東京電力福島第一原子力発電所事故以降の 走行サーベイの線量の推移について 平成25年7月24日 原子力規制庁 概要 走行サーベイでは、観測点の空間線量率を連続的にリアルタイムで計測する ことができる。この走行サーベイの結果を用いて 80km圏内の土地利用状況や、 標高差による空間線量率の減衰を検討した。 (1)土地利用状況: ・水域や都市では他の土地利用に比べ空間線量率が早く減衰する。 (2)標高差: ・周囲よりも高い場所は他の場所に比べ空間線量率が早く減衰する。 資料6
東京電力福島第一原子力発電所事故以降の
走行サーベイの線量の推移について
平成25年7月24日
1
内容
走行サーベイの結果に基づく
線量の推移について
1. 土地利用状況
2. 標高差
2
調査における線量の測定手法について
サーベイメータ
走行サーベイ
航空機モニタリング
放射線測定器をヘリ等の航空機に
搭載して線量を測定
・地上の状況に関係なく、広範囲を
一度に測定可能
持ち運び可能な測定機器
・測定は人の手に頼るため、
頻度が限られる
放射線測定器を車に積み、
巡回して線量を測定
・車載のサーベイメータであるため、
道路上を連続的に測定可能
モニタリングポスト
線量を連続的に測定する
・一度設置すると、容易には動か
せないが連続測定が可能
走行サーベイについて
空間線量率の測定値と測定位置情報を同時に記録するとともに、データセンターで
測定結果をリアルタイムで分析し、地図上に分布状況を表示するシステム。
KURAMAシステム(京都大学原子炉実験所で開発) (http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/kurama/index.html) データセンターにてデータ 変換・マッピング 位置情報 (GPS) 放射線測定器 携帯電話の回線で データを即時に転送走行サーベイ(期間、エリア、のべ走行距離)
・第1次走行サーベイ(2011.06.04 – 06.13) 7県(福島、茨城、群馬、栃木、新潟、宮城、山形)、17,000km ・第2次走行サーベイ(2011.12.05 – 12.28) 11都県(福島、茨城、岩手、神奈川、群馬、埼玉、千葉、東京、栃木、 宮城、山梨)、 40,000km ・第3次走行サーベイ(2012.03.13 – 03.30) 10都県(福島、茨城、神奈川、群馬、埼玉、千葉、東京、栃木、宮城、 山梨)、 70,000km ・第4次走行サーベイ(2012.08.20 – 10.12) 13都県(福島、茨城、岩手、神奈川、群馬、埼玉、千葉、東京、栃木、 新潟、宮城、山形、山梨)、 85,000km ・第5次走行サーベイ(2012.11.05 – 12.10) 13都県(福島、茨城、岩手、神奈川、群馬、埼玉、千葉、東京、栃木、 新潟、宮城、山形、山梨)、 65,000km ・第6次走行サーベイ(2013.06 - ) HP等で結果をマップ 上に表示3
上記以外にも「総合モニタリング計画」に基づき、避難指示区域等を 対象としたモニタリングを実施している。 なお、京都大学と福島県内各地域のバス会社により、KURAMA-IIの 実証試験も行われている。4
19.0 < 9.5 - 19.0 3.8 - 9.5 1.9 - 3.8 1.0 - 1.9 0.5 - 1.0 0.2 - 0.5 0.1 - 0.2 ≦ 0.1Dose rate in air (μ Sv/h)
空間線量率
(2012.08.20 – 10.12)
事故1年半後
http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat03/pdf05/02-2.pdf H24年度委託事業「福島第一原子力発電所事故に伴う 放射性物質の長期的影響把握手法の確立」成果報告書走行サーベイによる空間線量率マップ例
走行サーベイによる80km圏内の平均空間線量率の推移
5
事故後の経過日数(日)
空間線量率(
µ
Sv/h
)
n=6123
※ 0.73 0.47 0.42 0.32 0.28 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0 100 200 300 400 500 600 700※第1次から第5次で共通する測定地点数
第1次 (2011.06.04 – 06.13) 第2次 (2011.12.05 – 12.28) 第4次 (2012.08.20 – 10.12) 第5次 (2012.11.05 – 12.10) 第3次 (2012.03.13 – 03.30)避難指示区域における空間線量率マップ
6
第5次走行サーベイ(2012.11.5 ‐ 12.10)
第6次航空機モニタリング(2012.12.28)
19.0 < 9.5 - 19.0 3.8 - 9.5 1.9 - 3.8 1.0 - 1.9 0.5 - 1.0 0.2 - 0.5 0.1 - 0.2 ≦ 0.1Dose rate in air (μ Sv/h)
走行サーベイと航空機モニタリングの空間線量率マップ
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福島市の一部
飯舘村の一部
浪江町の一部
第4次走行サーベイ (2012.08.20 - 10.12) 第6次航空機モニタリング (2012.12.28) 500m 500m 500m 5km (http://ramap.jmc.or.jp/map/map.html) 放射線量等分布マップ拡大サイト 19.0 < 9.5 - 19.0 3.8 - 9.5 1.9 - 3.8 1.0 - 1.9 0.5 - 1.0 0.2 - 0.5 0.1 - 0.2 ≦ 0.1Dose rate in air (μ Sv/h)
1.土地利用状況
「だいち」土地利用種別 水域 都市 水田 畑地 草地 落葉樹 常緑樹 裸地 東京電力福島第一 原子力発電所 0 10 20km8
人工衛星「だいち」による高解像度土地 利用土地被覆図の一部(©JAXA) http://www.eorc.jaxa.jp/index.php 80km土地利用状況と線量減衰-1
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(※)第1次及び第2次走行サーベイの測定結果から導出、 放射性物質の物理的減衰を除く 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 空間線量率が1/2になる時間※(年) 物理的減衰を除く空間 線量 率 が 1/ 2 ※ 以下 に な る観測 地点 の 数( 割合 %) 水域 (n=75) 都市 (n=1778) 裸地 (n=235) 水田 (n=3049) 畑地 (n=1362) 草地 (n=1017) 落葉樹 (n=10040) 常緑樹 (n=1756)水域
都市
裸地
草地
畑地
水田
落葉樹
常緑樹
(n:観測地点数)土地利用状況と線量減衰-2
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(※)第1次及び第2次走行サーベイの測定結果から導出、
放射性物質の物理的減衰を除く
空間線量率が1/2
※以下になる観測地点の数(割合 %)
時間(年)
水域
都市
常緑樹
0.5
39
21
1
1
77
69
25
2
93
90
67
3
96
95
82
5
99
98
90
2.標高差
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0メッシュ:中心メッシュより
標高の高い隣接メッシュが
ない(高台)
8メッシュ:すべての隣接メッ
シュが対象メッシュより標高
が高い(窪地)
4メッシュ:中心メッシュより
標高の高い隣接メッシュが
4メッシュある
周囲の土地との標高差を、数値地図50mメッシュ(標高)(国土地理院)の標高データを用いて、
メッシュ数で表した。
0メッシュ
4メッシュ
8メッシュ
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5