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感染症発生動向調査に基づく感染症流行の特徴の評価患者報告数を用いた流行期間の規定によって

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Academic year: 2021

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平成12年11月15日 第47巻 日本公衛誌 第11号 925

感染症発生動向調査に基づく感染症流行の特徴の評価

患者報告数を用いた流行期間の規定によって

ム ラ カ ミ ヨシタカ 村上 義孝 ハシモト シ ュ ウ ジ 橋本 修二 タニグチ キヨス 谷口 清州 フ チ ガ ミ ヒ ロ シ 渕上 博司 ナガイ マサキ 永井 正規 目的 感染症流行の実態を明らかにして今後の感染症対策に役立てるため,感染症発生動向調査 に基づき,流行を規定することにより,流行の特徴(頻度,長さ,大きさ)を解析し,年次, 月,地域ブロック間の比較を試みた。 方法 資料として,1993∼1997年の保健所・週ごとの16疾患別定点あたり報告数を用いた。流行 は定点あたり報告数が,ある値(開始基準値)をはじめて超えた週を流行の開始週とし,あ る値(終息基準値)を4週続けて下回った時,その前の週を終息週と規定した。流行の開始 ・終息基準値は保健所・週ごとの定点あたり報告数の分布に基づいて定めた。流行の特徴と して,1保健所の1年間あたりの流行回数,流行期間の平均週数および流行期間内の定点あ たり合計報告数の平均値を算出した(それぞれ,流行の頻度,長さ,大きさと呼ぶ)。流行 の開始基準値を変更したケースも同様に検討した。 成績 多くの疾患では流行の頻度は0.3∼0.5回,長さは6∼12週であった。流行の大きさは疾患 によって大きく異なった。流行の頻度,長さ,大きさは流行の開始年次間で大差なかった が,開始月間では多くの疾患で大きな違いがみられた。地域ブロック間では,いくつかの疾 患で流行の頻度に違いがみられたが,流行の長さと大きさには違いはみられなかった。流行 の開始基準値の変更によって,流行の頻度,長さ,大きさともに大きく変化したが,年次, 月,地域ブロックの間差は,ほぼ同様の傾向であった。 結論 疾患ごとの流行の頻度,長さと大きさの特徴を明らかにし,それらには月差と地域ブロッ ク差のあることを示した。 Key words : 感染症,流行,サーベイランス

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