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伊豆・稲取浅間山火山について

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Academic year: 2021

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伊豆・稲取浅間山火山について

著者 八木 祥文

雑誌名 静岡地学

19

ページ 15‑17

発行年 1971‑05‑29

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00025838

(2)

静 岡 地 学 第 開 号 ( 悶11)

八 木 祥 文

. は じ め

p 静岡大学の昭和45年度の卒業研究において伊豆半島東部, 天城火山群の を占めp )11と三筋山 大峯山山系とにはさまれた浅間山火山の地質と を研究したのでここに報告するO

II  (1) 

本地域で最も古い地震はp 自由)11沿いに分布する変質安山岩p 凝灰角機岩?桂イヒ岩石から成る自由 )11火山岩類であるO 自由の西方約 1Kmの湯カ野水源地の分譲地に変質安山岩の露頭がみられるO 硬 質p

綴密で黒線色 灰黒色を程し?隷色二次鉱物が肉眼でも認められるO 珪化岩石はそこから 200mほど 上流の民家の裏に露出しており母岩がわからないほど経化を受けているO 自国発電所から更に上流に いくと露出は良くなり道路の切割に変質安山岩?凝灰角磯岩が露出しているO 自由石英安山岩は自由 )11河口からトモ口抑にかけての有料道路に約 1Kmに渡って露出しており p 流理構造が顕著であるO )11火山岩類はp その岩相からして湯カ島層群(久野, 1952)に相当するものと思われるO 自由石英 安山岩は岩相が白田)11火山類に比べて新鮮でp 付近にこれと似た岩相を涼す岩石が見あたらないこと

から上部鮮新世(津屋, 1937)に噴出したものとしておくO

(2)  火 山 体 と 火 山

浅 間 山 (513悦)は?第三紀の火山噴出物を基憶とした安山岩溶岩,玄武京溶岩,玄武岩スコリア から成る独立した火山であるO 火口はp 規模,位置から現在稲取町の陸上競技場になっている火山体 西側の中腹の窪地付近にあったと考えられるO しかし?この鐙地から東ヘ?南東方向にわん曲した馬 の背状の尾援が走っておちその内壁はかなち急斜面を成レ壌烈火口のように思われるが?まだはっき りした証拠はない。火山体は?中心から西側へはほとんど溶岩を流しておらずp 隆起した基盤の斜面 から安山岩溶岩を大量に噴出してほぼ現在のような山体を形成したものと思われるO 中心から南東方 向へなだらかに高度を減じ?海岸では海蝕躍が発達するO 安山岩溶岩は脊灰色?組粒?綾密で灰白

緑白色の捕獲岩を多く含んでおり?不規則な館理が入っているO その露出拡海蝕震で著しい。この 安山岩溶岩は地形と検鏡の結果から数回に渡って噴出したものと考えられるO この活動の最末期に三 筋山の東麓から大量の泥流が流れて浅間山と大峯山との間の谷を埋めたO その後しばらくしてから

と玄武岩スコワアが火山体の周囲三カ所から噴出したO 黒根崎,稲取駅北方 1Kmの山腹9

‑ 15 

(3)

"

出発電所前の)11底に溶岩流が見られ黒根埼では安山岩の海蝕患を切って叢接海に流れ込んでいるO に目

ゴミ焼却場の裏山は噴石丘であるO 浅間山の火山活動 の玄武岩流の上に藍接スコリアが載っており?

く堆積しており,

スコワアの上部には由来不明の火山灰 がかなり はスコリアの噴出で終ったO

この軽石麗は瀧 この火山灰層中に黒躍石を含むカワゴ平火山の石英安山岩軽石麗がはさまれているO

ついには薄失することから,堆積の南東限が本地域に閣のように 岸に近ずくほど厚さと粒度を減じ,

iかれるO 本地域で年代のわかっている火山活動が二つあるO 一つは泥流でその値は24900 このことから浅間山安山岩の活動時期試更新世後 2830 120年であるO

と一つはカワ

F 玄武岩類は現世に入ってからの活動と推定されるO

回 玄 武 岩 山 ア

浅間山・三三筋山 大 峯 山 安 山 岩 自 由 お 英 安 山 岩

11成安山 図泥

積‑

口 沖

浅間山付近の地質と地質断面閣

1

自陣JlI火 山 岩 類

‑‑一山一カワゴ乎軽石分布限界

1

600  400  2.00  K1'I¥ 

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浅 間 山 安 山 岩 溶 岩

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普通輝石安山岩でカンラン石は含 浅間山安山岩溶岩はカンラン石?石英含有,紫蘇輝石?角関石,

カンラン石は半岳形F 最大2鰍で細粒の普通輝石,紫蘇輝石,磁鉄鉱によって まれないこともあるO

取り囲まれているO カンラン石は時々イディングサイトや蛇紋石に変質しているO 紫蘇輝石は半自形,最 大1.9慨でしばしば磁鉄鉱を伴って晶出しているO 叉普通輝石と平行連晶したり集斑晶を成したりす

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(4)

O 外来結晶として古錦輝石を合む安山岩もあったO 普通輝石ほ飽形F 最大1.8F 双晶p 累帯構造p 砂時計構造?集斑品を戒す。一般に普通輝石の含有量は紫蘇輝石より多い。角関石はほとんど趨石と 磁鉄鉱粒に交代されオパサイトになっているがp ごくまれにオパサイトの中心に掲色角閃石が残ってい

O 数粒の黒雲母が斑晶の周翻?斑品と桂長質球状体の内部に品出しているO 斜長石は大型で最大 7.5欄に達する。斜長石斑品には双品F 累帯構造,逆累帯構造?集斑晶が普通にみられ,蜂巣状の斜 長石もあるO 石基斜長石は拍子木状を成し流状配列することもあるO 石英は最大1.4 5慨,普通輝石,

紫蘇鉱石の反応縁を持つものもあるO 理長質球状体組織が石基p 石英の潤囲にみられるO 浅間山安山 岩溶岩中には,斜長石,輝石から成る塩基性の外来岩片もみられるO

浅 間 山 安 山 岩 溶 岩 に つ い て の 考 察 浅間山安山岩溶岩中のカンラン

の含有量の差異に注目してカン ラン石斑晶の全斑晶に対する偶数 比を求めたO その結果,この比は 火山体の中心部でしかも標高の高 い所にある安山岩ほど高く F 火山 体の中心部から離れた低い所にあ る安山岩ほど低いことがわかったO このことはF 浅間山安山岩溶岩は 噴出の初期から後期にかけて?次

2 浅間山安山岩中の全斑品数に対する カンラン石斑品数の割合

第に境基性化していく傾向がある ことを示す。天城火山群の安山岩 諮岩は,最初角閃石安山岩が活動

カンラン石含有割合

p 次に輝石安山岩が活動してお り天城火山群の安山岩溶岩全体に ついても塩基性化の傾向がうかが

えるO

(1)  小 野 ? 角 (1959九 五 万 分 の 一 地 質 図 幅 「 稲 取J, 

3~6%

O~3%

2 o

(2)  K' K igosh K'ndo ( 1963 )  Gakushuin natural  radiocarbone measurement  1I,之 iocarbone v 01.5, 09  117  (3) 久 野 久 (1953九 火 山 及 び 火 山 岩 ?

(4) 倉 沢 一 (1959九伊豆天城火山群の岩石的および化学的性質?地球科学 J44 (

静 岡 大 学 (1968 ) ,伊豆学島の地質に関する諸問題F ブオッサマグナ, 87 ‑ 92  (6) 鈴 木 欝 (1921九 伊 豆 天 城 火 山 付 近 の 地 質p 地質学雑誌予 28

17 

参照

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