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r 加藤雅子

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Academic year: 2021

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ドニゼ、ッティ,ベツリーニ,ピゼーの声楽作品における コントラノレトとメゾ・ソプラノについて

教科・領域教育専攻 芸術系(音楽)コース 加 藤 雅 子

{修了演奏曲目:メゾ・ソプラノ独唱]

ベツリーニ作曲

Dolente immagine di Fille mia" 

「私のフィッリデの悲しげな姿よ」

Vaga luna,che inargenti" 

「優雅な月よJ

歌劇11~ カプレーティとモンテッキ》より

ロメオのアリア

Se Romeo t'uccise un figlio  " 

「お聞きください。ロメオがご子息をj

ピゼー作曲

歌劇U~ カルメン》より

カルメンのアリア

"Habanera" 

r

ハパネラ(恋は野の鳥)J 

ドニゼッティ作曲

Amore e morte"  「愛と死J 歌劇《王の愛妾》より

レオノーラのアリア Oh ,mio Fernando" 

「愛しのフェルナンド」

1  はじめに

怠は声楽を学びはじめて,すばらしい旋律の 曲に出会った。それは,ヴインチェンツォ・ベ ツリーニ (Bellini,Vincenzo  180 1 ~ 1835)  の歌曲である。ベツリーニは, 19世紀イタリ

指 導 教 員 頃 安 利 秀

ア・ロマン派の音楽史上重要な作曲家である。

その旋律の美しさに心惹かれてベツリーニの作 品について学ぶようになった。繊細な旋律と作 品一つひとつの曲想のすばらしさに感動した。

しかし,その美しい作品を自分の思ったとおり に歌いこなすことの難しさを感じ,もっとベツ リーニの作品を知りたいと思うようになった。

ベツリーニの作品を学んで、いく中で,ロマン派 の音楽を知り,ベツリーニと同時代の作曲家の ガエターノ・ドニゼッティ (Donizetti,Gaetano 

1797~1848) の作品についても学ぶようになっ

た。歌を学んでいく中で,ベツリーニやドニゼ ッティの作品をどのように歌い,表現をしてい くかについても考えるようになった。そこで,

自分の声種であるメゾ・ソプラノについて勉強 し,その声種の効果や役割などについて知り,

修了演奏にし、かせるものとしたいと思いこの研 究を行うこととなった。また,メゾ・ソプラノ4 の有名な役どころとしてビゼ、ーの作品であるオ ペラ<<カノレメン》の主人公カルメンがある。カ ルメンのアリア「ノ¥ノ〈ネラ(恋は野の烏)Jは魅 力的な曲である。この「ハバネラ(恋は野の鳥)J  を歌うためにオペラの内容やカルメンについて 調べ,カノレメンを演じる手がかりにしたい。

2 論文の概要

第 1章では,声種について取り上げた。自分 の声種であるメゾ・ソプラノを中心として,コン

n u  

eqU

(2)

トラルトについても述べた。また,著名なメゾ・

ソプラノ歌手とコントラルト歌手について,彼 女たちの活躍した時代背景や芦種の役柄につい て明らかにした。

第2章では,ベツリーニの生涯と声楽作品に ついてまとめた。歌曲 2曲とオペラ《カプレー ティとモンテッキ》よりロメオのアリア 1曲を 取り上げ,考察した。曲の理解を深めることで ベツリーニの意図する想いを見出し,その想い を素直に歌うことが大切であると考えた。

第3章では, ドニゼッティの生涯と声楽作品 についてまとめた。それをもとに,歌曲 1曲と オペラ《ファヴォリータ》よりレオノーラのア リア 1曲を取り上げ,考察した。曲の理解を深 め,演奏に反映させるために,歌曲については 歌詞に着目した口その結果, ドニゼッティは転 調により曲の雰囲気を変え,歌詞の内容と整合 させていることが明らかとなり,音楽の想いを 汲み取ることができた。

4章では,ピゼーの生涯と声楽作品につい てまとめた。その中でも,彼の代表作であるオ ペラ《カノレメン》の「ハパネラ(恋は野の烏)J  について考察した。カルメンを演じる上での留 意点や,自己の課題を明らかにした。

3 おわりに

本解説では, ドニゼッティ,ベツリーニ,ピ ゼーの声楽作品の中で,メゾ・ソプラノの声種 で歌われるものについて取り上げ,演奏のため の考察を深めた。

第 1章においてはメゾ・ソプラノについて調 べていくうちに, コントラノレトについても取り 上げるようになった。また,ベツリーニ等が活 躍した時代のメゾ・ソプラノやコントラノレトの 歌手についても着目した。

第 2章においてはベツリーニの生涯と声楽作 品とのかかわりについてまとめた。ベツリーニ の作品の中から繊細で美しい旋律をもっ歌曲 2 曲とオペラ《カプレーティとモンテッキ》より,

ロメオのアリア「お開きください。ロメオがご 子息を」を取り上げ,演奏する上での留意点を 考えた。ベツリーニの作品は,楽譜に忠実に歌 うことにより,すばらしい音楽になることを知 り得た。

第3章においてはドニゼ ッティの生涯と声楽 作品についてまとめたG 多作家で、あったドニゼ ッティの作品の中から,歌曲 1曲を取り上げ,

その歌詞に着目し,曲の構成について考察を行 った。また,オペラ《ファヴォリータ》よりレ オノーラのアリア印、としのフェルナンドjを 取り上げ,考察を行った。この考察を通して,

自分の中で理解が深まり,その後の演奏におい て大きな影響を与えることとなった。

第4章においてはピゼーの生涯と声楽作品に ついてまとめた。ピゼーを研究するきっかけと なったオペラ《カルメン》のカノレメンのアリア

「ハパネラ(恋は野の鳥)Jは,魅力的な音楽で ある。この音楽を表現する上での留意点につい て考察することで自己の課題が見えた。これを 修了演奏における課題としたい。

これらの作品について考察していく中で,そ の作品の構成の面白さや,難しさを感じた。そ こでさらなる理解と考察が必要で、あると感じた ため,それを今後の課題としていきたい。

本研究を通して,曲を深く知ることの大切さ に気づくことができた。そうすることにより,

作曲家が意図する作品への想いを知ることがで きる。この研究をきっかけとして,自身の演奏 技術の向上と,聴衆の心に響くような演奏を目 指したい。

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参照

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