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第一次世界大戦と日本

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Academic year: 2021

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第2学年1組 社会科学習指導案

指導者 ○○ ○○ 1.単元名 「第一次世界大戦と日本」 2.指導観 ○ 平和の祭典である「オリンピック」が今夏、無事終了した。しかし、今から63年前の1945 年8月15日、第二次世界大戦が終了している。現在は平和な世の中が続いているが、今から約1 00年前は、帝国主義のもと各国が世界進出をねらい、世界大戦が二度も繰り返されている。なか でも第一次世界大戦は、世界史上初の「総力戦」である。従前の戦争と違い、世界規模で全人類を 巻き込んだ初めての戦争である。当時の大国の多くは、海外市場の拡大や安価な労働力・産業資源 を求め、世界各地で植民地政策を展開していた。その大国間の思惑のもつれからはじまった第一次 世界大戦は、各国の利害関係が複雑に入り交じり、ヨーロッパを中心としたこの戦争を長期化する 原因となった。また、この戦争においてはいかに効率よく敵の戦力を落としていくかということで、 飛行機・戦車・潜水艦・毒ガスなどの新兵器が登場した戦争でもある。各国は総力を挙げて戦争を 行い、経済力や国民生活全般を戦争に注いでいった。この結果、第一次世界大戦では、全世界計3 700万人もの死傷者を出し、歴史上類を見ないものとなった。本単元においては、なぜ、ここま で戦争が大きくなっていったのか、その原因を探らせるとともに、戦争の悲惨さ、愚かさを考えさ せたい。その愚かさを気づいた者により、不戦が誓われ、国際連盟が組織されることを学ばせ、次 の学習につなげたい。 現行学習指導要領では、「我が国の歴史の流れを世界の歴史を背景に理解させ・・・」とあるの で、今回学習する第一次世界大戦を世界の歴史としてまずとらえさせる。これは、近代から現代の 転換期におきた世界的な出来事であり、日本においても多くの影響を受けているため、時代の特色 を理解させることに大いに役立つ。 ○ 本学級は、男子16名、女子20名の36名から成り立っている。「社会科が好きですか」という 問いに対し、23名の生徒が「好き」・「どちらかというと好き」であると答えている。本単元の中 心となる出来事が、第一次世界大戦であるため、戦争についてどう思うか、生徒に対して、次のよ うな質問をした。 生徒の意識調査から、戦争に対して、生徒の大多数がよくないと思っている。戦争に対してマイ ナスな面以外にはないという生徒も、約7割いる。しかし、戦争に対してマイナスな面以外の面も あると解答している生徒が、3割弱いることは無視できない。その生徒の理由として、「勝てば多 大な利益を得る」や「武力や技術力が高まる」というものがある。これらのことから、生徒の戦争 1.『戦争は、兵士だけではなく、多くの人が犠牲になると思う。』 そう思う どちらかというとそう思う どちらかというとそう思わない そう思わない 97 3 0 0 2.『戦争は、多くの人が犠牲になるので、よくないことだと思う。』 そう思う どちらかというとそう思う どちらかというとそう思わない そう思わない 89 3 8 0 3.『戦争は、多くの人々が犠牲になるというマイナスな面以外の面もあると思う。』 そう思う どちらかというとそう思う どちらかというとそう思わない そう思わない 16 11 8 65 (数字は、%をあらわす。)

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2 に対する意識は、悲惨なものであり、決してよくないことであるという意識が大多数である。しか し、本単元の学習においては、戦争は悲惨なものであるということにとどまらず、歴史の中での戦 争がどのような意味を持っているのかという認識まで深めていきたい。 ○ そこで、本単元に於いては、戦争は悲惨なものであるということはおさえなければならないが、 その戦争によって、社会が大きく変貌していることを考えさせたい。そこでまず、①第一次世界大 戦がどのような戦争であったのかをおさえる必要がある。また、②第一次世界大戦中や戦後にどの ような社会の変貌があったのかを具体的資料から読み取り、把握していくことが本単元の中心的課 題となる。そして、③具体的資料を読み取ることにより、それらを結びつけ、第一次世界大戦が総 力戦であるがゆえに、世界各国にどのような変化をもたらしていったのかを論理的に説明すること ができれば、第一次世界大戦の持つ意味が理解できる。また、このことが、近代国家と現代国家の 特徴をおおまかにとらえることにもつながる。よって、本単元の指導の柱として、社会事象を的確 に読み取り、正しく関連づけて、論理的・合理的に説明することにより、社会的判断力を高めさせ たい。 3.指導目標 ○ 第一次世界大戦前後の国際情勢のあらましに関心を持つことができる。 ○ 第一次世界大戦の特色と、その戦争に日本がどのように関わればよいかを社会的事象を根拠とし ながら、考えることができる。 ○ 第一次世界大戦当時の国際情勢や第一次世界大戦の経過をグラフや写真などからその特徴を捉 えることができる。 ○ 第一次世界大戦の原因、経過、結果と国際協調の流れを理解することができる。 4.本単元における評価規準 ア 社会的事象への関心・意 欲・態度 イ 社会的な思考・判断 ウ 資料活用の技能・表現 エ 社会的事象についての 知識・理解 1.第一次世界大戦の陣 営を確認するために、諸 国のつながりを図で表 現しようとする。 2.戦後の社会変容を理 解するために、他の民族 の尊重や国際協調の必 要性に関心をもつこと ができる。 1.長期化する総力戦が 人々の生活に与えた影 響を考えることができ る。 2.日本を中心とした国 際関係を理解させるた めに、日本が第一次世界 大戦にどのように関わ ればよいか考えること ができる。 3.戦後世界のようすを 理解するために、ベルサ イユ条約や国際連盟が ドイツを中心とする敗 戦国にどのような影響 を与えたか考えること ができる。 1.総力戦であることを 知るために、第一次世界 大戦における連合国と 同盟国の軍事力を資料 から読み取ることがで きる。 2.大正時代のようすを 知るために、当時の写真 や新聞記事などから読 み取り、まとめることが できる。 1.第一次世界大戦の原 因や結果を理解するこ とができる。 2.帝国主義に対する民 族運動のようすを知る ために、運動の原因と結 果を理解することがで きる。 2.第一次世界大戦中か ら戦後にかけて、日本で 起きた民主主義運動に ついて理解することが できる。

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3 5.単元指導計画 配 時 学習活動・内容 指導上の留意点 評価規準 1 次 1 1 1 1 1.第一次世界大戦のおこりを考える。 2.第一次世界大戦は、どのような戦争だ ったか考える。 ・経過、特徴 3.第一次世界大戦への日本の関わりを考 えよう。(本時) 4.第一次世界大戦中におきた革命の原因 を探る。 ・ロシア革命 ・ドイツ革命 ○当時の国際情勢を図で表し、外交政 策の衝突から戦争に突入したことを 理解させる。 ○全世界をまきこむ戦争が勃発原因 とその戦争の特徴を理解させる。 ○日本の参戦理由を考えさせ、知識定 着後に「日本はヨーロッパに軍を派遣 すべきか。」をテーマに賛成、反対意 見とその理由を論理的に述べさせる。 ○戦時中にも関わらず、参戦国2か国 で革命が起きた原因を探らせ、革命が 戦争に与えた影響を考えさせる。 ア-1 エ-1 イ-1 イ-2 イ-1 2 次 1 1 1 1 5.第一次世界大戦後の国際社会がどのよ うに変化したかを考える。 ・ベルサイユ条約 ・国際連盟 6.第一次世界大戦が日本社会に与えた影 響を考える。 7.第一次世界大戦が、ヨーロッパやアジ ア諸国に与えた影響を考える。 ・三一独立運動 ・五四運動 8.民主主義の拡大が日本に与えた影響を 考える。 ○第一次世界大戦前と比較させ、大戦 後の国際社会がどのように変容した か考えさせる。 ○第一次世界大戦中、海運業を中心と して日本経済が発展し、人々の生活に 影響が現れたことを考えさせる。 ○アジアを中心に民族運動が起きた ことを理解させるために、第一次世界 大戦が世界各国にどのような影響を もたらせたかを考えさせるとともに、 支配されていた国々の努力を調べさ せる。 ○世界的な民主主義の拡大による、日 本社会における民衆の力を知る。 イ-3 ウ-1 ア-2 エ-2 6.本時の学習 本時 平成20年11月14日(金) 第5校時 於 2年1組教室 (1) 本時の指導観 生徒は、前時までに、第一次世界大戦がなぜヨーロッパでおこり、どのような国際情勢のもと 展開されていったかを学習している。本時では、ヨーロッパを主戦場として戦われた第一次世界 大戦において、なぜ日本が参戦したのかを中心に考えさせたい。第一次世界大戦における日本の 役割は何だったのか、日本は何をめざして大戦に突入していき、どのような行動をとったのかを おさえさせたい。また、授業の後半においては、日本軍は、東アジアでの支配権を拡大するだけ でなく、地理的に距離のあるヨーロッパまでにも軍を派遣している。そこで、「日本はヨーロッ パに軍を派遣すべきか。」をテーマに討議をさせ、当時の帝国主義思想のもとでの国づくりにお けるプラス面・マイナス面を多面的・多角的に考察、判断させたい。 (2) 本実践における交流活動 第一次世界大戦における日本の対応を確認させた上で、東アジアだけでなくヨーロッパ地域ま で軍を派遣したことに対する意見をもたせる。さらに、多角的・多面的に思考・判断させるため に、学級を賛成派、反対派に分け、意見交流をさせる。

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4 (3) 本時の主眼 第一次世界大戦における日本のヨーロッパ派兵の是非を思考し、その理由を説明することが できる。 (4) 準備 ①教科書 ②資料集 ③日本軍のヨーロッパ派遣に関する資料 (5) 展開 学習内容・学習活動 指導上の留意点 形態 評価 配時 1.第一次世界大戦はどのような戦争だっ たのか想起する。 2.本時の課題をつかむ。 ・第一次世界大戦を想起するため に、戦争の特徴をカードで示す。 ・戦争のようすを把握するために、 連合国と同盟国の参戦国を比較さ せる。 一斉 5 2 3.第一次世界大戦における日本の参戦理 由を考える。 4.日本が、中国におけるドイツ領を占領 し、中国に対しても『二十一か条の要求』 を提出したことを知る。 5.東アジアの支配権を獲得した後、日本 がとった行動について考える。 (ミニ討論を行う。) ・日本の参戦理由を考えさせるため に、1902 年の日英同盟を引き合い に出す。 ・アジア圏における日本の勢力範囲 を把握させるために、日本がドイツ 領支配に乗り出した理由を考えさ せる。 ・日本が、ドイツ領だけでなく中国 に対しても勢力を伸ばしていった ことを考えさせるために、『二十一 か条の要求』の内容を調べさせる。 ・日本がとった行動に対する考えを 深めさせるために、日本軍のヨーロ ッパ派遣に関する資料を読ませ、賛 成・反対意見とその理由をノートに 記入させる。 ・賛成派・反対派の概数を把握する ために、机間指導をする。 ・互いの意見を交わし、判断力を高 めさせるために、なぜ、その意見に なったのか、理由まで主張させる。 ・生徒の多面的・多角的意見を引き 出すために、教師は、あくまでもフ ァシリテータ役に徹する。 一斉 一斉 全体 (個) イ-2 7 8 20 6.日本が国際連盟の常任理事国になった ことを確認する。 7 次時の予告を聞く。 ・戦後、日本が国際的優位にたった ことを理解させるために、国際連盟 の常任理事国をすべて挙げさせる。 一斉 8

第一次世界大戦で、日本がとった

行動を考えよう!

「日本は、ヨーロッパに軍を派遣す べきか。」を考えよう!

参照

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