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情報リテラシーの習得を目的とした教育プログラムの開発

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Bull. Shikoku Univ. 🄐 54:79 − 89,2020

Development of Educational Program for Learning Information Literacy

Yasuhiko T

akeichi

ABSTRACT

  Information literacy education is always required to review learning content as the information-intensive society is changing rapidly. Therefore, the evaluation of learning effect in a short cycle and the reconstruction of learning contents based on the result are the subjects of information literacy education. To address this problem, this study has developed an educational program for learning information literacy. A feature of this educational program is that it is easy to reconstruct by subdividing and classifying the terms and concepts to learn.

  In this educational program, we classified the terms and concepts to learn, and set four categories: information society, information morals, cybercrime, and copyright. The purpose of this research was to clarify how such classification effects the learning of information literacy.

  As a method of research, we investigated the scores and the correct answer rate in E-learning following lectures in educational programs, analyzed the terms and concepts by four categories and subcategories. Furthermore, we investigated the relationship in the scores by learner's department and specialty.

  As a result of the analysis, regarding the score and the correct answer rate in E-learning, there was a significant difference in the score and the correct answer rate of the four categories. In addition, there was a significant difference in the correct answer rate of the subcategories. On the other hand, there was no significant difference in the scores by learner's department and specialty.   These results show that this educational program, which is composed of categorized knowledge, would effect the learning of knowledge.

KEYWORDS: Information Literacy, Information Society, Information Morals, Cyber Crime, Copyright,

E-Learning

情報リテラシーの習得を目的とした教育プログラムの開発

武 市 泰 彦

1  研究の目的  情報化社会の進展により,若者を対象とした情報 リテラシー教育の必要性がさらに高まっている。情 報リテラシーの学習は小学校から始まり,中学校・ 高校で行われた後,大学では情報モラル,情報技術, インターネット上のサービスのよりよい利用方法, サイバー犯罪への対応,著作権の尊重など,高次の 内容の習得が行われている。  日常の生活においてスマートフォンなどの情報機 器を通じてインターネットに接する時間が増えたこと で,トラブルや犯罪に遭遇する機会が増えるなどの 社会問題が生じている。不測の事柄に対応するため にも情報リテラシーは情報化社会に生きる人間にとっ て重要な知識・技能となっている。また,膨大な情報 から情報の持つ特性を踏まえ,適切さや正確さなど の情報の信頼性を吟味し,自己の行動の判断材料と できる情報を選択し活用する能力が求められている。  その一方で,情報化社会の変化が極めて急速であ るため,情報リテラシーで学ぶべき内容は常に変容 し,学ぶべき事柄は増加している。そのため,情報 リテラシー教育では扱うべき内容を社会の変化に合 わせ,絶えず修正していく必要がある。  以上の課題を踏まえて,本研究では大学初年次生 の情報リテラシーの習得を目的に教育プログラムの 開発を行った。この教育プログラムは一斉授業形式

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の講座と e ラーニングから構成されている。この教 育プログラムでは,習得すべき用語や概念をリスト 化しグループ分けすることで,学ぶべき内容を明示 的に示している。習得すべき内容のリスト化とグ ループ化は,必要とされる情報リテラシーのニーズ に合わせた学習内容の変更を容易にする。また,教 育プログラムに対応した e ラーニングを使用するこ とで,学生が自学自習を行い,自身の習得した内容 をリアルタイムで評価し,さらなる自身の知識の習 得を支援する。  今回の研究では,開発した教育プログラムについ て,⑴情報リテラシーで学ぶべき内容の整理とその 手法,⑵教育プログラムの内容と運用の形態,⑶ e ラーニングでの正答率の分析による教育プログラム の評価,の ₃ 点について報告したい。 2  研究の方法 2 . 1  習得すべき情報リテラシーの用語と概念の 選択  今回の教育プログラムで習得の対象とする用語と 概念は次の条件に基づいて選択を行った。 ⑴  小学校・中学校・高等学校で学んだ情報リテラ シーを基盤とした内容であること。 ⑵  特殊な専門用語でなく,知識として適度に普及 した用語や概念であり,ある程度一般的であること。 ⑶  大学生活において,また社会人となった場合に 有益で実用的であること。  さらに,習得すべき内容を継続的に再構成するこ とを目的に,以下の条件にも留意した。 ⑷ 細分化された用語や概念であること。 ⑸ 順序の変更や取捨選択が可能であること。 ⑹ 最新の知識を取り入れること。  以上の条件に基づいて用語と概念を選択した結果, 合計で176個が選択された。これらの176個の用語と概 念について,個々の内容と相互の関連性に基づいてグ ループ別に分類したところ,情報化社会,情報モラル, サイバー犯罪,著作権の 4 つの領域に分けることがで きた。 4 つの領域について,さらに,領域「情報化社会」 は,情報化社会,技術,サービス,デザインの 4 つか ら,領域「情報モラル」は情報モラル,情報リテラシー, SNS,メール,スパムメールの ₅ つから,領域「サイ バー犯罪」はサイバー犯罪,法規,セキュリティ,マ ルウェアの 4 つから,領域「著作権」は著作物,著作権, 権利制限,著作物の種類,違法行為の ₅ つからなる 小領域をそれぞれ構成している(表 ₁ )。  以上の用語と概念の分類により,今回の教育プロ グラムで取り扱う情報リテラシーの内容は情報化社 会,情報モラル,サイバー犯罪,著作権の 4 つの領 域から構成され,講義と e ラーニングからなる授業 の 4 回分と対応している。 4 つの領域はそれぞれ, 42個,55個,36個,43個の用語と概念から構成さ れ,講義と e ラーニングの 4 回の授業を通して,合 計176個の用語と概念を習得する。 2 . 2  教育プログラムの形態  全体の構成として,情報化社会,情報モラル,サ イバー犯罪,著作権の領域の順で行われ,それぞれ 講義と e ラーニングを合わせて90分,合計での所要 時間は360分である。  講義と e ラーニングで使用する教材については, 講義では教員が使用するプレゼンテーション教材と, 学生が使用するプレゼンテーション教材がある。e ラーニングは CGI を利用した e ラーニングシステム を使用し,利用者は PC かスマートフォンの web ブラ ウザを介して e ラーニングシステムへアクセスする。  講義では教員のプレゼンテーションに沿って,学 生が個々にプレゼンテーション教材への記入やメモ を取りながら一斉授業の形態で進める。講師が使用 するプレゼンテーションは Microsoft PowerPoint で 作成し,スライドの枚数はそれぞれの回で35枚,29 枚,25枚,28枚である。  受講者は個々にパソコンで教材に入力やメモなど を行い,受講後に提出する。教材は PowerPoint で 作成しており,記入用の振り返りシートなどを含め, スライドの枚数はそれぞれの回で27枚,24枚,24枚, 26枚となっている。  講義の後,e ラーニングを使用して学生が個々に 自身の学習の到達度を確認し,合格点に達するまで 自学自習を行う。e ラーニングは利用者がログイン をすると25問の設問が表示される。設問は問題と 4 択の選択肢からなり,択一で回答し,25問全てに答 えた時点で採点を行う。得点は ₁ 問につき 4 点で合 計100点となる。

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表1 教育プログラムで取り扱う用語と概念

領域 小領域 用語と概念

情報化社会

情報化社会 ₁ ~ ₉ 情報,情報化社会,ICT,IT,高速なネットワーク,操作性のよい情報機器,多様なサービス,デジタルデバイド,ソサエティ 5.0 技術 10~25 スマートフォン,マルチメディア,AR,VR,GPS,GIS,公衆無線 LAN,Bluetooth,Wi-Fi,QR コード,IoT,IoE,人工知能,ビッグデータ,5G,

電子タグ サービス 26~39 検索エンジン,e-Learning,SNS,マスメディア,電子商取引,ネットオークション,ネットショッピング,ネットバンキング,GAFA,電子マネー, SOHO,モバイルワーク,テレワーク,ノマドワーカー デザイン 40~42 ユニバーサルデザイン,ユーザビリティ,アクセシビリティ 情報モラル 情報モラル ₁ ~ ₇ 情報モラル,ネチケット,情報リテラシー,リテラシー,コンピューターリテラシー,メディアリテラシー,インターネットリテラシー 情報リテラシー ₈ ~30 公開性,記録性,信憑性,公共性,流出性,パスワード,テクノストレス, テクノ不安症,テクノ依存症,インターネット依存症,情報の発信者,情 報の型,情報の受け手,情報の利便性,情報の信頼性,情報の即時性,情 報の検索性,情報の手軽さ,情報量,情報の専門性,情報源,クロスチェッ ク,コミュニケーション SNS 31~41 SNS,個人情報の流出,アカウントの乗っ取り,炎上,いじめ,晒し(さらし),なりすまし,ソーシャルハラスメント,フェイクニュース,メタデータ,メー リングリスト メール 42~44 To,Cc,Bcc スパムメール 45~55 スパムメール,迷惑メール,ウイルス,フィッシング,架空請求メール,クイック詐欺メール,チェーンメール,デマメール,なりすましメール, 空メール,フィルタリング サイバー犯罪 サイバー犯罪 ₁ ~ ₈ サイバー犯罪,匿名性,無痕跡性,被害の不特定多数性,時間的・場所的無限定性,コンピュータ犯罪,ネットワーク利用犯罪,不正アクセス禁止 法違反 法規 ₉ ~17 不正アクセス禁止法,不正アクセス,ソーシャルエンジニアリング,プロバイダ責任制限法,個人情報保護法,個人情報,プライバシー,特定電子メー ル法,オプトイン セキュリティ 18~25 情報セキュリティ,情報の機密性,情報の完全性,情報の可用性,2段階認証,暗号化技術,SSL,電子透かし マルウェア 26~36 マルウェア,ウイルス,ウイルス対策ソフト,スパイウェア,ワーム,トロイの木馬,DoS 攻撃,踏み台,バックドア,セキュリティホール,ファ イアウォール 著作権 著作物 ₁ ~11 著作権,著作物,著作者,思想または感情,創作的,表現,文芸,学術, 美術又は音楽,著作人格権,財産権としての著作権,パブリックドメイン, 意匠権 著作権 12~22 保護期間,公表権,氏名表示権,同一性保持権,複製権,上演権,演奏権, 上映権,公衆送信権,翻案権,著作隣接権 権利制限 23~29 権利制限,私的利用使用,非営利,無報酬,図書館,引用,教育機関 著作物の種類 30~38 言語,音楽,舞踏・無言劇,美術,建築,図形,映画,写真,プログラム 違法行為 39~43 映画の盗撮,違法アップロード,違法ダウンロード,写り込み,デジタル 万引き

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 採点により,回答の正誤が表示され,回答が間違っ ている場合には解説が表示される。得点が100点満 点中の80点以下であった場合には,再度,利用者が 問題を表示し回答を行う。80点以上に到達した場合 は e ラーニングを終了するか,更に高い得点を目指 して e ラーニングを継続して行う。その後,個々に e ラーニングを終了し,講義で使用する教材の振り 返りシートに記入を行い,サーバーに提出した時点 で授業が終了となる。 3  e ラーニングでの得点と正答率の分析による教 育プログラムの評価 3 . 1   4 領域別の e ラーニングでの得点と正答率  講座の受講後に行う e ラーニングでの得点と正答 率について分析を行った。今回のeラーニングでは 操作の 2 回目以後は誤答への解説がすでに表示さ れ,利用者が設問に対する正答を確認しているため, 分析では ₁ 回目の得点と ₁ 回目の正答率を対象とし た。 4 つの領域それぞれの ₁ 回目の回答者は,情報 化社会では112名,情報モラルでは54名,サイバー 犯罪では106名,著作権では103名であった。  e ラーニングでの 4 領域別の ₁ 回目の平均点に対 して, ₁ 要因分散分析を行った結果,領域別の主効 果が有意となった(F(₃,371)=₆.90,p< .001)。多重 比較(Holm 法)の結果,情報化社会(M=50.11点, SD=16.₃)が著作権(M=41.36点,SD=18.49)より も有意に高かった(t(371)=₃.38,padj=₀.04)。また, 情報モラル(M=54.15点,SD=20.81)がサイバー 犯罪と著作権(サイバー犯罪:M=45.25点,SD= 20.59;著作権:M=41.36点,SD=18.49)よりも有意 に高かった(サイバー犯罪:t(371)=2.81,padj=₀.21; 著作権:t(371)=4.01,padj< .001)(図 ₁ )。  e ラーニングの ₁ 回目で80点の合格点に達した学 生は,情報化社会では4.₅%,情報モラルでは₅.₆%, サイバー犯罪では₅.₇%,著作権では4.₉% といずれ も少数であった。  今回の講座については,経営情報学部,看護学部, 生活科学部,文学部,短期大学部など多様な学部学 科の学生が受講をしたことから,情報系と非情報系 の学生では得点に差があることが予想された。しか し,情報系と非情報系に学生を分類した場合の得点 に対して,対応のない t 検定を行った結果,条件間 で有意な差は見られなかった。(t(2.22)=₁.01,n.s.)。 また,学部別,学科別の ₁ 回目の平均点に対して, ₁ 要因分散分析を行った結果,どちらの主効果も有 意でなかった(学部別:F(4,370)=₀.78,p=.542; 学科別:F(13,361)=₀.94,p=.509)。   4 領域別の正答 率について,情報 化 社会では 34.2%,情報モラルでは59.4%,サイバー犯罪では 45.₅%,著作権では42.₁%となった。正答率と領域の 間に関連があるかを検討するためにカイ二乗検定を 行ったところ,両者の間に有意な関連が見られた(χ2 ( ₃ ,N=9663)=276.11,p<.001)。残差分析の結果, 情報化社会は不正解(p<.001)の人数が,情報モラ ルでは正解(p<.001)の人数が有意に多かった(表 2 )。 図1 4 領域別の e ラーニングでの1回目の得点

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3 . 2   4 領域の小領域別の e ラーニングでの正答率  領域「情報化社会」の正答率について,小領域「情 報化社会」では42.₀%,小領域「技術」では34.₆%, 小領域「サービス」では25.₈%,小領域「デザイン」 では45.₅%となった。正答率と小領域の間に関連が あるかを検討するためにカイ二乗検定を行ったとこ ろ,両者の間に有意な関連が見られた(χ2( ₃ ,N= 2791)=64.307,p<.001)。残差分析の結果,小領域 「情報化社会」は正解(p<.001)の人数が,小領域 「サービス」では不正解(p<.001),小領域「デザ イン」では正解(p<.001)の人数が有意に多かった。  領域「情報化社会」の設問については,スマートフォ ン(79.₅%),ユニバーサルデザイン(70.₃%)の正答率 が高く,SOHO(4.₅%),電子商取引(₆.₃%),マルチメディ ア(₈.₁%),通信規格(₈.₉%)の正答率が低かった(表 ₃ )。  領域「情報モラル」の正答率について,小領域「情 報モラル」では93.₀%,小領域「情報リテラシー」 では59.₅%,小領域「SNS」では36.₀%,小領域「メール」 では70.₃%,小領域「スパムメール」では60.₃%となっ た。正答率と小領域の間に関連があるかを検討する ためにカイ二乗検定を行ったところ,両者の間に有 意な関連が見られた(χ2( 4 ,N=1710)=240.924, p<.001)。残差分析の結果,小領域「情報モラル」 は正解(p<.001)の人数が,小領域「SNS」では 不正解(p<.001),小領域「メール」では正解(p=.003) の人数が有意に多かった。  領域「情報モラル」の設問については,ツイッター の利用(92.₇%),対面でのコミュニケーションの 利点(86.2%),迷惑メールへの対応(83.₅%)の正 答率が高く,クロスチェック(22.4%),情報につい ての説明(30.2%),メールのフィルタリング(32.₁%) の正答率が低かった(表 4 )。  領域「サイバー犯罪」の正答率について,小領域 「サイバー犯罪」では50.₁%,小領域「法規」では 46.₈%,小領域「セキュリティ」では34.4%,小領域「マ ルウェア」では43.₈%となった。正答率と小領域の 間に関連があるかを検討するためにカイ二乗検定を 行ったところ,両者の間に有意な関連が見られた(χ2 ( ₃ ,N=2635)=22.709,p<.001)。残差分析の結果, 小領域「サイバー犯罪」は正解(p<.001)の人数が, 小領域「セキュリティ」では不正解(p<.001)の 人数が有意に多かった(表 ₅ )。  領域「サイバー犯罪」の設問については,コン ピュータウイルスの感染の経路(81.₁%)の正答率 が高く,ネットからパソコンへの不正侵入(19.₈%), ハードディスクの処分方法(19.₈%),個人情報保 護法(20.₀%)の正答率が低かった(表 ₅ )。  領域「著作権」の正答率について,小領域「著作 物」では27.2%,小領域「著作権」では42.₁%,小 領域「権利制限」では59.4%,小領域「著作物の種類」 では38.₈%,小領域「違法行為」では40.₈%となった。 正答率と小領域の間に関連があるかを検討するため にカイ二乗検定を行ったところ,両者の間に有意な 関連が見られた(χ2( 4 ,N=2527)=78.132,p<.001)。 残差分析の結果,小領域「著作物」は不正解(p<.001) の人数が,小領域「権利制限」では正解(p<.001) の人数が有意に多かった。  領域「著作権」の設問については,複製権の私的 利用目的(79.₆%),教育機関における複製のための 条件(66.₀%),引用の方法(63.4%),著作物に対す る違法行為(61.4%)の正答率が高く,著作物の実 例(16.₅%),SNS やホームページでの著作権(26.₀%), 複製権(26.₀%)の正答率が低かった(表 ₆ )。 表2 4領域と小領域別の正答率 講  座 内  容 正答率 正答率 情 報 化 社 会 情 報 化 社 会 42.0% 34.2% 技 術 34.6% サ ー ビ ス 25.8% デ ザ イ ン 45.5% 情 報 モ ラ ル 情 報 モ ラ ル 93.0% 59.4% 情報リテラシー 59.5% S N S 36.0% メ ー ル 70.3% ス パ ム メ ー ル 60.3% サイバー犯罪 サ イ バ ー 犯 罪 50.1% 45.5% 法 規 46.8% セ キ ュ リ テ ィ 34.4% マ ル ウ ェ ア 43.8% 著 作 権 著 作 物 27.2% 42.1% 著 作 権 42.1% 権 利 制 限 59.4% 著 作 物 の 種 類 38.8% 違 法 行 為 40.8% 全 体 43.8%

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表3 「情報化社会」に関する設問の正答率 設問の内容 設問と4つの選択肢に含まれる用語,概念 回答者数 正答数 正答率 1 情報化社会 ICT IT,ICT,IoT,IoE 112 58 51.8% 2 情報 誰かにとって何かの価値を生じたときにはデータは情報となる,知識,information,論理性や行動選択性といった特徴 112 50 44.6% 3 情報化社会 モノやエネルギー以上に情報が重要な価値,情報が人々の意思決定や行動に大きな影響,個人情報の保護,マスメディア 113 50 44.2% 4 ソサエティ 5.0 現実空間とサイバー空間を融合,センサーと IoT を通じてあらゆる情報を集積,人工知能がビッグデータを解析,サイバー空間 112 43 38.4% 5 デジタルデバイド 都市部と地方間での情報格差,情報技術,個人間の年齢や能力または国家間の経済格差などによる情報格差,インターネットの利用格差 111 34 30.6% 6 技    術 スマートフォン 多重的な機能と利便性,小さなパソコンと携帯電話の両方の性格,ブルーライト,歩きスマホ,ながらスマホ,スマホ依存症 112 89 79.5% 7 公衆無線 LAN Wi-Fiスポット,フリースポット,ホットスポット,暗号化のレベル,セキュリティ対策,公共施設の公衆無線 LAN,WEP,WPA 112 62 55.4% 8 ビッグデータ 携帯電話の電波の接続率の改善,疾病予防やリアルタイムの道路交通状況判断,分析できるデータサイズの制限,巨大で複雑なデータの集合 111 46 41.4% 9 AI ディープラーニング,人工知能で大量のデータを即座に解析,責任の所在を明確にする法整備,演算能力と思考プロセスの速度とレベルに優れる 112 45 40.2% 10 次世代通信規格5G 高速化,接続可能端末数,超低遅延性,省電力 112 27 24.1% 11 GPS GIS,GPS,FIFD,QR コード 111 21 18.9% 12 通信規格 Wi-Fi,Bluetooth,4G,LTE 112 10 8.9% 13 マルチメディア デジタル化された文字や画像,動画,音声など様々な種類・形式の情報を組み合わせて統合,AR,VR,Mixed Reality 111 9 8.1% 14 サービス e ラーニング 受講者の学習の進度や理解度に合わせて行われる自学自習型の学習形態,時間と場所の制約,教育の効果,モチベーションの持続 112 70 62.5% 15 検索エンジン 語の検索,類似の画像を検索,Google,ホームページなどの情報を検索する機能,検索順位のアルゴリズム,順位の根拠 111 62 55.9% 16 インターネットのサービス GAFA(ガーファ),デジタル課税,個人情報を取得し広告収益,圧倒的な開発力と資金力で市場の大部分を独占,インフラの一部 112 40 35.7% 17 マスメディアとソーシャルメディア マスメディア,大量の情報を伝達,情報が双方向に広がる伝達の方法や手段,ツイッター,フェイスブック,情報を手軽に拡散 112 22 19.6% 18 スマートフォンの世代別の利用 若年層:SNS や動画視聴,30 歳~ 50 歳代:ネット検索,子育て世代:ネットショッピング,高齢層:メール等のコミュニケーション 111 20 18.0% 19 検索エンジンの検索結果の表示 表示順位,検索順位のアルゴリズム,表示順位の信頼性,表示順位のカスタマイズ,ホームページの最適化 112 18 16.1% 20 電子マネー の決済手段,不正使用,決済の迅速化・確実性の向上,電子的に決済貨幣価値をデジタルデータで表現,キャッシュレス売買や電子商取引 111 15 13.5% 21 電子商取引 インターネットを用いて財やサービスの受発注を行う商取引等の総体,オークション,店舗サイト,振込・残高照会等の各種銀行手続 111 7 6.3% 22 SOHO ノートパソコンや PDA,在宅,時間や場所にとらわれない働き方,自宅兼オフィスのビジネスで小規模事業の個人事業や個人会社を経営 112 5 4.5% 23 デザイン ユ ニ バ ー サ ル デザイン 障害の有無や老若男女といった差異を問わず利用,使い勝手の尺度,幅の広い改札,ノンステップバス,すべての人が平等に使える機器や製品 111 78 70.3% 24 アクセシビリティ どの程度広汎な人に利用可能であるか,ハンディを持つ人にどの程度利用しやすいか,WEB アクセシビリティ,ユーザビリティ 112 54 48.2% 25 ユーザビリティ 使いやすさ,use と ability を合わせた造語,効率や利用者の満足度が重要,特定の目的や状況,利用者に合わせて最適化 111 20 18.0%

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表4 「情報モラル」に関する設問の正答率 設問の内容 設問と4つの選択肢に含まれる用語,概念 回答者数 正答数 正答率 1 情報モラル 対 面 で の コ ミ ュ ニケーションの利点 友達への謝罪,天気予報を家族に連絡,病気で学校を欠席を担任の先生に連絡,試験の出題範囲をクラスメートに確認 109 94 86.2% 2 ネット上の文字を使ったコミュニケーション 文字にすると正確に伝える,文字だけで相手の気持ちを読み取る,相手がどう感じるか確認,顔をあわせて会話 53 39 73.6% 3 情報モラル 情報社会で必要な態度や考え方,情報リテラシー,ネットでのマナーやルール,情報を評価し取捨選択できる思考力 110 79 71.8% 4 情報リテラシー インターネット依存症 オンラインゲームに熱中,生活リズムが不調,メールの返信,気分の落ち込み,憂鬱,ブログへのコメント 52 41 78.8% 5 情報リテラシー 必要な情報に効果的にアクセス,選択した情報を自分の知識に,目的達成のために情報を効果的に活用,読み書き能力 109 77 70.6% 6 インターネットの特性 公開性,記録性,信憑性(しんぴょうせい),流出性 53 33 62.3% 7 テクノストレス テクノ依存症,インターネット依存症,コンピュータとの関わりがストレスとなって生じる心身の失調,テクノ不安症 53 28 52.8% 8 情報の信頼性 ドで検索,説明に専門性があり体系的に情報が整理文章や引用元が明記,情報元が確認可能,情報量が十分,キーワー 53 19 35.8% 9 パスワードの設定 パスワードそのものをメモしない,アルファベットと数字と記号,特定の文字を記号や数字に置換え,英単語の組合せ 53 19 35.8% 10 情報についての説明 マスメディアは利益を生むために情報を発信,情報発信する個人,定型の形や文脈,人の属性による情報の受け取り方 53 16 30.2% 11 クロスチェック 情報の真偽を友達への電話で確認,Web サイトで確認,公共機関に電話で確認,雑誌で確認 107 24 22.4% 12 S N S ツイッターの利用 個人や自宅などを特定,不特定多数の人が「ツイート」を閲覧,なりすましの被害,デマや誤情報が拡散しやすい性質 109 101 92.7% 13 SNS の利点 リアルタイムの情報をすぐに送信,情報を文字ですぐに検索,スマートフォンから手軽に利用,情報を系統的に整理 53 42 79.2% 14 SNS に情報を投稿 イベントの感想を投稿,趣味で書いたイラストを投稿,新聞の紙面をスキャン,普段使っている物を写真に撮って投稿 53 34 64.2% 15 SNS での不明なメッセージへの対応 間違いだと伝える,話を合わせてメッセージを続ける,無視をする,返信する 108 68 63.0% 16 メーリングリスト 退会の手続きを行う場合は管理者に連絡,登録されている人に一斉に送信,返信のルール,複数の人と共通の話題で意見を交換 52 29 55.8% 17 SNS で起こる問題 アカウントの乗っ取り,なりすまし,ソーシャルハラスメント,個人情報の流出 53 28 52.8% 18 メーリングリスト 登録したメンバーに同じメールを配送,既読の確認,パソコンやスマートフォンで利用可,参加者を知らずに利用可 52 21 40.4% 19 メ ー ル メールの送受信 表現や内容,添付ファイルの送信,メールが相手に届かない場合,相手の名前や自分の所属・氏名,文末に署名 52 22 42.3% 20 To,Cc,Bcc To,参考までにメールを見てほしい相手には Cc,Cc,Bcc は受け取った人同士でメールアドレスがわからない 53 21 39.6% 21 メールの件名 問題なく届く,警告メッセージが表示,利用環境によっては迷惑メールと判断,メールの件名を入力することはマナー 53 19 35.8% 22 スパムメール 迷惑メールへの対応 フィルタリング,自分のメールアドレスを変更,メールを送ってきた相手への連絡,相手のメールアドレスを受信拒否 109 91 83.5% 23 迷惑メール 架空請求メール,複数の人に宛ててメールを転送するよう指示するメール,空メール,フィッシング 52 31 59.6% 24 チェーンメール トワークに負荷,架空の有料コンテンツの利用料・情報料などが請求受け取った人にとって精神的時間的な負担,多くの内容がデマ,ネッ 53 22 41.5% 25 メールのフィルタリング 通常メールのリスト,メールの発信元を分析,メールのヘッダや本文等をデータベースと照合,迷惑メールのリスト 53 17 32.1%

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表5 「サイバー犯罪」に関する設問の正答率 設問の内容 設問と4つの選択肢に含まれる用語,概念 回答者数 正答数 正答率 1 サイバー犯罪 サイバー犯罪の特徴 匿名性,無痕跡性,被害の不特定多数性,時間的・場所的無限定性 106 68 64.2% 2 不正アクセス 通信回線を利用して不正にアクセス,SNS の乗っ取り,他人の ID やパスワードを使ってログイン,データや携帯メールなどを盗み見る 106 68 64.2% 3 プライバシーを侵害する行為 有名人の行動を SNS に書き込む,ブログで引用する際に出典先を掲載,第三者の実名を掲示板に掲載,飲食店の住所を掲示板に書き込む 106 64 60.4% 4 サイバー犯罪 コンピュータ技術及び電気通信技術を悪用した犯罪,コンピュータ犯罪,ネットワーク利用犯罪,不正アクセス禁止法違反に関する犯罪 106 57 53.8% 5 ソーシャルエンジニアリング パスワードを入力するところを盗み見る,ゴミ箱から個人情報の書かれたメモなどを探し出す,なりすまし,バックドア 105 41 39.0% 6 コンピュータ犯罪の事例 オンライン端末を不正操作,他人の ID でコンピュータに侵入,プロバイダのホームページを改ざん,大量の電子メールでサーバーを攻撃 105 36 34.3% 7 ネットワーク利用犯罪の事例 個人の誹謗中傷を掲示板に掲載,脅迫の電子メールを送る,他人のID やパスワードを無断提供,通信販売で購入した商品が届かない 105 36 34.3% 8 法    規 不正アクセス禁 止法 不正アクセス行為の禁止等に関する法律,サーバーの管理者の努力義務,勝手に自分の ID とパスワードを使用,アカウント乗っ取り 105 61 58.1% 9 不正アクセス禁止法 友達の SNS のパスワードを変更,友達の ID とパスワードを入手,友達の ID とパスワードを,第三者に教える,友達のメールアドレスを教える 106 57 53.8% 10 プロバイダ責任制限法の対象 SNS に個人情報の書き込みがされた,SNS に誹謗中傷の書き込みがされた,会社やお店が風評被害を受けた,電子メールで誹謗中傷を受けた 105 66 62.9% 11 プロバイダ責任制限法 プロバイダやサイト管理者などの損害賠償責任を制限する法律,送信防止措置請求,損害賠償の義務,発信者情報開示請求 103 64 62.1% 12 SNS へ の 誹 謗中傷の書き込み への対応 掲載内容の削除や掲載停止,プロバイダ責任制限法により被害者 がプロバイダに対応,情報の開示を請求,都道府県警察サイバー 犯罪相談窓口 106 29 27.4% 13 個人情報保護法 個人情報を取り扱う事業者に対する法律,個人情報の取り扱い,個人情報の有効活用,個人情報の保護,個人情報はメールアドレスにも適用 105 21 20.0% 14 個人情報保護法における個人情報 個人の氏名・住所・生年月日・電話番号,防犯カメラに記録された情報や音声,メールアドレス,名刺情報 105 71 67.6% 15 特定電子メール タリング,電子メールに附属して広告宣伝が行われる場合は例外迷惑メールを規制する法律,オプトイン(同意する)方式,フィル 105 40 38.1% 16 クーリングオフ 消費者に購入を考え直す期間を与え契約を解除できる制度,ネットショッピング,はがきなどの書面で行う必要,期間は販売方法ごとに異なる 106 34 32.1% 17 セキュリティ 個人情報の送付方法 電子メールに添付して送る,暗号化し DVD にコピーして直接渡す,USB メモリに保存し郵送,暗号化して圧縮し電子メールで添付して送る 105 45 42.9% 18 情報セキュリティ技術 暗号化技術,SSL,2 段階認証,電子透かし 106 43 40.6% 19 ハードディスクの処分方法 内部にある磁性体をドリルなどで破壊するか変形させる,フォーマット処理,データ消去ソフト,分解し異物が記録面に付着した状態にする 106 21 19.8% 20 マルウェア コンピュータウイ ルスの感染の経路 市販の音楽 CD,電子メールに添付された画像ファイル,無料でダウンロードしたゲームプログラム,友だちから預かった USB メモリ 106 86 81.1% 21 コンピュータウイルスの予防法 ウイルス対策ソフト,OS やソフトウェアの更新,SNS から届くセキュリティに関するメールへの対応,ダウンロードしたファイルのウイルス検査 105 70 66.7% 22 マルウェア 悪意のあるソフトウェアや悪質なプログラムの総称,スパイウェア,マルウェアはコンピュータウイルスの一種,踏み台,DDoS 攻撃 105 42 40.0% 23 ウイルスに感染したコンピュータ アドレス帳に登録されている相手にウイルスが送信される,CD-ROM,システムの立ち上げに異常に時間がかかる,ファイルが破壊される 105 31 29.5% 24 コンピュータウイルスの感染へ対応 ネットワークから切り離す,ウイルス対策ソフト,2 次感染を防ぐ,外づけのハードディスクもウイルス対策ソフトでチェックを行う 106 27 25.5% 25 ネットからパソコンへの不正侵入 セキュリティホール対策,最新の修正プログラムをインストール,ファイル暗号化ソフト,完全に電源をオフにする,ファイアウォール 106 21 19.8%

(9)

表6 「著作権」に関する設問の正答率 設問の内容 設問と4つの選択肢に含まれる用語,概念 回答者数 正答数 正答率 1 著作物 著作物の特徴 単なるデータや事実,表現されていない創作的なアイディア,人 間の考えや思いが表現されたもの,創作的な表現 103 35 34.0% 2 著作物 ドラマのタイトル,スポーツやゲームのルール,数値や情報を集めたデータベース,法律や裁判所の判決 103 32 31.1% 3 著作物の実例 取引で交わす定型の契約書,料理のレシピ,思いつきで描いた絵,即興で作った歌,テレビ番組の企画 103 17 16.5% 4 著作権 複製権の私的利 用目的 ビデオレコーダーで番組を録画,雑誌の記事を家の複合機でコピー,ラジオ番組で流れる音楽を録音,画像をパソコンにダウンロードして保存 103 82 79.6% 5 著作権の保護期 著作者が生存している期間に著作者の死後 70 年間を加えた年数,書籍の保護期間が切れた図書,TPP 協定,著作権が消滅した文学作品 102 56 54.9% 6 複製権と友人間の貸し借り 自分の DVDをコピーして友人にあげる,友人がコピーした CDを借りる,自分で楽しむため CD をコピー,録画したテレビ番組を友人から借りる 103 47 45.6% 7 演奏権 音楽の著作物である楽曲や歌詞を公に演奏する権利,無報酬で演奏,音楽CD を店の BGM として流す,友人を家に招いて CD を BGM として再生 101 39 38.6% 8 上演権と上映権 子どもを集めて無料で参加できる読み聞かせ会を開く,お店で雰囲気づくりのため DVD を上映,集客のためお店で DVD を上映,営利目的 101 39 38.6% 9 複製権と複写 図書館でのコピーは1人につき1部,図書館で本の一部をコピー,会社の業務で新聞の切り抜きをコピー,新聞の切り抜きをコピーして会社で配る 102 35 34.3% 10 公衆送信権 公衆送信権,SNS に記事や写真を載せアクセスした人がそれらの記事や写真を見られる状態にすること,送信可能化,ファイル交換ソフト 100 32 32.0% 11 翻案権 以前に誰かが創作した著作物に基づいて新たな創作を行うこと,同一性保持権,著作物を要約して引用,著作者の許可,極めて短い内容の要約 101 28 27.7% 12 複製権 CD を借りて自分で楽しむため複製,コピープロテクトを外すソフトウェアの提供,コピープロテクトを外す行為,私的使用目的でのコピー 100 26 26.0% 13 権利制限 教育機関における 複製のための条件 教育を担当する者や授業を受ける者が複製,授業の過程において使用,必要と認められる範囲,著作者の利益,著作者の出所,営利目的でない 100 66 66.0% 14 引用の方法 日記や手紙など公開されていない著作物,正当な範囲内で引用,カッコ書き,区別を明示,許可を取り出所を明示した上で一部を引用 101 64 63.4% 15 引用 保護期間の経過した文学作品を引用,ブログで書かれた文章を引用,他人のブログを自分のブログに引用,レポートで他人の著作を引用 99 58 58.6% 16 引用の条件 引用する著作物はすでに公表されているもの,必然性,必要性,引用部分をそれ以外の部分と明確に区別,引用した分量と自分で書いた分量 101 50 49.5% 17 著作物の種類 写真の著作物 プリクラの写真,証明写真機で撮影した証明写真,スマートフォンやデジタルカメラなどで撮影した個人の写真,商品カタログの写真 100 49 49.0% 18 言語の著作物 講演で喋った内容,短い言葉で構成される交通標語,ありふれた表現,死亡記事などの簡潔な記事,報道記事 100 43 43.0% 19 建築の著作物 一般住宅の建築物,建築物の写真,実用性,機能性,美的要素,建築芸術といえるような創作性を備えた建築物 101 39 38.6% 20 音楽の著作物 著作物,著作者,演奏家や歌手は実際の演奏や歌うなどの表現に大きな役割,著作隣接権,非営利,無料,無報酬,営利を目的としない上演 100 37 37.0% 21 地図,図形の著作物 プレゼン資料の図表,地図は地理的な内容を記号として創作的に表現,記号による簡単な顔文字,一般的なソフトウェアを利用して作成したグラフ 99 26 26.3% 22 違法行為 著作物に対する 違法行為 映画の盗撮の防止化に関する法律,無断で音楽や映像をアップロード,違法サイトから動画や音楽のダウンロード,複製による著作権者への補償金 101 62 61.4% 23 写り込み 撮影した画像を SNS で発信,意図せず別の著作物が写る,音楽がたまたま録り込まれていた場合,ポスターや絵画が背景の一部に写った写真 101 49 48.5% 24 デジタル万引き 書店で本や雑誌をスマートフォンなどで撮影する行為,撮影した写真を SNS に掲載すると公衆送信権の侵害,私的使用目的,業務妨害罪 102 28 27.5% 25 SNSやホームページでの著作権 ハンドルネーム(匿名)での書込み,思想または感情を創作的に表現,著作権フリー,無断リンク禁止,匿名で書き込んだ掲示板の記事 100 26 26.0%

(10)

4  考察  今回の研究では,情報化社会の急速な変化に対応 可能な教育プログラムとして,情報リテラシーの習 得のための教育プログラムの開発を行った。本プロ グラムの特徴として,習得すべき用語と概念を明示 的にリスト化しグループ化することで,用語と概念 の再構成が容易な教育プログラムであることを目指 した。  e ラーニングでの正答率の分析を通して教育プロ グラムの評価を行った結果, 4 領域での正答率と得 点,また,領域を構成する小領域での正答率に有意 な差が見られた。一方で,今回の教育プログラムの 利用者が多様な学部学科の学生であったにも関わら ず,学生の専門領域による差は見られなかった。こ れは講座の時期が初年次の前期という段階であり, 専門的な知識を習得する以前であることが要因とし て考えられる。  領域別に正答率や得点に差がある理由として,教 員のプレゼンテーション教材や学生の教材の適切 さ,各問題の難易度の差が要因として考えられ,改 善の必要がある。今回のeラーニングでは,設問の 問と 4 択の回答を一つの習得すべき知識や概念の セットとして考え,設問を構成した。しかし,受講 者の正答率から問題の難易度を分析する場合, 4 つ の回答それぞれの難易度が異なれば,設問の難易度 の分析や検討が複雑になる。設問について 4 択で回 答をする形式でなく,4 択の回答を分けて 4 問とし, それぞれに正誤で答えさせる方が問題の難易度の測 定が容易になると推察される。  今回,習得すべき用語と概念については,設定し た ₆ つの条件に基づき,176個の用語と概念を抽出 し,領域,小領域別に分類を行った。抽出と分類の 際に, ₆ つの条件ごとにスコアを設けて,蓋然性を 数値化して表すなどの改善が考えられる。習得すべ き用語と概念の整理と再構成を客観的に行うための 手法についてはさらに検討する必要がある。 参考文献 ( ₁ ) 武市 泰彦,2005,「情報処理」科目を受講する学 生に関する調査。四国大学紀要(A人文・社会科 学編)第23号,119-128。 ( 2 ) 武市 泰彦・山本耕司,2006,2002年度と2004年 度の大学生を対象としたネチケット教育の評価。 四国大学紀要(A人文・社会科学編)第24号,45-52。 ( ₃ ) 武市 泰彦,2019,四国大学におけるコンピュー ターリテラシー教育。四国大学全学共通教育セン ター年報 第 ₅ 号,43-52。(206) ( 4 ) 清 水  裕 士,2016, フ リ ー の 統 計 分 析 ソ フ ト HAD:機能の紹介と統計学習・教育,研究実践に おける利用方法の提案。メディア・情報・コミュ ニケーション研究, ₁ ,59-73。

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抄   録

 情報リテラシー教育は極めて急速に変化する情報化社会を対象とするため,習得すべき内容の修正が絶え ず求められる。そのため,短いサイクルでの学習効果の評価と,その結果に基づく学習内容の再構成が情報 リテラシー教育の課題となっている。本研究では情報リテラシーの習得を目的とした教育プログラムの開発 を行った。この教育プログラムの特徴は習得すべき用語と概念を細分化し分類することで再構成が容易な点 にある。  今回の教育プログラムでは,習得すべき用語と概念を分類し,情報化社会,情報モラル,サイバー犯罪, 著作権の 4 つの領域を設定した。今回の研究の目的は,このような分類が学習者の知識の習得にどのような 影響を与えるかを明らかにすることであった。  研究の方法として,教育プログラムで講義後に行われる e ラーニングでの得点と正答率を調査し,情報リ テラシーの用語と概念を構成する 4 領域と小領域別に分析を行った。さらに,e ラーニングでの得点につい て学習者の所属する学部学科や専門領域別に関連を調べた。  分析の結果,e ラーニングでの得点と正答率については, 4 領域別の得点と正答率に有意な差が見られ, 領域を構成する小領域別での正答率にも有意な差が見られた。一方で,学生の所属する学部学科や専門領域 による得点の差は見られなかった。  これらの結果は,習得すべき知識の分類とその分類により構成された教育プログラムが知識の習得に影響 を与える可能性を示す。 キーワード:情報リテラシー,情報化社会,情報モラル,サイバー犯罪,著作権,e ラーニング

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