高額な医療費が
心配な患者さんへ
経済的負担を軽減できる「高額療養費制度」について
監修: 国際医療福祉大学薬学部…教授池田 俊也
指導:…社会福祉法人三井記念病院…医師支援部・医療安全管理部シニアマネージャー 桜井 雅彦 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター…病院情報管理部… 舩田 千秋 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター…医療情報管理室 石川 宏昭 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター…がん相談支援センター 閏木 裕美 2015年 1月版 【2015年1月より高額療養費制度が変更となりました】 【2015年1月より高額療養費制度が変更となりました】私たちの暮らしの中で、病気やケガなどによって不意な出費が
必要になるときがあります。特に、がんに罹ると治療のために、
長期にわたって高額な医療費を支払うケースが少なくありま
せん。
そのため、患者さんやご家族の方は、身体的・精神的負担だけ
でなく、経済的にも悩んでしまうことがあると思います。
このような経済的負担を減らすための制度として「高額療養
費制度」があります。この制度は、窓口で支払う
自己負担額
が
一定額(
自己負担限度額
)を超えた場合、加入している健康保
険に申請することで、払い戻しが受けられるというものです。
がんの治療は、継続することでその効果を期待できます。経済
的な不安なく治療を継続するために、
「高額療養費制度」を理
解し、ぜひ活用していただきたいと思います。
は じ め に
高額療養費制度とは?……… 02
年齢や所得によって、
自己負担限度額
が異なります…… 04
加入している健康保険によって、申請先が違います…… 08
世帯で合算して、申請できます……… 10
同一人合算ができます……… 12
無利子の貸付制度が利用できます……… 14
窓口の支払いを
自己負担限度額
にすることができます… 15
健康保険と介護保険を合算できます… ……… 16
目 次
高額療養費制度
とは?
医療機関に支払う自己負担額が自己負担限度額を超えた場合、超えた分の払い戻し を受けられる制度です。 払い戻しを受けるには、加入している健康保険に申請する必要があります。 高額療養費制度は、同じ月に、1つの医療機関で支払った自己負担額が対象になり ます。また、払い戻しを受けられるまでには、通常、申請から3か月程度かかります。 なお、診療報酬明細書の審査によって、払い戻し額が違うことがあります。 1か月の自己負担額 (窓口支払い額) 実際の負担額 (自己負担限度額)高 額 療 養 費 制 度
高額な医療費が心配な患者さんへ
払い戻し額高額療養費制度
とは?
実際の負担額 (自己負担限度額)多 数 回 該 当 = 年 4 回 以 上
同一の医療保険に加入する家族で複数の医療機関を受診したり、同一人が複数の医療機関を 受診して、過去1年間(直近の12か月)に4回以上高額療養費に該当した場合は、4回目 からの自己負担限度額が軽減されます。 実際の負担額 (自己負担限度額) 払い戻し額 自己負担額は、加入している健康保険によって異なり、一部負担金を医療機関の 窓口でいったん支払います。 保険外併用療養費(差額ベッド代など)と療養給付と直接関係のないサービス等 (おむつ代など)、健康保険適用外の治療費や入院中の食事などは、含まれません。 年齢や所得によって、自己負担限度額が異なります。→P4へ 自己負担限度額は、 ①同一月(1日〜末日)ごとに、 ②同一世帯でも1人ずつ、 ③医療機関(外来と入院別)ごとに算出します。 70歳以上の方は、医療機関別には分けず、外来と入院に分けて算出します。 払い戻し額 4回目以降の1か月の自己負担額自己負担限度額は年齢や所得により異なるため、下記の表から、① 同一月(1日〜末日) ごとに、② 同一世帯でも1人ずつ、③ 医療機関(入院 /外来)ごとに算出します。
高額な医療費が心配な患者さんへ
70歳未満の場合
年齢 所得区分 一時的な支払額窓口での 自己負担限度額 多数回該当1) 入院、外来(世帯ごと)70歳未満
年収約1,160万円~
健保:標準報酬月額83万円以上 国保:年間所得2)901万円超3割
252,600円+(医療費-842,000円)×1%
140,100円
年収約770万円~約1,160万円
健保:標準報酬月額53万円~83万円未満 国保:年間所得2)600万円超~901万円167,400円+(医療費-558,000円)×1%
……93,000円
年収約370万円~約770万円
健保:標準報酬月額28万円~53万円未満 国保:年間所得2)210万円超~600万円80,100円+(医療費-267,000円)×1%
……44,400円
~年収約370万円
健保:標準報酬月額28万円未満 国保:年間所得2)210万円以下57,600円
……44,400円
住民税非課税35,400円
……24,600円
年齢や所得によって、
自己負担限度額
が異なります
自己負担限度額は、一定額が決められている場合(■)と、計算式で算出する場合(■)の 2通りがあります。詳しくは上記の表をご参照ください。70歳以上の方の場合
次ページ参照
年齢 所得区分 一時的な支払額窓口での 自己負担限度額 多数回該当1) 入院、外来(世帯ごと)70歳未満
年収約1,160万円~
健保:標準報酬月額83万円以上 国保:年間所得2)901万円超3割
252,600円+(医療費-842,000円)×1%
140,100円
年収約770万円~約1,160万円
健保:標準報酬月額53万円~83万円未満 国保:年間所得2)600万円超~901万円167,400円+(医療費-558,000円)×1%
……93,000円
年収約370万円~約770万円
健保:標準報酬月額28万円~53万円未満 国保:年間所得2)210万円超~600万円80,100円+(医療費-267,000円)×1%
……44,400円
~年収約370万円
健保:標準報酬月額28万円未満 国保:年間所得2)210万円以下57,600円
……44,400円
住民税非課税35,400円
……24,600円
1)…同一の医療保険に加入する家族で複数の医療機関を受診したり、同一人が複数の医療機関を受診して、過去1年間(直近の 12か月)に4回以上高額療養費に該当した場合、4回目からの自己負担限度額が軽減されます。 2)…前年の総所得金額および山林所得金額並びに株式・長期(短期)譲渡所得金額等の合計額から基礎控除(33万円)を控除 した額(ただし、雑損失の繰越控除額は控除しない)(いわゆる「旧ただし書き所得」)自己負担限度額は年齢や所得により異なるため、下記の表から、① 同一月(1日〜末日) ごとに、② 同一世帯でも1人ずつ、③ 入院 /外来ごとに算出します。 70歳以上の方は、医療機関別には分けず、外来と入院に分けて算出します。
高額な医療費が心配な患者さんへ
70歳以上の場合
年齢 所得区分 一時的な支払額窓口での 自己負担限度額 多数回該当1) 外来(個人ごと) 入院 +外来(世帯ごと)70 ~74歳
現役並み所得者(年収約370万円~)
健保:標準報酬月額28万円以上 国保:課税所得145万以上3割
44,400円
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
44,400円
一般(~年収約370万円)
健保:標準報酬月額26万円以下2) 国保:課税所得145万未満2、3)2割/1割
4)12,000円
44,400円
ー
住民税非課税Ⅱ( I 以外の方)
8,000円
24,600円
ー
住民税非課税I(年金収入のみの方の場合、年金
受給額80万円以下など、総所得金額がゼロの方)
15,000円
ー
75歳以上
現役並み所得者(年収約370万円~)
課税所得が145万円以上の方で、かつ年収が2人 以上で520万円以上、1人で383万円以上ある方3割
44,400円
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
44,400円
一般(~年収約370万円)
2、3)1割
12,000円
44,400円
ー
住民税非課税Ⅱ( I 以外の方)
8,000円
24,600円
ー
住民税非課税I(年金収入のみの方の場合、年金
受給額80万円以下など、総所得金額がゼロの方)
15,000円
ー
年齢や所得によって、自己負担限度額が異なります
自己負担限度額は、一定額が決められている場合(■)と、計算式で算出する場合(■)の 2通りがあります。詳しくは上記の表をご参照ください。年齢 所得区分 一時的な支払額窓口での 自己負担限度額 多数回該当1) 外来(個人ごと) 入院+外来(世帯ごと)
70 ~74歳
現役並み所得者(年収約370万円~)
健保:標準報酬月額28万円以上 国保:課税所得145万以上3割
44,400円
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
44,400円
一般(~年収約370万円)
健保:標準報酬月額26万円以下2) 国保:課税所得145万未満2、3)2割/1割
4)12,000円
44,400円
ー
住民税非課税Ⅱ( I 以外の方)
8,000円
24,600円
ー
住民税非課税I(年金収入のみの方の場合、年金
受給額80万円以下など、総所得金額がゼロの方)
15,000円
ー
75歳以上
現役並み所得者(年収約370万円~)
課税所得が145万円以上の方で、かつ年収が2人 以上で520万円以上、1人で383万円以上ある方3割
44,400円
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
44,400円
一般(~年収約370万円)
2、3)1割
12,000円
44,400円
ー
住民税非課税Ⅱ( I 以外の方)
8,000円
24,600円
ー
住民税非課税I(年金収入のみの方の場合、年金
受給額80万円以下など、総所得金額がゼロの方)
15,000円
ー
1)…同一の医療保険に加入する家族で複数の医療機関を受診したり、同一人が複数の医療機関を受診して、過去1年間(直近の 12か月)に4回以上高額療養費に該当した場合、4回目からの自己負担限度額が軽減されます。 2)…収入の合計額が520万円未満(1人世帯の場合は383万円未満)の場合も含みます。高額な医療費が心配な患者さんへ
加入している健康保険によって、
申請先
が違います
高額療養費制度を利用して払い戻しを受けるには、加入している健康保険(保険者) に申請する必要があります。一部の健康保険では、申請通知が届くことがあります。 詳しくは、加入している健康保険(保険者)にご確認・お問い合わせください。 保険の種類 被保険者 保険者 申請・問い合わせ先 申請時に必要なもの健康保険組合
(組合管掌健康保険)
主に大手企業やそのグループ企業の従業員 健康保険組合各健保組合担当窓口
申請時の必要書類は、………加入している健康保険(保険者)に お問い合わせください。 ①高額療養費支給申請書など ②被保険者証 ③医療機関への支払い済み領収書(請求書・証明書) ④振込先口座番号 ⑤印鑑 ※支払った医療費に対して高額療養費制度の申請ができる期間は、診療を 受けた翌月1日から2年間です。ただし、窓口での自己負担額の支払いを 診療を受けた翌月以降に行った場合は、その支払日から2年以内が申請の 有効期間です。 ※「限度額適用認定証」は事前に保険者に確認・申請し、認定証の交付を 受けてください。→ P15参照 ※「高額療養費委任払制度」も医療費の支払いの前に、保険者に確認・ 申請してください。→ P15参照 ※「高額療養費貸付制度」も医療費の支払いの前に、保険者に確認・申請 してください。→ P14参照協会けんぽ
(全国健康保険協会)
健 保 組 合に加 入していない 従 業員5人 以 上の事 業 所の 従 業員 全国健康保険協会各都道府県支部
国民健康保険
健康保険・船員保険・共済組合等に加入している勤労者 以外の一般の方 市区町村、 各種国民健康保険組合各市区町村、
各種国民健康保険組合
船員保険
船舶の船員 全国健康保険協会全国健康保険協会
船員保険部
共済組合
国家・地方公務員、私立学校教職員など 共済組合各共済組合担当窓口
長寿医療制度
(後期高齢者医療制度)
75歳以上の方、65歳以上で 後期高齢者医療広域連合から 認定された方 都道府県後期高齢者医療 広域連合都道府県後期高齢者医療
広域連合窓口
加入している健康保険によって、
申請先
が違います
保険の種類 被保険者 保険者 申請・問い合わせ先 申請時に必要なもの健康保険組合
(組合管掌健康保険)
主に大手企業やそのグループ企業の従業員 健康保険組合各健保組合担当窓口
申請時の必要書類は、………加入している健康保険(保険者)に お問い合わせください。 ①高額療養費支給申請書など ②被保険者証 ③医療機関への支払い済み領収書(請求書・証明書) ④振込先口座番号 ⑤印鑑 ※支払った医療費に対して高額療養費制度の申請ができる期間は、診療を 受けた翌月1日から2年間です。ただし、窓口での自己負担額の支払いを 診療を受けた翌月以降に行った場合は、その支払日から2年以内が申請の 有効期間です。 ※「限度額適用認定証」は事前に保険者に確認・申請し、認定証の交付を 受けてください。→ P15参照 ※「高額療養費委任払制度」も医療費の支払いの前に、保険者に確認・ 申請してください。→ P15参照 ※「高額療養費貸付制度」も医療費の支払いの前に、保険者に確認・申請 してください。→ P14参照協会けんぽ
(全国健康保険協会)
健 保 組 合に加 入していない 従 業員5人 以 上の事 業 所の 従 業員 全国健康保険協会各都道府県支部
国民健康保険
健康保険・船員保険・共済組合等に加入している勤労者 以外の一般の方 市区町村、 各種国民健康保険組合各市区町村、
各種国民健康保険組合
船員保険
船舶の船員 全国健康保険協会全国健康保険協会
船員保険部
共済組合
国家・地方公務員、私立学校教職員など 共済組合各共済組合担当窓口
長寿医療制度
(後期高齢者医療制度)
75歳以上の方、65歳以上で 後期高齢者医療広域連合から 認定された方 都道府県後期高齢者医療 広域連合都道府県後期高齢者医療
広域連合窓口
70歳未満の方、70歳以上の非課税世帯等の方の場合、事前に加入している健康保険 (保険者)に申請して「限度額適用認定証」等(P15参照)を受け取っておけば、医療 機関に提示することによって支払額が自己負担限度額までとなります。 申請については、加入している健康保険(保険者)の窓口に、事前にお問い合わせくだ さい。父(被保険者) 母(被扶養者) 娘 息子 医療費 ❶200,000円 ❷300,000円 20,000円 50,000円 自己負担額(3割) ❸60,000円 ❹90,000円 6,000円 15,000円 合算可能 自己負担額21,000 円以上
70歳未満
世帯
で
合算
して、申請できます
世帯(同一健康保険での被保険者・被扶養者を指します)で支払った医療費の合計が 高額になる場合は、次のような負担軽減措置が設けられています。ただし、夫婦で 共働きなどで別々の健康保険に加入している場合(それぞれが被保険者の場合) は、合算できません。 70歳未満の場合、同じ世帯の2人以上が、同じ月に、それぞれ自己負担額(21,000円 以上)を医療機関に支払い、その合計額が自己負担限度額を超えた場合、高額療養費 制度を利用することができます。 ■ 払い戻し額の計算例 (2人とも70歳未満の夫婦で所得区分〔年収約370万円~約770万円〕の場合) 世帯合算の計算式 (P4 ~5参照) 自己負担限度額 82,430円 =80,100円 +[(❶200,000円 +❷300,000円)-267,000円]×1% 払い戻し額 67,570円 =(❸60,000円 +❹90,000円)-82,430円高額な医療費が心配な患者さんへ
1合算可能 合算可能 自己負担額による制限なし 自己負担額による制限なし
70~74歳
75歳以上
世帯合算の計算式 (P6 ~7参照) 自己負担限度額 44,400円(入院+外来) 払い戻し額 59,600円 =(❶60,000円 +❷40,000円 +❸4,000円)-44,400円 世帯合算の計算式 (P6 ~7参照) 自己負担限度額 44,400円(入院+外来) 払い戻し額 7,600円 =(❶30,000円 +❷20,000円 +❸2,000円)-44,400円 2 3 夫(A病院)入院 夫(A病院)外来 妻(Bクリニック)外来 医療費 300,000円 200,000円 20,000円 自己負担額(2割) ❶60,000円 ❷40,000円 ❸4,000円 夫(A病院)入院 夫(A病院)外来 妻(Bクリニック)外来 医療費 300,000円 200,000円 20,000円 自己負担額(1割) ❶30,000円 ❷20,000円 ❸2,000円 世帯合算の自己負担限度額の算出方法は、同居しているご家族の年齢や所得、治療状況などに よって異なります。申請については、加入している健康保険(保険者)の窓口にお問い合わせ *2014年4月1日までに70歳になった 夫婦の場合、自己負担額は1割です。 70〜74歳の場合、同じ世帯の2人以上が、同じ月に、それぞれ自己負担額を医療機関 に支払い、その合計額が自己負担限度額を超えた場合、高額療養費制度を利用 することができます。 ■ 払い戻し額の計算例(2人とも2014年4月2日以降70歳になる夫婦で所得区分が「一般」の場合) 75歳以上の場合、同じ世帯の2人以上が、同じ月に、それぞれ自己負担額を医療機関 に支払い、その合計額が自己負担限度額を超えた場合、高額療養費制度を利用 することができます。 ■ 払い戻し額の計算例(2人とも75歳以上の夫婦で所得区分が「一般」の場合)70歳未満
同一人合算
ができます
同一人が、同じ月に、複数の医療機関を受診し、それぞれの医療機関に対して21,000円 以上の自己負担額を支払い、その合計額が自己負担限度額を超えた場合も、特例として 負担軽減措置が設けられています。合算して申請すれば払い戻しが受けられます。 ■ 払い戻し額の計算例 (70歳未満で所得区分〔年収約370万円~約770万円〕の場合) 1高額な医療費が心配な患者さんへ
A病院 B病院 C薬局 Dクリニック 医療費 ❶100,000円 ❷100,000円 ❸200,000円 20,000円 自己負担額(3割) ❹30,000円 ❺30,000円 ❻60,000円 6,000円 合算可能 自己負担額21,000 円以上 同一人合算の計算式 (P4 ~5参照) 自己負担限度額 81,430円=80,100円+[(❶100,000円+❷100,000円+❸200,000円)-267,000円]×1% 払い戻し額 ……38,570円=(❹30,000円+❺30,000円+❻60,000円)-81,430円70 〜74歳の場合は、自己負担額が21,000円未満でも、外来の自己負担限度額を 超えた金額が払い戻されます。 下記の表の自己負担限度額を超える額が、払い戻しになります。 75歳以上の場合は、自己負担額が21,000円未満でも、外来の自己負担限度額を 超えた金額が払い戻されます。 下記の表の自己負担限度額を超える額が、払い戻しになります。 *2014年4月1日までに70歳になった 夫婦の場合、自己負担額は1割です。 ■ 払い戻し額の計算例 (2014年4月2日以降70歳になる方*で所得区分が「一般」、外来のみの場合)
70~74歳
75歳以上
2 3 A病院 B病院 C薬局 Dクリニック 医療費 100,000円 100,000円 200,000円 20,000円 自己負担額(2割) ❶20,000円 ❷20,000円 ❸40,000円 ❹4,000円 A病院 B病院 C薬局 Dクリニック 医療費 100,000円 100,000円 200,000円 20,000円 自己負担額(1割) ❶10,000円 ❷10,000円 ❸20,000円 ❹2,000円 合算可能 合算可能 自己負担額による制限なし 自己負担額による制限なし 同一人合算の計算式 (P6 ~7参照) 自己負担限度額 12,000円 払い戻し額 72,000円=(❶20,000円+❷20,000円+❸40,000円+❹4,000円)-12,000円 同一人合算の計算式 (P6 ~7参照) 自己負担限度額 12,000円 払い戻し額 30,000円=(❶10,000円+❷10,000円+❸20,000円+❹2,000円)-12,000円 ■ 払い戻し額の計算例 (75歳以上で所得区分が「一般」、外来のみの場合) 院外処方の場合、薬局で支払った額は、処方箋を交付した医療機関での支払い額に含めて 計算されるため、合算額が自己負担限度額を超えれば高額療養費の対象となります。高 額 療 養 費 貸 付 制 度
高額な医療費が心配な患者さんへ
無利子の
貸付制度
が利用できます
高額療養費制度の申請から払い戻しを受けるまでの約3か月間は、 払い戻し分を 立て替えて支払っておかなければなりません。 このような場合に、払い戻し金額のおよそ8割相当額を無利子で借りられる「高額 療養費貸付制度」があります。 ※申請については、加入している健康保険(保険者)の窓口に、事前にお問い合わせください。 ※貸付制度は毎月申請できます。 ※貸付金額が決定すると、ただちに申請者が指定した金融機関の口座に振り込まれます(郵便局を除く)。 1か月の自己負担額 (申請月) 3か月後 返金されます 自己負担限度額 貸付制度を利用 約2割:自分で支払う70歳未満の方、70歳以上の非課税世帯等 の方が高額療養費制度を利用する場合は、 事 前にご加 入 の 健 康 保 険 組 合 などに 「限度額適用認定証」等の交付を申請しま しょう。70歳未満の一般、上位所得の方は 「限度額適用認定証」、70歳未満および70歳 以上の低所得の方は「限度額適用・標準負担 額減額認定証」の交付を申請してください。 「 認定証」を提示すれば、窓口支払いを 自己負担限度額にすることができます。 「認定証」の有効期限は、被用者保険に ご加入の方は発効日の属する月より原則 1年、国民健康保険・後期高齢者医療制度 にご加入の方は翌年度の7月末日(4 〜7月に認定された場合にはその年の7月末日)です。 これまでは入院の場合のみ利用できる仕組みでしたが、平成24年4月1日より、外来 診療にも導入されました。
窓口の支払いを
自己負担限度額
にすることができます
国民健康保険に加入している場合は、「高額療養費委任払制度」を利用すれば、払い戻 される額が市区町村から直接、医療機関に支払われるので、窓口での支払いを自己負担 限度額にできます。市区町村によっては「高額療養費委任払制度」を利用できない場合 があります(特に、外来で、複数医療機関を受診している場合等)。各市区町村の窓口に お問い合わせください。国民健康保険の「高額療養費委任払制度」
高額療養費の現物給付化
(「限度額適用認定証」等の提示)
委任払いの申請 高額療養費分の 支給額の支払い 被保険者 (加入者やご家族) (保険者)市区町村 医療機関 ①「認定証」交付の 申請 ②「認定証」交付 被保険者 (加入者やご家族) 医療機関 ③「保険証」と「認定証」 の提示 ④自己負担限度額 の支払い 保険者同じ世帯に、介護保険の受給者がいて、1年間(8月1日〜翌年7月31日)に支払った健康 保険と介護保険の合算額が一定の限度額を超えた場合、限度額(自己負担限度額)を 超えた分が払い戻される制度があります(高額医療・高額介護合算療養費制度)。 75歳以上の方の世帯 70歳~74歳の方の世帯 70歳未満の方の世帯 加入している保険 長寿医療制度+…介護保険 健康保険または国民健康保険など +…介護保険 健康保険または 国民健康保険など +…介護保険 現役並み所得者 (70歳以上) (課税所得145万円以上など)標準報酬月額28万円以上 67 万円 67 万円 - 一般 (70歳以上) 標準報酬月額26万円以下 (旧ただし書き所得210万円 以下) 56 万円 56 万円 - 低所得者Ⅱ (70歳以上) (Ⅰ以外の方)住民税非課税 31 万円 31 万円 - 低所得者Ⅰ (70歳以上) 住民税非課税 (年金収入のみの方、年金 受給額80万円以下など、 総所得金額がゼロの方) 19 万円 19 万円 - 標準報酬月額83万円以上 (旧ただし書き所得901万円超) - - 176 万円 標準報酬月額53万円~83万円未満 (旧ただし書き所得600万円超~901万円以下) - - 135 万円 標準報酬月額28万円~53万円未満 (旧ただし書き所得210万円超~600万円以下) - - 67 万円 標準報酬月額28万円未満 (旧ただし書き所得210万円以下) - - 63 万円 低所得者 (住民税非課税) - - 34 万円
高額な医療費が心配な患者さんへ
健康保険
と
介護保険
を
合算できます
高額医療・高額介護合算療養費制度の
自己負担限度額
(年額)
【2014年8月~2015年7月の期間】75歳以上の方の世帯 70歳~74歳の方の世帯 70歳未満の方の世帯 加入している保険 長寿医療制度+…介護保険 健康保険または国民健康保険など +…介護保険 健康保険または 国民健康保険など +…介護保険 現役並み所得者 (70歳以上) (課税所得145万円以上など)標準報酬月額28万円以上 67 万円 67 万円 - 一般 (70歳以上) 標準報酬月額26万円以下 (旧ただし書き所得210万円 以下) 56 万円 56 万円 - 低所得者Ⅱ (70歳以上) (Ⅰ以外の方)住民税非課税 31 万円 31 万円 - 低所得者Ⅰ (70歳以上) 住民税非課税 (年金収入のみの方、年金 受給額80万円以下など、 総所得金額がゼロの方) 19 万円 19 万円 - 標準報酬月額83万円以上 (旧ただし書き所得901万円超) - - 212 万円 標準報酬月額53万円~83万円未満 (旧ただし書き所得600万円超~901万円以下) - - 141 万円 標準報酬月額28万円~53万円未満 (旧ただし書き所得210万円超~600万円以下) - - 67 万円 標準報酬月額28万円未満 (旧ただし書き所得210万円以下) - - 60 万円 低所得者 (住民税非課税) - - 34 万円 【2015年8月以後の期間】
担当医師名 医療機関名 連絡先 高額療養費制度のモデルケースについては、下記それぞれの『医療費の自己負担限度額の例』をご覧ください。 アバスチンによる 非小細胞肺がん治療 編 ハーセプチン・ゼローダによる胃がん治療 編 アバスチンによる大腸がん治療 編 アバスチンによる卵巣がん治療 編 アバスチンによる 乳がん治療 編 ハーセプチンによる乳がん治療 編 パージェタによる乳がん治療 編 カドサイラによる乳がん治療 編 アバスチンによる 悪性神経膠腫の治療 編 悪性リンパ腫治療 編リツキサンによる