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小学校国語教科書の接続詞調査 : 平成14年度K社版の調査結果

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Academic year: 2021

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(1)Title. 小学校国語教科書の接続詞調査 : 平成14年度K社版の調査結果. Author(s). 馬場, 俊臣. Citation. 札幌国語研究, 9: 11-19. Issue Date. 2004. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2698. Rights. 本文ファイルはNIIから提供されたものである。. Hokkaido University of Education.

(2) はじめに. −平成14年度K社版の調査結果1. 小学校国語教科書の接続詞調査. 暮. 馬. 臣. に初出箇所が遅くなるとともに、比較的難しい接続詞は. 用いられなくなっている。 ・出現頻度の点から比較すると、﹁すると、たとえば﹂等. 若干の語で順位の異同はあるが、﹁そして﹂ が一位であ. 文章談話の論理的な表現・理解、さらに文章談話の構造や場 面展開の把握などには、接続詞及びこれと同様の機能を果たす. ること、反対・展開︵逆接・順接︶. る傾向はM社の14年度版及び55年度版ともに同じである。. の接続詞が上位に来. 語 句 の 適 切 な理解・運用が重要になる 。 馬場二〇〇三 ︵以下﹁前稿﹂︶ では、平成14年度版小学枚国. ・接続類型別に見ると、累加・展開・反対︵添加・順接・. 逆接︶ の接続詞の出現頻度が高いという傾向は、M社の. 語教科書︵光村図書版︶ ︵以下﹁M社14年度版﹂︶ の教材文中の. 接続詞の出現調査を行い、その結果を、昭和55年度版小学校国. 14年度版及び55年度版ともに同じである。. の小学校国語教科書︵以下﹁K社14年度版﹂︶で. なお、前稿でも述べたように、国語科教育において、教科書. ある。. ︵教育出版︶. うかを確かめることである。本稿で調査対象とするのは、K社. じく14年度に使用された他社の小学校教科書でも見られるかど. さて、本稿の目的は、M社14年度版のこのような特徴が、同. 語教科書︵以下﹁M社55年度版﹂︶と比較することを通して、. 国語科教育の学習指導上の一つの参考材料を提示した。 前 項 の 分 析の要点は次の通りである 。 ・M社14年度版は、M社55年度版に比べ、接続詞の延べ語. 数・異なり語数ともに、大幅に減少している。ただし、 五学年の段階で質量ともにピークをなす点は両年度版と. もに同じである。 ・M社14年度版の接続詞は、M社55年度版に比べ、全体的. −11−.

(3) 教材は、それを通して様々な言語活動を展開させていくための. あと. ︵5下・1︶. それじゃあ. そしたら. ︶内は、初出. 今回の調査対象であるK社14年度版での、位相語に該当する. そいじゃ. ︵2上・1︶. だけど. 接続詞の使用状況を参考として示しておく。︵. 科書教材以外にも、広く読書・発表等種々の言語活動に伴って. それじゃ. ︵2下・7︶. だったら. 一つの材料ではあるが、その教材文それ自体が習得させるべき. 様々な教材が関与することは言うまでもない。しかし、国語教. そんなら. ︵5上・1︶. 学年と延べ語数である。. 科書は、基本的な言語教材を提供しており、その教材文に用い. だけれど. 言語表現にもなりうる。教科書教材は唯一の教材ではなく、教. られた語嚢や表現が如何なるものであるかということは、学習. ︵1下・11︶. で ︵3下・3︶. ︵3上・1︶. ︵2上・7︶. ︵3下・1︶. ︵1下・4︶. ︵3下・9︶. 指導上常に考慮されるべきである。小学校国語教科書の接続詞. だって. ︵5上・1︶. じゃあ. を調査する目的は、接続詞の面から、教材文の語菜や表現の実. なのに. 調査結果. の5語である。. 平成14年度版K社小学. 及び累積の延べ語数・異なり語数を示したものである。︵注2︶. の体裁に準じ、初出箇所及び学年別の使用額度、さらに学年別. 校国語教科書の接続詞﹂に示す。この表は、吉田一九八七の表. K社14年度版の調査結果を、﹁表1. 三. あ・だけれど・だったら・で﹂. 版の調査で新たに﹁位相語﹂扱いをしたのは、﹁あと・そいじゃ. 延べ語数14語、異なり語数48語であった。なお、K社14年度. ︵5上・1︶. 態を明らかにすることにある。. 二 調査対象及び接続詞の認定. に使用されたK社発行の小学校国語教科書一年上∼. 調査対象とした教科書は、平成12年度検定済で平成14年度︵及. び15年度︶ 六年下の全12冊 で あ る 。. 調査箇所及び接続詞の認定に関しては、基本的に前稿と同じ である。︵注1︶. なお、以下の調査対象の接続詞には、甲斐一九八二で﹁位相 語﹂ ︵﹁古語・方言・俗語・話語・幼児語など、共通語としては 扱いにくい語﹂︶ とされた接続詞は含まれていない。﹁けど、し. 64語であった。ま. て、じや、そいで﹂などがこれに当たり、M社55年度版では、 延べ語数16語、異なり語数︵出現頻度合計︶. た、M社14年度版では、延べ語数11語、異なり語数34語であっ た。. 一12−.

(4) 表1 平成14年度版K社小学校国語教科書の接続詞 初出. 1年. 2年. 3年. 4年. 5年. 6年. 計. あるいは. 4上. が. 4上. けれど. 2上. 2. 1. 2. けれども. 2下. 2. 2. 3. 8. さて しかし. 3下. 1. 3. 5. 2上. 4. しかも. 4上. したがって. 4下. じつは すなわち. 4下 5上. すると. 1下. そうしたら そうして. 2上 5上. そこで. 1下. 2 2. 5. 11. 9. 7. 7. 1下. 6. 1下. 6. 6. 9. 2. それで. 2上. 3. 4. 5. それでは. 2下. それでも. 1上. それどころか. 6上. それとも. 2下. それなのに. 2下 3上. 3. 2下. 3. 2下 2下. 7. だから ただ ただし. 3下 3上. たとえば. 3下. つまり. 1下. ですから. 1下. では. 3上. でも. 1上. と. 4下. ところが. 1上. ところで. 4下. また. 1下. または ようするに. 5下 5上. よって. 6下. 述べ語数(学年別) 異なり語数(学年別) 述べ語数(累積) 異なり語数(累積). 27. 12 23. そして それから. それに だが. 3. 6. 14. 19. 12. 12. 36. 4. 8. 7. 9. 15. 67 2. 26. それなら. 8. 6. 3. 12. 6. 2 4. 16 33. 12 38. 8. 6. 2. 4. 2. 2. 55 153 32 13 12. 2. 2. 5. 10 3 3. 2. 2. 9. 6. 5. 23. 3. 9. 4 4. 4 2 2. 2 9. 2 4. 16. 5. 8. 2. 2. 2. 5. 18. 9. 20. 2. 3. 4. 4. 8. 17. 10 92 5. 3 5. 7. 22 4. 3 3. 5. 20. 6. 1. 24. 8. 17. 17. 66 2. 32 10. 91 21. 131 25. 134 28. 162 29. 195 32. 32 10. 123 21. 254 27. 388 34. 550 38. 745 40. −13−. 745 40.

(5) 四. 分析・考察. 前稿と同様に、﹁延べ語数・異なり語数﹂﹁見出し語﹂﹁高頻 度語・低頻度語﹂﹁接続類型﹂別に分析・考察を加え、K社14 年度版に使用された接続詞の特徴を明らかにしたい。その際、 主にM社14年度版の調査結果と比較していくが、必要に応じて. 延べ語数・異なり語数の比較. M社55年度版にも言及する。. 四・一. まず、全学年合計の延べ語数は、M社14年度版では637語. ︵M. 葺毘. 日日 数. M社14年度版の学年別接続詞語数. 異. K社14年度版では、一学年はほぼ同様であるが、二∼四学年. ロロ 数. 表2. き五. ︵六学年の異なり語数は同じ︶ 者ともに少なくなっている。. のに対し、五学年では、逆に両. M社55年度版に比べ、K社・M社ともに14年度版では、大幅. に接続詞の使用頻度が減少している点では、共通性があるが、. M社14年度版では五学年の段階が質量ともにピークをなしてい. るが、K社版では、六学年まで漸増しており、五学年での突出 は見られない。. なお、K社・M社ともに14年度版では、三学年と四学年の延. ー14−. な 田. 10. 15. 22. 20. 30. 32. 社55年度版では1226語︶ であるのに対し、K社14年度版では745語. である。K准14年度版の方がM社14年度版に比べやや語数が多 いが、M社55年度版に比べて、大幅に減少している点では、M 社14年度版と共通している。. また、異なり語数は、M社14年度版では39語︵M社55年度版. 延. であるのに対し、K社14年度版では40語である。M 及び六学年では、延べ語数・異なり語数ともに多くなっている. のようになっている。. M社14年度版の各学年の、延べ語数及び異なり語数は、表2. り若干減少している点は、M社14年度版と共通している。. 社14年度版とほぼ同じであるが、M社55年度版に比べて、やは. では46語︶. 学 年. 学 四. 学 年. 29. 158 186 102 105 57. 年 学 牛 学 年 五. 学 年 ー」L」. 学 年.

(6) ベ語数はほほ同じである点は同じ傾向にある。ただし、四学年 での新出の語は、K社版では7語、M社版では4語あり、質的 には 四 学 年 が 上にあることは言うまで も な い 。 四二一見出し語の比較 前稿では、M社14年度版とM社55年度版との見出し語を比較. 両 年度版の初出箇所が同じ 語. 両年度版ともにある語. し、次のように分類し、概要を示した ︵初出学年は省略︶。︵注2 も参照︶. A. A−1 けれど・しかし・すると・そこで・そして・そのうえ・ 以上14語. それから・それでも・ただし・つまり・ですから・では・ でも・また. 5 5年度版の方が初出箇所 が 早 い 語. A−1の語群は、一・二学年での初出が殆どであり、. 以上の結果から次のような分析を述べた。 ㈲. 全体的に14年度版では初出箇所が遅くなっている傾向. もっとも基本的な接続詞と考えられる。 ㈱. がある。. Bの語群は、比較的高度な接続詞であると考えられ、. このような語が14年度版では使用されていない。. さて、K社14年度版でも同様の傾向が見られるかどうかを、. 以下見ていく。. ︶内に示すと次のようになる。. ︵2上︶・しかし︵2上︶・すると. ︵1下︶・そ. まず、㈲についてであるが、K社14年度版での初出箇所を ︵. けれど. こで︵1下︶・そして︵1下︶・そのうえ︵なし︶・そ. れから︵1下︶・それでも︵1上︶・ただし︵3上︶・. つまり︵1下︶・ですから︵1下︶・では︵3上︶・で. A−2. あるいは・が・さて・じつは・そうして・それでは・それ. も. ︶内は、順に、M社55年度版・M社14年度版・K社 14年度版の初出箇所である。. なる。︵. もに用いられた接続詞の初出箇所を直接比べると、次のように. 次に、㈲についてであるが、K社14年度版とM社55年度版と. を指摘できる。. このように、初出は、1下が多く、仙に関しては、同様の傾向. ︵1下︶・また ︵1下︶. どころか・それとも・それなのに・それなら・それに・ 以上16語. 1 4年度版の方が初出箇所 が 早 い 語. だが・ただ・ところが・なお・または. A−3. 55年度版のみにある語. 以上6語. けれども・しかも・それで・だから・たとえば・ところで B. いわば・および・しかしながら・したがって・すなわち・. 以上10語. それだから・でないと・というのは・にもかかわらず・ もっとも. ー15−.

(7) ︵1下・1. ︵1下・1下・1. ︵1上・1上・1上︶・でも. ︵2上・2上・2上︶・そこで. ・初出箇所が同じ語 けれど 下︶・それでも. ︵2下・3下・2下︶. ︵3下・5下・3下︶・それなのに. 下・1下︶・あるいは︵4上・6下・4上︶・が︵4上・ 5上・4上︶・さて ︵2下・3上・2下︶・それに 以上9語. したがって し・5上︶. ︵5下・なし・4下︶・すなわち︵6下・な. 以上13語. 以上のように、K社14年度版の場合は、全体的に初出箇所が. 遅くなるという傾向は特には見られない。語の数から見ても、 〇. 一方の版のみで初出箇所が早くなるという傾向は指摘できな ヽ一 −V. 最後に、㈱についてであるが、Bの語群のうち、﹁したがって、. すなわち﹂の2語はK社14年度版に現れるが、残り8語は現れ. ていない。これら残りの8語すなわち﹁いわば・および・しか. ・M社55年度版の方が初出箇所が早い語. しながら・それだから・でないと・というのは・にもかかわら. ︵1上・1上・1. ず・もっとも﹂が高度な語であれば、やはり、そのような語は. ︵1上・1上・1下︶・そして. 下︶・それから︵1上・1上・1下︶・ですから︵1下・. すると. ︵3下・5下・4下︶・そうして. 以上の結果をまとめると、K社14年度版の教科書の接続詞は、. 3上・3上︶・じつは. ︵2下・. 現れにくくなっている。. ︵3下・6上・6上︶・それなら. ︵M社55年度版に比べ︶初出箇所が遅くなるという傾向は特に ︵3下・3上・4. ︵3下・3下・3. 高頻度語・低頻度語の比較. ・M社55年度版の上位10語. 度版・、K社14年度版の上位10語を示すと次のようになる。. 高頻度語に関して、まず見ていく。M社55年度版・M社14年. 四・三. ︵1下・1上・2下︶・だ は見られないが、比較的高度と考えられる接続詞は現れない。. ︵3上・5上・3下︶・または. ︵3. ︵1上・2上・5上︶・それでは︵2上・2下・2下︶・ それどころか 5下・3下︶・ただ. 以上14語. ︵2上・1下・2下︶・ところで. 上 ・ 4上・5下︶・けれども から 下︶. ︵3上・3上・2上︶・ただし. ・K社14年度版の方が初出箇所が早い語 しかし. 上︶・つまり︵2下・2下・1下︶・では︵3上・1下・ ︵3下・. そして・また・しかし・すると・それから・でも・とこ. ︵2上・2上・1下︶・それとも. 1下︶・また. そして・また・でも・しかし・だから・それから・そこ. ・M社14年度版の上位10語. ろが・そこで・それで・けれども. ︵5上・4下・4上︶・それ. 5上・2下︶・だが︵4下・6下・2下︶・ところが︵1. 下 ・ 2下・1上︶・しかも. で︵3上・2上・2上︶・たとえば︵4上・3上・3下︶・. −16一.

(8) で・たとえば・すると・それで ・K社14年度版の上位10語. そして・でも・すると・また・そこで・しかし・それか ら・だから・ところが・たとえば 多少の順位の異同はあるが、似たような語が上位を占めてい る。K社14年度版の特徴としては、﹁でも・すると・そこで﹂ の順位がやや上がり、相対的に﹁また、しかし﹂がやや順位を 下げていることが指摘できる。 低頻度語に関しては、吉田一九八七は、﹁いわば・および・ しかしながら・したがって・すなわち・にもかかわらず・もっ. れた。. ︵展開︶、すなわち. K社14年度版とM社14年度版の見出し語の出入りを見ると、. K社14年度版のみにある語は、﹁したがって. ︵同帰︶、そうしたら︵展開︶、要するに︵同帰︶、よって︵展開︶﹂. ︵補充︶﹂. ︵﹁だからこそ、だったら﹂は除く︶ である。. であり、逆に、M社14年度版のみにある語は、﹁そのうえ︵累加︶、 なお. それ以外の語は重なるため、接続類型に関しては、前稿と同. 終わりに. 様のことが指摘できる。. 五. 以上の検討の要点をまとめると次のようなる。. の語は﹁意味用法上、ないし文体上、小学校段階の接続. べ、接続詞の延べ語数・異なり語数ともに、大幅に減少し. とも﹂. の総出硯回数がわずか1∼3にすぎず、しかも五年か六年に初. ている。ただし、M社14年度版は、五学年の段階で質量と. ・K社14年度版は、M社14年度版同様に、M社55年度版に比. 出する例﹂だからであるということを述べている。K社14年度. もにピークをなしているのと異なり、K社14年度版では六. 語としてはやや難しいものと判断﹂される、﹁一年∼六年まで. 版では、﹁したがって︵初出4下・延べ語数1語︶﹂﹁すなわち︵初. 学年まで漸増しており、五学年での突出は見られない。な. の2語が用いられているが、吉田一. 出5上・延べ語数1語︶﹂. と・そこで﹂は相対的に順位が上がっている。. とほぼ同じである。﹁そして﹂が1位であり、﹁でも・する. ・K社14年度版の高頻度語は、M社55年度版・K社14年度版. えられる接続詞は現れない。. くなるという傾向は見られない。ただし、比較的高度と考. ・K社14年度版は、M社55年度版に比べ、特に初出箇所が遅. べ語数はほぼ同じである点では同様の傾向を示している。. お、K社・M社14年度版はともに、三学年・四学年で、延. 接続類型から見た比較. 九八七の指摘がほぼ当てはまる。 四・四. の三. 前稿では、M社14年度版の接続詞を接続類型別に分類した。 その結果、﹁累加︵8語︶﹂﹁展開︵11語︶﹂﹁反対︵9語︶﹂. つの接続類型の接続詞が多く用いられ、﹁選択︵3語︶﹂﹁同帰︵2. の接続類型の接続詞は余り用いられないことが確かめら. 語︶﹂﹁補充︵3語︶﹂﹁転換︵2語︶﹂﹁理由︵0語︶﹂﹁その他︵1. 語︶﹂. ー17一.

(9) の接続類. 調査箇所は、表紙・付録・漢字学習欄の漢字を除いた箇所. 型の接続詞が多く用いられている。. ・K社14年度版においても、﹁累加・展開・反対﹂. 注 1 すべてである。 接続詞の認定には、前稿でも記したように次の基準を設け た。. きる場合は、接続詞としては扱わない。ただし、この判断. は、意味解釈がかかわるため、文脈に即し、個別に判断を 行う。. て取り上げているが、今回は、﹁だからこそ. ︵初出3. ︵初出6上・. なお、前稿では、﹁だからこそ﹂﹁だったら﹂を対象とし. 延べ語数1語︶﹂は﹁だから﹂に含め、﹁だったら. 上・延べ語数1語︶﹂は位相語として扱った。. なお、﹁いっぼう、こうして、さらに、そうしたら、そ. もかかわらず、それも、つぎに、どうじに﹂. のような語に. うすれば、そうなると、そのかわり、それだけに、それに. 副詞としての用法を持たない語及び甲斐一九八二︵以下﹁甲. ︵岡本一. が、甲斐及び吉田では接続詞と認. 定していないと判断されるので、比較を目的とする本稿で. 九九九・馬場一九九九︶. 斐で接続詞・副詞別に集計しておりかつ吉田に接続詞のみ. 断っておく。 前稿では、﹁C. の3語を挙げ、﹁Cに該当する語は調. ︵初出4下・延べ語数5. 語︶1語のみであり、K社14年度版のみに現れる接続詞は、﹁そ. 年度版のみに現れる接続詞は、﹁と﹂. ら外した。M社55年度版にはなく、M社14年度版及びK社14. 1に示したように、﹁だからこそ、だったら﹂は調査対象か. 査方法次第では皆無となる﹂と述べた。今回の調査では、注. こそ・だったら・と﹂. 14年度版のみにある語﹂として﹁だから. ているが、本稿では﹁接続詞﹂という用語を用いたことを. ちなみに、吉田一九八七は﹁接続語﹂という用語を用い. は、接続詞扱いはしなかった。. ︵指示語を語形の一部に含む接続詞︶. に. ︵すなわち副詞. 吉田記載の語のうち、副詞としての用法を持つ語で、甲. のみを対象とする。. の度数を採用している語は、接続詞の用法と判断した用例. 吉田記載の語のうち、副詞としての用法を持つ語で、甲. ついては、接続詞と認定している国語辞典もある. 2. 斐﹂︶ で﹁連語﹂表示のある語は、接続詞として扱う。. ㈲ 吉田一九八七の97頁の表︵以下﹁吉田﹂︶記載の語のうち、. ㈲. ㈱. 斐で接続詞としての見出しを立てていない. としてのみ見出しを立てている︶ 語は、接続詞として扱う。. 吉田に記載されておらず、かつ甲斐に副詞としてのみ集 計されている語は、接続詞として扱わない。 吉田に記載されておらず、かつ甲斐に見出し語として記 指示語系接続詞. 載されていない語は、個別に接続詞か否かを判断する。. ㈱ ㈲ ㈲. ついては、指示語本来の用法で用いられ2語以上に分離で. ー18−.

(10) うしたら﹂︵初出2上・延べ語数2語︶﹁ようするに﹂︵初出 5上・延べ語数2語︶﹁よって﹂︵初出6下・延べ語数1語︶ の3語であり、ごく僅かである。. 参考文献 岡本宜子一九九九﹁国語辞典の品詞表示における接続詞認定㈲﹂ 6号、京都外国語大学留学生別科. 37. ﹃小学校国語教科書の学習語嚢表とその指. ﹃日本語・日本文化研究﹄. 甲 斐 睦 朗 編 一九八二 導﹄光村図書 教育技術研究所編一九八三﹃資料 国語教科書文例︵小学校編︶ −文型・分野−﹄ 教育社. 馬場俊臣一九九九﹁複合接続詞の体系的考察の試み−動詞の条 件表現形式による複合接続詞を対象として﹂﹃語学文学﹄ 号︵北海道教育大学語学文学会︶. 6巻9. 8号︵北海道教育大学. 馬場俊臣二〇〇三﹁小学校国語教科書の接続詞−平成14年度M 社版の調査結果−﹂﹃札幌国語研究﹄ 国語国文学会・札幌︶. 吉田則夫一九八七﹁国語教科書の接続語﹂﹃日本語学﹄. 号. −19−.

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