35
図書館員の文献紹介と 資料の活用
⑤ 渡辺都 著
『お茶の味 : 京都寺町一保堂茶舗』
(新潮社)
我々日本人にとって、とても身近な飲み物であ るお茶。本書には、そんなお茶にまつわる様々が、
京都の老舗茶舗での暮らしの歳時記と共に柔らか な筆致で綴られています。お茶の種類や淹れ方、
保存方法などといった実用的な話は勿論のこと、
お茶と茶舗の歴史、日本茶の海外への広がりなど、
色んな形でのお茶の話が満載です。
最近では手軽なペットボトルが主流ですが、茶 葉を使って急須で淹れる美味しいお茶をゆっくり 楽しむのもいいな、と思わせる一冊です。(N.T.)
596.7‖Wat
⑦ 岩間孝志 著
『グルメタクシーが案内するおいしい京都』
(PHP研究所)
本書は、元料理人のタクシードライバーが選り すぐりのお店を惜しみなく紹介しているグルメ本 です。京都のご飯といえば、和食を一番に思い浮 かべる方も多いかと思います。紹介されているお 店は、和食だけではなく、喫茶店やラーメン、甘 味処、パン屋まで多岐にわたり全部で87店にもな ります。高級なお店がグルメということではなく、
ここでは値段にとらわれない美食をテーマに、京 都の普段の生活の中のグルメが紹介されています。
京都の魅力がたっぷりと詰まった一冊を手に取っ てみてはいかがですか。(H. Y.)
291.62‖Iwa
⑥ 門井慶喜 著
『マジカル・ヒストリー ・ツアー:
ミステリと美術で読む近代』
(幻戯書房)
ミステリというジャンルが生まれたのは、1800 年代半ばのイギリスであり、これまでに多くの名 作が出版されました。
本書は、ミステリの誕生と変遷の時代背景につ いて解説しています。その他、歴史を題材とした
「歴史ミステリ」 に焦点を当て、コナン・ドイルの
『緋色の研究』等に出てくる美術や宗教について深 く掘り下げることで、作品の魅力を解き明かして いきます。
この本を読んだ後は、ミステリに対する価値観 が大きく変わり、作品をより楽しむことが出来る ようになるでしょう。(F. Y.)
902.3‖Kad
⑧ 山崎啓明 著
『盗まれた最高機密:
原爆・スパイ戦の真実』
(NHK出版)
本書は米・ソ・独・英・日などの間で繰り広げ られた原爆開発を巡る熾烈な情報戦の有様を描い ています。核の機密を独占しようとするアメリカ の諜報組織アルソスと、それを奪おうとする各国 の原爆スパイたちの活動は、善悪や正義か否かと いった単純な図式で割り切れるものではありませ ん。日本の原爆開発は勿論のこと、ナチスやソビ エトの原爆開発、アルソスや各国のスパイ工作に ついてなど、10カ国へ取材してまとめた本書は、
広島と長崎への原爆投下から70年経った今日、核 兵器開発の経過を振り返ることにより、平和とは 何かを真剣に考えさせてくれます。 (F. O.)
559.7‖Yam
⑤
⑥
⑧
⑦