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グラフ分割問題の解構造とAR(1)モデル

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Academic year: 2021

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1−C−1 2002年日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

グラフ分割問題の解構造とAR(1)モデル

01107771小樽商科大学加地太一KAJITaichi

1 はじめに

本研究の大きな背景はメタヒューリスティックス

アルゴリズムの優位性を明確にするため、理論的

にその求まる解の特性を考察することにある。その

研究の一つとして、Eikelder等【2】は巡回セールス マン問題(TSP)を対象としてLocalSearchによっ

て得られる解の値、および要求される反復数の理論

的な期待値を検討している。そこでは解のインスタ

ンスfoがコスト旬をもつときその近傍のすべてが 与えられたコストcより大である確率(ステップ確

率)を必要としている。これを求めるのにEikelder

等はTSPの限定した近傍構造に対して問題独自に

導出している。著者はグラフ分割問題に対してあ

らたにその解の特性を分析したい。そこで、上記の

ステップ確率を導出するため、解構造がAR(1)モ

デルにしたがっているという仮定のもとそのステッ

プ確率を導出する方法を考察した【5】。そこで問題

はグラフ分割問題の解構造が真にAR(1)モデルに

従っているかということに帰着される。本論分では

グラフ分割問題の解構造を分析し、AR(1)モデル

として仮定できるであろうかをシミュレーションを 通して検証したい。

J(t)= ∑ ∑ eまj

l<‘<m<たi∈Ⅵ,ゴ∈佑rl

と定義する。

グラフ分割問題は次式のように、解空間rの上 で評価値J(f)を最小にする解foを見出す問題とし て定式化される。 川0)=悪J(t) (1) また、今回の報告では分割数をた=2に限定した。 さらに、LocalSearChに使用する近傍系構造N(x) は二つのブロックの間の頂点を交換する方法を用 いており、それは以下のように定義される。 Ⅳ(∬)=(∬′=(巧,鴨,…,咤,‥,叱,…,峨)

:咤=(鴇\(豆))∪(力,鳴=(叱\(刀)∪(ま)

,宜∈叛,j∈1ん,β≠w)(2)

3 LandscapeとAR(1)モデル

本論文ではグラフ分割問題の解構造である1and−

scapeがAR(1)モデルに従うかをシミュレーション

を通して解析するものである。 すべての可能な分割fの集合をrとしよう。そ

して、与えられた分割からある基本操作で別の分

割を導出することを移動と呼び、その移動の集合 によって、任意の分割に対して近傍集合が定義でき

2 グラフ分割問題と近傍構造

グラフ分割問題はNP困難な組合せ最適化問題

の一種であり、VLSI設計、配置問題、配送問題、

プログラム分割問題など多くの場面で利用されて

いる。このモノグラフで救うグラフ分割では、固定

された大きさ〟1,城,…,A先の成分からなる頂点

集合のた分割を対象としている。 る。各分割=こ対しての評価値(コスト)を

表すこととする。その写像J‥r卜→月を分

の評価値と呼びその評価値の形状の族をIandscape と呼ぶこととする。1andscapeという言葉は理論生

物学に端を発し、組合せ的対象から実数値への写像

に関する問題に広がりつつある。最近、Wbiberger

で、れ個のノード集合Ⅴ とエッジ集

βからなるグラフをβ(VE)とし、■大き

〃1,城,.‥,九九の成分をもつⅤのた分割 合さ は不偏的ランダムウオークの概念が1andscape 造を調査するための適切な手法であることを示 遥

t=(Ⅵ,鴨,‥・,鴨)をグラフ分割問題の解f、Ⅵ

をブロックと呼ぶ。各ブロックのノード数は固定さ れた値(ブロックサイズ)鳩をもつ。また、すべ

ての可能な解からなる集合を解空間rと呼ぶ。解

tを形成する各ブロックは分割の成分であるから、 当然網羅的かつ排他的条件竹り峨∪…Ul克=V かつⅥ∩りJ打電≠Jを満たしている。 エッジ(豆,j)∈・βのコストをeijとするとき、解 ±の評価値J(f)を した。ここで、”landscapeは統計的にisotropicで ある”という重要な付加的条件を課することが必要 である。 ランダムに選んだ点(分割)を出発点としてラン

ダムに選ばれた近傍点に移動し、この点から再び

ランダムに選ばれた近傍点に移動することなどを 繰り返すことによって得られた評価値(丘tness)の

系列を考える。この評価値の系列の統計が、選ばれ

−34− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

た出発点にかかわらず同じであるとき、考えてい この(5)式の値が、(4)式の値に近似されるな

る1andscapeは統計的に等方的なランドスケープ らば、すなわち自己相関関数が指数的減衰性

(statistical1yisotropiclandscape)であるという。を示すならば、グラフ分割問題のlandscapeは このとき、分割問題の探索過程のステップtitこお AR(1)landscapeとして呼ぶことが可能であろう

ける評価値J(ti)がつくる時系列は、あるランダム【3】。

率 ウオークの結果であると考えることができ、定常確

諾紐款芸蒜労農空言‰芹声過去

ロセス(autoregressiveprocessoforderone)【4】と E[f(tた)】=P+p(1)(E[f(tk−1)卜p)+△(6)

呼ばれる定常過程がある0それは次の方程式をみただし、定常過程の定義【1′1から印(tた)】= たである

す過程0

〃 brallkが成立する。また、△は平均zero、分 ズt=Zエズt_1+弼 の上でランダムウオークの統計をうまく捕らえる であらうと考えることには十分納得のいく理由が5 おわりに ”とべている ある述。また、GaussianかつMarkov

である定常確率過程は、その自己相関関数は指数 グラフ分割問題の1andscapeがAR(1)であれば、

的な減衰を持つことが分かっており、この性質を調 L。CalSearchで求まる局所解のコスト、および必要

AR(1)方程式に従うことにより、解の特性を考察 ズムの求めうる値の能力、また、必要な計算時間の

するために必要となるすべての統計量が求まるも 予測が可能となる。そこで、本論文ではグラフ分割 のである0 問題の1andscapeがAR(1)であるかを検証するた めに、その解構造をシミュレーションを通して分析

し解析を試みる。そのために、解のランダムウオー

4 シミュレーションによるAR(1)モクによる時系列上の自己相関関数の特徴が重要な

デルの分析

本論分では分割問題の解空間におけるLandscape いての特性は発表当日報告する。

上のランダムウオークが評価値について、AR(1) モデルに従う確率過程になることをシミュレーシ ョンによって調べる。解空間上の偏りのないラン 参考文献 ダムウオークによる1andscapeから得られたある

解の時系列が得られ、その時系列上の解のコスト tl】Karlin,S・andlもylor,H・M・,A First Course

からある自己相関関数が求まる。1andscapeから inStochasticProcesses,SecondEdition,Aca一 得られた自己相関関数が以下の式を満たすとき、 demicPress,1975・ AR(1)1andscapeと呼ぶ【4]o t2】Osman,Ⅰ.0.and Ke11y,J.P.(ed・),Meta− P(s)=P(1)S=eXP(−S/入) (4) Heuristics:Theory&Applications,Kluwer AcademicPublkhers,PP・605−618,1996・ ただし、Sは2点間の距離を表し、入=−1/logp(1)

は相関長を表す。グラフ分割問題の1andscapeが【3】Stadler,P.F.and Sclmabl,W・,”The Land−

AR(1)であるか判定するためには、1andscape上を scape ofthe Traveung SalesmanProblem”,

ランダムウオークすることによって、そのウオーク Phisics Letters A,Ⅵ)l.161,Num.4,pp.337−

いこそったコストJ(りをサンプリングし、以下の 344,1992. 式より時系列の自己相関関数の値を導出して検証 する 【4】Weinberger,E.,”CorrelatedandUncorrelated

肩扇

【5 × , −35− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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