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8.1 物流
(1)国際戦略港湾との連携も含む国際海上コンテナ輸送網の充実強化 細島港は、外国貿易では県内随一の実績を誇り、宮崎県の貿易額の約8割を占めている。 しかし、宮崎県で生産される輸出コンテナについては、博多港の利用割合が 75%にも及び、 細島港の利用割合は 8%に過ぎない。同様に宮崎県で消費される輸入コンテナに関しては志 布志港の利用割合が 40%を超え、細島港の利用割合は 20%となっているなど、県内の外貿コ ンテナの多くは県外港湾で取り扱われていて、港湾までの横持ち費用の増大を招いている。 宮崎県で生産される輸出コンテナの輸出先は、北米が全体の 33%、西アジアが 28%などとな っており、これらの輸出相手先に効率的・経済的、かつ安全・確実にコンテナを輸送できる ように、細島港におけるコンテナ輸送網の充実を図る必要がある。 図 8-1-1 宮崎県を生産・消費地とする輸出入コンテナの利用港湾 図 8-1-2 宮崎県で生産される輸出コンテナの相手先 (資料:平成 20 年度 全国輸出入コンテナ貨物流動調査結果、1 ヶ月間調査) 博多 53,307(75.3%) 神戸 6,899(9.7%) 細島 5,674(8.0%) 油津 1,291(1.8%) 広島1 1,047(1.5%) その他 2,586(3.7%) 輸出計 70,804 トン 北九州 1,618(5.2%) 広島 1,577 (5.1%) 油津 857 (2.7%) その他 1,806 (5.8%) 博多 6,059 (19.4%) 志布志 12,946 (41.5%) 細島 6,339 (20.3%) 輸入計 31,202 トン (資料:平成 20 年度 全国輸出入コンテナ貨物流動調査結果、1 ヶ月間調査) 宮崎県 輸出量計 70,804 トン 33% 28% 17% 10% 9%8
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(2)国内大都市圏との近接性を生かした複合一貫輸送網の充実強化 現在、東京航路は週 2 便、大阪航路は週 3 便となっていて、大阪航路については相手先港で ある堺泉北港にて千葉港行きの定期航路と接続している。このため、首都圏向けには週 5 便 を利用することが可能となっている。 しかし、東京航路の場合、空シャーシの台数割合は過去の消席率でみると、移出が 4∼6%で あるのに対して、移入は 18∼30%と高くなっていて、首都圏から宮崎に運ぶ貨物が少ない状 況となっており、東京発の貨物の確保が課題となっている。 将来、人口減少社会が進み、東京圏など三大都市圏への人口集中が進むと見込まれる。食糧 供給県である宮崎県は、トラックドライバーの高齢化の進展、運輸部門での CO2排出量削減の 必要性の高まり等の中、これら人口集中地域への物流ルートの充実強化が必要となっている。 図 8-1-3 大都市圏との海上距離 図 8-1-4 大都市圏への人口集中の見通し 図 8-1-5 進むトラックドライバーの高齢化 大阪港・東京港までの距離 (単位:km) 港湾名 大阪港 東京港 博 多 港 572 1,125 北 九 州 港 458 1,011 大 分 港 406 914 細 島 港 453 868 宮 崎 港 494 915 志 布 志 港 573 978 (資料:日本国内航路距離表) (資料: 平成 23 年 国土の長期展望 国土審議会政策部会) 東京まで最短 け ん 引 大 型 普 通8
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(3)低利用、老朽化施設の利用転換等による施設の有効活用 現在の細島港における貨物の取扱は、工業港地区と白浜地区がメインとなっており、主要係 留施設の利用状況をみると、コンテナ船やRORO船などの定期航路が寄港する施設のほか、 輸入石炭や移入雑穀、セメント等を取り扱っている施設の利用度が高くなっている。 一方、商業港地区の施設は、供用年次が他の地区と比較して古い上に、取扱貨物量も少なく 利用度が低くなっており、これから 20∼30 年先を見据えた場合、施設利用の転換を検討する 必要がある。 また、コンテナ貨物、砂利・砂やセメントのように荷捌きする地区・施設が1箇所に決まっ ている貨物もあれば、石炭の輸入や木材チップの移出のように、複数の地区・施設で取り扱 われている貨物もあり、荷捌き、保管利用の効率性から集約する等も検討する必要がある。 ※ 利用度は、平成 24 年の貨物取扱実績に基づいて算定 ※ 供用後年数区分は、供用後から 2013 年現在までの供用年数を基に設定 図 8-1-6 主な公共係留施設と利用状況(平成 24 年) ★★★★★ ☆ ★★★★ ☆☆ ★★★ ☆☆☆ ★★ ☆☆☆☆ ★ ☆☆☆☆☆ 利 用 度 供用後年数 利用度1000t/m以上の岸壁 利用度500∼999t/mの岸壁 20年未満 20年以上30年未満 利用度100∼499t/mの岸壁 利用度99t/m以下の岸壁 利用度 なし 30年以上40年未満 40年以上50年未満 50年以上 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★★★★ 工業港7号岸壁 商業港地区 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★★★★ 工業港6号岸壁 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★ 工業港1号岸壁 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★★★★ 工業港3号岸壁 供用後年数 ☆☆☆ 利用度 ★★★ 工業港8号岸壁 供用後年数 ☆☆☆ 利用度 ★★ 工業港9号岸壁 供用後年数 ☆☆☆ 利用度 ★★★★★ 工業港10号岸壁 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★★★★ 工業港11号岸壁 供用後年数 ☆☆☆ 利用度 ★★★★ 工業港12号岸壁 供用後年数 ☆☆☆ 利用度 ★★★ 工業港13号岸壁 供用後年数 ☆☆ 利用度 ★★ 商業港4号岸壁 供用後年数 ☆ 利用度 ★★ 商業港2号岸壁 供用後年数 ☆ 利用度 ★★★ 工業港15号岸壁 工業港地 白浜地区 供用後年数 ☆ 利用度 ★★★★★ 工業港14号岸壁 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★★★ 工業港4号岸壁 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★★★ 工業港2号岸壁 供用後年数 ☆☆☆☆ 利用度 ★★★ 工業港5号岸壁 供用後年数 ☆☆☆☆☆ 利用度 ★★ 商業港3号岸壁A 供用後年数 ☆☆ 利用度 ★★★ 商業港3号物揚場 供用後年数 ☆☆☆☆☆ 利用度 ★★ 商業港7号物揚場8
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(4)民の視点の導入による港湾運営の効率化の推進 細島港のコンテナ取扱貨物量は、近年緩やかではあるが増加傾向にあり、台湾航路が昨年2 月に休止となったものの、韓国航路は、昨年 5 月初めに週 1 便増便となったのを皮切りに現 在は週 5 便となった。また、昨年 10 月から中国航路が新規で寄港を始めた。 大分県∼鹿児島県に至る九州東岸には大分港、細島港、油津港、志布志港の 4 港で外貿コン テナ定期航路が就航しているが、寄港便数では志布志港と比較して少ない状況である。 一方、コンテナを取り扱うコンテナターミナルでは、複数の港運業者がそれぞれコンテナの 蔵置場所を確保して荷役作業を行うことから、荷役作業等のヤード利用における効率性や安 全性の面で問題がある。 このような状況の中で、ターミナル運営の効率化や荷主へのサービス向上、寄港する船社に 対する競争力強化の観点から、改善策の一つとしてターミナル管理運営の民営化についての 検討が課題となっている。 図 8-1-8 九州各港湾の寄港コンテナ航路と細島港コンテナターミナル 図 8-1-7 コンテナ取扱量の推移 7,766 8,771 11,061 10,395 11,205 7,655 5,619 6,240 6,546 6,692 5,020 6,264 7,869 7,623 7,754 3,420 3,572 3,697 3,030 4,448 1 7 1 , 4 1 3 1 7 7 , 9 2 4 1 9 8 , 3 8 7 1 9 9 ,7 8 3 2 2 8 , 2 1 9 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 H20 H21 H22 H23 H24 (TEU) 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 (トン) 輸移出(実入り) 輸移入(実入り) 輸移出(空) 輸移入(空) 貨物量 2 4 , 8 8 9 2 3 , 6 8 4 2 8 , 8 6 7 2 8 , 1 3 6 2 9 , 0 7 1 (1 5 , 4 2 1 ) (1 4 , 3 9 0 ) (1 7 , 3 0 1 ) (1 6 , 9 4 1 ) (1 7 , 8 9 7 ) 韓 国 1 便/週 神 戸 F 1 便/週 計 2 便/週 ⑩ 52 千トン(H23) 韓 国 2 便/週 ⑦ 102 千トン(H23) ※○数字は九州内取扱貨物量順位 北米西岸 1 便/週 東南アジア14 便/週 中 国 14 便/週 韓 国 14 便/週 計 43便/週 ① 13,962 千トン(H23) 韓 国 3 便/週 上 海 1 便/週 神 戸 F 2 便/週 広 島 F 1 便/週 計 7 便/週 ⑥ 168 千トン(H23) 華南・韓国1 便/週 大連・青島1 便/週 上 海 2 便/週 釜 山 1 便/週 計 5 便/週 ④ 416 千トン(H23) 中国・東南アジア2 便/週 上 海 1 便/週 ⑫ 38 千トン(H23) 韓 国 2 便/週 ⑨ 65 千トン(H23) 韓 国 3 便/週 中 国 2 便/週 ⑧ 80 千トン(H23) 韓 国 3 便/週 ⑪ 38 千トン(H23) 韓 国 5 便/週 中 国 1 便/週 神 戸 F 2 便/週 計 8 便/週 ⑤ 190 千トン(H23) 台湾・フィリピン 1 便/週 韓 国 6 便/週 中 国 3 便/週 国 際 F 2 便/週 計 12 便/週 ③ 474 千トン(H23) 東南アジア 9 便/週 中 国 12 便/週 香 港 1 便/週 台 湾 3 便/週 韓 国 24 便/週 ロ シ ア 1 便/月 計 49.25 便/週 ② 7,056 千トン(H23)8
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(5)輸送船舶が大型化している国際バルク輸送への対応 細島港には最大で 6 万 DWT 近いバルク貨物船が入港しているが、世界のバルク貨物船の船型動 向をみると、4 万 DWT までの船型の割合は減少傾向にあり、4 万 DWT 以上の船型の割合が大き くなっている。5 万 DWT∼8 万 DWT、16 万 DWT 以上のクラスの割合が高くなっている。 細島港に入港する大型バルク専用船の実績をみると、係留施設の前面水深(最大 13m)より 深い水深を必要とする船舶(4 万 DWT 以上)が(喫水調整等をしながら)入港している例が みられる。 このため、利用企業のニーズ(大型化による物流コストの低減)に応え、かつ安全に寄港が できるような対応を検討していく必要がある。 図 8-1-9 世界のバルク貨物船の船型の動向 表 8-1-1 大型バルク専用船の寄港状況の例(必要水深 13m 以上対象) 年 入港実績例 船長(m) 喫水(m) 重量トン(DWT) 総トン(GT) 積載貨物 トン数貨物 (喫水×1.1)必要水深 OCEAN PARADISE 189.99 12.83 58,701 32,379 石炭 51,690 14.1 平 JEWEL OF DUBAI 189.86 12.70 55,885 31,572 石炭 49,371 14.0 成 YOUNG SPRING 188.50 12.14 53,023 29,390 原塩 49,500 13.4 23 OCEAN CHIE 189.99 12.02 52,370 30,053 石炭 49,289 13.2 年 OCEAN GRACE 189.99 12.02 52,358 30,042 石炭 49,737 13.2 STOVE CAMPBELL 185.73 11.78 46,223 26,966 金属鉱 19,600 13.0 DENSA JAGUAR 190.00 12.98 57,280 33,331 金属鉱 9,200 14.3 ASIAN TRIUMPH 189.99 12.80 56,943 33,035 石炭 49,043 14.1 平 SAGARJEET 189.99 12.83 58,079 32,343 石炭 51,184 14.1 成 GENCO CAVALIER 189.99 12.51 53,617 31,261 金属鉱 20,350 13.8 24 NOBLE HAWK 189.99 12.57 56,039 31,238 石炭 50,358 13.8 年 SIMURGH 189.99 12.52 54,881 31,385 原塩 49,018 13.8 GLOBAL ISLAND 189.94 12.30 53,556 29,960 石炭 49,547 13.5 BULK AVENIR 189.80 11.93 50,399 27,989 原塩 48,928 13.1資料:「World Shipping Encyclopedia」(IHS Fairplay)より作成
(資料:「数字でみる港湾 2013」 日本港湾協会) 4万
DWT 以上