浦添市立図書館10周年を迎える一ー『浦添市立図書館10
周年記念誌』の紹介―-『浦添市立図書館10周年記念誌
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表紙
1985年4月23日に開館した当館は、 1995年4月23日で
10周年を迎えました。その記念事業として、①10周年記
念誌の編集•発行、②10周年記念式典、③市民フォーラ
ム、④記念展示会、⑤記念品作成、⑥小・中学校記念作
文コンクール、⑦図書館ネットワーク整備等の取り組み
が行なわれました。
『浦添市立図書館10周年記念誌』は、 500部発行しま
した。沖縄建築の特徴を持つ当館の赤瓦の屋根を表紙に
使いました。
記念誌の中には、 1984年の準備室時代から現在までの
主な出来事を年表と活動風景写真で紹介した「としょか
んの10年ーサ甫添市立図書館10年のあゆみ」、記念事業
で利用者から募集したシンボルマーク(デザイン)と作
文を「10周年記念公募作文とシンボルマーク」で紹介し
ました。「図書館刊行物の紹介」では、毎年1冊刊行さ
れる『浦添市立図書館報』(創刊号-11号)、図書館学及
び沖縄学研究の論文を掲載した『浦添市立図書館紀要』
(創刊号- 6号)、沖縄学研究室で編集される、沖縄の歴
史資料としても重要な琉球王府時代の行政文書『琉球王国評定書文書』(第1巻∼第10巻)、毎月発行される図
書館情報誌『はながわら』、その『利用者あんない』や目録類等、 10種類の図書館刊行物が紹介されています。
また、図書館での活動として、秋の読書週間に毎年企画している展示活動を取り上げ「"私の 1冊"-1993
年秋の読書週間企画展よりー」を資料として残しました。その他、館内の様子を記録写真風に捉えた「目で
見る図書館風景」等、 10年間活動の図書館史資料としての性格をもった記念誌となっています。
また、 10月14日(土)に開催された、「市民フォーラム inうらそえ―ーその歩みとゆめ21-」では、高良
倉吉氏 (2代目館長・現琉球大学教授)を進行役に、大澤正雄(鶴ケ島市立図書館準備室長)、石川清治氏
(浦添市立図書館協議会長)、長堂英吉氏(作家)、西原廣美(市教育部長)、宮城篤正氏(初代館長・現浦添市
美術館長)、西平実(現館長)によって、図書館10年の歩み・図書館の現状(開館にむけて、活動内容、蔵書、
利用者について、組織体制等、地域とのネットワークについて等)、浦添市立図書館をめぐる課題(職員体制
の強化、分館構想について、福祉サービス等の充実等)の内容が、専門家、利用者、行政側からの地域の図書
館活動への意見、提案等、真剣かつ厳しい議論がなされました。このフォーラム内容も、報告書(簡易製本)
として作成され、図書館で利用できます。 <粟国恭子>