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RLC 共振回路 概要 RLC 回路は, ラジオや通信工学, 発信器などに広く使われる. この回路の目的は, 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである. 使い方には, 周波数を設定し外へ発する, 外部からの周波数に合わせて同調する, がある. このように, 周波数を扱うことから, 交流を考える

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Academic year: 2021

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(1)

RLC共振回路

RLC共振回路

RLC共振回路

RLC共振回路

概要

概要

概要

概要

RLC回路は,ラジオや通信工学,発信器などに広く使われる.この回路の目的は,特定の周波数のときに大 きな電流を得ることである.使い方には,周波数を設定し外へ発する,外部からの周波数に合わせて同調する, がある.このように,周波数を扱うことから,交流を考える.特に,C(キャパシタ)とL(インダクタ)のそ れぞれが,周波数によってインピーダンス *1) が変わることが回路解釈の鍵になることに注目する.即ち,RL C回路の理解は,R,L,Cの合成インピーダンスによる回路挙動を理解することである.本実験では,部分回路 としてのRC回路とRL回路の動作を確認した後,RLC回路の構成別(直列,並列)の回路挙動および共振ピ ークの鋭さについて学ぶ. *1) インピード(impede):妨げる,邪魔する

RLC回路の基本的な考え方

RLC回路の基本的な考え方

RLC回路の基本的な考え方

RLC回路の基本的な考え方

周波数の低い交流では、回路は直流回路に似た応答をするはずである.キャパシタについては,あまりに周波数 が小さい場合,開放とみなすことができ回路に電流は流れず,高周波の場合は短絡とみなすことができ回路に電流 が流れる.インダクタについては,周波数が小さい場合,短絡とみなすことができ回路に電流が流れ,高周波の場 合は開放とみなすことができ回路に電流は流れない.即ち,次のように解釈される. C ・・・ 低い周波数 → オープン, 高い周波数 → ショート L ・・・ 低い周波数 → ショート, 高い周波数 → オープン そこで、周波数を低周波から徐々にあげていけば、どこかでバランスがとれた点が見つかるはずである. ※ LとCのバランスがとれた周波数で大きな電流が流れる → これを「共振」という 基本的な記号と意味について 基本的な記号と意味について 基本的な記号と意味について 基本的な記号と意味について ω = 2πf ・・・ ( f:周波数(Hz),ω:角周波数(ラジアン/秒) ) 抵抗 → レジスタンス(Ω) ・・・ 周波数に左右されない キャパシタによるリアクタンス → (容量リアクタンス)(Ω) ・・・ 周波数による インダクタによるリアクタンス →

ωL

(誘導リアクタンス)(Ω) ・・・ 周波数による RLC直列回路の合成インピーダンス(Z) = R + ωL −

(2)

Ⅰ.

.RC回路の理解

RC回路の理解

RC回路の理解

RC回路の理解

Ⅱ.

.RL回路の理解

RL回路の理解

RL回路の理解

RL回路の理解

R R R R C C C C 発信器 発信器 発信器 発信器 (V (V (V (VPPPP----PPPP)))) CH1 CH2 特性の傾向:・周波数 f → 大(ZL→大)⇒ CH2 の電流,電圧は f,L の関数 ⇒ ゲインは低下していく ・周波数 f → 小(ZL→0)⇒ CH2 の電流,電圧は R 値で決まる ⇒ ゲイン0( = 1) ※ f=0のときは,ZLがゼロすなわち短絡と同じ. データ表 20 log (dB) ファンクションジェネレータ(CH1) 観測点(CH2) f(Hz) 振幅(v) 振幅(v) ゲイン(dB) 1 20 30 . . . データ表 20 log (dB) ファンクションジェネレータ(CH1) 観測点(CH2) f(Hz) 振幅(v) 振幅(v) ゲイン(dB) 1 20 30 . . . 100 101 102 103 104 105 (Hz) 周波数特性(片対数グラフ) 20 0 -20 -40 -60 -80 20 0 -20 -40 -60 -80 100 101 102 103 104 105 106 (Hz) 周波数特性(片対数グラフ) 特性の傾向:・周波数 f → 大(ZC→0)⇒ CH2 の電流,電圧は R 値で決まる ⇒ ゲイン0( = 1) ・周波数 f → 小(ZC→大)⇒ CH2 の電流,電圧は f,C の関数 ⇒ ゲインは低下していく ※ f=0のときは,ZCが∞すなわちオープン(C 無し)と同じ. 観測(オシロスコープ) R R R R L L L L 発信器 発信器発信器 発信器 (V (V(V (VPPPP----PPPP)))) CH1 CH2 観測(オシロスコープ) コイル

(3)

Ⅲ.

Ⅲ.

Ⅲ.

Ⅲ.RLC直列共振回路,Q値

RLC直列共振回路,Q値

RLC直列共振回路,Q値

RLC直列共振回路,Q値

1.電圧平衡 v t = v! t + v" t + v t (1) i t = I sin ωtとして,

∴ v t = RI sin ωt + ωLI cos ωt − I cos ωt (2)

2.電圧と電流の関係

式(2)は,v t = RI sin ωt + ωL − I cos ωt

= R + ωL − I sin )ωt + tan+ )

"+-.,

! // (3)

(公式: a sin θ + b cos θ = √a + b sin θ + φ , tan φ =

5 6, より. また,θ = ωt, φ = tan+ ) "+-., ! / ) インピーダンス(ZZZZ)の考え方: 式(3)を, R + ωL − I = V と見る. Z Z Z Zは次のように考える. 3.インピーダンス(ZZZZ)の変化 = R + ωL − (4) ωL 1 ωC φ 9 X リアクタンス部分X は,条件によって正負に変化する 発信器 発信器 発信器 発信器 (V (V (V (VPPPP----PPPP)))) i t v t v! t L L L L C CC C R RR R v" t v t インピーダンス R:レジスタンス ωL:誘導リアクタンス :容量リアクタンス ωL >ωC 1 ωL = 1 ωC ωL <ωC 1 ωL 1 ωC φ 9 ωL 1 ωC φ = 0 9 = 9 ωL 1 ωC φ9

(4)

4.共振 回路を流れる電流の変化は次の要因の変化による. ・インピーダンスZZZZの値(Ω) ・角周波数ω(ラジアン毎秒)

I =

!<= "+, -. < (5) 電流を最大にするには,インピーダンスZZ ZZを最小にすればよい

ωL −

= 0

このときの角周波数

ω

>

=

√" ・・・ 共振角周波数 → 共振周波数

f

>

=

?

=

?√" (確認:

tan φ =

"+-., ! だから,φ = 0 ) ∴

ω =

√" のとき最大の電流が流れる (7) 5.共振実験 (6) 共振回路の周波数特性 (横軸は対数) データ表 発信器 観測点(CH1) f(Hz) 振幅(v) v! n(v) 0 100 101 102 103 104 105 (Hz) 周波数特性(片対数グラフ) 発信器 (VP-P) L L L L C CC C R RR R オシロスコープ GND 信号 (CH1) v! R大 R小 ω I

(5)

6.Q値

共振周波数特性のピークの鋭さ(尖鋭度)を表す値.(Q factor, Quality factor)

定義: 共振角周波数における値が √ になるときの角周波数を

ω

,

ω

(

ω < ω

)とし, ∆ω =

ω

2

− ω

1 を半値全幅としたとき,共振角周波数と半値全幅との比をQ値という.

Q =

B ∆ 算出: 共振角周波数における値が √ になるとき,インピーダンスZは√2倍になる.次の表現. √2Zとは,±45°方向へのベクトルになることが条件. 共振角周波数時のZはRに等しい(ZDE = RDDE). つまり, ωL − = R と ωL − = −R 上記は,次に変形される. LCω − RCω − 1 = 0 LCω + RCω − 1 = 0 上記の2次方程式より,ω > 0を念頭に置いて,

ω

ω

が判断される. ! =F ! <=G" " →

ω

と判断される +! =F ! <=G" " →

ω

と判断される ∆ω =

ω

2

− ω

1を求めると, ∆ω =RC+ RC2LC2+4LC

−RC+ RC2LC2+4LC

=

RL 従って, Q = B ∆ = , √I. J I =! "

(8) 別の形での表現として,

ω

>

=

√" を用いて, Q =! "= B" ! = B ! (9) (L で Q 倍の電圧が現れる)v"= ω>LI = ω>L K= ω>L!= QV (C で Q 倍の電圧が現れる)v = B I = B K= B != QV ※ Q値 → 抵抗の両端の電圧の何倍の電圧が L または C の両端に生じているかを 表す.ここで,抵抗両端電圧は,電源電圧の位相と大きさが同じ. ωL 1 ωC 45° 9 ωL 1 ωC 45° 9

(6)

Ⅳ.RLC並列共振回路,Q値

Ⅳ.RLC並列共振回路,Q値

Ⅳ.RLC並列共振回路,Q値

Ⅳ.RLC並列共振回路,Q値

1.共振 考え方 並列 RLC 回路は,共振周波数付近の帯域をブロックする役目を果たす.電流が最小になるときが共振. 求め方: ①インピーダンスから直接考える アドミッタンス Y =M=!+N "++N, -.=!+ j ωC − " |Y| = ! + ωC − " 電流が最小になる条件は,アドミッタンスが最小になること つまり,ωC − "= 0 共振角周波数は,ω>= √" 共振周波数は,

f

>

=

?

=

?√" ②キルキホッフの法則から考える v = v!= v"= v = V sin ωt i = i!+ i"+ i ・・・ (キルキホッフの法則の電流についてを使用) =!sin ωt + "sin ωt −? + , -.sin ωt + ?

= V Q!sin ωt + "sin ωt −? + ωC sin ωt +? R = V Q!sin ωt + ωC − " sin ωt +? R 周波数に対するインピーダンスZ ω Z ω0 発信器 発信器発信器 発信器 (V (V (V (VPP----PPPPPP)))) C C C C R R R R IR IL IC I L LL L I = IR + IL + IC IL < IC ,ωL > I θ IR IC IL V I I は V より進む リアクタンスは容量性 IL = IC ,ωL = Iは最小,θ = 0(同位相) リアクタンスは抵抗分のみ I=IR IC IL V I IL > IC ,ωL < I θ IR IC IL V I I は V より遅れる リアクタンスは誘導性 電流について: コイルは位相を ? 遅らせる コンデンサは位相を ? 進める 電圧について: コイルは位相を ? 進める コンデンサは位相を ? 遅らせる (10)

(7)

= V Q!sin ωt + ωC − " cos ωtR = V ! + ωC − " sin )ωt + tan+ ) +-I, , J // 従って, ! + ωC − " =M → = , J < = +-I, < 電流が最小になる条件は,ωC − "= 0 共振角周波数は,ω>= √" 共振周波数は,

f

>

=

?

=

?√" 2.Q値 並列回路でのQの定義 → 共振時に L または C に流れる電流と抵抗に流れる電流の比 (解釈)「回路の良さ(損失の少なさ)」を表す指標 → 抵抗値が大きいほど,L,C に流れる電流よりも,無駄に抵抗に流れ熱になってしまう電流が 少なくなる,という良さ. Q =SI SJ= T -BI T J = ! B" (12) (式(9)と異なる)

Ⅳ_2

_2

_2

_2.並列共振回路

.並列共振回路

.並列共振回路-

.並列共振回路

-

-

-2

2

2

2

並列 RLC 回路は,共振周波数付近の帯域をブロックする役目を果たす.電流が最小になるときが共振. アドミッタンス Y =M=!+ , , U-IVWU ,, -. =!+N "++N, -.=!+ j ωC − " |Y| = ! + ωC − " 電流が最小になる条件は,

ωC −

"

= 0

共振角周波数: ω>= √" 共振周波数: f>= ?= ?√" = I 周波数に対するインピーダンスZ ω Z ω0 発信器 発信器 発信器 発信器 (V (V (V (VPPPP----PPPP)))) C CC C R R R R L L L L 電流について: コイルは位相を ? 遅らせる コンデンサは位相を ? 進める 電圧について: コイルは位相を ? 進める コンデンサは位相を ? 遅らせる (11) (13)

(8)

2.Q値 並列回路でのQの定義 → 共振時に L または C に流れる電流と抵抗に流れる電流の比 (解釈)「回路の良さ(損失の少なさ)」を表す指標 → 抵抗値が大きいほど,L,C に流れる電流よりも,無駄に抵抗に流れ熱になってしまう電流が 少なくなる,という良さ. Q =SI SJ= T -BI T J = ! B" (14) (式(9)と異なる)

レポート

レポート

レポート

レポート

①提示されたRLC回路1(Lが未知)について,(1)~(3)を行い(4)でLを求める (1)共振周波数の測定 (2)データ表の作成 (3)周波数特性の作成 (4)Lの値を求める ②提示されたRLC回路2(Cが未知)について,(1)~(3)を行い(4)でCを求める (1)共振周波数の測定 (2)データ表の作成 (3)周波数特性の作成 (4)Cの値を求める

参照

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