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家庭用エアコン向け部屋認識技術

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 78 回全国大会. 4C-05. 家庭用エアコン向け部屋認識技術 小松 佑人†§ 浜田 宏一† 磯田 貴宏‡ 上田 貴郎‡ 羽生 博之‡ †. (株)日立製作所 研究開発グループ. ‡. 日立アプライアンス(株). §. 北陸先端科学技術大学院大学. [email protected]. 1. はじめに. 2. カメラによる快適技術. 地球温暖化への懸念や電気料金の値上げを背景 に、より省エネルギー性の高い製品へのニーズ が高まっている。ルームエアコンの省エネルギ ー指数は、APF(Annual Performance Factor:通 年エネルギー消費効率[1])値で示される。各社 とも基本の要素技術である圧縮機、熱交換器、 送風機、モータを駆動するインバータ回路など に毎年改良が加えられ、より高い APF 値のルー ムエアコンが開発されている。一方、「電気料 金 が 高 い 」 と い う 不 満 と と もに、暖房時には 「 フ ロ ー リ ン グ が 冷 え て い て足元が暖まらな い」という不満も多い。 これらのニーズや不満に対して、節電と快適性 向上の両立をめざした技術として、可視光カメ ラをセンサとしてエアコンに初めて採用し、居 住空間の人の動きを検出し生活シーンに合った 快適節電制御を実施する「くらしカメラ」を開 発し、2012 年度発売製品の上位機種に適用した。 さらに 2013 年度には、可視光カメラに加えサー モパイルを搭載し、人の周囲の温度や間取りを センシングする「くらしカメラツイン」を開発 し た 。 2014 年 度 に は 、 間 取 り に 加 え て 家 具 を検出する「くらしカメラ 3D」を開発した。 ここでは 2015 年度発売の「白くまくん Xシ リーズ」のセンシング技術を駆使した気流制御 技術について述べる(図 1)。. 家庭において、ルームエアコンの使用頻度が 高く、大型機種が設置されているリビングルー ムの形態は「LDK(Living、Dining、Kitchen)」 が主流となっており、家族が集まる場所で時間 帯により様々な生活シーンが展開されているの が特徴となっている。また、暖房時に部屋のど こにいても「足もとから暖めたい」、冷房時は 「風があたって不快」など快適性に関する声が 聞かれた。. 可視光カメラ 近赤外線 LED サーモパイル. 図 1 エアコンに搭載したカメラ Room recognition technology for Air Conditioner: †§Yuto Komatsu, †Koichi Hamada, ‡Takahiro Isoda, Yoshiro Ueda, Hiroyuki Hanyu †Hitachi,Ltd., Research & Development Group ‡Hitachi Appliances,Inc §Japan Advanced Institute of Science and Technology. 3-9. 2.1. くらしカメラの検出技術 くらしカメラは在室者の人数や活動量、位置に 加えて、距離や間取りも見る「可視光カメラ」、 在室者の周囲の温度を見る「サーモパイル」、 家 具 の 位 置 や 形 状 を 検 出 す る「近赤外線カメ ラ」により、人や部屋の状況をより細かく見る ことで快適な空調を実現し、リビングルームの さまざまな生活シーンにきめ細かく対応できる [2][3]。 さらにリビングルーム特有の前述の日本の生活 習慣の課題に着目し、暖房時は床の種類の違い による、ひんやり感をなくして足もとを暖かく し、また、冷房時は天井からの輻射熱を抑え室 温と天井温度をコントロールして人にやさしい 気流で部屋全体を涼しくするための手段の検討 を進めた(図 2)。 暖房時、床の種類によってどのような影響があ るか、足が感じる「暖かさ・冷たさ」(接触温 冷感)について調査したところ、足が接触した 物の熱移動量が多いと、接触した足の温度が一 気に下がるためひんやり感じることが分かった。 そのため、床の種類を判別することにより、フ ローリングに適した温風を送り、足もとから快 適にすることができる。 このなかで床の種類の判別には「近赤外線画 像」を活用することが有効であると考え、本技 術により快適性の向上を図るよう開発を進めた。. Copyright 2016 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 78 回全国大会. 図 2 足が感じる暖かさと冷たさ 近赤外線照射前. フローリング 差分:小. 近赤外線照射後. カーペット 差分:大 床の種類を判別. 図 4 床の種類を判別 図 2 足が感じる暖かさと冷たさ 室内機中央部にカメラ部を設け、中央の「可 視光カメラ」の前に、近赤外線画像を取得する 従来の「可視光カメラ」と「サーモパイル」 ときのみ、近赤外線波長を透過するフィルター に加えて「近赤外線カメラ」で構成する「くら をシャッタ方式にて「可視光カメラ」の前に移 しカメラ 4」により、人の位置・活動量やその周 動させ、「近赤外線カメラ」として機能させる。 囲温度、ソファやテーブルといった家具の位置 や形状などに加えて、新たに床の種類を判別し、 さらに近赤外線 LED を照明として発光させて近 赤外線画像を取得する。 さらに天井の温度や下がり壁まで検知すること 取得した可視光画像から、間取り検出技術[2] で快適な空調を実現する。屋内で靴を脱ぐとい を用いて、床面の範囲を検出する。一方で、取 う日本の生活習慣と床の表面温度が同じでも床 得した近赤外線画像から、家具検出技術[3]を用 の種類によって「接触温冷感」が異なることに いて床面と家具を切り分ける。上記 2 つの処理 着目し、「フローリングでも素足で過ごせる暖 結果を用いて、床面の範囲から家具を除く処理 房」を、また冷房時は輻射熱など室内の潜在的 を行い、床面のエリアを検出する(図 3)。上記に な課題と「冷房の風が直接当たって不快」とい て検出した床面のエリアに対し、近赤外線照射 う不満にも配慮し、室内環境を踏まえた「気流 前後の輝度差を検出することにより、床の種類 を感じさせないやさしい冷房」をめざした。 を判別する(図 4)。. 2.2. くらしカメラ 4. 3. まとめ. 床面の範囲を検出. 快適性の追求した節電機能に対しては、顧客 の生活スタイルの変化やセンシングデバイスの 発展とともに、これまでさまざまな提案を行っ てきた。今後も、顧客が求める新しい価値を常 に意識し開発を進めていく。. 床面と家具を切り分け. 文. 献. [1] 日本工業規格、JIS C9612 ルームエアコンディシ ョナ [2] 小松 佑人、“家庭用エアコン向け間取り検出技術”、 情報処理学会第 76 回全国大会、(3/2014) [3] 小松 佑人、“家庭用エアコン向け家具検出技術”、 情報処理学会第 77 回全国大会、(3/2015). 床面のエリアを検出. 図 3 床面エリアの検出. 3-10. Copyright 2016 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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図 2 足が感じる暖かさと冷たさ  図 2 足が感じる暖かさと冷たさ  2.2. くらしカメラ 4  従来の「可視光カメラ」と「サーモパイル」 に加えて「近赤外線カメラ」で構成する「くら しカメラ 4」により、人の位置・活動量やその周 囲温度、ソファやテーブルといった家具の位置 や形状などに加えて、新たに床の種類を判別し、 さらに天井の温度や下がり壁まで検知すること で快適な空調を実現する。屋内で靴を脱ぐとい う日本の生活習慣と床の表面温度が同じでも床 の種類によって「接触温冷感」が異なることに 着目し、「

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