派遣社員育児・介護休業等に関する規程
２０１６年１月１日制 定 ２０１７年１月１日一部改定 旭化成アミダス株式会社第１章 総 則
（目的） 第１条 この規程は、旭化成アミダス株式会社（以下「会社」という）の派遣社員の育児・ 介護休業、子の看護休暇、家族介護休暇、育児・介護のための所定外労働の免除、 時間外労働及び深夜業の制限並びに育児・介護短時間勤務等に関する取扱につい て定める。 ２． この規程で派遣社員とは、本人の意思に基づき派遣社員就業規則第２章の手 続きを経て、人材派遣事業部の派遣社員として派遣先にて職務に従事する者 をいう。第２章 育児休業制度
（育児休業の対象者） 第２条 育児のために休業することを希望する派遣社員（日々雇用される者を除く） で、１歳に満たない子と同居し養育する者は、申出の時点で、次のいずれに も該当する者に限り、育児休業をすることができる。 （１）勤続１年以上であること （２）子が１歳６ヶ月になるまでに労働契約期間が満了し、更新されないこ とが明らかでないこと ２． 前項の定めにかかわらず、労働者代表との間で締結された育児・介護休業等 に関する協定（以下「労使協定」という）により除外された以下の者からの 育児休業の申出については拒むことができる。 （１）勤続１年未満の者 （２）申出の日から１年（第５条第３項に基づく１歳６ヶ月までの育児休業 の場合は１歳６ヶ月）以内に雇用関係が終了することが明らかな者 （３）1 週間の所定労働日数が２日以下の者（育児休業申出の手続等） 第３条 育児休業をすることを希望する派遣社員は、原則として育児休業を開始しよ うとする日（以下「育児休業開始予定日」という）の１ヶ月前（第５条第３ 項に基づく１歳を超える休業の場合は２週間前）までに「育児休業申出書」 を会社に提出することにより申し出るものとする。 なお、育児休業中の派遣社員が雇用契約を更新するに当たり、引き続き休業 を希望する場合には、更新された雇用契約期間の初日を育児休業開始予定日 として、「育児休業申出書」により再度の申出を行うものとする。 ２． 申出は、次のいずれかに該当する場合を除き、原則として一子について１回 限りとし、双子以上の場合も一子とみなす。ただし、産後休業をしていない 派遣社員が、子の出生日または出産予定日のいずれか遅い方から８週間以内 にした最初の育児休業については、１回の申出にカウントしない。 （１）第２条第１項に基づく休業をした派遣社員が、第５条第３項に基づく 休業の申出をしようとする場合 （２）育児休業中の派遣社員が雇用契約を更新するに当たり、引き続き休業 を希望する場合で、再度の育児休業の申出を行う場合。 （３）配偶者の死亡等特段の事情がある場合 ３． 会社は「育児休業申出書」を受け取るにあたり、必要最小限度の各種証明書 の提出を求めることがある。 ４． 「育児休業申出書」が提出されたときは、会社は速やかに当該申出書を提出 した社員（以下「申出者」という）に対し、「育児休業取扱通知書（育児休 業のお取扱いについて）」を交付する。 ５． 申出の日後に申出にかかる子が出生したときは、申出者は出生後２週間以内 に「育児休業対象児出生届」を会社に提出しなければならない。 ６． 育児休業を取得した期間は無給とする。 （育児休業申出の撤回等） 第４条 申出者は育児休業開始予定日の前日までは、「育児休業撤回申出書」を会社 に提出することにより、育児休業の申出を撤回することができる。 ２． 「育児休業撤回申出書」が提出されたときは、会社は速やかに申出者に対し、 「育児休業取扱通知書（育児休業のお取扱いについて）」を交付する。 ３． 前項により育児休業を撤回した派遣社員は、原則として特別の事情がない限 り同一の子について再度申出することができない。ただし、第２条第１項に 基づく休業の申出を撤回した社員であっても、第５条第３項に基づく休業の 申出をすることができる。 ４． 育児休業開始予定日の前日までに、子の死亡等により申出者が休業申出に係
る子を養育しないこととなった場合には、育児休業の申出はされなかったも のとみなす。 この場合において、申出者は原則として当該事由が発生した日に会社にその 旨を通知しなければならない。 （育児休業の期間等） 第５条 育児休業の期間は、原則として子が１歳に達するまで（第２項及び第３項に 基づく休業の場合は、それぞれ定められた時期まで）を限度として「育児休 業申出書」に記載された期間とする。 ２． 配偶者が派遣社員と同じ日からまたは派遣社員より先に育児休業をしている 場合、派遣社員は、子が１歳２ヶ月に達するまでの間で、出生日以後の産前 産後休業期間と育児休業期間との合計が１年を限度として、育児休業をする ことができる。 ３． 次のいずれにも該当する派遣社員は、子が１歳６ヶ月に達するまでの間で必 要な日数について育児休業をすることができる。なお、育児休業を開始しよ うとする日は、原則として子の１歳の誕生日に限るものとする。 １．派遣社員または配偶者が原則として子の１歳の誕生日の前日に育児休業 をしていること ２．次のいずれかの事情があること ①保育所に入所を希望しているが、入所できない場合 ②派遣社員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり、１歳 以降育児に当たる予定であった者が、死亡、負傷、疾病等の事情によ り子を養育することが困難になった場合 ４． 次のいずれかに該当する事由が生じた場合には、育児休業は終了するものと し、当該育児休業の終了日は当該各号に掲げる日とする。 １．子の死亡等育児休業に係る子を養育しないこととなった場合 ・・・当該事由が発生した日 （なお、この場合において本人が出勤する日は、事由発生の日か ら２週間以内であって、会社と本人が話し合いの上決定する） ２．育児休業に係る子が１歳に達した場合等 ・・・子が１歳に達した日（第２項に基づく休業の場合を除く。第３項 に基づく休業の場合は、子が１歳６ヶ月に達した日） ３．申出者について、産前産後休業、介護休業または新たな育児休業が始ま った場合 ・・・産前産後休業、介護休業または新たな育児休業の開始日の前日 ４．第２項に基づく休業において、出生日以後の産前産後休業期間と育児休
業期間との合計が１年に達した場合 ・・・当該１年に達した日 ５． 前項第１号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由が生じた 日に会社にその旨を通知しなければならない。 （休業開始・終了予定日の変更） 第６条 第３条第１項の申請において、育児休業開始予定日が当該休業申出日から起 算して１ヶ月（子が１歳以降の育児休業の場合は２週間）に満たない場合、 会社は、派遣社員が休業を開始する日以後、申出の日の翌日から起算して１ ヶ月（子が１歳以降の育児休業の場合は２週間）を経過する日までの間のい ずれかの日で、育児休業開始予定日を指定することができる。 ２． 派遣社員は、次のいずれかに該当する事由が生じた場合に限り、育児休業開 始予定日の前日までに申し出ることにより、原則として１回に限り育児休業 開始予定日を繰り上げることができる。変更にあたっては速やかに「育児休 業変更申出書」を会社に提出しなければならない。 （１）出産予定日前に子が出生した場合 （２）配偶者が死亡した場合 （３）配偶者が負傷または疾病により子を養育することが困難になった場合 （４）配偶者が子と同居しなくなった場合 （５）子が負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、２週間以 上の期間にわたり世話を必要とする状態になった時 （６） 育児休業の申出にかかる子について、保育所に入所を希望しているが、 入所できない場合 ３． 育児休業終了予定日は、当初の終了予定日の１ヶ月前（第５条第３項に基づ く休業をしている場合は２週間前）までに申し出た場合、原則として１回に 限り、繰り下げ変更をすることができる。なお、第５条第３項に基づく休業 の場合には、第２条第１項に基づく休業とは別に、子が１歳から１歳６ヶ月 に達するまでの期間のうちで、１回、育児休業終了予定日の繰り下げ変更を 行うことができる。変更にあたっては速やかに「育児休業変更申出書」を会 社に提出しなければならない。 ４． 育児休業終了予定日を繰り上げることは、原則としてできない。変更を希望 する者は「育児休業変更申出書」を会社に提出し、会社がこれを認めた場合 に限り育児休業終了予定日を繰り上げることができる。 ５． 「育児休業変更申出書」が提出されたときは、会社は速やかに申出者に対し、 「育児休業取扱通知書（育児休業のお取扱いについて）」を交付する。
第３章 介護休業制度
（介護休業の対象者） 第７条 要介護状態（負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、２週間 以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態）にある対象家族を介護する 派遣社員（日々雇用される者を除く）で、家族の介護のために休業すること を希望した者で、次のいずれにも該当する場合、この規程の定めるところに より、介護休業をすることができる。 （１）勤続１年以上であること。 （２）介護休業を開始しようとする日（以下「介護休業開始予定日」という） から９ヶ月経過する日（介護休業開始予定日から９３日経過する日＋ 左記から６ヶ月経過する日）までに労働契約期間が満了し、更新され ないことが明らかでないこと ２． 前項の定めにかかわらず、労使協定により除外された以下の者からの介護休 業の申出については拒むことができる。 （１）勤続１年未満の者 （２）申出の日から９３日以内に雇用関係が終了することが明らかな者 （３）1 週間の所定労働日数が２日以下の者 ３． 第１項の要介護状態にある対象家族とは、次の者をいう。 配偶者、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹、孫 （介護休業申出の手続等） 第８条 介護休業をすることを希望する派遣社員は、原則として介護休業開始予定日 の２週間前までに、「介護休業申出書」を会社に提出することにより申し出る ものとする。 なお、介護休業中の派遣社員が雇用契約を更新するに当たり、引き続き休業 を希望する場合には、更新された雇用契約期間の初日を介護休業開始予定日 として、介護休業申出書により再度の申出を行うものとする。 ２． 申出は特段の事情がない限り、対象家族１人につき、通算９３日まで、３回 までを上限とし、分割して取得することを可能とする。 ３． 会社は「介護休業申出書」を受け取るにあたり、必要最小限度の各種証明書 の提出を求めることがある。 ４． 「介護休業申出書」が提出されたときは、会社は速やかに当該申出書を提出 した社員（以下「申出者」という）に対し、「介護休業取扱通知書（介護休業 のお取扱について）」を交付する。 ５． 介護休業を取得した期間は無給とする。（介護休業申出の撤回等） 第９条 申出者は、介護休業開始予定日の前日までは「介護休業撤回申出書」を会社 に提出することにより、介護休業の申出を撤回することができる。 ２． 「介護休業撤回申出書」が提出されたときは、会社は速やかに申出者に対し、 「介護休業取扱通知書（介護休業のお取扱について）」を交付する。 ３． 第１項により撤回をした派遣社員について、同一対象家族に関し、２回連続 して介護休業の申出を撤回した場合には、会社はそれ以降の介護休業の申出 について、拒むことができる。 ４． 介護休業開始予定日の前日までに、家族の死亡等により申出者が家族を介護 しないこととなった場合には、介護休業の申出はされなかったものとみなす。 この場合において、申出者は原則として当該事由が発生した日に会社にその 旨を通知しなければならない。 （介護休業の期間等） 第１０条 介護休業の期間は、対象家族１人につき、原則として通算９３日間の範囲 （介護休業開始予定日から起算して９３日を経過する日までをいう）内で、 ３回を上限として介護休業をすることができる。 ２． 次のいずれかに該当する事由が生じた場合には、介護休業は終了するもの とし、当該介護休業の終了日は当該各号に掲げる日とする。 （１）家族の死亡等介護休業に係る家族を介護しないこととなった場合 ・・・当該事由が発生した日 （なお、この場合において本人が出勤する日は、事由発生の日 から２週間以内であって、会社と本人が話し合いの上で決定 する） （２）申出者について、産前産後休業、育児休業または新たな介護休業期 間が始まった場合 ・・・産前産後休業、育児休業または新たな介護休業の開始日の前 日 （３） 前項第１号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由 が生じた日に会社にその旨を通知しなければならない。 （休業開始・終了予定日の変更） 第１１条 第８条第１項の申請において、介護休業開始予定日が当該休業申出日から 起算して２週間に満たない場合、会社は派遣社員が休業を開始する日以後、 申出のあった日の翌日から起算して２週間を経過する日までの間のいずれ かの日で、介護休業開始予定日を指定することができる。
２． 介護休業終了予定日は、当初の終了予定日の２週間前までに申し出た場合、 原則として１回に限り、繰り下げ変更をすることができる。なお、この場 合において介護休業開始予定日から変更後の介護休業終了予定日までの期 間は通算９３日の範囲を超えないことを原則とする。変更にあたっては、 速やかに「介護休業変更申出書」を会社に提出しなければならない。 ３． 「介護休業変更申請書」が提出されたときは、会社は速やかに申出者に対 し、「介護休業取扱通知書（介護休業のお取扱について）」を交付する。 ４． 介護休業終了予定日は、要介護者の回復等特別な事情がある場合に限り、 本人の申出に基づき会社が繰り上げを認めることができる。
第４章 子の看護・家族介護休暇
（子の看護休暇） 第１２条 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する派遣社員（日々雇用される 者を除く）は、負傷し、若しくは疾病にかかった当該子の世話をするため に、又は当該子に予防接種や健康診断を受けさせるために、当該子が１人 の場合は１年間につき５日、２人以上の場合は 1 年間につき１０日を限度 として、子の看護休暇を取得することができる。この場合の 1 年間とは、 ４月１日から翌年３月３１日までの期間とする。ただし、労使協定によっ て除外された次の者からの子の看護休暇の申出は拒むことができる。 （１）勤続６ヶ月未満の者 （２）１週間の所定労働日数が２日以下の者 ２． 子の看護休暇を取得しようとする者は、原則として、事前に会社に申出る ものとする。ただし、緊急を要する場合は事後の請求でも差し支えないも のとする。 ３． 当該年度に使用しなかった子の看護休暇の権利は次年度に持ち越さない。 ４． 子の看護休暇を取得した期間は無給とする。 ５． 子の看護休暇は、半日単位で取得することができる。ただし、１日の所定 労働時間が４時間以下の社員は、半日単位での取得は不可とする。 ６． 前項に基づき、半日単位の子の看護休暇を取得した場合、休憩時間の前後 を境に半日単位とし、取得時間は以下の通りとする。 １．契約上の始業時刻から休憩時間の開始時刻まで ２．休憩時間の終了時刻から契約上の終業時刻まで ただし、所定労働時間が４時間を超え６時間以下の短時間勤務者で休憩時間の定めがない場合は、所定労働時間の２分の１を取得時間とする。 （家族介護休暇） 第１３条 要介護状態にある家族の介護その他の世話をする派遣社員（日々雇用され る者を除く）は、当該対象家族が１人の場合は１年間につき５日、２人以 上の場合は 1 年間につき１０日を限度として、家族介護休暇を取得するこ とができる。この場合の１年間とは、４月１日から翌年３月３１日までの 期間 とする。ただし、労使協定によって除外された次の者からの家族介 護休 暇の申出は拒むことができる。 （１）勤続６ヶ月未満の者 （２）１週間の所定労働日数が２日以下の者 ２． 家族介護休暇を取得しようとする者は、原則として、事前に会社に申出る ものとする。ただし、緊急を要する場合は事後の請求でも差し支えないも のとする。 ３． 当該年度に使用しなかった家族介護休暇の権利は次年度に持ち越さない。 ４． 家族介護休暇を取得した期間は無給とする。 ５． 家族介護休暇は、半日単位で取得することができる。ただし、１日の所定 労働時間が４時間以下の社員は、半日単位での取得は不可とする。 ６． 前項に基づき、半日単位の家族看護休暇を取得した場合、休憩時間の前後 を境に半日単位とし、取得時間は以下の通りとする。 １．契約上の始業時刻から休憩時間の開始時刻まで ２．休憩時間の終了時刻から契約上の終業時刻まで ただし、所定労働時間が４時間を超え６時間以下の短時間勤務者で休憩時 間の定めがない場合は、所定労働時間の２分の１を取得時間とする。
第５章 所定外労働の免除
（所定外労働の免除） 第１４条 ３歳に満たない子を養育する派遣社員（日々雇用されるものを除く）が、 当該子を養育するため、または要介護状態にある家族を介護する派遣社員 （日々雇用されるものを除く）が当該家族を介護するために申し出た場合 には、事業の正常な運営に支障がある場合を除き、所定労働時間を超えて 労働させることはない。 ２． 前項の定めにかかわらず、労使協定により除外された以下の者からの所定 外労働免除の申出は拒むことができる。（１）勤続１年未満の者 （２）１週間の所定労働日数が２日以下の者 ３． 申出をしようとする派遣社員は、１回につき、１ヶ月以上１年以内の期間（以 下「免除期間」という）について、免除を開始しようとする日（以下「免 除開始予定日」という）及び免除を終了しようとする日を明らかにして、 原則として、免除開始予定日の１ヶ月前までに、「育児所定外労働免除申 出書」、または「介護所定外労働免除申出書」を会社に提出するものとす る。この場合において、免除期間は第１５条第３項に規定する制限期間と 重複しないようにしなければならない。なお、「育児所定外労働免除申出 書」「介護所定外労働免除申出書」は何回でも提出することができる。介 護に関しては、要介護状態にある対象家族がいる限り、介護終了までの期 間について申出ることができる。 ４． 会社は「育児所定外労働免除申出書」、または「介護所定外労働免除申出 書」を受け取るにあたり、必要最小限度の各種証明書の提出を求めること がある。 ５． 申出の日後に申出に係る子が出生したときは、「育児所定外労働免除申出 書」を提出した派遣社員（以下「申出者」という）は、出生後２週間以内 に会社に「所定外労働免除対象児出生届」を提出しなければならない。 ６． 免除開始予定日の前日までに、申出に係る子の死亡等により申出者が子を 養育しないこととなった場合、または申出にかかる家族の死亡等により申 出者が家族を介護しないこととなった場合には、申出されなかったものと みなす。この場合において、申出者は原則として当該事由が発生した日に 会社にその旨を通知しなければならない。 ７． 次のいずれかに該当する事由が生じた場合には、免除期間は終了するもの とし当該免除期間の終了日は当該各号に掲げる日とする。 （１）子の死亡等免除に係る子を養育しないこととなった場合、または家 族を介護しないこととなった場合 ・・・当該事由が発生した日 （２）免除に係る子が３歳に達した場合 ・・・当該３歳に達した日 （３）申出者について、産前産後休業、育児休業または介護休業が始まっ た場合 ・・・産前産後休業、育児休業または介護休業の開始日の前日 ８． 前項第１号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由が生じ た日に会社にその旨を通知しなければならない。
第６章 時間外労働の制限
（時間外労働の制限） 第１５条 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する派遣社員（日々雇用される 者を除く）が当該子を養育するため、または要介護状態にある家族を介護 する派遣社員が当該家族を介護するために申し出た場合には、事業の正常 な運営に支障がある場合を除き、１ヶ月について２４時間、１年について １５０時間を超えて法定時間外労働をさせることはない。 ２． 前項の定めにかかわらず、次のいずれかに該当する者からの時間外労働の 制限の申出は拒むことができる。 （１）勤続１年未満の者 （２）１週間の所定労働日数が２日以下の者 ３． 申出をしようとする者は、１回につき、１ヶ月以上１年以内の期間（以下 「制限期間」という）について、制限を開始しようとする日（以下「制限 開始予定日」という）及び制限を終了しようとする日を明らかにして、原 則として制限開始予定日の１ヶ月前までに、「育児時間外労働制限申出書」 または「介護所定外労働免除申出書」を会社に提出するものとする。この 場合において、制限期間は第１４条第３項に規定する免除期間と重複しな いようにしなければならない。 ４． 会社は「時間外労働制限申出書」を受け取るにあたり、必要最小限度の各 種証明書の提出を求めることがある。 ５． 申出の日後に申出に係る子が出生したときは、「育児時間外労働制限申出 書」を提出した派遣社員（以下「申出者」という）は、出生後２週間以内 に会社に「育児時間外労働制限対象児出生届」を提出しなければならない。 ６． 制限開始予定日の前日までに、申出にかかる家族の死亡等により申出者が 子を養育または家族を介護しないこととなった場合には、申出されなかっ たものとみなす。この場合において、申出者は原則として当該事由が生じ た日に会社にその旨を通知しなければならない。 ７． 次のいずれかに該当する事由が生じた場合には、制限期間は終了するもの とし、当該制限期間の終了日は当該各号に掲げる日とする。 （１）家族の死亡等制限に係る子を養育または家族を介護しないこととな った場合 ・・・当該事由が発生した日 （２）制限に係る子が小学校就学の始期に達した場合 ・・・子が６歳に達する日の属する年度の３月３１日 （３）申出者について産前産後休暇、育児休業または介護休業が始まった場合 ・・・産前産後休暇、育児休業または介護休業の開始日の前日 ８． 前項第１号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由が生じ た日に会社にその旨を通知しなければならない。 ９． 時間外労働制限期間の途中であっても、本人からの申出があった場合には 制限期間は終了する。
第７章 深夜業の制限
（深夜業の制限） 第１６条 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する派遣社員（日々雇用される 者を除く）が当該子を養育するため、または要介護状態にある家族を介護 する派遣社員が当該家族を介護するために申し出た場合には、事業の正常 な運営に支障がある場合を除き、午後１０時から午前５時までの間（以下 「深夜」という）に労働させることはない。 ２． 前項の定めにかかわらず、次のいずれかに該当する者からの深夜業制限の 申出は拒むことができる。 （１）勤続１年未満の者 （２）申出に係る家族の１６歳以上の同居の家族が次のいずれにも該当す る者 ①深夜において就業していない者（１ヶ月について深夜における就 業が３日以下を含む） ②心身の状況が申出に係る子の養育または家族の介護をすることが できる者であること ③６週間（多胎妊娠の場合は１４週間）以内に出産予定でなく、か つ産後８週間以内でない者であること （３）１週間の所定労働日数が２日以下の者 （４）所定労働時間の全部が深夜にあたる者 ３． 申出をしようとする者は、１回につき、１ヶ月以上６ヶ月以内の期間（以 下「制限期間」という）について、制限を開始しようとする日（以下「制 限開始予定日」という）及び制限を終了しようとする日を明らかにして、 原則として、制限開始予定日の１ヶ月前までに「育児深夜業制限申出書」 または「介護深夜業制限申出書」を会社に提出するものとする。 ４． 会社は「深夜業制限申出書」を受け取るにあたり、必要最小限度の各種証 明書の提出を求めることがある。５． 申出の日後に申出に係る子が出生したときは、「育児深夜業制限申出書」 を提出した派遣社員（以下「申出者」という）は、出生後２週間以内に会 社に「育児深夜業制限対象児出生届」を提出しなければならない。 ６． 制限開始予定日の前日までに、申出にかかる家族の死亡等により申出者が 子を養育または家族を介護しないこととなった場合には、申出されなかっ たものとみなす。この場合において、申出者は原則として当該事由が生じ た日に会社にその旨を通知しなければならない。 ７． 次のいずれかに該当する事由が生じた場合には、制限期間は終了するもの とし、当該制限期間の終了日は当該各号に掲げる日とする。 （１）家族の死亡等制限に係る子を養育または家族を介護しないこととな った場合 ・・・当該事由が発生した日 （２）制限に係る子が小学校就学の始期に達した場合 ・・・子が６歳に達する日の属する年度の３月３１日 （３）申出者について産前産後休暇、育児休業または介護休業が始まった 場合 ・・・産前産後休暇、育児休業または介護休業の開始日の前日 ８． 前項第１号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由が生じ た日に会社にその旨を通知しなければならない。 ９． 深夜業の制限を受ける派遣社員に対して、会社は必要に応じて昼間勤務へ 転換させることがある。 １０． 深夜労働制限期間の途中であっても、本人からの申出があった場合には、 制限期間は終了する。
第８章 所定労働時間の短縮措置等
（育児短時間勤務・育児時差出勤制度） 第１７条 ３歳に満たない子を養育する派遣社員（日々雇用される者を除く）は、申 し出ることにより、所定労働時間について以下のように変更することがで きる。 （１）「短時間勤務制度」 所定労働時間を２時間の範囲で１５分単位で短縮する。 なお、１歳に満たない子を育てる女性派遣社員は、さらに別途３０ 分ずつ２回の育児時間を請求することができる。 （２）「時差出勤制度」１日の所定労働時間を変更せず、始業時間を繰り上げ、または繰 り下げる。 ただし、繰り上げ、または繰り下げできる時間は１時間以内で、 １５分単位とする。 ２． 前項の定めにかかわらず、次のいずれかに該当する者からの育児短時間出 勤制度の申出は拒むことができる。 （１）１日の所定労働時間が６時間以下である者 （２）労使協定によって除外された次の者 ①勤続１年未満の者 ②１週間の所定労働日数が２日以下の者 ③業務の性質または業務の実施体制に照らして所定労働時間の短縮 措置を講ずることが困難と認められる業務として別に定める業務 に従事する者 ３． 申出を希望する派遣社員は、１回につき、１ヶ月以上１年以内の期間につい て短縮を開始しようとする日及び短縮を終了しようとする日を明らかにして、 原則として、短縮開始予定日の１ヶ月前までに「育児短時間勤務申出書」 または「育児時差出勤申出書」を会社に提出するものとする。 「育児短時間勤務申出書」または「育児時差出勤申出書」が提出されたと きは、会社は速やかに申出者に対し、「育児短時間勤務取扱通知書」また は「育児時差出勤取扱通知書」を交付する。 ４． 育児短時間勤務制度の適用を受ける間の賃金については、不就労時間は無 給とする。 ５． 育児短時間勤務制度の適用を受ける間に申し出た所定労働時間を超えて労 働をした場合、原則として、短縮前の雇用契約に基づき時間外手当を支給 する。 ６． 育児短時間勤務制度の適用を受ける間に年次有給休暇を使用した場合、原 則として、申し出た所定労働時間分の賃金を支給する。 （介護短時間勤務・介護時差出勤制度） 第１８条 要介護状態にある家族を介護する派遣社員（日々雇用される者を除く）は、 申し出ることにより、所定労働時間について、以下のように変更すること ができる。 なお、対象家族１人につき、介護休業とは別に、短時間勤務開始の日から ３年の間で２回以上の利用を可能とする。 （１）「短時間勤務制度」 所定労働時間を２時間の範囲で１５分単位で短縮する。 （２）「時差出勤制度」
１日の所定労働時間を変更せず、始業時間を繰り下げる。 ただし、繰り下げできる時間は１時間以内で、１５分単位とする。 ２． 前項の定めにかかわらず、次のいずれかに該当する派遣社員からの介護短 時間勤務制度の申出は拒むことができる。 １．１日の所定労働時間が６時間以下である派遣社員 ２．労使協定によって除外された次の派遣社員 ①勤続１年未満の派遣社員 ②１週間の所定労働日数が２日以下の派遣社員 ３． 申出を希望する派遣社員は、利用開始の日から３年の間で２回までの範囲 内で、短縮を開始しようとする日及び短縮を終了しようとする日を明らか にして、原則として、短縮開始予定日の２週間前までに、「介護短時間勤務 申出書」を会社に提出するものとする。 「介護短時間勤務申出書」が提出されたときは、会社は速やかに申出者に 対し、「介護短時間勤務取扱通知書」を交付する。 ４． 介護短時間勤務制度を受ける間の賃金等については、第１７条第４項から 第６項までの規定を準用する。
第９章 その他の事項
（賃金等の取扱） 第１９条 育児休業・介護休業期間中の賃金は無給とする。ただし、雇用保険法が定 める育児休業・介護休業に関する給付金を受けられる場合は、会社は必要 な手続をする。 ２． 子の看護休暇、家族介護休暇期間中の賃金は無給とする。 ３． 育児・介護のための時間外労働深夜業の制限ならびに育児・介護短時間勤 務を取得した日の不就労時間についての賃金は無給とする。 （社会保険料の取扱） 第２０条 育児休業期間中の健康保険及び厚生年金保険の被保険者資格は、引き続き 継続するものとする。なお、育児休業により給与が支払われない月におけ る社会保険料は免除される。 ２． 介護休業期間中の健康保険及び厚生年金保険の被保険者資格は、引き続き 継続するものとする。なお、介護休業により給与が支払われない月におけ る社会保険料の本人負担分は、会社が立替えた納付額を毎月派遣社員に請 求し、派遣社員は所定の期日までに会社に支払うものとする。（復職の意思確認） 第２１条 会社は育児休業者に対して、原則として育児休業終了予定日の１ヶ月前に 復職の意思を確認する。ただし、第６条第３項の定めにより育児休業終了 予定日を繰り下げた場合は、繰り下げ後の育児休業終了予定日の１ヶ月前 に復職の意思を確認する。また、育児休業期間が１ヶ月に満たない場合は、 育児休業開始時点で復職の意思確認を行う。なお、復職を申し出ない場合 は、原則として、就業規則に従い退職とする。 ２． 会社は介護休業者に対して、原則として介護休業終了予定日の２週間前に 復職の意思を確認する。ただし、介護休業期間が２週間に満たない場合は、 介護休業開始時点で復職の意思確認を行う。なお、復職を申し出ない場合 は、原則として、就業規則に従い退職とする。 （復職後の取扱） 第２２条 育児休業・介護休業終了日の翌日をもって復職日とする。 ２． 会社は、派遣社員の求めにより、育児休業・介護休業終了後の派遣社員の 就業先確保に努める。ただし、会社が復職後の就業先を確保しようと努力 してもなお、就業先が確保できなかったときは、育児休業・介護休業終了 日をもって、会社と当該派遣社員との間の雇用契約は終了するものとする。 （年次有給休暇） 第２３条 年次有給休暇の権利発生のための出勤率の算定に当たっては、育児休業・ 介護休業をした日並びに子の看護休暇及び家族介護休暇を取得した日は出 勤したものとみなす。 （育児・介護休業等に関するハラスメントの防止） 第２４条 すべての社員は、本規程に基づく制度の申出・利用に関して、当該申出・ 利用する社員の就業環境を害する言動を行ってはならない。 ２． 前項の言動を行ったと認められる社員に対しては、当該社員に適用される 就業規則の懲罰規定事項に基づき、厳正に対処する。 （法令との関係） 第２５条 育児休業、介護休業、子の看護休暇、家族介護休暇、育児・介護のための 所定外労働の免除、時間外労働及び深夜業の制限ならびに所定労働時間の 短縮措置等に関して、この規程に定めのないことについては、育児・介護 休業法その他の法令の定めるところによる。
（実施期日）
