• 検索結果がありません。

日立評論1960年5月号:高温面に接触する液粒の蒸発と燃焼に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "日立評論1960年5月号:高温面に接触する液粒の蒸発と燃焼に関する研究"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

高温面に接触する液粒の蒸発と燃焼に関する研究*

Research on Evaporation and Combustion of a Drop Contacting

with a Hot Surface.

ltl

Zensuke

′ramura

助**

現在の内

機関およびガス・タービンでは液体燃料を細かい噴霧として供給しているが,噴霧粒が吸気管壁 面などに接触Lた場合どのような挙動をとるかはまだ不明であ・-,て,これに関する研究で公表されたものほは とんどない。 本論文は種々の粒径の燃料粒を匹1レンズ状の金属面に落し,金属面の表面温度によ/)て燃料粒が消失する時 間がどのように変るかを測定し,同時に消失するまでの液粒の状態を連戯撮影して,この間題に解決を・′≠えた ものである。

l.緒

言 ディーゼルエンジン,ガス・タービンの燃焼に関する研究は圧 力,温度などの間接的要素をたよる従来の皮相的研究をさらに一歩 進め,噴射弁より微粒化された単一油粒に着目してこれの空間中に おける燃焼機構を理論的,実験的解析によって解明し,単【一一拍粒の 燃焼法則を噴霧粒群の燃焼にまで拡大発展させ,噴射弁の噴射性能 を加味して燃焼室内の燃焼機構を究明しようという方向に向って多 くの研究者によって研究が行われ,多大の成果をおさめている。 これらの研究ほ噴射弁より噴射された油粒がほとんど空間中にお いて燃焼を完了するために,主として油粒の空間中における燃焼を

取扱っているが,噴射油粒の一部が内壁に達することも考えられ,

特に始動時または噴射圧の低い噴射弁においてほ噴射油粒が内壁に する確率が多くなってくる。しかし噴射油粒と内壁との相互作用 に関する研究ほ従来ほとんど行われていない。また最近イギリスの

アームストロソグ・シドレイ杜のガス・ターピソ用蒸発燃焼器(1)ぉ

よびドイツのMAN杜のM式ディーゼルエンジン(2)のような 発燃 焼方式が出現しているが,蒸発燃焼に関する基礎的研究でいまだ公 表されたものはほとんどない。 それゆえに筆者はこれらの問題を基本的に解決するために,高温 面に純粋燃料,実用燃料の液粒を接触させ,その液粒の蒸発および 燃焼現象を写実的に明らかにし,定量的に解析することによって, 従来不明とされていた燃料油粒と吸気管またほ燃焼室壁間の相互作 用を明らかにしたほか,アームストログ・シドレイ杜のガス・ター ビン用蒸発燃焼器およぴドイツのJ.S.Meurer氏の蒸発燃焼法の キイポイントを求めることができた(3)‖

2.実験装置と実験方法

弟1図が実験装置である。国中の8ほ凹面研摩したステレソス盤 で,これを下からシルコニット発熱体15によって加熱し,液粒落下 装置3,4,7により液粒を盤の中央に落下して蒸発または燃焼させ る。液粒の寿命すなわち液粒が盤上に接触した瞬間から蒸発または 燃焼を完了するまでの時間は,寿命が長い場合はスト、ソプ・サーいリ チで,短い場合ほ16ミリ撮影機1,2,で測定するt-ノ

盤の表面温度ほ盤中に熱電対11,12,13,14の4本を等間隔にそう

入して外そう法で求める。 盤上の空気温度分布ほおのおのの盤内温度分和こ対してあらかじ め熱 対を上下にトラバースして求め,同時に盤上から5mm離れ * 学位論文抄録 ** 日立製作所日立研究所 〃〃〃〃

〟句

第1 図 実 置 第2図 ち二具撮 影用 実験 装 置 たところにある 電対9によって空気温度を測定して盤内温度分 和,盤上空気温度分布,空気温度9との関係を鯨岡として作り,実 験中ほ盤上空気温度分布の測定はそのつど子fわず,盤内温度分布と 9の空気温度との測定より先に求めておいた緑園から求める。 第2図は写真撮影用装置で,高温両として凹面ステンレス盤の代

(2)

602 (ヱ誕皆仮借 へ、ンビン 比重=戯グ領有J 沸点=戯∠訂 初親和鰹二∠〟瓜の

d

i j

ギ プ1 ′ ム C g` 、 ・ ・′ ・・ ・ ・ ・・ 、_、 表面温度&/℃J 第3固 ベンゼンの寿命時間曲線 りに凹面石英板を使用し,その上に第1図と同様な液粒落下装置に よって液粒を落下し,下から光をあてて液粒の蒸発または燃焼状態 リ撮影機で連続的にシルエットとして撮影する装置であ 実験に使用した液体ほ純粋燃料のベンゼソ,ノルマル・へブタン, イソ・オクタン,ノルマル・セタン,α一-メチル・ナフタレン,エチ ル・アルコール,蒸留水,実用燃料のガソリン,軽油,A重胤 潤 滑油のモビール・オイルの11穐類であるリ

3.純粋燃料の実験結果

3.1純粋燃料の共通現象の定性的説明 弟3図は初期粒径do=2.14mmのベンゼン粒の寿命時間fと盤 の表面温度β音との関係を表わしている。開から明らかなように′ はβぶの変化によって権大値,極小値を示し,このレ、鋸の関係は 絶対値はおのおの異なるが,粒径のいかんにかかわらずベンゼンの みならず,ノルマル・へブタこ/,イソ・オクタン,ノルマル・セタ ソ,什一メチル・ナフタレン,エチル・アルコール,水の各純粋燃料 について同じ傾向になる.,それゆえに弟3図により行純粋燃料の」1三 通現象を説明する。 仇が液粒の沸点み以下の場合にほ落下した液粒ほ盤上でハレン ズ状の液膜に広がり,時間の経過とともに凸レンズ状のまま接触面 積も液険の厚みも比例的に減少して蒸発を完了する。この過程は図 中のα一あ間に相当し,液膜のまま蒸発が行われる液膜蒸発過程で ある。 ♂音が沸点恒こ すると液膜中に気泡が発生し,気泡の発作,成 長,崩潰とともに液膜自体にも変形が起る。βgの上昇とともに気泡 の発生,成長,崩潰の過程ならびに液膜自体の変形が激しくなり, 盤との接触面積も小さくなってfは減少する。Cに達すると落下し た液粒は瞬間的に蒸発し,tほ極小になる。この極小点ほ抜山氏が 沸騰の熱伝達率測定の.際に見出した最大蒸発率点(maximum boiling rate point)に相当する(4)。b-C間においてほ液膜中で沸 騰しながら蒸発する沸騰蒸発過程である。 β占が最大蒸発率点C以上に上昇すると落下した液粒は大,小数偶 の球に分裂し,寿命時間fほ長くなる。βぶの上昇にともない液粒の 分裂する個数が少なくなり,ライデソフロスト点に達すると,落下

した液粒は1個の球になってfが梅大になる。ピーd間においては落

下した液粒の分裂状態,fが不規則,不安定で,膜状蒸発から球状

蒸発に移る遷移過程である。 βぷがライデンフロスト点d以上に上昇すると,落下した液粒ほ1 個の球となり,球状のまま蒸発を完了する球状蒸発過程である。図 中のd-e間がこの過程に相当し,鋸の上昇とともに寿命ほ減少 する。 βgが上昇して燃料蒸気と空気の混合気の濃度が着火するのに十 分な値となり,βぶと空気の温度βαが着火に必要な温度に上昇する 第42巻 第5号 と落下した液粒は着火するし,〆が着火点で,〆′間は球状のまま 燃焼する球状燃焼過程である。着火すると火炎面の高温度の影響に よって球状蒸発の場合よりtが短くなり,球状蒸発曲線d-βと球 状燃焼曲線e′プとはe,〆において不連続になる。 舞1図はベンゼソ粒の各過程における写真である。時間fは液粒 が盤面に接触した瞬間よりの時間で3個並んだ写真の中央のコマの 時間をあらわしているし〕△fは各コマの時間間隔である。 同図(a)は液膜蒸発過程の写真である。(b)は沸騰蒸発過程の写 真で,液膜中に気泡の発生および液膜自体の変形が認められる., (c)ほ最大蒸発率点付近,(d)は遷移過程,(e)ほ球状蒸発過程の 写真である〕(f)は球状燃焼過程,(g)は球状燃焼過程の火炎面の 写真で,火炎面は油粒から相当離れたところに存在することが認め られる、. 弟5図は各過程の現象をモデル的にあらわしたものである。 各純粋燃料ほあのいかんにかかわらずββによってそれぞれ液膜 蒸発過程,沸騰蒸発過程,遷移過程,球状蒸発過程,球状燃焼過程 の異なった蒸発および燃焼状態があり,各過程ほそれぞれ沸点,最 大蒸発率点,ライデソフロスト点.着火点の4点によって区分され ている。 3・2 液膜蒸発過程,沸騰蒸発過程,遷移過程 弟d図はベンゼン粒の初期粒径doをパラメータとして寿命時間 `をβぷと凝固点♂.rとの差(鋸」り)に対してプロットしたグラフ である。各純粋燃料とも舞d図のように寿命時間′と(βg一βJ事)は指 数関数的関係があり,液膜蒸発過程の寿命時間を′1,沸騰蒸発過程 の寿命時間をf2とすれば,fl,′2ほそれぞれ次の実験式であらわす ことができる。

′1=紬・5(-㌶)桝

J2-=丸山九l・5

塑町

IJ

乃 .(2) ここに 仇:沸点(OC) 〝川:境大蒸儲率点(0(:) 肌,乃:定数 れ√まdり=1n-11-で高温面の表面温度βょが鋸になった時の 間,ゐ7沌ほdo=11Tlmで高温面の 面軋度鋸がβ椚になった時の 寿命時間である。 純粋燃料の最大蒸発率点〟mは各燃料によって異なるが, ♂ガー=鋸+(30∼60)OC. .(3) の範E卿こある。βmにおける寿命時間fはあ=1∼4mmの場合1 秒以下,do=1mmの場合には0.1′、一0.2秒というきわめて短い時間 で蒸発が行われる。 遷移過程の初期段階すなわち♂ぶがβ削より少し高い場合には弟5 図(d)のように落下した液粒ほ大,小球に分かれ,小球ほ完全な球 状に近くなるが,大球は扁平な球になる。しかし仇が高くなりラ イデンフロスト点仇近くなると,小球の分裂個数は減少し,大球 は完全な球状に近づいて行く。ペソゼン,アルコール,水,へブタ ン,オクタソのような揮発性物質は液粒の分裂の個数も多く,広範 囲に分裂するが,七夕ソ,α-メチル・ナフタレンのような揮発分の 少ない液粒は分裂の個数も少なく,分裂する範囲もきわめて少な い。 3.3 球状蒸発過程,球状燃焼過程 球状蒸発過程においては

下した液粒が蒸発しきるまでに3段階

の異なった現象を示す。第1段階は落下した液粒が盤面への衝撃と

自重によって落下直後は平たい液膜になり,その時高温面から急激

に熱を受けて蒸気を発生し,縦軸の長いだ円体となり次は横軸の長 いだ円体,次ほまた縦軸の長いだ円体という順序で変化する過渡期

(3)

1CIII Fl (1)t;0.弘秒 (2)t=ニ4.6秒 (3)tニ8.4秒 (4)t=12秒 (2)t=0.57秒 (3)t=】.7秒 (4)t=3.0秒 d。二2.56mm,Os=650C,△t=1/32秒 d。二2.56mm.仇=93⊃C,△t=1/16秒 しa)液瞑蒸発過程

二▲∴.

(l)卜≒0.50秒

.∴∴

(2)t=1.4秒 (3)t空3.0秒 (4)卜≦4.8秒 しb)沸騰蒸発過程 (1)t亡0.44秒 (2)t=0.69秒 (3)t=2.8秒 (4)t=3.5秒

三_ :」二いユ

(1)t=0.30秒 (2)l=0.44秒 (3)t=ヒ0.80秒 (4)l巳0.94秒 (l)巨胡.25秒

⊥」・丁.]

(2)t=0.47秒 (3)l=0.鋸秒

1上

(4)l二0.97秒 d。丁2.56mm,Os=1153C,△t=1/64秒 d。=2.56mm,Os=1280C,△t=1/64秒 (c)最大蒸発率点付近 1e¶l 「 「1 (l)l=0.22秒 (2)t=0.31秒 (3)t〇0.44秒 (4)tゴ0.56秒 (d).遷移過程 第4図 ベンゼソ粒の蒸発および 燃焼の写貢 d戸2ぷmm・β戸550。C・Al=1/18秒d戸2・56mm・β戸さ500C・At=1/16秒\d`戸2・56mm,♂戸8500C,△l=1/朗秒 (e)球状蒸発過程 (f):球状燃焼過程 間である。第2段階は液粒内の温度分和が均・-・になり,第1段階弓--の蒸発によって自重が減少するために完全な球状になって,高温面

との間にできた薄い蒸気層の上にのったまま盤面上を動きまわる段

階である。第3段階は時間の 過とともに液粒の 力礪 少 気層の厚さに比べて粒径が小さくなると,高温面からの熱伝 して蒸 が低 下し,そのために液粒からの蒸発量が減少する結果,蒸気層が薄く 〔g)火炎面の移動 なって液粒が高温両に近づく,すると高温面からの熱伝 が多くな って蒸発量が多くなり液粒が上に押上げられるということを振返す ので,液粒は自然対流の影響と相まって盤上を球状のまま跳躍する 段階である。 弟7図において第1段階はd2の変化が激しい区間,第2段階ほ こう配が一定になる区間,第3段階はこう配がゆるやかになる区間

(4)

604 液膿果菜過謂

二十.+

r♂J 遷移過程 (三振皆☆礁 ハリ ハ〃) 川化 ハα 球状蒸発過一程 k) 最大蒸発零点 げ) 球状県債過程 第5図 液粒が高温面に接触した時の蒸発および 燃焼状態の模型図

ベンゼン 比重=脚収勿 沸点=〝.?0∂ 凝固点=J∫℃

r/)ゐ=ム紛抑/■

(2Jめ=∠〟〝 (∫)め=/∫7和好 ll q \ ゝ 汀 弓月 卑 l \;

"

† l

l I l l l l l l l l l 」 】 l l l l l 1 ∠♂ し紆 承フ 邸 ∂リノ仰 却 Jぴク (表面温度免【凝匝温度み)「℃) 第6図(表面温度仇-一凝固点町う に対する寿命時間 に相当している。 弟7図において第2段階に周期的変動が見られるが,これほ高温 面の凹面仕上によって写真の倍率が場所ごとに異なり,液粒がその 盤面上を移動するためである。高温面の凹面仕上ほ球状蒸発過程, 球状燃焼過程において液粒が盤面上からころがり落ちることを防ぐ へへ巨竜√(配崖一 7し ∩血 ▼A ノぺ 「止 っ∠ ノ へへR亘㌻へ拙岩竺 第42巻 第5号 l へ、ンゼン 比重=鍋相木 沸点=戯∠℃ 初離職後=∠Jプ励貯 l 1 l

1

「/ノ鈷二郎膵 「∠ノ命二親フ℃ 、、

」⊥

J /♂ ∠♂ j♂ ゼ♂ ∬ ∂:♂ 〝 甜 〟♂ 必♂ 時 間 r∫ノ 第7r鋼 球状蒸発過程における粒径の2乗d2の時間的変化 l11 ペンゼン 比重=ββ♂吻ち∫ 沸点=βd∠℃ 初期粒径=2伽 (/)み=〟♂℃ (2)鈷=〝〝℃ 4 ノ♂ 2β しぴ β 〟 時 間 (∫J 第8図 球状燃焼過程における粒径の2乗d2の時間的変化 ための加工である。それゆえにもしも盤面が水平ならば当然第2段 階におけるd2の周期的変動ほ見られないであろう。 弟7固から明らかなように,第2段階ほ第1段階,第3段階に比 べて現象の持続時間が長く,球状蒸発過程は第2段階によって支配 されるものと見なすことができるり第2段階においてほこう配が--一 定であるから df (d2) J ⊥ナ ー疋‥.. (4) の関係が成立し,定数をCpとすれば, d2二d12-CJ‥ .(5〕 となる。ここにdlは第2段l掛こ入る直前の液粒の直径であり, Crほ蒸発の遅速をあらわす蒸発速度係数である。(4),(5)式から

球状蒸発過程ほ高温ガス中で石英の細線の先に液滴をつけてその液

滴を蒸発させた場合と同じ法則に従うものと見なすことができる。

しかしC`一の値ほ高温面からの熱伝達の影響を受けて高温ガス巾の 偵(5)より大きい。 舞8図は球状燃焼過程におけるd2の時間的変化でお、るし,球状燃 焼過程の液粒の挙動ほ球状蒸発過程とま/つたく同じ挙動をとるu 異 なるのは落下後若干の着火おくれがあって燃焼し,高温の火炎面の 影響を受けて寿命時間が短くなる点♂ )みである。燃焼ほ舞4f図 り)に見られるようiこ着火に必要な混合比,温度になった燃料 ∠=_三 -・lヽ の全拡散域にわたってまず着火し,その後は弟4f図(2),(3), (4),舞4g図に見られるように液粒から離れた火炎面でのみ燃焼 が行われ,拡散域では燃焼が行われない。

(5)

-ヽ (ヱ臣督促腑 もl 「■- 「′一丁 丁 軽油 比重こ尻ガ惚′ノ1し7 0ゐ=ノ∠か′研 β島=/∫/β澗 △ゐ二∠∬郡

1

一 r

仰 ∠珊7 し銅7 都 戯フ /訂御 御 脚 仰 ′・ノン彿7 表面湿度命(′Ⅵ 第9図 軽油 の 寿命時間 曲 線 (1)t=0.28秒 (2)l=0.69秒 (3)l=2.6秒 (4)t=4.0秒 d一戸2・65mm,♂β=5000C.△t=1/32秒 (a)A重油粒の蒸発 〃

T「.壷恵館腑

、. 第10図 A轟こ池 の寿命時間曲線 (1)t=0.23秒 (2)t空0,31秒 (3)【=0・.4_7秒 (4)t竺0.55秒 (b)A重油粒の燃焼 (5)t=0.72秒 (6)t=0.89秒 (7)t=1.3秒 (8)t竺30秒 d`戸2・65mln,β戸8500C,△t=Ⅰ/糾秒 第11図 A 重油粒 の 蒸発 お よ び燃焼の 写真 球状燃焼過程においても球状蒸発過程と同様に

-一意(d2)=一定‥・

d2=d22-Cbf ‥‥‥ という関係が成立する。ここにd2ほ .(6) 火直後の粒径であり,Cゎは 燃焼の遅速をあらわす燃焼速度係数である。球状燃焼過程において も高温ガス中で石英の細線の先に液滴をつけて燃焼させた場合と同 じ法則に従い,Cむほ高温ガス中の値(5)より高温面からの熱伝 響を受けて大きな値になる。 の影

4.実用燃料の実験結果

第9国は軽油の寿命時間曲線である。実用燃料の中,ガソリン, 軽油のような蒸留油には明確な沸点は存在しないが,寿命時間曲線 は弟9図のように純粋燃料と同様な傾向を示す。 弟】0図はA重油の寿命時間曲線である。A重油,モビール・オイ ルのような残留油は蒸留油と異なり,揮発分と重質分とに分れて蒸 発および燃焼する。すなわち残留油の泊粒が高温面に接触するとま ず揮発分が先に消失し,その後重質分がゆっくり消失する。揮発分 の消失現象には液膜蒸発過程a-C,遷移過程c-d,球状蒸発過程

d-e,球状燃焼過程e-fの4過程があり,各過程はそれぞれ最大

蒸発率点c,ライデソフロスト点d,着火点eの3点によって区別

されているが,C,dほ蒸留油のように明確にはあらわれず,かえ ってCよりfのほうが寿命時間が長くなる。したがって残留油にほ 純粋燃料,蒸留油のように瞬間的に蒸発が行われる最大蒸発率点ほ 存在しない。 第】1図(a∼b)ほA重油粒が高温面に接触した場合の蒸発およ び燃焼の写真で,これらより揮発分がまず先に消失し,後からゆっ くり重質分が消失することが認められる。

5.結

(1)最大蒸発率点を使用すれば燃料の蒸発時間を短縮すること

ができる。しかL_一便用すべき表面温度の範囲はせまく,広い蒸発 面積を必要とする。 (2)最大蒸発率点はターボジェット・エンジンの蒸発燃焼器に も使用することができる。 (3)ターボジェット・エソジソの燃焼室内筒壁の温度をライデ ソフロスト点以上に保持すれば,内筒壁で燃料の凝縮またほ冷却 が起らない。 (4)純粋燃料の蒸発および燃焼現象には液膜蒸発過程,沸膜蒸

発過程,遷移過程,球状蒸発過程,球状燃焼過程のそれぞれ異な

(6)

606 昭和35年5月 第42巻 第5号 第1表 液粒が高温面に接触した と の蒸発おび燃焼特性 分 子 n- ヘ ブ タ iso- オ ク タ ン n- 七 夕 ソ α-メチルーナフク レソ ユ・チ ルー7ルコール 水 モ ー タ・ガ ソ リ ン 軽 油 A モ ビー ル・オ ル 比 重 r(kg/皿B) C8H(I C7H18 C8Ii18 C川Ii84 i疑固点 βf〔OC〕

婁謂≡三言て

弓≡…ヲニ……:≡1……;…

1 774 20.0288.0 ClOHT・CH311,025l-22.0243.0 C三:Ⅰ】6■OH H土!0 789:-115.0奏78.3 r 0100.0 】

;三;j

190=

352】

0 57

雷諾∼(£.5)

195i840 182;738 184;800 380.720 2.12 1.75 1.56 1.33 420:852!2.06 185.800

300i805

470!735 645:746 5501650;735 7 7 2. 0 」】 7

った5過程があり,それらは沸点,最大蒸発率ノ烹,ライデンフロ

スト点,着火点によって区分される。最大蒸発率点以上でi・ま(1), (2)式の関係が成立L・,球状蒸発過程,球状燃焼過掛こおいては (4),(6)式の関係が成立する。 (5)蒸溜油においてほ明確な沸点が存在しないが,純粋燃料と 同様な傾向をもつ蒸発および燃焼現象を示す。, (6)残漸由は揮発分と東質分とに分れて消失するという特殊な 蒸発および燃焼現象を示し Meuerカ式または蒸発燃焼掛こほ 使用することができない。 (7)弟1表に各燃料の蒸発および燃焼特性を一括して示す。 l km 汀L(S/ mml・6) 初期粒径 中 ・-=1l 0.13 0.13 0.12 0.17 5.8■ 0.15 6.4!0.16 0.14 6 5 2. 5 5 2.2. 5 6 9 2 2 2 2 ∧U 9 ▲U 8 8 7 史U 2 5 5 3 2 2 Ce(mm2/s) 1.0 1.5 1.5 1.4 1.2 0.8 0.3 1.2 1.4 Cb(mm牙/s) 終りに臨み,本所兜に対して懇切なご指導を賜り,実験に多大の 便宜を惜しまれなかった東北大学棚沢泰教授に深甚の謝意を表わ す。 参 鳶 文 献 (])W・D.Pouchot andJ,R,Hamm:Trar)S,ASME,76 801 (1954) P・H・Schweitzerニ Autorr).Ind.、52(Aug.1954)

Z・Tamura and Y,Tanasawa:7th Symposiurr]On

Combustion,509(1958) 抜山:機械学会誌,37367(昭9) 小林:機湖学会論文集,20837(昭29)

:.- ---‥・-.‥・▲ -、_

・・.匙美感.-日立製作所社員社外講演一覧表

(その2)

(第64頁より続く) 讃・演 月 日 34.11.7∼ 8 34.11.7∼ 8 34.11.7へ一 8 34.11.7へノ 8 34.11.7へノ 8 34.10.2 34.10.8へ_12 34.10.9 34.11.3ヘノ 6 34.11.5 34.11.3/、 34.11.3′、、-34.11.3ノ、 34.11.3へノ 5 34.11.3′∼ 5 34. 9.8 35.2 9 主 催 者 名 電気学会東京女都 電気学会東京支部 電気学会東京支部 電気学会東京支部 電気学会東京支部 全会全 学学学 理埋蔵 物物金 本本木 RH H=日 日 全会会全 学学学学 属民属属 金金金金 本本木本 日 RH 日 日 日 本 機械学会 日本機械学会鋳造 離門委員会 400kV結 エ し/ 一べ ソ タ 圧 変 用 器 計 形 サ ン デ 器御 中性点そう入負荷時タップ切換変圧器の保護 電 極 端 部表 面 コ ロ 防止 7お よ び Siの ェ ラ イト 中 の 遊離酸化亜鉛 定量 ゲルマニウム単結晶の格丁欠陥の生成機構について 自 鋳 鉄 の 機 質(補足実験) Mi自鋳鉄およびNiCr自鋳鉄の第一段黒鉛化 マ 部 摩 擦 的 研 究 膨脹特性 験 試 質 水 の ソ 一フ プ しL そ探 解傷 例漬 所 属 関西 電流工工 カ所場場 国分工場 絶縁物工場 中央研究所 中央研究所 中央研究所 中央研究所 中央研究所 中央研究所 中央研究所 深川工場 日立研究所 目立研究所 llた研究所 水戸.丁場 (昭和封年8月受付分) :二 ;● 静川音河茂市宮加益桜奥小 古伴北柴伴福福佐大江竹黒小添川鷺 間井野竹野塚尾藤田木山 畑野川田野元元藤原上内沢野野島両 男雄郎一夫司火照一祐一郎 次 敏暗宗好次泰兵保淳義賢哲 芳正 則正一 菩秀種久端健 夏重 男美公夫美郎郎治暗一祐昭二浩樹也 久

参照

関連したドキュメント

現地観測は八丈島にある東京電力が所有する 500kW 風 車を対象に、 2004 年 5 月 12 日から 2005 年 3 月 7 日 にかけての 10 ヶ月にわたり

チツヂヅに共通する音声条件は,いずれも狭母音の前であることである。だからと

はある程度個人差はあっても、その対象l笑いの発生源にはそれ

うのも、それは現物を直接に示すことによってしか説明できないタイプの概念である上に、その現物というのが、

究機関で関係者の予想を遙かに上回るスピー ドで各大学で評価が行われ,それなりの成果

ともわからず,この世のものともあの世のものとも鼠り知れないwitchesの出

シークエンシング技術の飛躍的な進歩により、全ゲノムシークエンスを決定す る研究が盛んに行われるようになったが、その研究から

これは基礎論的研究に端を発しつつ、計算機科学寄りの論理学の中で発展してきたもので ある。広義の構成主義者は、哲学思想や基礎論的な立場に縛られず、それどころかいわゆ