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Effects of Fluvastatin on the Carotid Arterial Media as Assessed by Integrated Backscatter Ultrasound as Compared to Pulse Wave Velocity

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Academic year: 2021

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Title

Effects of Fluvastatin on the Carotid Arterial Media as Assessed

by Integrated Backscatter Ultrasound as Compared to Pulse Wave

Velocity( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

横山, 温子

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(再生医科学)甲 第635号

Issue Date

2005-12-21

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/14455

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 横 山 温 子(岐阜県) 博 士(再生医科学) 甲第 635 号 平成17 年12 月 21日 学位規則第4条第1項該当

Effects of F[uvastatin on the Carotid ArterialMedia as Assessed by Integrated Backscatter Ultrasound as Compared to Pulse Wave

Veloclty (主査) (副査) 義昭 久博 原 藤星 授 授 教 教 教授 小 澤 修 論文内容の要旨 本邦では高齢化社会や生活スタイルの変化により動脈硬化性疾患が急増し,この動脈性疾患の発生に脂質代謝 異常が大きな位置を占めることは数多くの研究によって明らかにされている。一方,高脂血症の治療薬である HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)はこれまでの大規模試験で強力なLDL-コレステロール低下作用とプラー クの安定化などにより血管イベントや総死亡率を減少させる事が知られている。 動脈硬化は動脈の壁肥厚(atherosis)と壁硬化(sclerosis)の2つの要素があり,動脈硬化を客観的に評価す

る生理学的検査法として,内膜中膜複合体厚(IMT)測定や脈波伝播速度(pulse wave velocity;PWV),

Stiffness parameterβの測定などがある。 最近の研究で,Integrated Backscatter(IB)エコーは,通常のエコーでは不可能であった組織性状診断が 可能であることが報告されている。しかし,IBエコーを用いてフルパスタチンの頚動脈中膜への影響について 評価したという報告はない。 本研究の目的は,IBエコーが頸動脈中膜の硬化を評価するのに有効な手段であるかどうか,フルパスタチン が頸動脈中膜の硬化を改善するかどうかを明らかにすることである。 対象と方法 対象は,28歳から82歳(平均61±10歳)の高コレステロール患者40人(男性15人,女性25人)。患者は血清総 コレステロール値が220mg/dl以上で,いずれも今までに未治療であるか,もしくはスタチン以外の薬物療法を 受けたにもかかわらず血清総コレステロール値が220mg/dl以上の症例を対象とした。それらの症例を無作為に フルパスタチン(40mg/日)投与群(F群;20人,男性7人,女性13人,平均年齢61±10歳)とコントロール群 (C群;20人,男性8人,女性12人,平均年齢61±11歳)に割り付けた。我々はそれぞれの患者について併用薬と 動脈硬化の危険因子(高血圧,糖尿病,喫煙,BMI30以上の肥満,脳血管疾患,冠動脈疾患)の有無を調査し た。頸動脈40ヶ所の中膜IB値を12ヶ月にわたって測定し,測定装置はPhilips MedicalSystem社製SONOS5500 の5-12MHzセクタ探触子を使用した。また同日,同部位で通常のエコーを用いてIMTとstiffness parameterβ を測定し,PWV検査,血液検査(総コレステロール,LDLコレステロール,HDLコレステロール,TG,ApoB, ApoAI,HbAIc,hs-CRPの空腹時血祭濃度)も行った。 結果 ベースラインにおいて,40人の高コレステロール患者でIB値はPWV値と掛、相関関係(r=0.71)を認め,また Stiffness parameterβ(r=0.47),IMT(r=0.55),年齢(r=0.61)とも相関を認めた。 IMTは,両群において投与前と12ヶ月後で有意差を認めなかったが,F群で退縮傾向を認めた(P<0.05)。

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-19-stiffness parameter βは,C群では変化を認めなかったがF群では投与前と12ヶ月後で有意に低下した(P< 0.01)。IB値も,C群では変化を認めなかったがF群では投与前と12ヶ月後で有意に低下した(P<0.01)。PWV値 は,C群において投与前と12ヶ月後で増加した(P<0.05)のに対しF群では低下を認めた(P<0.05)。 またF群の投与前と12ヶ月後におけるIB値の変化量は,ApoB/AI,LDLコレステロール,TG,ApoBの変化 量と強い関連を認めた(r=0.56,0.47,0.33,0.38)。PWV値の変化量はApoB/AI,TGの変化量と関連を認めた (r=0.36,0.49)。IMTの変化量はApoB/AI,ApoBの変化量と関連する傾向を認めた(r=0.28,0.27)。 考察及び結論 PWV値は動脈硬化が進行するほど高くなり,中膜のelastin増加で低下することが報告されている。Stiffness parameterβとPWV値が低下していたことは動脈硬化の改善を示唆している。つまり,フルパスタチン投与に より総頸動脈のstiffness parameterβとPWV値は低下し,中膜の動脈硬化改善が認められた。 今回の研究で,IB値はPWV値,Stiffness parameterβと相関を認めており,これは頚動脈中膜のIB値が頸動 脈の弾性を示すかもしれないことを示唆し,また脂質低下の程度とPWV値やIB値のような血管の硬さを示す parameterの間に相互関係があることを示唆しているものと考えられる。このことから,頸動脈中膜のIB値測定 は頸動脈の硬化の改善を評価するのに有用な指標になりえると考えられた。 また,脂溶性スタチン治療によるIB値の低下は中膜に存在するelastin,CO11agen fiberに対する効果によるも のと考えられ,脂溶性スタチンであるフルパスタチンは血管壁を含め組織の細胞膜を通過することができるため 水溶性スタチンよりも動脈中膜の硬化改善に対する効果が強力である可能性が考えられるが,今後のさらなる検 討が必要である。 論文審査の結果の要旨 申請者 横山温子は,フルパスタチン投与により総頸動脈のstiffness parameterβとPWV値の低下を確認し, 中膜の動脈硬化に改善が見られたことを明らかにした。このことは,頸動脈中膜のIB値測定は頸動脈の硬化の 改善を評価するのに有用な指標であることを示している。これらの成果は動脈硬化の治療並びに循環器病学の発 展に少なからず寄与するものと認める。 〔主論文公表誌〕

Effects of Fluvastatin on the Carotid ArterialMedia as Assessed byIntegrated Backscatter Ultrasound as Compared to Pulse Wave Velocity

Journalof the American College of Cardiology46,2031-2037(2005).

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