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第3学年 国語科学習指導案
日 時 平成20年11月20日(木) 5校時 学 級 3年B組 男子16人,女子13人 計29人 授業者 瀧 川 菜 美 子
1 単元名 第4単元 古典を楽しむ 学びて時にこれを習ふ―「論語」から―
2 単元について (1) 学習内容の概観
古典の指導のねらいは,「古典としての古文や漢文を理解する基礎を養い古典に親しむ態度を育 てるとともに,我が国の文化や伝統について関心をふかめるようにすること」(学習指導要領「C 読むこと」への留意事項)である。年間 10 時間程度を一定期間にまとめ取りするため,基礎を繰 り返し学習させて定着させることは難しい。特に漢文は,現在わたしたちが使用している日本語と 違い,漢字を多く用いているほか,耳慣れない言葉や見慣れない記号があるためになかなか定着し にくいと考えられる。
第3学年の古典の教材は,「万葉集・古今和歌集・新古今和歌集」「おくのほそ道」「論語」であ る。生徒は1学年で「故事成語」,2学年で「漢詩」を学んでおり,漢詩の形式や訓読のしかた,
漢詩特有の言い回しについては学習した。
本単元では,漢文「論語」の言葉を題材とし,漢文を読むときの基礎知識を理解させること,音 読をする中で漢文特有の文体に読み慣れること,孔子の生き方をとらえることをねらいとする。こ れらの学習を通して,昔の人のものの見方が現代にも通じるということを理解させたい。
(2) 生徒の実態
男女間の仲もよく,真面目な学習態度で取り組むことが出来る。しかし,自分の考えをまとめ,
学級の前で発表するのは苦手である。
下の図は,漢文の学習について,「おもしろい」か「難しい」かを質問し,結果をまとめたアン ケートである。
【漢文に対して,どのような意識を持っているか】※数字は人数。
難しくない 難しい
おもしろい 4 8
おもしろくない 1 15
(おもしろくない理由)
・ 読めないときに悲しい。・あまり興味がない。
理解できない。
・ 漢字がいっぱいで目が痛くなる。読めない文 は意味が分からない。
・ 文章の内容が理解しにくいから。
(おもしろい理由)
・ 読めたときうれしいから。・中国の歴史を知る ことがうれしい。
・ 頭を使うけど,出来たときはうれしい。
・ 分かれば好きになれると思う。
・ 白文にレ点などを付けて,文にするのがおも しろい。
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漢字に抵抗感を持っているほか,慣れていないと「読む」ことそのものに苦労をすることから,
漢文は生徒にとって難解であることが読み取れる。しかし,訓読文を書き下し文に直すことに興味 を持っていたり,難しいと思っていたものが読めるようになることへの達成感を感じている生徒も いる。
1,2年次の漢文の学習活動で取り組んだこととして挙げられたのは「レ点,一・二点をつける こと」(8名),「故事成語の意味」(8名)「書き下し文を書く」(2名)であった。このことから,
「レ点,一・二点の意味を理解し,漢文を書き下すこと」「言葉の意味を知ること」に興味を持っ ていることが分かる。
これらの実態から,基礎的な事項を確認した上で,音読をすらすらと出来るようになり,昔の人 の見方や考え方が現代にも通じるということに気づかせる学習にしたいと考える。
(3) 指導の構想
本単元は,1,2年の学習内容を生かしながら「古典を楽しむ」ことを目的とする。古典を楽し むとは,古典の文章や内容を読んだり知ったりするだけではなく,音読を繰り返すことでリズムを 感じることも含まれる。そこで,脚注によっておおよその意味内容をとらえさせて音読したい。和 歌(短歌)と俳句では,五七調のリズムを感じさせる。「夏草」や「論語」の文章は,流れるよう な音律があるため,音読を繰り返すことで音律に乗る経験をさせたい。そして,人の生きる道とい うものを意識したり,一首の歌で身のまわりの風景が変化したりすることを感じ取らせたい。
(4) 基礎的・基本的な知識・技能の習得を図るための本単元での取組 指導にあたっては,次の点を工夫する。
① 古文・漢文の基礎的な学習(決まりなど)はワークシートを用いて効率的に行う。
古語や歴史的かなづかい,訓読の決まりや漢文特有の言い回しなどは,ワークシートを用いて 定着を図る。
② 書き下し文をすらすらと音読する。
決まりを知っていても,実際の漢文を目の前にするとわからなくなってしまう生徒が多い。よ って,書き下し文をすらすらと音読できるようになるよう工夫する。
3 単元の目標
・書き下し文を参考にしながら繰り返し音読し,漢文の文体に読み慣れる。
・孔子の言葉に,現在の自分たちの生活にも通じるところがあることに気づき,人間の生き方につい て意見や感想を持つ。
4 単元の評価規準と指導計画
時 主な学習活動 指導と支援 評価規準
1 ・学習の見通しを持つ。〈一斉〉
・教科書P134 の漢文を音読す る。(一斉,グループ)
・注釈を見ながら大意をつか む。
・専門的にならないように解説 する。
・書き下し文を読めるように指 導する。
・大きな声で音読する。班の中 で間違いを指摘しあい,正しく 音読する。
・書き下し文を音読することが できる。(観察)
・注釈を見ながら,大意をつか むことができる。(ワークシー ト)
3
2(本時)
・教科書p135 の漢文を音読す る〈一斉・グループ〉
・注釈を見ながら内容をつか む。
・内容を読み取り,自分の考え を書く。
・ふり返りシートで漢文を書き 下す。〈ワークシート〉
・書き下し文を読めるように指 導する。
・注釈を見ながら内容をつか む。
・孔子の言葉から自分たちの実 生活にも通じる部分があるこ とに気づかせる。
・すすんで音読したり内容を読 みとったりしようとしている。
(観察,ふり返りカード)
・注釈を見ながら内容をつかむ ことができる。(ワークシート)
・自分たちの生活に通じる部分 があることに気づき,考えを持 つことが出来る。(ワークシー ト)
3 ・教科書で取りあつかった漢文 を視写する。
・好きな漢文を一つ選び,暗唱 をする。
・繰り返し音読し,好きな文を 暗唱する。
・漢文特有の言い回しに気をつ けながら視写をすることがで きる。
・漢文の内容や表現に関心をも ち,暗記することができる。
5 本時について (1) 本時の目標
音読を通して「論語」の内容を読み取り,自分のものの見方や考え方を深める。
(2) 指導の構想
単元のねらいとして挙げられている,「音読をする中で漢文特有の文体に読み慣れること」,「孔 子の生き方をとらえること」の2点について特にとらえさせたい。「音読をする中で漢文特有の文 体に読み慣れること」については,教師の範読をはじめ,ペア読み・列読みなどでリズムよく慣れ させる。「孔子の生き方をとらえること」については,音読の後グループで解釈を確認し,自分の ものの見方や考え方を深めさせたい。
(3) 具体の評価規準と評価方法
観 点 具体の評価規準 努力を要する生徒 の指導の手立て
評価方法
A B
国 語 に 対 す る 関 心 ・ 意 欲・態度
暗唱を意識し,書き下 し文を読み間違うこ となく音読している。
書き下し文を音読し ている。
歴史的かなづかい などを読めるよう 声がけをする。
観察・音読の様子
読む能力 書く能力
「論語」を読み,孔子 の生き方についての 考えをとらえ,自分が 考えたことや思った ことを書くことが出 来る。
「論語」を読み,孔子 の考え方について感 想を書くことが出来 る。
「論語」がどのよ うな内容のものだ ったかをとらえさ せる。
ワークシート
4 (4) 展開
学習内容 時間 学習活動 ○評価項目と●留意点
導入
1 前時の確認
2 学習課題の確認
5 1 復習シート(書き下し文に する問題など,5問程度)
〔基礎・基本の定着〕
・プリント配布
○復習シートを3問以上解答 することができる。【言】(ワー クシートによる)
●レ点や一・二点がどんなルー ルだったかを思い出させる。
展開
3 漢文を音読する
4 注釈を参考に内 容を読み取る
5 内容の確認
6 孔子の考え方を 読み取る
7 発表
35 3 教師の範読。その後繰り返 し音読をする。
・追い読み
・班読み(4人グループ)
・隣同士で音読・列で音読 〔生徒同士の関わり〕
4 班ごと(4人)に話し合い ながら,どのようなことが書 いてあるかを読み取る。
5 紙板書で全体確認する。
6 孔子の考えに対して共感し たものを一つ選び,その理由 を書く。
7 書いたものを口頭で発表さ せる。
●漢文特有の言い回しに気を つけて読む。
(「曰く」「・・・則ち」「なかれ」
など)
●繰り返し音読練習をさせる。
○暗唱を意識し積極的に読も うとしている。【関】(観察によ る)
ワークシートに記入させる。
○内容を理解することができ たか。【読む】
○孔子の言葉に対する自分の 考えを書くことが出来る。【読 む・書く】
終末
8 ふり返り
9 次時の予告
10 8 評価カードを配布し,記入 する。
9 視写をし,好きな漢文を一 つ選び,暗唱する事を伝える。
・評価カードの配布
「論語」の言葉を音読し,言葉に隠れ ている孔子の考え方を読みとろう。