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400号発刊に寄せて

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Academic year: 2021

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400

号発刊に寄せて  滋賀大学経済学部は、昨年

(

平成

25

)

創立

90

周年を迎え、数々の記念行 事を行うことができました。そして今回、滋賀大学経済学会機関誌『彦根論叢』 も創刊来

400

号の発行を数えることとなりました。昭和

24

12

月に発刊された 『彦根論叢』創刊号「発刊の辞」には「大学は一国文化の最高水準を示すもの であって、大学に於ける研究はやがて一国の文運を左右するものである。此の 意味で我々は今本学会機関誌としての彦根論叢を創刊するに当たり大きな責 任と使命を感ずる」とありますが、『彦根論叢』は、まさに本学部がそのような 使命を果たす活動の中核を担い、滋賀大学経済学部教職員・学生により組 織される「滋賀大学経済学会」と社会をつなぐ媒体としての役割を果たしてま いりました。本学部の研究活動成果を広く社会に発表するための学術誌とし て、本学部

90

年の歴史の

3

分の

2

以上をともに歩み、その前身の『彦根高商論 叢』とあわせれば、本学部の教育研究の展開を映す鏡となってきたのです。  この間、学部だけでなく『論叢』自体も、時代の変化に適応しつつ、その役 割をより高次元で達成するために、編集・発行方針、意匠を変更するなど様々 な取り組みを行ってまいりました。このたび

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号の発行を迎えることができま したことは、日々のそのような取り組みが結実していることを示すものと考えて おります。この

400

号につきましても、特に記念号的なものとして編集すること はなく、通常の方針で編集を行っています。本号では、通常の研究論文の掲載 に加えて、学生を対象として、経済学部の各学問領域に関して大学での学び の意義を説き研究活動にいざなうことを目的とした論考を特集しています。本 号の読者が大学での学びを通じて、次代をになう社会人また研究者として羽 ばたき、これまでの『彦根論叢』の足跡を未来へと継承していくことにつながっ ていくことでしょう。企図したわけではありませんが、節目の号に相応しい内容 となったことと思います。  

21

世紀に入りグローバリゼーションが加速する中で、社会を支える枠組み の問い直しや意義の確認を改めて行っていくことが否応なく迫られています。 平成

8

年の「

300

号発刊に寄せて」で当時の門脇延行学会長は「

21

世紀を間 近に控え、経済の情報化、ソフト化、国際化の進展と共に、地球的規模にお いて様々な要素が相互に依存し合う複雑な経済現象を分析するのに、伝統 的な経済・経営理論は必ずしも有効とは言えず、その前提となる近代ヨーロツ パの合理主義を始めとして、実証主義、方法論的個人主義、力学的思考など の近代科学の諸方法そのものの有効性が問われております。新たなパラダイ ムの構築が叫ばれる所以であります。」と記され、真理の探究に取り組む決意 を述べられました。この間、学会員一人一人がその課題に取り組むべく研鑽を 積むとともに、経済学部としても、平成

13

年には大学院に経済学研究科グロー バル・ファイナンス専攻(博士前期課程)、平成

15

年には経済学研究科経済

(2)

経営リスク専攻(博士後期課程)を設置し、社会の諸課題に取り組む組織改 革、人材養成機能の強化をはかってまいりました。  しかしながら、社会はますます複雑化・多様化しており、私どもたちが取り 組むべき課題はつきることはありません。今後も、人、社会の活動が持続して いく限り、真理の探究は求められ続けていくことでしょう。その一翼を担うもの として、私どもはより一層の研鑽を重ねていく所存です。そして、私たちと社会 をつなぐ媒体の一つとして、この『彦根論叢』が機能をより高次元で果たすべ く、滋賀大学経済学会活動の一層の活性化をはかって参ります。今後とも学 会員諸氏、読者の皆様のご協力ご支援を賜りますようお願いいたします。  平成

26

6

月 滋賀大学経済学会長 小 倉 明 浩

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