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輸入出国1 食品の輸出に求められる条件 食品の輸出では 食品安全 ( 汚染物質 残留農薬 衛生管理等 ) 表示 ( 使用言語 食品添加物表示等 ) 動植物検疫等に関し 輸出先国の法令に適合するよう対応することが必要 例 : 輸出先国の残留農薬基準に応じた農薬の選択 ( 農作物 ) HACCP 手法に

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(1)

平 成 2 5 年 1 0 月

我が国農畜産物の輸出

と動植物検疫

資料2

-目次-

1 食品の輸出に求められる条件

・・・・・ 1

2 動植物検疫制度について

・・・・・ 3

3 動植物検疫の現状と国別・品目別輸出戦略

・・・・・ 7

4 輸出円滑化のための取組と検疫協議の状況

・・・・・ 10

5 輸入検疫の取組

・・・・・ 14

6 動植物検疫の実施体制

・・・・・ 17

7 平成26年度における予算・定員要求内容

・・・・・ 18

8 農産物等の輸出拡大に向けたその他の取組

・・・・・ 20

(2)

・ 動物の伝染性疾病や植物の病害虫の侵入防止措置

動植物検疫

・ 使用言語(現地語での表示)

・ 食品添加物、栄養成分、遺伝子組換え作物の表示 等

・ GLOBALG.A.P.、有機認証等

商業的基準

・ 汚染物質、残留農薬、食品添加物等に関する規格基準

・ 施設の認定・登録及び規範(HACCP、GMP等)に従った管理

食 品 安 全

食品の輸出に当たって求められる対応例

◇ 食品の輸出では、食品安全(汚染物質、残留農薬、衛生管理等)、表示(使用言語、食

品添加物表示等)、動植物検疫等に関し、輸出先国の法令に適合するよう対応すること

が必要。

例: 輸出先国の残留農薬基準に応じた農薬の選択(農作物)

HACCP手法によると畜場の衛生管理(食肉)

1 食品の輸出に求められる条件

(参考) 輸入国における輸入手続の流れ

○ 食品が輸入される際には、

① 動植物検疫による家畜の疾病や植物の病害虫の侵入を阻止、

② 食品安全に関する基準への合致による食品の安全性の確保

③ 表示や商業的基準の確保

について、検査等により確認された後、消費者の元に届けられる。

輸入国

保税地域

関税担当 食 肉 畜産物 穀 物 豆 類 野 菜 果 実 その他の 食品等

保税地域

産地や関係事業者に輸出先国の規則等に関する情報を提供し、 表示等の 規則への 適合

検疫担当機関

動物検疫担当 植物防疫担当 食品衛生 担当 輸入食品の 安全性確保 動物の疾病の 侵入防止 植物病害虫 の侵入防止

食品の輸出には

(3)

○ 農畜産物の輸出に際しては、我が国に発生する動物の伝染性疾病及び植物の病害虫

を輸出先国に広げることがないよう、輸出先国の求める輸出検疫 を実施。

○ また、輸出先国では、自国内の農畜産業を守るため、農畜産物の輸入に際して、検査 を実施し、

動物の伝染性疾病や植物の病害虫の侵入を防止。

※ 動物の伝染性疾病や植物の病害虫の発生状況は、国や地域によって異なることから、輸 出先国の検疫条件は一様ではなく、国、地域、品目により異なる。

2 動植物検疫制度について

※  書類審査  現物検査  必要に応じ、くん蒸等

輸出検疫

輸入検疫

通関・

市場流通

 書類審査  現物検査  必要に応じ、くん蒸等  輸出検疫証明書の発行 動物検疫所 植物防疫所

通関・輸出

輸出申請

相手国の 動植物検疫部局 日本 輸出先国

農畜産物の輸出に関する手続き

動植物検疫制度の目的・役割

1.検疫・衛生措置についての原則 (1)科学的原則に基づいて適用 (2)同様な条件にある加盟国間において不当な差別をしない 2.適切な検疫・衛生措置の決定 リスクの評価に基づき、適切な検疫・衛生措置を決定 3.調和の促進 (1)原則として、国際基準に基づいた措置 (2)ただし、科学的正当性があれば、国際基準に基づいた場合よりも高いレベルの保護水準を達成できる措置が可能 4.措置の同等 輸入国は、自国の措置と異なる措置であっても適切な保護水準を達成することを輸出国が証明する場合には、これ を同等なものとして認める。 5.透明性の確保 検疫・衛生措置の変更があれば、WTOへ通報 1.SPS委員会の設置 2.協議及び紛争の処理 3.協定の運用・実施状況のレビュー 世界貿易機関(WTO) SPS協定(加盟国(159ヶ国))による国際的な ルールの概要 国際基準の作成 国際機関 • 国際獣疫事務局(OIE) • 国際植物防疫条約(IPPC) • コーデックス委員会 協力の推進 連 携 通報、情報の提供

動植物検疫制度に関する国際的ルール(WTO/SPS協定)

○ 動植物検疫措置は、WTO/SPS協定に基づき、国際的なルールに沿って実施することが原則。

( SPS協定:衛生植物検疫措置の適用に関する協定)

(4)

(参考)検疫措置の具体的内容

検疫措置

動物検疫

植物検疫

輸入禁止 病性が激しく、伝播力が強い悪性の家 畜伝染病の発生地域からの肉等の輸 入を禁止 農作物に大きな被害を及ぼす可能性 が高く、輸入検査での発見が困難な病 害虫の寄主植物の輸入を禁止 特別な条件付きでの 輸入 輸入禁止対象疾病・病害虫の侵入防止措置(加熱、くん蒸等)が確実にとられる ことを条件に輸入を許可 通常の輸入検査 衛生条件を満たす証明書の添付、家畜 伝染病の病原体を拡げるおそれの有 無を検査。おそれのある場合は、廃棄・ 返送又は消毒 植物検疫条件を満たす証明書の添付、 病害虫の有無を検査。検疫対象の病 害虫が発見された場合は、廃棄・返送 又は消毒

○ 輸出先国における日本産農畜産物の輸入解禁や輸入条件の緩和にあたっては、事前に具体

的輸出条件について協議する必要。

○ 輸出条件の取り決めに当たっては、科学的知見に基づくリスク評価等が行われ、要請から合

意に至るまで数年以上を要するのが通例であり、双方の合意が得られなければ、協議が長期に

及ぶ場合もある。

○ なお、輸出国と輸出相手国で同様の病害虫が発生している場合などは、特別な輸出条件無

く輸出が可能な場合もある。

① 輸入解禁又は条件緩和の要請

③ 輸出条件の合意

 疾病や病害虫の発生状況や輸出検疫措置に関する資料作成・提供  追加データへの要求・対応  検疫措置の有効性証明試験  現地査察  輸入国側では、複数の機関で評価を行う場合もある

② 輸入国による疾病・病害虫のリスク評価

 具体的検疫措置等の合意  輸入国側では規則改正が必要

(参考)輸出解禁に向けた検疫協議について

(5)

輸出戦略上の重点国へは、これまでの検疫協議の取組等により、我が国の重点品目は既に概ね輸出が可能。

3 動植物検疫の現状と国別・品目別輸出戦略

コメ 林産物※1 お茶 花卉類 ※1、4 (植木・盆栽) (鉢物) (切り花) 香港 ◎ ○ ◎ ○ ○ ◎ シンガポール ◎ ○ ◎ ○ ○ ◎ 台湾 ○ ○ ◎ ○ ○ ○ 中国 ☆ ○ ○ ○ ○ ○ 韓国 ○ ○ ◎ ○ ○ ○ 米国 ◎ ○ ◎ ○※3 ○ ○ カナダ ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ 豪州 ○ ○ ◎ ○ ○ ○ EU ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ ロシア ○ ○ ◎ ○ ○ ○ コメ、林産物、お茶、花卉類 リンゴ カンキツ類 イチゴ ナシ モモ ナガイモ サツマイモ 香港 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ シンガポール ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 台湾 ☆ ○ ○ ☆ ☆ ○ ○ タイ ○ ☆※2 ○ ○ ○ ○ ○ ベトナム ● × × × × × × インドネシア ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ マレーシア ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 米国 ☆ ☆※3 ○ ☆ × ○ × カナダ ○ ◎ × ○ × ◎ ◎ EU ○ ○※4 ◎ ○ × ◎ ◎ ロシア ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 中東 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 青 果 物 牛肉 香港 ☆ 台湾 ● 中国 ● インドネシア ● シンガポール ☆ タイ ☆ マカオ ☆ マレーシア ● アラブ首長国連邦 ☆ サウジアラビア ● EU ☆ ロシア ● カナダ ☆ 米国 ☆ メキシコ ● 牛 肉 ※1 国・地域及び品目によっては輸出不可 ※2 産地拡大に向けて協議中 ※3 条件緩和に向けて協議中 ※4 国・地域及び品目によっては栽培期間中の検査が必要 ※ 原発事故に伴う輸入規制により、都道府県によっては 輸出不可な国・地域及び品目がある 凡 例 : 重点国及び重点品目 ◎ : 輸出検査が不要 ○ : 輸出検査を受ければ輸出可 ☆ : 二国間で定めた条件(栽培期間中の検査や 牛肉の月齢制限等)を満たせば輸出可 ● : 現在輸出不可だが輸出解禁に向けて協議中 × : 現在輸出不可

2. 現在、輸入解禁を要請し、協議中の国・地域

○りんご:ベトナム、韓国、インド ○なし:韓国、インド ○もも(ネクタリン):オーストラリア、中国 ○かき:中国、米国 ○ぶどう:中国、オーストラリア ○いちご、キウイフルーツ、さくらんぼ、すいか、メロン、かんきつ類、ながいも:中国

(参考)日本からの農産物の輸出に関する植物検疫の状況

みかん 韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、EU、ロシア、米国、カナダ、 オーストラリア、ニュージーランド等 りんご 台湾、中国、香港、フィリピン、タイ、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、UAE、EU、ロシア、米国、 カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等 なし 台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、EU、ロシア、米国等 さくらんぼ 韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、ロシア等 いちご 韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、EU、ロシア等 トマト 韓国、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、EU、ロシア等 ながいも 韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、EU、ロシア、米国、カナダ等 かんしょ 韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、EU、ロシア、カナダ等 精米 韓国、台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、UAE、EU、ロシア、米国、カナダ、チリ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド等

1. 現在、輸出が可能な主な品目及び国・地域

※ 原発事故に伴う輸入規制により、都道府県によっては輸出不可な国・地域及び品目がある (平成25年10月11日現在)

(6)

(平成25年10月11日現在)

(参考)日本からの畜産物の輸出に関する動物検疫の状況

2. 現在、輸入解禁を要請し、協議中の国・地域

○牛 肉: ロシア、ミャンマー、ベトナム、中国、台湾、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、韓国、豪州、 ニュージーランド、イスラエル、サウジアラビア、クウェート、バーレーン、レバノン、トルコ、メキシコ、 ブラジル、南アフリカ ○豚 肉: ベトナム、フィリピン、韓国、タイ ○家きん肉: シンガポール、台湾、韓国、中国、マカオ、米国、フィリピン ○乳・乳製品:中国 ○牛・豚原皮:中国

1. 現在、輸出が可能な主な品目及び国・地域

牛 肉 香港、マカオ、シンガポール、タイ、UAE、米国、カナダ、EU※、カンボジア、ラオス、バングラデシュ、モンゴル 等 豚 肉 香港、マカオ、シンガポール、台湾、カンボジア、ドバイ 鶏 肉 香港、ベトナム、カンボジア、パキスタン、モンゴル等 殻付き鶏卵 香港、シンガポール、インドネシア、UAE 育児用粉乳 香港、パキスタン、ベトナム等 牛 皮 香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム 豚 皮 香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、フィリピン ※ EU向け牛肉については、国内の輸出施設の指定が行われると、実際の輸出が可能。 ○ 輸出者の利便性向上のため、 ・ 輸出可能な国・品目や、実際の輸出に当たっての手続に関するブロック別説明会を開催 ・ 検疫条件等の情報提供・技術指導 ・ 輸出者の要請に応じた栽培地・集荷地・市場での輸出検査 等を実施。 ○ 現在輸出が不可能な国・品目に対しては、継続的に検疫協議を実施。 現在協議中の 品目・国(一部)

4 輸出円滑化のための取組と検疫協議の状況

・ かき(輸出解禁を要請) ・ うんしゅうみかん(検疫条件の緩和 を要請) 対 米 国 ・ もも(輸出解禁を要請) ・ ぶどう(輸出解禁を要請) 対 豪 州 ・ 牛肉(輸出解禁を要請) 対 ロシア 輸出円滑化のための取組 植物防疫官が、輸出者の 要請により、輸出農産物 の栽培地や集荷地に出向 いて輸出検査を実施。 集荷地等での輸出検査 ○ 産地や輸出業者等に 対し、検疫条件等の情 報提供、病害虫の防除 方法についての技術的 指導。 ○ 輸出検査申請書等の 関係書類のインター ネットを通じた提供。 検疫条件等の情報提供 輸出可能な国・品目や、 実際の輸出に当たっての 手続等に関し、全国で ブロック別に説明会を順 次開催。 説明会の開催

(7)

○ 植物防疫官は、輸出者の要 請により、輸出農産物の栽培地 や集荷地に出向いて輸出検査 を実施。

(参考) 輸出円滑化のための取組内容

○ 輸出に当たっての手続や各国の検疫条件について、ブロック別に説明会を開催。

○ 輸出関係者への検疫条件等関係情報の提供や技術的指導を実施。

○ 輸出者の希望に応じ、栽培地、集荷地や市場での輸出検査を実施。

○ 植物防疫官が、産地や輸出業 者等への検疫条件等の提供や 病害虫の防除方法についての技 術的指導。 ・台湾向けモモ等生果実選果 員技術研修会 ・EU向け盆栽等の輸出に関す る説明会 等 ○ 輸出検査申請書等の関係書 類のインターネットを通じた提 供。

集荷地検査

情報提供

(件数) 例:①長野県川上村での 台湾向けレタスの 集荷地検査 ②大阪市中央卸売 市場での台湾向け 温州みかん 等 ○ 平成25年10月より、輸出に 当たっての手続や各国の検疫 条件についてのブロック会議 を全国9ブロックで順次開催。 議 題: • 現在輸出が可能な国・品目 • 輸出の際必要な検疫措置 • 実際に輸出を行う際の手続 対象者: 都道府県、市町村、生産者団 体、商社等、輸出に携わる者 開 催: 10月11日 北海道ブロック 10月15日 沖縄ブロック 10月18日 関東ブロック ほか

11

輸出に関する説明会の開催

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 20年 21年 22年 23年 24年

(参考) 動植物検疫協議の現状

相手国名

日本からの要請内容

相手国からの要請内容

中 国

日本産牛肉の解禁を要請日本産乳・乳製品の解禁を要請 中国産鶏肉(生鮮)の解禁に強い関心 (※中国は高病原性鳥インフルエンザ発生国)

ロシア

日本産牛肉の解禁を要請 ロシア産牛肉、豚肉、乳製品等の解禁に強い関心 (※ロシアは口蹄疫、アフリカ豚コレラ発生国)

中 国

ぶどうの解禁を要請 その他9品目の解禁を要請 マンゴウの解禁を要請 その他9品目の解禁を要請

米 国

かきの解禁を要請 うんしゅうみかんの検疫条件の 緩和を要請 加工用ばれいしょの国内の一部区間での陸路輸送 を要請

豪 州

もも、ぶどうの解禁を要請 ぶどう、ブルーベリーの解禁を要請

12

(8)

(参考) 輸出解禁の実例と輸出実績

国名

品目名

要請年

解禁年

主な条件 輸出金額(百万円) 22年 23年 24年 香港向け 牛肉 平成16年 平成19年 (2年10ヶ月) ・月齢制限(30か月齢未満) ・SRM除去 ・施設認定(9施設) 1,126 974 1,293 タイ向け 牛肉 平成16年 平成21年 (5年4ヶ月) ・口蹄疫及び牛疫:OIEにより 清浄国として認定 ・月齢制限(30か月齢未満) ・SRM除去 ・施設認定(34施設) 1 23 73 豪州向け なし 昭和60年 平成2年 (4年8ヶ月) ・生産県の指定 ・園地の登録 0 0 0 米国向け りんご 昭和62年 平成6年 (7年2ヶ月) ・生産地域の指定 ・園地検査 ・低温処理及び臭化メチルくん蒸 ・日米合同輸出検査 19 0 0 台湾向け 果実 (りんご、なし、もも) 平成17年 平成18年 (11ヶ月) ・園地防除の徹底 ・選果こん包施設の登録 ・登録選果こん包施設での選果 5,755 5,880 3,252

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○ 口蹄疫など重大な家畜伝染病の近隣諸国での断続的な発生や、輸入される植物類、輸出国

の多様化により、日本への動物の伝染性疾病や植物の病害虫の侵入リスクが高まっている。

○ これらの国内への侵入を防ぐために動植物検疫を実施。

5 輸入検疫の取組

農畜産物とともに病原体 や害虫が持ち込まれるこ とのないよう、家畜防疫 官や植物防疫官が、輸 入検査を実施。 国際線の到着する全て の空海港で、マットを用 いて旅客の靴底を消毒。 また、手荷物として持ち 込まれるゴルフシューズ 等はカウンターで消毒。 手荷物中のビーフジャー キーなどの畜産物やマン ゴーなどの生果実も、荷 物受取所で検疫探知犬 がチェックし、未申告での 持ち込みを摘発。 生きた動物は、一定期間 係留して家畜防疫官が検 査を行った上で輸入を許可。

農畜産物の検査

動物の係留検査

検疫探知犬による手荷物検査

消毒マットを用いた靴底消毒

(9)

病害虫

国名

品目

病害虫

国名

品目

イスラエル、トルコ、イ タリア、スペイン、アフ リカ、アルゼンチン、 オーストラリア(タスマ ニアを除く)、ハワイ諸 島など パパイヤ属植物、ぶど う属植物、マンゴウ属 植物、ウリ科植物、ば ら科植物、ミカン科植 物などの生果実 中華人民共和国、欧州、 アメリカ合衆国(ハワイ 諸島を除く)、カナダ、 アルゼンチン、オースト ラリア、ニュージーラン ドなど あんず、さくらんぼ、す もも、なし、まるめろ、も も、りんごの生果実、く るみの生果実及び核 子 インド、タイ、中華人民 共和国 、パキスタン、 フィリピン、ベトナム、マ レーシア、ミャンマー、 ハワイ諸島など うり科植物の生茎葉及 び生果実、いんげんま め、とうがらし、トマト、 なす、パパイヤ、マンゴ ウ属植物などの生果実 インド、タイ、台湾、中 華人民共和国、フィリ ピン、ベトナム、ミャン マー、アフリカ、アメリカ 合衆国、中南米、オー ストラリアなど あさがお属植物、さつ まいも属植物、ひるが お属植物の生茎葉及 び生塊根等の地下部 など インド、タイ、中華人民 共和国 、パキスタン、 フィリピン、ベトナム、マ レーシア、ミャンマー、 ハワイ諸島など かんきつ類、パパイヤ、 ぶどう、れいし、ヒロセ レウス属植物、ふくぎ 属植物、マンゴウ属植 物などの生果実 中華人民共和国、アメ リカ合衆国、中南米、 ハワイ諸島、ポリネシ ア、ミクロネシア、メラ ネシア あさがお属植物、さつ まいも属植物、ひるが お属植物の生茎葉及 び生塊根等の地下部 オーストラリア、ニュー カレドニア、パプア ニューギニア、フランス 領ポリネシア かんきつ類、アボカド、 とうがらし、トマト、なし、 ぶどう、りんご、れいし、 マンゴウ属植物などの 生果実 イスラエル、イタリア、 英国、ドイツ、フランス、 ベルギー、ポーランド、 アメリカ合衆国、カナダ、 ニュージーランドなど なし属植物、りんご属 植物などの生植物(種 子を除き、生果実、花 及び花粉を含む) チチュウカイミバエ ウリミバエ ミカンコミバエ クインスランドミバエ アリモドキゾウムシ イモゾウムシ コドリンガ 火傷病

○ 世界の各国・各地域では、我が国未発生の農作物に甚大な被害をもたらす病害虫が発生して

おり、その侵入を防止し、我が国農業生産の安全を図るため、植物の輸入を禁止している。

15

(参考) 我が国が警戒している病害虫等と品目・相手国

疾病名

国名

品目

中国、韓国、台湾、ベトナム、 モンゴル、インド、インドネシア、 カンボジア、ミャンマー、ロシア、 ブラジル(サンタカタリーナ州以外)、 アルゼンチン 等 生鮮牛肉 生鮮豚肉 稲わら 等 ※ 我が国が指定する加熱処 理施設で十分に加熱処理さ れた製品の輸入は可能 中国、韓国、台湾、ベトナム、 モンゴル、インド、インドネシア、 カンボジア、ミャンマー、ロシア、 メキシコ 等 生鮮家きん肉 家きん卵 等 ※ 我が国が指定する加熱処 理施設で十分に加熱処理さ れた製品の輸入は可能 口蹄疫 高病原性鳥インフルエンザ

○ 高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫等の家畜伝染病の非清浄国 からは輸入を禁止。

(参考) 我が国が警戒している家畜伝染病と品目・相手国

16

(10)

【植物防疫官数の推移】 駐在所 本 所( 5所) 支 所(16所) 出張所(47所) (4所)

6 動植物検疫の実施体制

植物防疫所の所在地一覧

嘉手納 横浜植物防疫所 平良 石垣 那覇空港 長崎 福岡支所 福岡空港 伊万里 志布志 鹿児島空港 八代 鹿児島支所 名瀬支所 神戸植物防疫所 大分 細島 坂出支所 小松島 高知 門司植物防疫所 浜田 岩国 尾道 下関 境港 広島支所 松山 水島 姫路 関西空港支所 大阪支所 和歌山 中部空港支所 四日市 衣浦 南部 蒲郡 豊橋 名古屋植物防疫所 直江津 新潟支所 伏木富山支所 清水支所 羽田空港支所 東京支所 川崎 千葉 鹿島 那覇植物防疫事務所 石巻 小名浜 塩釜支所 宮古 八戸 酒田 秋田 函館 青森 室蘭・苫小牧 釧路 留萌 札幌支所 小樽 敦賀 金沢 成田支所 舞鶴 ( 小笠原) 指定港:152箇所 (海港:108箇所、空港:44箇所) 年度(平成) 21年 22年 23年 24年 25年 植物防疫官(人) 881 886 882 875 873

動物検疫所の所在地一覧

年度(平成) 21年 22年 23年 24年 25年 家畜防疫官(人) 356 369 372 373 376 【家畜防疫官数の推移】 ※ 所在地は平成25年4月現在 ※ 定員は年度末定員 東京出張所 係留施設を有する動物検疫所 動物の係留施設のない動物検疫所 動物検疫所を配置している場所( 30 箇所) 動物検疫所を設置していない指定港( 71 箇所 ) 小樽分室 関西空港支所 小松島出張所 [指定港:97箇所(海港:54、空港:43)] 仙台空港出張所 小松出張所 中部空港支所 胆振分室 名古屋出張所 門司支所 那覇空港出張所 沖縄支所 清水出張所 新潟空港出張所 博多出張所 千葉分室 羽田空港支所 岡山空港出張所 神戸支所 大阪出張所 高松空港分室 成田支所 動物検疫所(本所) 広島空港出張所 鹿児島空港出張所 福岡空港出張所 長崎空港出張所 川崎分室 四日市分室 注:二重枠は本所、太枠は支所 (石垣) 北海道出張所

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拡 充 要 求 内 容 ① 検疫協議の強化のため、本省における輸出協議担当官の増員や動物検疫所及び植物防 疫所における輸出協議関係部署の新たな設置 ② 輸出者の利便性の向上のため、水際における輸出検査担当官の増員 ③ LCC専用ターミナルの新設や国際便の新規就航に対応するための輸入検査担当官の

7 平成26年度における予算・定員要求内容

我が国農畜産物の輸出促進に向け、動植物検疫においては、

① 既に検疫条件が整い、輸出が可能な国、品目については、輸出者に対する情報提供や、

卸売市場等における輸出検疫の実施等利便性を向上

② 検疫協議の成果が輸出実績に結びつくよう、国別・品目別輸出戦略に基づいた検疫協議を

推進

③ 検疫探知犬の活用等を通じ、水際での疾病等侵入対策を強化する

等、輸出環境の整備や検疫手続きの円滑な実施に取り組むことが重要。

予 算 要 求 関 係 定 員 要 求 関 ① 相手国の検疫条件に関する情報を充実し提供 ② 相手国が侵入を警戒する病害虫に関する情報の収集等による輸出解禁協議の推進 ③ 輸出先国で登録のない農薬の使用を低減するよう新たな防除体系の確立 ④ 検疫探知犬の増頭による水際における疾病侵入対策 ⑤ 増加している家畜の慢性疾病(牛白血病等)の清浄化 ⑥ 検査証明書の電子化対応等による輸出手続の迅速化 予 算 要 求 関 係

(11)

(参考) 動植物検疫に関するお問い合わせ先

【動物検疫関係】 (動物検疫所ホームページ:http://www.maff.go.jp/aqs/) ○動物検疫所 〒235-0008 神奈川県横浜市磯子区原町 11‐1 TEL: 045-751-5921 /FAX:045-751-1729 【植物検疫関係】 (植物防疫所ホームページ:http://www.maff.go.jp/pps/) ○横浜植物防疫所 〒231-0003 横浜市中区北仲通5-57 TEL: 045-211-7152~5 /FAX: 045-211-0611 ○名古屋植物防疫所 〒455-0032 名古屋市港区入船2-3-12 TEL: 052-651-0111~4 /FAX: 052-651-0115 ○神戸植物防疫所 〒650-0042 神戸市中央区波止場町1-1 TEL: 078-331-2806, 1350, 2384 /FAX: 078-391-1757 ○門司植物防疫所 〒801-0841 北九州市門司区西海岸1-3-10 TEL: 093-321-1404, 2601, 2809 /FAX: 093-332-5189 ○那覇植物防疫事務所 〒900-0001 那覇市港町2-11-1 TEL: 098-868-0715, 2850, 1679 /FAX: 098-861-5500 【動物検疫関係】 消費・安全局 動物衛生課 TEL: 03-3502-5994 FAX: 03-3502-3385 【植物検疫関係】 消費・安全局 植物防疫課 TEL: 03-3502-5978 FAX: 03-3502-3386 〒100-8950 東京都千代田区霞が関1丁目2番1号 (消費・安全局ホームページ:http://www.maff.go.jp/j/syouan/index.html)

本 省

動物検疫所

植物防疫所

19

8 農産物等の輸出拡大に向けたその他の取組

① 農薬登録等関連対策について(H26要求)

国内で登録・使用されている

が、諸外国に登録されてい

ない、又は残留基準値が厳

しい農薬

実現スピード / 汎用性 早い / 中 産地と連携した新たな防除体系 の確立 輸出相手国の残留基準値に合 わせた防除体系 【農産物輸出促進のための新たな防除体系 の確立・導入 97百万円】

(1)既に国内で登録されて

いる農薬に関する対策

実現スピード / 汎用性 普通 / 広 輸出相手国の残留基準に合わせた 農薬の使用

国内登録の迅速化対策

適用作物のグループ登録(多く の作物を登録) 【農薬登録における作物のグループ化の 検討のための試験委託事業 42百万円】 既存データの有効利用(海外 データを含む) 【農薬の作物残留濃度推定方法開発事業 16百万円】

諸外国で登録・使用されてい

るが、国内に登録されていな

い農薬

(2)海外で登録されている

農薬の活用

実現スピード / 汎用性 普通 / 極広 輸出相手国と共同評価 (諸外国とのJointReview) 関係各国と同時に農薬登録及び 残留農薬基準の設定 【アジア地域残留農薬基準設定調和促 進委託事業 20百万円】

新規に開発された農薬

(3)各国でこれから開発・

登録される農薬に関す

る取組

20

(12)

② 有機同等性について

○ 主なWTO加盟国は、「有機」の名称表示を規制。

(その国の有機規格への適合性を認められた産品でなければ「有機」と表示できない)

○ 一方、国家間で有機の認証体制等について「同等性」が認められれば、他国の有機認証を自

国の有機認証と同等のものとして取り扱うことが可能。これを「有機食品の同等性」という。

<有機同等性が認められていない場合> 日本の事業者は、外国の有機認証を受けなければ、 「有機」と表示した農産物等の輸出ができない。

事業

日本

手数料 手間 手数料 手間

事業

外国

「 有 機 」 と 表 示 して 流 通 外国の有 機制度に 基づく認 証 JAS法に 基づく認定 <有機同等性が認められた場合> 日本の事業者は、JAS法に基づく認定を受ければ、外 国の有機認証を受けないで、「有機」と表示した農産物等 の輸出が可能。

事業

日本

手数料 手間

事業

外国

「 有 機 」 と 表 示 し て 流 通 JAS法に 基づく認定 手数 減 手数 料、手 間の軽 減 増 大

21

同等 性が 認 めら れ れ ば

(参考)米国FDAで輸入が差し止められた日本発食品の事例

衛生管理

食品添加物

表示

残留農薬

(2013年7月) 食品: 冷凍ぶり 差止理由: 不衛生な状況で製造、 加工又は梱包された可 能性 事例1 (2013年7月) 食品: たこの足 差止理由: リステリア菌による 汚染 事例2 (2013年7月) 食品: 大根の漬物 差止理由: 承認されていない着 色料の使用 事例1 (2013年7月) 食品: あめ 差止理由: 承認されていない着 色料の使用 事例2 (2013年7月) 食品: 鮭フレーク 差止理由: 原材料が記載されて いない 事例1 (2013年7月) 食品: ゆずジュース 差止理由: 英語による表示がな い 事例2 (2011年12月) 食品: うんしゅうみかん 差止理由: 承認されていない殺虫 剤の使用 事例

参照

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