2017-11
Contents
・マーケット動向
・北陸経済動向
・北陸企業ニュース
~設備投資増加~
日華化学
コーセル
共和工業所
-1,200 -1,000-800 -600 -400 -2000 200 400 600 800 2015 年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11 月 12 月 2016 年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11 月 12 月 2017 年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 (10億円) 海外投資家 個人 信託銀行
マーケット動向
日 経 平 均 株 価 は 10 月 2 日から 24 日にかけて 16 日 続 伸 し 歴 代 最 長 の 連 騰 記 録 を 更 新 し た。27 日 に は 22,000 円台に乗せ、バブル 崩壊後の高値(1996 年 6 月 22,666 円)が視野に入って きた。米国で主要 3 指数が 過去最高値を付け、欧州で はドイツ、英国の主要株価 指数が最高値、新興国では 韓国やインドやインドネシ ア、フィリピン、ブラジルなどが最高値、台湾が 1990 年以来、タイが 1994 年以来の高値を付けるなど、堅調 な世界景気、米欧の緩やかな金融引き締め見通しを映し た世界株高の流れが波及した。神戸製鋼所の品質データ 改ざん、日産自動車の無資格者検査といった不祥事に厳 しい視線が注がれるなか、「選挙は買い」のアノマリー、 国内企業業績への期待も追い風に、これまで活況だった 中小型・新興企業株から大型株へ資金がシフトした。な かでも海外投資家の買いが目立った。海外投資家は 7 月 第 4 週から 9 月第 3 週まで 9 週連続で売り越し、その売 り越し額は 1.6 兆円超にのぼっていたが、その後の 4 週 間で 1.7 兆円超買い越した。短期売買のヘッジファンドだけでなく、年金などの長期保有者から の買いも入っている模様だ。 過去の衆院選と日経平均株価の関係をみると、1986 年以降の過去 10 回の衆院選では、解散日か ら投票日までで 9 回上昇し、騰落率は平均 3.4% であった。今回は情勢調査で与党優位が報じられ、 金融政策継続への期待が広がったこともあり、騰落率は 5.4% と過去 10 年の平均を上回った。 世界景気は良好だ。国際通貨基金(I M F)によると、主要 20 カ国・地域(G20)のすべてで 7 年 ぶりにプラス成長となる見通しである。企業業績においても、米国の主要企業の 2017 年純利益見 主要株式市場の騰落率(10 月 27 日時点) 世界経済成長率実績・見通し(2017 年 10 月) 出所:IMF データを元に今村証券作成 衆院選と株価の関係 世界 3.2 3.6 ( 0.1 ) 3.7 ( 0.1 ) 日本 1.0 1.5 ( 0.2 ) 0.7 ( 0.1 ) 米国 1.5 2.2 ( 0.1 ) 2.3 ( 0.2 ) ユーロ圏 1.8 2.1 ( 0.2 ) 1.9 ( 0.2 ) 中国 6.7 6.8 ( 0.1 ) 6.5 ( 0.1 ) インド 7.1 6.7 ( ▲ 0.5 ) 7.4 ( ▲ 0.3 ) ASEAN-5 4.9 5.2 ( 0.1 ) 5.2 ( 0.0 ) ブラジル ▲ 3.6 0.7 ( 0.4 ) 1.5 ( 0.2 ) ロシア ▲ 0.2 1.8 ( 0.4 ) 1.6 ( 0.2 ) 2016年 2017年 予想 2018年 予想 (注)単位は%、▲はマイナス。 ( )内は17年7月見通しからの変化。 解散日→ 投開票日 投開票日→ 3カ月後 1986年6月2日 1986年7月6日 5.1 -3.9 1990年1月24日 1990年2月18日 1.9 -13.6 1993年6月18日 1993年7月18日 2.7 -11.1 1996年9月27日 1996年10月20日 0.3 -13.2 2000年6月2日 2000年6月25日 1.0 -11.0 2003年10月10日 2003年11月9日 -1.5 8.2 2005年8月8日 2005年9月11日 7.8 29.4 2009年7月21日 2009年8月30日 9.1 1.0 2012年11月16日 2012年12月16日 7.9 36.3 2014年11月21日 2014年12月14日 0.1 14.6 平均 3.4 3.7 今回 2017年9月28日 2017年10月22日 5.4 - 日経平均株価騰落率 解散日 投開票日 過 去 10 回 投資部門別売買代金差額 -5 0 5 10 15 20 25 30 香港 ブラ ジ ル イ ンド 韓国 米国 イ タリ ア 日本 ドイツ フ ラ ンス イ ン ドネ シア 上海 英国 豪州 ロシ ア (%) <世界主要市場> 16年末比 9月末比 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 日経平均 TO PI X 東証 2 部総合指数 日経 JQ 平均 東証マ サ ゙ー ス ゙指数 (%) <国内市場> 16年末比 9月末比通しは 10.9% 増、欧州の主要企業は 15.7% 増と好調だ。国内では 3 月決算企業の 4-9 月期決算発表が本格化しており、コマツ、 三菱ケミカル H D、ファナックなどが通期 経常利益(税引前当期利益)予想を上方 修正した。今後も上方修正が相次ぐこと が期待される。 国内企業の業績に加えて注目されるの が米欧の金融政策・政治だ。利上げ基調 にある米国では米連邦準備理事会(FRB)の次期議長人事が大詰めを迎えている。欧州中央銀行(ECB) は来年 1 月からの量的緩和の縮小を決断し、英中央銀行は 11 月に 10 年ぶりに利上げする可能性 が高いが、景気や物価の動向に配慮しながら慎重に正常化を進めるとみられる。政治面では、米 国の法人減税の行方、ドイツをはじめとする欧州でのポピュリズム(大衆迎合主義)の勢いの再 燃が懸念される。北朝鮮情勢や、共産党大会後の中国経済にも注意したい。 日本株は、外部にさまざまなリスクがあることに変わりはなく、短期的な高値警戒感もある。 しかし、日経平均株価の予想 P E R は 15.3 倍にとどまり、依然として割安水準にある。国内企業業 績の上方修正期待を背景にした堅調な相場が続きそうだ。 上段 : 日経平均、中段 : 円相場(赤 : 対米ドル、青 : 対ユーロ)、下段 :10 年国債利回り(緑 : 日本、橙 : 米国、水:ドイツ、紫:フランス) 出所:ブルームバーグ (注)出所:資料に記載がないものは、ブルームバーグデータを元に今村証券作成 業績予想を修正した主な日経平均採用銘柄 修正前 (百万円) 修正後 (百万円) 修正率 (%) 6305 日立建機 10月25日 37,000 51,000 37.8 6954 ファナック 10月25日 179,200 225,400 25.8 4188 三菱ケミカルホールディングス 10月26日 277,000 333,000 20.2 6301 小松製作所 10月27日 141,000 237,000 68.1 7752 リコー 10月27日 13,000 4,000 -69.2 9022 東海旅客鉄道 10月27日 499,000 537,000 7.6 9502 中部電力 10月27日 100,000 110,000 10.0 経常利益・税引前当期利益 修正日 2016年12月末 2017年3月末 2017年6月末 2017年9月末 2017年10月27日 日経平均株価 円 19,114.37 18,909.26 20,033.43 20,356.28 22,008.45 TOPIX 1,518.61 1,512.60 1,611.90 1,674.75 1,771.05 10年国債利回り % 0.040 0.065 0.075 0.060 0.070 円/米ドル 117.10-12 111.79-81 112.05-07 112.45-46 114.10-11 円/ユーロ 123.04-08 119.52-56 127.86-90 132.62-66 132.74-78 為替
(参照:日銀金沢支店発表資料「北陸の金融経済月報」、「北陸短観」、国土交通省発表資料、経済 産業省及び経済産業省中部経済産業局発表資料、財務省北陸財務局発表資料より今村証券作成)
北陸経済動向
北陸の経済は緩やかに拡大している。雇用や所得環境の改善を背景に個人消費が着実に持ち直 しており、生産も増勢が続いている。公共投資、住宅投資は一進一退の動きとなっているが、設 備投資は堅調だ。 個人消費では 8 月の百貨店・スーパー販売額が全体で、全店ベースでは前年同月比 3.1% 増と 2 カ月連続で、既存店ベースでは 0.1% 増と 9 カ月ぶりに前年を上回ったうえ、9 月の百貨店の販売 額が 19 カ月ぶりに前年を上回った。乗用車販売も増加しており、家電販売、旅行取扱が持ち直し ている。 鉱工業生産は緩やかな上昇傾向となっている。2017 年 8 月の鉱工業生産指数(速報値・季節調 整済み)は 138.1 と前月比 5.5% 増と 2 カ月ぶりに上昇し、原指数は前年同月比 14.5% 増と 13 カ 月連続で前年を上回った。化学工業が前月比で低下したものの、スマートフォン向けを中心に受 注が堅調な電子部品・デバイス工業が上昇に寄与し、はん用・生産用・業務用機械工業も上昇した。 総じて好調な北陸経済だが、先行きについては為替および原油・原材料価格の動向、海外経済 の影響などに注意が必要で、国内の労働需給逼迫などがリスク要因として挙げられる。 70 80 90 100 110 120 130 140 150 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 鉱工業生産指数(季節調整済) 北陸 全国 80 100 120 140 160 180 200 220 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 鉱工業生産指数(主要業種別、季節調整済) 金属製品工業 はん用・生産用・業務用機械工業 電子部品・デバイス工業 化学工業 繊維工業 -30 -20 -10 0 10 20 30 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 (%) 百貨店売上高(既存店、前年同月比) 北陸 全国 -15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 16年4月 7月 10月 17年1月 4月 7月 業態別売上高(北陸、全店、前年同月比) 百貨店・スーパー コンビニエンスストア 家電大型専門店 ドラッグストア ホームセンター 乗用車設備投資増加
企業の景況感の改善が続く中、設備投資が 堅調だ。日銀が発表した 9 月の全国企業短期 経済観測調査(短観)で 2017 年度の企業の 設備投資計画は全規模全産業で 4.6% の増加 見込みと、前回調査から 1.7 ポイント上方修 正された。2016 年度は 0.4% の増加にとどまっ たものの、2012 年度以降は 5% 程度の増加が 続いている。 北陸企業でも 2017 年度の設備投資計画は 全産業で前年度比 4.9% 増加見込みで、2 年 ぶりに増加に転じる。殊に製造業は前年度 比 13.9% 増と前回調査に比べて 2.5 ポイント 上方修正された。電気機械等の需要好調業種 を中心に増加しているほか、幅広い業種で人 手不足への対応を企図した省人化投資やソフ トウェア投資を含む効率化投資がみられてい る。北陸企業の設備投資意欲は旺盛だ。 以下は北陸企業のうち今年度の設備投資を 前年に比べて増やす計画となっている主な企 業の一覧だ。今回はこの中から日華化学、コー セル、共和工業所を取り上げる。 増加額 (百万円) 増加率 (%) 4463 日華化学 12月 3,725 7,000 3,275 87.9 3626 TIS 3月 15,100 18,000 2,900 19.2 3569 セーレン 3月 5,401 7,900 2,499 46.3 5932 三協立山 5月 10,800 12,800 2,000 18.5 6737 EIZO 3月 2,512 4,000 1,488 59.2 7888 三光合成 5月 2,264 3,500 1,236 54.6 6905 コーセル 5月 843 1,641 798 94.7 3549 クスリのアオキホールディングス 5月 15,100 15,800 700 4.6 5971 共和工業所 4月 80 591 511 638.8 4577 ダイト 5月 3,530 4,040 510 14.4 6989 北陸電気工業 3月 1,010 1,500 490 48.5 3580 小松精練 3月 1,130 1,610 480 42.5 4242 タカギセイコー 3月 4,235 4,679 444 10.5 4080 田中化学研究所 3月 196 540 344 175.5 設備投資が増える主な北陸上場企業 決算期 前期実績 (百万円) 今期計画 (百万円) 出所:四季報を元に今村証券作成 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 (%) 日銀短観 設備投資額(ソフトウェアを除く・前年度比) 北陸全産業 全国全産業 出所:日銀短観 (前年度比、前回比修正率・%) 前回比 修正率 北陸 製造業 43.6 ▲ 19.7 13.9 2.5 非製造業 ▲ 7.1 ▲ 3.6 ▲ 6.3 0.9 全産業 18.0 ▲ 13.3 4.9 1.9 全国 製造業 9.1 2.6 11.7 0.9 非製造業 2.9 ▲ 0.7 0.8 2.1 全産業 5.0 0.4 4.6 1.7 (注1) ソフトウェア投資額を除くベース。 北陸企業の設備投資計画(日銀短観2017年9月調査) 2015年度 実績 2016年度 実績 2017年度 計画北陸企業ニュース
日華化学(4463)
作成者 近藤 浩之レーティング: NEUTRAL
高付加価値製品・サービスの提供を推進。
主力の化学品事業は、繊維加工用薬剤が国内トップシェアを誇り、海外の構成比も高い。化粧 品事業では、美容室向けシャンプー・コンディショナー・スタイリング剤等の生産・販売を手掛ける。 2017 年 12 月期第 3 四半期決算は 1 割の増収、4 割の営業増益。化学品事業が牽引した。韓国で の撥水剤事業が回復し、中国では新規案件を獲得した。国内では製紙用薬剤などの販売が堅調だっ たほか、半導体向け製品も好調だった。営業利益の進捗率は 92.6% に達しており、通期では 1 割 強の上振れが期待される。 今期から 3 年間は「改変期」と定め、海外事業の拡大、オープンイノベーション(自社だけでなく、 ビジネスパートナーや研究機関との交流により、新規事業を創出する方法)の推進、将来の成長 戦略のための積極的な投資―などに取り組んでいる。 ・ 海外事業の拡大…世界の繊維生産量は新興国での人口増加、繊維消費の増加を背景に伸びると 予測される。それに対応すべく、アジアを中心にしたグループ間の連携を強化し、顧客との強固 なパートナーシップを構築する。 ・ オープンイノベーションの推進…環境、電子材料、医療・福祉、自動車、先端素材など各分野 で推進する。すでに超高速遺伝子解析用試薬や、ナノダイヤモンドを使った透過型プロジェクショ ンスクリーンを発売、炭素繊維用薬剤の共同研究なども進めている。10 月に研究開発の中核拠点 「NICCA イノベーションセンター」が完成し、事業創出を加速させる。 ・ 積極的な投資…昨年 12 月に連結子会社である山田製薬の新工場が稼働し、足元では「NICCA イ ノベーションセンター」が完成した。新規事業に対応する鹿島工場の第二期工事の実施を決め、 海外工場の設備増強、研究開発や M&A などにも資金を振り向ける。 今村証券では、来期の営業利益を 21 億円と予想する。化学品事業は海外での伸びを期待する。 需要拡大に加えて、韓国の環境対応型撥水剤への移行が本格化するとみたい。化粧品事業では ODM (相手先ブランドによる生産)事業が落ち着くが、今年 9 月に国内「デミ」のヘアケア商品をリニュー アルした効果があるだろう。一方、「NICCA イノベーションセンター」完成に伴い償却負担が増える。 長期経営計画(2025 年 12 月期売上高 800 億円、営業利益 64 億円)の達成に向けては、現在の「改 変期」での種まきが重要となってくる。当面はその動向を注視したい。 売上高 (百万円) 伸び率 (%) 営業利益 (百万円) 伸び率 (%) 経常利益 (百万円) 伸び率 (%) 純利益 (百万円) 伸び率 (%) EPS (円) 1株配 (円) 連13/12 33,584 +22.1 2,941 +86.3 3,280 +94.4 2,678 +134.0 152.20 16.00 連14/12 39,930 +5.8 2,864 -5.2 3,072 -9.4 1,446 -47.6 82.22 16.00 連15/12 46,526 +16.5 2,364 -17.5 2,442 -20.5 1,151 -20.4 70.13 20.00 連16/12 44,222 -5.0 1,458 -38.3 1,588 -35.0 346 -69.9 22.09 20.00 連17/12(予) 47,000 +6.3 1,700 +16.6 1,700 +7.0 2,300 +563.4 146.58 16.00 連16/1-9 32,115 -5.5 1,106 -53.3 1,098 -55.9 210 -87.1 13.45 -連17/1-9 35,494 +10.5 1,574 +42.3 1,629 +48.4 909 +331.1 57.97 -1,227 円 8.4 倍 17,710 千株 1,074.39 円 2,019 千株 1.1 倍 時価総額 21,730 百万円 78.8 円 2.0 % 15.6 倍 予想配当利回り 1.3 % 10.2 倍 出所:日華化学、ブルームバーグ、今村証券 第3四半期累計期間 株価(2017/10/27) 予想PER 期末発行済み株式数(17/9末) BPS(16/12実績) 注)13/12期より決算期を変更。13/12期、14/12期の伸び率は前年の同一期間に対する増減率。 期末自己株式数(17/9末) PBR CFPS(16/12実績) ROE(16/12実績) PCFR EV/EBITDA(16/12実績)北陸企業ニュース
コーセル(6905)
作成者 織田真由美レーティング: NEUTRAL
上方修正期待強いものの、株価は織り込み済みの印象。
業績は好調で、2018 年 5 月期第 1 四半期連結決算は大幅増収増益。半導体製造装置および工作 機械などの需要が好調に推移していることが要因だ。同社製品は幅広い業種で採用されているが、 納入先別では産業機械や工作機械などに使われる制御機器が 4 割程度を占め、通信・放送機器、 医療機器、半導体製造装置がそれぞれ 1 割程度を占める。これらの主だった市場が総じて好調な ことが背景にある。 業績好調な中で同社は増産に向けた取り組み を進めている。生産設備の増強、金型製作など で今期の設備投資は 16 億 41 百万円を計画、来 期は研究開発棟の建設に約 17 億円を投じる計画 で、大型の設備投資が続く見通しだ。 今期業績予想は期初予想が据え置かれたが、 第 1 四半期末の受注残高が前年同期比 125.7% 増 の 55 億 69 百万円と高水準にあることを考慮す ると上ぶれ余地は大きいと見られる。今村証券 では売上高を会社予想の 237 億円に対し 15 億円上積みし前期比 12% 増の 252 億円と想定し、営業 利益は 20% 程度増益の 42 億円程度と一転して増益となり、EPS は 83 円程度を見込む。なお、今期 の想定為替レートは 1 ドル= 108.00 円、1 ユーロ= 118.00 円。 来期については、工場の自動化・省力化を背景にしたロボットなどの制御機器需要の拡大、高 速通信の拡大などを支えに需要の伸びが期待される一方で、約 17 億円を投じる研究開発棟の新設 など大型の設備投資が続くことから、固定費などのコスト増加が想定される。営業利益は横ばい もしくは小幅な増加にとどまりそうだ。 株価は業績上方修正を織り込んでいる印象だ。総還元性向 70% 以上を目標としていることから、 自己株式取得や増配への期待もありポジティブな姿勢で注視するものの、来期は業績が足踏みと なりそうなことから投資判断はNEUTRALとする。 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 (百万円) 設備投資と減価償却費 設備投資 減価償却費 出所:会社資料 売上高 (百万円) 伸び率 (%) 営業利益 (百万円) 伸び率 (%) 経常利益 (百万円) 伸び率 (%) 純利益 (百万円) 伸び率 (%) EPS (円) 1株配 (円) 連14/5 20,747 +18.1 3,650 +49.8 3,772 +42.6 2,275 +50.5 58.83 24.00 連15/5 21,918 +5.6 3,598 -1.4 3,816 +1.2 2,484 +9.2 65.95 26.00 連16/5 21,597 -1.5 2,305 -35.9 2,383 -37.5 1,672 -32.7 45.17 21.00 連17/5 22,479 +4.1 3,490 +51.4 3,669 +53.9 2,559 +53.0 70.40 26.00 連18/5(予) 23,700 +5.4 3,060 -12.3 3,140 -14.4 2,160 -15.6 60.09 23.00 連16/6-8 5,096 -11.9 655 -23.3 682 -24.6 481 -23.9 13.20 -連17/6-8 6,396 +25.5 1,153 +75.9 1,220 +78.8 823 +71.2 22.92 -1,520 円 25.3 倍 37,212 千株 1,057.41 円 1,267 千株 1.4 倍 56,562 百万円 63.2 円 6.9 % 24.0 倍 1.5 % 8.8 倍 予想配当利回り EV/EBITDA(17/5実績) 出所:コーセル、ブルームバーグ、今村証券 期末自己株式数(17/8/20) PBR 時価総額 CFPS(17/5実績) ROE(17/5実績) PCFR 第1四半期累計期間 株価(2017/10/27) 予想PER 期末発行済み株式数(17/8/20) BPS(17/8実績)北陸企業ニュース
共和工業所(5971)
作成者 織田真由美レーティング: OUTPERFORM
割安感あり。上方修正期待も。
建設機械の需要回復を背景に 2018 年 4 月期第 1 四半期連結決算は大幅増収増益。中国市場や東 南アジア市場の回復、資源価格の上昇を背景にした鉱山機械の需要回復によって海外需要が増加 している上、国内でも新排ガス規制実施を前に需要が増加している。日本建設機械工業会が発表 する建設機械の出荷金額は 2 桁増加が続いており、8 月に発表された 2017 年度の建設機械需要見 通しは 2 兆 1165 億円と、2 月時点の 1 兆 8790 億円から 1 割超上方修正された。また、コマツや日 立建機が今期業績予想を上方修正するなど同社の事業環境は改善が顕著な印象だ。 一方、同社では建設機械以外の分野への拡販 を図っている。今後の販売拡大に向けて、前期 には新たに六角ボルトのJIS規格を取得した。 また、前期から入り始めた建設資材向けも順調 な様子だ。 需要回復、販路拡大に対応すべく、同社では 今期は 6 億円近くの設備投資を計画している。3 億円を投じる新工場では、ホイルローダーの組 み立てや配送を行う予定で、将来に向けての布 石を打つ構えだ。 事業環境が好調に推移する中だが、共和工業所の今期業績予想は期初予想が据え置かれた。下 期には国内で新排ガス規制実施前の需要増加の反動が見込まれること、中国では共産党大会後の 景気に先行き不透明感があること、地政学リスクが高まっていることなどが背景にある。とはいえ、 上ぶれ余地は大きいと見られ、今村証券では売上高を前期比 6% 増の 78 億円と想定し、営業利益 は 19% 程度増益の 8 億円程度、EPS は 430 円程度を見込む。 バリュエーション面で株価に割安感が強いことに加え、今期業績の上方修正が期待されること から、投資判断をOUTPERFORMとする。 0 100 200 300 400 500 600 700 800 (百万円) 設備投資と減価償却費 設備投資 減価償却費 出所:会社資料 売上高 (百万円) 伸び率 (%) 営業利益 (百万円) 伸び率 (%) 経常利益 (百万円) 伸び率 (%) 純利益 (百万円) 伸び率 (%) EPS (円) 1株配 (円) 連14/4 8,092 +6.0 547 -14.6 632 -14.1 378 -14.2 55.71 15.00 連15/4 7,741 -4.3 529 -3.3 599 -5.3 -883 - -130.06 15.00 連16/4 6,098 -21.2 212 -59.8 289 -51.7 159 - 23.44 15.00 連17/4 7,357 +20.6 669 +214.8 715 +147.3 539 +238.9 79.45 15.00 連18/4(予) 7,600 +3.3 680 +1.6 720 +0.6 550 +1.9 405.00 75.00 連16/5-7 1,546 -7.1 90 -13.0 100 -21.6 74 -10.5 10.92 -連17/5-7 2,297 +48.6 291 +223.2 309 +207.4 225 +204.1 33.23 -5,550 円 13.7 倍 1,360 千株 1,433.82 円 2 千株 0.8 倍 7,548 百万円 422.7 円 5.8 % 13.1 倍 1.4 % EV/EBITDA(17/4実績) 2.3 倍 出所:共和工業所、ブルームバーグ、今村証券 第1四半期累計期間 株価(2017/10/26) 期末発行済み株式数(17/7末) 期末自己株式数(17/7末) 時価総額 ROE(17/4実績) 予想配当利回り 予想PER BPS(17/4実績) PBR CFPS(17/4実績) PCFR 2017年11月1日を効力発生日として普通株式5株につき1株の割合で株式併合を実施する予定で、2018年4月期のEPS及び1株当 たり配当金については、当該株式併合の影響を考慮した金額を記載。PBRは当該株式併合後の影響考慮後の倍率を記載。出所:ブルームバーグ
6905 コーセル(週足)
出所:各経済指標、ブルームバーグを元に今村証券作成 主要経済指標カレンダー(11 月) 2016年 2017年 2017年 7-9月 10-12月 1-3月 4-6月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 実質GDP 前期比年率% 0.9 1.6 1.2 2.5 前年(同期)比% 1.1 1.0 1.1 1.7 1.5 1.4 有効求人倍率 倍 1.20 1.36 1.37 1.41 1.44 1.49 1.45 1.48 1.49 1.51 1.52 1.52 失業率 % 3.4 3.1 2.8 2.8 3.1 2.8 2.8 2.8 機械受注:船舶・電力を除く民需 前期(月)比% 4.1 1.7 5.5 0.3 -1.4 -4.7 1.4 -3.1 -3.6 -1.9 8.0 3.4 鉱工業生産 前期(月)比% 1.6 1.8 0.2 2.1 -1.9 4.0 -3.6 2.2 -0.8 2.0 前年(同月期)比% -1.2 -0.1 0.4 2.1 3.8 5.8 3.5 5.7 6.5 5.5 4.7 5.3 景気動向指数:一致指数 2010年=100 114.4 116.7 115.8 116.8 115.7 117.7 :先行指数 2010年=100 105.7 104.4 104.7 105.7 105.2 107.2 百貨店売上高 前年(同月期)比% -0.2 -2.9 -3.4 -2.5 -1.2 0.7 -0.9 0.7 0.0 1.4 -1.4 2.0 4.4 スーパー売上高 前年(同月期)比% 0.7 -0.4 -2.0 -0.3 -2.2 -0.8 -1.8 0.6 -1.8 -1.2 0.0 -0.5 -0.3 新車販売台数(登録車) 前年(同月期)比% -4.2 3.0 2.8 8.5 12.3 7.4 13.8 5.4 6.1 9.7 -1.1 4.7 0.4 新設住宅着工戸数 前年(同月期)比% 1.9 6.4 7.1 7.9 3.2 1.1 0.2 1.9 -0.3 1.7 -2.3 -2.0 消費者物価(CPI) 前月比% 0.1 0.4 0.1 -0.1 -0.2 0.2 0.2 前年(同月)比% 0.8 -0.1 0.2 0.4 0.4 0.4 0.4 0.7 0.7 コア(除く食料・エネルギー) 前年(同月)比% 1.0 0.3 -0.3 -0.3 -0.2 -0.2 -0.1 0.0 0.0 2016年 2017年 2017年 7-9月 10-12月 1-3月 4-6月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 実質GDP 前期比年率% 2.8 1.8 1.2 3.1 前年(同期)比% 2.9 1.5 1.5 1.8 2.0 2.2 非農業部門雇用者数 前期(月)差・千人 2,713 2,240 716 443 498 562 50 207 145 210 138 169 -33 失業率 % 5.3 4.9 4.9 4.7 4.7 4.4 4.5 4.4 4.3 4.4 4.3 4.4 4.2 ISM製造業総合指数 DI 51.4 51.5 51.1 53.3 57.0 55.8 57.2 54.8 54.9 57.8 56.3 58.8 60.8 ISM非製造業総合指数 DI 57.1 54.9 54.4 55.8 56.4 57.3 55.2 57.5 56.9 57.4 53.9 55.3 59.8 鉱工業生産 前期(月)比% 0.2 1.1 0.0 0.2 -0.1 -0.7 0.3 前年(同月期)比% -0.7 -1.2 -1.2 -0.1 0.6 2.1 1.4 2.1 2.2 2.1 1.8 1.2 1.6 消費者信頼感指数 1985年=100 98.0 99.8 100.7 107.8 117.5 118.1 124.9 119.4 117.6 117.3 120.0 120.4 119.8 小売売上高 前期(月)比% 0.1 0.3 0.0 -0.1 0.5 -0.1 1.6 前年(同月期)比% 2.6 3.0 2.6 3.9 5.1 3.9 4.8 4.5 4.2 3.0 3.7 3.5 4.4 除く自動車 前期(月)比% 0.3 0.3 -0.2 -0.2 0.5 0.5 1.0 前年(同月期)比% 1.4 2.8 2.4 3.5 5.1 3.6 4.9 4.5 3.8 2.4 3.6 4.1 4.6 新車販売台数 年率・百万台 17.4 17.5 17.5 17.8 17.1 16.8 16.7 17.0 16.7 16.6 16.7 16.0 18.5 住宅着工件数 年率・千戸 1,107 1,177 1,150 1,248 1,238 1,167 1,189 1,154 1,129 1,217 1,185 1,183 1,127 消費者物価(CPI) 前期(月)比% -0.3 0.2 -0.1 0.0 0.1 0.4 0.5 前年(同月期)比% 0.1 1.3 1.1 1.8 2.6 1.9 2.4 2.2 1.9 1.6 1.7 1.9 2.2 コア(除く食料・エネルギー) 前期(月)比% -0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 前年(同月期)比% 1.8 2.2 2.2 2.2 2.2 1.8 2.0 1.9 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 企業部門 GDP 2015年 2016年 2015年 米 国 GDP 雇用 企業部門 日 本 雇用 家計 物価 2016年 物価 家計 1日 新車販売台数(10月) 10/31-11/1 米 連邦公開市場委員会(FOMC) 2日 マネタリーベース(10月) 1日 米 ISM製造業景況指数(10月) 消費者態度指数(10月) 2日 欧州 マークイットユーロ圏製造業購買担当者指数(10月) 3日 休場(文化の日) 3日 米 非農業部門雇用者数(10月) 米 貿易収支(9月) 米 ISM非製造業景況指数(10月) 8日 景気動向指数速報値(9月) 6-17日 第23回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP23) 9日 機械受注(9月) 7日 欧州 ユーロ圏小売売上高(9月) 国際収支(9月) 8日 中 貿易収支(10月) 景気ウォッチャー調査(10月) 9日 中 消費者物価指数(10月) 10日 マネーストック(10月) 10-11日 アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議 第3次産業活動指数(9月) 13日 企業物価指数(10月) 14日 中 小売売上高(10月) 工作機械受注速報値(10月) 中 鉱工業生産(10月) 15日 GDP速報値(7-9月) 欧州 ユーロ圏鉱工業生産(9月) 鉱工業生産確定値(9月) 欧州 ユーロ圏GDP改定値(7-9月) 15日 欧州 ユーロ圏貿易収支(9月) 米 消費者物価指数(10月) 米 ニューヨーク連銀製造業景気指数(11月) 米 小売売上高(10月) 16日 欧州 EU27カ国新車登録台数(10月) 欧州 ユーロ圏消費者物価指数(10月) 米 フィラデルフィア連銀景況指数(11月) 米 鉱工業生産、設備稼働率(10月) 17日 米 住宅着工件数、建設許可件数(10月) 20日 貿易収支(10月) 22日 米 耐久財受注(10月) 21日 全産業活動指数(9月) 23日 米 連邦公開市場委員会(FOMC)議事録 23日 休場(勤労感謝の日) 米 休場(Thanksgiving) 24日 景気動向指数改定値(9月) 30日 鉱工業生産速報値(10月) 28日 欧州 英GDP改定値(7-9月) 新設住宅着工戸数(10月) 米 新築住宅販売件数(10月) 米 S&Pケース・シラー住宅価格指数(9月) 29日 米 GDP、個人消費改定値(7-9月) 30日 中 製造業購買担当者指数(11月) 欧州 ユーロ圏失業率(10月) 米 地区連銀経済報告(ベージュブック) (注) 各経済指標の発表日は予定であり、変更される場合がある。 第3週 (12~18日) 第4週 (19~25日) 第5週 (26~30日) 日 本 海 外 第1週 (1~4日) 第2週 (5~11日)
アナリストによる証明 本資料に示された見解は、言及されている発行会社とその発行会社等の有価証券について、各アナリスト の個人的見解を正確に反映しており、さらに、アナリストは本資料に特定の推奨または見解を掲載したこと に対して、いかなる報酬も受け取っておらず、今後も受け取らないことを認めます。 ---レーティングの定義 OUTPERFORM : 今後 12 ヶ月間のトータルリターンが T O P I X の予想リターンを 10% 超上回ると予想さ れる。 NEUTRAL : 今後 12 ヶ月間のトータルリターンが T O P I X の予想リターンの +10% と -10% の間に入 ると予想される。 UNDERPERFORM : 今後 12 ヶ月間のトータルリターンが T O P I X の予想リターンを 10% 超下回ると予想さ れる。 トータルリターン:株価変動率+配当利回り 目標株価は 12 ヵ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。 ---レーティングの定義 本資料に記載された意見及び予想は、記載された日付における今村証券の判断であり、これらは予告なく 変更される場合があります。今村証券は本資料の記載された日付以降に内容の変更・修正を行う義務を負い ません。本資料はお客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の有価証券売買に関する申込また は勧誘を意図するものではなく、お客様に対して投資の助言を提供するものでもありません。また、本資料 に記載されている情報もしくは分析がお客様にとって適切であると表明するものでもありません。投資に関 する最終決定はあくまでもお客様ご自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。 本資料に記載された内容は、信頼できると思われる情報、または信頼できる情報源から得た情報を基に今 村証券が作成しておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性があります。当社はその内容の正 確性や妥当性、適時性または完全性を保証するものではありませんし、本資料における過誤又は遺漏に対し て何らの責任を負うものでもありません。本資料でインターネットのアドレス等を記載している場合があり ますが、当社自身のアドレスが記載されている場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負 いません。本資料は、当然にお客様の投資結果を保証するものではございませんので、今村証券は、本資料 の内容について第三者のいかなる損害賠償の責任を負うものでもありませんし、お客様が本資料に依拠した 結果としてお客様が被った損害または損失については一切責任を負いません。また、今村証券は本資料に関 するお客様からのご質問やご意見に対して、何ら対応する責任を負うものではありません。 当社および関係会社の役職員は、本資料に記載された証券について、ポジションを保有している場合があ ります。当社および関係会社は、本資料に記載された証券、同証券に基づくオプション、先物その他の金融 派生商品について、買いまたは売りのポジションを有している場合があり、今後自己勘定で売買を行うこと があります。また、当社および関係会社は、本資料に記載された会社に対して、引受等の投資銀行業務、そ の他サービスを提供し、かつ同サービスの勧誘を行う場合があります。 日本および外国の株式・債券への投資は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化およびそれらに 関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより、投資元本を割り込むリスクがあります。 本資料は当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承認なく、また電子的・ 機械的な方法を問わず、本資料の全部もしくは一部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。
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