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古典に親しもう  「枕草子」 「徒然草」 

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Academic year: 2021

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第8学年2組 国語科学習指導案

指導者 ○○ ○○

1 単元名・領域 古典に親しもう 「枕草子」 「徒然草」 (読むこと) 2 めざす子どもの姿 3 本単元の目標 ○古典に興味・関心を持ち、古典の楽しさを味わいながら、意欲的に学習に取り組むことができる。(関心・意欲・態度) ○班でプロフィールをまとめるために、二つの随筆を読み比べながら筆者の人物像を考えることができる。(読むこと) ○清少納言と兼好法師のものの見方や考え方を、現代の自分たちと重ねながら読みとることができる。 (読むこと) ○古典を理解するために必要な事項としての基本的な仮名遣いや古語などを理解することができる。 (言語事項) 4 生徒の実態 本単元の学習指導を明らかにするための実態調査を行った。調査の結果から、古典に対して、「難しそう」と考えてい る生徒が7割おり、その理由として、「今と言葉が違うから」「読んでも意味がわからないから」が大半を占めていた。一 方、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問いでは、「ゐなか」「をとこ」は全員、「いふ」「こゑ」は9割、「たまふ」は 7割、「うつくしう」は6割の生徒が読めたことから、古語や歴史的仮名遣いへの違和感から「古典は難しい」というイ メージは払拭できていないものの簡単な読みはできる生徒が多いことがわかった。 本単元は、「枕草子」と「徒然草」の二作品で構成している。どちらの作品も独自の感性で人間や自然を鋭く細やかに 描いた優れた随筆であり、当時の人々に愛読されただけでなく、長い年月を経て今もなお読み継がれている作品である。 そこにはいつの時代も変わらぬ人間観や自然観が描かれていて、現代の私たちにも多くの感動や示唆を与えてくれる。ど ちらの随筆も読みやすくわかりやすい内容であり、自分の体験や自然観と重ね合わせながら読むことができ、古典への親 しみを深めることが期待できる教材である。 そこで、本単元においては、繰り返し音読したり、冒頭部を暗唱したりして古典の持つリズムを楽しませるとともに、 二つの時代背景の違う随筆の多くの章段を読み比べながら、そこに表れた筆者のものの見方や考え方、人柄などを読み取 ることで、自分のものの見方や考え方と比較し、時代の変遷によって変化したものやいつの時代も変わらず私たちの中に 生き続けているものの見方や考え方に気づき、古典への興味を高め、古典の楽しさを味わうことができるような学習指導 が大切であると考える。また、校内に掲示するためのプロフィールをまとめることによって、読み手に応じた効果的な紹 介文の構成を身につけさせたい。 5 指導の系統 6 単元計画 段階 つかむ段階(2時間) さぐる段階(2時間) ひろげる段階(2時間)

1 筆者名を伏せた口語訳の「枕草子」 と「徒然草」の文章を読む。 枕草子「人の上言ふを」 徒然草「世の人のあひ逢ふ時」 (1)「共感できるところ」に線を引き、 ど ちらの意 見に共感 できる かを 自 己決定し、班の中で発表しあう。① 2 単元の学習の見通しを持つ。 ① 2 「枕草子」と「徒然草」の他の章段を 読み比べる。 枕草子「はしたなきもの」「よろずのこと よりも」「うれしきもの」 徒然草「今様の事どもの」「身死して財残 る 事 は 」「 何 事 も 入 り た た ぬ さ ま し た る」 (1) 清少納言と兼好法師の人間に対するも のの見方や考え方が表れている章段を 読み、人物像を想像する。(本時) ① (2)「枕草子」と「徒然草」の原文を音読 し、表現上の特色から人物像を想像す る。 ① 3 清少納言と兼好法師のプロフィール をまとめる。 (1) 読み比べた中で明らかになったこと を交流しながら、班で清少納言と兼 好法師のプロフィールを作る。 ① (2) 各班のプロフィールの発表を聞き、 両者をどう思うかや比べ読みを行っ た感想、わかったことをまとめる。 ①

※古文とわからないよう口語訳したも のを与え、興味をひくようにする。 ※プロフィールのモデルを示し、今後の 学習の見通しを持たせる。 ※文章の量が適当で、内容が比較しやす く、筆者のものの見方や考え方が顕著に 表れている章段を選ぶ。 ※清少納言と兼好法師のものの見方や考 え方から人物像を考える際は、口語訳を 読ませ内容を理解しやすいようにする。 ※読み手に応じた効果的なプロフィール を考えさせる。 ※清少納言と兼好法師の考え方と自分の 考え方とを比較してまとめさせ、自分の 中に古人から受け継がれた考え 方があ ることに気づかせる。

古人のものの見方や考え方を読み比べ、協働活動を通して筆者の人物像を考えることで

古典の楽しさを味わう子ども

本単元でめざす子どもの姿

本単元をささえる既習 内容 前期・1,2 年 場面の様子などについ て想像を広げながら読 む。 (C-ウ) 本単 元をささ える既習 内容 前期・3,4 年 場面の移り変 わりや情 景を、叙述をもとに想像 しながら読む。(C-ウ) 本単元をささえる既習内容 中期・5,6,7 年 ・優れた叙述を味わいながら読む。 5,6 年(C-ウ) ・文章の展開を確かめながら主題 をとらえる。 7 年(C-エ) 本単元の学習をささえる学び方 ・古文のリズムや歴史的仮名遣いに慣れるための音読 ・古文と口語訳を照らし合わせて読む読み方 ・相手意識を明確にしたプロフィール作成に向けて、人物像を明らかにしていく話し合いの場の設定 本 単 元 で 身 に つ け さ せ る 内容 後期・8,9 年 文章を読んで、人間、社会、 自 然 な ど に つ い て 自 分 の 考えを持つ。 (C-エ)

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7 本時主眼 ○ 「枕草子」と「徒然草」を読み比べ、それぞれの文章に表れた筆者の人物像を考えることができる。 8 展開 学 習 活 動 具体的な手立ての工夫 評価規準 つ か む / さ ぐ る / ひ ろ げ る 1 前時学習を振り返り、本時学習のめあてをつ かむ。 (1) 前時学習を振り返る。 枕草子 「人の上言ふを」(270 段)と 徒然草 「世の人のあひ逢ふ時」(164 段)を音 読し、前時の学習内容を確認する。 (2) 本時学習のめあてを設定する。 2 「枕草子」と「徒然草」の章段を読み比べる。 (1) 「枕草子」の口語訳を読む。 (2) 口語訳の部分で、筆者の考え方や性格が表 れていると思うところに赤で傍線を引き、清少 納言の人物像を考える。 (3) 「徒然草」の口語訳を読む。 (4) 口語訳の部分で、筆者の考え方や性格が表れ ていると思うところに赤で傍線を引き、兼好法 師の人物像を考える。 3 各自が考えた筆者の人物像について、班 で意見を交流し、そのあと、全体交流する。 (1) 各自がまとめたプリントをもとに、班で 意見を発表する。 (2) 各自が発表した意見をもとに、班で交流 し、清少納言と兼好法師の人物像をまとめ る。 (3) 班でまとめた両者の人物像を全体に発 表する。 (4) 各班の発表を聞く。 4 本時の学習を振り返り、まとめを行う。 (1) 班や全体での交流を振り返り、まとめを行 う。 (2) 今日の協働活動でがんばったことや感想 を書く。 1 本時のめあてを明確にさせる。 ※古文のリズムに気をつけて音読させる。 2 口語訳を参考にして内容をとらえ、自分の考え をもたせる。 ※文章の量が適当で、内容を比較しやすく、人物像 が表れるような章段を選ぶ。 ※書かれている内容を理解しやすくする手立てと して、原文ではなく、口語訳を読ませる。 ※内容を理解できていないところは補足説明をす る。 ※プリントに直接記入するのではなく、あとからの 協働活動で、動かしてグルーピングできるよう に、清少納言はピンクの付箋に、兼好法師はブル ーの付箋に、自分なりの言葉で筆者の人物像を記 入し、線を引いた部分にはらせる。 3 自分なりの考えを持ったあと、班で交流さ せ、考えを深めさせる。 ※想像した人物像となぜそう思ったのかという 意見を交流させる。 ※各自が書いたピンクとブルーの付箋の内容を グルーピングさせる。 ※グルーピングした結果をもとに、それぞれの 人物像とそう考えた根拠を三つ以内にまとめ させる。 ※発表の仕方のモデルを示し、全体が理解しや すいようにする。 ※班でまとめたそれぞれの人物像を根拠ととも に紹介させる。 ○古文のリズムに気をつ けて意欲的に音読する ことができる。【関】 ○筆者のものの見方や考 え方を自分と重ねなが ら読み、自分の考えを 持つことができる。 【読】 ○自分の考えを的確に話 したり、他の人の発言 を注意して聞いたりし て、自分の考えを深め ることができる。【話】 ○発表の内容に興味を持 っ て 聞 く こ と が で き る。【関】 めあて 「枕草子」と「徒然草」の内容を読み比べて、筆者の人物像を想像しよう。 まとめ 同じテーマで書かれている文章を内容と文体の面から比較すると、より人物像が明確になる。

協働活動

枕草子 「はしたなきもの」(127 段) 「よろずのことよりも」(269 段) 「うれしきもの」(276 段) 徒然草 「今様の事どもの」(78 段) 「身死して財残る事は」(140 段) 「何事も入りたたぬさましたる」(79 段)

参照

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図版出典

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