― 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。使用前に必ずお読みください。―
新医薬品の「使用上の注意」の解説
遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン製剤
生物由来製品
処方箋医薬品
※
タイロゲン
Ⓡ
筋注用 0.9mg
<筋注用凍結乾燥製剤>
※ 注意-医師等の処方箋により使用すること
【禁忌(次の患者には使用しないこと)】 1.本剤の成分又は甲状腺刺激ホルモン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者 2. 妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)目 次
はじめに
タイロゲンⓇ筋注用0.9mg(ヒトチロトロピン アルファ(遺伝子組換え))は遺伝子組換え 甲状腺刺激ホルモン剤であり、ヒト下垂体細胞のmRNAに由来するヒト甲状腺刺激ホルモン (TSH)-cDNAの発現により、チャイニーズハムスター卵巣細胞で産生される糖たん白質です。 本剤は、米国Genzyme社により開発され、米国、EU 等の諸外国で承認・販売されています。 国内においては、1995年に佐藤製薬株式会社が、米国Genzyme Corporationから本邦における 販売権を取得し、1996年4月に希少疾病用医薬品の指定を受け、2008年10月16日に商品名「タ イロゲンⓇ筋注用0.9mg」として甲状腺癌の再発、転移の診断補助として承認され、販売を開始 しました。2012年5月に甲状腺機能廃絶(アブレーション)の補助として効能追加の承認を受け ました。その後、2013年4月に製造販売承認が佐藤製薬株式会社からジェンザイム・ジャパン 株式会社に、2016年7月にジェンザイム・ジャパン株式会社からサノフィ株式会社に承継され ました。 本冊子では、本剤のご使用に際しての注意事項を各項目ごとに解説いたしました。本剤の適 正使用の一助となれば幸甚です。Ⅰ.効能効果 <効能・効果に関連する使用上の注意> ……… 1 Ⅱ.用法・用量 <用法・用量に関連する使用上の注意> ……… 1 Ⅲ.禁忌 ……… 3 Ⅳ.使用上の注意 ……… 5 1.慎重投与 ……… 5 2.重要な基本的注意 ……… 7 3.副作用 ……… 11 4.高齢者への投与 ……… 13 5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 ……… 13 6.小児等への投与 ……… 13 7.過量投与 ……… 15 8.適用上の注意 ……… 15 9.その他の注意 ……… 15 V.Drug Information ……… 17
解説
Ⅰ.効能・効果
分化型甲状腺癌で甲状腺全摘又は準全摘術を施行された患者における、放射性ヨウ素シンチグ ラフィと血清サイログロブリン(Tg)試験の併用又はTg試験単独による診断の補助。 分化型甲状腺癌で甲状腺全摘又は準全摘術を施行された遠隔転移を認めない患者における残存 甲状腺組織の放射性ヨウ素によるアブレーションの補助。<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤は甲状腺全摘又は準全摘術を施行された患者以外の患者には有効性及び安全性は確立し ていないのでそれらの患者には投与しないこと。<用法・用量に関連する使用上の注意>
放射性ヨウ素の投与は、本剤最終投与24時間後とする。スキャニングは、放射性ヨウ素投 与48時間〜72時間後に行う。ただし術後アブレーションの際のスキャニングは、放射線量 の減衰を考慮して適切な時期に行うこと。Tg試験を実施する時の血清検体の採取は、本剤 最終投与72時間後とする。解説
本品1バイアルに日局注射用水1.2mLを加えて溶解し、その1mL(ヒトチロトロピン アルファ(遺伝 子組換え)として0.9mg)を臀部筋肉内に24 時間間隔で2回投与する。Ⅱ.用法・用量
<効能・効果に関連する使用上の注意>
承認時迄に実施された臨床試験において、全摘及び全摘に相当する患者以外は投与対象から 除外されており、本剤の使用経験に関するデータはありません。従って、全摘又は準全摘術以 外の患者では有効性及び安全性が確立していないことから、本項目を設定しました。解説
<用法・用量に関連する使用上の注意>
国内臨床試験、欧米の添付文書に従い設定しました。 以下にタイムフレームを示します 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目以降 本 剤 1回 目 投 与 本 剤 2回 目 投 与 放 射 性 ヨ ウ 素 投 与 24時間 24時間 48時間 72時間 アブレーション時のス キャニングは、放射線 量の 減 衰を考慮して 実施 スキャニング 72時間 Tg試験用血清検体採取解説
1.本剤の成分又は甲状腺刺激ホルモン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」 の項参照)
1.一般に薬剤による過敏症の既往歴がある場合は、再投与により重篤な過敏症状が発現する 可能性が考えられます。このため、本剤の成分又は甲状腺刺激ホルモン製剤に対して過敏 症の既往歴がある患者では、危険を避けるため、過去に発現した際の症状の程度を問わず、 投与すべきではないと考えられます。 2.動物での生殖試験は実施されておりません。国内及び海外臨床試験において、妊娠又は授 乳中の患者は投与対象から除外されており、本剤の使用経験に関するデータはないため、 妊婦への投与に関する安全性は確立していません。また、本剤の母乳中への移行について のデータもないためこのように記載しています。 ⇒「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項(P13)をご参照ください。
解説
(1)転移癌のある甲状腺癌患者[腫瘍の増大による局所的な浮腫や出血の可能性がある。(局 所的な腫瘍の増大が患者の生死に関わる場合には、本剤の投与に先立ち、副腎皮質ステ ロイド剤を前もって投与することを推奨する。)] (2)心疾患を有する又は既往歴のある患者、多量の残存甲状腺組織がある患者 [血清中の甲状腺ホルモン濃度が上昇することがある。また、ごく稀に甲状腺機能亢進症 や心房細動を発現するとの報告がある。] (3)ウシ甲状腺刺激ホルモンの投与を受けたことのある患者 [過敏症状発現の可能性を上昇させるおそれがある。] (4)腎機能障害患者 [放射性ヨウ素の服用量は、核医学医師によって注意深く使用すること。透析を必要とす る末期腎不全患者では、本剤の排泄が遅くなり、高い血中濃度の延長をもたらす。] (5)肝機能が低下している患者 [投与経験が少なく安全性が確立していない。]Ⅳ.使用上の注意
1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)本剤投与後TSHレベルの上昇により、転移性の甲状腺癌患者では、腫瘍の増大による局 所的な浮腫や出血の可能性があるため、本項目を設定しました。また、事前の処置につ いても記載いたしました。 ⇒2.重要な基本的注意(4)(P.7)の項をご参照ください。 (2)本剤は血清中の甲状腺ホルモン濃度を一過性ではあるが顕著に上昇させることが知られ ています。従って、心疾患を有する又は既往歴のある患者、多量の残存甲状腺組織があ る患者では注意が必要なことから、本項目を設定しました。 海外臨床試験において、心疾患の既往歴を有し、甲状腺全摘術を受けていない77歳男性 が、放射性ヨウ素を用いた診断と治療を目的に6日間で計4バイアルの本剤投与を受け、 最終投与1日後に心房細動を起こし、2日後に心筋梗塞で死亡したという報告がありま す。この事象は本剤により誘発された甲状腺機能亢進との関連性が考えられました。 (3)以前に*ウシ甲状腺刺激ホルモンを投与されたことのある患者では、本剤の投与により過 敏症状を起こす可能性があるため、本項目を設定しました。 *ウシ甲状腺刺激ホルモン:1950年代から、本邦及び欧米において、ウシTSH(bovine TSH)が臨床適用されましたが、ヒトTSHとの交叉反応性を有する抗体の産生、全身ア レルギー反応などの副作用が相次いで報告されたため、近年ではウシTSHの使用は中止 されました。 (4)腎機能障害のある患者では、全身シンチグラムのために使用される放射性ヨウ素(131 I) の排泄が低下して被曝が問題となることから、放射性ヨウ素の服用量について注意喚起 しております。 また、本剤の薬物動態に及ぼす腎機能の影響については検討されておらず、国内の臨床 試験においても、重篤な腎機能障害患者は投与対象から除外されており、本剤の使用経 験に関するデータはありません。なお、米国の市販後において、3例の末期腎不全患者 での有害事象報告があり、1例は甲状腺機能亢進症によると考えられる下痢、1例は頭痛、 残りの1例は悪心及び発熱を示しました。これらの患者では、本剤の排泄が遅く、高い レベルでTSHの血中濃度が延長された影響が考えられたため、本項目を設定しました。 (5)本剤の薬物動態に及ぼす肝機能の影響については検討されておらず、国内及び海外の臨 床試験においても、重度の肝機能障害患者は投与対象から除外されており、本剤の使用 経験に関するデータはありません。また、海外の市販後の使用状況からも肝機能障害患 者における有害事象の報告はありません。従って、安全性が確立していないため本項目 に設定しました。
解説
(1)本剤は、甲状腺癌患者の管理に精通した医師の監督下に使用すること。
(2)本剤投与後のTg濃度は、一般に、甲状腺ホルモン投与中止後のTg濃度よりも低く、両 処置間でのTg濃度は必ずしも相関しない。
(1)本剤は希少疾病用医薬品であり、甲状腺を全摘した患者の診断には高い専門性が必要で あるため、本項目を設定しました。 (2)本剤投与後のTg濃度は、一般に、現行法(甲状腺ホルモン投与中止)後のTg濃度とは 必ずしも相関しないため、本項目を設定しました。 海外臨床試験の試験デザインを下に示しました。 本剤投与後のTgの測定は、本剤診断期ではⅠ群、Ⅱ群ともに本剤最終投与後1、2、3及 び7日目と、現行法診断期の1日目に行われた。 本剤投与後の血清中Tg 濃度の推移は、症例によってバラツキはあるものの、Ⅰ群では 概ね最終投与後3日目まで上昇し、7日目には減少した。 Ⅰ群 本剤診断期 (THST継続) 0.9mg筋注 24時間間隔2回 Ⅱ群 本剤診断期 (THST継続) 0.9mg筋注 72時間間隔3回 無 作 為 割 付 スクリーニング ー7∼0日 スクリーニング期 本剤診断期 THST:甲状腺ホルモン剤投与 現行法診断期 患者 同意 (THST中断)現行法診断期 全身シンチグラフィ Tg測定 QOL評価 全身シンチグラフィ Tg測定 QOL評価 血清中 Tg 濃度 (ng/mL) 甲状腺破壊療法 未実施症例 甲状腺破壊療法 実施症例 投与前 Tg<10ng/mL 甲状腺破壊療法 実施症例 投与前 Tg 10ng/mL 10,000 1,000 100 10 1 ス ク リ ー ニ ン グ 期 1日 目 2日目 3日目 現 行 法 期 7日 目 本剤診断期 (本剤最終投与後) 血清中 Tg 濃度 (ng/mL) 甲状腺破壊療法 未実施症例 甲状腺破壊療法 実施症例 投与前 Tg<10ng/mL 甲状腺破壊療法 実施症例 投与前 Tg 10ng/mL 100,000 10,000 1,000 100 10 1 ス ク リ ー ニ ン グ 期 1日 目 2日目 3日目 現 行 法 期 7日 目 本剤診断期 (本剤最終投与後) 症例別・診断期別の血清中 Tg 濃度(ng/mL)の推移 (Ⅰ群) (Ⅱ群)
解説
(3)本剤はたん白質製剤であるため、重篤な過敏症状が発現する可能性は否定できないので、 観察を十分に行い、過敏症状等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置 を行うこと。 (4)本剤の投与後に、残存甲状腺組織または転移癌の増大が起きることがあり、これにより、 腫瘍部位によっては、急性症状を示すことがある。例えば、中枢神経系転移癌患者で、 片麻痺、不全片麻痺又は視力喪失が生じた。本剤投与後に、転移部位での喉頭浮腫痛や 気管切開を要する呼吸困難も認められている。局所的な腫瘍の拡大が患者の生死に関わ る場合には、副腎皮質ホルモン剤を前もって投与することを推奨する。(3)国内臨床試験では、過敏反応と判定された有害事象は認められませんでした。 海外臨床試験において、全身性のアレルギー反応は確認されず、発疹2例(中等度1例、 軽度1例)、じんま疹2例(中等度1例、軽度1例)が認められ、いずれも因果関係は否定 されませんでした。また、国内及び海外臨床試験において、抗TSH抗体産生を示した症 例は報告されておりません。 しかし、本剤はたん白質製剤であるため、重篤な過敏症状が発現する可能性は否定でき ないことから本項目を設定しました。 (4)海外臨床試験において、経過観察された中枢神経系転移を有する患者55名中4例(7.3%) に、本剤投与後1 〜 3日の間に急性片麻痺、不全片麻痺もしくは疼痛が発現しました。 この症状は、脳もしくは脊髄転移部位における局所性浮腫、局所性出血もしくはそのい ずれかによるものでした。さらに、それぞれ視神経及び気管周囲野へ転移した患者に対し、 本剤投与24時間後に急性視覚消失及び気管切開術を要する喉頭浮腫がそれぞれ発現した との報告もあります。また、本剤投与後12 〜 48時間以内に突発的で急激な痛みを伴っ て乳頭癌の増大が生じ、呼吸困難、喘鳴、発声障害の症状を伴ったという報告もあります。 応急処置としては、副腎皮質ホルモン剤投与が行われております。局所的な腫瘍拡大が 生命を危険にさらす可能性がある患者に対しては、副腎皮質ホルモン剤を前もって投与 することが推奨されております。 以上のことから本項目を設定しました。
解説
○診断補助 国内臨床試験での承認時までの調査における10例中7例(70.0%)に副作用(臨床検査値の 異常を含む)が認められた。副作用としては、白血球減少3件3例(30%)、眼瞼浮腫1件1例(10%)、 悪心1件1例(10%)、嘔吐1件1例(10%)、食欲減退1件1例(10%)、呼吸困難1件1例(10%)、 白血球増加1件1例(10%)、尿中ブドウ糖陽性1件1例(10%)、血中乳酸脱水素酵素増加1件1 例(10%)が認められた。 海外臨床試験4試験において419例中96例(22.9%)に副作用が認められた。主な症状として、 悪心50件46例(11.0%)、頭痛39件28例(6.7%)、無力症14件13例(3.1%)、めまい10件9例(2.1%) 等が認められた。 ○アブレーション補助 海外臨床試験2試験において62例中18例(29.0%)に副作用が認められた。主な症状として、 悪 心9件7例(11.3%)、 疲 労6件5例(8.1%)、 味 覚 消 失4件3例(4.8%)、 骨 痛3件3例(4.8%) 等が認められた。 その他の副作用 10%以上* 1 〜 10%* 1%未満* 頻度不明** 消化器 悪心 嘔吐 食欲不振、消化不良、腹痛、 下痢、口渇 精神神経系 頭痛、浮動性め まい、異常感覚 錯感覚、情動不安定 血液 白血球減少 血管系 血管拡張 循環器 高血圧 筋・骨格系 骨痛、頚痛 呼吸器 呼吸困難 発声障害 泌尿器 頻尿 皮膚 発疹***、蕁麻疹、脱毛症、 発汗、紅斑性丘疹 眼 眼球炎 その他 無力症、疲労、 悪寒 インフルエンザ様症状****、味覚消失、疼痛、発熱、投 与部位反応、味覚異常、浮 腫、高コレステロール血症 倦怠感、異常 感、胸部不快 感 *:発現頻度は国内及び海外臨床試験の結果を合算し算出した。 **:国内の自発報告等で報告されたものを頻度不明とした。3. 副作用
国内・海外の臨床試験(合計7試験)において、491例中副作用発現症例数は121例、副作用 発現件数は231件でした。以下の表に副作用一覧を示します。 副作用名 件数 副作用名 件数 感染症および寄生虫症 胃腸障害 咽頭炎 1 悪心 60 血液およびリンパ系障害 嘔吐 8 白血球減少 4 悪心、嘔吐 5 リンパ節症 1 消化不良 3 代謝および栄養系障害 下痢 2 食欲不振 4 腹痛 2 高コレステロール血症 1 唾液腺腫大 1 脱水 1 皮膚および皮下組織障害 精神障害 発疹 2 情動不安定 1 蕁麻疹 2 不眠症 1 脱毛症 2 神経系障害 発汗 2 頭痛 41 紅斑性丘疹 1 浮動性めまい 10 水疱 1 異常感覚 5 筋骨格系および結合組織障害 味覚消失 4 骨痛 3 味覚異常 2 頚痛 1 錯感覚 2 関節痛 1 片頭痛 1 背痛 1 注意力障害 1 全身障害および投与局所様態 混乱 1 無力症 15 眼障害 疲労 6 眼球炎 1 悪寒 5 眼瞼浮腫 1 インフルエンザ様症状 4 心臓障害 疼痛 3 頻脈 1 発熱 2 動悸 1 投与部位反応 2 血管障害 浮腫 1 血管拡張 3 注射部疼痛 1 高血圧 1 口渇 1 呼吸系、胸郭および縦隔障害 臨床検査 呼吸困難 2 血中乳酸脱水素酵素増加 1 尿中ブドウ糖増加 1 白血球数増加 1 (社内資料)
解説
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する こと。4. 高齢者への投与
5. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
動物での生殖試験は実施されておらず、妊婦への投与に関する安全性は確立していない。ま た、本剤がヒトの母乳中へ移行するかは不明である。妊婦、妊娠している可能性のある婦人及 び授乳婦には投与しないこと。6. 小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。<高齢者への投与>
海外臨床試験及び国内臨床試験の本剤投与期の副作用の件数の比較を下表に示しました。海 外と国内では症例数の違いがあるため一概に言うことはできませんが、年齢65歳で区切った 場合、大きな差は無いと考えられます。 患者分類 海外臨床試験(1) 海外臨床試験(2) 国内臨床試験10例 2回投与:117例 3回投与:112例 年齢:>65歳 7件(2/17例) 4件(3/9例) 5件(4/27例) 2件(1/3例) 年齢:≦65歳 43件(30/135例) 51件(31/108例) 39件(16/85例) 9件(6/7例) しかし、高齢者では一般に生理機能が低下していることが多く、また国内での高齢者におけ る使用経験は少ないため、本剤を高齢者に使用する場合は、副作用発現に特に注意し、慎重に 投与してください。解説
解説
<妊婦、産婦、授乳婦等への投与>
動物での生殖試験は実施されておりません。また、本剤がヒトの母乳中へ移行するかは不明 です。 国内及び海外臨床試験においては、妊娠又は授乳中の患者は、投与対象から除外されており ます。従って、妊娠又は授乳中の患者の安全性は確立しておりません。 また、本剤投与後、甲状腺癌の検出のため、放射線ヨウ素を投与する場合があります。 以上のことから妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦への投与は禁忌としており ます。<小児等への投与>
国内臨床試験において18歳未満の患者を、また海外臨床試験において16歳未満の患者は投 与対象から除外されております。このため、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児の安 全性は確立しておりません。解説
7. 過量投与
海外における臨床試験3例および一般試験1例が、推奨されたものより高用量の本剤が投与さ れた。臨床試験の2例は2.7mgの筋肉内投与後に悪心が発現し、うち1例は、脱力、浮動性め まい及び頭痛を併発した。残りの1例は3.6mgの筋肉内投与後に悪心、嘔吐及びほてりが発現 した。 また、一般試験では、甲状腺摘出術が施されていない77歳の患者が、6日間で本剤0.9mgの4 回投与を受け、2日後に心房細動、心代償不全及び致命的な心筋梗塞を発現した。 さらに、海外における臨床試験で1例が、本剤0.3mgを単回静脈内投与され、15分後に重度の 悪心、嘔吐、発汗、低血圧及び頻脈が発現した。 過量投与及び静脈内投与された患者に対する治療法として、体液バランスの調整及び制吐薬の 投与が考えられる。8. 適用上の注意
9. その他の注意
(1)投与経路:本剤は筋肉内注射にのみ使用すること。 (2)調製方法: バイアルに日本薬局方注射用水1.2mLを加え溶解する。異物や変色の見られ たバイアルは使用しないこと。また、溶解後は速やかに使用すること。 (3)各バイアルは1回限りの使用とすること。 (1) 本剤誘発Tg 試験を放射性ヨウ素シンチグラフィと併用しても、甲状腺癌を検出できない、 あるいは疾患の程度を過小評価する危険性があることに注意が必要である。必要に応じ て、甲状腺ホルモン投与中止後に放射線ヨウ素シンチグラフィを併用してTg 試験を実 施することを考慮すること。 (2)抗Tg 抗体は、Tg 測定に干渉し、Tg 濃度の正しい測定を困難にする。従って、抗Tg 抗体陽性症例においては、本剤投与後の放射性ヨウ素スキャン像が陰性もしくは低レベ ル期であっても、例えば、甲状腺癌の局在及び程度を確認するための甲状腺ホルモン投<過量投与>
海外第Ⅰ/Ⅱ相試験の用量設定試験において、本剤の1回投与量を0.9mg、1.8mg、2.7mg、 3.6mgの4通りに設定し、最高3回までの筋肉内投与が行われました。過量投与によると考え られる副作用の発現が3例報告されております。また投与経路が原因の副作用の発現が1例報 告されております。一般臨床試験では1例報告されております。解説
解説
<適用上の注意>
(1)海外臨床試験において、本剤を静脈内に投与した患者で、重度の嘔吐、発汗が発現した ことから、筋肉内注射以外では使用しないでください。 (2)調製前に変色又は異物などが認められた場合は、使用しないでください。 (3)本剤は無菌製剤のため1回限りの使用としてください。<その他の注意>
(1)国内臨床試験において、本剤の診断法は、現行法診断と同様に有用であることが示唆さ れております。しかし甲状腺癌を検出できない、あるいは疾患の程度を過小評価する危 険性があります。必要に応じて、現行診断法の実施も考慮する必要があります。 (2)国内及び海外臨床試験において、抗Tg抗体を有する被験者について有効性を解析した結 果はありません。抗Tg抗体は、Tg測定に干渉し、Tg濃度の正しい測定を困難にいたし ます。従って、抗Tg抗体陽性症例においては、本剤投与後の放射性ヨウ素スキャン像が 陰性であっても、甲状腺癌の局在及び程度を確認するための現行診断法の追加実施も考 慮する必要があります。【禁忌】(次の患者には投与しないこと) 1. 本剤の成分又は甲状腺刺激ホルモン製剤に対し過 敏症の既往歴のある患者 2. 妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦 (「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照) 【組成・性状】 1.組成 1 バイアルを日局注射用水1.2mLで溶解した時の1.0mL中 成 分 1 バイアル中の 含量 有効成分 ヒトチロトロピン アル ファ(遺伝子組換え)注1) 0.9mg 添加物 D-マンニトール 29mg 塩化ナトリウム 1.9mg リン酸二水素ナトリウム 一水和物 1.1mg リン酸水素二ナトリウム 七水和物 3.0mg 注1) チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生。本剤は製造工 程でドナーウシ血清を使用している。また、セルバンク調製 時にドナーウシ血清、ドナー仔ウシ血清及びウシ胎児血清を 使用している。 2.性状 本剤は白色~類白色の凍結乾燥粉末又は塊である。本 剤 1 バイアルをとり、日局注射用水1.2mLを加えて溶かす とき、無色澄明な液で異物を認めない。 【効能・効果】 分化型甲状腺癌で甲状腺全摘又は準全摘術を施行され た患者における、放射性ヨウ素シンチグラフィと血清サ イログロブリン(Tg)試験の併用又はTg試験単独による ■効能・効果に関連する使用上の注意 本剤は甲状腺全摘又は準全摘術を施行された患者以外 の患者には有効性及び安全性は確立していないのでそれ らの患者には投与しないこと。 【用法・用量】 本品 1 バイアルに日局注射用水1.2mLを加えて溶解し、 その 1 mL(ヒトチロトロピン アルファ(遺伝子組換え) として0.9mg)を臀部筋肉内に24時間間隔で 2 回投与す る。 ■用法・用量に関連する使用上の注意 放射性ヨウ素の投与は、本剤最終投与24時間後とする。 スキャニングは、放射性ヨウ素投与48時間~72時間後に 行う。ただし術後アブレーションの際のスキャニングは、 放射線量の減衰を考慮して適切な時期に行うこと。Tg試 験を実施する時の血清検体の採取は、本剤最終投与72時 間後とする。 【使用上の注意】 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 転移癌のある甲状腺癌患者[腫瘍の増大による局所 的な浮腫や出血の可能性がある。(局所的な腫瘍の拡 大が患者の生死に関わる場合には、本剤の投与に先 立ち、副腎皮質ステロイド剤を前もって投与するこ とを推奨する。)] (2) 心疾患を有する又は既往歴のある患者、多量の残存 甲状腺組織がある患者[血清中の甲状腺ホルモン濃 度が上昇することがある。また、ごく稀に甲状腺機 能亢進症や心房細動を発現するとの報告がある。] (3) ウシ甲状腺刺激ホルモンの投与を受けたことのある 患者[過敏症状発現の可能性を上昇させるおそれが ある。] (4) 腎機能障害患者[放射性ヨウ素の服用量は、核医学 医師によって注意深く使用すること。透析を必要と ** *2016年 7 月改訂(第 5 版)2013年 4 月改訂 生物由来製品・処方箋医薬品注) THYROGENⓇ ヒトチロトロピン アルファ(遺伝子組換え) 筋注用凍結乾燥製剤 遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン製剤 タイロゲン筋注用0.9mg 日本標準商品分類番号 87799 承認番号 22000AMX02370000 薬価収載 2008年12月 販売開始 2009年 1 月 効能追加 2012年 5 月 【貯法】 2 ~ 8 ℃、遮光保存 【使用期限】包装に表示されている期限内に使用すること 注)注意-医師等の処方箋により使用すること
V.Drug Information
下に使用すること。 (2) 本剤投与後のTg濃度は、一般に、甲状腺ホルモン投 与中止後のTg濃度よりも低く、両処置間でのTg濃度 は必ずしも相関しない。 (3) 本剤はたん白質製剤であるため、重篤な過敏症状が 発現する可能性は否定できないので、観察を十分に 行い、過敏症状等の異常が認められた場合には投与 を中止し、適切な処置を行うこと。 (4) 本剤の投与後に、残存甲状腺組織または転移癌の増 大が起きることがあり、これにより、腫瘍部位によ っては、急性症状を示すことがある。例えば、中枢 神経系転移癌患者で、片麻痺、不全片麻痺又は視力 喪失が生じた。本剤投与後に、転移部位での喉頭浮 腫痛や気管切開を要する呼吸困難も認められている。 局所的な腫瘍の拡大が患者の生死に関わる場合には、 副腎皮質ステロイド剤を前もって投与することを推 奨する。 3.副作用 ○診断補助 国内臨床試験での承認時までの調査における10例中 7 例(70.0%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が 認められた。副作用としては、白血球減少 3 件 3 例(30 %)、眼瞼浮腫 1 件 1 例(10%)、悪心 1 件 1 例(10%)、 嘔吐 1 件 1 例(10%)、食欲減退 1 件 1 例(10%)、呼 吸困難 1 件 1 例(10%)、白血球増加 1 件 1 例(10%)、 尿中ブドウ糖陽性 1 件 1 例(10%)、血中乳酸脱水素酵 素増加 1 件 1 例(10%)が認められた。 海外臨床試験 4 試験において419例中96例(22.9%) に副作用が認められた。主な症状として、悪心50件46 例(11.0%)、頭痛39件28例(6.7%)、無力症14件13例 (3.1%)、めまい10件 9 例(2.1%)等が認められた。 ○アブレーション補助 海外臨床試験 2 試験において62例中18例(29.0%)に 副作用が認められた。主な症状として、悪心 9 件 7 例 (11.3 %)、 疲 労 6 件 5 例(8.1 %)、 味 覚 消 失 4 件 3 例 (4.8%)、骨痛 3 件 3 例(4.8%)等が認められた。 その他の副作用 10%以上1) 1 ~10%1) 1 %未満1) 頻度不明2) 消化器 悪心 嘔吐 食欲不振、消 化不良、腹痛、 下痢、口渇 精神神 経系 頭痛、浮 動性めま い、異常 感覚 錯感覚、情動 不安定 血液 白血球減少 血管系 血管拡張 循環器 高血圧 筋・骨 格系 骨痛、頸痛 呼吸器 呼吸困難 発声障害 泌尿器 頻尿 皮膚 発 疹3)、 蕁 麻 疹、脱毛症、 その他 無力症、 疲労、悪 寒 インフルエン ザ 様 症 状4)、 味覚消失、疼 痛、発熱、投 与部位反応、 味覚異常、浮 腫、高コレス テロール血症 倦怠感、異 常感、胸部 不快感 注:1) 発現頻度は国内及び海外臨床試験の結果を合算し算出した。 2) 国内の自発報告等で報告されたものを頻度不明とした。 3) 本剤投与時の過敏症については、臨床試験、市販後調査、 進行性疾患の患者に対する一般臨床試験において、蕁麻疹、 発疹、そう痒症、潮紅、呼吸器徴候および症状が報告され ている。 4) 本剤の投与は、発熱(38℃以上)、悪寒、戦慄、筋肉痛、関 節痛、疲労、無力症、倦怠感、頭痛(限局性ではない)を 伴う一過性(48時間以内)のインフルエンザ様症状(FLSと も呼ばれる)の原因となることがある。 4.高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者 の状態を観察しながら慎重に投与すること。 5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 動物での生殖試験は実施されておらず、妊婦への投与 に関する安全性は確立していない。また、本剤がヒトの 母乳中へ移行するかは不明である。妊婦、妊娠している 可能性のある婦人及び授乳婦には投与しないこと。 6.小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する 安全性は確立していない。 7.過量投与 海外における臨床試験 3 例および一般試験 1 例が、推 奨されたものより高用量の本剤が投与された。臨床試験 の 2 例は2.7mgの筋肉内投与後に悪心が発現し、うち 1 例 は、脱力、浮動性めまい及び頭痛を併発した。残りの 1 例は3.6mgの筋肉内投与後に悪心、嘔吐及びほてりが発現 した。また、一般試験では、甲状腺摘出術が施されてい ない77歳の患者が、 6 日間で本剤0.9mgの 4 回投与を受 け、 2 日後に心房細動、心代償不全及び致命的な心筋梗 塞を発現した。 さらに、海外における臨床試験で 1 例が、本剤0.3mgを 単回静脈内投与され、15分後に重度の悪心、嘔吐、発汗、 低血圧及び頻脈が発現した。 過量投与及び静脈内投与された患者に対する治療法と して、体液バランスの調整及び制吐薬の投与が考えられ る。 8.適用上の注意 (1) 投与経路:本剤は筋肉内注射にのみ使用すること。 (2) 調製方法:バイアルに日本薬局方注射用水1.2mLを加 え溶解する。異物や変色の見られたバイアルは使用 しないこと。また、溶解後は速やかに使用すること。 (3)各バイアルは 1 回限りの使用とすること。 9.その他の注意 (1) 本剤誘発Tg試験を放射性ヨウ素シンチグラフィと併 用しても、甲状腺癌を検出できない、あるいは疾患 の程度を過小評価する危険性があることに注意が必 要である。必要に応じて、甲状腺ホルモン投与中止 後に放射性ヨウ素シンチグラフィを併用してTg試験 を実施することを考慮すること。
は、本剤投与後の放射性ヨウ素スキャン像が陰性も しくは低レベル期であっても、例えば、甲状腺癌の 局在及び程度を確認するための甲状腺ホルモン投与 中止後スキャンを追加実施する等を考慮すること。 【薬物動態】 分化型甲状腺癌により甲状腺全摘術を施行された患者 (日本人 9 例)および全摘又は準全摘術を施行された患者 (外国人 3 例)に本剤を24時間間隔で 2 回投与した国内1) および海外2)臨床試験における血中濃度パラメータ(平均 値±標準偏差)を表に、国内臨床試験における血清中 TSH濃度の推移(平均値±標準偏差)を図に示した。 Tmax(時間) Cmax(µIU/mL) 日本人( 9 例) 28.75±14.21 240.8±65.9 外国人( 3 例) 28.0( 3 例とも28.0) 220.3±45.6 日本人における血清中TSH濃度の推移 (n= 9 、平均値±標準偏差) 【臨床成績】 ○診断補助 〈国内第Ⅲ相臨床試験1)〉 3 施設において合計10例の分化型甲状腺癌(乳頭癌、 濾胞癌)により甲状腺を全摘し、その後の残存甲状腺組 織、分化型甲状腺癌及び転移癌の有無を診断する予定の 患者を対象とした臨床試験では、放射性ヨウ素シンチグ ラムの評価において、本剤投与法と甲状腺ホルモン投与 中止法を比較すると、「同等」以上が70%となった。また、 甲状腺ホルモン中止法における陽性患者に対する本剤投 与法でのTg試験単独及び放射性ヨウ素シンチグラフィと の併用に関して、それぞれの感度は100%( 3 / 3 例)及 び90%( 9 /10例)となった。 放射性ヨウ素シンチグラムの優劣評価(10例) 優れている(本剤投与>甲状腺ホルモン投与 中止法) 0 例 ( 0 %) 同等(本剤投与=甲状腺ホルモン投与中止法)(70%)7 例 劣っている(本剤投与<甲状腺ホルモン投与 中止法) 3 例 (30%) 同等以上(本剤投与≧甲状腺ホルモン投与中 止法) 7 例 (70%) ける陽性患者に対する本剤投与法でのTg試験単独及び放 射性ヨウ素シンチグラフィとの併用に関して、それぞれ の感度は72%(41/57例)及び88%(50/57例)となっ た。 放射性ヨウ素シンチグラムの優劣評価(113例) 優れている(本剤投与>甲状腺ホルモン投与 中止法) 3 例 (2.7%) 同等(本剤投与=甲状腺ホルモン投与中止法)(89.4%)101例 劣っている(本剤投与<甲状腺ホルモン投与 中止法) 9 例 (8.0%) 同等以上(本剤投与≧甲状腺ホルモン投与中 止法) 104例 (92.0%) ○アブレーション補助 〈海外第Ⅲ相臨床試験4)、5)〉 甲状腺全摘又は準全摘術を施行された低危険度の分化 型甲状腺癌患者(63例)を対象とし、術後の残存甲状腺 組織のアブレーションに、本剤を用いた群と甲状腺ホル モン中止法を用いた群を比較し評価した。アブレーショ ン後の「甲状腺床への放射性ヨウ素の目視的取込みなし 又は取込みが0.1%未満」を奏効基準とした奏効率は、解 析対象症例60例において、両群とも100%を示した。また、 「甲状腺床への放射性ヨウ素の目視的取込みなし」を奏効 基準とした場合、解析対象症例60例において本剤投与法 の75%(24/32例)、甲状腺ホルモン中止法の86%(24/ 28例)の患者がアブレーションは奏効したと評価された。 群 平均年齢(歳) (女性:男性)性別 (乳頭:濾胞)癌タイプ アブレーション奏効 基準( 8 ヵ月後測定) 0.1%未満 の取込み 目視的取込みなし 本剤投与群 44 26: 7 30: 3 (100%)32/32 (75%)24/32 甲状腺ホル モン中止法 43 24: 6 29: 1 (100%)28/28 (86%)24/28 本試験参加患者(63例)のうち追跡調査可能な48例を 対象に、本剤を用いた頸部/全身シンチグラフィを用い たフォローアップ試験を3.4~4.4年後に実施した。その結 果、解析対象43例において両群とも100%の奏効率が示さ れた。 甲状腺床への取込み 本剤投与法(n=25) 中止法(n=18)甲状腺ホルモン 目視的取込みなし及び 0.1%未満の取込み 25例(100%) 18例(100%) 【薬効薬理】 本剤は、甲状腺由来細胞へのヨウ素摂取促進作用や甲 状腺ホルモン及びTg産生促進作用を示す、ヒト型甲状腺 刺激ホルモンの遺伝子組換え製剤である。 (1)ウシ甲状腺膜を用いたcAMP産生作用 ウシ甲状腺のミクロゾーム分画を用いたin vitro試験 において、本剤による用量依存的なcAMPの産生作 用が認められた。
の増加が認められた。 (3)放射性ヨウ素摂取促進作用 アカゲザルにヒトチロトロピン アルファの筋肉内 投与を行い、続いて放射性ヨウ素(123Ⅰ)を静脈内投 与したところ、頸部への123Ⅰ摂取率増加が認められた。 【有効成分に関する理化学的知見】 (1)一般的名称: ヒトチロトロピン アルファ(遺伝子組換え) Thyrotropin human alfa(genetical recombination) (2) 化学名:ヒト下垂体細胞に由来するヒトTSH-cDNA の発現により、チャイニーズハムスター卵巣細胞で 産生される210個のアミノ酸残基(C1039H1602N274O307S27; 分子量:23,708)からなる糖たん白質(分子量:約 40,000) 【取扱い上の注意】 本剤は溶解後、速やかに使用すること。なお、やむを 得ず溶解後に保存する場合は、 2 ~ 8 ℃で保存し、24時 間以内に使用すること。 【承認条件】 本剤は希少疾病用医薬品であり国内臨床試験における 症例数が極めて少ないことから、製造販売後、一定症例 数に係るデータが集積される間は、全症例を対象に使用 成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情 報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関す るデータを収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じ ること。 【包装】 タイロゲンⓇ筋注用0.9mg: 2 バイアル 【主要文献】 1)小西淳二,ほか,核医学,47(4):479-496, 2010 [TH_0001] 2) Meier CA, et al., J Clin Endoclinol Metab., 78(1):
188-196, 1994 [TH_0002]
3) Haugen BR, et al., J Clin Endoclinol Metab., 84(11):
3877-3885, 1999 [TH_0003]
4) Pacini F, et al., J Clin Endoclinol Metab.,
91(3):926-932, 2006 [TH_0004]
5) Elisei R, et al., J Clin Endoclinol Metab., 94(11):
4171-4179, 2009 [TH_0005] 【文献請求先】 サノフィ株式会社 コールセンター くすり相談室 〒163-1488 東京都新宿区西新宿三丁目20番 2 号 フリーダイヤル 0120-109-905 FAX(03)6301-3010 ** * 【製造販売】 ** *