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ビリルビン酸化を指標とした心筋虚血再灌流後の酸化ストレスの動

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Academic year: 2021

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同窓会賞

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ビリルビン酸化ビリルビンビリルビンビリルビン酸化酸化酸化ををを指標を指標指標指標としたとしたとしたとした心筋虚血再灌流後心筋虚血再灌流後の心筋虚血再灌流後心筋虚血再灌流後のの酸化の酸化酸化酸化ストレスストレスストレスのストレスのの動態の動態動態動態 山本正樹 1) 、前田博教 1) 、弘瀬伸行 1) 、山本盛雄 1) 、Geethalakshmi Radhakrishnan 1) 、中川愛美 1) 、 佐藤隆幸 2) 、笹栗志朗 1) 1) 高知大学医学部外科2講座・ 2) 同 循環制御学講座 【背景、目的】急性冠症候群に対するインターベンションや冠動脈バイパス後に生じる心筋虚血 再灌流(Myocardial ischemia reperfusion, MIR) 障害に関し、周術期治療上重要である亜急性期 における心臓および全身のReactive oxygen species (ROS)、Nitric oxide(NO)の動態に関して未 だ不明な点が残る。その原因として、ROSは非常に不安定な物質であり、直接測定することが困 難であることが挙げられる。今回、抗酸化作用を示すBilirubinの酸化代謝物であるBiopyrrinが 親水性ゆえに尿中に排泄されることに注目し、尿中 Biopyrrin を測定することにより経時的に全 身の酸化ストレスを測定し、また、再灌流心筋および各臓器における ROS の分布との関連を検 討した。 【方法】Wister系雄性ラットを用いて、左冠動脈結紮による心筋虚血30分後48時間再灌流を行 ったMIRモデルを作成し、MIR群; MIR前生食投与、Sham群; Sham手術+術前生食投与およ びNO synthase inhibitor, N

G

-monomethyl-L-arginine (L-NMMA)をMIR前に投与したL-NMMA 群の3群に分けた。各群でMIR後2時間毎に尿中biopyrrin値をELISA法により測定した。ま た、MIR後 8、24 時間で心臓、肺、脳、肝、腎、脾を摘出、免疫染色、ELISA 法により組織中の biopyrrin値を測定し、酸化ストレスの動態を評価した。

【結果】尿中biopyrrin値はMIR群で8時間をピークに上昇後一旦低下し、24時間をピークに漸 増する2相性上昇を認め、L-NMMA群では有意に抑制されていた。免疫染色ではMIR後心臓 および肺にのみbiopyrrinの発現増強を認めた。心筋biopyrrin値はMIR群では、MIR後24時 間でのみ有意な増加を認めた。一方、肺組織では8時間、24時間とも、有意なbiopyrrin値の増 加を認めた。L-NMMA群では24時間での心臓、肺でのbiopyrrin産生は有意に抑制された。 【結語】今回、尿中、組織中の biopyrrin を指標にした全身および局所における酸化ストレスの動 態、NOの関与が明らかとなった。尿中biopyrrin測定は心筋虚血再灌流後の虚血心筋および肺 でのNOを含む酸化ストレスを反映し、簡便かつ迅速に評価できる有用な手段であり、今後の臨 床応用が期待される。

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