山梨県ホームページ作成ガイドライン

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山梨県ホームページ作成ガイドライン

(ウェブアクセシビリティ編)

広聴広報課

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Ⅰ.はじめに...1 Ⅱ.基本原則...4 1(ホームページ作成の基本方針)...4 2(システム構築の基本方針)...4 3(提供するコンテンツの基本的要件)...4 Ⅲ.ウェブコンテンツ作成に関する要件...5 1(規格及び仕様)...5 2(W3C規定外の技術の利用)...5 3(適切な文書構造による記述)...6 4(ウェブコンテンツの表現)...6 5(表の使用)...6 6(ページのタイトル)...7 7(フレームの使用制限)...8 8(ナビゲーション)...8 9(操作及び入力)... 10 10(フォームの利用)... 10 11(ページの自動更新の制限)... 10 12(リンクテキスト及びリンクボタン)... 11 13(利用者の誤操作への配慮)... 12 14(画像の利用)... 12 15(音声情報の利用)... 13 16(動画情報の利用)... 13 17(色や形による情報提供)... 13 18(コントラスト)... 14 19(フォント)... 14 20(速度)... 14 21(画面の点滅)... 15 22(使用言語および表記等)... 15 Ⅳ.ウェブアクセシビリティの確保・向上に関する要件... 16 1(企画・制作)... 16 2(保守・運用)... 16 3(検証)... 16 4(ウェブアクセシビリティに関する情報の提供)... 16 5(利用者の意見の収集・反映)... 17 Ⅴ.おわりに... 18

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Ⅰ.はじめに

このガイドラインについて このガイドラインは、県ホームページへの訪問者の誰もがいつでも不自由なく利用で きるよう、ホームページの作成やホームページを作成するためのシステムの構築・運用 にあたって留意すべき点を示しました。 県ホームページシステム及び同システムで作成するページはもとより、外部委託等に よりホームページシステムを個別に構築する際にも、このガイドラインに準じて構築す るようにしてください。 ウェブアクセシビリティとは ウェブアクセシビリティとは、「高齢者や障害者など、心身の機能に制約のある人でも、 ホームページで提供されている情報に問題なくアクセスし、利用できること」を意味する 言葉です。 ウェブアクセシビリティが求められる背景 総務省情報通信政策研究所による平成15 年(2003 年)の報告書「障がいのある方々のイ ンターネット等の利用に関する調査報告書」によれば、視覚障害者の 69.7%、聴覚障害 者の81.1%、肢体不自由者の 43.6%、知的障害者の 19.6%がインターネットを利用して いるということです。対象、調査方法等が異なるため単純比較は難しいですが、郵政省 (現総務省)が平成11 年(1999 年)に実施した「障害者アンケート」におけるインターネ ット利用率が、視覚障害者の21.6%、聴覚障害者の 33.1%、肢体不自由者の 46.4%であ ったことと比べると、年々、障害者のインターネット利用は高まっているものと想定さ れます。 また、我が国では急速な高齢化が進んでいます。今後、団塊の世代の退職により職場 でインターネット利用経験を積んだ高齢者が増加することに伴い、高齢者のインターネ ット利用率も高まることが予想されます。 障害者・高齢者のインターネット利用の特徴 障害者や高齢者のインターネット利用には、次のような特徴があります。 ※障害の程度や支援技術は非常に多様であるため、典型的なケースに限定しています。 全盲者 ・ ホームページ内のテキスト情報を音声に変換する「音声読み上げソフト」を使用し、ホ ームページを「聴いて」利用する。

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・ 私たちが通常閲覧しているものと同じホームページを音声読み上げソフトで利用する ため、従来の活字メディアと違い、点訳を待つなどのタイムラグがない。 ・ マウスの操作ができないため、キーボード上の特定のキーを操作することによってリン クの選択やページ内の移動を行う。 ・ 表やグラフなどの2次元のデータが把握しづらい。 弱視者 ・ 弱視者はその見え方に非常に個人差があるため、文字の大きさ・色・背景色などを独自 に設定するなど、個別にカスタマイズした多様な方法により閲覧している。 色覚障害者 ・ 文字色と背景色のコントラストを独自に見やすいように設定して閲覧する。 聴覚障害者 ・ インターネットの双方向性を利用し、問い合わせフォームなどを利用しコミュニケーシ ョンのためのメディアとしての意義が大きい。 肢体不自由者 ・ インターネットに接続できれば、外出せずに情報が収集できる。 ・ 上肢が不自由な場合、マウス等が使用できないため、特殊な入力装置を用いる。 ・ 細かい部分の選択が困難なため、例えばリンク同士の間隔が狭い場合、利用者の意図し たリンクとは違う場所をクリックしてしまう場合もある。 高齢者 ・ 加齢により視覚や聴覚の機能が衰えることがあるが、個人差が大きい。 ・ OS1やブラウザ2を見やすいよう設定を変えずに使用する傾向がある。 ウェブアクセシビリティに関するガイドライン等の制定 世界的なインターネットの普及に伴い、日本のみならず、全世界でウェブアクセシビリ ティ確保のための様々な規定等が制定されています。代表的なものは次のとおりです。 ⅰ)WCAG1.0(Web Contents Accessibility Guidelines 1.0)

ウェブに関する技術開発と標準化に取り組んでいる国際的な学術団体である W3C (World Wide Web Consortium)において、アクセシビリティを専門に検討する WAI(Web Accessibility Initiative)が策定したガイドライン。平成 11 年(1999 年)5 月に W3C が勧告。 ⅱ)リハビリテーション法 508 条(アメリカ合衆国,平成 10 年(1998 年)8 月修正) 連邦政府各機関が開発、調達、維持、使用する電子・情報技術(Web も対象)には一定 のアクセシビリティレベルが確保されていることを義務づけています。 ⅲ)障害者基本法の改正

1 Operating System。パソコンを動かすために必要なソフト。代表的なOSはWindowsとMac OS。 2 ホームページを見るためのソフト。代表的なブラウザはInternet Explorer。

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平成16 年(2004 年)5 月 28 日同法改正案成立。第 19 条第 2 項で国及び地方公共団体は障 害者の情報利用の便宜が図られるよう特に配慮しなければならない旨が規定されています。 ⅳ)ウェブコンテンツJISの制定 平成16 年(2004 年)6 月 20 日に日本規格協会が制定。正式名称は JIS X 8341-3「高齢者・ 障害者等配慮設計指針 − 情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス − 第3 部:ウェブコンテンツ」。工業標準化法第67 条により、国及び地方公共団体は JIS 規格を 尊重すべき旨が規定されています。 本県の取り組み(バリアフリーシステム) 以上のような状況を踏まえ、本県では平成16 年(2004 年)6 月 1 日に各所属等のホームペ ージを作成・更新するシステムであるバリアフリーシステムを稼働させ、県ホームページ を全面的にバリアフリー対応のページにリニューアルしました。 このシステムには次のような特徴があります。 ⅰ)一人一台パソコンのブラウザで操作できる。 ⅱ)WCAG1.0 やウェブコンテンツ JIS の要件を満たしているか否かのチェックを可能な限 りシステム化している。 ⅲ)閲覧者が見やすい見え方を選択することができるなど、アクセシビリティに配慮した ホームページを提供できる。 詳細は、後述する要件ごとに説明します。 また、県ホームページサーバ内に外部委託等によりホームページを構築する際には、バ リアフリーシステムとの連携を図るようにしてください。 準拠規格 このガイドラインはWCAG1.0 及びウェブコンテンツ JIS に準拠しています。

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Ⅱ.基本原則

1(ホームページ作成の基本方針) 県のホームページは次の方針により提供します。 ① 可能な限り高齢者・障害者が操作・利用できるよう企画・制作します。 ② できるだけ多くの情報通信機器、表示装置の画面解像度、サイズ、ブラウザ、バージョン で操作・利用できるものとします。 ③ 企画から運用に至るプロセス全般でウェブアクセシビリティに配慮し、さらに向上するよう にします。 2(システム構築の基本方針) 県がホームページを作成するシステムを構築する際には、次の方針により行います。 ① ユーザの個人差も含めた多様な障害の度合いに対応し、多様なユーザにとって使いやす いホームページが提供できること ② 利用者からの意見・要望や技術の進展・標準化を反映できるよう、システムに高い柔軟性 を持たせること ③ 提供するコンテンツの作成や更新が容易にできること ④ 本ガイドラインに規定したアクセシビリティの要件を満たすこと 3(提供するコンテンツの基本的要件) ウェブアクセシビリティを確保するための基本的要件は次のとおりとし、利用者の多様な身 体特性に可能な限り対応できるよう配慮します。 ① 視覚による情報入手が不自由な状態であっても操作・利用できること ② 視覚を用いずに操作・利用できること ③ 視力が低い、または視野がせまい場合でも操作・利用できること ④ 色の識別が難しい、またはできない場合でも操作・利用できること ⑤ 聴覚による情報入手が不自由な状態であっても操作・利用できること ⑥ 特定の身体部位のみを想定した入力方法に限定せず、多様な身体部位でウェブコンテン ツを操作・利用できること ⑦ 任意の片手で操作・利用できること ⑧ 手、足、指または義肢などの限定された動きだけでもウェブコンテンツを操作・利用できる こと ⑨ 操作・利用することによって、身体の安全を害さないこと バリアフリーシステムでは、様々な心身特性を持つユーザが、自分のバリア度に適した 環境を選択でき利用しやすいような、ユーザインタフェースを提供しています。

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Ⅲ.ウェブコンテンツ作成に関する要件

1(規格及び仕様) ウェブコンテンツは関連する技術の規格や仕様に則り、正しい文法で作成します。 ブラウザや音声読み上げソフトによっては、W3C により仕様が規定された XHTML・CSS などの規格や仕様に沿わない記述を行うと、正常に動作しない、誤った情報が表示される などの不都合を生じることがあります。 また、機種依存文字(JIS 規格では定義されていない企業が独自に定義した文字)を使用 すると、閲覧者の利用環境によっては、表示結果が異なってしまい、情報が正確に伝わり ません(例えば、「①②③」という文字はMacintosh ではそれぞれ「(日)(月)(火)」と誤って 表示されてしまったりします)。 バリアフリーシステムでは、W3C勧告のXHTML1.1 3及びCSS4に準拠してページを作成 しており、それらの規格・仕様・文法に合致していない場合にはページ作成・更新ができ ない仕組みになっています。 機種依存文字一覧

①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳

ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶⅷⅸⅹ

㊤㊥㊦㊨㊧㍍㌢㌃㌶㍑㍉㌔㌘㌧㍗㌍㍊㌫㌻

㎜㎝㎞㎎㎏㎡㏄㍾㍽㍼㍻㈲㈱㈹℡№㏍〝〟

≒≡∫∮∑√⊥∠∟⊿∵∩∪

2(W3C 規定外の技術の利用) ウェブコンテンツに、W3C が規定した技術以外の技術を使用する場合には、次の点に留意 します。 ① これらの技術によるコンテンツについてもアクセシビリティを確保するよう配慮します。 ② コンテンツを閲覧するために専用の閲覧ソフトなどが必要な場合には、そのダウンロード へ確実に誘導する手段を提供するとともに、利用者がその内容を的確に理解できるように テキストなどの代替情報を提供します。 ウェブコンテンツの中にはPDF や Flash など企業が独自に開発提供している技術を使用 して情報を提供しているものもあります。特にPDF 文書は表現が閲覧者の利用環境に左右 されない、簡単に作成できることなどから使用されることが多いと思われます。また、利 用者の関心を引く目的から不可欠と判断した場合や、動画コンテンツの手段として Flash

3 eXtensible HyperText Markup Language1.1。Webページを記述言語であるHTMLを、XML

に適合するように定義し直したマークアップ言語。バージョン1.1 では、文書の見栄えを指定す るタグが廃止され、見栄えの記述は全てCSSで行なうことになった。

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を利用せざるを得ない場合もあるかと思われます。この場合、Adobe Reader や Flash Player を持っていないと利用できないため、それらをダウンロードするための案内を設け ましょう。 また、アクセシビリティ確保のための技術情報は各企業のホームページで公開されてい ます。しかし、これらの技術のアクセシビリティには限界がありますので、安易にこれら の技術に頼ることなく、テキスト版などの代替コンテンツの提供ができないか検討するよ うにしてください(例えば、リニアファンクラブのサイトでは Flash 版とテキスト版が用 意されています)。 PDF:アクセシブルな Adobe PDF ファイルの作成方法 http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/pdf/accessible.pdf Flash:Macromedia Flash MX 2004 のアクセシビリティ http://www.macromedia.com/jp/macromedia/accessibility/features/flash/hints.html 3(適切な文書構造による記述) ウェブコンテンツは見出し、段落、リストなどの要素を用いて適切な論理構造により記述し ます。 視覚障害者は文字の大きさなどを視覚的に判断できないため、音声読み上げソフトでは、 見出しやリストなどの要素ごとに音声を区別して表現します。これにより、全盲の方でも 見出しのみをとばし読みしてページ全体の概要を把握するといったことも可能になります。 4(ウェブコンテンツの表現) ウェブコンテンツの表現は、文書の構造と分離して、基本的に CSS を使います。利用者の どんなシステム環境でもコンテンツの利用を可能とします。さらに未対応のブラウザでも利用 可能なものとします。 HTML の中に、フォント、サイズ、色、行間、背景色などウェブコンテンツの表現に関 する設定をしてしまうと、利用者が個々の特性に応じて設定した、最も見やすい文字の大 きさや色、背景色などが適用されません。 バリアフリーシステムでは、文字の色・大きさなどは全てスタイルシート(CSS)によっ て規定しています。 5(表の使用) 表を使用するときは次の点に注意します。 ① 表は分かりやすい構造にします。 ② 表組の要素をレイアウトのために使用しません。 音声読み上げソフトは、表の内容を左上のセルを始点として、左から右に順に読み上げ ていきます。従って、あまり複雑な表を作成すると視覚障害者は全体を把握するのが困難 になります。セルの結合などは必要最小限に留めるとともに、別の方法で表現することが できないか検討してみてください。 また、文章や写真などの配置を指定するために表組の要素を使うと、作成者の意図した とおりの順番で、音声読み上げソフトは読み上げてくれないことがあります。表の中に表

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を入れて複雑にすると更に理解が困難になります。 なお、バリアフリーシステムでは表をレイアウトのために利用することがないよう、線 を消した表をつくることができなくしてあります。 音声読み上げソフトが表を読み上げる順序 音声読み上げソフトは必ずしも作成者が意図した順番で読み上げてくれません。 ② ③ ④ ⑨ ① ⑤ ⑧ ⑦ ⑥ この表では、作者は「①②③④⑤⑥⑦⑧⑨」の順で伝えたかったのですが、 音声読み上げソフト では「②③④⑨①⑤⑧⑦⑥」の順で読み上げてしまいます。 6(ページのタイトル) ページのタイトルには、利用者がページの内容を識別できるように名称を付けます。 音声読み上げソフトは最初にページのタイトル情報を読み上げるため、タイトル情報が 不適切、あるいはないような場合には、一通りページを読み上げないと、そのページが目 的のページかどうかの判断ができない場合があります。 また、ページのタイトルは「お気に入り」などへの登録にも使われるため、ページの内 容を表す名称、ページ固有の名称としていないと、後から何のページか判別できなくなっ てしまいます。ページ内容の識別を容易にするように的確にタイトルを付けましょう。 バリアフリーシステムでは、タイトルを付けないとページが作成できないようになって いますので、タイトルがないままページが公開されてしまうということはありません。

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7(フレーム5の使用制限) フレームは使用しない。 音声読み上げソフトでは各フレームを別々のページのように扱うため、フレームを使っ たページの内容を一度に認識することができません。また、各フレームの役割や、メニュ ーフレームのリンクをクリックすると本文フレームの内容が変化するというようなフレー ム間の関係の把握も困難です。 フレームを使用したページの例 音声読み上げソフトではフレーム1、フレーム2を別々のページのように扱 ってしまうため、例えば下の図のようにフレーム1のメニュー1をクリックした 時、右側の本文の内容が変化するということを認識するのが困難です。 ①左側のメニュー1をクリックすると (フレーム1) (フレーム2) TOP PAGE 本文 TOP PAGE メ ニュ ー1 メ ニュ ー2 ②本文がメニュー1本文に変化 (フレーム1) TOP PAGE メ ニュ ー1 メ ニュ ー2 (フレーム2) メニュー1本文 ① ② 8(ナビゲーション) ウェブサイトに設けるナビゲーションについては次の点に留意します。 ① 現在の画面がサイト構造のどこに位置しているか把握できるよう、階層などの構造を示し た情報を提供します。 ② サイト内の基本操作部分(グローバルナビゲーション、ローカルナビゲーションなど)は、 わかりやすいように一貫性をもった位置・表現・表記にします。 ③ 共通に使われるナビゲーションなどのためのリンクやメニューは、読み飛ばせることにし ます。 認知や記憶に障害がある場合に限らず、多ページに及ぶ利用を続けている場合には、現 在ウェブサイト内のどこにいるのか現在位置がわからなくなることがよくあります。また、 検索サイトを用いてトップページ以外のページを直接訪れた場合、適切にナビゲートする 仕組みがないと、閲覧者はそのページがそのサイトの中でどのような位置付けのページな のかわかりません。現在位置が把握しやすいようなナビゲーションを各ページに設けてあ げる必要があります。 5 Webブラウザの一つのウィンドゥを、いくつかに区切ってそれぞれに別々の内容を表示させる Webページの表現技法の一つ。

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グローバルナビゲーションのように各ページの上部に共通してあるものは、音声読み上 げソフトでは毎回読み上げられ、本文に到達するまでに多くの時間がかかってしまいます。 そのため利用者が必要に応じてスキップできる仕組みを設けます。 バリアフリーシステムで作成されたページは独自のショートカットキーを用意していま すので、すぐに本文の内容にアクセスすることができます。 県ホームページシステムにより作成したページのナビゲーションの例

…④

…②

…④

…③

…①

①グローバルナビゲーション:県トップページ以下全てのページに共通のナビゲーション。 ②ローカルナビゲーション:同一所属で作成したページ共通のナビゲーション。このメニューがスクロ ールすると見づらくなります。 ③パンくずリスト:左=県トップページ、中=所属トップページ、右=開いているページ ④ページ内リンク:長いページにはページ内でジャンプできるようにすると見やすくなります。

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9(操作及び入力) ウェブコンテンツはマウスなど特定の入力装置だけでなく、少なくともキーボードによってす べての操作が可能なように作成します。 視覚に障害がありマウスポインターが見えずマウス操作が困難な場合や肢体に障害があ りマウスの操作が困難な場合は、キーボードや特殊な入力装置で操作をします。マウスで しか操作できないようなウェブコンテンツの作成はやめましょう。 バリアフリーシステムで作成されるページでは、ショートカットキーを配置したり、ク リックポイントを広げることのできるCSSを用意することによって、マウスを使用しな くてもコンテンツが操作できるような工夫をしています。また、独自のショートカットキ ーを用意しています。 10(フォーム6の利用) 閲覧者の入力作業を必要とするフォームなどの使用にあたっては次の点に注意します。 ① フォームを使用する場合は、何を入力すれば良いかをわかりやすい表示にするとともに、 入力例を明示することにより、操作しやすいものとします。 ② 入力に時間制限は基本的に設けません。制限時間がある場合は明示します。 ③ 制限時間があるときは,利用者が時間制限の延長又は解除が行えるようにし、これがで きないときは,代替手段を用意します。 視覚障害のため音声読み上げソフトを利用している場合、肢体障害がある場合など、支 援技術を使って入力作業をするのに時間がかかるため、入力作業を途中で阻害しないよう にする必要があります。 県ホームページでは、「知事へのメール」、「お問い合わせ」、「パブリックコメントへの意 見提出」などでフォームを利用していますが、入力時間に制限は設けていません。 11(ページの自動更新の制限) 利用者の意思に反して、または利用者が認識若しくは予期することが困難な形で、ページ の全部若しくは一部を自動的に更新したり、別のページに移動したり、又は新しいページを 開くなどの提供方法は行いません。 6 閲覧者がサイト管理者側に送信するデータを入力するためのページ。

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12(リンクテキスト及びリンクボタン) 操作するボタンやリンクテキストなどは、操作可能であることを明らかに表現します。さらに 適切な大きさや配置間隔などに配慮し、見やすく、操作しやすくします。 高齢者や上肢に障害がある場合、マウスによる細かい部分の指定が困難になります。そ のため、リンク同士の間隔を広くするなどの配慮が必要になります。 バリアフリーシステムでは、クリックポイントの間隔を広げた表現を利用者が選択でき る仕組みを提供しています。 標準の場合のクリックポイントの幅 ↓「バリアフリー登録」の「ページ構成」で「画面幅自由形」を選択すると、 クリックポイントの間隔が広くなります。

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13(利用者の誤操作への配慮) 利用者がウェブコンテンツにおいて誤った操作をしたときでも,元の状態に戻すことができ る手段を提供します。 利用者が入力フォームにより入力した情報を送信する前に、確認の画面を設け、利用者 が修正できるように作成します。また、間違ったリンクをクリックしてしまった場合でも、 ブラウザの「戻る」ボタンを使うことなく戻ることができるよう配慮します。 県ホームページシステムで作成したページには、下図のように「前に戻る」というリン クが自動で表示され、それをクリックするとそのページに来る直前のページに戻ることが できます。 14(画像の利用) 画像の利用にあたっては次の点に留意します。 ① 利用者が画像の内容を的確に理解できるようにテキストなどの代替情報を提供します。 ② ハイパーリンク7を設定した画像には、リンク先の内容が予測できるテキストなどの代替情 報を提供します。 音声読み上げソフトは画像を音声化できないため、代わりに文字による代替情報を読み 上げることになりますが、代替情報がないと利用者は画像があることすら理解することが できません。 また、バナーなどその画像をクリックすると別のページにジャンプする画像に代替情報 がない場合、音声読み上げソフトはリンク先のURL を読み上げますが、これでは利用者は リンク先のページがどのようなページなのか見当がつきません。 7 あるホームページから他のホームページなどにジャンプする機能

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15(音声情報の利用) 音声情報を利用したコンテンツの提供にあっては、次の点に留意します。 ① 聴覚を用いなくても理解できるテキストなどの代替情報を提供します。 ② 自動的に音を再生しないようにします。 ③ 利用者が出力を制御できるようにします。 聴覚障害がある場合、音が再生されていることが認識できません。そのため、自動的に 音を再生してしまうと、図書館など音を出せない環境で利用している場合、閲覧者及び周 囲の方々に迷惑をかけてしまうことがあります。 また、音声読み上げソフトを使用している場合、ホームページを読み上げる音と重なっ てしまい、聞こえにくくなることがあります。そのため、音声情報の再生時に通常表示さ れるコントローラーは必ず表示させ、利用者が出力を制御できるようにしておく必要があ ります。 16(動画情報の利用) 動画情報などには、字幕や状況説明などの手段によって、流れている映像とタイミングが 合致した(同期した)代替情報を提供します。同期した代替情報が提供できない場合には、内 容についての説明を提供します。 聴覚障害がある場合、音のみで情報を提供していると提供されていることが認識できず、 その内容も理解できません。また視覚障害がある場合、どのような映像が表示されている のかわからず、内容を理解できない場合があるため、補助的な説明を提供します。また、 認知や記憶に障害がある場合、字幕や状況説明などを繰返し見たりすることにより、内容 を理解しやすくなります。 17(色や形による情報提供) コンテンツの内容を理解・操作するのに必要な情報は、色や形のみに依存して提供しませ ん。 視覚障害がある場合、色や形に意味を持たせた情報の内容がうまく理解できない場合が あります。テキスト情報の有効活用などにより補足しましょう。 (例)地震による被害想定で、「地図上の赤の部分が震度6以上」を表すというという場合、「震度6以 上:○○市、○×町」などの文字情報を付加するようにしましょう。

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18(コントラスト) 画像の上にテキストを載せる場合や文字を画像化した場合などは、背景色と前景色とに は十分なコントラストを取り、識別しやすい配色とします。 弱視の場合、色覚障害がある場合、高齢者の場合、ページタイトルやバナーなどで背景 とその上にのる文字の間のコントラストが十分でないと識別しにくい場合があります。ペ ージタイトルやバナーなどをつくる場合には文字の読みやすさを優先させます。 19(フォント) 使用するフォントについては次の点に留意します。 ① フォントの大きさや色は必要に応じ利用者が変更できるようにします。 ② フォントを指定する場合には、サイズおよび書体を考慮し読みやすいフォントを使用しま す。 ③ フォントの色には、背景色等を考慮し見やすい色を使用します。 高齢者や弱視者の場合、文字が小さくて読みづらいことがあります。利用者が支援技術 を利用し文字の大きさや背景と文字の色の組み合わせなどを選択・調整しやすいように作 成します。文字の拡大機能など一部の補助機能はホームページ側で準備するようにします。 県ホームページシステムによるページには文字拡大ボタン(下図)がついています。 また、スタイルシートに規定するフォントは読みやすいフォントを指定するようにしま しょう。例えば、文字を拡大して閲覧する場合、明朝体では線がギザギザになり見にくい 場合があります。バリアフリーシステムでは閲覧者のOSがWindows の場合「MS P ゴシ ック」が指定されるようになっています。 20(速度) 変化または移動する画像やテキストは、その速度、色彩・輝度の変化などに注意して作成 します。また、過度の使用は行いません。 認知や記憶に障害がある場合や高齢者などが認識できない可能性があるため、不必要な 変化はないようにすることはもちろん、認識しやすい速度・違いのある変化とします。

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21(画面の点滅) 早い周期での画面の点滅を避けます。 光の明滅により光感受性発作を誘発することがあるため、点滅周期が早くなりすぎない ようにします。 バリアフリーシステムではそのようなコンテンツの作成はできません。 22(使用言語および表記等) 使用する言語やコンテンツ内容の表記等については次の点に留意します。 ① 基本的に日本語を使用し、その言語コードを記述します。日本語以外の言語を使用する 場合は、その言語の言語コードを指定します。 ② 日本語のページでは、利用者にとって理解しづらいと考えられる外国語を多用しません。 ③ 省略語、専門用語、流行語、俗語など、利用者にとって一般的でないと思われる用語は 多用しません。使用する場合は定義・解説を併せて記述します。 ④ 読みの難しい言葉には、その読みが分かるようにふりがな等を付けます。 ⑤ 単語の途中にスペースや改行を入れません。また、スペースによるレイアウトも行わない ようにします。 ⑥ 文章だけで説明することが困難と判断される場合は、分かりやすい図・イラストレーショ ン・音声などを合わせて効果的に情報が提供できるよう配慮します。 ①バリアフリーシステムでは日本語での作成となります。 ②「TOPPAGE」のように英語をそのまま使用するのではなく、「トップページへ」のよう に日本語で表現するようにします。 ③例:パブコメ=パブリックコメント=県民意見提出制度 ④人の名前や地名などは音声読み上げソフトによっては正しく読まない場合があるため、 誤って理解されないよう正確な表記により補足します。 ⑤音声読み上げソフトを利用している場合、単語の途中にスペース・改行があると、見た 目には一つの単語だと理解できるものでも、音声読み上げソフトは別々の単語として認識 するため、正しく読み上げられません。例:「住 所」という記述は音声読み上げソフトは 「ジュウ トコロ」と読み上げてしまいます。

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Ⅳ.ウェブアクセシビリティの確保・向上に関する要件

1(企画・制作) ウェブアクセシビリティが容易に維持できるよう企画・制作します。 2(保守・運用) ウェブコンテンツの保守・運用では、常にウェブアクセシビリティの確保・向上をはかりま す。 ウェブコンテンツは内容の更新・運用方法など様々に変化することが一般的です。企画 段階から方針をもってアクセシビリティを考慮することで、保守・運用の過程においてウ ェブアクセシビリティの確保が可能となります。 県ホームページシステムでは、つねにアクセシビリティに関する技術の標準化や進歩に 対応できるようなシステム運用を行っていきます。 3(検証) ウェブコンテンツ管理者及び作成者は、ウェブコンテンツがこのガイドラインの要件を満た している事を検証します。 「3 ウェブコンテンツ作成に関する要件」で掲げた事項をシステムにより全部チェッ クすることは不可能です。継続的にウェブアクセシビリティを確保・向上していくために は、システムによる検証とウェブアクセシビリティに関する職員の意識の双方が必要にな ってきます。 4(ウェブアクセシビリティに関する情報の提供) バリアフリーのための支援技術に関する的確な情報を積極的に提供します。 パソコンの技術に習熟していない利用者も不自由なくホームページが利用できるよう、 Windows、Mac 等に標準搭載のユーザ補助機能など、OS およびブラウザがすでに持って いるバリアフリー支援機能の紹介はもとより、その他ユーザの負担が少なくバリアフリー 化に有効と思われる支援技術の紹介を積極的に行います。 県ホームページではバリアフリー登録のページで代表的なブラウザのユーザ補助機能な どを紹介しています。

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5(利用者の意見の収集・反映) 利用者からの意見をウェブアクセシビリティの確保・向上に活かすために次の点に留意し ます。 ①ウェブコンテンツ管理者は、利用者の意見を収集する窓口を用意します。 ②利用者とコミュニケーションが取れるよう問い合わせ先を明示します。 利用者のウェブコンテンツの利用方法は多様であり、支援技術によってはアクセスでき ない情報が存在する場合があるため、ユーザの利用を支援するために問い合わせ先を設け ます。 また、その問い合わせ手段は問い合わせフォームを提供するだけでなく、電話やFAX に よる問い合わせ先も記述するようにします。

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Ⅴ.おわりに

私たちがこれまでウェブコンテンツを作成する際、「ウェブアクセシビリティ」を意識す ることはあまりなかったのではないかと思います。それは、「ホームページはとても多様な 方法で利用されている」ということを認識する機会が少ないからではないでしょうか。 バリアフリーシステムを構築した際、全盲・弱視・肢体不自由といろいろな障害を抱え る方々に実際の使用状況について教えていただく機会がありましたが、不自由な状態を抱 えながらも、その方なりの支援技術を自在に操作し、こちらが想像していた以上のスピー ドでホームページを利用されていました。 情報技術の進展は、障害を抱える方々にとってアクセスできる情報量を飛躍的に増加さ せたのは間違いありません。反面、支援技術に対応できないコンテンツも簡単に作成でき てしまうため、情報を提供する側がその方々の受けた恩恵を無意識のうちに奪ってしまっ ているということも事実です。地方自治体が提供するホームページである以上、情報格差 を生まないようウェブアクセシビリティに配慮したホームページづくりをすることが、今 後ますます重要になってくることは確実です。 このガイドラインの各要件をご覧いただければ、ウェブアクセシビリティに配慮したホ ームページを作成するには、かなりのチェック項目があることがおわかりいただけると思 います。そこで、広聴広報課ではホームページ作成者側の負担をできるだけ軽減するため、 バリアフリーシステムを運用し、可能な限りの項目をシステムによりチェックしています。 しかし、システム化にはどうしても限界があり、県のホームページを持続的に誰もがいつ でも不自由なく利用できるようなホームページとしていくためには、職員の皆様にウェブ アクセシビリティへの意識を高めていただくことが何より重要になります。そのため、是 非このガイドラインをホームページ作成及びホームページシステム構築の際の参考にして いただきたいと思います。

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