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Academic year: 2021

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(1)

インターネット工学(2)

九州産業大学 情報科学部 下川俊彦 インターネット工学 2

2007年度 講義日程

„ 9/19(水) 休講 „ 9/26(水) 第1回 „ 10/ 3(水) 第2回 „ 10/10(水) 第3回 „ 10/17(水) 第4回 „ 10/24(水) 第5回 „ 10/27(土) 補講 第6, 7回 „ 10/31(水) 月曜講義日 „ 11/ 7(水) 休講 „ 11/14(水) 第8回 „ 11/21(水) 第9回 „ 11/28(水) 第10回 „ 12/ 5(水) 第11回 „ 12/12(水) 第12回 „ 12/29(水) 第13回 „ 1/ 9(水) 第14回

インターネットのしくみ

インターネット工学 4

今日の内容

„

インターネットのしくみ

1. プロトコル体系 2. アドレス体系 3. 情報伝送 4. インターネット技術の開発と標準化

1. プロトコル体系

„

プロトコル

„

通信規約

„

異なるベンダー間での通信

‰ 共通のプロトコルの必要性 „

プロトコル自体の複雑さ

‰ 階層化による解決

役割分担: 階層モデル

物理的な伝達 空気 言語の伝達 意思の伝達 意思の言葉への変換 発話者 受話者

(2)

インターネット工学 7

階層モデル

„ 二者間のコミュニケーション ‰ 各層ごとに機能が決められている „ 脳と脳 (意思と言語の変換) „ 口(声帯)と耳(鼓膜) (言語と音声の変換) „ 書く手と読む目 (言語と文字の変換) ‰ 各層はその上下の層の協力を得て少しずつ相手にコミュニ ケーションしたい内容を近づける „ 脳から声帯 „ 声帯から空気 ‰ 途中、必ず物理的な媒体が介在する インターネット工学 8

役割分担:階層構造

言葉が通じている? 言葉層 音や光が届いている? 下の層 物理層 相手に理解できる形式に表 現できている? 表現層 意思が伝わっている? 上の層 意思層 どんな層? 関係 名前 インターネット工学 9 意思層

人と人の通信

ある意見 物理層 表現層 言葉層 意思層 物理層 表現層 言葉層 ある意見

人物A

人物B

インターネット工学 10 意思層

伝言ゲーム

ある意見 物理層 表現層 言葉層 意思層 物理層 表現層 言葉層 意思層 物理層 表現層 言葉層 意思層 物理層 表現層 言葉層 ある意見

人物A

人物X

人物Y

人物B

コンピュータネットワークにおける階層化:

OSI7層参照モデル

物理層 データリンク層 ネットワーク層 トランスポート層 セッション層 アプリケーション層 プレゼンテーション層

TCP/IPの階層化

物理層

データリンク層

インターネット層

トランスポート層

アプリケーション層

(3)

インターネット工学 14

TCP/IPの階層

信号の伝達 下の層 物理層 直接つながってる相手と の通信 データリンク層 エンドノード間の通信 インターネット層 プロセス間の通信 トランスポート層 応用ソフトの機能の実現 上の層 アプリケーション層 どんな層? 関係 名前 インターネット工学 15

TCP/IPと人と人の通信の比較

物理層 下の層 物理層 表現層 データリンク層 言葉層 インターネット層 トランスポート層 意思層 上の層 アプリケーション層 人と人 関係 TCP/IP インターネット工学 16 トランスポート層 トランスポート層

インターネットでの通信例

Web サーバ アプリケーション層 物理層 データリンク層 インターネット層 物理層 データリンク層 インターネット層 ブラウザ アプリケーション層

ホストA

ホストB

インターネット工学 17

バケツリレーモデル

„ バケツリレー ‰ 目的 „ バケツに汲んだ水を火のあるところへ „ 空になったバケツを水のあるところへ ‰ 動作 „ バケツを隣の人に渡す

ホスト間でのバケツリレー

WWW サーバ 物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 ブラウザ

ホストA

ホストB

アプリケーション層 アプリケーション層

TCP/IP の階層

„ アプリケーション層 ‰ 各種アプリケーションを収容 ‰ Everything over IP „ トランスポート層 ‰ エンド-エンド間での接続性確保 „ インターネット層 ‰ パケット分割・再組み立て ‰ アドレス制御 „ 物理/データリンク層 ‰ 物理ネットワークに対する伝送制御 ‰ IP over Everything

(4)

インターネット工学 20

2. アドレス体系

„

インターネットで利用されている多様なアドレス

‰ [email protected] ‰ http://www.kyusan-u.ac.jp/news_test/jyoho_kagaku/index.html ‰ 25 ‰ 133.17.169.80 ‰ 3ffe:8140:300:2:290:6900:2bc2:941f ‰ 00-90-69-c2-94-00 インターネット工学 21

電子メールアドレス

„

アプリケーション層で使われているアドレスの一つ

‰電子メールで利用 „

ユーザ名@ドメイン名

‰ユーザ名 : ドメイン上のユーザ名 ‰ドメイン名: インターネット上のドメイン名 „

例:[email protected]

‰is.kyusan-u.ac.jp というドメイン上の toshi というユーザ のメールアドレス インターネット工学 22

URI (Uniform Resource Identifier)

„ アプリケーション層で用いられるアドレスの一つ ‰ WWW で利用 http://www.is.kyusan-u.ac.jp/kaishi0302/index.html „ http プロトコルでアクセス „ www.is.kyusan-u.ac.jp というホストにある „ /kaishi0302/index.html というファイル ftp://ftp.t.ring.gr.jp/index.html.ja „ ftp プロトコルでアクセス „ ftp.t.ring.gr.jp というホストにある „ index.html.ja というファイル インターネット工学 23

URI (Uniform Resource Identifier)

„ URIの書式の基本 <scheme>://<user>:<passwd>@<host>:<port>/<path> „ scheme は通信プロトコル: HTTP, HTTPS, FTP,… „ user, passwd は省略されることが多い „ hostはサーバのホスト名(ドメイン名) „ port はポート番号(後述) „ path は、サーバ上のファイル名 „ ファイル名が省略された場合はサーバ側で補われる: index.html や default.htm などなど

ドメイン名

„

人に分かりやすいようにつけた意味のある名前

„

意味のある名前(ホスト名)を用いる

„

世界中でユニークな名前を生成するために

ドメインを使用

‰ ドメインを省略せずに書いたホスト名がFQDN:

Fully Qualified Domain Name

‰ 例:情報科学部のwebサーバのFQDNは

www.is.kyusan-u.ac.jp.

ドメイン名(続き)

gTLD:Global Top Level Domain 世界中の組織が利用可能

ccTLD:Country Code Top Level Domain 各国で管理されている

トップレベルドメイン 第2レベルドメイン

com org net info int gov jp kr uk ac ne go co or fukuoka tokyo kyusan-u seinan u-tokyo ntt toyota asahi mlb asahi www is ip www www 第3レベルドメイン 第4レベルドメイン lr 第5レベルドメイン このホストのFQDNは www.is.kyusan-u.ac.jp        ( ) 各レベルのドメインを . ドット でつなげて表記する

(5)

インターネット工学 26

ポート番号

„

トランスポート層(TCP, UDP)が用いるアドレス

„

ホスト内でのアプリケーションを識別する

„

例:

‰ 80: http ‰ 25: smtp ‰ 20, 21: ftp インターネット工学 27

IPアドレス

„

インターネット層(ネットワーク層)で用いられるア

ドレス

„

固定長(IPv4: 32bit, IPv6: 128bit)で、計算機が

取り扱いやすい

‰例(IPv4):10000101000100011010100101010000 „

IPv4 では、8bit 毎に分け ‘.’ で区切って表記

‰例:133.17.169.80 „

IPv6 では、16bit 毎に分け ‘:’ で区切って表記

‰例:3ffe:8140:300:2:290:6900:2bc2:941f インターネット工学 28

IPアドレス(続き)

„

元々は、世界中でユニーク(unique)

„

プライベートIPアドレスは、組織内でユニーク

‰ IPアドレスの枯渇対策 „ IPv4 アドレスは約50億個しかない „ 世界の人口は60億以上

‰ NAT (Network Address Translator)により、組織外と 通信 ‰ End-to-End ? インターネット工学 29

DNS

„

FQDN から IPアドレスへの変換を行う

„

ルートDNSサーバを根とする木構造

データリンクアドレス

„

物理ネットワーク毎に異なる

‰ イーサネット、PPP、ATM… „

イーサネットで使われているのがMACアドレス

‰ 例:00-90-69-c2-94-00 „

IPv4アドレスからMACアドレスへの変換

‰ ARP (Address Resolution Protocol)を使う

Webを見る

物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 アプリケーション層 物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 アプリケーション層 物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 アプリケーション層 物理層 データリンク層 インターネット層 トランスポート層 アプリケーション層 GET /index.html 送りたいデータ data data data data data data data data data data data data data data data data ブラウザが相手のアドレスとポートを指定しデータを TCP層に渡す ヘッダに宛先ポート番号、送り元ポート番号などを書いて 付け、IP層へ渡す 宛先IPアドレスと送り元IPアドレスなどをヘッダに書き込む。 ルーティングテーブルから最終的な宛先IPアドレスへは どの直接繋がったホストへ渡せばよいか判断してその インターフェースのネットワークインターフェース層へ渡す 宛先IPアドレスから自分宛てでないと判断する ルーティングテーブルから最終的な宛先IPアドレスへは どの直接繋がったホストへ渡せばよいか判断してその インターフェースのネットワークインターフェース層へ渡す 宛先IPアドレスから自分宛てでないと判断する ルーティングテーブルから最終的な宛先IPアドレスへは どの直接繋がったホストへ渡せばよいか判断してその インターフェースのネットワークインターフェース層へ渡す IP層で決まった次に渡すべきホスト(nexthop)の物理アドレス と自分の物理アドレスと上位のプロトコルをヘッダに書き込む トレーラーを付けるネットワークインターフェースもある。 そのパケットを物理メディアに流す IP層で決まった次に渡すべきホスト(nexthop)の物理アドレス と自分の物理アドレスと上位のプロトコルをヘッダに書き込む。 トレーラーを付けるネットワークインターフェースもある。 そのパケットを物理メディアに流す IP層で決まった次に渡すべきホスト(nexthop)の物理アドレス と自分の物理アドレスと上位のプロトコルをヘッダに書き込む。 トレーラーを付けるネットワークインターフェースもある。 そのパケットを物理メディアに流す 物理的に伝達される 物理的に伝達される物理的に伝達される 受け取ったパケットのヘッダをのぞき、自分宛てか確認 ヘッダから上位層をIPと判断し、ヘッダを取り除いてIP層へ 渡す 受け取ったパケットのヘッダをのぞき、自分宛てか確認 ヘッダから上位層をIPと判断し、ヘッダを取り除いてIP層へ 渡す 受け取ったパケットのヘッダをのぞき、自分宛てか確認 ヘッダから上位層をIPと判断し、ヘッダを取り除いてIP層へ 渡す IPヘッダの宛先アドレスが自分であることを知る。 IPヘッダに書いてある上位層を調べ、TCP層であると知る TCP層へ渡す。 TCPヘッダに書いある宛先ポート番号が80であることを 知る。80番にbindされているプロセスに渡す 80番のポートにbindされたhttpサーバーがTCP層から データを受け取る。 data

(6)

インターネット工学 32

3. 情報伝送の仕組み

„

インターネットの基本的な構造

‰ ネットワークとネットワークがルータで接続されている ‰ 各ルータはパケット毎に適切な隣接ルータを決定する ‰ 経路制御(ルーティング) インターネット工学 33

経路制御

Webサーバ R2 R1 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 133.196.16.19 202.249.10.122 インターネット工学 34

4. インターネット技術の開発と標準化

„

ISOCの下に IAB (Internet Architecture Board)

‰ インターネット全体の方向性やアーキテクチャの議論

„

IAB の下に、IRTF, IETF, ISTF (Internet

{Research, Engineering, Societal} Task

Force)

インターネット工学 35

IETF

„

技術標準化に責任

„

IESG (Internet Engineering Steering Group)

の下のワーキンググループが作業

„

参加資格はなし

„

年3回の会合とメイリングリストで議論

„

We reject kings, presidents and voting, we

believe in rough consensus and running code

by David Clark

標準化

„

アイデアをインターネットドラフト(I-D)として発行

‰ I-Dの有効期限は6ヶ月

„

IESG が承認すると、標準化開始

‰ RFC (Request For Comments) を発行

‰ Proposed Standard → Draft Standard → Standard

‰ Informational RFC, Experimental RFC, Historical RFC などもある

I-D, RFCの入手先

„

http://www.ietf.org/ID.html

„

http://www.ietf.org/rfc.html

(7)

インターネット工学 38

今日のまとめ

„

インターネットの仕組み

1. プロトコル体系 2. アドレス体系 3. 情報伝送 4. インターネット技術の開発と標準化

参照

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