイズします。上書き設定については 「必要に応じて、上書きする」にチェックを入れておくことを推奨します。

事例3

PC のどちらのネットワークカードを使用して通信しているか確認したい。 <対策>

DOS コマンドプロンプトで「route PRINT」を実行してください。 C\> route PRINT [CR]

=========================================================== Active Routes:

Network Destination Netmask Gateway Interface Metric 127.0.0.0 255.0.0.0 127.0.0.1 127.0.0.1 1 192.168.0.0 255.255.255.0 192.168.0.254 192.168.0.254 1 192.168.0.6 255.255.255.255 192.168.1.6 192.168.0.254 1 192.168.0.254 255.255.255.255 127.0.0.1 127.0.0.1 1 192.168.0.255 255.255.255.255 192.168.0.254 192.168.0.254 1 :       192.168.2.255 255.255.255.255 192.168.2.254 192.168.2.254 1 224.0.0.0 224.0.0.0 192.168.0.254 192.168.0.254 1 224.0.0.0 224.0.0.0 192.168.2.254 192.168.2.254 1 255.255.255.255 255.255.255.255 192.168.2.254 192.168.2.254 1 =========================================================== この中に、 192.168.0.yyy 255.255.255.255 192.168.1.yyy 192.168.0.xxx 1 ※ yyy:GC8000 または GC1000 MarkII のホスト ID、xxx:PC のホスト ID という項目があれば、LAN-A を通じて通信している。

192.168.0.yyy 255.255.255.255 192.168.2.yyy 192.168.0.xxx 1 という項目があれば、LAN-B を通じて通信している。

(23)

改版履歴

資料名称 : ANABUS Ethernet システム二重化設定要領 資料番号 : TI 11B03A03-14 2018年8月/7版 注記と図を追加(P.2) 2018年6月/6版 注記追加(P.3) 2018年3月/5版 図変更(P.2) 2014年11月/4版 誤記訂正(P.22) 2014年9月/3版 GCVT を追加 2011年12月/2版 GC8000 を追加 2007年8月/初版 新規発行

参照

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