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論文の内容の要旨 氏名:橋

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Academic year: 2021

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論文の内容の要旨

氏名:橋 本 真

専攻分野の名称:博士(医学)

論文題名:脱分化脂肪細胞からのiPS細胞(induced pluripotent stem cell)の樹立

背景:iPS細胞の樹立は、ヒトES細胞の研究を急速に進めるだけでなく、体細胞からの脱分化が可能であ ることを示した。我々は手術で破棄される成熟脂肪細胞を用いて脱分化脂肪細胞(DFAT: dedifferentiated

fat cell)を開発した。DFATは間葉系幹細胞の表面マーカーとほぼ一致したプロファイルを持ち、多分化

能を持つことから前駆脂肪細胞として研究を行っている。そこで、今回はヒトDFATからiPS細胞への誘 導を試みた。

目的:ヒトDFATKlf4, c-Myc, Oct3/4, Sox2を遺伝子導入することでiPS細胞への誘導を行い、体細胞

(線維芽細胞)と誘導効率を比較し、DFATの有用性を検討する。

方法:ヒトDFATは、手術で破棄された脂肪から作製し、線維芽細胞であるHDF株、BJ株を対照とした。

初期化因子の導入は、Dynavec社のセンダイウイルスを用いた。誘導効率は、ALP染色で比較検討し、樹 立したiPS細胞に対して未分化マーカーの確認を行った。

結果:ヒトDFATを用いてiPS細胞を誘導することが可能であった。さらにALP染色より、ヒトDFAT では遺伝子導入後11日目からコロニーが出現し、17日目の平均コロニー数は、ヒトDFAT211個(誘導 効率211/3×10⁴≒0.7%)、HDF93個(誘導効率93/3×10⁴≒0.3%)であった。以上より、ヒトDFAT iPS細胞樹立までの期間が短縮され、誘導効率が高いことが明らかとなった。また、ヒトDFATから誘 導したiPS細胞は未分化マーカーであるNanog, Oct3/4, SSEA-4, TRA-1-60が強陽性であった。

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