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『
放射線の
ホント』って
ほんとう
なの?
( 中 略 ) 『放射線のホント』1 頁 甲状腺が ん の 多 発 、 作 業 員の肺が ん 死 、「 被ばく に 安全な 量 は ない 」 な ど、放 射線そ の もの が 人 々を苦 しめて い ます。 『 放 射 線のホン ト』 は 放射能 影 響を 風評 被害に スリ替 え ています 。 『放射線の ホント』 原文を 読みながら 問題点を 考えてみました。2 『放射線のホント』3頁
放射線
を甘く見せては
いけません
図は 『 放射 線の ホン ト』 ( 以下『 ホン ト』 ) 4 頁の 図 です。 放射線 も可 視光 線と 大し て ちが わな い 印 象を 与え ます。 しかし 、 セ シウ ム1 37 の ガン マ線 エネ ルギ ー は 、 可視光 線 の 約三 〇 万 倍で す。 放射線 が 私 たち の身 体に 当たる と、 遺伝 子を 傷つ け、 がんな ど、 いろ いろ な健 康被害 を引 き起 こし ます 。 放射線 を 電球 の 光 に例 え るのは 、 まちが いです 。 『ホント』 は 放射能の 怖さ をごまか していま す。 セシウム 137 ガンマ線のエネルギーは可視光線の 30 万倍!3 『ホント』5 頁
避けられる被ばくを
ゼロに
する
のが
基本です。
被ばく線 量 が 多 いほど 、 健康影響 が 多く なり ま す 。 どんなに 少ない 被ばく で も、 「安全 な被ば く」 は ありませ ん。 福島原発 事故 に よる無 用 な 被ばく は 東電 や 政府 の 責任です 。 「放射能 はゼロ に はで き ません」 と言 う のは、 責 任逃れで す。 ふだんか ら 身の 回りに あ る放射線 も 、 健 康被害 を 引き起こ し ます。 C T は1 回で 5 ~30 ミ リシーベ ルト程 度 * と 線 量 が 高い ので 、 被ばく 線 量 を引 き下げ る 取り組み が 進め られて い ます。 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の1 * 放医研ホームページ https://goo.gl/yR5qkt4
放射線はうつりませんが、
放射能は移ります。
福島 原発事故で飛散し 住民の 衣服などに 付い た 放射 能 が、 住民と一緒に 移動し、 再び 飛散するおそれがあります。 だから、事故直後、避難した人々が 避難所に入る前に汚染を検査し、 汚染度が高ければ除染したのです。 「放射線は うつりません」 は、 放射能の 拡散を 助長する おそれがあります 。 『ホント』7 頁 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の25
放射線は遺伝子を
傷つけ、
突然変異を起こします。
放射線
影響の
遺伝が
ネズミや
動植物で
証明されています。
ヒト
で
も
遺伝します
*
。
イギリス
の再処
理工場周
辺で、
被ばくし
た父親
から生ま
れた子
には、
白血病が
多い
と
いう
報告
もあり
ます。
『ホント』9 頁 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の3 *ICRP(国際放射線防護委員会) 2007 年勧告では、遺伝的影響の 名目リスク係数は1シーベルトあ たり 0.2%とされています。6
わずかな
被ばくでも
、
健康に
影響があります。
「
ふだん
の
身の
回
りの
量は
わずか
な
ので、
健康への
影響は
あ
りません
」は
誤
り
です。
被ばく 量が少なければ、 影響が 現れる人は 減りますが、 ゼロになることは、 ありません。 自然放射線でも 、累積 1 ミリシーベルト被ばくすると 子どものがんが 増える こ と が 報告されています。 被ばく影響は 蓄積するので、 年間 被ばく線量ではなく 累積 被ばく線量が問題です。 『ホント』11 頁 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の47
100
ミリシーベルト
の
被ばくとは
・・
・
「塩分の取りすぎと同じくらい」 と言われると 大したリスクでは ないのかと感じそうですが、 ICRP (国際放射線防護委員会 ) によ れば 、 100 ミリシーベルト 被ばくすると がんで 死亡する人 が 0 ・ 5% 増えます。 1・ 2億人 が100 ミリシーベルトずつ被ばくすると、 がんで亡くなる方が 60万人 も 増 えま す。 『ホント』13 頁 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の58
『ホント』15-16 頁
被ばく低減は東電・政府の責任。生活習慣リスクと比較は責任逃れ
9
福島原発
事故に
よる
被ば
く
を
ゼ
ロにする
のは、
東電
や
政
府の責
任で
あり
、
生活習慣
リスク
の
大小
と
無関係
です。
放射線と
生活習
慣
と
の
リスク
比
較を持
ち出す
の
は、
被ばく
さ
せてい
る
東電
や
政府の
責任逃れ
です。
ウソです
!
論
文
には
「がん
の
リスクは
野菜や
果
物の
摂取量に
よって
変
わりませ
んでし
た
」
と書かれ
てい
る
の
に、
ここでは
1・0
6
倍と
書か
れてい
ま
す
。とんでもない
間違いです。
200
万
人もの
子
どもを
調
査した
結
果
、
1ミリシ
ーベル
ト
の
被ばく
で
も、
発がん
リ
スクが
上
がること
が
報告
さ
れていま
す。
100 ミリシーベルト 未満の 放射線を受けた 場合検出困難
( 放射線の影響だと証明することが難しい レベル )10 『ホント』17 頁
事故後、
子どもたちの
甲状腺がんが急増
、
214人に達して
います。
被ばく 線量 が 推定されているのは 、 事故後 4ヶ月間の 外部被ばく線量 で、 甲状腺の被ばく線量は 不明ですが、 甲状腺がんが 見つかる 割合は 福島県内でも地域によ って 違うので、 放射能による影響は 明らかです。福島原発
事故で
避難
した人々の
うち
2200人
以上が
「避難生活」
関連死
*
しています。
被ばくによる 健康影響を 避けるため に避難したのですから 、 「避難生活」 関連死 は、 放射線の 影響です。 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の6 *2018.3.3 福島民報 https://goo.gl/eXHtkh11 『ホント』19 頁
福島
原発事故で被ばく
し
、
がんになった
作業員
17
人が労災認定を申請。
白血病、
甲状腺がん
、肺がん
などの
作業員
5人
が
労災認定されています
。
原子放射線の影響に関する国連科学委員会報告書に よると 、 ・ 福島県民の生涯被ばくは平均 10ミリシーベルト 、 固形がんが 0・4 %増えると推定 され る * ので、 がんになる福島県民が2800人 増 えると推定 されます 。 ・ 避難区域 の1 歳児の甲状腺等価線量は 15 ~ 83ミリシーベルトと推定されており ** 、 甲状腺がんがさらに増える おそれが あります。 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の 7 *UNSCEAR 2013 年報告書(日本語)第Ⅰ巻 附属書 A 171 項 **同附属書 A 表 612 『ホント』20 頁
放出された放射性
物質の量は推定値で、
実際の
10倍から
10分の
1の
間
。
確かなことは
まだ
分かりません。
事
故
初
期
に
体
内
に
取
り
込
ま
れ
た
放
射
能
は
ほとんど
測定されて
いません。
チ
ェ
ル
ノ
ブ
イ
リ
で
は
年
1
ミ
リ
シ
ー
ベ
ル
ト
を
超
え
る
地
域
は
移
住
権
利
ゾ
ー
ン
で
す
が、
福島では
年20
ミリシーベルト
以下
になると帰還を
強要しています
。
「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の813 『ホント』21 頁 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の 9 『 ホント』 が 挙げる 「 主要都市 」 は 福島市を はじめ 、 避難指示 が 出され なかった 市です。 『 ホント』によれば、 その 福島市でさえ、 空間線量 率 は 毎時0・15マイクロシーベルト 、 年間1・3ミリシーベルト です 。 東京、 ニューヨーク、パリ の 毎時0・ 04 マイクロシーベルトの 約4倍です。 浪江町 で は 、 年間6ミリシーベルト を 超える地域でも 避難指示が解除され 、 帰還が強要されて います。
14 『ホント』23 頁 『 ホント』 24 頁の図 に 書き込 みました 。
日
本
の
食
品
基
準
値
は
原
発
事
故
翌
年
の
「平
常
」
時の
値
なのに
、
外国
の
基
準値は
事
故直後
の
緊急時の
値です
。
同
じ
状
況
の
基
準
値
を
比
べ
な
け
れ
ば
いけない
のに
、
違
う状況の
値を比
べ
「世界で
最も厳
し
いレベル
」
に
見せる
トリッ
ク
です。
現在の 基準 値( kgあたり 放射性セシウム 100 ベクレル )は 福島 原発事故前年の 国 産 農 作 物 の 1 0 0 0 倍 で す 。 も っ と 下 げ て、被ばくを少なくす るべきです。 『ホント』23 頁 「 ホント 」 が 掲げ る 「 放射 線 10の ポイン ト 」 そ の1015
現在も
約
5万人
が
避難生活
を
強い
ら
れていま
す。
富岡町や
浪江町
の
一部でも
避難指
示
が
解除
され
ました
が
、帰った
人
は
4
%
程度
です
* 。
高齢者が
多く、
子
どもや若
い人は
、
ほとんど
帰って
い
ません。
事故前の
何倍
、
何
十倍も
被
ばくし
な
がら
暮らして
います
。
避難指示
が
出さ
れ
なかった
地域
の
人
々も
同じです
。
そんな
生
活が
「
日常の
暮
らし
」
ですか?
『放射線のホント』25 頁 「 ホント 」 が 掲げ る 「 大 切 なこと」 *2018.4.1 東京新聞16 <10 ヶ条の放射能安全宣伝と結論> 『放射線のホント』は放射能の怖さを伝えず、逆 に”放射能は怖くない”と宣伝しています。そのポ イントが 10 ヶ条の「放射能安全」教育・ウソ宣 伝で、「(避難指示が解除された区域に)戻った 人々にも日常の暮らしが戻りつつあります」が 結論です。子どもたちや若い人々が戻れない福 島の人々の苦悩を無視したウソ宣伝です。 <文科省の放射線副読本にも波及!> 『放射線のホント』は 2017 年 12 月の「風評払 拭・リスクコミュニケーション強化戦略」に基づ いて作成されました。2018 年 10 月には、文科 省の放射線副読本にも波及、10 ヶ条の「放射能 安全」宣伝と「結論」が盛り込まれています。 <「安全」教育が放射能への警戒を解除> こうした「放射能安全」教育がはびこると、放 射能から身を守れない人々が多くなります。特 に、放射能感受性の高い子どもが学校で教え込 まれたら、深刻な影響を受けます。 <賠償拒否・再稼働促進の世論誘導> ”福島原発事故で住民の健康被害は起こらな かったし、今後も起きない”というのが『放射線 のホント』の主張です。東電・国は賠償する必要 がないし、原発再稼働も問題ないという世論誘 導が強まります。 <『放射線のホント』廃刊署名にご協力を!> ネット署名サイト https://goo.gl/U85KaK 署名用紙 https://goo.gl/m3Pz2i