四国医誌 45 巻5号 370 ~531 OCTOBER ,52 8991 (平)01 307
原 著
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e
による
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DFUR
の増強効果の検討
記 本 晃 治
徳島大学医学部耳鼻咽喉科学教室(主任:小池靖夫教授) (平成01 年9月1日受付) SCC-25 細胞, FRO 細胞, KB 細胞に対して, 5-
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d e o x y - enidir5 -uoroulf ( 5-
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DFUR )と, emoldayriDip (DP )の併用による5-
’
DFUR の抗腫蕩効果増強の有 無につき,主としてMTT yassa を用い, n viorti で実 験的検討を行った。 さらに L細胞において5-
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DFUR とDP 併用による影響についても検討した。 FRO 細胞, KB 細胞に対しては, DP による5-
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DFUR の明らかな増強効果は認めず,併用により抗腫蕩効果が 低下する傾向がみられた。 これに対し, SCC-25 細胞で はDP の併用により, 5-
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DFUR の抗腫蕩効果の有意な 増強を認めた。さらに L細胞においては, DP 併用に より増殖抑制が有意に減弱したことより,耳鼻咽喉科領 域における主たる癌組織型の扇平上皮癌に対して, DP が5-
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DFUR の効果を増強し,正常細胞に対しては副 作用を軽減させる可能性があると考えられた 。 最近多くの抗癌剤が開発され,その進歩はめざましい が,化学療法により治癒を期待できる癌は限られている 。 また,単剤での効果にも限界があるのが,現状である。 このため多剤併用などにより,既存の抗癌剤の抗腫蕩活 性を増強させたり,副作用を軽減させることにより 治 療 効 果 を 向 上 さ せ る 努 力 が な さ れ て い る 。 B i o c h e m i c a l niolatduMo も そ の ひ と つ で あ る 。 B i o c h e m i c a l nioatulodM は癌化学療法の場において,抗 癌剤(e妊rotce )を投与する前後,あるいは同時に,ほ かの抗癌剤あるいは非抗癌剤(orlatodum )を投与する ことによってe除rotc の薬理動態を変化させ,抗腫蕩効 果を高めたり,正常細胞に対するe百rotce の障害,副作 用を軽減させることで 化学療法係数を増大させ,癌化 学療法の効果を増強させようとするものである21, )。 5 -f l u o r o u r a c i l (FUra ) に 対 す るtordulamo と し て は M e t h o t r e x a t e 3 ・4 ), Ln5iorvcoue l, U6licar ・ ,7)8norefretnI l などがある 。また, elomdairyDpi (DP )がFUra の抗 腫蕩効果を増強するとの報告もある9。) 今回筆者は, SCC-25 細胞, FRO 細胞, KB 細胞に対 して, FUra の 潜 在 活 性 型 薬 剤 で あ る5-
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oxy-de 5 -f l u o r o u r i d i n e ( 5-
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DFUR )と DP の併用による, 5-
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DFUR の抗腫蕩効果増強の有無につき,主としてMTT a s s a y を用い, n viorti での実験的検討を行った。さら に, L細胞において5-
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DFUR とDP 併用による影響に ついても検討した。 材料および方法 使用細胞および培地 SCC-25 細胞(舌,ヒト扇平上皮癌)は, AMERICANTYPE CULTURE COLLECTION 干士のものを用いた。 培地としてs'elgaE Minimum laitnessE Medium 培地(大
日本製薬株式会社)とハム
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1
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培地(大日本製薬株式会社)等量に, ltafe%01 flac serum (BIO WHITT AKER 杜) , ineutam-glL ,)l/gm292( enostirocordyh .0( 36μg/ m l ) nil, plicine UOOl( /m)l , snicmytoeptr OμlO()mlg/ を加えて{吏用した。 FRO 細胞(甲状腺未分化癌)は,山下俊一教授(長 崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設発症予防部 門)より提供をうけた。培地としてRPMI1640 培地(大 日本製薬株式会社)に, laet%f01 flac m,rues nillicinep ( l O O U / m l ) , inycomptrets μOO(l)mlg/ を加えて使用 した。 KB 細胞(domierpide anomarcic )は,桑野信彦教授 (当時大分医大,現在九州大学)より提供をうけた。培 地としてMinimum laitnessE Medium 培地(大日本製 薬株式会社)に, ltafe%10 flac ,mrues enimatulg-L 292( m g / 1 ) , micynatneg μ(25/mlg )を加えて使用した。 L細胞(マウス皮下組織)は桑野信彦教授(当時大分 医大,現在九州大学)より提供をうけた。培地としてハ
3 0 8 ムF-12 培地に, laetf%01 flac ,mures nillicinep lOOU/( m l ) , inymctorpets OμO(lml)g/ を加えて使用した。 実験1 : SCC-25 細胞を用いて, 0.1% トリパン青液で 染色し算定盤により測定した細胞数と MTT ysaas での 測定結果との相関を調べた。 細胞数の測定は,以下のように行った。 1 )平底llew42 の プ レ ー ト で 各 濃 度 の 培 養 細 胞 の 上 j青を吸引で除去し, 0.125% トリプシンμ0051 で, プレートより残った培地を取り除き,その後0.125% トリプシン 1 ml を力日えた。 2) 51 分間, 37 ℃, 5 %CO2 のroatbunci 内に静置した。 3 )パスツールピペットで細胞を剥がし,顕微鏡で細胞 が剥がれたことを確認し パスツールピペットで チューブに入れた。 4)培地を4 ml 加えて計5ml にした。 5) lOOOrpm で5分間遠心した。 6)上清をデカンテーションして捨て,培地を 1 ml 加 えた。 7) 1.0 %トリパン青液を用いて,細胞数を算定盤にて 測定した。 上記の実験と併行して,MTT ysaas にての測定も行っ た。 MTT ysaas はCHEMICON 杜 の MTT-CELL GROWTH ASSAY キットを用いた。llew 内の培養細胞 に,培地0.5ml とMTT : ( 3 - ( 4 , 5 -dlozaihtlyhtemi 2 -)ly - 2 , 5 -lynehpid muilozartet bromide )を050. ml 加え37 ℃, 5 %CO2 のrotaubcni 内で4時間反応させ た。反応終了後,lonaproposi .Ohtiw 04N HCl を0.5ml 用いてformazan を溶出させ 570nm の吸光度をELISA r e a d e r JS( aie AUTO READER ,三光純薬)により測 定した。 実験2 : SCC-25 細胞 FRO 細胞の培養細胞に対する 5人DFUR のeosd nesposer eurvc をMTT ayssa によ り求めた。実験のプロトコールは以下に示すとおりであ る。 1 )平底lelw42 プレートに SCC-25 細胞は2 ×14Q 個/ m l / w e l l , FRO 細 胞 で は5 ×13Q 個/ll/weml ず つ 細 胞を播いた。 2) 81 時間, 37 ℃, 5 %CO2 、でteaubcni し 細 胞 が 付 着 したところへ,薬剤を各濃度に培地中に溶解・調整 し,この薬剤を含む培地で培地交換することに よ り 薬 剤 を 接 触 さ せ た 。 5
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’
DFUR の 濃 度 は 7 . ,5 .51 ,0 .03 ,0 .06 Oμg/ml とし,接触時間はそ 記 本 晃 治 れぞれ3 , 6 , 2,4 ,84 27 時間とした。 3) 5-
’
DFUR を接触させた後,各llew を薬剤を含ま ない培地にて3
回洗浄し薬剤を除去し,培地を加え て培養を継続した。 4)薬剤接触開始より27 時間後に, MTT ysasa を用い て測定を行った。 5)対照として, 5-
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DFUR を接触させず同様の実験 を行った。 ※5-
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DFUR は,日本ロシュ株式会社より提供をう けた。 実験3 : SCC-25 細胞 FRO 細胞 KB 細胞の培養細 胞に対して, 5-
’
DFUR とDP の併用による効果につき 検討を加えた。 DP の接触濃度は. 5μg/ml2 とした。培 養開始細胞数は,SCC-25 細胞: 2 ×14Q 個/,llew/lm FRO 細胞: 5×13Q 個/lel/wml KB 細胞: 1×1140 固/lelwl/m とし,実験2
と同様の方法で薬剤を27 時間接触させた後, MTT aysas により測定した。さらに, SCC-25 細胞につ いてはトリパン青染色により算定盤で細胞数を測定した。 ※oledampyriDi は,日本ベーリンガー・インゲルハ イム株式会社より提供をうけた。 実験 4 :正常細胞にDP が及ぼす影響を調べる目的で L細胞の培養細胞に対する 5-
’
DFUR とDP の作用につ いて検討を加えた。L
細胞の培養開始細胞数は5
×3
0
1
個/lel/wml とした。 5-
’
DFUR の接触濃度は30μg/ml, DP の接触濃度は2.5μg/ml ,接触時間は27 時間とし,薬 剤接触後, MTT ysasa を用いて測定を行った。 統計的検定 有意差の検定には, Mann-Whitney 検定を用い,相関 の検定には, rsonPea の相関係数を利用した。 実験1については,算定盤・MTT aayss ともに各濃 度6 wlle の測定結果を使用して検定した。 実 験2,実験3,実験4については,llew21 の測定 結果につき検討した。 結 果 実験1 : MTT ysasa では,各濃度の細胞の吸光度か ら細胞を含まない吸光度を差しヲ|いたものをlacitpo d e n s i t y ( .0 D.)として示した。細胞数と mazanfor 生 成の関係は,相関係数. 90 89 (P<O. 10 )で,吸光度は 生細胞を正確に反映していると考えられた。(図1 )3 0 9 D i p y r i d a m o l e による5 ’ーDFUR の増強効果 FRO 細胞における5 ’司DFUR のgnivivrus noitcarf evruc (MTT )yassa 図3 SCC-25 細胞でのMTTassay と細胞数の関係 接触時間 -0- 3h -ロ- 6h 『。- 24h
-
。
-
48h ー+ー-h72 s u r v i v i n g no合itca ()% 1 0 0 寸 90 寸 8 0 寸 70 寸 60 寸 5 0、I.,-J r 989=0. ( p <0.01) U n A D 9 8 1 β 5 4 3 2 OE
O
- 0 0 0 0 0 0 0 0 2 5 . 0 2 0 . 0 1 0 . 0 0.15 細胞数(X 104) 5 . 0 6 0 . 0 1 5 . 0 0.03 5-’D町R濃度(μg/ml) 7 . 5。
5-’DFUR30μg /ml 単独に比して有意な増殖抑制の増強 を 認 め た (P<0.05 ) 。 さ ら に 併 用 時 で はginivrvsu f r a c t i o n 平均.84 05% で, 5-’DFUR 60 μg / ml 単独 ( s u r v i v i n g noitcarf 平均5.0 85% )と向程度以上の効果 を認めた 。 SCC-25 細胞に対して, DP2.5μg /ml 単独, 5-’DFUR 7 . 5μg /ml ・ .51 Oμg /ml 単独, 5-’DFUR7. 5μg /ml ・ .51 0 μg/ml と DP2.5μg/ml 併 用 に て , そ れ ぞ れ の 薬 剤 を72 時間接触させた後, トリパン青染色にて細胞数を測定し た結果を図5 に示す。 5-’DFUR 単独に比して, DP を 併用したものは,いずれも有意に増殖抑制が強くなった (p<O. 05 )。 5-’DFUR7. 5μg /ml と DP2.5μg /ml 併 用 した際にはsginivrvu noitcarf 平均3.1 90% で, 5-’DFUR 1 5 . Oμg /ml 単独(sginivrvu noitcarf 平均3.7 06% )以上 の増殖抑制を認めた。 FRO 細胞, KB 細胞に対しては, DP の明らかな増強 効果は認めず,併用により抗腫蕩効果が低下する傾向が みられた。(図6,図7) 実 験4 : L 細胞に対しては, 5-’DFUR 単独では増殖 抑制を示したが, DP 併用にて有意な増殖抑制の減弱を 認めた(p<O. 05 )。 (図8) B i o c h e m i c a l ionModulat の 概 念 に よ るFUra の modurator としてはFUra の制癌効果増強作用を持つ, U r a c i l , nroerfetIn な ど が 察 M e t h o t r e x a t e , in,orcovLeu 考 SCC-25 細胞における5ー’DFUR のgnivivrus noitcarf evruc (MTT )yassa 実 験2
:対照を100% とした場合のそれぞれの薬剤濃 度,接触時間での吸光度の比をgniivvrus noitcarf とし, SCC-25 細胞,FRO 細胞に対する5-’DFUR のgniivrvus f r a c t i o n rvecu を作製した。(図2, 3 )い ず れ の 細 胞 も, 5-’DFUR を長時間接触させると増殖抑制が強く なり,時間依存性の抑制を示した。 実 験3 : SCC-25 細 胞 に 対 し てDP2. 5μg/ml のみ, 5-’D FUR30μg / ml のみ, 5-’D FUR30μg/ ml とDP2.5 μg/m,l 5-’DFUR60μg /ml を72 時間接触させ, MTT a s s a y にて測定したngiivrvus noitcarf を図4 に示す。DP 2 . 5μg /ml 単 独 の 場 合 , 増 殖 抑 制 は 認 め な か っ た 。 5-’DFUR30μg/ml とDP2. 5μg /ml を 併 用 し た 際 に は -B- r3h 4ト 6hr ~ 24hr 『企- 48hr -+ー 72hr 7 . 5 60 .0 接触時間 1 5 . 0 00.3 5・’:D町R濃度 (μ/g凶) n o ・ - - - p i v 仇ω
o b Q/ -m / k v w u C 3 90 司 8 0 ... 70 司 60 司 寸J
必 図2 1 0 0...晃 治 記 本 3 1 0 MTTassay ) FRO 細胞における薬剤の効果 (接触時間27時間 図6 MTTassay ) SCC-25 細胞における薬剤の効果 (接触時間27時間 図4 s u r v i v i n g no企itca ()% 100 n 0 .
u
- d 、 、,, J h 例。
b -m v m ・.... ... ・...... .. ・....... -.- ---・. ・........ ・...... .. ・・・ ・・・・.. ・・・-..... ・.. ... ... ・ . ... .... ・・・・・・・.. ・- - ・ー・. . . . ・... .. ... ・........ ・・・・. .... ・.... .. ・ . ..... ・... ... -.. ---・ ・...... ・ . .. ... ・ ・ ・.... ・・・--.. 80 60 40 20 * | | ・.. ・・・・ ・. ・ . .. ... ・ . .... ・ . .... ・・... ---... -..... ・・..・ - ・--・ ・.. ・ ・ -・ -. . .・. ・ - -・ ・・...... ・-.. . ・... . ・ . ... ・ . ... ・.. 100 8 0 60 40 20 DP+S ’ーDFUR ターDFUR DP。
5ー’DFUR30+
5ー’DFUR60 DP。
DP : Dip yrlamoid 2 . e 5μg/ml 5ヘ
DFUR: 5’- DFUR30μg /ml ターDFUR30 DP : D2.moleridaipy 5μg /ml 5’ーDFUR30: 5-’DFUR30μg /ml 5’ーDFUR60: 5-’DFUR60μg /ml*
:
p < 005. DP MTT as say ) KB 細胞にお ける薬剤の効果(接触時間27時間 n 0 ・u
台
%
。
bJIK.
m vm
o δ 図7 ・. ・・・・.. ... ・..... ... ・........ ・..... ... --- .. .... ・..... ... ・........ ・........ ・ . .... ... - - -・... .--- --・. .. . ・ . ...... . ・ . ...... . -----. - --. ・・・・・ ・・ ・. -・.. ・・... ・ . ....... ・ - -・ --・・. . . ... .... 100 80 60 c e l l tnuoc ) | | SCC 52- 細胞における薬剤の効果 (接触時間27時間 * | | s u r v i v i n g 台notica ()% 1 0 0 図5 40 20 80 ω 40 2 0 DP+5'-DFUR ターDFUR DP。
。
DP : Dip yr.e2lmoaid 5μg /ml 5’-DFUR: 5’- DFUR30μg /ml H i r o s e 1 3)らは, iaemkauel とlymphoma のllec enil に おいて,enitsircniV とDP を併用した場合,enitsircniV 単独に比べて細胞内のenitsircniV 濃度が上昇し,抗腫 蕩効果が増強したと報告 している 。Asoh ら15)はllecBK の 薬 剤 耐 性 株00,-3VJ HC - 7 - 5 /VCR を用いて, V i n c r i s t i n e , ycininomAct D とDP を併用した際には, A c t i n o m y c i nD
の細胞外排出が減少し,細 5 ' -D51RUF + DP 5'-UFD R 7 + .5 5 にUFD R 1 5 DP DP : D.ole2dampyrii 5μg /ml 5’ーDFUR7. 5: 5-’DFUR7. 5μg /ml 5’-DFUR15 : 5-’DFUR15μg /ml*
:
p<0.05 5・7R-UFD .5 DP V i n c r i s t i n e , あり, DP もその 一つである 。一方, DP により効果が 増強される抗癌剤 (e旺rotce ) としては, FUra の他, Adriamycin1 ) , Methotrexate0 ・11) , V12 1enitsicrni ) , 3 A c i v i c i n 1 4)などが報告されている 。Dipyridamole による5’”DFUR の増強効果 図8 L細胞における薬剤の効果(接触時間72時間 MTT assay) s u r v i v i n g no世itca ( %) * 1 0 0
| |
80 60 40 20。
DP ターDFUR DP+5'-DFUR DP : Dipyridoamle2. 5μg/ml 5-’DFUR: 5-’DFUR30μg /ml* :
p<0.05 胞内濃度が上昇して耐性が克服され,さらに, VJ-300 においてDPを作用させた際に 170kDa のband をも っnietrpocylg-P の発現が阻害されたと報告している。 今回の実験で使用した5-’xy-deo enidir5 uoroulf -( 5-’DFUR )は, lica5-ruoulf (FUra )の潜在活性型 であり,生体内では,neidiimryp edisoelcun sealyrhopsohp により FUra に転換され,その効果を発揮する薬剤であ 3 1 1 る。この酵素は小腸などを除き 正常細胞に比べて腫蕩 細胞に多く存在することから,腫蕩特異性が期待できる 化合物である。 FUra の作用機序はRNA の機能障害と DNA の合成 阻害である。 FUra は細胞内に取り込まれ,etatoro p h o s p h o r i b o s y l esarefsnart により FUMP に変換された 後,リン酸化を受けてFUTP となり, RNA に取り込ま れ, RNA の機能障害を起こす。また, FUra がenidiru p h o s p h o r y l a s e により FUrd に変換された後,enidiru k i n a s e によってFUMP となる経路もある 。DNA に関 しては FUDP 治、らeditoelcunobir eastcduer によって FdUDP となり,脱リン酸化されてFdUMP に変換され, これが,
5
Hz-0-C1 ,H4F etalydimyht estaehntys と三 量複合体を形成してdTMP 合成を阻害し,結果として DNA 合成の基質である dTTP を枯渇させ, DNA 合成 を阻害する。さらに,FUra からeniidymht esalryhospohp によってFdUrd に その後FdUMP に変換される経路 もある(図9。) D i p y r i d a m o l e (DP )は,冠動脈拡張剤・血小板凝固 抑制剤として,以前より臨床に用いられている薬剤で, ヌクレオシドの細胞膜輸送を阻害する作用をもっOFUra に対する DPの作用は次のように考えられている 。すな わち, FUra の作用は細胞外からのenidimyht やenidiru の供給で阻害されるが DPにより これらのヌクレオ シドの細胞外からの供給が阻止されることによって, 図9 FUra の代謝 o r o t a t e lyosbriohspohp t r a n s f e r a s e PAPP PPi\ノ
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iru伽 国 曲eI
> h o s p h o r y 加e 組esan+
~ ~ - 吟 悶A I R-1-P iP ATP ADP ATP ADP I ATP ADP d R -1imyht『J..--P i eI
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5 , IeyelnhteMQ- eatol-fzH H r f o l a t e PRPP lysobrio: phsohp tephaosophrpy R -1 -P etahpsoph-1-: esobir d R -1 -P etahpsohp-1e-so: biryxoed FUrd enidiruoroulf-5 FUMPenidiruoroulf-5 5 ' -m o n o p h o s p h a t e FUDP enidiruoroulf-5 5- p’idtehaosph FUTP enidiruoroulf-5 5tahーsp’ohpirt e FdUrd enidiruyxo:5ed-'2--or’oulf FdUMP :5r-’oulfenidiru。
yxoed-'2 5-’hatemonophosp FdUDP enidiruyxoed:5-'2-orou’lf 5e-t’haspophid FdUTP enidiruyxo:5ed-'2--or’oulf 5tah-sp’ohprit e3 1 2 FUra の効果が増強される。さらに,細胞膜輸送の阻害 により細胞内のFdUrd の細胞外への輸送も抑制される ため,細胞内FdUrd 濃度が増加し,結果的にFdUMP 産生が増加し, FUra の効果が増強されると言われてい る9。) Asoh ら51)は, lleBcK とその耐性株のVJ-300 におい て, FUra とDP の併用にて FUra の抗腫蕩効果の増 強を認めたが, FUra の細胞内濃度は変化なかったと報 告している 。 さらに HeLa およびBl6melanoma 細 胞 においても FUra とDP の併用効果は認めたが, FUra の細胞内濃度の増加は認めなかったとの報告もあり,)61 FUra に対するDP の効果はヌクレオシドの細胞膜輸送 阻害によるegavlsa pathway の利用低下によるものと考 えられる。以上のように, FUra に対するDP の効果, 作用機序についての検討は行われているが,検索し得た 限りにおいて, 5-DFUR’ とDP の併用効果についての 報告は認めない。 そこで, SCC-25 細胞, FRO 細胞, KB 細 胞 に 対 し て, 5-DFUR’ とDP の併用による, 5ーDFUR’ の 抗 腫蕩効果増強の有無につき,n viorti で実験的検討を行っ た。今回の実験では,開始細胞数は,予備実験を行い, 安定した細胞増殖が得られ 実験時聞が細胞の対数増殖 期間になるように濃度を求め, SCC-25 細胞は2 ×140 個/ m l / w e l l , FRO 細胞では5 ×
3
0
1
個/,llew/lm KB 細胞は 1×140 個/llwe/ml L細胞では5×1Q 3個/llwel/m とし た。 また,薬剤の効果判定には MTT yassa を用いた。 MTT aysas はATP 合成に関与したTCA elcyc のー酵 素であるコハク酸脱水素酵素を細胞ytilibaiv の指標と して用い,そのコハク酸脱水素酵素の活性を示すための 酵素受容体としてlozaihtlytem muilozartet bromide (MTT )を用いる方法である71~02。) MTT は淡黄色で あ る が , 水 素 給 体 の 存 在 に よ り 還 元 さ れ て 紫 色 の f o r m a z a n を形成する 。 この反応は,細胞が死滅すれば s u c c i n i c naseehydroged 系酵素の活性を失い,紫色への 発色が起こらなくなる 。 このformazan の色の差を測定 することで薬剤の有効性を比較する方法がMTT yassa である。実験lにおいて細胞数とformazan 生成の関係 は,相関係数9.980 で,吸光度は生細胞数を正確に反映 していると考えられた 。ま た 実 験2 において5-DFUR’ が時間依存性の抑制を示したことより, DP の併用効果 の判定は,薬剤接触27 時間とし,その後にMTT ysasa にて測定を行った。 MTT ysasa では,培養が短期間で 記 本 晃 治 あり,時間依存性の薬剤の場合,その抗腫蕩効果の判定 に対して過小評価する可能性がある。しかし,山内ら21 ) は,耐性株を用いた基礎的実験により3
日間培養を行え ば評価可能であると述べている。I
n
ortiv での抗癌剤感受性の結果と臨床効果との相関 については06 ~80% 程度の報告が多い。 Wnesie 22laht )は, 文献上の固形癌における各種の感受性試験の結果と臨床 成績との関係を0200 例についてまとめ, eurt evitisop r a t e 6 3 % , eurt evtiagen rate92% と報告している 。一般 に, MTT ysasa 等の抗癌剤感受性試験は,無効な薬剤 の使用を避けるという意味で有効で、あると言われている 。 また, MTT yassa では細胞の生物学的死と蛋白質であ る酵素の失活に時間的ずれがあり,細胞の死滅後にも酵 素活性が残存している場合があり,抗癌剤感受性試験と して利用する場合には,高濃度の制癌剤で処理する必要 があると言われている32)。実験 3 においても細胞数を算 定盤にて測定した場合と MTT ysasa による測定で,差 を認めた。そこで,効果判定の基準について,前原ら24 ) は, MTT ysasa において最高血中濃度の5~0
1
倍の抗 癌剤に3 日間接触させ osCI 値が得られたときに有効と 判定している。山本ら52)は 最高血中濃度と同程度の濃 度で 3 日間接触させ 対照と比較して吸光度が70% 以下 になったとき有効と判定している 。今回の実験は,薬剤 併用による相乗効果を調べることが目的であるため,詳 細な検討は行っていないが, MTT ayssa を抗癌剤感受 性試験として使用する際には 判定の基準をどこにする かを考慮する必要があると思われた。 しかし, MTT a s s a y は測定が比較的簡単で,結果を数値で示すことが でき,特に多くの検体あるいは薬剤についての検討を行 う際には測定時間も短縮できるという利点があり,有用 な方法と思われた。 5-DFUR’ とDP の投与実験結果は, KB 細胞, FRO 細胞に対しては, 5- DFUR’ 単独では,抗腫蕩効果を 認めたものの, DP を併用した場合には, 5- DFUR’ の 効果が弱まる傾向を認めた。 しかし, Asoh ら51)は, KB 細胞においてFUra とDP を併用した際に, FUra の効 果増強を認めたことを報告している。これらのことは, DP により 5- DFUR’ の細胞内への取込みが抑制されて いる可能性があることあるいは 5-DFUR’ より FUra への転換抑制がおこっていること等が考えられる 。Asoh ら15)は, KB 細 胞 に お い てFUra の 代 謝 物 で あ る5 -f l u o r o u r i d i n e (FUrd )と DP を併用した場合には, FUrd 単独に比べてFUrd の抗腫蕩効果が減弱し, FUrd の細D i p y r i d a m o l e による5-’DFUR の増強効果 胞内濃度が低下したと報告している。 5-’DFUR にも 同様のことがおこっている可能性も考えられるが,今回 の実験では細胞内濃度の検討は行えていない。 これに対して, SCC-25 細胞においては, DP2. 5μg/ml 併用により, 5-’DFUR の有意な効果増強を示した(pく 0 . 05 )。また, DP2.5μg/ml 単独にては増殖抑制を認めな かったことより, SCC-25 細胞に対してDP が 5-’DFUR のmodurator として有効であると言える。また,今回 の検討で5 ’ーDFUR の有意な効果増強を示したDP 濃度 は,. 5μg/ml2 以上であった。 DP の血中濃度について は,工藤ら62)が人工弁置換術後の患者に術直後より DP 100mg の持続点滴, 3 日目より DP300mg の経口投与に て,血中濃度は経静脈投与時3 μg/ml 前後・経口投与 時2 μg/ml 前後であったと報告している。さらに,前 原ら72)は胃癌患者に対してDP50mg の 点 滴 静 注 と Adriamycin20mg の静注,およびDP300mg, FUral50 mg の経口投与を行い併用療法の臨床試験を行っている。 DP の平均血中濃度は点滴中8. 8μM (.2 l 7μg/ml) まで 上昇し, DP 点滴による副作用としては,顔面熱感・頭 痛・吐気・上腹部痛であり,いずれも軽度で,点滴終了 後に消失し, FUra あるいはAdriamycin の副作用増強 はなかったと報告している。さらに,実験 4 において, 正常細胞にDP が及ぼす影響を調べる目的で使用した L 細胞においては, DP2. 5μg/ml 併用にて, 5-’DFUR の増殖抑制が5-’DFUR 単独に比して有意に低くなっ た(p<O. 05 )。以上のことより,耳鼻咽喉科において 主たる癌組織型である squamous llec carcinoma に対し ては, DP が 5-’DFUR の効果を増強し,一方,正常細 胞に対しては5-’DFUR の副作用を軽減する可能性も あると考えられた。 しかし,本実験では,扇平上皮癌については,使用し た細胞がSCC-25 細胞のみであり 正常細胞としてはL 細胞のみの検討である。その他の扇平上皮癌由来細胞お よびヒトの正常細胞を用いた検討が必要であると考えて いる。それにより,本実験と同様の結果が得られれば, さらに,薬剤の細胞内濃度測定による5-’DFUR に対 する DP の作用機序についての検討も行う予定である。 謝 辞 稿を終えるにあたり 御指導後校閲の労を賜りました 小池靖夫教授に深謝致します。また,直接御指導,御教 示をいただいた野口病院 野口志郎院長,具体的な実験 3 1 3 手技で御協力いただいた野口病院検査科渡辺陽子氏, 脇屋滋子氏,谷川陽子氏に深謝致します。 文 献 1 . 太田和夫:calemihcoiB .noitdaruom 医 学 の あ ゆ み,141 : 5,755-27 8719 2. 堀越茂:licachemBio moduration ーその概念と歴史 的背景-.消化器癌, 1 : 46,463-6 9191 3. ,onitreB ,.R.] ,ikcwiaS W. L,. ,tsiuqdniL .C ,.A and G u p t a , S.V :. dtnednpee-ludehcSe uromttina e旺estc o f meetaxertoht and .licaru5 -oroulf Cancer ,chreaesR 3 7 : 38,327-2 7197 4. 赤沢修吾,須田薙夫,吉田清一:MTX/ 5 -FU 時 間差投与法と消化器癌治療.消化器癌, 1 : 4-67 4 7 4 , 1 9 9 1 5 . Br,gere .S .H and ra,aaHk M. T : . pihsniotaleR fo dUMP nda eerf FdUMP sloop ionotitibihn tfoetalydimyh s y n t h a s e by 5 -.licaruoroulf l.oM .,lcomarhaP : 25 3 0 3 也309,1984 6. ,iijuF ,.Sa,dekI K吋Fukushima, M, and ,aksaariSh :.T E妊tce ufolicar and stisevitavired on aromutitn ytivitca o f 5 -licaruoroulf and 1 - ( 2 -t)lyurfrodhyatre 5 -f l u o r o u r a c i l . Gann, 69 : 72,7-763 8971 7 . ,iijuF ,.So,natiK ,.S,daekI ,.K and ,akasarihS :.T E宜tce o f noirtaistnimoadc fo licaru or neosiytc on teh antitumor tyvitica folacinilc doses 1 - ( 2 -fo t e t r a h y d r o f u r y l ) - 5 -licauroroulf and level 5 -fo f l u o r o u r a c i l rni.stnedo Gann, : 207 4,21-09 9197 8 . Warder, ,.S W e,ortsr ,.R Weinberg, ,.V Thompson, ,.D
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