第VIII報 Fission Prodnctsによる海藻類の汚染に
ついて
著者
田中 剛
雑誌名
鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of
Fisheries Kagoshima University
巻
5
ページ
205-209
第Vm報FissionProdnctsによる海藻類の
汚 染 に つ い て
田 中 剛 V111.OntheContaminationofMarineA1gae byFissionProducts TakesiTANAKA 205 緒 言 1955年以前現在までに藻類放射能汚染についての検出例は少い、そこで1955年4月より鹿 児島湾内並びに湾外の海藻類の放射能汚染について検討した.更に核分裂成生物による海藻培 養の吸収或はその汚染除去等について実験を行った.藻類の核分裂成生物による研究はBOSS 博士に依る報告がある.BOSS博士はOakRidge原子力国立研究所の排水を流している人 工湖WhiteOakの放射能汚染とその中に棲息している生物の放射性元素の蓄積について報告・ している.それに依ると,糸状の藻類の吸収は最も多く,Sがγog”αでは15,800cpm/gを 示し,その22%がSrであるとしている. 海藻類の核分裂成生物(F,P.)による影響としては,F、P・は一般に天然に存在するもので なく,叉海藻類の構成成分にも関連がないものと考えられる.本実験ではどの位の海藻への吸 収が見られるか,その除去及び移行があるか,即ち藻体基部をF・P、5×10-5に稀釈してこれを 培養液として吸収,吸着させ,藻体上葉部の部分にその移行が見られるか等を実験した:、本実験 研究は未だ継続中のものが多く,予備的実験の予報程度の成果しか得られて居らず,この問題に ついての本格的結果及び結論は今後の実験に侯つくきものが多い. 実 験 1.自然界の海藻類の放射能について 鹿児島湾内,湾外より採集した海藻類はそれぞれ種別して風乾し,その風乾物の一定量を磁製 ルツボに入れて,ガスバーナーで約500-600℃にて灰化する.その灰分の一定量0.29を幾何 学的条件を一定にしてGeigerMullerにて測定した.猶K・10の除去操作は:行っていない.計 測に使用した計器は科,研製GeigerMullerCounterModel32で,Mica窓の厚さは22mg /cm2,計数域は200Vであり,Micaと検,体との距離は約15mmであった.計数検体を 2.5cm(直径)の試料皿に入れ10分間の計数値より10分間の自然計数値を差引いて,1分間 当りの計数値を出し,検体0.2g当りの計数値を出した.自然計数は21∼22cpm・ ’1.F.P・による吸収,除去並びに移行実験 i)試料・原藻 鹿児島市郡元海岸のアオサ(U/〃α力eγfzfsaKJELLM.),ヒジキ(錘j”αたzsfんγ”g OKAM.),及び熊本県,飽託郡海路口地先のアサクサノリ(PCγ””αjg"”〃KJELLM.)を実 験材料・とした.実験中はこれらの藻体の異常は認められなかった.この実験では正常な海藻と ホルマリンにて固定したものについて比較実験を行った.Aprill7 MarchlO Aprill7 May7 March10 〃 1 0 May7 April25 〃 May7 206 April22 MaylO April22 Octoberll MaylO ダ Octoberll MaylO 〃 Octoberll 鹿児島大学水産学部紀要第5巻創基十周年記念号 i i ) 培 養 液 米国A・EC・より輸入したFissionProductsは製造年月不明,F、p,,mc/m,を蒸溜水 にて’00倍に稀釈して,それぞれ徳過海水にて1×10 局,5×10-筋,1×10-6稀釈濃度を培養液と した. iii)試料の調製 本実験に於てはF、P,吸収量とは一定時間培養液中にて吸収される計測値を示す.従って吸 収実験試料は流水中にて洗い藻体を徳紙にて吸水させ乾燥器にて乾燥させ乳鉢にて粉末として Table1.Resultsofinspectiononradioactivityofmarinealgaeash. (cpm/0.29)
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Aprill8 〃 2 8 May7 MarchlO May7 〃 April25 May7 MarchlO Aprill7 August2012222332133
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Specificname Chlorophyeae U/“力”恥sa Co“"””αg〃g COajzj”dj”γjca/z” Caが/gγ'αO左”"z〃α』グググググ
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1 Phaeophyceae Co/加獅g郷as伽z”sα グ ダ s”gass”zT"z"z6gγg〃 S,力α”"s S.が"/ji/12γ"沈 亙が』んjαガ8sぴbγ7"g 〃 〃 P“伽αノα””Jca I7"d”jαがれれα"”α U 、 が 〃 ” 〃 ” α (leafportion) 鴨 池 沖 小 島 鴨 池 阿 久 根 沖 小 島 〃 阿 久 根 郡 元 指 宿 阿 久 根 April22 MaylO Octoberll MaylO Octoberll 〃 MaylO Octoberll MaylO April22 Octoberl4 甲 突 川 大 根 占 阿 久 根 沖 小 島 阿 久 根 〃 君 B 元 阿 久 根 沖 小 島 鴨 池 奄美大島223323333223士士士士士士士士士士士士
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300 200 ’ 3 6 1 0 1 9 Time(hrs) Fig.2.RadioactivityabsorptionofHが'厨αハノs』んγ"zg culturedincontaminatedseawaterbyFission Products(A=normalalgaeoB=algae iixedbyformalin). 匡﹄。○一
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幻 ノ 〆 ロ勺司O・三宅 Aブo=培養液中から取上げ充分洗樵し た後の藻体の計数値 戸=培養液中より穂過海水中に移し た後一定時間後当りの計数値 この実験はアオサ,ヒジキ,アサクサ ノリを用いて行ったが,その他の藻類 についても目下検討中である.今回の 結果の概要は一度F・P、により汚汚さ れた海藻の放射能は正常な海水中では 完全には容易に除去されない傾向が見 られた事である. 208 A 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 紀 要 第 5 巷 創 基 十 周 年 記 念 号 ‘○一f−C一・一・一・一−.一・一・一・一一一・一・−○ロー・=C / B
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