全 国的 にみた溶血 レンサ球菌 の疫学的研究
− 7府 県 の小 ・中学 生 の咽 頭 分離 の溶 血 レンサ球 菌 を対 象 とに して−
第3編B群
溶 血 レンサ球 菌 の型 別 の比 較
レンサ球菌感染症研究会(会 長:中 島邦夫) 大阪市立少年保養所 大阪市立大学医学部臨床検査 医学 中 島 邦 夫 奥 山 道 子 大阪市立大学医学部臨床検査医学 奥 田 清 (昭和60年2月7日 受付) (昭和60年2月28日 受理)Key words: Group B hemolytic streptococci, Types, Elementary & Junior high school pupils, 7 prefectures
要 旨
1983年4月 終 りか ら同 年6月 初 め に 至 る約1ヵ 月 半 の 間 に,北 海 道 と沖 縄 を 除 く東 北 か ら九 州 に至 る 7地 方,却 ち 北 か ら南 へ,秋 田,新 潟,埼 玉,大 阪,島 根,佐 賀 の 小 学 生(1∼6年 生)と 高 知 の 中 学 生(1年 生)を 対 象 に,咽 頭 よ りB群 溶 血 レ ン サ球 菌 の 分 離 を試 み,型 別 を 実 施 した.
B群 の 型 別 方 法 は 家 兎 免 疫 抗 血 清 に よ る凝 集 反 応 に よ っ た が 一 部 に は 沈 降 反 応 も実 施 し た. 第1位 分 離 型 は 島 根 を 除 きIa型 で あ り,第2位 はIc型 で あ っ た.島 根 の み はIc型 が 第1位 で,第2 位 がIa型 で あ った.III型 の 分 難 率 は 以 外 に 低 く,そ れ に 代 ってIb型 が か な り多 く分 離 さ れ た.ま た,II 型 は 少 数 で あ り,X型 とR型 は 皆 無 で あ っ た. 1.緒 論 我 が 国 に 於 け るB群 溶 血 レ ン サ 球 菌(stre-ptococcus agalactiae)に 関 す る疫 学 的 の報 告 は 散 見 す る処 で あ る が,妊 婦 や 褥 婦 な ら び に新 生 児 に つ い て の 成 績 が多 く,健 康 者 そ れ も小 ・中 学 生 の 咽 頭 よ り分 離 したB群 溶 血 レ ン サ 球 菌 の 型 別 に つ い て の 報 告 は極 め て 少 い の が 現 況 で あ る.即 ち, A群 溶 血 レ ンサ 球 菌(streptococcus pyogenes)の
地,即 ち北 か ら南 へ 秋 田,新 潟,埼 玉,大 阪,島 根,佐 賀 の各 小 学 生(1∼6年 生)と 高 知 の 中 学 生(1年 生)を 対 象 に咽 頭 よ りB群 溶 血 レ ンサ 球 菌 の 検 出 を試 み,そ の型 別 を 実 施 し,各 地 区 の 実 態 を 知 る機 会 を 得,興 味 あ る知 見 を み た の で そ の 成 績 を報 告 す る. II.実 験 方 法 1.実 験 対 象,期 間 お よび 溶 血 レ ンサ 球 菌 検 出方
離 し た.型 別 は 家 兎 免 疫 抗 血 清 に よ る凝 集 反 応 に よ っ た が,一 部 に は 沈 降 反 応 も 実 施 し た.な お, 群 別 に 使 用 し たPhadebact streptococcus test試 薬 はPharmacia社 製,型 別 に 用 い た 抗 血 清 は デ ン カ 生 研 製 の も の で あ る. III.成 績 全 国7府 県 の 小 ・中 学 生 に つ い て,北 か ら南 に 述 べ て い く. 1.秋 田 県 西 目 町A小 学 校(Table1) 林 農 村 の 小 学 校 で 被 検 者 総 数310名 中 の 検 出 率 は7.1%(22株)で あ っ た.型 別 で は22株 中10株 45.5%がIa型 で 最 も 多 く,次 い でIc型8株 36.4%で あ り,他 はIb型,IIIR型 の 順 で あ っ た. 学 級 別 に み る とIa型 は ほ ぼ 満 遍 な く各 学 級 か ら 検 出 さ れ た が,全 く 分 離 さ れ な い 学 級(3年)や, Ic型 が 第1位 の 学 級(5年B)も み ら れ た. 2.新 潟 市B小 学 校(Table2) 都 市 の 小 学 校 で あ り,被 検 者 総 数197名 中B群 菌 の 検 出率 は11.7%(23株)で あ った.型 別 で は Ia型 が13株56.5%で 第1位 で あ り,第2位 はIc 型(26.1%),第3位 はIb型(13.1%)で あ っ て, 最 低 はIIIR型 の4.3%で あ った.学 級 別 の 検 討 で は 全 分 離 株 が少 数 の た め比 較 困 難 で あ るが,6年 にIa型 が10株 中8株 み られ た こ と と,4年 はIb 型 の み 見 られ た こ とが 特 徴 で あ る. 3.埼 玉 県 浦 和 市C小 学 校(Table3) 都 市 の 小 学 校 で あ り,被 検 者 総 数496名 中B群 菌 の 検 出率 は4.7%(23株)で 今 回 の 検 査 され た7 府 県 の 小 ・中 学 校 中 最 下 位 で あ った.型 別 で はIa 型 が12株52.2%と 第1位 で あ った が,次 い でIc型 とII型 が そ れ ぞ れ13.0%で 第2位 とな った.そ の 他 は 何 れ も少 数 で あ った.学 級 別 で は4年Bが 最 も多 数 にB群 菌 を 分 離 し,か つIa型 も他 の 学 級 に 比 し て最 も多 く,II型 は この 学 級 か らの み 検 出 され た.ま たB群 菌 を 全 く検 出 し な か った 学 級 (2年A,6年B)も み られ た.
Table 1 Distribution,by type and classroom,of group B hemolytic streptococcal strains isolated from throat of pupils in A elementary school in Nishime-chO,Akita prefecture(May,1983).
*
Frequently detected.
Table 2 Distribution,by type and classroom,of group B hemolytic stre-ptococcal strains isolated from throat of pupils in B elementary school in Niigata city,Niigata prefecture(May,1983).
*
Table 3 Distribution,by type and classroom,of group B hemolytic streptococcal strains isolated from throat of pupils in C elementary school in Urawa city,Saitama prefecture(June ,1983).
*
Frequently detected.
Table 4 Distribution,by type and classroom,of group B hemolytic streptococci isolated from throat of pupils in D elementary school in Osaka city,Osaka prefecture(May,1983). * Frequently detected. 4.大 阪 市 南 区D小 学 校(Table4) 都 会 の 繁 華 街 の 小 学 校 で,被 検 学 童 総 数219名 中 B群 菌 は16株7.3%で あ った .型 別 で はIa型 が6 株37.5%と 最 多 数 で あ った が,次 い でIII型2.5%が 続 い た が,そ の 他 は少 数 で あ っ た.学 級 別 で は 全 分 離 菌 株 数 が 少 な いた め 比 較 は難 しい が,6年 が 7株 を 分 離 して 最 も多 か った.他 は 何 れ も少 数 で, な か に は全 くB群 菌 を検 出 し な い学 級(4年,5 Ic型 が 第1位 分 離 株 と な っ た の は 島 根 の み で あ っ た.次 にIa型 を25.0%に 分 離 し た が,他 は 何 れ も 少 数 で あ っ た.学 級 別 に み る と,B群 菌 を 最 も 多 く 分 離 し た の は6年Bで あ りIc型 を3株, Ia型 を2株,UTを3株 分 離 し て い る .第2位 は 3年Bの6株,続 い て5年A,4年Bの5株 ,さ ら に2年Aと3年A,6年Aの4株 と な っ て い る が,特 定 の 型 を 特 に 多 く分 離 し た 学 級 は な く,
Table 5 Distribution,by type and classroom,of group B hemolytic streptococcal strains isolated from throat of pupils in E elementary school in Kashima-cho,Shimane prefecture(May,1983).
*
Frequently detected.
Table 6 Distribution,by type and classroom,of group B hemolytic streptococcal strains isolated from throat of pupils in F elementary school in Omachi-chO,Saga prefecture(May,1983).
*
Frequently detected.
Table 7 Distribution,by type and classroom,of group B hemolytic streptococcal strains isolated from throat of pupils in the first grade of G junior high school in Kochi city,Kochi prefecture(May,1983).
*
Table 8 Number of group B hemolytic stre-ptococal strains,by type,isolated from throat of elementary and junior high school pupils in seven prefectures(1983) の 差 で 続 い て い る.そ の 他 は何 れ も少 数 で あ った. 学 級 別 に み る と,6年Bが8株 を分 離 して 最 も多 く,次 い で5年Aの5株 で あ った が,Iaを 最 も多 く分 離 し た の は6年Bで あ り,III型 を 多 く分 離 し た の は2年Bで あ っ た.B群 菌 分 離 皆 無 の 学 級 (1年B,3年A,4年B)も み られ た. 7.高 知 市G中 学 校(Table7) 都 市 の住 宅 街 に あ る 中 学 校 で,今 回 の7府 県 の 検 索 に 於 てB群 菌 を 最 も多 数 か つ 高 率 に 分 離 し た学 校 で あ る.即 ち,被 検 中学 生 総 数 も512名 と今 回 の 検 査 で の 最 多 数 で あ った が,検 出 され たB群 菌 は 実 に101株 で,19.7%の 高 い 検 出率 で あ った. ち なみ に 当校 のA群 菌 は107株(20.9%)を 分 離 し て い る の で,A,B両 群 菌 が ほ ぼ 同数 同 率 で あ り極 め て 特 異 的 で あ った. 型 別 に み る と,第1位 分 離 株 はIa型 とIb型 が そ れ ぞ れ37株36.6%で あ り,次 い でIc型16.0%で あ った が,そ の 他 は何 れ も少 数 で あ った.学 級 別 III型 で あ っ た.次 い で,第3位 はIb型 が 全 般 的 に 多 く み ら れ た が,佐 賀 はIc型 で あ っ た. IV.考 案 B群 溶 血 レ ンサ 球 菌(Streptococcus agalactiae) の 血 清 型 別 に つ い て はLancefield3)4)は 多 糖 体 抗 原 に よ ってIa,Ib,II,III型 の4型 に 分 け, Pattison5)はR型 とX型 を 蛋 白抗 原 に よ って 追 加 し,さ ら にWilkinson2)の1bc蛋 白抗 原 に よ るIc 型 が 分 類 され て い る.し か し,こ の1bc蛋 白 抗 原 は 交 叉 反 応 が み られ 複 雑 で あ る.と も あ れ,血 清 型 別 に於 て 多糖 体 抗 原 と蛋 白抗 原 を 同 列 に して 分 類 す る こ とに は い さ さ か の 抵 抗 もあ るが,従 来 の慣 習 に よ り,ま た 疫 学 的 に分 類 ず る上 で は便 宣 的 な 方 法 な の で 今 回 は この 方 法 に従 った.な お,本 邦 で は横 尾 ら6)の提 案 し て い る耐 熱 性 抗 原 と易 熱 性 抗 原 との 組 み 合 わ せ に よ る 分 類 方 法 もあ る. B群 菌 は 女 性 の 生 殖 器 に 多 い 分 類 と され,ま た 新 生 児 の 重 症 感 染 症 即 ち敗 血 症,髄 膜 炎 の 起 炎 菌 と して,膣 や 新 生 児 の 血 液,髄 液 か らの 分 離 例 が 多 い.そ の 他,analgegendや 尿 また は 上 気 道 感 染 症 に 於 け る 咽 頭swabか ら の 報 告 も 若 干 み ら れ る. 健 康 者 の咽 頭 か らのB群 菌 の 分 離 成 績 と し て は,Bakerら7)は 新 生 児 室 勤 務 者 の 咽 頭 か ら 5.8%,妊 婦 の 咽 頭 に は4.9%を 検 出 しII型 とIII型 が 最 も多 か った と し て い る.ま たWilkinsonら8) は 病 院 に 於 け る咽 頭 材 料 か ら のB群 菌 分 離 に 際 し,咽 頭 炎 の 症 状 の あ る者 か らはIa型 が 最 も多 く,次 い でII型,III型 の順 に 検 出 した が,定 形 的 な 症 状 の な い 者 で は 咽 頭 にB群 の 各 型 が 満 遍 な く存 在 し て い るが,そ の な か で もII型 とIII型が 多 か った と報 告 し て い る.Ivanka9)は 農 場 に 於 て 牛 と ヒ トとのB群 菌 の 関 係 を 調 査 した 結 果,感 染 牛 の い る農 場 に 於 て は ヒ トの 咽 頭 か らはII型,III型
は 新 生 児 や 妊 婦 お よ び非 妊 婦 と類 似 して お り,III 型 が45%,Ib型25%,II型20%,Ic型 が10%で あ っ た と して お り,Ia型 は み られ な か った と報 じて い る. こ れ ら海 外 の報 告 は何 れ もII型,III型 が 多 い と され て い るが,我 々 は彼 等 と はや や 異 った 保 菌 状 態 を 経 験 して い る.即 ち,基 礎 疾 患12)(結核,気 管 支 喘 息,肥 満 等)を 有 す る 小 ・中 学 生 を 対 象 に3 年 間,咽 頭 か ら分 離 したB群 菌 の 型 別 を 実 施 した が,そ の結 果 は 気 管 支 喘 息 と結 核 で はIII型が 最 も 多 くそ れ ぞ れ49.5%,68.8%で あ った.第2位 は 両 者 と もIa型 で26.2%,18.7%を 占め て い た.II 型 は 喘 息 で は21.3%で 第3位 で あ った が 結 核 で は 皆 無 で あ り,他 の 型 は両 者 とも少 数 で あ った.こ れ に対 し,肥 満 児 に 於 て はIa型 が43.2%で 最 優 位 を 占め,III型 が35.6%と 第2位 で あ った が,II型, Ib型 は8.5%ず つ で あ り他 は少 数 で あ っ た.引 き 続 き,大 阪 市 内 の健 康 学 童(1∼6年 生)13)を対 象 に 2力 年 間 隔 月 毎 に咽 頭 培 養 を した 結 果,B群 菌 を 414株 分 離 した が,う ちIa型 が144株34.8%で 第1 位 で あ った.III型 は第2位98株23.7%,第3位 は Ib型14.3%,第4位 はIc型9.4%で,続 い てII型 22株5.3%で あ り,X型 とR型 は そ れ ぞ れ2株,4 株 と少 数 で あ った. 今 回 の 全 国 的 な 調 査 に於 て は 島根 を 除 く6府 県 で は,す べ てIa型 が 第1位 で あ り,Ic型 が 第2位 で あ った.島 根 の み は そ の 関 係 が 逆 転 して 第1位 Ic型,第2位Ia型 で あ った が,III型 は大 阪 と佐 賀 で 第2位 で あ った 以外,他 の 県 に 於 て は特 に優 位 を 占 め る こ とは な か った.こ のIa型 が 第1位 で あ る こ と は 大 阪 の 健 康 学 童13)に於 て も,ま た 肥 満 児12)に於 て も同 様 の成 績 で あ っ た.な お,気 管 支 喘 息 と結 核12)でも第2位 で あ り,こ の よ うにIa型 が 我 が 国 の 小 児 か ら多 く分 離 され る こ とは 海 外 の報 告 とは異 な っ て い た.こ のIa型 の多 い こ とは 村 井 ら14)も報 告 し て お り,我 が 国 に於 け る咽 頭 のB群 菌 の 分 布 は 外 国 とは や や 趣 が 異 る の で は な い か と 考 え られ る. V.結 語 1983年4月 下 旬 か ら同 年6月 上 旬 に至 る約1カ 月半 の 間 に,北 海 道 と沖 縄 を除 く東 北 か ら九 州 に 至 る7地 方,即 ち 北 か ら 南 へ,秋 田,新 潟,埼 玉, 大 阪,島 根,佐 賀 の 各 小 学 生(1∼6年 生)お よ び 高 知 の 中 学 生(1年 生)を 対 象 に,咽 頭 よ りB 群 溶 血 レ ン サ 球 菌 の 検 出 を 行 い,家 兎 免 疫 抗 血 清 に よ る 凝 集 反 応,一 部 沈 降 反 応 に よ っ て 型 別 を 行 っ た.菌 分 離 に 使 用 し た 培 地 は 我 々 の 考 案 し た N-O培 地 で あ る 。 さ ら に,咽 頭 ぬ ぐ い 液 の 採 取 か ら 塗 沫,培 養,同 定 ま で 出 来 る 限 り条 件 を 一 定 に し た. そ の 結 果,B群 菌 の 型 別 はA群 菌 の 型 別 と は 異 な り地 区 別 に よ る 差 異 は 顕 著 で は な か っ た.即 ち, 島 根 を 除 く 他 の6府 県 で の 第1位 分 離 菌 型 はIa 型 で,第2位 はIc型 で あ っ た.島 根 は 反 対 に 第1 位Ic型,第2位Ia型 で あ っ た. III型 は 各 地 に 於 て 特 に 多 く を 認 め る こ と は な か っ た が,大 阪 と佐 賀 で は 第2位 分 離 株 で あ っ た . Ib型 は 全 般 的 に 第3位 で あ っ た が,高 知 で はIa 型 と共 に 第1位 で あ っ た. II型 とIIIR型 は 全 般 的 に 少 数 で あ り,R型 とX 型 は 何 れ の 府 県 か ら も 検 出 さ れ な か っ た. 稿 を 終 るに あ た り,御 協力 を い ただ い た 関 係各 位 に深 謝 いた します.な お,本 論文 の要 旨は,第26回 日本 感 染症 学 会 中 日本地 方 会 シ ン ポ ジ ウ ム,IX Lancefield Interna-tional Symposium on Streptococci and Streptococcal Disease,第238回 大 阪市 医 学会 例 会 に 於 て発 表 した。
文 献
1) 中 島邦 夫, 奥 山道 子, 田村 俊秀, 奥 田 清: 溶 血 レンサ 球 菌 の新 選択 培 地 に 関す る研 究 . 感 染 症 誌, 55: 501-510, 1981.
2) Wilkinson, H. W. & Eagan, R. C.: Type specific antigen of group B type Ic streptococci. Inf. Imm., 4: 596-604, 1971.
3) Lancefield, R. C.: A serological differentiation of specific types of bovine hemolytic stre-ptococci. (group B). J. Exp. Med., 59: 441-458, 1934.
4) Lancefield, R. C.: Two serological types of group B hemolytic streptococci with related, but not identical type-specific substance. J. Exp. Med., 67: 25-39, 1938.
5) Pattison, I. H., Mathews, P. R. & Howell, D. G.: The type classification of group B streptococci, with special reference to bovine strains appar-ently lacking in type polysaccharide. J. Path. Bact., 69: 51-60, 1955.
球 菌 の 血 清 型 別 に つ い て. 臨 床 と 細 菌, 11: 239-242, 1984.
7) Baker, C. J. & Barret, F. F.: Transmission of group B streptococci among parturient womem
and their neonates. J. Ped., 83: 919-925, 1973. 8) Wilkinson, H. W., Facklam, R. R. & Wortham,
E. C.: Distribution by serological type of group B streptococci isolated from a variety of clinical material over a five-year period(with special reference to neonatal sepsis and menin-gitis). Inf. Imm., 8: 228-235, 1973.
9) Ivanka, B.: A contribution to the research of infection of cows and humans with streptococ-cus agalactiae. Zbl. Bakt. Hyg. I. Abt. Orig. B., 172: 434-439, 1981.
10) Badri, M. S., Zawanch, S., Cruz, A. C., Montilla, G., Baer, H., Spellacy, W. N. & Ayoub, E. M.: Rectal colonization with group B streptococ-cus: Relation to vaginal colonization of
preg-nant women. J. Inf. Dis., 135: 308-312, 1977. 11) Hammerschlag, M. R., Baker, C. J., Alpert, S.,
Kasper, D. L., Rosner, I., Thurston, P., Webb, B. J. & McCormack, W. M.: Colonization with group B streptococci in girls under 16 years of age. Pediatrics. 60: 473-476, 1977. 12) 中 島 邦 夫, 奥 山 道 子: 気 管 支 喘 息. 結 核 お よ び 肥 満 等 の 基 礎 疾 患 を 有 す る 小 ・中 学 生 の 咽 頭 分 離 溶 血 レ ン サ 球 菌(A, B, C, G群)の 動 態 (1977∼1979). 第1編. 群 別 お よ び 型 別 の 推 移. 感 染 症 誌56: 56-67, 1982. 13) 中 島 邦 夫, 奥 山 道 子, 奥 田 清: 学 童 の 咽 頭 分 離 溶 血 レ ン サ 球 菌 の 疫 学 的 研 究. 第1編. 群 別(A, B, C, G群), 型 別(A, B群)の 推 移(1980. 11∼1982. 11). 感 染 症 誌, 57: 1075-1082, 1983. 14) 村 井 貞 子, 稲 積 温 子, 大 黒 寛, 石 黒 一 男: 最 近 分 離 さ れ たB群 溶 血 連 鎖 球 菌 の 血 清 型 に つ い て. 感 染 症 誌, 54: 22-28, 1980.
Epidemilogical Study on Hemolytic Streptococci Isolated from Throats of Elementary and Junior High School Pupils at 7 Prefectures in Japan
Part III. Regional Comparison of Detection Rate of Group-B Hemolytic Streptococci from Standpoint
of Type Classification
Kunio NAKAJIMA & Michiko OKUYAMA Osaka Municipal Children's Hospital
Department of Laboratory Medicine,Osaka City University,Medical School Streptococcicosis Study Group
Kiyoshi OKUDA
Department of Laboratory Medicine,Osaka City University,Medical School
We have isolated group-B hemolytic streptococci(Streptococcus agalactiae) from throats of elementary and junior high school pupils in 7 prefectures as described in the Part I and classified them into types by agglutination reaction and in part by precipitation reaction using anti-streptococci rabbit sera.The type detected at highest rate was Ia type followed by Ic type in 6 regions except Shimane.In Shimane,the detection rate was higher in Ic type than in Ia type.Isolation rate of type II was low,and Ib type was isolated in place of III type.Although several strains of II type was isolated,X and R types were not isolated at all.
