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Contextualization of Teaching Grammar; The Case of English a(n) and the

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Academic year: 2021

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Contextualization of TeachingGrammar; The Case of Englisha 仇)and the

教科・領域教育専攻 言語系(英語)コース 伊 藤 知 津 留 1はじめに 今、中学校の英語教育では、コミュニケーシ ョンが重視され、文法は軽視されがちになって いる。コミュニケーションとは相手の言いたい ことを正確に受け取り、自分の言いたいことを 相手に正確に受け取ってもらえるように伝える ことであると考えている。言いたいことを正確 に伝えるためには正しい文法を知っておくこと は大切なことである。今までの中学校での文法 は文だけを取り出し、分解し、日本語に訳する ことが中心で、文脈を全くと言うほど扱ってこ なかった。その結果、英語と日本語は 1対 1対 応であるかのような誤解をする生徒が多く、英 語を日本語に直すことができても、文脈を無視 しているので、その文章の表している意味を正 確に読みとれていない場合が多く見られた。こ れでは正確にコミュニケ}ションできたとは言 い難い。 この論文では、文脈を重視した文法指導の重 要性を述べていくo 特に、日本人学習者が間違 いを犯しやすいとされている冠詞の指導に焦点 を当てた。冠詞は日本語にはないものであり、 今までのように日本語に直して理解しようとし ても日本語には適当な訳語がなく理解は難し い。同じ語であっても文脈の中での役割が変わ れば当然異なる冠詞を伴うのであるが、生徒た ちのテストや英作文を見ていると、同じ語には 同じ冠詞をつけている場合が多く「この語には 指 導 教 官 薮 下 克 彦 この冠詞がつく J と理解している生徒が多い。 この日本語と英語には 1対 1対応が存在すると いう考え方は、その後の英語学習にも悪影響を 与える。冠詞は普段あまり授業の中では扱われ ることはないが、この 1対 1の考え方を間違い であると認識させ、生徒たちの目を文脈に向け させるよい教材になりうると考え、その指導の 1例を提案していくo 2.概 要 第2章では文脈の中での冠詞の働きを先行研 究を中心にまとめていくo 言語として表現され た事柄が人の記憶にどのように取り込まれてい くかをファイルの更新に例えて説明した Heim ( 1982,1983)の理論を紹介し、その中での冠詞 の果たす役割についてまとめた。冠詞は機能語 と呼ばれ文脈の中での語の関係を表すものであ るので、今までの文法指導のように文のみを取 り出して理解しようとしても十分に理解するこ とはできない。冠詞の使われ方について坂原 (2000)のモデルを用いてわかりやすく説明し

た 第3章では徳島県の英語教師約 6 0名にアン ケートを行い、文法指導や冠詞を指導すること について質問した。その結果、「冠詞を指導す る必要がある J と考えながら「実際には指導す る時間がなく指導していなしリ教師が多いこと がわかっーた。しかし、生徒たちが冠詞を難しい ととらえているため、よい指導法を知りたいと n L ヴ t

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している教師が多いことがわかった。 第 4章では徳島県内のある中学校の3年生に アンケートを行った。アンケートは 3回行い第 1回には文法事項の難しいと感じている事柄や 冠詞の使用法について記述式で、行った。文法事 項では冠詞を難しいと感じている生徒が最も多 かった。冠詞の使用法に関しては「わからなしリ とした生徒が最も多く、記述していた生徒の中 でも「この語にはこの冠詞がつくj と言う答え 方をした生徒が多かった。第2回では教科書に でてくる文を使ってテストを作り、不定冠詞の 使い方や定冠詞の使い方について回答してもら った。ここでも、同じ単語には状況が変わって も同じ冠詞をつけている生徒が多いことがわか った。第3回では第1回に調査した生徒たちが 記述した冠詞の使い方が正しいと思うか間違っ ていると思うかアンケートを行った。「正しい と思う J と答えた率が高かったものは教科書に でていた意味であった。しかし、教科書にでて いる日本語の意味にとらわれ、文脈に関わって 変化していくことについては十分に理解で、きて いないことがわかった。 第5章では教科書を分析し、冠詞がどのよう に扱われているか見た。冠詞は学年を追うごと に数多く教科書の中に現れていた。その中でも 文脈に関わってくる使われ方がもっとも多いの にもかかわらず先の生徒たちのアンケートから 文脈まで、意識がいっていないことがわかった。 この部分を中心に指導していく必要を感じた。 第6章では1年生の比較的早い段階で文脈に 注目した冠詞の使用について、人形劇を利用す ることによって自ら気づいていく指導法を提案 した。人形劇の利用によって日本語を介さず理 解していくことから英語と日本語が 1対 1対応 ではないことにも気づかせていきたいと考えて いるo 3 おわりに これまでの文中心の文法指導によって、生徒 たちは英語と日本語は 1対 1対応だと考え、文 脈に目が向いていなかったことが、生徒たちへ のアンケートから明らかになった。しかしその 後の教科書分析により、文脈を考えなければ説 明のできないものが多く扱われていることもわ かった。指導する機会はたくさんあったはずで あるのに十分に指導できていない現状が明らか になった。冠詞は言葉で説明がしにくく、一見 大変複雑であるように感じられる。しかし、文 脈に目を向けた文法指導をすることによって、 もっとも頻繁に使われる冠詞の用法は理解でき ることがわかった。コミュニケーションを重視 した英語教育を行うためにも文脈に目を向け正 しく英語が理解できるような文法指導が必要で あり、様々の工夫を考えていかなければならな い。これからの文法指導は文脈を重視した指導 を心がけていく必要がある。

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