一原著―
体外受精 を受療 してい る不妊 女性 の治療継続 の経験 的 プ ロセ ス
筑 波 大 学 大 学 院 人 間総 合 科 学研 究科 看 護 科 学 系 阿 部 正 子 キー ワー ド:不妊 女 性 、 体 外 受 精 、経 験 、 グ ラ ウンデ ン ド・ セ オ リー・ ア プ ロー チ 体 外 受 精 を受 療 す る不 妊 女 性 の 治 療 を継 続 す る経 験 的 プ ロセ ス を明 らか にす る 目的 で、体 外 受精 を2回
以 上 受 け 、過 去 に出産経験 の な い女性 不 妊 症 の既 婚 女性14名
に イ ン タ ビュー を行 つた。 そ の結果 、不妊 治 療 を継 続 し てい る経験的プ ロセ スはM―GTAに
よる分析 に よ り、【希望の継続保証 】が 【不妊治療 の継続 〕を維持 し、【不妊 治療 の継続 】が 【希望の継続保 証 】を維持す る とい う自動運動 の よ うな関係 を呈 してい るこ と、そ していずれ は 治療 の終結す る時が くる とい う特徴 を有 してい るこ とが示 され た。 看護者 は不妊治療 に通 う当事者 の 「子供 がほ しい」 とい うニー ズを、医療 の助 けを借 りて達成 しよ うとす る思 い をあ りのままに受 け止 め、そ して当事者 が選択 した個 々の道程 にかかわ る と同時に、看護 者 自身 も治療 の成功 に捉 われ てい ることも承知 しつつ、支援す る責任 を再認識 してい く必要 がある。I.は
じめに 夫婦 が妊娠 を希望 し、避妊 をせず に通常の性 生活 を送 つていると2年
以内に妊娠す る確率 は90%で
あ り、残 り の10%は
“不妊力と向き合 うこ とにな る。その場合 、親 になろ うとす る夫婦 には、 自然 に任せ る、養子縁組 によ って親 になる、医療の助 けを借 りて不妊 とい う問題 を解 決す る とい う3つ
の選択肢があるが、この うち最 も多 く 選 ばれ るのは医療による解決 であ り、2001年
度 の調査 で は不妊治療忠者 は466,900人 (タイ ミング法 を除 く)と
推計 され てい る1)。 しか し不妊治療 の現状 として、不妊 原 因がすべ て特定で きるわ けではな く、また現 時点で不 妊 治療 の最終段階 とされてい る体外受精での妊娠率 は過 去10年
間大 きな上昇 はな く20∼80%で
あ り2)、 治療 を 受 けたカ ップル の半数 は子供 を得 られず に治療 を終 えて い くのが実情である。 不妊治療 は絶対に妊娠す る保証 はな く、また、絶対 に 妊娠 しない こともない とい う不確 実性 ゆえに、賭 けに似 た状況で状況認識 (事実判 断)が
曖味 にな らざるを得 な いため、不妊治療に よって子 どもが持て るか も しれ ない とい う希望 を持 ち続 ける限 り、不妊治療が続 け られ ると い う性質 を持 っている3)。 その よ うな不妊治療 の継続過 程 は、当事者 の女性 に とつて不妊 で あ る 自己のアイデ ン テ ィテ ィの再構成 の変化 を伴 う過程4)と して経験 され て いた り、体外受精 を敢 えて繰 り返す体験 には、「価値の変 容化」や 「治療 目的の二次化」 とい う意味が内包 されて い ること5)な ど、不妊治療 の継統過程 には何 か しら意味 が付与 され てい ることが明 らかに され ている。しか しな が ら、不妊治療 を継続 してい る経験その もののプ ロセス の詳細については明 らかに されていない。 看護 の立場 か ら不妊忠者 の特性 を考 える とき、生殖 生 理 の側面は もとよ り、心理社会的側面 を重視す ることが 大切 であ り、生活者 としての忠者 の立場 を理解す る必要 カンある。 そのた め、不妊治療 を継続 してい る忠者 の側 の 視 点か ら不妊治療 の経験 を提 えるこ とは、忠者 の行 動パ ター ン とその意味 を発見 し、忠者の理解 を深 め、それ ら を踏 まえた よ りよい治療環境 を作 り出す ことが可能 とな り、ひいては不妊女性 の 自己実現 に至 る過程 を支援す る こ とにつなが ると考 える。 Ⅱ.研
究 目的 本研 究では、体外受精 を受療 してい る不妊女性 の治療 継続 の経験 的プ ロセ スを明 らか に し、生殖 医療 に携 わ る 看護 者 の対象理解 の促進 と援助へ の示唆 を得 る事 を 目的 とす る。 Ⅲ.研
究方法1.対
象者 関西地方 のA産
婦人科 ク リニ ックの不妊外 来 に通院 中 で、体外受精 を2回
以上受 け、過 去 に出産経験 のない女 性 不妊症 の既婚女性 を対象 とした。本研 究は、計画書の 段 階で調査実施施設 の病院責任者 よ り調査許 可の承認 を 受 けた。封象者 の選定に際 しては、体外受精実施者 リス卜を管理す るエ ンブ リオ ロジス トよ り、上記の条件に合 致す る対象者 をあ らか じめ選 定 していただ き、調査者 が 連絡 を と り最終的 に
14名
にイ ンタ ビュー を行 つた。イ ンタ ビュー を始 める前 に再度、調査はいつで も参加 を取 り消す ことができること、またそれ による不利益は被 ら ない こ と、得 られたデー タは匿名化す ること、デー タは 調査者 が責任 を持 って管理す るこ とな どを 口頭 と文書で 説 明 し、同意 を得 た。2.デ
ー タ収集 デー タ収集期 間は2002年
8月か ら2004年
3月 で 、 対象者 の希望 に合 わせ て診 察 の待 ち時間、 も しくは対象 の都合 に合わせ て 日時・場所 を決 め、1∼
2時
間の面接 を実施 した。面接 の概要 は、不妊治療 を開始 した経緯や その ときの思い、そ の後 の経過 での思 い、体外受精 の決 定理 由 と現在 の治療への思いな どを 自由に話 して もらっ た。面接 内容は対象者 の許可 を得てテープ録音 し、逐語 録 に記録 した。 また、病院責任者 お よび対象者 の承諾 を 得 て、外 来 カルテか ら対象者 の治療 に関す る情報 を得 た。3.分
析 方法 イ ンタ ビューデー タの分析 には グラ ウンデ ン ド・セオ リー・アプ ローチ (以下GT法
)を
用 いた。GT法
6)は、1960年
代 にア メ リカの医療社 会学者Glaserと Strauss に よつて考案 され、デー タに密着 した分析 か ら独 自の理 論 を生成す る質的研 究法 として、医療・看護・福祉 とい った ヒューマ ンサー ビス領域 において注 目されてい る。 この方法 に実務者 が研 究 しやすい ことや実践的活用 に力 点 を置いて木下7.8)が 修正 したのが修正版 グラウンデ ノ ド・セ オ リー ・アプ ローチ (以下M―GTA法
)で
あ る。 本研 究でM‐GTA法
を用 いた理 由は、不妊女性 の子 ども が欲 しい と希望 して不妊治療 を開始 し、一般不妊治療か ら体外受精へ と治療方法が変化す ることは時間的要素を 含 み、かつ、不妊女性 が夫や家族 、友 人、医療従事者 な どとの社会相互作用 をもつ 中で、「不妊治療 を継続す る経 験 」はプ ロセ ス性 を有す る営みであることが予測 され る こ とか ら、分析方法 としてM―GTA法
が適切である と考 えた。 分析 の要点 は、デ ー タか ら分析概 念 を生成 し、最終的 に複数 の概念間の関係 を解釈 的にま とめてい くことにあ る。一人分のデー タを通読 し、テーマ に関連 のあ りそ う な箇所 に注 目し、注 目箇所 を対象者 の行為や認識 に照 ら して解釈、定義 を して概念 を命名す る。解釈 の恣意性 を 防 ぐため類似例 と対極例 が豊 富にあ るか を確 か める類 似 お よび対極 比較 を行 つてい く。概像 がで きる と、概念名・ 定義・ ヴァ リエー シ ョン (具体例)か
らな るワー クシー トを作成す る。修正版では、こ うして生成 した概念 が分析 の最小単位 であ る。 また、デー タの解釈 について考 えつ いた ことは理論的 メモ として記録 してお く。 この よ うに 概念 を生成 しつつ 、同時平行 で概念 間の関係 を考 え、概 念 間のま とま りで あるカテ ゴ リー を形成 してい く。 分析 に除 しては、M‐GTA考
木安者のスーパー ビジ ョンお よび 概念 生成 、結果 図の作成過程 において同研 究会 メンバー か らのグループバイ ジングを受 けている。 概念生成 の生成過程 をひ とつ例示す る。 た とえば、以 下 にあげ るのは体外受精 を どの よ うに決 めたのか と質 問 した ときに対象者 が語 つた ことである。“何 回か人工授精 して もらつたんだけ ど、上手 くいかんかつた らつ ぎ体タト 受精 を1回
試 してみた らつてい うこ とを聞いてたんです よ。 まあ、そのままず るず る して もで きひんのや った ら1回
してみて もいいかな― と思 下線都 よ り筆者 は (曖味 な体外受精 の開始)と
い う概念 を生成 し、 ワー ク シー トを作成 した。 具体例 には同 じ内容 と解釈で きる語 りが、他 の事例 を分析 してい くご とに追加 されて いつた。 また この概念 が 当て はま らなか った事例 (対極例)も
理 論 的 メモ に記載 していつた。 以上 の よ うに、 この分析方法 では質的デー タの解釈 が 中心 とな るた め、結果 と考察 をま とめて報告す る。 Ⅳ.結
果 お よび考察1,ス
トー リー ライ ンの説 明お よび概 念図 (図 1) まず分析 の結果 である全体的な流れ について、概念名 お よびカテ ゴ リー名 を用 いて説 明す る。 なお、分析 の最 小単位 であ る概念名 は ( )、 これ らの関係 か ら構成 され るカテ ゴ リー名 は 【 】を用 いて表す。 体外受精を受療す る不妊女性の、治療を継続する経験 的プロセスは、【希望の継続保証】が 【不妊治療の継続】 を維持 し、【不妊治療の継続】が 【希望の継続保証】を維 持す るとい う自動運動のような関係 を呈 していること、 そ していずれは治療の終結するときが くるとい う特徴を 有 していた。 結婚後、子 どもがほしいと思いなが らも一定期間妊娠 しないことに不審 を抱いた女性は 〈他者比較)を
行 うこ とで “子 どもがいない"状
況に不安を覚え、“子 どもをも つ こと"に
対する身体的・社会的適齢期を強 く意識す る (年齢 リミッ ト化〉 より不妊治療の受診 を決める。そ し て (不妊治療の始ま り)を
基点に、不妊原因の検索 と治 療が同時平行で進 められる中で (不妊の身体的理由)の
特定 と (治療種類の段階的変化)を
経験す ることを通 じ “普通には妊娠できない"こ
とを自認 していく 【不妊の っ て ぃ"︻ 不 妊 治 療 の 継 続 ︼ く情報アクセス行動〉
↓
↑
〈―暮一憂〉↓
↑
〈結果予測の身体的兆候〉 【治猿の習熟化】 」 と 図1
体外受精 を受療 してい る不妊女性 の治療継続 の経験的 プ ロセ スに関す る概念 図 自認過程 】を辿 る。治療開始後 よ り 【医療環境 】か らは 常に く医療側 の希望継続言説)が
送 られ る とともに、(リ リー フ体験)を
通 して (希望 の継続)を
維持 し、【生活環 境 】においては “子 どもがいない"こ
とに起因す るさま ざまな葛藤 を (他者 比較)を
通 して経験 した り、(夫の反 応)を
敏感 に捉 えて (希望 の継続)を
維持す る。 一方 、 妊娠 の 【可能性 の試 算】の根拠 となる (年齢 リミッ ト化〉 は、(希望 の継続)と 表裏一体の関係 で常に不妊女性 の中 で意識 され 、(受療 の タイ ミング〉や (心身の準備〉な ど の調整行動 を とりなが ら、 自分 を取 り巻 く他者 との折 り 合 い をつ けて治療 を継続 していた。 一般不妊治療 の不成功 に引き続 き、医師は次 の段階 と して体外受精 を提案す る。一般不妊治療か ら体外受精ヘ の移行 に際 し、不妊女性 は不成功の原 因がわか らないま まに続 けて きた治療 の経緯 を踏 まえて (曖味 な体外 受精 の開始)を 受 け入れ る。体外受精はいままでの治療 で経験 しなかった厳密 な治療手順があ り、プ ロセ スの途 中で上 手 くいかない場合 はそ こで治療 が終 了す る。 ひ とつ の手 順 をク リアす るたび ご とに不安 と期待感 に く一喜一憂〉 す るア ン ビバ レン トな気持 ちの揺れ は、ぐ晴報 ア クセ ス行 動)を
促進 した り (結果予測 の身体的 兆候)に
敏感 とな るこ とと連 動 し、体外受精実施 回数 の増加 を通 じて累積 された経験知 に よつて 【治療 の習熟化 】が促進 され てい く。また 【治療の習熟化】は治療への向き合い方に変化 をもた らす転換点 となる (ターニングポイン ト)や
、子 どものいる。いない く将来予測)を 女性にもたらす一方、 治療の終結を見越 した (悔いを残 さない)と
い う治療 目 的の変化 も認められたが、基本的には 【不妊治療の継統】 を維持す る方向に作用 していた。 しか し一方で、それ ら はいずれ訪れる治療の終結を示唆する 【軟着陸にむけた レデ ィネスの醸成】プロセスの形成 を暗示 していると推 察 された。 次に、コアカテ ゴリー とそれぞれのカテゴリー、概念 についての定義 とバ リエーシ ョンの具体例を示す。なお、 定義は 「 」、調査対象者の発言か ら引用 した具体例は “"を
用いて表す。2.不
妊 治療の開始 にお ける経験的プ ロセス 結婚後 、対象者 は “子 どもはす ぐできると思 つて"い
た り “授 か りもの"と
思 い、 しば らく様子 を見ていたが 妊娠 の兆候 がな く、時間の経過 とともに “も うそろそ ろ 子 どもがほ しい"と
い う挙児希望の高ま りを経験 してい た。 また、近所 の人や会社 の上司 。同僚か ら “子 どもは まだ?"と
問いか け られ た り、友人 の妊娠 。出産の報告 等 は “あた しよ り後 に結婚 してい く人た ちがみ んな(子 どもが)出
来 る し。や つぱ り周 りも うるさい し。私双子 封疸分ヤ く受療のタイミング〉 〈心身の調整〉 【生活環境】 雑 (他者比較〉 く夫の反応〉 (年齢リミットイし) く希望の継続〉 【可能性の 試算】 【医療環境】 く医療側の希望終続言説〉 〈リリーフ体験〉 【希望の継続保証】 く悔いを残さない〉 く将来予劇〉 【不妊の自認過程】 く不妊治猿の始まり)↓
(冶療種類の段階的変化〉↓
く不妊の身体的理由〉↓
く曖昧な体外受精の開始〉なんで、余計比べ られ る し。 も うなんか周 りがみんな う っ とお しいんです よ、早 く早 くみたいな感 じで
"と
、女 性 に とつて子 どもがい ない状況が 「他者 との関わ りによ って感情が揺 さぶ られ る経験」 を引き起 こ し、その積み 重ねが不妊治療 の開始や継続 の動機付 けになってい る と 解釈 し、(他者 比較)と
い う概念 を生成 した。 不妊 治療 を開始 す るに は夫婦 の合 意 が必須 条件 で あ る。対象者 が夫 に不妊治療 について相談 した ところ “い や ―別 に、なんに も言 わへんかつた"、“`そんなまだ早い' ってい うか `まあその うちで きるん じゃないの'み
たい な感 じで、(夫は)あ
んま り乗 り気ではなかった"とい つ た、否定的ではない ものの妻 との間に若干の温度差が認 め られた。しか し治療 を開始 した後、“子宮内膜症 があ り ます よとかつてい うことも聞 く うちに、主人のほ うもそ こそ この歳いつて る し、私が積極的になってたので、私 の気持 ちを…思 うよ うに したほ うがいいつてい う感 じで、 結局 は押 して くれ た よ うな形 になって"と
い うよ うに、 妻 か ら治療 の経過報告 を受 け る中で態度 を次第 に変化 さ せ 、妻 と足並みがそ ろつて くるプ ロセ スが認 め られた。 また妻 は夫か ら “会社 の同僚 の人 とかの家 に行 くと、子 どもが も うこんだけになって るとか言 って、膝 の上にの って きよんねや ―"と
い う話 を聞 き “ああや つぱ りこの 人 も本 当は (子どもが)欲
しいんや な"と
、夫 の意 向を 汲み取 るこ とも していた。 この よ うに、妻 が敏感 にキャ ッチ した 「夫の不妊 治療 への取 り組 みや考 え、態度」が 治療 の開始や継続 の動機 付 けの要因 になってい る と解釈 し、(夫の反応)と
い う概念 を生成 した。 この2つ
の概 念 は、不妊女性 が暮 らす生活 の中で起 きてい るこ とか ら 【生活環境 】カテ ゴ リー としてま とめ られ た。 この よ うに、子 どもを産む ことを期待す る家族・社会 の存在は女性 の中で規範 に応 じたい とい う欲求の高ま り とな り、他者 の反応 を敏感 に捉 えることに繋 がつていた こ とは既存 の研究成果9)と 同様であつた。看護者 は、不 妊女性 の意 思決 定 が他者 か らの外発 的 な動機 に よる選択 ではない こ とを確認 し、 自己 コン トロール感 と自己肯定 感 の維持 を図 りなが ら、女性 の 自律 的選択 を支援す るこ とが重要 である。3【
不妊治療の継続】における経験的プロセス(1)不
妊を自認 していくプロセス 挙児希望を叶えるために く不妊治療のは じま り)か
ら 【不妊治療の継続】が開始 され る。対象者は治療開始後 “これです ぐ妊娠できるだろ う"と
い う希望を抱 き不妊 治療に取 り組む。一般的には、治療開始の初期は不妊原 因の検査 と平行 して基礎体温やタイ ミング指導など、身 体的 な侵 襲 の軽 い治療 を同時 に進 め られ る 10。 “最初 は タイ ミング指導 とか、おなかの中でず つ と精子 が大丈夫 か とい う検査 を しま した。4ヶ
月 目くらいに卵管通過検 査 を して、その ときにまつた く通 つていな くて これ はあ かん とい うことになって、それで腹腔鏡手術 をす ること にな りま した"の
よ うに、徐 々に 「治療 を受療す ること を裏付 ける医学的診 断」が付 け られ (不妊 の身体 的理 由) が明 らか とな り、対象者 はそれぞれ の (不妊 の身体的理 由)に
沿 つた (治療 の段階的変化)を
経験 して いた。 そ の後 、一般不妊治療 による妊娠が認 め られ ない とき、医 師か ら “ず つ と待 つてか ら (体タト受精 を)や
る よ りは 1 回や つてみた らみた いな話 しがあつて"と
体外 受精へ の 切 り替 えを薦 め られ る。対象者 は ても し妊娠 を望む んだ った ら体外受精 とか、そんなん しかないつて。 そ うい う 風 に今 まで して きてなん ともな らなか ったか らも う最後 の賭 けやわ と思 って"と
、一般不妊 治療 に よつて も妊娠 に至 らなか つた過 去 を踏 ま えて (試しに してみ よ う"と 体外受精 を受 け入れ ていた。 これ を 「説 明 のつ かない過 去の治療 の不成功体験か ら、新 たな治療成功へ の糸 口と して体外受精 の受療 を決 めること」 と定義 し く曖味 な体 外受精 の開始)と
い う概念 を生成 した。 これ ら4つ
の概 る は、医学的 に不妊原 因の診 断が下 され 、治療 の客体 と して 自己を認ロヨくす る 【不妊の自認過程】とい うカテゴリ ーでま とめられた。 このような 【不妊の自認過程】は、不妊や不妊治療に 対す る女性の認知行動に変化をもた らす もの と推察す る。 丸山10は、病気行動論の視点か ら不妊治療を受ける女性 の認知行動を分類 した結果、一般不妊治療か ら高度生殖 補助医療への移行は、不妊女性にとつて “不妊"と
い う ものを病気 として位置づけることか ら、 自己の決断の報 酬を社会文化的な価値に転化 させていくプロセスである と述べている。以上 より 【不妊の自認過程 】には、治療 に対する女性の価値付けの変化が伴 うことを踏まえた上 で、体外受精の選択が女性の自己実現に繋がる体験にな るよ う支援することが必要である。(2)治
療 の習熟化 プ ロセ ス体外受精‐胚移植 法 (IVF‐
ET)や
顕微授精(ICSI)な
ど高度生殖補助 医療 は、いままでの一般不妊治療 と異な り治療 のプ ロ トコール も複雑化 し、身体的・精神 的・経 済的負担 も大 きい治療法 である1)。 そのた め、対象者 は 希望 を もつて体外 受精 に望む反面、生活 との折 り合 いが つ け られ るのか とい う不安 も増大す る。 その よ うな不安 への対処 として“知 ってか らのほ うが,い積 も りもで きる" と治療 に関す る参考書 を購入 した り、医療者や不妊 の仲
間 を通 じて情報収集 を行 つていた。 それ は 「治療 に関す る情報 をい ろんな媒体か ら入手 し、不安材料 をひ とつひ とつ情報 に よつて確認 してい くこ と」と定義 し、(情報 ア クセ ス行動
)と
い う概念 を生成 した。体外受精が開始 さ れ る と対象者 は、連 日の注射 によるつF卯誘発 と卵胞 モ ニ タ リング、採卵、受精、胚移植 、黄体サポー ト、妊娠判 定 とい う幾つ もの “ハー ドル"を
経 る こととな る。 その 間 にハー ドル がひ とつ で も越 え られ なけれ ばそ の時点で 治療 は終 了す る。 そのた め対象者 は “合格発表 を待 つ よ うな心境"と
いい、 これ を 「治療 の最 中に妊娠す る可能 性 に希望 を抱 くと同時 に、常に失敗 を引 き合 いに出 して 悪 い結果 も予測す る、ア ン ビバ レン トな心の動 き」 と定 義 し、(一喜一憂)と い う概念 を生成 した。その後 、幾つ ものハー ドル を魃 えて よ うや く妊娠判 定 を待 つ段 階 にな った2週
間は “あ と1週
間 も残 つて るんや け ど、何 て言 うかな、 はがれ落 ちるよ うな感 じが分 か るん です よ。 あ ―、 も うあかんって"と
、結果 を予測す る身体的兆候 に 敏感 になってお り、 これ を 「月経 が くることを予感 させ る身体的 兆候 か ら、治療 の結果 を予測す るこ と」 と定義 し (結果予浪1の身体的兆候)と
い う概念 を生成 した。 こ の よ うに、ぐ清報 アクセス行動)(一
喜一憂)(結
果予測 の 身体的 兆候)は
体外受精 の受療 を開始 した後 、繰 り返 し 経験 され る一連 のプ ロセ スであ り、治療上 の気 がか りな 事柄 につ いて情報 の探 索を行 うと同時 に、身体 の変化 に 敏感 とな り治療 の結果 を予測す る力 を徐 々に獲得 し、治 療結果の予測 に習熟 してい く 【治療 の習熟化 】 とい うカ テ ゴ リー としてま とめ られた。 体外受精 は治療 のプ ロ トコール が厳密 で、医療者 は と もす る と、そのプ ロ トコールに則 つた治療 を提供す るこ とに集 中 して しまいがちである。【治療 の習熟化 】プ ロセ スは、忠者 の不安への対処行動 と捉 え られ る。看護者 は 先 の見 えない忠者 に代 わ り、不安や 緊張が高 ま りそ うな 局面 を予測 し、説 明や情報提供 を行 う、体や 心の仕組み や対 処 を教 えるな ど、予防的な関わ りを心 が けて い く必 要 が あ る。4.不
妊治療を継続 している 【医療環境】における経験 的プロセス【
不妊治療の継続】において、不妊女性が医療者 と多
くの相互作用を経験する場が 【
医療環境】である。〔
医療
環境】には
(医療側の希望継続言説)と
(リリーフ体験
)とい う2つ の概念が存在 した。
対象者 は希望 を抱 いて不妊 治療 を継続 してお り、 この 治療 で なん とか子 どもを授 か りたい とい う思 いか ら前 向 きな治療 の選択 を行 つていた。一方、医療者側 は忠者へ 検査結果や治療不成 功時 の説 明 を行 うときには正 しい情 報毘供 に努 める と同時 に、新 たな選択肢 を提示 す る。そ の結果、対象者 は `一応 (妊娠反応 が)プ
ラスがでたん やで つて言われて。 だか らまあ、次に期待 しま しょ うっ て言われて。 だか ら全 くだめや ったわけ じゃな くて、一 応 がんば つてはいたんや か ら、卵の状況 もいい し、何回 か頑張つている うちには出来 るや ろ うつて言われて `う ん、そ うか'つ
て思 つて"と
希望 を抱 いていた。 これ を 「医療側 か ら常に妊娠す る可能性 を示 され るこ とに よつ て、希望の継続が維持 され るこ と」と定義 し、(医療側 の 希望継続言説)と
い う概念 を生成 した。不妊治療 の特性 と して、人々が身体的・精神 的な疾病 を治療 して健康な 心身 を手に入れ ることよ りも、いかに早 く確実 に (すな わ ち効率的に)妊
娠・分娩 を達成す るか とい う点に重点 が置かれ る1。との指摘がある。また、新たな選択肢の紹 介 は不妊 のカ ップル に新 たな希望 を提供す る と共 に、可 能 な限 りすべての こ とを 自分 た ちはや つたか とい う義務 感 を感 じさせ るI。との報告 に もあるよ うに、対象者 は医 療者 か ら常に妊娠 の可能性 を示す情報提供が繰 り返 され るこ とに よ り、不妊治療 の継続 を前提 とした 【可能性の 試算 】を繰 り返 していた。以上 を踏 まえて、患者 の 自律 的 な意思決定を支援す るためには、医療者 自身 が 自分た ちの 中にある不妊治療 の (成功"に
つ いての明確 な定義 を再評価す る必要があると思われ る。 一方 、(希望 の継続)を
支 え る 【医療環境 】において 対象者 は、看護師や検査技師か ら声 をかけても らい、語 れ る場 を提供 して もらつた経験か ら自分 を取 り戻 した感 覚 を覚 え “安心感 、満 足感"を
得 る体験 を していた。“こ の間(体外受精の)3回
目が終わつて生理 が来た ときに、 検査 の人 が`3回
ぐらいは結構みんなが― って頑張 らは るけ ど、3回
目が あかんか った らフ ウつ と落 ち込 まは る 人 がや つぱ り多いか ら'つ
て言 つて、最後40分
ぐらい かな、結構話聞いて もろた りとか。確 かにいい時に話 を 聞いて も らえたな とい うの をす ご く思 つた"と
語 り、こ れ を 「自分のニー パ と医療者側 が提供す るケアの一致に よつて、安心感 を得 てい るこ と」と定義 し、(リ リー フ体 験)と
い う概念 を生成 した。 不妊治療 は出 国の見 えない トンネル と称 され るよ うに、忠者 は先が見えず常に不安 定 な感覚 を抱 きなが ら治療 を受 けている。そんな中で 自 分 か らこ うして ほ しい といわな くとも、必要時 に 自分の ニー ズに見合 ったケアが提供 され るときに得 られ る感覚 が くリリー フ体験)な
のである。 メイヤ ロフ 10は 「相手 が 自分の気持 ちを汲んで くれてい ると知 ってい ると、 自 分 自身 、そ して 自分 の世界 をもつ ともつ と真 に見つ め る ことがで きる」 と述べてい る。それは看護者が介入 の適時 を見極 めて忠者 に働 きかけるこ とによ り、患者 は不妊 治療 を闇雲 に続 け るこ とか ら、 自分 に とつて不妊 治療 を 続 ける意味 を問 いなが ら、 自律 的選択 がで きる方 向へ と 導 く可能性 を示唆 してい る と思 われ る。 忠者 を取 り巻 く 【医療環境 】において くリリー フ体験
)を
粍供す る専門 職 は忠者 と身近 に接 す る機 会 の多い看護職 が適任 で あ り、 この よ うな機能 を更に発揮 で きるよ う専門性 を磨 くこと が重要であると考 える。5.軟
着陸 に向 けた レデ ィネ スの醸成 プ ロセ ス 不妊 治療 は妊娠 、 出産 に よつて治療 の終結 を迎 える者 や 、子 どもを得 られず に治療 を終結す る者 な ど、治療 に よつて挙児希望が叶 え られたか ど うかにかかわ らず、い ずれ は治療 を止 めてい く。 その きっかけ とな りうるのが 『 妊娠 で きた』 とい う経験 で あつた。 結果的 には流産 に 終 わったが“自分 に も妊娠 で きる とい うことがわか つた" とい うこ とが更 なる期待 を生み 出す場合 もあれ ば、“(流 産 を経験 した後)や
つぱ り気持 ち変 わったんです け ど… 今 で も少 し落 ち着 いた らまた次 は (体外受精 を)や
つて み たい とは思 うんです よね。や っぱ り子供 は欲 しいって い う気持 ちは変 わ らないんです け ど。 で も、だめだつた ときの ことも少 し、考 えておかなきゃだめかなってい う 気 に もなれ るよ うに もな った"と
、今 まで焦燥感 に駆 ら れ て治療 を続 けていたが、気持 ちが変わつて子 どもがい ない将来 を想 定できるよ うになった と語 る者 もいた。 こ れ を「治療期間を通 じて本 人に とつて意味深 い出来事(妊 娠 ・流 産)や
治療経験 の累積 か ら導 き出 され た経験知 を 元 に、 これ までの治療 へ の姿勢や 考 えに変化 が生 じた と 本 人 が 自党す るこ と」 と定義 し、(ターニ ングポイ ン ト〉 とい う概る を生成 した。 また、対象者 は治療 の継続 を通 して “も し上手 くいけば何月 ごろには家族 が増 えて、に ぎや か になって るか な―"と
、子 どものい る将来像 を思 い描 いた り、“も し今 (子どもが)で
きて も、その子 が20に
な った ときに私 は52か
… とかいろいろ考 えると。 それ に主人 は更 に私 よ り8こ上 なんで、定年 が… とか現 実的 な こ とを考 え る と、そんなに も ういいか つてい う気 に もなっちゃ う力とい つた、様 々な家族像 を思い描いて いた。 ここか ら 「生殖補助 医療 を利用す ることによつて 得 られ るベネ フィ ッ トや リス クを組 み込んだ家族像 を思 い描 くこと」と定義 し、(将来予浪1)と い う概念 を生成 し た。 不 妊 治療 の継 続 の 目処 につ い て は年齢 や 経 済 問題 な どを挙 げる者 もいたが、ほ とん どの対象者 は治療 の終結 時期 については明言せず “あの ときに も うち ょつ とや つ とけば良かつたつてい うのだ けは、ち ょつ とかなわなん なあ と思 つて、`も ういいわ'つ てい うぐらいはや ろ うつ て思 う"と
語 り、 ここか ら 「いま治療 を中止すれ ば妊娠 す る可能性 まで も放棄す るこ とにな り、その結果 、 自分 の 中に割 り切れ な さを残す ことを危惧す る気持 ちが強 く、 自分 を納得 させ る方法 として `やるこ とはや つた'と
い う実感 が得 られ るまで治療 を継続 しよ うと思 ってい るこ と」と定義 し、ぐ悔い を残 さない)とい う概念 を生成 した。 この よ うに (ターニ ングポイ ン ト)や
(将来予測)に
は 自らの運命 を受容 し、現実 と折 り合いをつ けてい こ う とす る萌芽 の よ うな ものが含 まれていた。 それ は 自分な りの納得 の仕方 を模索す る (悔い を残 さない)と
い う治 療 目的 の変化 を生 じさせ るきつかけ ともなっていた。看 護者 は不妊 治療 を選択 し、真剣 に取 り組 んでい る不妊女 性 の 中にその よ うな認識 の変化 が生 じる可能性 が あ るこ とを理解 した上で、その女性 の納得できる治療継続 の仕 方 を共 に考 え歩 む姿勢 を示す こ とが重要 で ある と考 える。V.本
研 究 の限界 と課題 本研 究の結果 は、地方都 市 にある一不妊 治療 ク リニ ッ クにおいて、女性不妊症 によ り体外受精 を受療 している 女性 を対象 に して限定 され た ものであ る。今後 は不妊原 因や 治療 の種類 、治療期 間の違 い に よる影響 につ いて も 更 に検討す る必要がある。 また、晩婚化傾 向が今以上に 進 む と予測 され る将来、不妊治療 を受 ける女性 の高齢化 は必須 であ り、その結果、挙児希望が叶え られず に治療 を終 えてい くカ ップルが増加 す る可能性 が予測 され る。 今後は 【軟着陸に向けた レデ ィネスの醸成】か ら治療終 結にいたるプロセス とその変化の起点を明 らかにす るこ とに焦点を当て、女性の生涯発達に弟ける新たなアイデ ンテ ィテ イの再構築に向けた、生殖医療における看護者 の役割 と機能を検討す ることが課題である。 Ⅵ.結
論 女 性 不妊 症 で体外 受 精 を複 数 回受療 して い る既 婚 女 性14名
にイ ンタ ビュー を行 つた。その結果、不妊治療 を継続 してい る経験的プ ロセスはM―GTAに
よる分析 により、【
希望の継続保証】が【
不妊治療の継続】を維持し、
【
不妊治療の継続】が 【
希望の継続保証】を維持すると
い う自動運動 の よ うな関係 を呈 していること、そ してい ずれ は治療 の終結す る時が くる とい う特徴 を有 してい る こ とが示 された。 看護 者 は不妊治療 に通 う当事者 の 「子供が ほ しい」 と い うニー ズを、医療 の助 けを借 りて達成 しよ うとす る思 い を あ りの ま まに受 け止 め、そ して 当事者 が選択 した 個 々の道程 にかかわ る と同時 に、看護者 自身 も治療 の成功 に捉 われ てい ることも承知 しつつ 、支援す る責任 を再 認識 してい く必要 がある。 謝辞 本研 究 を終 えるにあた り、不妊治療 中に もかかわ らず 快 く調 査 に ご協力 くだ さいま した女性 の皆様 、お よび コ ーデ ィネー トいただいた施設 の皆様 に心 よ り感謝 申 し上 げます。 また、M‐
GTAに
つ いて ご指導いただいた立教 大学木 下康仁先生 とM‐GTA研
究会 の皆様 に この場 を借 りて深 く感謝 申 し上げます。 本研 究 は平成 15・16年
度文部科学研 究費補助金 (若 手B)課
題番 号(15791312)に
よ り実施 した研究成果の 一部 で ある。 引用 文献1)山
縣然太朗 :平 成14年
度厚生労働 科学研 究費補助 金厚生労働科学特別研究「生殖補助医療技術 に対す る国民の意識 に関す る研究」報告書2)橋
場 剛士,吉
村泰典 :生 殖補助 医療 が もた らす周産 期 医療へ の影響 ,周 産期 医学,35(10),1333‐ 1341,2005
3)阿
部 正子 :体外受精 を継続 してい る不妊女性 の治療 へ の思 い 一不妊 治療 にお け る意思決 定支援 のあ り 方 を考 える一,
日本看護 学会論文集第35回
母性看 司窪, 128‐130, 20044) Ellen Frances Olshansky:Identity of ser as
infertユe : an example of theory‐generating
research,Adtt Nurs,Sci, 9(2)ゥ
54‐63, 1987
5)加
藤 啓子,横
尾京子,中
込 さと子 :不 妊女性 が体外 受精 ―胚移植 を繰 り返す ことの意 味,日 本助産 学会 誌, 19(1): 19-29、2005
6)Glaser BG, Atrauss ALi The discovery on
grounded theory: Strategies for quahtative research,Aldine,Chicago(1976)/後 藤隆、大出春 江、水野節夫訳:データ対話型理論の発見,新曜社, 1996
7)木
下康 仁 :グ ラ ウンデ ッ ド・セ オ リー・アプ ロー チ; 質 的 実証研 究 の再 生.弘
文 堂,東
京,1999
8)木
下康 仁 :グ ラ ウンデ ン ド・セ オ リー ・ア プ ロー チ の実 践 ;質 的研 究へ の誘 い 。弘文 堂,東
京,2002
9)阿
部 正 子,宮
田久 枝,岡
部 恵 子 :女 性 の体 外 受 精 を 継 続 す る意 思決 定 にお け る価 値 体 系,日本 看 護 学 会 論 文集33回
母 性 看 護 ,46‐48,2002.
10)荒
木 重雄,浜
崎 京 子編 著 :不 妊 治 療 ガ イ ダ ンス第 3 版 97‐128,医
学 書院,東
京,2003.
11)丸
山マ サ美 !不 妊 治 療 を受 けた女 性 た ちの 手記 の分 析 第 一 報 病 気 行 動 のモ デ ル か らみ た女性 の不 妊 症,医
学 哲 学 医 学倫 理15号
,26‐32,1997.
12)荒
木 重雄,福
田貴美 子 編 著 :体外 受 精 ガ イ ダ ン ス. 32‐90, 医学 書院, 東 京, 2002,13)東
京 女 性 財 団 :女性 の視 点 か らみ た 先 端 生 殖 医療, 東 京 女性 財 団,東
京,2000.
14)E■en Frances Olshansky:Responses of High
Technology lnfertユity Treatment, IMAGE :
」ournal of Nursing Scholarship20(3), 128‐ 131,1988
15)ミ
ル トン・メイヤロフ/田
村真・向野宣之訳:ケア の本質 生きることの意味,92‐102ゆ
るみ出版,東
The Stlldy ofthe experiential process which continuё
s the medical treatェ
ment Of
the infertility woman who has received in vitro fertiLzation
Masako Abe
(University of Tsukuba Graduate School of COnlprehensive
Human Sciences lnstitute of Nursing Science)
Key words:infertility women,in vitro fertilizatiOn,experience,GrOunded Theory Approach
Abstract:
The purposc of this research is clar抵,ing the experiential process which continues the inedical treatment of the infertility woman who has received in vitro fertilization and obtaining the suggestion tO the proェnotion and assistance of understanding of an infertility patient in nursing ln‐ depth interviews of 14 infertile
women who undergo in vitro fertilization covering the female sterility which does not have delivery
experience in the past were conducted in this qualitative study As a result,having the feature that the tilne
of the experiential process which is cOntinuing infertility treatment being a relation thrOugh which it circulates by the dynamic interaction in which[the continuing guarantee of hope]maintains[continuation of infertility treatment], and[continuation of infertility treatment]maintains[the continuing guarantee of
hope〕 by analysis by"I‐
GTA,and someday medical treatment ending comes was shown.ThOugh medical
treatnlent is continued according to the needs of the patient who goes to infertility treatnlent even if of
‖wanting a childW,it is important to respond to the thought which is going to borrow and attain medical help A nurse needs to have a new appreciation of the respOnsibility which is concerned with each route which the
infertility patient chose,and is supported.Furthermore,the nurse herself is caught by success Of inedical