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Academic year: 2021

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(1)

ダウン症児における発話不明瞭の要因の検討と改善のための指導

学校教育研究科 障害児教育専攻 勝 瀬 秀 成

1 .  自的

小学校障害児学級に在籍するダウン症児に対 し,不明瞭な音を音節数や音のイ立置によって分 類した単語セットを使用した音声模倣訓練を行 い,音声模倣訓練により発話不明瞭の状態が改 善するかどうか,また,音声模倣訓練によって 確立された構音の改善が命名や会話としりた他 の言語クラスに転移するかどうかを検討する

D

2 .

方法 1)対象児

対象児 ( C A ,1 0 :  1 0 ) はダウン症男児で K式発達 検査の結果は,発達指数

44

で、あった。聴覚障害 はなく,受容言語では日常的な会話は簡単で、明 瞭な言葉がけをすればほぼ理解でき,表出言語 では簡単な

2

語文程度が言えた。発話が不明瞭 なため開き慣れないと分かりにくい状態で、あっ た 。

2 ) 標的行動

「劫音,濁音を明瞭に音声模倣する

j

, r 写真カ ードを見て場面祈官動を明瞭に叙述する

j

, r 日 常会話で、明瞭に発話する

J

とした。

3)教材

(1)標的音を含んだ単語セット

濁音「げ

j

, r だ

j

, r で

j

,扮音「しゃ・しゅ・

しょ」を標的音とし,標的音を含む単語を標的 語とした。音節数,標的音の位置に閥、した単 語セットを作成した。

( 2 ) 標的音が含まれる事象を表した写真カード

指導教員 橋 本 俊 顕

写真カードは対象児が活動している様子守場 所,物を表す写真を用意した。

4)

訓練場面と期間

訓練は小学校のパソコン室を使用し,平成

18

年 6月 27日から 1 0 月 2 5 日までの期間, 1週間 に

3

回程度,

1

時間目の日朝習に行った。維持テ ストは平成

18

12

月に同様の時間に行った

O

5 ) 手続き

実験デザインは標的語セット間のマルチプロ ープデザインを用いた。(1)写真カードを使った 事前・事後テスト 音声模倣訓練によって確立 された構音の改善が写真カードを見て場面祈子 動を明瞭に叙述することができるかどうかを検 討するために,対象児に写真を見せた反応を評 定した。この矧面は訓練前,訓練後,維持テス トで行った。

(2)

音声模倣のベースライン標的 音を含んだ単語セットについて,訓練前の音声 模倣の正確さを耕面した。 ( 3 ) 音 声 模 倣 訓 練 単 語セットは単音節, 2音節, 3音節, 4音節以上 の

I1

慎で正確に音声模倣できるように訓練した。

訓練中は学習意欲が高くなるように,発話が明 瞭な語(ダミー)を取り混ぜ訓練した。 ( 4 ) 音声 模倣の般化テスト 郡練した標的音,標的語が 習得できたかどうか,未訓練の標的音,標的語 に構音の改善が転移するかどうかを矧面した。

(5)

維持テスト 訓練終了

2

ヶ月後に,訓練の効 果が維持されているかどうカ般化テストと同様 の手続きで維持テストを実施した。

‑210‑

(2)

3.結果

1)音声模倣訓練の正答率

音声模倣のベースラインと音声模倣の般化テ ストを比較してみると,すべての標的音におい て訓練課題音の維持と般化課題音への転移が見 られた。また,標的語においても標的音と同様 の結果が得られた。さらに,維持テストにおい ても訓練の効果は維持されていた。

2 )

写真カードを使ったテストの結果

写真カードの事前テストと事後テストの結果 を比較すると,すべての標的音,標的語におい てわずかではあるが正答率の上昇が見られた0

4

考察

1)音声模倣訓練による指導方法と効果

訓練により標的音,標的語が習得でき,未訓 練の標的音,標的語に構音の改善が転移したと 考えられる。また,対象児の発話不明瞭な音を 標的音とし音声模倣訓練を行ったことで,対象 児の単語の聴取や音韻の意識を形成することが できたと考えられる。

訓練方法iこついては,訓練F課題に発話が明瞭 な諮(ダミー)を取り混ぜたことで,対象児の 発話意欲を保持することができた。また,討吾 賞賛キ療なで、,拍手は対象児にとって成功経験 を多く積み重ねる過程になったと考えられる。

また,構音の指導に重点を置き,繰り返し何度 も修正すると,発話に自信をなくし自己表現で きなくなることも考えられるので,子どもが獲 得しやすし、と思われる言葉や子どもの負担にな

らないような指導を

J L '

掛ける必要がある。

2 )

自発の発話への転移

写真カードを使ったテストの正答率の上昇は,

音声模倣訓練によって確立された構音の改善に 自発の発話ハ事移したと言える。音声模倣だけ でなく自発の発話が明瞭になることは,言語に

よるコミュニケーションの困難さを軽減できる と考えられる。

3)日常会話への般化

教員に対する事前・事後アンケートの結果か ら対象児の構音の改善のようす, 日常会話への 般化を検討した。その結果,訓練の事前と事後 を比較すると,事前よりも事後の方が不明瞭だ と感じる教員がわずかに増加している。これは 訓練の結果が日常会話へ般化してし、なし、と考え られる。しかし,これらの結果は対象児の発話 に対する印象でしかなく,はっきりとした結果 が得られていなし、。日常会話への般化を検討す るためには,訓練の事前と事後に同じ場面を設 定し,自由に発話させた対象児の会話等をピデ オカメラと ICレコーダーに記録し,訓練に直接 関係のない観察者に訓練の事前と事後を比較す る対去も必要だ、ったと思われる。

4)今後の課題

音声模倣訪i練では標的音の改善は見られたが,

標的語は

3

音節,

4

音節以上になると訓練によ って改善しない標的語もあったo この原因とし ては,既習の単語で、間違って記憶していること や,音の位置の違いによる不明瞭さも考えられ

る。しかし,他の誤即芯のパターンを検討して も音の不明瞭さや,音の位置の違いによる差は 見られなかった。これからは,このような誤反 応が生起する条件を明確にしていく必要がある。

また,今回は単語の訓練だ、けであったが, 2語 文や3語文等での発話の状況を蛾し,改善す

る手だてを考えなければならない。

このような要因に西己慮、し,今後さらに効耕句 な方法を工夫しながら 構音の改善に向けて長 期的に取り組む必要がある。

1i 

‑ ‑

参照

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