Spec.SheetVerNo:MIR101/MIR1001/MIR1002-070419-01 - 1 -
SSC(株)
赤外線センサ-
MIR- 101 LINE
MIR-1001 LINE (高性能タイプ)
MIR-1002 LINE (サ-ミスタ内蔵タイプ)
Spec.SheetVerNo:MIR101/MIR1001/MIR1002-070419-01 - 2 -
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MIRシリーズの概要
■ MlRシリーズは受光面積 2.2mmX2.2mm の高感度赤外線サ-モパイルです。 ■ サ-モパイルは、半導体製造技術により、100対の熱電対を受光部に集積したものです。 ■ サ-モパイルは、熱起電力型素子ですので、バイアス電圧や、内蔵トランジスタ用電源といったものを必要と致し ません。 ■ MlRシリ-ズでは、素子はTO-5パッケージにハーメチック封止されておりますので、長期に亘って故障することなく 動作致します。サ-モパイルとは
■ 一般に2種の金属線の両端をそれぞれ接合し、2つの接合部分のう ち一方の温度を高くし (この側を温接点Hot Junctionといいます) 他方の温度を低く (この側を冷接点Cold Junctionといいます) しま すと、2種の金属線の間に電位差を生じ電流が流れます。(1) このような一対の電線からなる熱起電力素子をサ-モカップル (熱電対) と言います。 ■ サ-モカップルは、一般に高精度・高信頼性の温度計測素子として 使われていますが、出力電圧が極めて小さいのが難点です。 ■ このサ-モカップルを集積回路技術を用いてパイルアップ (堆積) し、 各素子を直列接続したものがサ-モパイル (熱電堆) と呼ばれるも のです。ですからサ-モパイルは、サ-モカップルがもつ高精度・高 信頼性に加えて、高感度という特徴を備えています。 註(1)ゼ-ベック効果サ-モパイル赤外線センサ-
MlRシリ-ズでは、サ-モパイルの温接点を高分子基板の中心部に集積し、赤外線の吸収率を大きくするように、その 表面に金黒(Gold Black)をコ-ティングし、他方の冷接点を基板の周辺部に並べ、セラミック製のヒ-トシンクでおおっ ています。 一般に絶対零度より高い温度を有する物質は、P = ηαT
4・・・・・・ (1)
で与えられる放射エネルギ-を発しますが、このエネルギ-は完全黒体に吸収されますと、再ぴエネルギ-に戻ります。 放射エネルギ-を受けますと温接点の温度が上昇し、(1)式で与えられる放射エネルギ-に見合った電圧を出力しま す。 この出力電圧は、放射エネルギ-源の物質の温度Tの4乗に比例しますので、適切な演算を加えることにより、温度T を知ることができます。実際にはサ-モパイルの冷接点も絶対零度でなく、たとえば室温Toにありますので、サ-モパイ ルの出力電圧は次式で与えられるP1 に比例します。P
1= ηαT
4-αTo
4・・・・・・ (2)
T : 物質の温度(○K) η : 物質のエネルギ-放射率 α : ステファン.ボルツマン定数 (5.67×10-12Wcm-2K-4)Spec.SheetVerNo:MIR101/MIR1001/MIR1002-070419-01 - 3 -
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MIRシリーズの特徴と主要パラメータの意味
■使用素子がサーモカップルですから連続光に対し連続出力が 出来ます。 したがって焦電素子で必要とするチョッパーが不要です。
■サーモカップルの精度の良さをそのまま引き継いでいます。
■約80dBの広いダイナミックレンジに亘って優れた直線性を持っ ています。
■あらゆるサーモパイルの中で際だったインピーダンスの低さを 持っています。
■サーモカップ自体 が 高信頼性 素子ですが、それをTO-5金属缶 に入れ、窒素(または 高純度アルゴン)封止を行い、気密熔接 封止(ハーメチックシール)を施しています。
■100対のサーモカップルを集積し、直列接続していますので、 低インピーダンスであるにも拘わらず高感度です。
●感度(Responsicity)
センサーの出力電圧Vを有効照射面積Aに入射する放射エネルギーで割った値です。 黒体炉のアパーチャーから放射されるエネルギーWは次の式で計算されます。 よって感度Rvは次式で表されます。 出力電圧Vは大きいほど感度が良いと云えますが、熱源(黒体炉)の温度・アパーチャー径・距離・及びセンサー の視野特性・素子受光面積により大きく変化します。●NEP(Noize Equivalent Power)
センサーの検出能力を示す指標のひとつにNEPがあります。 この量は雑音出力と信号出力が等しくなるときの入射エネルギー強度で示されます。
●D
*検出能(D Star)
D*はセンサー受光部面積1cm2で信号増幅器の帯域幅を1㎐とした場合の検出能で、その値が大きいほど 検出能力が高く分解能に優れていると云えます。 [ W/㎠ ]
(ηαT
4-αT
○ 4)A
○πL
2W=
::室温 [ ゚K ] 黒体炉の温度 [ ゚K ] :放射率 :ステファン・ボルツマン定数 :アパーチャー面積 [ ㎠ ] :素子・アパーチャー距離 [ ㎝ ] T T○ η α A○ LRv=
V
W・A
[V/W] V:出力電圧[ V ] A:素子受光面積 [ ㎠ ]Vn
NEP=
Rv
[W/ ㎐ ] Vn:雑音出力[V/ ㎐ ] Rv:感度 [V/W] A:素子受光面積 [ ㎝ ] △f:増幅器の帯域幅 [ ㎐ ]NEP
D
*=
A・△f
[ ㎝・ ㎐ /W ]Spec.SheetVerNo:MIR101/MIR1001/MIR1002-070419-01 - 4 -
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サ-モパイル型
赤外線センサ MIR-101 ライン
MIR-101 ラインの特性
■ 100対のサ-モカップルを集積し、直列接続していますので、低インピ-ダンスであるにも拘わらず高感度です。 ■ 素子はTO-5パッケージに窒素ガスでハ-メチック封止されておりますので、長期にわたって故障することなく 動作いたします。 ■ 特性等は 旧MIR-100 シリーズと全く同じで、汎用の廉価タイプです。特 性 (フィルタ-無しの特性)
MIR-101ライン (汎用タイプ)
型 番 透過帯域 (μm) 透過率 (%) 感度:Rv 代表値:(V/W) 用 途 例 MIR-101 6.4 ~ 14 75 11.5 ひと感知、温度計 MIR-101B 0.13 ~ 15.5 90 21.0 ガス分析、温度計 MIR-101C 0.12 ~ 12 90 18.5 ガス分析、温度計 MIR-101Q 0.28 ~ 4.8 90 4.0 光量計、 (超遠赤外線) MIR-101S 1 ~ 18 55 13.0 温度計 (高温) MIR-101HCA 3.4 ~ 3.5 75 0.5 炎検知、 ガス検知 MIR-101HCB 3.2 ~ 3.4 80 0.5 炎検知、 ガス検知 MIR-101CO2 4.2 ~ 4.4 70 0.5 炭酸ガス検知、 炎検知 MIR-101HCO 3.5 ~ 4.9 80 3.0 炎検知項 目 最 小 標 準 最 大 単 位 感 度 20.1 25.5 30.9 V/W (500゚K,DC) 抵 抗 8 11 14 KΩ 出力電圧 750 950 1150 μV 雑音電圧 11.5 13.4 15.2 nV/ Hz NEP 0.37 0.53 0.76 nW/ Hz D* 2.8 4.2 6.0 108cm Hz /W 熱時定数 120 msec 視野角 52 ° 動作温度 -20~50 ℃ 保存温度 -40~80 ℃
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サ-モパイル型
赤外線センサ MIR-1001 ライン
MIR-1001 ラインの特性
■ 100対のサ-モカップルを集積し、直列接続していますので、低インピ-ダンスであるにも拘わらず高感度です。 ■ MIR-101と比較し、熱追従性に優れ周囲温度変化、あぶられ等の熱環境特性に対して、優れた安定性を示します。 その他はMIR-101と同じです。 ■ 寸法・特性は MIR-1001 と全く同じで、温度補償用サーミスタを内蔵したMIR-1002 ラインも取り揃えてありま す。特 性 (フィルタ-無しの特性)
MIR-1001ライン (高性能タイプ)
型 番 透過帯域 (μm) 透過率 (%) 感度:Rv 代表値:(V/W) 用 途 例 MIR-1001 6.4 ~ 14 75 11.5 温度計、ひと感知 MIR-1001Q 0.28 ~ 4.8 90 4.0 光量計、 (超遠赤外線) MIR-1001S 1 ~ 18 55 13.0 温度計 (高温) MIR-1001HCA 3.4 ~ 3.5 75 0.5 炎検知、 ガス検知 MIR-1001HCB 3.2 ~ 3.4 80 0.5 炎検知、 ガス検知 MIR-1001CO2 4.2 ~ 4.4 70 0.5 炭酸ガス検知、 炎検知 MIR-1001HCO 3.5 ~ 4.9 80 3.0 炎検知 項 目 最 小 標 準 最 大 単 位 感 度 20.1 25.5 30.9 V/W (500゚K,DC) 抵 抗 8 11 14 KΩ 出力電圧 750 950 1150 μV 雑音電圧 11.5 13.4 15.2 nV/ Hz NEP 0.37 0.53 0.76 nW/ Hz D* 2.8 4.2 6.0 108cm Hz /W 熱時定数 120 msec 視野角 52 ° 動作温度 -20~50 ℃ 保存温度 -40~80 ℃Spec.SheetVerNo:MIR101/MIR1001/MIR1002-070419-01 - 6 -
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サ-モパイル型
赤外線センサ MIR-1002 ライン
MIR-1002 ラインの特性
■ MIR-1001シリ-ズに、温度補償用のサ-ミスタを内蔵していますので、機器への取付け、組立が簡単です。 ■ 100対のサ-モカップルを集積し、直列接続していますので、低インピ-ダンスであるにも拘わらず高感度です。 ■ サ-ミスタ内蔵以外は 特性、寸法等 MIR-1001シリ-ズと全く同じで、熱追従性に優れ周囲温度変化、あぶられ 等の熱環境特性に対して、優れた安定性を示します。特 性 (フィルタ-無しの特性)
MIR-1002ライン (サ-ミスタ付高性能タイプ)
型 番 透過帯域 (μm) 透過率 (%) 感度:Rv 代表値:(V/W) 用 途 例 MIR-1002 6.4 ~ 14 75 11.5 温度計、ひと感知 MIR-1002Q 0.28 ~ 4.8 90 4.0 光量計、 (超遠赤外線) MIR-1002S 1 ~ 18 55 13.0 温度計 (高温) MIR-1002HCA 3.4 ~ 3.5 75 0.5 炎検知、 ガス検知 MIR-1002HCB 3.2 ~ 3.4 80 0.5 炎検知、 ガス検知 MIR-1002CO2 4.2 ~ 4.4 70 0.5 炭酸ガス検知、 炎検知 MIR-1002HCO 3.5 ~ 4.9 80 3.0 炎検知 項 目 最 小 標 準 最 大 単 位 感 度 20.1 25.5 30.9 V/W (500゚K,DC) 抵 抗 8 11 14 KΩ 出力電圧 750 950 1150 μV 雑音電圧 11.5 13.4 15.2 nV/ Hz NEP 0.37 0.53 0.76 nW/ Hz D* 2.8 4.2 6.0 108cm Hz /W 熱時定数 120 msec 視野角 52 ° サ-ミスタ 抵抗値 50KΩ±2% 25℃における抵抗値 サ-ミスタ B定数 3840K±1% 動作温度 -20~50 ℃ 保存温度 -40~80 ℃Spec.SheetVerNo:MIR101/MIR1001/MIR1002-070419-01
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外径寸法と内部接続 (2/2)
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下に示しますフィルター(窓材)の分光特性は標準的な使用例です。
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