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ライセンス管理ツール 操作マニュアル

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Academic year: 2021

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ライセンス管理ツール

操作マニュアル

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はじめに

この度は、本製品をお買い求めいただきまして、まことにありがとうございます。 本書ではライセンス管理ツールを使用してOffice365 ユーザーのライセンスを管理する方法について説明し ています。 2014 年 7 月

■ 高度な安全性が要求される用途への使用について

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造され ているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システ ムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御等、極めて高 度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う 用途 (以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。 お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しない でください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当 営業までご相談ください。

Windows Microsoft、Windows、Windows Server、Active Directory は、米国 Microsoft Corporation の 米国及びその他の国における登録商標または商標です。

Account Agent は株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズの登録商標です。 その他、すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。

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■ 表記の約束

本書では、以下の略称を使用しています。

名称 略称

Microsoft® Windows Server® 2008R2 Windows Server または Windows Server 2008 R2 Microsoft® Windows Server® 2012 または

Microsoft® Windows Server® 2012R2

Windows Server または Windows Server 2012 Microsoft® Active Directory® Active Directory または

AD Microsoft® Office 365™ Office 365 オンプレミスのActive Directory 環境 オンプレAD FUJITSU ビジネスアプリケーション Account Agent Account Agent

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目 次

第1 章 ライセンス管理ツールの概要 ... 1 1.1. ライセンス管理ツールとは ... 1 1.1.1. ライセンス管理ツールの特徴 ... 3 1.1.2. ライセンス管理ツールの機能 ... 4 1.2. ライセンス管理ツールの利用可能な環境 ... 5 第2 章 インストール ... 6 2.1. インストール ... 6 2.2. アンインストール ... 7 第3 章 コマンドライン起動 ... 8 3.1. 起動方法 ... 8 3.2. 終了コード ... 8 3.3. ログ出力 ... 8 3.4. タスクを使用したスケジュール実行 ... 9 3.5. Account Agent との排他制御 ... 9 第4 章 ライセンス更新 ... 10 4.1. ライセンスの更新対象 ... 10 4.1.1. ライセンス更新対象ユーザー ... 10 4.1.2. オンプレ AD 上のユーザーと Office 365 ユーザーの対応付け ... 11 4.2. ライセンスの割り当て ... 11 4.2.1. ユーザー個別指定 ... 12 4.2.2. AD の情報 (属性値)で指定 ... 13 4.2.3. AD の情報 (グループ所属)で指定 ... 14 4.2.4. 全ユーザー一律で指定 ... 15 4.3. 更新内容の出力 ... 15 4.4. Office 365 定義値の別名(エイリアス)設定 ... 16 4.5. ライセンス契約数チェック機能 ... 16 4.6. ライセンス剥奪件数チェック機能... 16 4.7. ライセンス剥奪コマンド出力機能 ... 17 第5 章 ライセンス発行状況出力... 18 5.1. ライセンス発行状況の出力対象... 18 5.2. ライセンス発行状況の出力ファイル ... 18 付録 ... 19 付録A ライセンス割当指定ファイル ... 19 ユーザーライセンス割当指定ファイル ... 19 AD 属性ライセンス割当指定ファイル ... 20 所属ライセンス割当指定ファイル ... 20 付録B 更新内容ファイル ... 22 付録 C ライセンス発行状況ファイル ... 23

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iv 付録 D 剥奪用コマンドファイル ... 23 付録 E 環境設定ファイル ... 23 付録 F チューニングパラメーター設定ファイル ... 24 付録 G マッピング設定ファイル ... 24 付録 H OU 指定ファイル ... 25 付録 I ログファイル ... 25 付録 J 処理時間(参考値) ... 27

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第 1 章ライセンス管理ツールの概要 1

第1章 ライセンス管理ツールの概要

ライセンス管理ツールの概要について説明します。

1.1. ライセンス管理ツールとは

ライセンス管理ツールは、オンプレAD のユーザーから同期された Office365 ユーザーに対して、 CSV 形式のライセンス割当指定ファイルに記載されたライセンス発行条件に基づき、ライセンスの 発行・剥奪・付け替え(以下、「更新」という)を一括で実施する機能を提供します。 Office 365 はディレクトリ同期ツールを使用して、オンプレ AD と同期されていることが前提です。 ディレクトリ同期ツールについてはOffice 365 のドキュメントを参照してください。 ライセンス管理ツールでは以下の用語を使用します。 用語 機能内容 ライセンス割当指定ファイル ライセンスの割り当てを指定するファイル ライセンス更新内容ファイル ライセンスの更新内容が記載されたファイル 更新内容は以下の3 種類 発行 剥奪 サービスプラン付け替え サブスクリプション Office 365 のプラン 例:Office 365 Enterprise E1 サービスプラン サブスクリプションに対応した1 つの機能 例:SharePoint Online (プラン 1) Exchange Online (プラン 1)

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第 1 章ライセンス管理ツールの概要 3

1.1.1. ライセンス管理ツールの特徴

● Office 365 ユーザーのライセンス一括更新

Office 365 ユーザーのライセンス更新を 1 件ずつ手動で行わなくても、ライセンス割当指定ファイ ル(CSV ファイル)に一覧を作成しておくだけで、ライセンス管理ツールが一括でライセンス更新を 実施します。 ライセンスの割り当ては、以下の方法で指定します。 - ユーザーごとにライセンス割り当てを指定する - AD の情報 (属性値 、グループ所属) を元に、ライセンス割り当てを指定する - 全ユーザー一律でライセンス割り当てを指定する

● 起動方法

ライセンス管理ツールの起動はシンプルなコマンドライン起動です。コマンドライン起動であればタ スク等のスケジュール運用が行えるため、定期的に更新を行うことが可能です。

● 更新内容の事前確認

ライセンス管理ツールは、ライセンスを更新せずに更新内容をファイルに出力する機能があります。 管理者がこのファイルの更新内容をチェックすることで、更新前に間違いを発見することができま す。

● 継続更新機能

「更新内容の事前確認」で出力した更新内容で、ライセンス管理ツールがライセンスを更新します。

● ライセンス発行状況出力機能

ライセンス管理ツールは、Office 365 ユーザーのライセンス発行状況を CSV 形式でファイルに出 力します。

● ライセンス契約数チェック機能

ライセンス管理ツールはライセンス更新前に、保持ライセンス件数が足りるかチェックします。 保持ライセンス数が不足していた場合、処理を中断し、エラー終了します。

● ライセンス剥奪件数チェック機能

ライセンス管理ツールはライセンス更新前に、更新内容のライセンス剥奪件数をチェックします。 環境設定ファイルで指定した件数より多い剥奪件数であった場合、不正な更新の可能性があると判 断し、処理を中断し、エラー終了します。

● ライセンス剥奪コマンド出力機能

ライセンス管理ツールはライセンスを剥奪せずに、ライセンス剥奪コマンドをファイルに出力する機 能があります。ライセンス剥奪するとメール送受信ができなくなり、メールボックス情報が削除され てしまいます。ライセンス剥奪コマンド出力機能を ON にすれば、ユーザーはライセンス管理ツー ルが出力したファイルで剥奪データが正しいか再確認した後、手動で剥奪することができます。

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第 1 章ライセンス管理ツールの概要 4

1.1.2. ライセンス管理ツールの機能

ライセンス管理ツールの機能と対応する開始オプションは「表 1 機能と開始オプション」のとおりで す。 表 1 機能と開始オプション 機能 開始オプション 機能内容 ライセンス更新機能 -Update ライセンス割当指定ファイルに基づき、Office 365 ユ ーザーのライセンスを更新する ライセンス更新内容出力機能 -Check ライセンス割当指定ファイルに基づき算出した Office 365 ユーザーのライセンス更新内容を、更新内容ファ イルに出力する 継続更新機能 -Continue 更新内容ファイルの記載通り、Office 365 ユーザー のライセンスを更新する ライセンス発行状況出力機能 -Output Office 365 ユーザーのライセンス発行状況をファイル に出力する

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第 1 章ライセンス管理ツールの概要 5

1.2. ライセンス管理ツールの利用可能な環境

● 更新ドメイン 環境

OS Windows Server 2008 R2 SP1(64bit)/ Windows Server 2012 (64bit)/ Windows Server 2012 R2 (64bit) ドメイン機能レベル 規定しない

● ライセンス管理ツール運用マシン

OS Windows Server 2008 R2 SP1(64bit)/ Windows Server 2012 (64bit)/ Windows Server 2012 R2 (64bit)

メモリ 2GB 以上(推奨 4GB 以上)

ディスク 2GB 以上(推奨 4GB 以上)の空き容量

ソフトウェア 「Microsoft .NET Framework 3.5 SP1」

「Microsoft Online Services サインイン アシスタント (IDCRL7)」 「Windows PowerShell 用 Windows Azure Active Directory モ ジュール」 ライセンス管理ツール実行 に必要なアカウント権限 ■オンプレ AD Domain User 権限以上 ■Office 365 ユーザー管理の管理者権限、または、全体管理者権限 PowerShell 設定 ■実行セキュリティポリシー ローカルに保存されたスクリプトは実行可能にする。 PowerShell で以下のコマンドを実行することで設定できる。 Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

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第3 章インストール 6

2章 インストール

2.1. インストール

ライセンス管理ツールのインストールを行います。

Account Agent の CD-ROM をセットします。

 ライセンス管理ツールはAccount Agent のインストール CD-ROM に同梱されています。

 Account Agent のインストールウィザードが起動されますが、キャンセルしてください。

ライセンス管理ツールのモジュール「LicenseManager」フォルダを選択して、コピー

します。

エクスプローラーでインストール先ディレクトリに移動して、貼り付けます。

 インストール先には、お使いのコンピューターのハードディスクを指定してください。ネットワーク上のディス クやMO などは指定できません。  インストール先にドライブのルートディレクトリ(C:¥など)は指定しないでください。

設定ファイルに必要な情報を記載します。

設定ファイルには「環境設定ファイル」、「チューニングパラメーター設定ファイル」、

「マッピング設定ファイル」、「OU 指定ファイル」があります。

環境設定ファイル、チューニングパラメーター設定ファイルの詳細は、「付録

E」、「付

F」と別紙「設定ファイル仕様.pdf」を参照してください。

マッピング設定ファイルの詳細は、「4.4Office 365 定義値の別名(エイリアス)設定」

と「付録

G」を参照してください。

OU 指定ファイルの詳細は、「付録 H」を参照してください。

Point! Point!

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第3 章インストール 7

環境設定ファイルには

Office365 へ接続するユーザー名とパスワードを設定する必

要があります。パスワードは以下の手順で暗号化したものを設定してください。

① コマンドプロンプトを起動する。 ② ライセンス管理ツールの Bin フォルダ配下にある「encpass.exe」を、引数に暗号化するパ スワードを指定して実行する。 例:C:¥LicenseManager¥Bin¥encpass.exe <パスワード> ③ コンソール画面に表示される暗号化されたパスワードを、設定ファイルにコピーする。

2.2. アンインストール

ライセンス管理ツールのアンインストールを行います。

エクスプローラーでインストール先ディレクトリに移動します。

「LicenseManager」フォルダを選択して、削除します。

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第3 章コマンドライン起動 8

3章 コマンドライン起動

コマンドラインからライセンス管理ツールを起動し、ライセンス更新とライセンス発行状況出力の各 機能を実施します。 コマンドラインで起動することによりバッチファイルでの起動や、タスクを使用したスケジュール実行 が可能となります。

3.1. 起動方法

ライセンス管理ツールの実行モジュール(LicenseManager.exe)に引数を付けて実行します。引数の詳細 は「1.1.2 ライセンス管理ツールの機能」を参照してください。

3.2. 終了コード

ライセンス管理ツールは終了状態に応じて終了コードを返します。 表 2 終了コード 終了コード 終了状態 0 正常終了 1 異常終了(処理の中止) 2 終了(異常あり)

3.3. ログ出力

ライセンス管理ツールはログファイルを出力します。終了コードが1 または 2 を返した場合はログフ ァイルでエラーの内容を確認してください。

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第3 章コマンドライン起動 9

3.4. タスクを使用したスケジュール実行

Account Agent のマニュアルの「付録D タスクを使用したスケジュール実行」を参照してください。 Account Agent のマニュアルと異なるライセンス管理ツールの設定は以下です。 実行プログラム:ライセンス管理ツールのモジュール「LicenseManager.exe」 引数:「-Update」、または「-Output」

3.5. Account Agent との排他制御

Account Agent でオンプレ AD のユーザーを更新中にライセンス管理ツールを実行すると、更新中 のオンプレ AD のデータを参照し、予期しない結果になる可能性があります。そのため、Account Agent 実行中にライセンス管理ツールが起動した場合、2 重起動した旨のエラーを画面とログファイ ルに出力してライセンス管理ツールの処理は実行しません。 ただし、ライセンス管理ツールが Account Agent の実行状態を判別するためには、同じサーバー 上でライセンス管理ツールとAccount Agent を運用する必要があります。

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第4 章ライセンス更新 10

第4章 ライセンス更新

Office 365 ユーザーのライセンスを更新するときの動作について説明します。 ライセンス管理ツールは以下の3 つのライセンス更新関連の機能があります。  ライセンス更新機能  ライセンス更新内容出力機能  継続更新機能 ライセンス更新機能は、ライセンス割当指定ファイルに基づき算出したOffice 365 ユーザーのライ センス更新内容を更新内容ファイルに出力し、Office365 ユーザーのライセンスを更新します。 ライセンス更新内容出力機能は、ライセンス更新機能の更新内容ファイル出力までを実施します。 継続更新機能は、更新内容ファイルの記載に従って Office 365 ユーザーのライセンスを更新しま す。

4.1. ライセンスの更新対象

ライセンス管理ツールは、オンプレAD のユーザーに対応する Office365 ユーザーに対して、ライ センスの更新を実施します。

4.1.1. ライセンス更新対象ユーザー

ライセンス管理ツールは指定されたオンプレAD の OU 直下に格納されているユーザーに対応し たOffice 365 ユーザーのみを更新対象とします。 更新対象のOU は設定ファイル(OU 指定ファイル)で指定します。オンプレ AD 上の全ユーザーを ライセンス管理ツールの更新対象としたい場合は、OU 指定ファイルを空にします。OU 指定ファイ ルの詳細は「付録 OU 指定ファイル」を参照してください。 更新対象のOU を指定することで、ライセンス管理ツールの更新対象ユーザーを Account Agent の管理対象ユーザーと合わせることができます。

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第4 章ライセンス更新 11

4.1.2. オンプレ AD 上のユーザーと Office 365 ユーザーの対応付け

ライセンス管理ツールはオンプレAD 上のユーザーと Office 365 ユーザーを対応付けることにより、 オンプレAD 上のユーザーの状態によって Office 365 ユーザーのライセンスを更新します。 対応付けのため、Office 365 ユーザーのユーザー名と対応するオンプレ AD 上ユーザーの属性 が必要になりますが、環境により、Office 365 ユーザーのユーザー名と対応するオンプレAD上ユ ーザーの属性が異なります。ライセンス管理ツールではOffice 365 ユーザーのユーザー名と対応 するオンプレ上のADユーザーの属性を環境設定ファイルで指定できるため、様々な環境に対応で きます。

4.2. ライセンスの割り当て

ライセンス管理ツールは、どのユーザーにどのライセンスを割り当てるか指定する方法として以下 の3 つがあります。  ユーザーごとにライセンス割り当てを指定する  AD の情報 (属性値 、グループ所属) を元に、ライセンス割り当てを指定する  全ユーザー一律でライセンス割り当てを指定する 上記の指定方法は同時に使用できます。複数の指定方法に条件一致するユーザーが存在する場 合は、ライセンス管理ツールは優先順位が高い指定方法のライセンス割当指定データのみ使用し ます。優先順位は以下になります。 1.ユーザー個別指定 2.AD の情報 (属性値)で指定 3.AD の情報 (グループ所属)で指定 4.全ユーザー一律で指定 各ライセンス割当の指定方法と関連するファイルを「表 3 指定方法と関連ファイル」に示します。各 ファイルの詳細は「付録」を参照してください。 表 3 指定方法と関連ファイル 指定方法 関連ファイル ユーザー個別 ユーザーライセンス割当指定ファイル AD の情報 (属性値) AD 属性ライセンス割当指定ファイル AD の情報 (グループ所属) 所属ライセンス割当指定ファイル 全ユーザー一律 環境設定ファイル

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第4 章ライセンス更新 12 ライセンスはサブスクリプションとサービスプランで指定します。ライセンス管理ツールのライセンス 割当指定では、サブスクリプションと無効にするサービスプランを指定します。 サブスクリプション、サービスプランの詳細は、Office 365 のドキュメントを参照してください。

4.2.1. ユーザー個別指定

ユーザーごとに割り当てるライセンスを指定します。ライセンス管理ツールはライセンス割当指定フ ァイルに記載されたOffice 365 ユーザーに対してライセンスを割り当てます。 例:ユーザーライセンス割当指定ファイルの記載 #Office365 のユーザー名,サブスクリプション名,無効サービスプラン Fujitsu.Taro@xxxx.xxx.com,STANDARDPACK,EXCHANGE_S_STANDARD Fujitsu.Hanako@xxxx.xxx.com,

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第4 章ライセンス更新 13

4.2.2. AD の情報 (属性値)で指定

オンプレ AD 上のユーザーの属性値で割り当てるライセンスを指定します。ライセンス管理ツール は、条件に該当したオンプレAD 上のユーザーに対応する Office 365 ユーザーに、指定したライ センスを割り当てます。 ライセンス管理ツールは、オンプレAD 上のユーザーの属性値が、AD 属性ライセンス割当指定フ ァイルに記載された条件に一致するか判別します。一致と判別したオンプレAD 上ユーザーに対応 するOffice 365 ユーザーにライセンスを割り当てます。 オンプレAD 上のユーザーの属性値に”|”が含まれている場合は、”|”で分割してから判別します。 例えば、オンプレADのユーザーの属性値が [ 営業部 | 開発1部 | 開発2部 ] であった場合、 営業部、開発1 部、開発 2 部に分割した後、各値に対して、AD 属性ライセンス割当指定ファイルに 記載された条件に一致するか判別します。 例:AD 属性ライセンス割当指定ファイルの記載 #AD 対象属性,値,判断条件,サブスクリプション,無効サービスプラン employeeType,正社員,完全一致,ENTERPRISEPACK, employeeType,非正規社員,完全一致,STANDARDPACK, EXCHANGE_S_STANDARD employeeType,退職,完全一致,,

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第4 章ライセンス更新 14

4.2.3. AD の情報 (グループ所属)で指定

所属するグループで割り当てるライセンスを指定します。ライセンス管理ツールは、指定したオンプ レAD上のグループに所属しているオンプレAD上のユーザーに対応するOffice 365 ユーザーに、 指定したライセンスを割り当てます。 グループはDN で指定するため、グループの OU を移動に合わせて、ライセンス割当指定のグル ープDN も変更する必要があります。変更し忘れた場合、ライセンスが剥奪されてしまうため、グル ープはOU 移動しないことを推奨します。 例:所属ライセンス割当指定ファイルの記載 #AD のグループ名(DN),サブスクリプション,無効サービスプラン “CN=正社員,DN=・・・”,ENTERPRISEPACK, “CN=非正規社員,DN=・・・”,STANDARDPACK, EXCHANGE_S_STANDARD

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第4 章ライセンス更新 15

4.2.4. 全ユーザー一律で指定

全ユーザー一律で割り当てるライセンスを指定します。 上記の指定方法と組み合わせて使用する場合は、指定方法の条件に 1 つも当てはまらなかった Office 365 ユーザーに、指定したライセンスを割り当てます。ライセンスを割り当てない場合は、ラ イセンス割当指定の記載を空にします。 例:環境設定ファイルのライセンス割当指定の記載

<setting name="LicenseAllSubscription" serializeAs="String"> <value="STANDARDPACK" />

</setting>

<setting name="LicenseAllServicePlan" serializeAs="String"> <value="EXCHANGE_S_STANDARD" /> </setting>

4.3. 更新内容の出力

ライセンス管理ツールは「ライセンス更新機能」または「ライセンス更新内容出力機能」を実行すると、 現在のオンプレ AD、Office 365、ライセンス割当指定ファイルの情報から算出したライセンス更新 内容をファイル(更新内容ファイル)に出力します。このファイルを参照することで、更新内容を確認で きます。 後日、管理者がライセンス更新内容を調査できるように、ライセンス管理ツールは更新実施済みの 更新内容ファイルを、10 ファイルまで退避します。退避ファイルが 11 ファイル以上になった場合、ラ イセンス管理ツールは古いファイルを削除し、退避ファイルを10 ファイルにします。 ライセンス管理ツールは退避するとき、年月日と時分秒を付与したファイル名にリネームします。

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第4 章ライセンス更新 16

4.4. Office 365 定義値の別名(エイリアス)設定

Office 365 のサブスクリプション名、サービスプラン名の定義値に簡潔で分かりやすい別名(エイリ アス)を設定できます。指定した別名はライセンス管理ツールで Office 365 の定義値に置き換えら れます。別名の設定はマッピング設定ファイルで設定できます。マッピング設定ファイルの詳細は 「付録G マッピング設定ファイル」を参照してください。 別名を設定すると、ライセンス割当指定ファイルと環境設定ファイルに記載するサブスクリプション 名、サービスプラン名に別名を使用できます。また、更新内容ファイル、ライセンス発行状況ファイ ルのサブスクリプション名、サービスプラン名は、出力時に定義値から別名に置き換えられます。 例: マッピング設定 種類 定義値 別名 サブスクリプション STANDARDPACK E1 サービスプラン EXCHANGE_S_STANDAR D Exchange ユーザーライセンス割当指定ファイルの記載 別名 ユーザーライセンス割当指定ファイルの記載 注1 なし Fujitsu.Taro@xxxx.xxx.com,STANDARDPACK,EXCHANGE_S_STANDARD あり Fujitsu.Taro@xxxx.xxx.com,E1,Exchange 注1:項目の意味は以下です。 Office365 のユーザー名,サブスクリプション名,無効サービスプラン

4.5. ライセンス契約数チェック機能

ライセンス管理ツールはライセンス更新前に、保持ライセンス件数が足りるかチェックします。保持 ライセンス数が不足していた場合、処理を中断し、エラー終了します。 エラー終了した場合は、ライセンスを追加するか、ライセンス割当するユーザーを減らして再実行し てください。

4.6. ライセンス剥奪件数チェック機能

ライセンス管理ツールはライセンス更新前に、更新内容のライセンス剥奪件数をチェックします。ラ

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第4 章ライセンス更新 17 イセンス剥奪件数の閾値より多いライセンス剥奪件数であった場合、ライセンス管理ツールは不正 な更新の可能性があると判断し、処理を中断し、エラー終了します。ライセンス剥奪件数の閾値は 環境設定ファイルで指定します。 エラー終了した場合は、ライセンス割当指定データを見直してください。正しいデータであった場合 は、環境設定ファイルの「ライセンス剥奪件数の閾値」を一時的に増やして、再実行してください。

4.7. ライセンス剥奪コマンド出力機能

ライセンス管理ツールはライセンス剥奪コマンド出力機能をONにすると、ライセンスを剥奪せずに 剥奪コマンドをファイルに出力します。ライセンス剥奪すると、メール送受信が不可能になり、メー ルボックス情報が削除されてしまうので、誤ってライセンスを剥奪するとユーザーに大きな影響が 発生します。ライセンスの剥奪を手動で実施したい場合は、この機能を使用します。 ライセンス管理ツールが出力したライセンス剥奪用コマンドファイルの剥奪データが正しいか再確 認することで、間違ってライセンスを剥奪してしまうリスクを減らすことができます。再確認後は、ユ ーザーが手動でライセンス剥奪用コマンドを実行することで、ライセンスを剥奪することができま す。 ライセンス管理ツールは、ライセンス更新するたびにライセンス剥奪用コマンドファイルを上書きし ます。ライセンス剥奪が無かった場合、またはライセンス剥奪コマンド出力機能がOFF だった場合 は、ライセンス管理ツールがライセンス剥奪用コマンドファイルを削除します。 ユーザーがライセンス剥奪コマンドを実行するには、ライセンス管理ツールと同じ動作条件を満た す必要があります。詳細は 「1.2ライセンス管理ツールの利用可能な環境」 を参照してください。ま た、コマンド実行のとき、Office 365 モジュールの読込と、Office 365 への接続をする必要がありま す。Office 365 モジュール読込と Office 365 への接続コマンドの例を以下に示します。 例: PowerShell で以下のコマンドを実行する # Office 365 モジュールの読込 Import-Module MSOnline # Office 365 環境へ接続

$Credential = New-Object System.Management.Automation.PSCredential ('[Office 365 管 理者名]', (ConvertTo-SecureString '[Office 365 管理者パスワード]' -AsPlainText -Force)) Connect-MsolService -Credential $Credential

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第5 章ライセンス発行状況出力 18

5章 ライセンス発行状況出力

ライセンス発行状況出力機能の動作について説明します。

5.1. ライセンス発行状況の出力対象

本機能はOffice 365 の全ユーザーを出力対象にします。

5.2. ライセンス発行状況の出力ファイル

ライセンス発行状況はファイルに出力されます。ファイルの詳細は「付録 ライセンス発行状況ファイ ル」を参照してください。 既にライセンス発行状況ファイルが存在していた場合、ファイルを上書きしますので、必要に応じて バックアップしてください。 ファイル内のサブスクリプション名、サービスプラン名は別名に変換されて記載されます。

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付録 19

付録

付録A ライセンス割当指定ファイル

ライセンス割当指定ファイルはCSV形式(カンマで区切ったテキストファイル)です。エンコード方式 はUTF-8 です。  表計算ソフトを使用すると簡単に作成できます。 ライセンス割当指定ファイルは3 つのファイルがあります。 ・ユーザーライセンス割当指定ファイル ・AD 属性ライセンス割当指定ファイル ・所属ライセンス割当指定ファイル

ユーザーライセンス割当指定ファイル

ユーザーごとに割り当てるライセンスを指定するファイルです。 ファイル名 許容項目数 UserLicense.csv 2 項目以上 各項目の詳細は下記の表を参照してください。

■ 項目の詳細

カラム 項目名 必須 入力 備考 1 ユーザー名 ○ Office 365 のユーザー名 2 割当サブスクリプション ライセンスのサブスクリプション名。 ライセンス無しを表すときは、空にする。 3~ 無効にするサービスプラン 無効にするサービスプランがある場合は、項目数を 増やして記載する。 Point!

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付録 20

AD 属性ライセンス割当指定ファイル

オンプレAD 上のユーザーの属性値によって割り当てるライセンスを指定するファイルです。 ファイル名 許容項目数 AdLicense.csv 4 項目以上 各項目の詳細は下記の表を参照してください。

■ 項目の詳細

カラム 項目名 必須 入力 備考 1 対象属性 ○ チェックする属性名。 文字列型の属性のみ、サポートする。 2 属性の値 ○ 1 の属性に含まれているかチェックする値。 大文字・小文字は同一と判断する 3 判断条件 ○ 以下の2 つから選択して記載する。 ・完全一致 ・部分一致 4 割当サブスクリプション ライセンスのサブスクリプション名。 ライセンス無しを表すときは、空にする。 5~ 無効にするサービスプラン 無効にするサービスプランがある場合は、項目数を 増やして記載する。

所属ライセンス割当指定ファイル

オンプレAD 上の所属グループによって割り当てるライセンスを指定するファイルです。 ファイル名 許容項目数 MemberLicense.csv 2 項目以上 各項目の詳細は下記の表を参照してください。

■ 項目の詳細

カラム 項目名 必須 入力 備考 1 グループ(DN 形式) ○ オンプレAD のグループの DN。 例:CN=group,OU=Test,DC=xxx,DC=local 2 割当サブスクリプション ライセンスのサブスクリプション名。 ライセンス無しを表すときは、空にする。

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付録 21

3~ 無効にするサービスプラン 無効にするサービスプランがある場合は、項目数を 増やして記載する。

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付録 22

付録B 更新内容ファイル

更新内容ファイルにはライセンスの更新内容が記載されています。ライセンス管理ツールはライ センス更新した更新内容ファイルを10 ファイルまで退避します。  表計算ソフトを使用して表示を行うと確認が簡単になります。 ファイル名 退避ファイル名 文字コード UpdateLicense.csv UpdateLicense_[yyyyMMdd_HHmmss].csv yyyyMMdd_HHmmss:年月日_時分秒 UTF-8

■ 項目の詳細

カラム 項目 備考 1 処理区分 A:発行 U:サービスプラン付け替え D:剥奪 2 ユーザー名 Office 365 のユーザー名 3 所在地 初回ライセンス発行時に設定するOffice 365 ユーザーの所 在地 4 割当サブスクリプション ライセンスのサブスクリプション名 5 ~ 無効にするサービスプラン 無効にするサービスプラン Point! Note! ・ 更新内容ファイルを使用してライセンス管理ツールは Office 365 ユーザーのライセンスを 更新しますので、データ編集は絶対にしないでください。

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付録 23

付録 C ライセンス発行状況ファイル

ライセンス発行状況ファイルには、現在のライセンス発行状況が記載されています。ライセンス未発 行のユーザーのデータは出力されません。  表計算ソフトを使用して表示を行うと確認が簡単になります。 ファイル名 文字コード OutputLicense.csv UTF-8

■ 項目の詳細

カラム 項目 備考 1 ユーザー名 Office 365 のユーザー名 2 割当サブスクリプション ライセンスのサブスクリプション名 3 ~ 無効なサービスプラン 無効になっているサービスプラン

付録 D 剥奪用コマンドファイル

剥奪用コマンドファイルには、ライセンスを剥奪するためのコマンドが記載されています。 ファイル名 文字コード DeleteCommand.ps1 UTF-8

付録 E 環境設定ファイル

AD接続やOffice 365 接続用の設定が記載されているファイルです。フォーマットはXML形式で す。項目の詳細は別紙 「設定ファイル仕様.pdf」 を参照してください。 ファイル名 文字コード LicenseManager.exe.Config UTF-8 Point!

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付録 24

付録 F チューニングパラメーター設定ファイル

基本的に更新不要の設定項目を指定できる設定ファイルです。運用時に問題が発生した場合に、 設定してください。フォーマットはXML 形式です。項目の詳細は別紙「設定ファイル仕様.pdf」を参 照してください。 ファイル名 文字コード TuningParameter.xml UTF-8

付録 G マッピング設定ファイル

マッピング設定ファイルはOffice 365 の定義値に対して分かりやすい別名(エイリアス)をマッピン グするための設定ファイルです。 Office 365の定義値はサブスクリプションとサービスプランの 2 つがあるので、それぞれに対応し たサブスクリプション用マッピング設定ファイルとサービスプラン用マッピング設定ファイルの2 フ ァイルを使用します。 ファイルフォーマットはCSV 形式です。 種類 ファイル名 文字コード サブスクリプション MappingSubscription.csv UTF-8 サービスプラン MappingServicePlan.csv UTF-8 各項目の詳細は下記の表を参照してください。

■ 項目の詳細

カラム 項目名 備考 1 Office 365 定義値 サブスクリプション名、またはサービスプラン名 2 別名(エイリアス) 各ファイルでユニーク(一意)にすること

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付録 25

付録 H OU 指定ファイル

OU 指定ファイルはライセンス管理ツールが検索するオンプレ AD の OU を指定するファイルで す。1 行で 1 つの OU を DN 形式で記載します。 ファイル名 文字コード Ou.txt UTF-8

■ 項目の詳細

項目名 備考 OU オンプレAD 上の OU の DN。 例:OU=Test,DC=xxx,DC=local

付録 I ログファイル

ライセンス管理ツールはログファイルに処理の開始、処理の終了、処理結果を出力します。 ログには通常のシステムログと、開発者の調査用のデバッグログがあります。 エラーの有無チェックとエラーの概要を知るためには、システムログを参照してください。 エラーの詳細と発生個所の調査のためには、デバッグログを参照してください。 種類 ファイル名 文字コード システムログ Log.txt UTF-8 デバッグログ Debug.text UTF-8 ライセンス管理ツールは、各ログファイルを1MB ごとに、ログファイルを年月日と時分秒を追加し たファイル名にリネームして退避します。退避したログファイルが10 ファイルを超えた場合、古い ログファイルを削除します。 退避後ファイル名: [ログファイル名]_[yyyyMMddHHmmss].log yyyyMMddHHmmss は退避した日時 ファイルフォーマットはタブ区切りのCSV 形式です。 各項目の詳細は下記の表を参照してください。

■ 項目の詳細

カラム 出力内容 備考 1 日付(年、月、日) 処理の日付

(31)

付録 26

2 時間(時、分、秒) 処理の時間 3 結果区分 情報、警告、エラー

(32)

付録 27

付録 J 処理時間(参考値)

ライセンス管理ツールでライセンス更新を行う際の参考値は以下のとおりです。

参考値採取時のマシンスペック

ドメインコントローラー

CPU Xeon® CPU E5-2670 2.60GHz メモリ 4.00GB

OS Windows Server 2012 Standard

ライセンス管理ツール運用 PC

CPU Xeon® CPU X5680 3.33GHz メモリ 4.00GB

OS Windows Server 2008 R2 Standard

参考値 ユーザー数 更新時間 (全ユーザーのライセンス変更あり) 更新時間 (ライセンス更新 0 件) 100 3 分 27 秒 7 秒 500 17 分 3 秒 23 秒 1000 34 分 3 秒 43 秒 5000 170 分 3 秒 3 分 23 秒 10000 340 分 3 秒 6 分 43 秒 備考.あくまでも目安であり、お客様のマシンのスペック、ネットワーク状態により実際に更新に要す る時間は変わります。

参照

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