序 文
レジオネラ症は,細胞内寄生性グラム陰性桿菌 であるレジオネラ属菌による感染症であり,集団 発生や院内感染の原因として重要な新興感染症の 一つである.本症に関する報告のほとんどは,高 齢者におけるものであり
1)〜3),小児科領域, 特に乳 幼児に関する報告はほとんどない.今回我々は,
福島県若松乳児院でレジオネラ症の集団発生例を 経験したが,これは本邦で初めての乳幼児におけ る集団発生例であると思われたので,その概要に ついて報告する.
材料と方法
1.対象
福島県若松乳児院に入所中で,2002 年 6 月から 7 月までに当院小児科へ入院した患児 10 名(男児 6 名,女児 4 名) に,咽頭培養検査,ウイルス抗原 検出およびクラミジアニューモニエ,マイコプラ ズマニューモニエ抗体価測定を施行した.また,
乳児院におけるレジオネラ症の集団発生例
1)福島県立会津総合病院小児科,2)同 内科,3)福島県立医科大学医学部小児科
酒井 英明
1)赤井畑美津子
1)新妻 一直
2)細矢 光亮
3)(平成 15 年 10 月 10 日受付)
(平成 16 年 2 月 13 日受理)
本邦で初めての,乳幼児におけるレジオネラ症の集団発生例を経験した.
2002 年 6 月中旬より福島県若松乳児院において,咳嗽,喘鳴などの呼吸器症状と発熱を呈する患児が 続出した.レジオネラ症の集団発生を疑い,レジオネラ尿中抗原検査を施行したところ 8 名が陽性であっ た.
性別は男児 5 名,女児 3 名で,年齢は 11 カ月から 1 歳 10 カ月であった.基礎疾患がある患児は 1 名で あり,入院加療を要した患児は 6 名であった.
鼻汁,咳嗽,発熱は全例に認められ,喘鳴は 8 名中 7 名にみられた.咳嗽期間は平均 9.9 日,発熱期間 は平均 4.5 日であった.
入院患児 6 名における検査成績では,白血球数 7,500〜15,300
! µ
l,CRP 0.2〜2.5mg!
dl であった.胸部 エックス線写真所見では浸潤陰影(右下肺野,左下肺野)を 2 名に認めた.治療に関しては,マクロライドまたはテトラサイクリン系抗菌薬を 4 名に,他の 4 名には
β
―ラクタム 系抗菌薬を使用した.感染源の検査として,浴室のシャワーヘッド,浴槽,給水末端,洗濯場などの 12 カ所から検体採取を 行ったが,レジオネラ菌は検出されなかった.推測の域ではあるが,感染源としては加湿器,もしくは 院内消毒で使用した噴霧器が強く疑われた.
自験例を通して,レジオネラ症には軽症例が存在することが明らかとなり,また,軽症例では,マク ロライドやテトラサイクリン系抗菌薬を使用しなくとも,治癒する可能性が示唆された.
〔感染症誌 78:404〜410,2004〕
要 旨
別刷請求先:(〒965―8555)福 島 県 会 津 若 松 市 城 前 10―75
福島県立会津総合病院小児科
酒井 英明
legionellosis, outbreak, nursery, infant, urinary antigen Key words:
閉鎖的施設である乳児院における集団感染という ことで,レジオネラ症を疑い,入所中の児 23 名
(男児 12 名,女児 11 名) 全例にレジオネラ尿中抗 原検出を施行した.
2.咽頭培養検査
検体は,入院患児の咽頭部を滅菌綿棒で数回 拭って採取した.検体をバイタルメディアチョコ レート寒天培地 (極東製薬) ,ニッスイプレート羊 血液寒天培地(日水製薬) ,BTB 乳糖加寒天培地
(BBL)の 3 種類の培地に塗抹し,バイタルメディ アチョコレート寒天培地とニッスイプレート羊血 液寒天培地は,5%CO
2のもと 37℃ で 2 日間培養 し,BTB 乳糖加寒天培地は,好気条件のもと 37℃
で 2 日間培養を行った.
3.ウイルス抗原検出
RS ウイルスとインフルエンザウイルスに関し ては,入院患児の外鼻孔から鼻腔内へ滅菌綿棒を 挿入後,鼻甲介を綿棒で数回擦過することにより 採取した検体を用い,各々 RSV テストパック (ダ イナボット) ,インフル A・B―クイック 「生研」 (デ ンカ生研)により検出を試みた.
アデノウイルスに関しては,入院患児の咽頭部 を滅菌綿棒で数回擦過して拭い液とし,チェック Ad(アズウェル)にて検出した.
4.クラミジアニューモニエ,マイコプラズマ ニューモニエ抗体価測定
入院患児から採血して分離した血清を用い,ク
ラミジアニューモニエ抗体価は,外注検査(エス アールエル)により ELISA 法で IgA と IgG を測 定した.また,マイコプラズマニューモニエ抗体 価は,セロディア―MYCOII(富士レビオ)を用い て添付文書に従って測定した.
5.レジオネラ尿中抗原検出
乳児院に入所中の児 23 名の尿を検体とした. レ ジオネラ尿中抗原の検出は,NOW Legionella Uri- nary Antigen Test(Binax)を用いて添付文書に 従って実施した.所要時間は 15 分であった.本 キットはイムノクロマトグラフィー法により尿中 Legionella pneumophila serogroup 1 抗 原 を 検 出 す るものであり,キットの窓に上下 2 本の桃色から 紫色の線を認めたものを陽性と判定した.
成 績
1.患児発生状況の概要(Fig. 1)
2002 年 6 月中旬より乳児院において,咳嗽,喘 鳴などの呼吸器症状と発熱を呈する患児が続出 し,入所中の児 23 名(男児 12 名,女児 11 名)中 21 名(男児 11 名,女児 10 名)が発症した.気管 支炎や肺炎の診断のもとに延べ 14 名(実人数 10 名)が当院小児科へ入院したが,重症例はみられ なかった.
2.咽頭培養検査
咽頭培養検査では,インフルエンザ菌と肺炎球 菌が各々 1 名から検出されたが,その他は陰性で あった.
Fig. 1 Onset and duration of symptom
Table 1 Profiles of 8 patients of Legionellosis
Date of sampling Urinary
antigen Outcome
Admission Underlying
disease Age Sex
(mo) Patient
No
Jul 15
+ Alive
+
− F
11 1
Jul 11
+ Alive
+
− M
12 2
Jul 15
+ Alive
+
− F
13 3
Jul 15
+ Alive
+
− M
15 4
Jul 11
+ Alive
22q11.2deletion + syndrome M
16 5
Jul 11
+ Alive
+
− M
17 6
Jul 15
+ Alive
−
− M
21 7
Jul 15
+ Alive
−
− F
22 8
Table 2 Clinical symptoms of 8 patients of Legionellosis
8/8( 100%)
Cough
8/8( 100%)
Fever(> 38℃)
8/8( 100%)
Rhinorrhea
7/8( 87.5%)
Wheeze
9.9 ± 2.2 days Duration of cough
4.5 ± 1.8 days Duration of fever
3.ウイルス抗原検出
RS,インフルエンザ,アデノウイルスに関して 抗原検出を試みたが,入院患児で検出されたもの はいなかった.
4.クラミジアニューモニエ,マイコプラズマ ニューモニエ抗体価測定
ク ラ ミ ジ ア ニ ュ ー モ ニ エ,マ イ コ プ ラ ズ マ ニューモニエに関して抗体保有状況を検索した が,入院患児で有意の抗体価上昇を認めたものは いなかった.
5.レジオネラ尿中抗原検出
レジオネラ尿中抗原が陽性を呈した患児は 23 名中 8 名であった.
発生状況,臨床症状および尿中からの抗原検出 成績からレジオネラ症と診断し,4 類感染症発生 届を保健福祉事務所に提出した.同所による採水 調査として,浴室のシャワーヘッド,浴槽,給水 末端,洗濯場などの 12 カ所から検体採取を行い,
レジオネラ菌検出を試みたが陰性であった. なお,
感染経路としてよく疑われる冷却塔は,施設内に は存在しなかった.施設の清掃と消毒を行い経過 観察したところ,呼吸器症状や発熱を呈する患児 は同年 7 月下旬をもってみられなくなった.
レジオネラ症と診断された 8 名の患児背景(年 齢,性別,基礎疾患) ,入院加療の有無,転帰を Ta- ble 1 に示した.年齢は 11 カ月から 1 歳 10 カ月 で,平均年齢は 1 歳 4 カ月,性別は男児 5 名,女 児 3 名であった.基礎疾患を有した患児は 1 名の みであり, 入院加療を要した患児は 6 名であった.
転帰に関しては 8 名全例とも後遺症なく治癒し
た.
臨床症状(Table 2)に関しては,鼻汁,咳嗽,
発熱は全例に認められ,喘鳴が 8 名中 7 名にみら れた.消化器症状や神経症状を呈したものはな かった.咳嗽期間は 9.9±2.2(平均±標準偏差)日 で,発熱期間は 4.5±1.8 日であった.
血液検査成績を Table 3 に示した.入院患児 6 名の白血球数は 7,500〜15,300(10,633±2,721) ! µ l と増加していた.CRP は 0.2〜2.5 (0.85±0.85) mg ! dl と軽度の上昇であった.高度の肝機能異常や低 ナトリウム血症を来した症例はなかった.
胸部エックス線検査を施行した 7 名では,2 名 に右下肺野と左下肺野に浸潤陰影を認めたが,胸 水貯留を呈したものはなかった.
使用抗菌薬(Table 4)に関しては,マクロライ ドまたはテトラサイクリン系抗菌薬を使用した症 例は 8 名中 4 名であり,他の 4 名には β ―ラクタム 系抗菌薬を使用した.その結果,全例とも後遺症 なく治癒した.
考 察
1976 年 7 月,フィラデルフィアで全米在郷軍人
Table 3 Laboratory data of 6 patients of Legionellosis
Date of sampling Cl
(mEq/l)
K
(mEq/l)
Na
(mEq/l)
LDH
(IU/l)
ALT
(IU/l)
AST
(IU/l)
ESR
(mm/1h)
CRP
(mg/dl)
WBC
(/µl)
Patient No
Jul 1 104
4.1 136
331 39
72 27
0.6 8,700 1
Jul 9 106
4.4 139
547 25
41
― 0.2
11,800 2
Jun 28 106
4.1 140
316 19
41 40
0.7 7,500 3
Jun 21 102
4.0 137
349 18
52 29
2.5 10,400 4
Jun 17 102
3.8 137
254 14
33 25
0.9 10,100 5
Jun 24 104
3.9 136
291 17
43 15
0.2 15,300 6
Table 4 Antimicrobial agents administered before and after admission Antimicrobial agents used
Patient No
After admission Before
Piperacillin Cefaclor
1
Piperacillin, Clarithromycin Cefaclor, Clarithromycin
2
Piperacillin Cefcapene pivoxil
3
Flomoxef Cefcapene pivoxil
4
Piperacillin, Minocycline Minocycline
5
Piperacillin
― 6
― Minocycline
7
― Minocycline
8
大会が開催され,この時に一致してホテルに宿泊 した軍人とその家族,および通行人の併せて 182 名が肺炎に罹患し,このうち 29 名が死亡した
4). 1977 年に病原体としてグラム陰性桿菌が特定さ れ
5),レジオネラ菌と称されるようになった.
レジオネラ菌は河川,土壌,温泉水などの自然 環境中に広く生息するが,冷却塔水,給湯給水タ ンク,噴水などの人工の水源環境にも生息してい る.現在までに 40 菌種以上,血清型を含めると 60 種以上が命名記載されており, そのうち 22 菌種が 人に病原性を有することが確認されている
6).Le- gionella pneumophila なかでも L. pneumophila sero- group 1 による感染例が最も多く,次に serogroup 6 が 続 き,L. bozemanii ,L. dumoffii,L. micdadei などによる感染例も報告されている
2)3)7).
本 邦 で は,1981 年 に 斉 藤 ら
1)が L. pneumophila 肺炎の第 1 例を報告して以来,高齢者における報 告はみられるが
2)3),小児科領域での報告は極めて 少なく,そのほとんどが新生児例である
8)〜12).
小児科領域での集団感染例としては,1996 年に
都内の大学病院新生児棟で発生した 4 例の新生児 レジオネラ症
9)と, 広島県の病院で発生した 2 例の 新生児レジオネラ症
11)の報告があるのみである.
前 者 で は 3 例 が L. pneumophila serogroup 6, 1 例 が serogroup 1 の感染であり,給水系,加湿器およ びミルク加温器から菌が分離されていた.後者で は 2 例とも serogroup 1 の感染であり,加湿器,ミ ルク加温器,給水・給湯系から菌が検出されてい る.
今回感染源の検査として,浴室のシャワーヘッ
ド,浴槽,給水末端,洗濯場などから検体採取を
行ったが,レジオネラ菌は検出されなかった.レ
ジオネラ症は,主としてレジオネラ属菌に汚染さ
れた水のエアロゾルによる経気道感染により発症
することと,潜伏期間が 2〜10 日であることを考
慮すると,自験例では,6 月中旬まで施設内で使用
されていた超音波式および気化式加湿器,もしく
は 6 月中旬に行われた院内消毒で使用された噴霧
器が感染源として強く疑われた.その後,施設内
の消毒と清掃を行い経過観察したが,同年 7 月下
旬をもって呼吸器症状や発熱を呈する患児はみら れなくなった.また,加湿器の使用を制限し,院 内消毒を中止した結果,その後 1 年間新たな集団 発生はみられていない.
患児に関しては,性別では男児が 5 名,女児が 3 名と男児に多かった.基礎疾患を有した患児は 22q11.2 欠失症候群の 1 名のみであり, その児にお いて免疫機能の低下はみられなかった.症状とし ては鼻汁と咳嗽,発熱が全例にみられ,また,乳 幼児であったためか喘鳴が 8 例中 7 例に認められ た.咳嗽および発熱期間に関して,基礎疾患を有 した児と他の児との間に差はなかった.レジオネ ラ症においては,下痢,嘔吐,腹痛などの消化器 症状や頭痛,傾眠,昏睡,脳炎症状などの精神神 経症状をみることがあるが
7),自験例でこれらの 症状はみられなかった.
血液検査成績では,白血球数の増加と赤沈値の 亢進はみられたが CRP の増加は軽度であり,高度 の肝機能異常や低ナトリウム血症
3)6)7)を呈した患 児はいなかった.胸部エックス線写真では,2 名に 右下肺野と左下肺野に浸潤陰影を認めたが,多巣 性の小結節影
13)や空洞形成
12),胸水貯留
3)6)はみら れなかった.
Muldoon ら
14)のレジオネラ菌に対する抗体保有 調査によると,9 歳までに多くの小児がレジオネ ラ菌に対する抗体を保有しているが,これらすべ ての児に肺炎の症状が認められたわけではないと いう.このことより,レジオネラ症には不顕性感 染やポンティアック熱,そして軽症の下気道感染 の症例が多いものと推定されていた.しかし,従 来の報告によるレジオネラ症の大部分が重症例で あるので,レジオネラ症は重篤な疾患という印象 があるが,自験例を通して,レジオネラ症には軽 症例も存在することが明らかとなった.
治療に関しては,レジオネラ属菌は細胞内寄生 菌であるため,細胞内に移行性の高いマクロライ ド,テトラサイクリン,ニューキノロン系,リファ ンピシンなどの抗菌薬が有効とされており
6)15), 投与期間に関しては,再燃を予防するために 2〜3 週間の投与が勧められている
6)13).今回,レジオネ ラ症と診断が確定するまでに時間を要し,当初,
インフルエンザ菌や肺炎球菌などによる細菌感染 症が考えられたために,4 名の患児に β ―ラクタム 系抗菌薬を使用し,また,クラミジア感染症やマ イコプラズマ感染症,急性 Q 熱などのリケッチア 感染症の可能性も考えられたために,3 名の患児 に短期間に限ってテトラサイクリン系抗菌薬を使 用した.その結果,全例とも後遺症なく治癒し,
このことより,自験例のような軽症例では,マク ロライドやテトラサイクリン系などの抗菌薬を使 用しなくとも,治癒する可能性が示唆された.
現在,レジオネラ症の診断法には染色法,培養 分離法,抗体検出法,遺伝子診断法,抗原検出法 があるが
16),抗原検出法の一つとして開発された 尿中抗原検出法は,CDC の診断基準にも採用され ており,感度・特異度ともに高く,迅速に診断が できる有用な検査法となっている
17).これには EIA 法やイムノクロマトグラフィー法があり,発 症数日後より陽性結果が得られ,数カ月にわたり 検出することができる. 更に検体が尿であるため,
患児に侵襲を与えずに検体が採取できるという長 所を持つ.
Marston ら
18)の 報 告 に よ る と,米 国 で は 年 間 17,000〜23,000 例のレジオネラ症が発生している と推測されているが,実際の報告数はその 5% に 過ぎない.この原因は,尿中抗原検出法などの検 査が普及していないために,確定診断に至る症例 が少ないためと考えられている.本邦では,1999 年 4 月より感染症法が改正され,レジオネラ症は 届け出義務のある 4 類感染症に分類された.それ 以後,レジオネラ症の報告は著しく増加してきて いるが
15),この一因には尿中抗原検出法などの診 断法の進歩が寄与しているものと思われる.
今回我々は,イムノクロマトグラフィー法であ る NOW Legionella Urinary Antigen Test(Binax)
を用いて抗原検索を行った.この尿中抗原検出法 は L. pneumophila serogroup 1 のみを 検 出 す る も のなので,症状が認められたにもかかわらず尿中 抗原が陰性を示した患児に関しては,仮にレジオ ネ ラ 症 に 罹 患 し て い た と す れ ば,病 原 菌 が L.
pneumophila の他の血清群,もしくは L. pneumo-
phila 以外の菌種であったために検出されなかっ
たのではないかと推測された.2003 年 4 月からは 尿中抗原検出法は外注検査が可能となり, L. pneu- mophila serogroup 1 以外の L. pneumophila および L. bozemanii,L. gormanii,L. micdadei などの菌種 も検出できるようになり,レジオネラ属菌を幅広 く検出することが可能となった.
自験例を通して,症状が軽症でも気管支炎や肺 炎などの呼吸器感染症が集団発生した際には,レ ジオネラ症も考慮する必要があることを痛感し た.また今後,尿中抗原検出法などの迅速診断検 査が医療機関に普及し,軽症例から重症例まで幅 広く症例が集積されることにより,本邦における レジオネラ症の実態が解明されることを切望す る.
本 論 文 の 要 旨 は 第 98 回 日 本 小 児 科 学 会 福 島 地 方 会
(2002 年 10 月,郡山市),第 77 回日本感染症学会総会(2003 年 4 月,福岡市)にて報告した.
謝辞:稿を終えるにあたり,ご校閲賜りました福島県立医 科大学医学部小児科学講座鈴木 仁教授に深謝致します.
文 献
1)斉藤 厚,下田照文,長沢正夫,田中 光,伊藤 直美,重野芳輝,他:本邦ではじめての Legion- naires disease(レジオネラ症)の症例と検出菌の 細菌学的性状.感染症誌 1981;55:124―8.
2)荒川迪生,稲松孝思,江崎孝行,大井田隆,斎藤 厚,副島林造,他:本邦レジオネラ肺炎患者につ い て―1979 年 か ら 1992 年 ま で―.日 環 感 1993;8:1―10.
3)山口惠三,舘田一博,石井良和,村上日奈子,松 本哲哉,古谷信彦,他:Legionella肺炎の診断法と 臨床的特徴に関する検討.感染症誌 1997;71:
634―43.
4)Fraser DW, Tsai TR, Orenstein W, Parkin WE, Beecham HJ, Sharrar RG,et al.:Legionnaires disease:Description of an epidemic of pneumo- nia. N Engl J Med 1977;297:1189―97.
5)McDade JE, Shepard CC, Fraser DW, Tsai TR, Redus MA , Dowdle WR : Legionnaires dise- ase:Isolation of a bacterium and demonstration of its role in other respiratory disease. N Engl J Med 1977;297:1197―203.
6)健山正男:レジオネラ感染症.治療 2000;82:
350―4.
7)舘田一博,山口惠三:レジオネラ.小児科臨床 1999;52:591―4.
8)中村恒穂,簑島 香,蒲原 孝,武田信裕,中村 明,堀江 弘:急激な致死的経過をとったレジオ ネ ラ 肺 炎 の 1 新 生 児 例.日 児 誌 1992;96:
1101―6.
9)山下直哉:レジオネラ症.日児誌 2000;104:
23―4.
10)倉 文明,渡辺治雄:家庭用 24 時間風呂が感染 源と考えられたレジオネラ肺炎の 1 例.感染症誌 2000;74:161
11)佐々木伸孝,大野令央義,佐々木隆司,大黒一成,
堀野信子:新生児レジオネラ感染症.小児科診療 2002;3:483―9.
12)松本歩美,細矢光亮,佐久間弘子,隅越 誠,大 西周子,鈴木 仁:新生児重症レジオネラ肺炎の 1 例.小児感染免疫 2003;15:8―11.
13)宮 入 烈:レ ジ オ ネ ラ 感 染 症.小 児 科 臨 床 2002;55:651―4.
14) Muldoon RL , Jaecker DL , Kiefer HK : Legion- naires disease in children. Pediatrics 1981;67:
329―32.
15)比嘉 太:レジオネラ肺炎の特徴と治療.日医雑 誌 2002;128:MP19―21.
16)斎藤 厚:レジオネラ症.感染症の診断・治療ガ イドライン.日医雑誌 1999;122:178―81.
17)新垣紀子,比嘉 太,小出道夫,新里 敬,健山 正男,草野展周,他:レジオネラ肺炎に対する早 期診断法としての尿中抗原検出法の意義.感染症 誌 1999;73:421―8.
18)Marston BJ, Lipman HB, Breiman RF:Surveil- lance for legionnaires disease: Risk factors for morbidity and mortality. Arch Intern Med 1994;
154:2417―22.
An Outbreak of Legionellosis in a Nursery
Hideaki SAKAI
1), Mitsuko AKAIHATA
1), Katsunao NIITSUMA
2)& Mitsuaki HOSOYA
3)1)Department of Pediatrics, Fukushima Prefectural Aizu General Hospital
2)Department of Internal Medicine, Fukushima Prefectural Aizu General Hospital
3)Department of Pediatrics, Fukushima Medical University School of Medicine