芽室町温水プール改修調査報告について
教育委員会 社会教育課
( 抜 粋 )
第1章
建物概要
1-1 建物の概要
・所在地 芽室町東1条8丁目1番地
・構造規模 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 2階建 地下1階
・敷地面積 21,269.300㎡
・延べ面積 2,981.249㎡
・1階床面積 2,500.284㎡
・2階床面積 264.415㎡
・地階床面積 216.550㎡
・1階主要室
大プール 25m8コース
小プール 20m6コース
幼児用プール
ロビー廊下
事務室
監視室
便所
シャワー室
更衣室
洗面所
ミーティング室
機械室
・2階主要室
ホール
トレーニング・ルーム
・地下主要室
物入
倉庫
プール ロビ-P12-1 建物の現況
平成2年(1990年)3月竣工より、芽室町民の健康増進を目的とし24年間使用されてきました。
特に外装とプール内の内装及び機械設備とについては老朽化が著しく、その都度応急的
な対応処置を講じてきたものの、抜本的な改善が必要となっております。
竣工時は、冬季間プール部分をゲートボール場での使用としていた設計条件が、近年プー
ルの通年利用となったため、暖房能力の不足、外壁サッシの断熱不足により内部結露の発
生が問題となってきております。
以上のような経緯を踏まえ、大規模な改修を行い、利用者に快適に使用していただくことを
目的に基本設計を検討します。
P2第2章 改修基本方針 2-2 整備すべき項目 平成26年5月26日にプール管理者へのヒアリング結果から、整備が必要と思われる項目 建築 建物外装、防水 プール天井からの漏水 屋上ステンレス防水改修 1 の劣化改善 ロビー北東壁の漏水 外壁外断熱の改修 外壁外断熱材の劣化 2 サッシの劣化 断熱不足による結露対策 サッシ改修 内部建具の不具合 内部建具の調整防火ドアの調整 3 シャワー・消毒層の 身障者の使用できない シャワー設備更新 バリアフリー化 男女便所の洋式化 現在すべて和便器 男子洋式1和式1 4 身障者トイレ 女子洋式3和式2に改修 動線確保 各洋式1か所を身障者対応にする プール内装の劣化 プール天井の落下対策 天井撤去し塗装で復旧 5 鉄骨梁の錆 鉄骨梁の塗装改修 幼児プール塗装の劣化 プール内の塗装改修 採暖室内部の劣化 床壁天井のスプルース材の貼り替え 6 救急搬送のストレ プール内から外部までの ストレッチャーサイズ確認し動線の改善 ッチャー動線確保 動線確保 を検討する 機械 1 冬季暖房能力の ボイラー老朽化による 暖房設備全面改修 低下改善 燃焼効率の改善 放熱器と配管の能力改善 2 各循環ポンプ ポンプ廻りの漏水あり 給水設備全面改修 漏水及び腐食 排水ポンプの能力低下と腐食 3 動力消防ポンプ ノズルのつまり 動力消防ポンプ以降の配管更新 の不具合改善 4 加圧給水ポンプ 過年による不具合 加圧給水ポンプの更新 の不具合改善 2 空調ダクト・ダンパー腐食及び破損の改善 空調設備全面改修 の腐食 排水ポンプの能力低下と腐食 電気 1 プール内ブラケット 破損した器具があり ブラケット照明器具設備更新 照明の漏電 漏電で使用していない 2 プール内時計 時計の老朽化 時計設備更新 の不具合改善 時間のずれ 3 プール内放送 スピーカーの脱落 放送設備更新 の不具合改善 使用できない P3 問題点 具体的問題点の項目 改修による解決策 問題点 具体的問題点の項目 改修による解決策 問題点 具体的問題点の項目 改修による解決策
3-1 外壁改修工法検討
現在の外壁の状況は、吹付タイルの剥離や、スレート板の欠け及び亀裂が部分的に発生
している状況です。特にプール部分の外壁に劣化が多く発生している様に見られます。
これはプール内部よりの湿気が外部に出てきていることが原因と思われ、部分的に断熱材
やスレート板が吸水している状態でもあることから、より良い方法での改修が必要と考えます。
この状況を踏まえ2案の提案を行います。
1案
湿式外断熱 ドライビットアウサレーション工法
既存外断熱を撤去しドライビットボード100mm+ベースコート+フィニッシュコート
プールが通年利用になり設計時との冬季の省エネルギーを考慮し断熱材の厚さ
を50mmから100mmにアップします。
2案
乾式通気外断熱イージーバンドカバー工法
既設断熱材を撤去しない工法となります。それにより廃材を最小限に押える事が
できます。パネル目地のコーキング材を撤去するこにより建物内備からの湿気を
通気層に排出し既設断熱材の能力低下を防ぎます。
外装材にカラーGL鋼板の角波貼りとしメンテナンスフリーを考慮します。
イニシャルコストは高くなりますが、省エネルギーの観点から1案の採用を提案します。
P4
既設
1案
2案
第3章
建築主体改修方法検討
3-2 屋上防水改修工法検討
現在の防水の状況は、ステンレス防水の立上りのさねにより常時30mm程度雨水が溜まる
状態にあり、その部分に泥が溜まりやすい状況です。
経年劣化の影響か、さねのめくれが発生しておりプール屋根からの漏水の原因と考えます。
この状況を踏まえ2案の提案を行います。
1案
塩ビシート外断熱工法
既存防水を高圧洗浄しさねを覆うように硬質ウレタンボードt25mmを2重貼りし
その上に塩ビシート防水t1.5mmを敷き込みます。
既設断熱材50mmと合わせ100mmにアップします。
2案
ウレタン防水スプレー工法
既存防水を高圧洗浄しさねを折り曲げウレタン防水を均一に吹付けます。
イニシャルコストは高くなりますが、省エネルギーの観点から1案の採用を提案します。
P5
既設
1案
2案
3-3 鋼製建具改修工法検討
現在の外部アルミサッシの現況は、枠見込み70mm非断熱サッシでガラスが3-A6-3複層
ガラスで施工されており、プールが通年営業になったこともあり、冬季間に結露が発生して
いる状況です。また経年劣化による開閉の不具合、隙間の発生も見受けられます。
この状況を踏まえ断熱サッシによるカバー工法での改修を提案します。
この工法は4方の枠を残し内側を解体し、残した枠に取り付ける方法です。ガラスは複層
ガラス5-A12-Low-e5を採用し断熱性を高めます。結露受けも大型のものを採用します。
内部建具にも経年劣化で歪みとドアチェック故障にため開閉の不具合も見受けられます。
内部建具の調整を行います。
概算予算には、比較として外部アルミサッシはそのままでガラスを5-A6-Low-e5に取替
える方法も算出します。ただし枠はそのままのため、枠の結露の改善にはなりません。
カバー工法参考図
P6
第3章
建築主体改修方法検討
3-4 シャワー・消毒層のバリアフリー化
現在階段により消毒層につかるタイプのため障害者の使用ができない状態です。
床を平らに埋め立てて強制シャワーを設置する方法に改修します。
シャワーの配置と動線は改修後平面図(別図)に記入しています。
3-5 男女便所の洋式化とプールからの身障者トイレの確保
現在のトイレは、すべて和式便器になっているので、男子便所は和式1か所洋式1カ所
女子便所は和式2カ所洋式3カ所に改修します。
また、身障者便所については、現在着替えないと行けない領域にあるため、水着のまま
でも使用できるように、各トイレの洋式1か所を身障者対応に改修します。
男子女子トイレの配置は改修後平面図(別図)に記入しています。
3-6 救急搬送ストレッチャー動線の確保
プール内から外部までの救急搬送ストレッチャー動線の検討を行い改修後平面図(別図)
に記入しています。芽室消防署にストレッチャーの巾56cmと確認し動線上の建具巾の最
小幅が80cmあるので、ミーティング室経由が搬送できる経路と考ええます。
P7
3-7 プール内装の改修
現在ALC板表し天井及び鉄骨梁材が漏水や結露水で漏水跡のしみと錆が発生しています。
プール周囲の天井には、セラミック吸音板が吊天井で貼ってあります。
幼児プールの内部は塗装仕上げで補修跡が見受けられ劣化が進んでいます。
採暖室床・壁・天井のスプルース材の腐食が進みくろずみが発生しています。
改修方法はALC板表し天井及び鉄骨梁材は錆止め下地処理の上ウレタン樹脂塗装により
塗替えを行います。
プール周囲の天井は国土交通省新技術基準の4特定天井(天井高6m以上で面積が
200㎡以上)に該当するため、天井撤去を行い天井内であったカ所をウレタン樹脂塗装で
仕上ます。幼児用プール内はFRP専用塗装を全面的に塗り直します。
採暖室床・壁・天井のスプルース材の貼り替えを行います。
P8
天井撤去 塗装改修 天井撤去 塗装改修第4章
機械設備改修方針検討4-4 施設設備の現状と課題
(1) 施設、設備の老朽化・機能の劣化 プールの外観は開館当時とほとんど変わらない状態を保っているが、開館以来24年を経過 し設備機器の経年劣化は進んでいる。 機械設備においては、機械室内の主要機器及びピット内ダクト配管が全体的に老朽化が 進んでおり、特に熱源ポンプ・空調機の老朽度を鑑みると、早急な更新が必要である。 配管・ダクトの漏れによりプール内の湿気が他の室へ流れており、換気機能を満たしてお らず、又、温熱環境も満足されていない状態である。 ア.衛生設備 (ア) 衛生器具設備 陶器本体の破損は見られず清掃が行き届いているため、交換等の修繕は不要と 思われる。 但し、利用形態の変化から、洗面所の脱水機の設置・和風大便器から洋風便器へ の更新・身障者への配慮が必要と考える。 (イ) 給水設備 機械室内の受水槽は耐用年数を過ぎているが、漏れ等の箇所は確認されていな いことから、現状のまま使用可能と思われる。 水槽以降のポンプ配管等は、錆・漏れが各所で確認されている。部分的な補修 では対応不可能なため、全面的な更新が必要と考える。 特にプールピット内においては管種の見直しが必要である。 (ウ) 排水設備 管理系統(洗面所・WC)の配管は、硬質塩化ビニル管を使用しているラインは 漏れ等の確認は無く交換等の修繕は不要と思われるが、器具接続部に鉛管・ 鋳鉄管・鋼管を使用している部分(系統)は漏れが確認されているため、更新 が必要と考える。 (エ) 給湯設備 機械室内の貯湯槽は耐用年数は過ぎているが、漏れ等の箇所は確認されていな いことから現状のまま使用可能と思われる。 更新工事の際は、配管内の錆等が混入されている可能性があるため、タンク内 清掃は必要と考える。 P9(オ) ろ過設備 ・ ろ過タンクは外見上問題は確認されなかった。 ・ 内部部分については、経過年数から内部集水管が劣化していると思われる ため、ろ材交換と一緒に行う必要がある。 ・ 弁廻りはパッキン等が劣化しているため、分解整備が必要と思われる。 ・ ポンプ類は部品等の劣化による異音が感じられるため、経年劣化による能力 低下も考えられることから、更新が不要だと思われる。 ・ 塩素注入装置は、旧式のためエアー溜まりを起こしやすいため、注入ポンプ 下置タンクと共に更新が必要と考える。 ・ 注入方式は現在一定注入のため、人為的な調整が必要であり、今後は安定 的に一定濃度が確保できる自動塩素測定器による、注入ポンプ制御も検討 する必要があると考える。 p10