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をもとに、所要の強度を確保するための配合選定の方法をまとめた

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Academic year: 2022

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(1)V-245. 石炭灰原粉を用いた乾式吹付けコンクリートの配合選定 奥村組. 正会員○松田敦夫. 正会員. 飯島俊荘. 正会員. 小西正郎. 中国電力. 正会員. 正会員. 安野孝生. 正会員. 池田陵志. 齊藤. 直. 1.はじめに 石炭火力発電所から発生し、集塵したままの石炭灰原粉は、使用量や置換率など使用方法に注意すれば吹 付けコンクリート材料として利用可能であり、跳ね返り量が減る利点がある。湿式の場合はベースコンクリ ートと吹付け後の強度比を目安にして配合設計可能である る。そこで、試験施工の結果. 2). 1). が、乾式ではこの方法を用いることは困難であ. をもとに、所要の強度を確保するための配合選定の方法をまとめた。 表1. 2.設計強度の選定 石炭灰を使用するとセメントのみの通常の場合に比べて、 吹付け後の初期強度は低下するものの長期強度の増加は大き い。図1に示す結果では、13 週/4 週の強度比はセメントの みが 1.2 に対し、石炭灰使用配合では 1.4 である。施工対象 の地山状況により、材齢4週の基準強度を 20%程度下げるか、. 石炭灰種類が吹付け後強度 (N/mm 2) に与える影響. 配合 C ≒225 CA≒225 C ≒200 CA≒260 C ≒260 CA≒260. 種類 M 0 M 0 M 0. 24 時間 7.8 7.5 4.6 5.1 5.3 6.2. 4週 25.7 17.8 18.6 16.4 25.0 19.2. 表2. 石炭灰の品質. 13 週 34.2 27.8 27.5 24.1 36.8 27.9. 対象材齢を長くとることが有効である。 発電所 強熱減量 % 比重 ブレーン比表面積 cm 2/g フロー値比 % 活性度指数 28/91 拘束水比 変形係数 化学成分 Fe 2O 3 CaO % MgO. 3.石炭灰の品質の影響 湿式では搬送性を確保するためにベースコンクリートのス ランプを一定値にする必要がある。したがって、使用する石 炭灰の品質とくに減水性能が強度に対して支配的な影響をも つ。しかし、乾式では吹付け時にノズルで加水するため、減 水性能の影響は少ない。表1 にほぼ同様な配合で、石炭灰. M 14.4 2.10 4550 84 81/91 1.59 0.11 3.89 2.37 0.76. O 6.0 2.17 2910 104 83/99 0.93 0.07 8.30 1.29 1.25. の種類が異なった場合の強度. であるMの方が高い強度が得 られている。石炭灰の品質を 比べてみると、Mは比表面積. 強度(N/mm 2 ). 表2のフロー値比や拘束水比. 40. 1.6 材齢13週/4週強度比. を示す。湿式では不利である. 1.4. 1.2 石炭灰使用 セメントのみ. 1.0. が大きく、Fe 2O 3 量が少ない ことで、ポゾラン活性が高か ったことが原因と考えられる。. 0. 5. 30 20 10 0. 10. 15. 0.7. 2. 強度発現の特徴. 0.8. 0.9. 1.0. 1.1. 1.2. セメント水比. 材齢24h強度(N/mm ). 図1. 13W 4W 24h. 図2. 水セメント比と強度の関係. 4.単位水量の影響 乾式は施工時に加水量を容易に調整できる。図2は同じ空練り材料で添加水量を変化させた場合の水セメ ント比と強度の関係である。水セメント比を小さくすることにより、初期および長期強度を大きくすること が可能である。したがって、粉体量が固定されれば、添加水量を変動させた試験により所要強度の得られる 単位水量が設定できる。 キーワード:石炭灰、乾式吹付けコンクリート、配合、強度、混和材料、配合設計 奥村組技術研究所 〒300-2612 つくば市大砂 387 TEL:0298-65-1521 FAX:0298-65-1522. -490-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) V-245. 5.単位量の設定 図3は材齢4週の強度と水セメ. 水セメント比や水粉体比で強度を 規定することは難しい。20N/mm 2. 2. 2. 4週強度 N/mm. セメントと石炭灰量が変動すると. 4週強度 N/mm. ント比、水粉体比の関係である。. 40. 40. 30. 3. kg/m では不足し、220〜230kg/. (258,258). (199,318). 20 (197,257) (192,192). を得るためにはセメント量が 200. (231,231). (224,224). 20. (218,218). 10. 10 0.7. 30. 0.8. 0.9. 1.0. 1.1. 1.4. 1.2. 1.6. 1.8. 2.0. 2.2. 2.4. 粉体水比 B/W. セメント水比 C/W. m 3 必要である。石炭灰の使用量を 増やすと材齢4週以降の強度の増. 図3. 水結合材比、水セメント比と強度の関係. 加が期待できる。. 表3. 石炭灰を使用する配合では、粉体の容積が大きく なるため、粗骨材容積を定めて残りを細骨材とする。 過去の実績から粗骨材容積は 0.25〜0.27m 3 /m 3 が. 通常 石炭灰. ( )は C,CA 量 kg/m 3. 乾式吹付け配合例. 水 200 220. セメント 360 220. 石炭灰 ‑ 220. 細骨材 1156 959. 粗骨材 640 640. 適当であると考えられる。. 6.経済性 石炭 灰原 粉は JIS フ ライア ッシ ュの ように 流 通 が確立していないが、比較的低価格で利用できる。発 電所からの運搬距離によって異なるが、表3の配合を. 相対材料費. 1.2 通常. 1.0 0.8. 石炭灰 0.6 0.4. 材料費のみで比較したものが図4で、石炭灰が7円/. 0. 2. 4. 6. 8. 10. 石炭灰単価(円/kg). kg 以下であればコストダウンが可能である。 図4. 吹付け材料コストの比較. 7.選定フロー 石炭 灰を 比較 的大量 に 使用し た乾 式吹 付けコ ン ク. 吹付けコンクリートの強度設定 石炭灰の産地設定. リートの配合選定フローを図5に示す。乾式の場合、 ベースコンクリートによる配合選定が困難で、事前に. 石炭灰使用量を考慮した総粉体量の設定. 水セメント比の設定ができない。その中で、経済性と 必要強 度の 達成 を目的 と して石 炭灰 とセ メント 使 用. 単位水量の選定. 量を設定し、各材料の単位量を決定する。これまでの 試 験 結 果 で は 、 表 3 の 配 合 に 示 す C=CA=220 〜 230kg/m3 が適当である。フロー中のモデル施工の位. 単位容積粗骨材量の設定 細骨材量の決定. 置づけは大きく、強度と跳ね返り量から最適単位水量 を決めることが重要である。. モデル施 工. 8.まとめ. 最適単位水量の決定. 石炭灰原粉を用いた乾式吹付けコンクリートの配合 は使用する石炭灰とセメントの最小量を設定して、モ. 図5. 配合選定フロー. デル試験を行うことにより選定できる。 初期強度はやや低いが長期強度の伸びが大きいことから設計強度の取り扱いを考慮することが望ましい。 石炭灰の品質により得られる強度が変動するため、この関係を明らかにすることが今後の課題である。 参考文献 1) 松田他「石炭灰原粉を用いた吹付けコンクリートの配合選定」土木学会第 55 回年次学術講演会Ⅴ-212,2000.9 2) 安野他「石炭灰原粉を用いた乾式吹付けコンクリートの試験施工」土木学会第 56 回年次学術講演会Ⅴ,2001.10. -491-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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参照