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1. エネルギー産業好調 工業生産も成長持続 2018 年 5 月の工業付加価値生産の伸びは前年同月比 6.8% 増となり 前月からは 0.2 ポイント減少した 企業形態別では 国有企業が前年同月比 8.1% 増加 集団企業が前年同月比 2.9% 減少 株式企業が前年同月比 6.1% 増加 外資企業

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マクロ経済動向分析

2018 年 6 月

激しさ増す米中貿易摩擦、消費の高度化は進展

2018 年 5 月の工業製品付加価値生産の伸びは前年同期比 6.8%増で、前月からはわずか に低下したものの、ハイテク産業は好調を維持しており、製造業の成長を牽引している。需 要側において社会消費品小売総額は順調に伸び続けており、通信機器や化粧品、石油製品等 の小売販売は急速に増加し、消費の高度化がみられる。 6 月上旬には中国が米国からの輸入拡大策を提案し、米国も通信機器大手中興通訊(ZTE) に対する制裁の見直しが行われたことで一定の進展が見られたように思えた。しかし、米中 摩擦は米国において中国の知的財産権侵害に対する制裁発動の最終リストが承認されたこ とにより再び激しさを増した。これにより、中国側も追加関税を米国にかけることを決定し た。このように報復が報復を呼ぶ貿易戦争の恐れが高まっている。

内容

1. エネルギー産業好調、工業生産も成長持続 ... 2 2. 消費の高度化進展、新車販売台数好調を維持 ... 4 3. ハイテク投資拡大、不動産投資は減速の兆し ... 6 4. 外貨準備高は減少傾向、中国株式市場の開放は進展 ... 8 5. 輸出の底堅さ顕在、新規設立外資系企業の急増 ... 10 6. 激化する米中貿易摩擦、米国が新たに追加関税を発表 ... 16 7. 米中摩擦の影響で、上海市場・香港市場ともに下落傾向 ... 17 参考Web ... 19 参考新聞・資料 ... 19

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1. エネルギー産業好調、工業生産も成長持続

2018 年 5 月の工業付加価値生産の伸びは前年同月比 6.8%増となり、前月からは 0.2 ポ イント減少した。企業形態別では、国有企業が前年同月比8.1%増加、集団企業が前年同月 比2.9%減少、株式企業が前年同月比 6.1%増加、外資企業が前年同月比 8.4%増加した(国 家統計局2018/06/15)。 部門別では、製造業は前年同月比6.6%上昇、電力・熱生産供給業は前年同月比 12.2%上 昇、鉱業においても前年同月比 3.0%上昇した(国家統計局 2018/06/15)。電力・熱生産供 給の国内需要増加に対し、中国の石油会社3 社がイラクでの油田開発を行い対応している。 中国の民営企業2 社がイラクの 3 カ所で原油と天然ガスの開発に着手し、人民解放軍系の 石油会社もバグダッドでの油田開発に乗り出すことでイラク政府と合意した。17 年の中国 の原油消費量は約6 億 1 千万トン。一方、輸入量は約 4 億 2 千万トンで、対外依存度は 7 割近くに達する。経済成長に伴って原油消費量が増えており、安定した資源確保が重要にな っている (日本経済新聞 2018/06/15)。ハイテク産業は急速に発展しており、5 月のハイテ ク産業の工業付加価値生産の伸びは前年同月比 12.3%と前月から 0.5 ポイントの上昇とな った。中でも太陽電池、光ファイバー、新エネルギー車、産業用ロボット、集積回路、民間 用ドローンなどの新製品が急速に普及している。 5 月製造業購買担当者指数(PMI)は 51.9 と、前月から 0.5 ポイント上昇した。これは生産 指数や新規受注指数の上昇や機器製造業やハイテク製造業の発展が著しい(国家統計局 2018/05/31)。非製造業 PMI は 54.9%で、前月から 0.1 ポイント上昇しており、非製造業に おいても順調に拡大していることを示した(国家統計局 2018/05/31)。 5 月の都市部の失業率は 4.8%で前月から 0.1 ポイント低下しており(国家統計局 2018/06/14)就業率は改善されている。中国共産党中央政治局は中央政治局会議を開き、「郷 村振興戦略計画」と「貧困脱却堅塁攻略戦勝利3 年行動に関する指導意見」を審議した。郷 村振興戦略計画において農村が都市と融合して発展する体制を整え、農業・農村の近代化を 促し、「三農」の発展を目指している。また、貧困脱却堅塁攻略戦では今後3 年間に 3000 万 人前後の農村貧困人口の貧困脱却を図り、小康社会の完成を目指している(中国通信 2018/06/04)。こうしたことから今後一層、都市部及び農村部の内需拡大が進展すると考え られる。 中国経済統計に関しては不自然な動きが指摘されている。2018 年 1 月には国の国内総生 産にあたる域内総生産の水増しを天津市が公表した。2019 年から地方の域内総生産を国が 作成することになっており、後で不正が発覚すると厳罰の対象になるため天津市は公表し たと考えられる。全国をみると吉林、雲南、青海、河北、内モンゴルの5 地区では実質成長 率が名目成長率を上回っており、物価が上昇しているのにもかかわらず、名目成長率がマイ ナスになる地区もある。こういった現象は今年から実態に近い域内総生産を出し始めたが、 昨年までの水増しした数値を維持しており、ひそかに水増しを正していることに起因して いる。このように地方では毎年の成長目標を達成するため「背伸び」をやめた可能性がある。

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こうした異変は国の統計にもみられる。製造業の企業利益が2018 年 1-4 月の累計では前年 同期比15%増で 2.1 兆元であるのに対し 2017 年 1-4 月の利益は 2.3 兆元で計算すると 6.6% の減少となり不自然な数値となっている。こうした統計の異変は経済の下押し圧力の高ま りを反映している可能性があり、中国経済の実態をどう捉えていくかという問題が生じて いる(日本経済新聞 2018/06/19)。 図表1 製造業購買担当者景気指数(PMI) (出所)国家統計局より作成 図表2 工業付加価値生産額伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成

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2. 消費の高度化進展、新車販売台数好調を維持

2018 年 5 月の社会消費品小売総額は 3 兆 5559 億元となり、前年同月比 8.5%増で、前月 比では0.9 ポイント下落した。1-5 月の社会消費品小売総額は前年同月比 9.5%増の 14 兆 9176 億元で、成長率は 1-4 月と比べ 0.2%減少した。伸び率が前月より下がった要因として 昨年は端午の節句の連休が5 月で、比較対象の小売総額が多くなったことや 7 月 1 日から 自動車輸入関税が引き下げられることからの買い控えがある。この 2 つの要因を除いた試 算では、5 月の伸びは前月を上回る結果となる。1-5 月のネット小売総額は前年同期比 30.7% 増の3 兆 2691 億元で、同期間の社会消費品小売総額の 16.6%を占めた。消費の高度化が急 速に進展しており、通信機器や化粧品、石油製品の小売販売はそれぞれ 12.2%、10.3%、 14.0%増加した(国家統計局 2018/06/14)。また、国内観光収入は 871.6 億元となり、前年よ り10.2%増となった。映画市場も興行収入は前年比約 19%増と高い伸びを示した。このよ うに観光・文化市場は消費環境改善と観光商品の多様化から活況が続いた。メーデーの連休 に よ り 全 国 的 に 休 日 観光 消 費 需 要 が 高い 伸 び とな っ た こ と が 背 景 に ある( 中 国 通 信 2018/06/18)。 5 月の新車販売台数は前年同月比 9.6%増の 228 万 7700 台であった。多目的スポーツ車 (SUV)に加えセダンも好調で 2 か月連続で 10%前後の伸びを実現した。大都市のガソリン 車の販売規制が追い風となり電気自動車(EV)など新エネルギー車の販売は 32.8 万台で、前 年同期比141.6%増となった。乗用車販売は 7.9%増の 188 万 9400 台で市場をけん引して きたSUV が 6.5%増の 76 万台と伸び率は鈍化したが、セダンは 12.1%増の 94 万台と全体 を押し上げた。商用車の販売は 39 万 8300 万台と 18.6%増加した(中国汽車工業協会 2018/06/11、日本経済新聞 2018/06/12、中国通信 2018/06/13)。 5 月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比 1.8%増となり、前月からは 0.2 ポイント低下し た(国家統計局 2018/06/14)。政府が掲げている通年目標の「3.0%前後」を引き続き大きく下 回った。CPI の伸びの鈍化は経済成長の鈍化傾向を反映している可能性がある(産経新聞 2018/06/09)。変動の大きい食品・エネルギーを除いたコア CPI は前年比 1.9%上昇と、4 月 2.0%上昇から伸びが鈍化した。食品価格指数は前年比 0.1%上昇と、4 月の 0.7%上昇から大 幅に伸びが鈍化。非食品の価格指数は同2.2%上昇で 4 月は 2.1%上昇だった。食料品価格 が安定推移したことがCPI の伸び率が鈍化した要因である(ロイター2018/06/10)。 5 月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比 4.1%増と、前月から 0.7 ポイント上昇した (国 家統計局2018/06/09)。鉄鋼セクターからの堅調な需要などで、5月の原材料価格が前年同 月比7.4%上昇したことが伸びの加速した要因である(ロイター2018/06/10)。 5 月の中国主要 70 都市の新築住宅価格は前月比 0.7%上昇し、伸び率は前月の 0.5%を上 回り、2017 年 6 月以来の高水準となった(ロイター2018/06/15)。5 月の一線都市での新築 の価格が前月比 0.6%減少し、中古家屋の価格も前月比 0.2%減少し。二線都市では新築価 格は前月比5.4%上昇、中古家屋価格も 4.4%上昇した。三線都市でも新築価格は前月比 6.0%上昇、中古家屋価格も 4.3%上昇した (国家統計局 2018/06/15)。住宅販売市場が過熱

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する中、中国政府では国内の銀行、保険会社に対して賃貸住宅市場の発展を加速するよう な融資を行うよう働きかけている。賃貸住宅市場の発展の中で賃貸住宅の賃貸料が低下す ることによって、投機が横行する住宅販売市場の過熱を沈静化させることが狙いだ。しか し、融資のリスクに見合う収益を得られる見込みが小さく、政府の要請には大手国有銀行 しか応じていないという状況だ (ロイター2018/06/11)。 図表3 社会消費品小売総額伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成 図表4 消費者物価指数(CPI)及び生産者物価指数(PPI)(単位:%) (出所)国家統計局より作成

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3. ハイテク投資拡大、不動産投資は減速の兆し

2018 年 1-5 月の固定資産投資は前年同期比 6.1%増となり、伸び率は 1-4 月から 0.9 ポ イント低下した。この中でも民間投資額は前年同期比8.1%増となり、伸び率は 1-4 月から は0.3 ポイント低下した。民間投資の中で第 1 次産業の投資は 17.4%伸び、第 2 次産業の 投資は5%増で、うち製造業の伸び率は 6.1%と 1-4g 月を 0.1%上回った。第 3 次産業の投 資は10.1%増だった。1-5 月のインフラ投資は前年同期比 9.4%増となり、ハイテク産業へ の投資は前年同期比 9.7%増、伸び率は 1-4 月からは 1.8 ポイント上昇した(国家統計局 2018/06/14)。政府は金融不安につながりかねない地方の債務拡大に対処するため、インフ ラ投資の抑制にかじを切り、鉄道や高速道路の整備にブレーキがかかり、固定資産投資は3 カ月連続で伸び率が縮小している(毎日新聞 2018/06/15)。 また、中国の国策半導体メーカー、紫光集団が総額 3 兆円を投じる湖北省武漢市のメモ リー工場が年内に稼働する。現地では生産建屋が完成に近づいて、試作ライン向けの製造装 置の搬入も始まっている。紫光集団の投資規模は半導体製造装置の搬入記念式典で、紫光集 団と長江存儲科技の董事長を兼ねる趙偉国氏は「今後10 年で少なくとも 1000 億ドルを投 資する」と宣言し、紫光集団は武漢の次に江蘇省南京市にも同規模工場の建設を計画してい る。 (日本経済新聞 2018/06/01)。 5 月の不動産投資は前年同月比 9.8%増と前月からは 0.4%低下したが、鈍化しながらも高 水準にとどまった。中国政府が国内の銀行、保険会社に対する賃貸住宅市場に融資を行うよ う働きかけたことにより不動産投資は高水準を維持した。不動産投資の伸びの鈍化は建設 活動の減速を反映しているが、規模が小さい都市では不動産需要が高まっており開発業者 による土地取得や販売の勢いは衰えていない。そんな中、JLL チャイナの調査部門責任者、 ジョー・チョウ氏は長期的には開発業者はそれぞれ楽観的ではなく、不動産の投資と販売は 借り入れの条件の厳格化を背景に減速していくだろうと指摘している。このような購入抑 制策の強化や借り入れコストの上昇を背景に今後の不動産市場への懸念が示されている(ロ イター2018/06/14)。

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図表5 固定資産投資及び民間固定資産投資伸び率(単位:%)

(出所)国家統計局より作成

図表6 不動産投資伸び率(単位%)

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4. 外貨準備高は減少傾向、中国株式市場の開放は進展

2018 年 5 月のマネーサプライ(M2)は、前年同月比 8.35%増の 174 兆 3100 億元となり、 伸び率は前月から0.8 ポイント低下した。マネーサプライ (M1)は前年同月比 6.0%増の 52 兆6300 億元となり、伸び率は先月から 1.2 ポイント低下した(中国人民銀行 2018/06/12)。 5 月末の社会融資総量のストックは 182 兆 1400 億元で、前年同月比 10.3%増加した。社会 融資総量フローは7608 憶元となり、前年同月よりも 3023 億元減少した。社会融資総量フ ローの縮小は企業間で資金を融通する委託融資や信託融資といった影の銀行を通じた融資 が減速したことや、金融引き締めによる債務不履行が原因で債券の発行規模が縮小してい ることが背景にある(日本経済新聞 2018/06/14)。また、新規人民元建て融資は 1 兆 1500 億 元となり、前年同月から405 億元増加した(中国人民銀行 2018/06/12)。 5 月の財政収入は前年同月比 9.7%増の 1 兆 7631 億元となり、財政支出は前年同月比 0.5%増の 1 兆 7003 億元となった(財務部 2018/06/14)。 4 月の外貨準備残高は前月比 142 億ドル減の 3 兆 1106 億ドル、前月から引き続き減少傾 向にある(外貨管理局 2018/06/07)。5 月は対ユーロ高が進行し、外貨準備のうちユーロ建て で保有する債券の価値がドル換算で目減りしたことが背景にある。また、外貨準備を押し上 げる貿易黒字が減少傾向にあることも影響した(日本経済新聞 2018/06/08)。 国際資本を取り入れるため、中国の本土株は、世界的な株価指数 MSCI に採用され、国 際資本市場に本格デビューを果たした。期待先行で香港を経由した投資資金が流れ込んで いる。香港から中国本土株の買越額は5 月に過去最高の約 509 億元を記録し前年同月比 2.9 倍に膨らんだ。バンク・オブ・アメリカでは時間はかかるものの最大で8670 億ドルの資金 が流入する可能性があるとみている。この結果として中国企業がプロの投資家の目にさら されることとなり企業統治や情報開示が改善されるといった見方も存在し、スイスのGAM インベストメンツバンクは長い目でみると、人民元建てA 株において国際的な機関投資家 が増え個人投資家の割合が減少し A 株市場はより合理的な市場になると指摘している。ま た、英国のHSBC はリポートで中国企業の情報開示が進む可能性を指摘した。こうした中 で乗り越えるべき課題も多くあり、英国の運用会社ジュピター・アセット・マネジメントは 頻繁に起きる取引停止は外国人投資家の懸念であると指摘した(日本経済新聞 2018/06/01、 2018/06/02)。中国本土株の MSCI 採用によって、香港市場では資金流出の懸念が増大して 大幅な下落が生じた (内藤証券 2018/06/15)。 中国人民銀行は市中銀行の預金準備率を50 ベーシスポイント引き下げると発表した。 預金準備率の引き下げは今年3 回目である。5 大銀行と 12 の株式制商業銀行の大手銀行が 今回の預金準備率引き下げの対象となる。今回の引き下げで市中に出回る資金が計7000 億元増える見込みだ。また、手元の資金が増加する大手銀行に対して、中国人民銀行は債 務の株式化(銀行が企業向け融資の一部を普通株式や優先株式に振り替えること)を行うこ とを求めている。株式化の計画はほとんどが国有企業で過剰設備に苦しむ鉄鋼や石炭の企 業も多い。ただ、株式を取得しても処分のメドが立たないため、銀行が今まで実際に計画

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にお金を投じたのは全体の約1割にとどまっており、今回の準備率下げで株式化を進め、 国有企業の経営を安定させたい考えだ。また、中小銀行を対象にした準備率引き下げによ り総額約2000 億元が市中に供給されると説明し、各行が資金難へ中小企業に融資を拡大 することを促した。中原銀行のチーフエコノミスト、ワン・ジュン氏は預金準備率引き下 げについては、実体経済の下支えと金融市場の安定につながると指摘した上で、今回の対 応は人民銀行による政策の微調整で政策の転換ではないとの見方を示した(ロイター 2018/06/25、日本経済新聞 2018/06/26)。 図表7 通貨供給量(M2)の伸び率(単位%) (出所)国家統計局より作成

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5. 輸出の底堅さ顕在、新規設立外資系企業の急増

2018 年 5 月のモノ貿易の輸出入総額は前年同月比 8.6%増の 2 兆 5260 億元となった。う ち輸出が前年同月比3.2%増の 1 兆 3412 億元、輸入が前年同月比 15.6%増の 1 兆 1847 億 元となり1565 億元の黒字となったが、黒字幅は減少した (海関総署 2018/06/08)。また、 輸出全体では前年比 12.6%増加し輸入全体も前年比 26.0%増加し、ともに市場の予想を上 回る伸び率を実現した。米国との貿易摩擦が続く中でも輸出の底堅さが示されている。しか し、アナリストのなかでは今後、輸出が伸び悩むとの見方が出ている。キャピタル・エコノ ミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は貿易戦争 が回避されても、中国の貿易は今後1年でやや伸び悩む公算が大きく、世界経済が勢いを失 い信用の伸びの抑制が内需の逆風になると指摘した(ロイター2018/06/08)。1-5 月の中国輸 出は前年同期比13.3%増の 9570 億ドルで、輸入は 21.0%増の 8573 億ドルとなった(海関総 署2018/06/08)。 5 月の対米黒字は 245 億 8000 万ドルとなり、前月の 221 億 5000 万ドルから拡大した。 このうち 5 月の対米輸出は前年同月比 13.6%増であった。1-5 月期の対米黒字は 1048 億 5000 万ドルで前年同期の 929 億ドルから拡大している(海関総署 2018/06/08、ロイター 2018/06/08)。 1-5 月の海外からの対外直接投資(FDI)は前年同期比 1.3%増の 3455 億 9000 万元、1-5 月 の中国から海外への金融を除く対外直接投資(ODI)は前年同期比 38.5%増の 478 億 9000 万 ドルとなった(ロイター2018/06/14)。2018 年 1-5 月の全国で新たに設立された外資系企業 は前年同期比97.6%増の 2 万 4016 社となり、外資利用実績は 1.3%増の 3455.9 億元となっ た。ハイテク製造業の外資導入が比較的高い伸び率を保ち、外資利用実績は 61.9%増の 336.9 億元であった。そのうち医療製造業は 12.3%増、電子・通信設備製造業が 56.4%増、 医療機器設備および精密機器製造業が442.3%増となった。ハイテクサービス業の外資利用 実績は372.4 億元で、うち科学技術成果実用化サービスが 4.1%増となった。地域では中・ 西部地区の外資導入が引き続き伸び、中部の外資利用実績は前年同期比 40.1%増、西部が 11.9%増となった。11 の自由貿易試験区の外資系企業の新規設立は 10%増の 3358 社で、 外資利用実績は14.1%増の 407.8 億元となり全国に占める割合は 11.8%となった(中国通信 2018/06/19)。 中国企業の海外M&A は 2018 年 1-3 月に約 257 億ドルと、直近ピークの 2016 年 1-3 月 の約854 億ドルから約 7 割減少した。地域別では米国、欧州ともに 8-9 割落ち込み、4 月は 欧米合わせて約2 億ドルまで縮小し、中国勢による M&A は事実上停止している。業種別 では技術流出につながりやすいハイテク企業の買収が急減しており、中国による欧米ハイ テク企業のM&A は 18 年 4-5 月においてピークの 16 年 4-6 月比で 7 割弱減少した。これ は中国企業による海外M&Aの阻止へ、米欧日が政府関与を強めていることが背景にある。 米国は政府機関の審査の厳格化、欧州は統一規制をめざしている。日本も含めた国際協力の 枠組みの議論も始まった。先端技術を持つ企業の買収は国家間の覇権争いに影響を与えか

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11 ねず、中国市場には不公正な商慣行が残るとして米欧側は強硬策に傾斜している。米中貿易 摩擦が激しくなる中、投資においても技術覇権を巡る「デジタル冷戦」が始まっている。こ の問題の根底には中国市場の閉鎖性があり、外資系企業の進出を制限し、先端技術の移転を 強要するといった動きがある。競争が公正さを欠いているとの不満を米欧は募らせており、 中国の市場開放への要求も強まる可能性がある(日本経済新聞 2018/06/20)。 図表8 輸出の伸び推移(単位:%) (出所)海関総署より作成 図表9 輸入の伸び推移(単位:%) (出所)海関総署より作成

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12 図表10 輸出品目別統計 商品名称 単位 1-5 月累計 前年同期比(%) 数量 金額(億ドル) 数量 金額(億ドル) 機械・電気設備 — - 563,273.20 - 15.9 ハイテク製品 — - 282,653.90 - 20.1 携帯電話及び部品 — - 64,780.00 - 20.2 自動データ処理設備及び部品 万台 5.7 64,488.30 -6.2 17.5 服飾付属品 — - 54,654.10 - -2.3 紡績・織物及び製品 — - 47,577.00 - 10.7 農産品 — - 31,087.40 - 10.1 IC 100 万個 846.6 31,062.70 12.2 31.3 鋼材 万トン 2,849.30 24,651.20 -16.3 7.4 自動車部品 — - 21,888.10 - 14.1 家具及び部品 — - 21,153.00 - 5.2 靴類 万トン 172.9 18,054.40 -1.7 -5.4 プラスチック製品 万トン 493.5 16,480.70 9.2 10.4 船舶 艘 2,843 11,020.80 -18 11.1 電灯・照明装置及び類似品 — - 10,557.00 - 1 鞄類 万トン 121.9 10,386.40 0.6 -1.1 液晶掲示板 100 万個 7.1 9,456.70 4 -2.8 陶磁器 万トン 858.5 8,035.90 -3.4 17 (出所)海関総署より作成

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13 図表11 輸入品目別統計 商品名称 単位 1-5 月累計 前年同期比(%) 数量 金額(億ドル) 数量 金額(億ドル) 機械・電気設備製品 — - 379,826.5 - 23.2 ハイテク製品 — - 259,413.9 - 25 IC 100 万個 1,611.1 121,473.2 15.1 35.8 原油 万トン 19,047.8 92,222.6 8 34.4 農産品 — - 57,020.6 - 13 鉄鋼砂及び精鉱 万トン 44,750.6 31,792.4 0.7 -8.9 プラスチック原料 万トン 1,327.8 23,131.4 14.1 18.9 自動車(セット部品含む) 万台 46.2 21,126.0 -2.6 10 銅鉱及び銅材 万トン 214.9 15,916.7 16.7 37.9 大豆 万トン 3,617.3 15,402.40 -2.6 -2.5 自動車部品 — - 14,721.40 - 17.9 銅鉱砂及び精鉱 万トン 780.7 13,590.4 14 37.9 天然ガス 万トン 3,480.0 13,622.3 36.4 66 自動データ処理設備及び部品 万台 17,407.6 12,742.4 -2.6 27 液晶パネル 100 万個 9.1 10,966.0 2.6 -8.1 医薬品 万トン 6.1 11,537.4 9 8.6 ダイオード及び半導体部品 100 万個 2,177.3 8,687.6 10.5 10.1 廃材・リサイクル原料など 万トン 845.7 6,951.0 -55.8 -27.1 (出所)海関総署より作成

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14 図表12 主要国別輸出入 (出所)海関総署より作成 輸出最終目的国 単位:億ドル,% 当月 1-5 月累計 輸入原産国 単位:億ドル,% 当月 1-5 月累計 金額 金額 前年同期比 金額 金額 前年同期比 合計 13,412.60 61,409.00 5.5 合計 11,847.50 54,910.90 12.6 アメリカ 2,475.70 11,240.10 5.8 韓国 1,135.30 5,220.70 13.4 日本 749.3 3,754.10 0.8 日本 993.3 4,628.80 7.8 韓国 620.9 2,867.90 2.2 台湾 966.7 4,484.70 17.9 ベトナム 442.7 2050.40 18.2 アメリカ 927.4 4,506.70 4.1 インド 439.1 1,947.00 6.6 ドイツ 597,2 2,781.80 12.2 ドイツ 407 1,919.40 3.2 オーストラリア 586 2,772.90 0.8 オランダ 352.4 1,763.70 6.6 ブラジル 507.5 1,779.60 12 イギリス 288.2 1,309.40 -8.5 マレーシア 351.6 1,584.30 10.3 シンガポール 286.2 1,299.70 8.2 ロシア 315 1,431.40 23.2 ロシア 277.3 1,173.80 12.2 ベトナム 268.5 1,456.10 34.4

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15 図表13 ドル円対人民元相場推移 (2017/1/2-2018/6/27) (出所)中国外貨管理局より作成 図表14 香港ドルユーロ対人民元相場推移 (2017/1/2-2018/6/27) (出所)中国外貨管理局より作成

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/ユーロ(左軸)

/香港ドル(右軸)

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6. 激化する米中貿易摩擦、米国が新たに追加関税を発表

米中貿易において報復が報復を呼ぶ貿易戦争の激化が懸念されている。4 月末には貿易摩 擦を巡る事前の事務レベルの協議が始まり、中国が輸入拡大を表明した農産物とエネルギ ーでの具体策を詰めることになっている。また、中国は 7 月から化粧品や衣類などの関税 を下げることや外資の投資規制を緩和することを決定した。米国は5 月 29 日に唐突に追加 関税の対象品目を6 月 15 日までに公表すると発表したが、中国側は冷静にこれに対処し対 外開放のアピールを意識した(日本経済新聞 2018/06/01)。 そして、6 月 3 日に終了した 3 回目の貿易協議において、中国は農業とエネルギーで前向 きな進展があったとする声明を発表し、中国が米国産の農産品やエネルギーの輸入拡大策 を示した(日本経済新聞 2018/06/04)。また、これまで米中が達成した成果は双方が同じ方向 に進み、貿易戦争を回避することを前提とすべきであり、米国側が追加関税を含む貿易制裁 措置を発表するならば、双方が経済・貿易交渉で確認したすべての成果は無効になるとした (中国通信 2018/06/05)。具体的な提案内容として 700 億ドル相当の農産品や天然ガスなど を購入することを提案した(読売新聞 2018/06/06)。 そして、米商務省は6 月 7 日に中国の通信機器大手中興通訊(ZTE)に対する制裁の見直し を同社と合意したと発表した。最大14 億ドルの罰則金や経営陣の刷新、米国の選んだ法令 順守担当者を受け入れることを条件に米国企業との取引禁止を解くことが決定された。こ の ZTE 問題が片付くことで米中摩擦を巡る貿易交渉は進展するとみられた(日本経済新聞 2018/06/08)。しかし、トランプ大統領が 14 日、中国の知的財産権侵害に対する制裁発動と して中国の産業ロボット、電子部品など1102 品目に 25%の追加関税の対象とする中国製品 の最終リストを承認したことから事態は急転した(朝日新聞 2018/06/16)。これは 12 日の米 朝首脳会談の結果から北朝鮮と直接、意思疎通する手段が確保できたため、中国の北朝鮮に 対する影響力はもはや対中関税を控える理由にならないと考えていることに起因する (日 本経済新聞2018/06/15)。 このように米国が合意を投げ捨て、再び「約束を破った」ことに対し、中国政府は約500 億ドルの米国原産の輸入 659 品目に 25%の追加関税を課すことを決定した(中国通信 2018/06/19)。これに対し、トランプ氏は 18 日に、中国の知的財産権侵害を巡り、新たに 2 千億ドル分の輸入品に 10%の制裁関税を検討するよう米通商代表部に指示した。これを受 け中国商務部は19 日、対抗措置を取ると警告した。こうした報復が報復を呼ぶ貿易戦争が 激化するリスクが高まっている (日本経済新聞 2018/06/19)。

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7. 米中摩擦の影響で、上海市場・香港市場ともに下落傾向

5 月第 1 週 4 日の上海総合指数は米中交渉進展への期待感などが支え上昇した。5 日も上 昇し、終値で3100 ポイントまで回復した。翌 6 日は上値が重かったが、米中摩擦の緩和を 材料に僅差で続伸した。7 日は中国預託証券(CDR)制度の施行に伴う需給の懸念から 4 営業 日ぶりに小幅調整が生じた。週末 8 日は需給懸念や米中摩擦などから大幅に下落し、3100 ポイントを下回った (内藤証券 2018/0608)。第 2 週明け 11 日は米国の保護主義的政策が嫌 気されたことから下落した。翌12 日は和やかなムードの米朝首脳会談が好感され、4 営業 日ぶりに上昇した。しかし、米中摩擦の懸念から 13 日に下落すると、14 日はやや弱い統 計、米国の利上げ等が重しになり、僅かに下落した。米国の制裁関税発動がほぼ確実となっ た週末 15 日も弱く、3000 ポイント割れを意識し取引を終了した(内藤証券 2018/06/15)。 第3 週明け 19 日は対中制裁関税の対象リスト発表を受け、米中通商摩擦が一段と強まりパ ニック売りが生じ、大幅に下落し約1 年 9 か月ぶりに 3000 ポイントを割った。翌 20 日は その反動と中国の景気対策への期待感から僅かに上昇したが、21 日に再び下落し、約 2 年 ぶりに2900 ポイントを割った。週末 22 日は反発するも上昇幅は限定的で取引を終了した (内藤証券 2018/06/22)。第 4 週明け 25 日は預金準備率の引き上げに対する反応も薄く、米 中摩擦と人民元安に対する懸念から下落した。翌 26 日は外部環境の悪化も加わり続落し、 27 日も通貨安が資本流出の懸念へとつながり下落した。そして、28 日には根強い米中摩擦 への懸念を背景に、約2 年 4 か月ぶりに 2800 ポイントを割った。この反動として週末 29 日は急反発し同ポイントこそ回復したが、週間では続落した(内藤証券 2018/06/29)。 5 月第 1 週明け 4 日の香港市場は強い米雇用統計と南欧リスクの後退を受け、大幅に上 昇した。翌5 日は前日の米国ハイテク株高等を材料に終値で 2 週間ぶりの 3 万 1000 ポイ ントの大台まで上昇した。6 日は問題解決に向けた米中交渉、7 日は米ナスダック指数の最 高値更新等を材料に上昇した。しかし、8 日に 7 営業日ぶりに急落し大台を守ることはでき なかった。ただ、週間では1.52%上昇と反発した(内藤証券 2018/0608)。第 2 週明け 11 日 の香港市場は小幅に反発し、3 万 1000 ポイントまで上昇した。翌 12 日は順調に進む米朝 首脳会談を材料に、小高く推移した。しかし、13 日には米連邦公開市場委員会(FOMC)を前 に資本流出懸念が強まり、米中摩擦も加わり大幅に下落した。翌14 日も FOMC がタカ派 的内容となり、下落した。15 日は米中の報復関税への懸念から下落し、来週の 3 万ポイン ト割れを意識し、取引を終了した(内藤証券 2018/06/15)。第 3 週明け 19 日は米中摩擦を嫌 気して香港市場も同様に急落し、今年3 番目の下落幅を記録し、約 4 か月ぶりに 3 万ポイ ントを割り込んだ。20 日は中国の景気対策を織り込む形で 5 営業日ぶりに上昇した。しか し、米中対立が続いたことから投資心理を圧迫し、21 日には下落し 2 万 9000 ポイント割 れが意識された。22 日には小幅にもみ合い、週間 3.20%安と大幅に下落した(内藤証券 2018/06/22)。第 4 週明け 25 日には下落したことから、約半年ぶりに 2 万 9000 ポイントを 割った。翌26 日も米国政府の投資規制への懸念から引き続き下落した。27 日はさらに中国 の銀行融資減少に対する懸念も加わり、500 ポイント以上も下落したが、28 日には米中関

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18 係への懸念が幾分か和らいだことにより4 営業日ぶりに小反発した。29 日にも金融緩和へ の思惑から 続伸し、 最終的に 2 万 8000 ポイント台後半で取引を終えた(内藤証券 2018/06/29)。 図表15 上海総合指数(終値) (2018/05/01-2018/06/25) (出所) kabutan より作成 図表16 ハンセン総合指数(終値) (2018/05/01-2018/06/25) (出所) Searchina Finance より作成 2,850 2,900 2,950 3,000 3,050 3,100 3,150 3,200 3,250 W ed nes day , May 2,… Fri day , May 4, 2018 S und ay , May 6, 2018 Tues day , May 8, 2018 Thurs day , May 10,… S aturd ay , May 12,… Mo nd ay , M ay 14 , 2 01 8 W ed nes day , May 16,… Fri day , May 18, 2018 S und ay , May 20, 2018 Tues day , May 22,… Thurs day , May 24,… S aturd ay , May 26,… Mond ay , May 28, 2018 W ed nes day , May 30,… Fri day , J un e 1 , 2 01 8 S un day , J un e 3 , 2 01 8 Tues day , June 5, 201 8 Thurs day , June 7,… S aturd ay , June 9,… Mond ay , June 11,… W ed nes day , June… Fri day , June 15, 20 18 S und ay , June 17, 20 18 Tues day , June 19,… Thurs day , J une 21 ,… S aturd ay , June 23,… Mond ay , June 25,… 28500 29000 29500 30000 30500 31000 31500 32000

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参考

Web

・Searchina Finance http://searchina.ne.jp/ ・人民網日本語版 http://j.people.com.cn/ ・三菱東京UFJ 銀行 http://www.bk.mufg.jp/ ・株探 http://kabutan.jp/ ・财新传媒 http://china.caixin.com/ ・新華社 http://jp.xinhuanet.com/ ・中国海関総署 http://www.customs.gov.cn/publish/portal0/ ・中国外貨管理局 http://www.safe.gov.cn/ ・中国国家統計局 http://www.stats.gov.cn/ ・中国財政部 http://www.mof.gov.cn/index.htm ・中国人民銀行 http://www.pbc.gov.cn/ ・ロイター通信 http://jp.reuters.com/

参考新聞・資料

・朝日新聞 ・産経新聞 ・中国通信 ・日本経済新聞 ・毎日新聞 ・読売新聞

図表 6  不動産投資伸び率(単位%)

参照

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