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Microsoft Word - 動物資源研究領域動物実験施設H27.4.docx

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動物資源研究領域動物実験施設 利用案内 疾患生命工学センター 動物資源研究領域 平成 27 年 4 月

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0 目次 1 はじめに ... 4 2 利用開始までの手続き ... 6 2.1 利用希望申請書の提出 ... 6 2.2 動物実験計画書の提出と承認 ... 6 2.3 入館用IC カードについて ... 6 2.4 現場での利用説明について ... 7 2.5 動物の搬入について ... 7 2.5.1 医学部動物実験施設に動物を搬入する場合(SPF・CV 共通) ... 7 2.5.2 動物の搬入 ... 7

3 Specific Pathogen Free (SPF)マウス・ラットの使用について ... 8

3.1 利用者の制限 ... 8 3.2 入室の手順・動線 ... 8 3.3 動物の搬入ルール ... 8 3.4 動物の発注・検収・検疫・収容 ... 10 3.5 飼育管理 ... 11 3.5.1 飼育匹数 ... 11 3.5.2 繁殖を行う場合のルール ... 11 3.5.3 特殊な飼育を要する動物 ... 12 3.5.4 微生物学的モニタリング ... 12 3.5.5 動物の移動 ... 13 3.6 生命棟4階、5階飼育室共同利用の際のルール ... 13 3.7 実験器具等の搬入 ... 13 3.8 使用済み飼育器材、マウスの処分について ... 14 3.9 補足事項 ... 14 4 Conventional(CV)動物(ラット、ウサギ、ブタ、イヌ)の使用について .... 15 4.1 利用者の制限 ... 15 4.2 入室の手順・動線 ... 15 4.2.1 CV エリア入室のルート ... 15 4.2.2 ブタ飼育室の使用について ... 15

(3)

4.3 動物の搬入ルール ... 15 4.4 動物の発注・検収・検疫・収容 ... 15 4.5 飼育管理 ... 16 4.5.1 一般飼育の場合 ... 16 4.5.2 特別飼育の場合 ... 16 4.6 動物の移動 ... 16 4.7 実験室・手術室の利用 ... 17 4.8 実験器具等の搬入 ... 17 4.9 動物の処分について ... 17 4.10 動物用エックス線撮影装置の利用 ... 18 4.10.1 装置構成 ... 18 4.10.2 利用資格 ... 18 4.10.3 利用申し込み ... 18 4.10.4 X 線装置使用に関する遵守事項 ... 18 5 CV 動物(サル)の使用について ... 20 5.1 利用者の制限 ... 20 5.2 入室の手順・動線 ... 20 5.3 動物の搬入ルール ... 20 5.4 動物の発注・検収・検疫・収容 ... 20 5.5 サルの飼育管理 ... 20 5.5.1 一般飼育の場合 ... 20 5.5.2 特別飼育の場合 ... 21 5.5.3 動物の移動 ... 21 5.5.4 動物の処分について ... 21 6 廃棄物の分別について ... 22 6.1 SPF エリア ... 22 6.2 SPF エリア以外 ... 22 7 動物実験に伴う人畜共通感染症(zoonosis)の予防 ... 23 8 機器・器具の取扱い ... 24 9 試薬類の取扱 ... 25 9.1 向精神薬・麻薬の取扱 ... 25

(4)

9.2 その他の試薬類について ... 25

10 その他の注意事項 ... 26

(5)

1 はじめに

動物資源研究領域医学部動物実験施設(以下、医学部動物実験施設)とは生命科 学実験棟(以下、生命棟)及び教育研究棟 9 階 1 期(以下、1 期)、教育研究棟 9 階 2 期東(以下、2 期東)および教育研究棟 9 階 2 期西(同 2 期西)の動物実験・飼育 施設および動物処置室のことをさします。なお、医学部動物実験施設で飼育および 実験可能な動物は SPF マウス、SPF ラット、クリーンラット、ウサギ、イヌ、ブタ、 ニホンザル・アカゲザル、コモン・マーモセットです。 平成 21 年度から、動物実験に携わる実験者及び飼養者は動物実験講習会を受講す ることが義務化されています。動物実験を開始する最低条件が動物実験講習会の受 講となりますので、必ずこれを受講してください。医学部動物実験講習会は医学部・ 医学系研究科動物実験委員会により、原則 2 ヶ月に 1 度程度で開催されています。 動物実験講習会の日程が決まり次第、医学部 HP 上に公開します。詳細については動 物実験委員会事務局(iacuc@m.u-tokyo.ac.jp、内線 23623)に問い合わせてくださ い。また、動物実験講習会未受講者で次回講習会までの間、動物実験に従事したい 場合はビデオ講習会を受講し、ペーパーテストに合格すれば仮受講修了証が発行さ れ、これをもって従事者となることができます。仮受講修了証の有効期限は直近の 動物実験講習会までですので必ず正規の動物実験講習会を受講して下さい。受講が 確認できなければ仮受講証は無効となります。 従事者として委員会より承認された方にのみ施設の IC カードが付与されます。さ らに IC カード発行後、使用開始までにこの冊子に基づく現場での利用説明を受ける 必要があります。利用説明についてのお問い合わせは動物資源研究領域飼育委託サ ービス(cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp、受付;内線 23623)までお願いします。

なお、利用者が1)施設の運営に支障を生じさせたとき、2)利用規則に違反し たとき、3)動物実験に係る法令、指針等に違反したとき、動物資源研究領域教授 は、利用の許可を取り消すことができるので、注意して下さい。

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2 利用開始までの手続き

2.1

利用希望申請書の提出

動物資源研究領域 HP(http://www.cdbim.m.u-tokyo.ac.jp/on-campus/ar1.php) の「各種様式のダウンロード」より「動物資源研究領域医学部動物実験施設利用 申請書」をダウンロードし、必要事項を記入し飼育委託サービス (cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp)にメールにて送付して下さい。担当より、利 用飼育室の決定通知があります。医学部動物実験施設利用申請書の実験責任者は 支払い経費についての責任を負いますので、必ず確認の上、本人が押印して下さ い。 なお、利用状況によってはご希望に添えない場合がありますのであらかじめご 了承下さい。

2.2

動物実験計画書の提出と承認

通知された動物飼育・実験室および動物処置室における動物実験計画書を作 成し、動物実験委員会の承認を受けてください。この際、動物実験に従事する 全ての方が承認を受ける必要がありますので、記入漏れのないようご注意くだ さい。

2.3

入館用

IC カードについて

動物実験計画書が医学部・医学系研究科動物実験委員会の承認を受けた後、 医学部動物実験施設の IC カードの発行申請が可能となります。動物資源研究領 域 HP より「生命科学実験棟及び教育研究棟 9 階用 IC カード交付申請書様式(新 書式)」をダウンロードし、必要事項を記入し、動物資源研究領域事務受付へ提 出してください。1 週間程度で発行致しますが、受付からの通知はありませんの で、発行の完了は電話等で確認するか、1 週間後に事務室で直接確認し IC カー ドを受け取って下さい。 IC カードは利用登録者の入退室管理と共に部外者の侵入を未然に防ぐために 導入しています。従って、発行を受けた IC カードは利用登録者の責任の下、厳 重に管理してください。医学部動物実験施設利用者間の貸借も絶対に行わない でください。発覚した場合は貸借者双方の IC カードを失効します。卒業、異動、 退職等で大学の籍を失う場合には、速やかに IC カードを返却してください。 【注意】 IC カードは折り曲げ等による強い力が加わると容易に破損します。IC カード を SECOM カードリーダーへかざしても解錠できない場合には、事務室へ届け出 てください。生命棟正面玄関横にあるインターフォンは事務室直通ですのでこ

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ちらをご利用ください。また、万一 IC カードを紛失した場合にも速やかに受付 へ届け出てください。再発行を希望する場合は「生命科学実験棟及び教育研究 棟 9 階用 IC カード再発行依頼書」を提出し、再発行手続きを行ってください。

2.4

現場での利用説明について

利用開始に先立ち、使用動物種ごとに現場での利用説明を受けなければなり ません。IC カード発行依頼の際や動物搬入申請の際に受講申し込みを行ってく ださい。 担当よりいくつかの日時を提案しますので、動物の取り扱いを始める前に必 ず受講が終了するようにして下さい。複数人数で同一の飼育室等を利用する場 合は、生命棟の利用者は代表者 2〜3 人に受講していただき、その方から他の従 事者への指導をお願いします。9 階は利用者全員に現場説明を受講して頂く必要 があります。詳細は飼育委託サービス(cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp)にお 問い合わせください。

2.5

動物の搬入について

2.5.1

医学部動物実験施設に動物を搬入する場合(SPF・CV 共通)

「動物搬入申請書(新書式)」へ必要事項を記入し、搬入の 1 週間前までに cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp へメールにて提出して下さい。異なる系統、雌 雄などは分けて記入し、(記入欄を増やしても構いません。)連絡先は担当者に 必ず連絡がつく電話番号を記入して下さい。動物資源研究領域担当者より申請 書受理の返信メールがあれば搬入申請終了となります。搬入申請書送信後翌日 までに動物資源からの返信がなければ必ず問い合わせて下さい。問い合わせの ない未受理申請に関する動物の搬入は認められません。但し、申請書提出が祝 日・土日・年末年始にかかる場合は、休日明けの返信となります。

2.5.2

動物の搬入

各動物の搬入日は以下の通りです。 マウス・ラット・ウサギ 火曜日・木曜日 10:00〜16:00 イヌ・ブタ・サル 月曜日・水曜日 10:00〜15:00 動物の搬入ルールについては 3.SPF マウス・ラットの使用について、4.CV 動物(ラット、ウサギ、ブタ、イヌ)の使用についておよび5.CV 動物(サル) の使用についての各項目を参照して下さい。

(8)

3 Specific Pathogen Free (SPF)マウス・ラットの使用について

3.1

利用者の制限

SPF マウス・ラットの利用者は2.3 にある IC カードのうち医学部動物実験施設 SPF 動物飼育エリア(以下、SPF エリア)の入室資格を有する方のみです。また、 医学部動物実験施設のコンベンショナル動物飼育エリア(以下、CV エリア)にお いてウサギ、ラットを使用している方や医学部動物実験施設以外の動物実験・飼 育室を常時利用している方の利用はできません。医学部動物実験施設 CV エリアに おいてイヌ・ブタ・サルを使用している方は同日の入室ができません。動物実験・ 飼育施設や処置室に限らず、医学部動物実験施設以外の動物を飼育する施設に入 室した方はその施設退出後 2 週間の期間を空けなければ医学部動物実験施設 SPF エリアに入室することはできません。

3.2

入室の手順・動線

入室の際は手指を石けんで洗浄し(生命棟 5、6 階には水道の設置がないので 省略可)、アルコール消毒した後、所定のマスク、帽子、無塵衣、手袋、ソックス を着用し、手袋の上からアルコール噴霧した後に SPF エリアへ入室して下さい。 生命棟 P2A 飼育室および 9 階を使用する方はディスポーザブルのつなぎとソック スを使用して下さい。9 階 2 期西を使用する方の更衣は飼育室前室となります。 N902a は家畜伝染病予防法に規定される監視病原体の使用場所として届け出てい ます。N902a 室は使用方法が異なりますので、利用を希望する方はお問い合わせ ください。 SPF エリア内にあるエアシャワーは定員を厳守して下さい。 生命棟では使用済みケージは汚物一時保管室に置いてください。安楽死用の炭 酸ガスは 9 階 1 期と生命棟 5・6 階にのみ用意しています。9 階 1 期では前室に、 生命棟では汚物一時保管室に設置していますので、それぞれのエリアのルールに 従って使用してください。また、生命棟では汚物一時保管室入室後に飼育室へ入 室することは禁止されています。 生命棟、9 階 2 期東のエアシャワーは退出時には稼働しません。9 階 1 期のエ アシャワーは退出時も稼働しますが、そのまま退出して下さい。

3.3

動物の搬入ルール

医学部動物実験施設で飼育・実験のできる SPF 動物はマウスとラットです。 医学部動物実験施設に生体のまま搬入できるマウス・ラットは下記【指定施設】 にあげる指定施設の生産動物のみです。指定施設以外の施設からマウス・ラット を搬入する場合は、指定施設または動物資源研究領域発生工学サービス部門(マ

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ウスのみ取り扱い)においてクリーニングを行うことが必要となります。指定施 設においてクリーニングを行った場合下記【SPF 指定項目】に示す SPF 指定項目 が全て陰性であることを証明する「微生物モニタリング結果」(3ヶ月以内のもの) を提出して下さい。指定施設において委託生産を行っている動物については同様 の「微生物モニタリング結果」(直近のもの)を提出することによって搬入可とし ます。 【指定施設】 ・ 日本クレア ・ 日本チャールスリバー ・ 日本エスエルシー 【SPF 指定項目】 平成 27 年 4 月現在 マウス:16 項目、ラット 17 項目 和名 学術名・英名(略称) マウス ラット センダイウイルス Sendai virus(HVJ) ○ ○ マウス肝炎ウイルス Mouse hepatitis virus(MHV) ○ エクトロメリアウイルス Ectromelia virus ○ リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス Lymphocytic choriomeningitis virus(LCMV) ○ サルモネラ Salmonella spp. ○ ○ ネズミコリネ菌 Corynebacterium kutscheri ○ ○ ティザー菌 Clostridium piliforme ○ ○ 肺マイコプラズマ Mycoplasma pulmonis ○ ○ 肺パスツレラ菌 Pasteurella pneumotropica ○ ○ ヘリコバクター Helicobacter hepaticus ○ 腸粘膜肥厚症菌 Citrobacter rodentium ○ カーバチルス Cilia-associated respiratory bacillus

(CAR bacillus) ○ ○ 唾液腺涙腺炎ウイルス Sialodacryoadenitis virus(SDAV) ○ キルハムラットウイルス Kilham rat virus(KRV) ○ H-1 ウイルス H-1 virus ○ ハンタウイルス Hantaan virus ○ 気管支敗血症菌 Bordetella bronchiseptica ○ 肺炎(連鎖)球菌 Streptococcus pneumoniae ○ 皮膚糸状菌 Dermatopytes ○ ○

(10)

消化管内原虫 Intestinal protozoa ○ ○ 蟯虫 Pinworms ○ ○ 外部寄生虫 Ectoparasites ○ ○

3.4

動物の発注・検収・検疫・収容

動物の発注は3.3 の搬入ルールに則って利用者が行って下さい。また、医学部 動物実験施設への搬入手続きについては2.5.1 を参照して下さい。飼育室間の移 動であっても搬入申請書を提出して下さい。この場合、購入業者欄には移動前の 飼育室番号を記載して下さい。また、動物資源研究領域の発生工学サービス部門 においてクリーニングされた動物を移動する場合も搬入申請書の提出が必要とな ります。この場合は、購入業者欄に「発生工学サービス」と記載して下さい。 納品された動物の受領は施設職員が行い、動物搬入室(生命棟 4 階;W405、5 階;W501、6 階;E602、9 階 1 期・2 期東・2 期西;9 階 2 期東入り口右の倉庫) へ搬入致します。検収・検疫・収容は搬入申請書にある実験担当者の責任のもと 行って下さい。発注者は下記の点に注意して 16:00 までに各自の飼育室へ収容し てください。16:00 までに搬入されていない場合は実験担当者に電話連絡します。 搬入が 16:00 以降や翌日になることが分かっている場合は、搬入申請提出時にそ の旨申し出て下さい。 1) 動物搬入室は UV 灯が点灯しています。消灯した後入室して下さい。 2) 輸送箱ラベルに記入されている系統名、週齢、雌雄および匹数が注文と合致して いるか確認して下さい。生命棟の輸送箱の外装は消毒済みですのでそのまま搬入 できます。9 階はパスルーム前に薬液を準備しているので、利用者が輸送箱表面 を消毒し、アルコール噴霧後にパスルームより搬入してください。 3) 飼育器材は所定の場所(生命棟 4 階;W405、5 階及び 6 階;SPF 廊下、9 階 1 期; 前室、9 階 2 期東;SPF エリア内廊下、9 階 2 期西 N902a;滅菌室パスルーム・N902b; 器材保管室)から持ち出してください。それ以外の場所にあるものは施設職員が ケージ交換等に使用するために準備しているものです。作業の妨げになりますの で所定の場所以外のものは持ち出さないで下さい。 4) 飼育室内で輸送箱を開封し、匹数を確認します(注文数より多く入っていること がありますがそれらも実験に供して下さい)。一匹ずつ一般状態を観察し、異常の 有無を確認しながらケージに移して下さい。

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5) ケージに移す際は、雌雄を確認して下さい。雌雄が混在していた場合、性別ごと に飼育するとともに、雌が妊娠していないか観察して下さい。雌雄の混在があっ た場合は購入元に必ず連絡してください。 6) 飼育カードに必要事項を記入してカードホルダーに入れ、ケージに取り付けてく ださい。飼育管理サービス担当者がケージ交換する際、このカードに記載されて いる雌雄及び動物匹数が一致しているかを確認しながら作業を行いますので、必 ず雌雄の別と匹数を記載して下さい。 7) 初回の給餌・給水は搬入者が行って下さい。 8) 輸送箱に添付の納品ラベルをはがし、ケージのラベルと一致しているか確認して 下さい。また、輸送箱内にマウスが残っていないことを最後に確認してください。 9) 空の輸送箱は所定の場所(生命棟;汚物一時保管室、9 階 1 期;前室、9 階 2 期東; 飼育室内、9 階 2 期西 N902a;滅菌準備室、N902b;飼育室内)に置いて下さい。生 命棟 P2A 室からでる輸送箱はオートクレーブバッグに入れ、口を縛ってから汚物 一時保管室へ搬出して下さい。

3.5

飼育管理

P1A 動物実験・飼育室の SPF マウスのケージ交換および飼料・飲水の補充などの 飼育管理は施設職員が行います。ケージ交換は飼育カードの記載事項に照らし合 わせて行いますのでケージ内の動物に変更が生じた場合は、随時変更を加えて下 さい。 P2A 動物実験・飼育室および SPF ラットの飼育管理は利用者が行って下さい。

3.5.1

飼育匹数

1 ケージの最大飼養数は動物愛護・福祉の観点からケージサイズにより決定され ます。動物飼育施設で使用しているケージの最大飼養数は下記の通りです。 生命棟 4 階 SPF ラット水洗ケージ 2 匹 生命棟 4 階 SPF ラット床敷ケージ 2 匹 生命棟 5 階 SPF マウスケージ 5 匹 生命棟 6 階 SPF マウスケージ 3 匹 9 階 1 期・2 期マウスケージ 7 匹

3.5.2

繁殖を行う場合のルール

繁殖を行う場合、妊娠確認後の一ケージの収容ルールは以下の通りとなります。 1) 1 ケージにつき妊娠マウスは一腹のみです。 2) 無用の繁殖を防ぐため、原則として妊娠確認後は雄マウスを別居させて下さい。 3) 仔マウスと同居できる成体マウスは 2 匹です。

(12)

4) 離乳は 28 日齢までに行って下さい。

3.5.3

特殊な飼育を要する動物

特殊飼料の給餌や給水、摂餌量・給水量の測定、絶食などの特殊な飼育を要す る動物は原則利用者管理となります。生命棟利用者はカードホルダーに「実験者 飼育管理中」カードを挿し、必ず自己管理を行って下さい。飼料や飲水が 2 日以 上補充されない場合は連絡します。9 階利用者は「特殊飼料給餌中」カードを挿 し、餌補充のみ行ってください。

3.5.4

微生物学的モニタリング

SPF マウスと SPF ラット飼育実験室は、定期的(3 ヶ月に 1 回)に微生物学的検 査を行います。検査動物は施設側が用意した「おとり動物」を使用します。P2A 実験室利用者は、以下の「おとり動物の飼育について」に従い飼育をお願いしま す。検査対象微生物は、8 ページに示してあります。

また、NOG マウス飼育 P2A 動物実験・飼育室は NOG マウスへの常在菌感染を考慮し、 おとり動物による微生物学的モニタリングはしません。 微生物による汚染が確認された場合は、それぞれの汚染状況により帝王切開ま たは受精卵移植による清浄化、或いは殺処分をしていただきます。具体的な対処 方法については施設教職員と相談し、指示に従ってください。 医学部動物実験施設では動物が閉鎖環境で密飼されています。そのため、感染 症の発生する危険性が高いことを認識しなければなりません。万一、ある個体で 感染症が確認された場合は、同一飼育室の動物は最悪すべて殺処分となります。 一人の研究者の不注意で他の研究者の研究を妨害する危険があることを十分認識 して動物実験・飼育室を利用して下さい。 【おとり動物の飼育について】 1) モニタリング方法 対象室にSPF 動物 2 匹/ケージを搬入し、1 カ月以上の飼育ののち、検査に供する。 2) 検査頻度 年4 回(3 カ月に 1 度) 3) モニター用動物(搬入時) マウス:ICR、♀、4 週齢 ラット:Wistar、♀、4 週齢 4) 飼育方法(P2A 飼育室及びラット)

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○ 給餌給水 他の飼育動物と同じ餌・水を給与する。餌はケージ交換時に 1 週間分として適 量与える。 ○ ケージ交換 他の飼育動物のケージ交換同様に週 1 回とする。非感染動物飼育ケージ総数の 2 割の数のケージ(非感染動物飼育ケージ)を無作為に選び、そこから使用済みの 床敷き・糞を少量(チップ 10 粒かつ糞便 2 個以上)つかみ取り、ケージ交換後の モニターケージに入れる。 注意事項:モニター動物のケージ交換は最後に行う。

3.5.5

動物の移動

1) 施設内の移動 ケージにフィルターキャップをかぶせるか、ケージごとビニール袋に入れ口を 縛った状態で移動させてください。ビニール袋に入れた場合は酸欠に注意し、短 時間で移動を完了させ、移動後速やかにビニール袋から出して下さい。 2) 施設外の移動 ケージごと黒色ビニール袋2 重に入れ、2 枚の袋の口をそれぞれ独立して縛って 下さい。遺伝子組換え動物の移動は、逃亡防止に特に留意し、ケージの蓋をテー プで固定するなどの措置をとって下さい。 3) 他施設への移動 遺伝子組換え動物を他施設へ移動する際は所定の手続きが必要となります。詳 細は遺伝子組換え等実験委員会事務局(窓口;医学部研究支援係)に問い合わせ て下さい。相手施設より微生物モニタリングの成績を求められた場合は、動物資 源研究領域飼育管理サービス(cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp)までお問い合わ せください。

3.6

生命棟

4 階、5 階飼育室共同利用の際のルール

生命棟 4 階、5 階の共同利用になった飼育室の利用は原則として予約制とします。 4 階 SPF 動物飼育入り口前および 5 階更衣室に利用予約表を設置していますので 分野名、実験者名、利用希望時間帯を記入して下さい。P2A 実験室に関しては使 用する病原体名も記入して下さい。利用希望の時間帯が他の実験者と重なってし まった場合は、実験者間で調整を行って下さい。なお、生命棟 6 階および 9 階に は予約表はありません。

3.7

実験器具等の搬入

搬入するものは原則としてオートクレーブ滅菌、エチレンオキシドガス(EOG)

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滅菌、ホルマリン燻蒸、オゾン殺菌、放射線滅菌等を行って下さい。これらの方 法で滅菌ができないものについては、エタノールの噴霧または清拭消毒を行うか、 または塩素系消毒薬による清拭消毒を行い搬入してください。ただし、他施設の 動物飼育室内で使用していた物については滅菌しなければ搬入できません(消毒 での搬入不可)。消毒方法が不明の場合や大型機器の搬入を希望する場合は、事 前に動物資源研究領域飼育管理サービス(cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp)まで お問い合わせください。 実験器具等を搬入し、飼育室や処置室に保管・設置する場合には事前に「機器 搬入届け」を提出して下さい。

3.8

使用済み飼育器材、マウスの処分について

使用済み飼育器材はエリアごと所定の場所に置いて下さい。 9 階 1 期 前室 9 階 2 期東 飼育室内 9 階 2 期西 N902a 滅菌室 9 階 2 期西 N902b 西エリア入り口横の台車(ビニール袋に入れる) 生命棟 汚物一時保管室 積み重ねた使用済みケージ一番上には空のケージをかぶせて下さい。 安楽死したマウスについては、エリアごとに設置してある専用の冷凍庫に保管 して下さい。その際、処分匹数等の必要事項を記録用紙に記入して下さい。

3.9

補足事項

飼育室内のゴミは全て医療廃棄として処理します。可燃・不燃の分別の必要は ありません。注射針やメス刃などの鋭利なものは必ず黄色いプラスティックの 専用廃棄物に捨てて下さい。 マウス・ラットは夜行性です。室内灯の消し忘れや自動消灯時に手動点灯して 飼育室に入ることは、マウスの排卵周期等生理機能を狂わせることになります。 そのため消灯時間帯(午後 8 時〜翌 8 時)の飼育室への入室は控えて下さい。 【移植実験について】 ・マウス由来細胞株については ICLAS モニタリングセンターで細胞微生物検査: PSB (PCR Sets for Biological Materials)を受けること。

・ヒト由来細胞株については ICLAS モニタリングセンターで細胞微生物検査: H-PSB (細胞検査用ヒト病原体項目)を受けること。

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4 Conventional(CV)動物(ラット、ウサギ、ブタ、イヌ)の使

用について

4.1

利用者の制限

医学部動物実験施設の SPF 動物実験・飼育室を利用している人は CV エリアのウ サギおよびラットの使用はできません。また、CV エリアに入室した場合、当日は その後 SPF エリアに入ることはできません。

4.2

入室の手順・動線

4.2.1

CV エリア入室のルート

医学部動物実験施設で CV 動物を使用できるのは生命棟 1 階、2 階、3 階です。 CV エリアへの入室は CV 区域専用(3 号機)エレベーターおよび非常階段となって います。CV エリア内での動線の制限はありません。

4.2.2

ブタ飼育室の使用について

ブタの飼養は家畜伝染病予防法により規制されています。生命棟 2 階の E203 室 及び E204 室のブタ飼育室は「衛生管理区域」として届出されています。衛生管理 区域は専用の衣類・靴の着用、入室者の制限と入退出の記録の保管が義務づけら れています。ブタ飼育室には専用長靴を用意していますが、白衣、術衣などの着 衣は利用者で専用のものを用意して下さい。また、入室・退室の際は扉に設置し てある入退室の記録に必要事項を記入して下さい。

4.3

動物の搬入ルール

ラット、ウサギはクリーン動物以上の微生物学的清浄度を持つもののみ搬入で きます。ブタは原則として、研究用に繁殖されたミニブタとします。但し、実験 の性質上、ミニブタでは補えない特別な理由(例;特定の体重が求められる、等) が認められる場合は日本 SPF 豚協会が認定する農場の SPF 豚に限り家畜ブタの搬 入を認めます。

4.4

動物の発注・検収・検疫・収容

動物の発注は2.5.2 の搬入日を考慮して利用者が行って下さい。また、医学部動 物実験施設への搬入手続きについては 2.5.1 を参照して下さい。ウサギ・イヌ・ ブタの検収・検疫・収容は獣医師を含む施設職員が行います。納品後にメールに て収容ケージ番号を連絡します。搬入後 3 日間は検疫観察期間となりますのでこ の間は実験に供さないで下さい。 ラットの受領は施設職員が行いますが、検収・検疫・ケージへの収容は利用者 が行って下さい。納品後に電話連絡致しますので速やかに作業を行って下さい。 検収・収容は下記の通り行って下さい。

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1) ラットは E105 室に納入されています。輸送箱ラベルに記入されている系統名、 週齢、雌雄および匹数が注文と合致しているか確認して下さい。 2) 飼育器材は W201 室にある物を使用して下さい。 3) 飼育室内で輸送箱を開封し、匹数を確認します。一匹ずつ状態を観察し、異常 の有無を確認しながらケージに移して下さい。 4) ケージに移す際は、雌雄を確認して下さい。雌と雄が混在していた場合、別々 のケージに収容するとともに、雌が妊娠していないか観察して下さい。雌雄の 混在があった場合、購入元には必ず連絡してください。 * 水洗ケージを設置する際は下記の点に注意して下さい。 5) 自動給水バルブの先端を軽く押し、水がでることを確認する。 6) 床金網は水平にはめる。 7) 餌箱をホルダーに正確に取り付ける。 8) ケージロックバーは確実に下まで下げる。

4.5

飼育管理

4.5.1

一般飼育の場合

ウサギ・ブタ・イヌの飼育管理は施設職員が行います。ラットの飼育管理は利 用者が行って下さい。ラットの飼育器材は W201 室に用意してありますので、水洗 ケージは 1 ヶ月に 1 回、床敷ケージは 1 週間に 1 回の頻度でケージ交換を行って 下さい。使用済みケージは飼育室内の所定の場所に置いて下さい。

4.5.2

特別飼育の場合

絶食・絶飲を含む特別な給餌・給水は利用者の責任で行って下さい。その場合、 「実験動物特別飼育申請書」に必要事項を記入の上、必ず前日午後 3 時までに事 務室に提出して下さい。申請がない場合通常の飼育管理を行います。

4.6

動物の移動

1) 施設内の移動 イヌ・ブタの医学部動物実験施設内の移動は蓋付きコンテナを使用して下さい。 コンテナ及び台車は各飼育室にそれぞれの部屋専用の物があります。移動には 3 号エレベーターを使用して下さい。使用後のコンテナ、台車は清拭し、元の場所 へ戻して下さい。 ウサギ移動の際には飼育室内の移動用容器に入れ、移動中に尿が漏れないよう、 吸水性のよいマットや新聞紙を敷くなどの工夫をお願いします。 ラットの移動は、空のケージを使用して下さい。

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2) 医学部動物実験施設外への動物の移動 「動物処置連絡伝票」を受付へ提出して下さい。また、移動の際は動物種に合致 した逃亡防止措置がとられたケージ等を用いて下さい。

4.7

実験室・手術室の利用

実験室・手術室にある医療ガス設備(酸素・圧縮空気・吸引)は自由に使用で きます。酸素ガスについては下記の「酸素ガス使用のルール」を参照して下さい。 一部手術室には便器様の排水設備があります。動物の血液や糞尿を流す際に使用 して下さい。水にとけない髪類やプラスチック等の固形物は流せませんので注意 して下さい。実験室・手術室使用後は必ず室内にある清掃用具で清掃を行って下 さい。 共同利用になった実験室の利用は原則として予約制とします。利用希望の時間 帯が他の実験者と重なってしまった場合は、実験者間で調整を行って下さい。そ のため、各分野では実験責任者を選出し、氏名、内線、メールアドレスを施設に 登録して下さい。 【酸素ガス使用のルール】 ・ 施設の医療ガス設備を使用する際は、使用後、必ずガスホースを壁側の配 管端末から外して下さい。 ・ ガスボンベを使用している利用者は、麻酔器側酸素バルブだけでなく、レ ギュレータ側のバルブも閉めてください。 ・ 各処置室で退室時チェックリストを作成し、酸素ガスの始末についてチェ ックして下さい。

4.8

実験器具等の搬入

実験器具等を搬入し、飼育室や処置室に保管・設置する場合には事前に「機器 搬入届け」を提出して下さい。

4.9

動物の処分について

実験を終了した動物は、施設側が用意した黒ビニール袋あるいは紙袋に入れて 生命棟1階の冷凍室に動物種ごとに所定の場所に保管して下さい。大型のブタの ように黒ビニール袋に入らない動物は、透明の大型ビニール袋に入れ、その上か ら 2 枚の黒ビニール袋を用いて動物が見えない状態にして下さい。 飼育管理中に動物の死亡を発見した場合は、職員が生命棟1階の冷蔵室内に設 置した実験用冷蔵庫に移動させ、担当者に連絡します。翌々日までに処分してい なければ職員の方で冷凍室へ移動しますので、あらかじめご了承ください。

(19)

4.10

動物用エックス線撮影装置の利用

4.10.1 装置構成

【画像撮影装置】

動物専用 X 線診断装置 VPX-40A 型(東芝医療用品社製) 【画像診断・解析装置】

Direct Digitizer: REGIUS V-stage MODEL 190 仕様 (KONICA MINOLTA 社製) 画像診断ワークステーション CS-5 仕様 (KONICA MINOLTA 社製)

4.10.2 利用資格

東京大学において放射線取扱者の登録申請書を提出し健康診断及び教育訓練を 受けた者で(免除資格あり)、かつ、動物実験計画書の申請により X 線撮影をする 実験に従事することを承認された方に利用資格があります。 放射線取扱者の申請及び教育訓練等の詳細については以下 HP で確認して下さ い。 放射線取扱登録申請・講習会受講ガイド http://cosmo.ric.u-tokyo.ac.jp/gyomu/initial_question/index.html

4.10.3 利用申し込み

初めて X 線撮影装置を利用する方は生命棟1階受付にその旨を伝え、日程調整 の上、現場利用説明を受けて下さい。 利用説明受講後は受付に所定の手続きを行い、X 線撮影室の鍵の貸し出しを受 けます。鍵の貸し出し時間は平日午前 9 時から午後 5 時 30 分までですので、それ 以外の時間に使用する場合はあらかじめ貸し出し時間内に借りておいて下さい。 また、使用後は当日中に(夜間利用の場合は翌日に、休日利用の場合は休み明け 初日に)速やかに受付の担当者へ手渡しで返却して下さい。

4.10.4 X 線装置使用に関する遵守事項

1) 実際に装置を操作する方は、操作中個人線量計(ガラスバッジ)を適切な部位に 装着して下さい。 * ガラスバッジの発行については 病院所属の方:放射線安全管理室(内線 35321) 医学部所属の方:医学部放射線管理室(内線 23598) 上記以外の方:所属する各担当部署にお問い合わせください。 2) 放射線取扱者は 6 ヶ月を超えない期間ごとに放射線取扱者健康診断を受けて下さ い。 3) 操作中は関係のない人を近づけないで下さい。

(20)

4) 撮影装置の使用中は撮影室の扉をしっかり閉めて下さい。<使用中>の表示灯が 点火している間(表示灯は撮影装置の電源を入れると自動点灯)は、撮影室のド アの開閉を行わないで下さい。 5) 操作者は防護衣を着用し、照射に際しては被爆を未然に防止するよう最大限の注 意を払ってください。 6) 使用後は各自清掃・消毒を行って下さい。

(21)

5 CV 動物(サル)の使用について

5.1

利用者の制限

医学部動物実験施設で使用できるサルはニホンザル、アカゲザルおよびコモ ン・マーモセットです。 サルの利用者は他のコンベ動物エリア利用者とは別にサル飼育エリア利用者と して登録する必要があります。サル飼育エリア入り口にはカードリーダーがあり ますので、許可された方のみが入室可能となります。また、ニホンザル、アカゲ ザルの飼養は、動物の愛護及び管理に関する法律(特定動物)、特定外来生物によ る生態系等に関わる被害の防止に関する法律(特定外来生物)、感染症の予防及び 感染症の患者に対する医療に関する法律(輸入サル)により規制されています。 生命棟 3 階はこれらの法律に則った法手続きを行っています。生命棟ではサル飼 育エリア以外でのサルの使用はできません。

5.2

入室の手順・動線

生命棟 CV エリアへの入室同様 3 号機エレベーターおよび非常階段から 3 階へア クセスして下さい。サル飼育エリア入口は CV 区域専用(3 号機)エレベーター側 にあります。IC カードにより解錠し入室して下さい。前室にサル飼育エリア用サ ンダルがありますので履き替えて下さい。手袋、マスク、帽子、無塵衣を適宜着 用して下さい。

5.3

動物の搬入ルール

ニホンザル・アカゲザルの搬入に際しては、サル水痘ウイスル(SVV)、赤痢菌、 B ウイルス、ツベルクリン反応に関する直近のヘルスレポートを提出して下さい。

5.4

動物の発注・検収・検疫・収容

動物の発注は利用者が行って下さい。また、医学部動物実験施設への搬入手続 きについては2.5.1 を参照して下さい。納入されたサルは実験者立ち会いのもと 動物資源研究領域の獣医師が検収し、個体ごとにケージへ収容します。飼育室搬 入後 1 ヶ月間は検疫・馴化期間となりますが、最短でも 2 週間(検疫期間)は実 験を行わないで下さい。検疫・馴化期間のあることを留意して、余裕を持った実 験計画を立てて下さい。

5.5

サルの飼育管理

5.5.1

一般飼育の場合

サルの飼育管理は土日祝日を含め、生命棟職員が行います。1日1回の給餌と 最低1日1回の清掃および適宜嗜好品の給餌となります。

(22)

5.5.2

特別飼育の場合

絶食・絶飲を含む特別な給餌・給水は利用者の責任で行って下さい。その場合、 「実験動物特別飼育申請書」に必要事項を記入の上、必ず前日午後 3 時までに事 務室に提出して下さい。申請がない場合通常の飼育管理を行います。

5.5.3

動物の移動

1) 施設内の移動 ニホンザル・アカゲザルは麻酔下の状態で移動させ、逃亡防止に十分留意して 下さい。コモン・マーモセットは逃走防止策のとれた適当な輸送箱を用いて下さ い。 2) 生命棟外への移動 「動物処置連絡伝票」を受付へ提出して下さい。また、動物種に合致した逃亡 防止措置がとられたケージ等を用いて下さい。 マカクは前述の法律に基づき許可された「移動用施設」を用い、確実に施錠し、 逃亡防止に十分留意した上で移動して下さい。短距離(キャンパス内)の移動で あれば麻酔を行うことを推奨します。なお、動物資源研究領域では「移動用施設」 の貸し出しを行っております。希望者は事務室にお問い合わせください。 3) キャンパス外への移動 動物処置連絡伝票」を受付へ提出して下さい。その他移動に関わる手続きは法 を遵守し各自で行って下さい。

5.5.4

動物の処分について

他の Conventional 動物と同様ですので、4.9 を参照して下さい。

(23)

6 廃棄物の分別について

6.1

SPF エリア

SPF エリア内のゴミ箱に廃棄した物は全て医療廃棄物として廃棄します。剃刀、 針等の鋭利な物はプラスチック製卓上黄色容器に廃棄して下さい。

6.2

SPF エリア以外

使用・未使用を問わず、医療器具に形状が類似したもの、一般の人が感染性廃 棄物と誤認するようなもの(細胞用培地の染みた脱脂綿、注射器の外袋等)は全 て医療廃棄物扱いとなります。医療廃棄物は専用の容器へ以下の通り分別して下 さい。 ○ 橙色マーク 血液・体液の付着したもの、常に感染性廃棄物として扱うもの シリンジ、ガーゼ、酒精綿、実験用手袋、ディスポ白衣、マスク、注射器等 の外袋、付着物・残液のあるプラスチック類、刈った動物の毛等 ○ 黄色マーク ガラス器具、ガラスくず、金属片、毒劇薬の空き瓶、アンプル等 ○ プラスチック製卓上黄色容器 針、メス刃、剃刀等の刃物類(実験者本人に限らず、針刺し事故に遭遇しな いように注意して廃棄して下さい。)

(24)

7 動物実験に伴う人畜共通感染症(zoonosis)の予防

実験動物はヒトにとって危険な病原体を保有している可能性があります。かつ て、我が国の動物実験関係者の間で発生が認められた腎症候性出血熱

(hemorrhagic fever with renal syndrome)は Hantaan virus(ハンタウイルス) がラットからヒトへ感染したと考えられています。生命棟ではこのような人畜共 通感染症の発生を未然に防止するため、動物搬入時の検疫をはじめとして動物の 健康管理を行っていますが、利用者も下記の注意事項を遵守、留意して下さい。 また、動物実験従事者が原因不明の発熱や下痢などの症状に見舞われたときは、 速やかに医師の診察を受けるとともに、動物を特定し、受付へ報告して下さい。 ・ 専用のマスク、実験衣服、手袋、履物、帽子等の着用 ・ 動物に接触前後の手洗い、消毒 ・ 屍体、汚物等の適切な処置(ビニール袋に入れた後、フリーザーへ入れる) ・ 実験使用後の機器・資材の消毒、滅菌 ・ 動物時に由来する血液、組織等の慎重な取扱 ・ 外部からの侵入動物(野鼠、ゴキブリ、ダニ等)の防除

(25)

8 機器・器具の取扱い

○ オートクレーブ 教育研究棟 9 階 N902a のオートクレーブは BSL2 実験に使用した物品、動物の滅 菌用です。N902a のオートクレーブは動作確認をし、入退室記録簿にその結果を 記して下さい。実験に用いる物品を大型オートクレーブで滅菌したい場合は cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp までお問い合わせください。 ○ エチレンオキサイドガス(EOG)滅菌

EOG 滅菌は原則金曜日に施設職員が行います。E0G 滅菌を希望する場合は「EOG 滅菌申請書」を、滅菌日の前日までに受付へ提出して下さい。受け渡しは翌週と なります。 ○ 利用者が機械・器具を搬入する場合は、「機器搬入届け」を受付へ提出して許可を 受けて下さい。年度を超えて設置する場合、年度毎の更新手続きを行っていただ きます。 ○ 大型の機器の搬入は cdbim-animal@m.u-tokyo.ac.jp に相談して下さい。 ○ P2A 実験飼育室内安全キャビネットについて 安全キャビネットは動作確認をし、動作不良の場合は速やかに受付へ報告して 下さい。N902a 室の安全キャビネットについては動作状態について入り口の記録 用紙に記載した上で報告して下さい。 ○ その他の機器について その他の施設に設置してある機器・器具類(顕微鏡、インキュベーター、エア シャワーなど)の故障を発見した場合は受付までご報告下さい。

(26)

9 試薬類の取扱

9.1

向精神薬・麻薬の取扱

向精神薬を利用する場合、関東信越厚生局への申請と承認が必要となります。 医学部動物実験施設の飼育室・実験室・手術室はすべて向精神薬の使用場所とし ての登録はされていますが、保管場所としては登録されていません。向精神薬の 保管はができませんので使用後は必ず保管場所として登録された場所までお持ち 帰りください。 麻薬を使用する場合、麻薬研究者免許を有する実験従事者が必要となります。 また、原則として、該当する動物実験計画の動物実験責任者が麻薬研究者免許を 取得して下さい。医学部動物実験施設は麻薬の保管場所としての登録はされてお りませんので、向精神薬同様、使用後は必ず保管場所として登録された場所まで お持ち帰りください。 動物用麻酔薬の中には向精神薬や麻薬に指定されている物があるので注意し て下さい。詳しくは環境安全管理室へお問い合わせください。麻薬・向精神薬の 手続きに不備が有った場合「麻薬及び向精神薬取扱法」に基づいた罰則の対象と なりますので、使用・管理には十分注意して下さい。

9.2

その他の試薬類について

全ての薬品は東京大学薬品管理システム(UTCRIS)登録して下さい。医学部動 物実験施設に持ち込む薬品については適切な場所に所属と使用者を明記して下さ い。医学部動物実験施設に薬品を保管することは禁止致します。使用後は各自の 教室へ持ち帰って下さい。

(27)

10 その他の注意事項

・ 医学部動物実験施設は共同利用施設です。利用者は飼育室、実験室、器材室等 各室内の生理整頓を励行して下さい。使用後の清掃には特に注意してください。 ・ 持ち込む物には全て所属と使用者名を明記してください。施設では私有物の管 理をしませんので紛失等の責任は負いません。持ち込んだ物品は自己責任で管 理してください。持ち込んだ機器類は実験終了後、速やかに撤去して下さい。 ・ 不定期に搬入機器、消耗品、試薬等の一斉整理を行います。事前に告知します のでその際はご協力下さい。なお、所有者不明の物品は一定期間保管後に廃棄 します。 ・ 飼育室・前室等には不要な物をおかないで下さい。 ・ 実験室内での水道、電気の使用は無駄のないように注意して下さい。実験終了 後は室内の水道、電気、ガスの安全を確認して退出して下さい。 ・ 医学部動物実験施設では教職員の控室、休憩室、会議室以外での飲食は禁止で す。 ・ 許可された部屋以外に入らないでください。 ・ 作業、実験前後には備え付けの消毒液で手指を十分に消毒して下さい。 ・ 動物に異常を認めたら、直ちに施設職員もしくは受付へ報告し、指示に従って ください。 ・ X 線照射あるいは免疫抑制剤投与等により抵抗力を減弱させる実験、過度のスト レスを与えるような実験を行う場合は、動物が感染症に罹患し易くなることに 留意して下さい。

(28)

11 電話の設置場所

階 設置場所 内線番号 B1 E003 前廊下 83712 1 受付 23623、83624、23634 1 E105 前廊下 83635 2 1、2 号 EV 前の壁 83639 2 W206(洗浄室) 83640 2 W207(洗浄準備室) 83713 2 E207 前廊下 83714 2 E201 前廊下 83646 3 1、2 号 EV 前廊下 83644 3 E306 前廊下 83645 4 SPF 更衣室前廊下 83641 4 SPF エリア廊下 83648 5 SPF 更衣室前廊下 83643 5 SPF エリア廊下南側 83625 6 SPF エリア廊下南側 81468

参照

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