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ツマグロヒョウモンの北上に関する生気候学的研究

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Academic year: 2021

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(1)DOI: 10.11227/seikisho.57.135 (Jpn. J. Biometeor. 57(4) : 135–141,2021). 〔日生気誌 57(4) : 135–141,2021〕 〔日生気誌. 短 報. 00(0) : 00-00, 0000〕. (Jpn. J. Biometeor. 00(0) : 00-00, 0000). ツマグロヒョウモンの北上に関する生気候学的研究 Bioclimatic study on expansion of the habitat of Argyreus hyperbius 望月. 宏美 1,山口. 隆子 2. Hiromi Mochizuki1, Takako Yamaguchi2 1 元法政大学文学部地理学科学生 1. 2 法政大学文学部地理学科. Former Hosei University student, 2Hosei University. (受付. 2020 年 1 月 10 日/受理 2021 年 2 月 6 日). ツマグロヒョウモンの著しい生息域の拡大は,地球温暖化の影響として広く一般に知られている. 一方,近年,本種の食草であるスミレ類(パンジー等)の増加も一要因ではないかと言われているが, 実際に双方の関係性に関する研究論文は少ない.本研究では,ツマグロヒョウモンの北上を,冬季の 最低気温の上昇とパンジーの栽培地域の拡大という観点から複合的に考察した.その結果,1990 年代 初頭のガーデニングブームを契機に,パンジーの栽培地域は顕著に拡大した事が分かり,全国的な冬 季の最低気温の上昇と共に,ツマグロヒョウモンの北上を助長した可能性が示唆された. キーワード:地球温暖化,生息域拡大,ツマグロヒョウモン,パンジー. Expansion of remarkable habitat of Argyreus hyperbius is also widely known as an influence of global warming. On the other hand, recently it is said that an increase in pansies, which is a kind of food grass of this species, is one factor. However, there are few research papers demonstrating that relationship. Therefore, in this research, the expansion of the habitat of Argyreus hyperbius was considered from the viewpoint of increasing the minimum temperature in winter and expanding the cultivation area of pansy. As a result, with the gardening boom in the early 1990's, it became clear that the area where pansies were grown remarkably expanded, suggesting the possibility of promoting expansion of the habitat of Argyreus hyperbius. Key words: global warming, habitat expansion, Argyreus hyperbius, pansy. 1. はじめに. 熱帯にまで生活圏をもち,日本は本種の分布北限で ある.成虫は,オスは敏速で活発に飛翔するが,メ. 地球温暖化は人間活動に影響を及ぼすのはもち. スはカバマダラ(Anosia chrysippus)に擬態している. ろんのこと,我々を取り巻く生態系にも大きな変化. ことと関係があるのか,ややゆるやかに食草や蜜源. をもたらすことが懸念されている.ツマグロヒョウ. の多い生息地を飛翔している(福田ほか,1982).ま. モン(Argyreus hyperbius)は地球温暖化と共に語られ. た,成虫は,半径 3 ㎞以内を 47 日間で 13.5 ㎞移動. ることが多いタテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョ. したとの報告(高森南小学校,2008)もある.九州. ウモンチョウ属のチョウである.暖帯から亜熱帯・. では 4 月頃より羽化しはじめ,夏眠もなく,年発生.

(2) ( 136 ). 望月宏美,ほか. 回数はおそらく 4,5 回に達するものと推定され,. という第一条件を突破できなかったために北上が. 越冬態は幼虫である(矢田,2007).. 進まなかったと考えられるとのことであった.以上. 本種の幼虫は野生のスミレ類を食草とするが,食 性が広く,様々なスミレ科の植物を食べる. パンジ. のことから,食草の分布が生息域に与える影響は高 いと推察される.. ー等の生産現場において,本種の食害により大きな. 本種の北上とパンジーの関係について研究した. 被害を生じる恐れがあるという注意喚起はされて. 論文は多く挙げられる.井原(2006)は,長野県. いるものの,本種に対する登録農薬はなく,物理的. 伊那谷南部における本種の分布拡大の要因につい. 防除法を中心とした総合防除対策が推奨されてい. て,越冬や食草の観点から論じ,結果として栽培. るのみである(埼玉県病害虫防除所,2008) .2020 年. 種であるパピリオスミレの繁茂が一因と推察し. 12 月現在,ツマグロヒョウモンは植物防疫法に基づ. た.津吹と生亀(2008)は,東京都の日野市にお. く指定有害動植物に指定されておらず,各都道府県. ける本種の個体数・パンジーの流通・栽培様式等. で策定されている防除基準においても,防除対象と. を調査し,結果としてパンジーの輸送にともなう. なっていない(農林水産省,2020).津吹と生亀(2008) 本種の多方向への移動が北上として扱われている によれば,生産者は幼虫防除のために薬剤の散布は するものの,その効果は弱く,葉の裏に卵や若齢幼. 可能性を示唆した. このように,先行研究の多くは市や県内での状況. 虫が付着したまま流通している可能性が指摘され. に関する極めて範囲が小さい調査であり,日本全. ている.. 国を対象とした定性的な研究はない.本研究では,. 冬季は多くが幼虫のままスミレの茎等で冬を越. ツマグロヒョウモンの北上を冬季の最低気温の上. すため,冬季の寒さや低温に伴う絶食行動により死. 昇とスミレ類の園芸品種であるパンジーの栽培地. 亡することもある(石井と平井,2002).近年の本種. 域の拡大という観点から概観することを目的とす. の著しい生息域の拡大は地球温暖化の影響として. る.. 広く一般に知られている(朝日新聞 DIGITAL2010 年. 2. 方法. 9 月 20 日:温暖化?チョウ「ツマグロヒョウモン」 の分布が北上). しかし,近年,ツマグロヒョウモンの生育に最も. 対象地域は日本全国,期間は 1980~2016 年と した.. 影響を与えると考えられている冬季の最低気温以 外に,本種の食草であるスミレ類(パンジー等)の 増加も一要因ではないかと言われている(津吹と生 亀(2008),津吹 (2011),井上と石井(2016)など). 伊藤(2009)によれば,ツマグロヒョウモンのメス は毒蝶のカバマダラ(Anosia chrysippus)に擬態して おり,両種の生息域は密接に関係していると言える. しかし,ツマグロヒョウモンの生息域が本州を北上 しているのに対し,カバマダラの生息域は九州・四. 2016. 国の一部地域からほぼ変動していない.これは,カ バマダラの食草であるガガイモ類が本州に少ない ためであると考えられる.2017 年 11 月 12 日に名和. 2002 1993 1986. 昆虫博物館館長名和哲夫氏にヒアリングしたとこ ろ,昆虫が新天地において定着するためには,そこ にその昆虫にとっての食物が存在する事が第一条 件だという.食物があっても定着しない場合に,初 めて他の要素が絡んでくるのであり,本州にガガイ モ科の植物が少なかったカバマダラは,食草の確保. Fig.1 Distribution map of of Argyreus hyperbius. Fig.1 Distribution map Argyreus hyperbius..

(3) ツマグロヒョウモンの北上に関する生気候学的研究. ( 137 ). データは,ツマグロヒョウモンについては環境. 行うにあたっては,アメダス全地点を反映したデ. 省自然環境保全基礎調査動植物分布調査報告書. ータで解析していく.対象期間における冬期(12・. (1986,1993,2002)と国土交通省河川環境データ. 1・2 月)の平均最低気温を年ごとに比較したとこ. ベース(2016),パンジーについては農林水産省作. ろ,1 月が最も低いという結果が出たため,本論. 物統計花き(都道府県ごとのパンジーの作付面積,. 文では 1 月の平均最低気温を冬期と定義する.沖. 1980~2013),東京都中央卸売市場年報花き編. 縄県は他県と比較して著しく気温が高いため除. (1989~2002),東京都中央卸売市場市場統計情. 外した.. 報(2003~2016),冬季の気温については,各県の. 環境省自然環境保全基礎調査動植物分布調査. 気温の傾向を概観するため, 各県庁所在地の. 報告書,国土交通省河川環境データベースは,識. AMeDAS データを使用した.各都道府県の複数地. 者らによって対象種が発見された地点を点で表. 点の気象データで解析すべきだが,都道府県ごと. したものであるが,視認性を考慮し北限の点を繋. の関係性について検討するのではなく,日本にお. ぎ合わせたものを作成した(Fig.1).. けるツマグロヒョウモンの北上の状況,気温の状. 農林水産省作物統計花きデータは欠損が多く,. 況,パンジーの栽培の状況と流通の状況の概観を. 欠損率が 13%未満のデータのみを抽出した結果,. 把握することが目的であるため,都道府県庁所在. 以下の年を使用した.. 地のデータを使用した.今後,より詳細な分析を. 1980,1981,1982,1985,1988,1990,1991,1992,. Fig.2. Transition of average minimum temperature in January..

(4) ( 138 ). 望月宏美,ほか. 1993,1994,1997,1999,2000,2001,2002,2003,. 3. 結果及び考察. 2004,2007,2010,2013 年 パンジーの作付面積については,ツマグロヒ. Fig.1 はツマグロヒョウモンの北上前線を示し. ョウモンのデータ(1986,1993,2002,2016)を. ている.沿岸部ほど北上が早く,標高の高い内陸. 主軸として,期間①:1980~1986,期間②:. 部の北上は遅れている.1986 年には近畿地方,. 1987~1993,期間③:1994~2002,期間④:. 1993 年には関東地方,2002 年には東北地方にま. 2003~2016の4期間の平均とした.. で生息域を拡大している.温暖化によるチョウの. パンジーの流通状況については,花きの流通. 北上といえばナガサキアゲハが有名であるが,石. (取扱金額)において,全国に占める東京都5. 井(2006)によれば,ナガサキアゲハは 50 年間で. 市場のシェアは約7割を占めている(東京都中. 九州から関東地方へ北上しており,本種の北上ス. 央卸売市場(2015))ことから,東京都中央卸. ピードは,ナガサキアゲハのそれを凌ぐものであ. 売市場全体のパンジーの産地別取扱量につい. る.. て,期間②:1989~1993,期間③:1994~. Fig.2は,各期間の1月の日最低気温平均値で. 2002,期間④:2003~2016の3期間の平均とし. ある.期間①と期間②では,約2℃上昇してお. た.. り,上昇した気温は期間④までほぼ継続してい る.ツマグロヒョウモンの幼虫は,冬季の低温. Fig.3 Transition of planted acreage of pansy..

(5) ツマグロヒョウモンの北上に関する生気候学的研究. ( 139 ). にも耐性があり,日最低気温が-4℃であって. 一部地域であったが,②では,全都道府県で栽. も,長期間継続しなければ耐えることが確認さ. 培されており,これまで作付面積が少なかった. れており(石井と平井,2002),期間②である. 東北地方と中国地方においては,①から②に約. 1987年から1993年には,本種の生育環境条件と. 3倍,②から③に約6倍の面積の増加となってい. しての気候条件は,本州では一部の地域を除. る.③から④では,全国的にも変化は小さく,. き,ほぼ満たされている.. 各都道府県においても,変化は少ない.期間①. Fig.3は各期間のパンジーの栽培状況(作付面. から④への変化を見ると,北海道地方と関東地. 積(a))である.期間①時点ではパンジーの栽. 方では約6倍,東北地方で約18倍,中国地方で. 培地域も一部の地域に限定されていたが,年を 追うごとに栽培地域・面積は拡大している.日. 約22倍,九州地方で約8倍となっていた. 鶴島(2008)によれば,日本へパンジーが入. 本全体では,期間①3,949a,②9,054a,③. ったのは江戸時代の 1864 年であり,花壇用花き. 30,446a,④33,111aとなっており,①から②に約. として本格的に栽培されるようになったのは戦. 2倍,②から③に約3倍となっており,①から④. 後で,特に花壇苗の量販店ビジネスが伸びた. の間に約8倍となっていた.栽培地域も,期間. 1995 年以降であると報告されている.期間②か. ①では関東地方を中心に,愛知県や福岡県など. ら③にかけてのパンジーの栽培面積の拡大は顕. Fig.4 Handling volume by production area of pansy in Tokyo Metropolitan Central Wholesale Market..

(6) ( 140 ). 望月宏美,ほか. 著であり,鶴島(2008)を裏付けるとともに,. している西日本で生産されたパンジーの苗が東. 2000 年頃のガーデニングブーム(高橋,2001). 京に出荷・流通されたことが生息域の北上に影. が影響を及ぼしていると推察される.. 響を及ぼした可能性が示唆された.. Fig.4は各期間の東京都中央卸売市場での産地. 4. おわりに. 別取扱量(箱数)である.期間②の平均総取扱 量は68,529箱,③は557,675箱,④は605,540箱と. ツマグロヒョウモンの北上と,食草であるパ. なっており,②から③で約8倍となっている.. ンジーの増加の関係性を調査した結果,以下の. 期間②の産地は千葉・茨城・埼玉県を筆頭に東. ことが明らかとなった.. 日本がほとんどであるのに対し,期間③では近. ①ツマグロヒョウモンの分布は1986年には近. 畿地方以西からの取扱も確認できる.特に,前述. 畿地方,1993年には関東地方,2002年には東北. のガーデニングブームである2001年から2003年 の取扱量は年80万箱以上と突出して多く,北海道. 地方に分布を広げ,今なお北上している. ②期間①から②にかけて,冬季の最低気温が上. から九州まで25都道府県から出荷されていた.. 昇し,期間②から③にかけてパンジーの栽培面. 2003年以降,年間取扱量は毎年減少してきてお. 積・地域が拡大するとともに,期間②から③にか. り,2016年は414,528箱であったが,出荷元は25. けて市場での流通量が増加した.特に,期間③か. 都道府県であり,日本全国から東京へ出荷され. ら④にかけて,ツマグロヒョウモンが定着してい. ていることが確認できた.種苗会社へのヒアリ. る西日本で生産されたパンジーの苗が東京に出. ングによれば,パンジーは,野山に咲くスミレ. 荷・流通されていたことが確認できた.. と同様に春に咲く花として栽培されていたが,. 地球温暖化の影響として生物の北上が取り上. 品種改良により秋や冬に咲く四季咲きのパンジ. げられることが多いが,気温の上昇は生物の北上. ーが開発され,盛夏を除く全ての季節で出荷さ. にとって重要な条件であるとともに,その他の人. れるようになり,全国で栽培,流通が行われる. 為的な要因も影響している可能性もある.今後も,. ようになってきたとのことである.このこと. 気候変化と生物の生息状況について注視してい. も,春から秋まで羽化を繰り返し,幼虫で越冬. く必要がある.. するツマグロヒョウモンにとって好都合であっ たのではないかと推察される. ツマグロヒョウモンの確認地点数と1月の日. なお,本論文は,2017 年 10 月第 56 回日本生気 象学会大会にて口頭発表し,2017 年度法政大学文 学部地理学科へ提出した卒業論文をもとに執筆. 最低気温との相関を確認したところ,期間①は. したものである.. 0.68,②は0.67,③は0.62であった(すべてp<. 引. 0.05).しかし,ツマグロヒョウモンの確認地点 数とパンジーの作付面積,東京都中央卸売市場. 用. 文. 献. 福田晴夫,浜栄一,葛谷健,高橋昭,高橋真弓,田中蕃,. での産地別取扱量との相関は認められなかっ. 田中洋,若林守男,渡辺康之(1982) : 『原色日本蝶類. た.1月の日最低気温とパンジーの作付面積,. 生態図鑑』.保育社,pp.109-112.. 産地別取扱量との相関も認められなかった.パ ンジーの作付面積と産地別取扱量との相関は, 期間②は0.42,③は0.55,④は0.65(すべてp< 0.05)であった.. 井上大成,石井実(2016) : 『チョウの分布拡大』 .北隆 館,457p. 石井実,平井規央(2002) :南大阪におけるツマグロヒ ョウモンの越冬.昆虫と自然,48:28-31.. これらのことから,期間①から②にかけて,. 石井実(2006) :温暖化?ヒートアイランド?分布を拡大. ツマグロヒョウモンの生息にとって好都合な気. する昆虫たち 南方系チョウ類の分布拡大とその要. 候条件(冬季の日最低気温の上昇)が整い,期. 因.生活と環境,51:29-35.. 間②から③にかけて,ツマグロヒョウモンの食. 伊藤嘉昭(2009):『琉球の蝶;ツマグロヒョウモンの. 草であるパンジーの栽培地域が拡大され,期間. 北進と擬態の謎に迫る』.東海大学出版会,105p.. ③から④にかけて,ツマグロヒョウモンが定着. 井原道夫(2006) :長野県伊那谷南部におけるツマグロ.

(7) ツマグロヒョウモンの北上に関する生気候学的研究. ヒョウモンの分布拡大と定着について.伊那谷自然史 論集,7:111-118. 農 林 水 産 省 ( 2020 ): 病 害 虫 防 除 に 関 す る 情 報 . https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/(2020 年 12 月 6 日最終閲覧) 埼玉県病害虫防除所(2008):平成 19 年度発生予察情 報特殊報第 5 号ツマグロヒョウモン幼虫によるパン ジー等の被害について. https://www.pref.saitama.lg.jp/b0916/bojo/tokushuho195.html(2020 年 9 月 27 日最終閲覧) 高橋ちぐさ(2001) :ガーデニングブームの実態と背景 ―雑誌,出版物を通して見たガーデニングブーム―.J. JILA,65:27-32. 高森町立高森南小学校(2008) :研究結果報告書「高森 町で 15 年前まで見られなかったツマグロヒョウモ ン(蝶)が、このごろ見られるようになったのはどう してか。」 https://sbc21.co.jp/corporate/shorei/2007/07.pdf(2020 年 9 月 27 日最終閲覧) 東京都中央卸売市場(2015) :卸売市場を取り巻く環境 と東京都の卸売市場の現状. http://www.shijou.metro.tokyo.jp/gyosei/pdf/gyosei/07/sir you70/bukai1-2.pdf(2019 年 12 月 29 日最終閲覧) 津吹卓,生亀正照(2008) :ツマグロヒョウモンの北上 の原因を探る(1)東京都日野市における発生消長及 びパンジーの入荷量,栽培方法をもとにして.蝶と蛾 , 59:154-164. 津吹卓(2011) :ツマグロヒョウモンの北上の原因を探 る(2)幼虫の行動および冬期の野生のスミレの状態. 蝶と蛾,62:127-134. 鶴島久男(2008) : 『最新花き園芸ハンドブック』.養賢 堂,p671. 矢田脩(2007): 『新訂原色昆虫大図鑑第 1 巻(蝶・蛾 篇)』.北隆館,pp.103-104.. Corresponding Author Address: Takako YAMAGUCHI Department of Geography, Hosei University, 2-17-1, Fujimi, Chiyoda-ku, Tokyo, 102-8160, Japan E-mail:takako_yamaguchi@hosei.ac.jp 別刷請求先:〒102-8160 東京都千代田区富士見 2-17-1 法政大学文学部地理学科 山口隆子. ( 141 ).

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