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日本人の散発性大腸癌における BRAF 変異の解析と MSI status との関係

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

日本人の散発性大腸癌における BRAF 変異の解析と MSI status との関係

中司, 悠

https://doi.org/10.15017/1806929

出版情報:Kyushu University, 2016, 博士(医学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Public access to the fulltext file is restricted for unavoidable reason (2)

(2)

(別紙様式2)

氏 名 中司 悠

論 文 名 Prognostic value of BRAF V600E mutation and microsatellite instability in Japanese patients with sporadic colorectal cancer

論文調査委員 主 査 九州大学 教授 中村 雅史 副 査 九州大学 教授 中別府 雄作 副 査 九州大学 教授 續 輝久

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

大腸癌におけるmicrosatellite instability (MSI) statusとB-type Raf kinase(BR AF)変異のそれぞれの頻度はこれまでさまざまな臨床試験で報告されているが、両者がど のように大腸癌の予後に対して影響しているのかは明確ではない。そこでBRAF status とMSI statusを決定する臨床病理学的因子の解析と、各々の予後予測因子としての意義 を検討することを目的に、472例の大腸癌根治切除例を対象として、BRAF(V600E)変異特 異抗体とMSIの頻度、および相互の関連性を検討した。BRAF(V600E)変異は特異抗体を用 いた免疫組織化学染色、およびダイレクトシーケンス(DS)にて確認した。抗BRAF(V600E) 特異抗体を用いた免疫組織化学染色にてBRAF変異タンパクの発現がみられた症例は41/4 72例(8.7%)であった。DSの結果を指標とすると、免疫組織化学染色による抗BRAF(V600E) 特異抗体を用いたBRAF変異の検出は感度100%、特異度98.7%であった。臨床病理学的因 子との関係では、BRAF変異タンパク陽性群において低分化腺癌、右側結腸、MSI-Hを多く 認め有意差を認めた(P<0.05)。予後解析では、無再発生存・全生存ともにBRAF(V600E)変 異タンパク陽性群で予後不良であった。またMSSかつBRAF(V600E)変異タンパク陽性群は、

MSSかつBRAF野生型群より予後不良であった。免疫組織化学染色による抗BRAF(V600E)変 異特異抗体を用いたBRAF変異タンパクの検出は、感度、特異度とも高く、BRAF遺伝子変 異の同定に用いることが可能と考えられた。 BRAF変異の予後予測因子としての有用性は MSI statusによりさらに層別化できる可能性が示唆された。

以上の成績は大腸癌の個別化治療の確立に重要な知見を加えた意義あるものと考え られる。本論文についての試験はまず論文の研究目的、方法、実験成績などについて説 明を求め、各調査委員より専門的な観点から論文内容及びこれに関連した事項について 種々質問を行ったが適切な回答を得た。

よって調査委員合議の結果、試験は合格と決定した。

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